JP2019027369A - 鞍乗型車両のエンジンユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の見栄えを向上させることができるうえ、車幅を狭めることができる鞍乗型車両のエンジンユニットを提供する。【解決手段】エンジンE及び変速機MとエンジンEをキック始動するための始動軸20とを有するエンジンユニット本体18と、変速機Mの側方を覆う変速機カバー19と、一端部が始動軸20に連結されたキック操作レバー25と、を備えている。変速機カバー19の車外側面に、キック操作レバー25が格納可能な凹部36が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、鞍乗型車両のエンジンユニットに関するものである。
自動二輪車等の鞍乗型車両として、エンジンをキック始動するためのキック操作レバーを備えたものがある。この種の鞍乗型車両は、多くの場合、エンジンユニットにキック操作レバーが取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の鞍乗型車両のエンジンユニットは、変速機の側方が変速機カバーによって覆われ、変速機カバーから車体側方に突出した始動軸にキック操作レバーが取り付けられている。キック操作レバーは、レバー本体の一端部が始動軸に連結されるとともに、他端部にキックペダルが展開格納可能に取り付けられている。
特開2011−202548号公報
しかしながら、特許文献1に記載のエンジンユニットは、キック操作レバーのレバー本体が変速機カバーの車外側面から離間して配置されているため、キック操作レバーを使用しないときにも、キック操作レバーが変速機カバーの車外側に大きく張り出すことになる。このため、このエンジンユニットの場合、鞍乗型車両の車幅が大きくなるうえ、外観上の一体感が得られ難い。
そこで本発明は、車幅を狭めることができるとともに、車両の見栄えを向上させることができる鞍乗型車両のエンジンユニットを提供しようとするものである。
本発明に係る鞍乗型車両のエンジンユニットは、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る鞍乗型車両のエンジンユニットは、エンジン(E)及び変速機(M)と前記エンジン(E)をキック始動するための始動軸(20)を有するエンジンユニット本体(18)と、前記変速機(M)の側方を覆う変速機カバー(19)と、一端部が前記始動軸(20)に連結されたキック操作レバー(25)と、を備える鞍乗型車両のエンジンユニットにおいて、前記変速機カバー(19)の車外側面に、前記キック操作レバー(25)が格納可能な凹部(24,36)が設けられていることを特徴とする。
前記変速機カバー(19)は、車体側方に向く略平坦な側方指向面(22)と、前記側方指向面(22)に隣接して車幅方向内側に傾斜する傾斜面(23u)と、を有し、前記凹部(24,36)の少なくとも一部は、前記変速機カバー(19)の前記傾斜面(23u)に設けられるようにしても良い。
前記キック操作レバー(25)は、前記始動軸(20)に連結された連結基部(27)と、前記連結基部(27)に連結されたレバー本体(29)と、を備え、前記連結基部(27)と前記レバー本体(29)は、車体前後方向に略沿う第1軸(28)を介して回動可能に連結され、前記レバー本体(29)は、前記第1軸(28)の軸心から離間した位置に配置されて、車幅方向に回動変位可能とされるようにしても良い。
前記キック操作レバー(25)は、前記レバー本体(29)の後部に回動可能に保持されたキックペダル(31)をさらに備え、前記レバー本体(29)は、前記凹部(24,36)に格納した状態で前記連結基部(27)から上方に延出する第1延出部(29a)と、前記第1延出部(29a)から車体後方側に延出する第2延出部(29b)と、を有し、前記キックペダル(31)は、前記第1軸(28)と直交する方向に略沿う第2軸(30)を介して前記第2延出部(29b)に回動可能に連結されるようにしても良い。
前記キック操作レバー(25)は、前記始動軸(20)に連結される連結基部(27)と、前記連結基部(27)に連結されたレバー本体(29)と、前記レバー本体(29)の後部に回動可能に保持されたキックペダル(31)と、を備え、前記キックペダル(31)は、前記レバー本体(29)に設けられた切欠き部(32)内に収納されるペダル格納状態と、前記切欠き部(32)からレバー本体(29)の延在方向と交差する方向に突出するペダル展開状態とに切り換え可能とされ、前記キックペダル(31)は、前記ペダル格納状態のときに、前記レバー本体(29)の隣接する部位とほぼ面一となる形状に形成されるようにしても良い。
本発明によれば、キック操作レバーを、変速機カバーの凹部に格納することができるため、不使用時にキック操作レバーが変速機カバーの車外側に大きく張り出すのを抑制することができる。したがって、本発明を採用した場合には、車幅を狭めることができるとともに、車両の見栄えを向上させることができる。
本発明の一実施形態のエンジンユニットを採用した鞍乗型車両の側面図である。 図1のII部に対応する本発明の一実施形態のエンジンユニットの側面図である。 本発明の一実施形態のエンジンユニットの斜視図である。 本発明の一実施形態のエンジンユニットの図2のIV−IV線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態のエンジンユニットに用いられるキック操作レバーの格納状態での斜視図である。 本発明の一実施形態のエンジンユニットに用いられるキック操作レバーのキック始動準備状態での斜視図である。 本発明の一実施形態のエンジンユニットに用いられるキック操作レバーのキック始動準備状態での上面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下で用いる図面において、矢印FRは車両の前方を指し、矢印UPは車両の上方を指し、矢印LHは車両の左側方を指すものとする。
図1は、本実施形態に係るエンジンユニット10を採用した自動二輪車1(鞍乗型車両)の左側面を示すである。
本実施形態に係る自動二輪車1は、スクータ型の自動二輪車であり、シート2の前部側下方に運転者の足を載せ置くステップフロア3が配置されている。車体フレームFは、図示しないステアリングシャフトを回動可能に支持するヘッドパイプ4と、ヘッドパイプ4から下方に延出するダウンフレーム5と、ダウンフレーム5の下部から車体後方側に向かって延出する左右一対のメインフレーム6L,6Rと、を備えている。
左右のメインフレーム6L,6Rは、ダウンフレーム5との接合部からステップフロア3に略沿って車体後方側に向かって延出するフロアフレーム部7と、フロアフレーム部7から後部斜め上方に延出するシートレール部8と、を有している。
ヘッドパイプ4に保持されたステアリングシャフトの下部側には、左右一対のフロントフォーク13L,13Rが取り付けられている。ステアリングシャフトの上部には操舵ハンドル14が取り付けられている。左右のフロントフォーク13L,13Rの下端には前輪Wfが回転自在に支持されている。
左右のメインフレーム6L,6Rのフロアフレーム部7の後部同士は図示しないクロスパイプによって相互に連結されている。クロスパイプには、エンジンEと変速機Mが一体ブロック化されたエンジンユニット10の前端部が揺動可能に支持されている。エンジンユニット10の後端部には、後輪Wrが動力伝達可能に保持されている。本実施形態の自動二輪車1は、エンジンユニット10と後輪Wrとが車体フレームFに揺動可能に支持される所謂ユニットスイング式の後輪支持構造を採用している。なお、エンジンユニット10の後端部と車体フレームFとの間には、クッションユニット16が介装されている。
図2は、図1のII部に対応するエンジンユニット10の側面図であり、図3は、エンジンユニット10を左後部下方から見た図である。また、図4は、図2のIV−IV線に沿う断面を示す図である。
エンジンユニット10は、エンジンEと変速機Mを有するエンジンユニット本体18と、エンジンユニット本体18の変速機Mの左側方を覆う変速機カバー19と、を有している。エンジンユニット本体18には、エンジンEをキック始動するための始動軸20が設けられている。始動軸20は、変速機カバー19を貫通して車幅方向外側に突出している。始動軸20は、図示しないギヤ機構を介してエンジンEのクランクシャフト21と連動可能とされている。始動軸20とクランクシャフト21は、キック始動時にのみ動力伝達可能に接続される。始動軸20は、クランクシャフト21よりも後方側に配置されている。
変速機カバー19は、アルミニウム等の金属材料、若しくは、樹脂材料によってエンジンユニット本体18の側面視形状に略沿う形状に形成され、周縁部がエンジンユニット本体18にボルト締結されている。変速機カバー19は、上下方向の中央領域が車幅方向外側に膨出している。この略中央領域の膨出部の外側面は、車体側方に向く略平坦な側方指向面22となっている。変速機カバー19の外面の側方指向面22の上下には、側方指向面22に隣接して車幅方向内側に傾斜する上傾斜面23u(傾斜面)と下傾斜面23lが設けられている。
変速機カバー19の側方指向面22には、側面視が略円形の第1凹部24が設けられている。この第1凹部24の底壁の中央には、始動軸20の先端部が突出する図示しない貫通孔が形成されている。始動軸20は、第1凹部24内に突出している。第1凹部24内に突出した始動軸20には、キック操作レバー25の一端部が連結されている。キック操作レバー25は、変速機カバー19の外側部に格納可能とされている。キック操作レバー25の詳細については後に説明する。
エンジンユニット10の前部寄り下縁には、停車時に車体を正立姿勢に保持するためのメインスタンド26が跳ね上げ回動可能に取り付けられている。メインスタンド26は、車両の停車時に起立して下端が路上に接地する支持脚26aと、支持脚26aの延出方向の中途部から略直角方向に突設された操作脚26bと、を有している。メインスタンド26は、車両の停車時には支持脚26aが起立し、車両の走行時には支持脚26aが車体後方を向くように跳ね上がる。なお、操作脚26bは、運転者がメインスタンド26を足で操作するときに荷重を掛ける部分であり、車両の停車時には略水平姿勢となり、車両の走行時には上方側に向かって跳ね上がる。
図5は、格納状態のときのキック操作レバー25を左前部上方側から見た図であり、図6は、キック始動準備状態(展開状態)のときのキック操作レバー25を同様に左前部上方側から見た図である。また、図7は、キック始動準備状態(展開状態)のときのキック操作レバー25を上方から見た図である。
キック操作レバー25は、始動軸20に連結される連結基部27と、車体前後方向に沿う第1軸28を介して連結基部27に回動可能に連結されるレバー本体29と、を備えている。レバー本体29は、格納状態で連結基部27から上方に延出する第1延出部29aと、第1延出部29aの端部から略L字状に屈曲して車体後方側に延出する第2延出部29bと、を有している。連結基部27には、第1延出部29aが第1軸28を介して連結されている。レバー本体29は、第1軸28を中心として上方側に回動変位した格納状態(図2〜図5参照)と、第1軸28を中心として車幅方向外側に回動変位したキック始動準備状態(図6,図7参照)とに切り換え可能とされている。レバー本体29は、第1軸28の軸心から離間した位置に配置され、第1軸28を中心として車幅方向に回動変位可能とされている。なお、レバー本体29の第1延出部29aは、図示しないスプリングによって格納状態となる回動方向に付勢されている。
また、レバー本体29のキック始動準備状態で上方側を向く面(格納状態で第2凹部36内に隠れる側の面)には、図6に示すように、複数の凹部40a,40b,40cが形成されている。凹部40a,40b,40cは、レバー本体29の切欠き部32よりも前方側領域に形成されている。レバー本体29は、これらの凹部40a,40b,40cが形成されることにより、軽量化が図られている。
ここで、キック操作レバー25は、図2に示すように、メインスタンド26を後方側に跳ね上げた状態において、レバー本体29の第1延出部29aと第2延出部29bがメインスタンド26の上端部26bE(操作脚26bの上端部26bE)よりも上方に位置されるように設置されている。
また、レバー本体29の後縁部には、レバー本体29の略上半部(格納状態のときに上となる側)が切り欠かれた切欠き部32が設けられている。また、レバー本体29の後縁部には、切欠き部32に隣接して連結用舌片34が延設されている。連結用舌片34は、レバー本体29の一般部の厚みに対してほぼ半分の厚みとされている。なお、連結用舌片34やレバー本体29の厚みとは、レバー本体29が格納状態にあるときに、車幅方向に向く方向の厚みを意味する。連結用舌片34には、第1軸28と直交する方向(レバー本体29が格納状態のときに車幅方向に向く方向)に略沿う第2軸30を介してキックペダル31が回動可能に連結されている。
キックペダル31の基部には、レバー本体29の連結用舌片34と同様の連結用舌片35が形成されている。連結用舌片35は、レバー本体29の厚みのほぼ半分の厚みに形成されている。キックペダル31の連結用舌片35と、レバー本体29の連結用舌片34とは第2軸30によって連結されている。キックペダル31の連結用舌片35以外の部分は、レバー本体29と略同一厚みとされている。
キックペダル31は、図2〜図5に示すように、切欠き部32に格納されたペダル格納状態のときに、レバー本体29の隣接する車外露出面sと面一になるように構成されている。なお、レバー本体29とキックペダル31には、キックペダル31が格納状態のときに、車体前後方向に亘って面一となる面取り部29m,31mが設けられている。これらの面取り部29m,31mは、レバー本体29が格納状態にあるときに、変速機カバー19の上傾斜面23uと略平行になるように形成されている。
一方、変速機カバー19の側方指向面22の上辺部と上傾斜面23uには、車幅方向内側に窪む第2凹部36が車体前後方向に略沿って形成されている。第2凹部36は、第1凹部24の上部に連続して形成され、かつ第1凹部24の上方位置から車体後方側に所定長さに亘って形成されている。第2凹部36には、キック操作レバー25が格納状態にあるときに、レバー本体29の第2延出部29bが格納される。このとき、レバー本体29の第1延出部29aは第1凹部24に格納される。また、キック操作レバー25の連結基部27と始動軸20も第1凹部24に格納される。
以上のように、本実施形態のエンジンユニット10は、変速機カバー19の車外側面に、第1凹部24と第2凹部36が連続して設けられ、これらの第1凹部24と第2凹部36にキック操作レバー25が格納可能とされている。このため、キック操作レバー25を使用しないときには、そのキック操作レバー25を第1凹部24と第2凹部36の内側に格納しておくことができる。したがって、本実施形態のエンジンユニット10を採用した場合には、不使用時にキック操作レバー25が変速機カバー19の車外側に大きく張り出すのを抑制することができ、自動二輪車1(鞍乗型車両)の車幅を狭めることができるとともに、車両の外部からの変速機カバー19の側部の見栄えを向上させることができる。
また、本実施形態のエンジンユニット10は、変速機カバー19に、略平坦な側方指向面22に隣接する上傾斜面23uが設けられ、キック操作レバー25のレバー本体29の一部(第2延出部29b)を格納する第2凹部36が上傾斜面23uに跨って設けられている。このため、格納状態のキック操作レバー25をより車幅方向内側に配置し易くなる。
また、本実施形態のエンジンユニット10は、キック操作レバー25の連結基部27とレバー本体29が車体前後方向に略沿う第1軸28を介して回動可能に連結され、レバー本体29が、第1軸28の軸心から離間した位置に配置されて、第1軸28を中心として車幅方向に回動変位可能とされている。このため、レバー本体29の格納時や引き出し時に、レバー本体29が第1軸28を中心として車幅方向に回動変位されることで、第2凹部36に対するレバー本体29の格納や引き出しを容易行うことができる。また、エンジンEのキック始動時には、レバー本体29を車幅方向外側に変位させることにより、キック始動を容易に行うことができる。
さらに、本実施形態のエンジンユニット10は、キック操作レバー25の連結基部27とレバー本体29が第1軸28を介して回動可能に連結され、格納状態で連結基部27から上方に延出するレバー本体29の第1延出部29aの端部に車体後方側に延出する第2延出部29bが連設され、キックペダル31が、第1軸28と直交する方向に略沿う第2軸30を介して第2延出部29bに回動可能に連結されている。このため、レバー本体29を車幅方向外側に回動変位させ、かつキックペダル31をペダル展開状態にすることにより、レバー本体29の第2延出部29bとキックペダル31を変速機カバー19の車幅方向外側に変位させることができる。このため、簡単な構成でありながら、エンジンのキック始動時に、レバー本体29の第2延出部29bやキックペダル31が変速機カバー19と干渉するのを容易に回避することができる。また、キック始動時にレバー本体29の第2延出部29bやキックペダル31を変速機カバー19から充分に離してキック操作性を高めることができる。
また、本実施形態のエンジンユニット10は、キック操作レバー25のレバー本体29に切欠き部32が設けられ、キックペダル31が、切欠き部32内に収納されるペダル格納状態と、その状態から展開したペダル展開状態とに切換可能にレバー本体29に連結されるとともに、ペダル格納状態のときに、レバー本体29の隣接する部位とほぼ面一となる形状に形成されている。このため、ペダル格納状態のキックペダル31がレバー本体29の車外側露出面と面一となるため、レバー本体29が格納状態のときにキックペダル31とレバー本体29が外観上一体化して見え易くなる。したがって、この構成を採用した場合には、車両の外部からの変速機カバー19の側部の見栄えがより良好となる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、変速機カバー19が単一の部材によって構成されているが、変速機カバーは複数の部材によって構成するようにしても良い。具体的には、ユニット本体の車幅方向外側に直接結合されるカバー本体の外側に補助カバーを取り付け、その補助カバーに、キック操作レバーを格納するための凹部を設けるようにしても良い。
また、鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む。)のみならず、前二輪かつ後一輪の三輪車両等も含まれる。
1…自動二輪車(鞍乗型車両)
10…エンジンユニット
18…エンジンユニット本体
19…変速機カバー
20…始動軸
22…側方指向面
23u…上傾斜面(傾斜面)
24…第1凹部(凹部)
25…キック操作レバー
26…メインスタンド
27…連結基部
28…第1軸
29…レバー本体
29a…第1延出部
29b…第2延出部
30…第2軸
31…キックペダル
32…切欠き部
36…第2凹部(凹部)
E…エンジン
M…変速機

Claims (5)

  1. エンジン(E)及び変速機(M)と前記エンジン(E)をキック始動するための始動軸(20)を有するエンジンユニット本体(18)と、
    前記変速機(M)の側方を覆う変速機カバー(19)と、
    一端部が前記始動軸(20)に連結されたキック操作レバー(25)と、を備える鞍乗型車両のエンジンユニットにおいて、
    前記変速機カバー(19)の車外側面に、前記キック操作レバー(25)が格納可能な凹部(24,36)が設けられていることを特徴とする鞍乗型車両のエンジンユニット。
  2. 前記変速機カバー(19)は、車体側方に向く略平坦な側方指向面(22)と、前記側方指向面(22)に隣接して車幅方向内側に傾斜する傾斜面(23u)と、を有し、
    前記凹部(24,36)の少なくとも一部は、前記変速機カバー(19)の前記傾斜面(23u)に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両のエンジンユニット。
  3. 前記キック操作レバー(25)は、
    前記始動軸(20)に連結された連結基部(27)と、
    前記連結基部(27)に連結されたレバー本体(29)と、を備え、
    前記連結基部(27)と前記レバー本体(29)は、車体前後方向に略沿う第1軸(28)を介して回動可能に連結され、
    前記レバー本体(29)は、前記第1軸(28)の軸心から離間した位置に配置されて、車幅方向に回動変位可能とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両のエンジンユニット。
  4. 前記キック操作レバー(25)は、
    前記レバー本体(29)の後部に回動可能に保持されたキックペダル(31)をさらに備え、
    前記レバー本体(29)は、前記凹部(24,36)に格納した状態で前記連結基部(27)から上方に延出する第1延出部(29a)と、前記第1延出部(29a)から車体後方側に延出する第2延出部(29b)と、を有し、
    前記キックペダル(31)は、前記第1軸(28)と直交する方向に略沿う第2軸(30)を介して前記第2延出部(29b)に回動可能に連結されていることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗型車両のエンジンユニット。
  5. 前記キック操作レバー(25)は、
    前記始動軸(20)に連結される連結基部(27)と、
    前記連結基部(27)に連結されたレバー本体(29)と、
    前記レバー本体(29)の後部に回動可能に保持されたキックペダル(31)と、を備え、
    前記キックペダル(31)は、前記レバー本体(29)に設けられた切欠き部(32)内に収納されるペダル格納状態と、前記切欠き部(32)からレバー本体(29)の延在方向と交差する方向に突出するペダル展開状態とに切り換え可能とされ、
    前記キックペダル(31)は、前記ペダル格納状態のときに、前記レバー本体(29)の隣接する部位とほぼ面一となる形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のエンジンユニット。
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