JP2019015846A - 振れ補正機能付き光学ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】可動体を揺動可能に支持するジンバル機構の特性のばらつきを抑制すること。【解決手段】光学ユニット1は、カメラモジュール10が搭載された可動体3と、可動体3を揺動可能に支持するジンバル機構4と、ジンバル機構4を介して可動体3を支持するホルダ5を備える。ジンバル機構4は、第1揺動支持部41および第2揺動支持部42によって支持される可動枠45を備え、可動枠45の支点部46には球体47が固定されている。第1揺動支持部41および第2揺動支持部42は、球体47と点接触する接点バネ50を備える。接点バネ50は、金属製のバネ部材60と、樹脂製の接点部材70とで構成されており、接点部材70に球体47と点接触する接点部71が形成されている。接点部71は、球体47の半径より曲率半径が大きい球面である。【選択図】図7

Description

本発明は、撮影画像の乱れを抑制するための振れ補正機能付き光学ユニットに関する。
携帯端末や移動体に搭載される光学ユニットには、携帯端末や移動体の移動時の撮影画像の乱れを抑制するために、光学モジュールを揺動させて振れを補正する機構を備えるものがある。この種の光学ユニットは、ピッチング(縦揺れ/チルティング)およびヨーイング(横揺れ/パンニング)の2方向の傾きに対応して、光学モジュールをピッチング方向およびヨーイング方向に揺動させる揺動機構を備える。
かかる光学ユニットにおいて、可動体を固定体に対して揺動可能に支持するため、可動体と固定体との間にジンバル機構を設けた構成が提案されている。ジンバル機構は、可動体と固定体との間に設けられた可動枠と、可動枠と固定体との間において光軸方向に対して交差する第1軸線方向で離間する2個所に設けられた第1揺動支持部(第1揺動支点)と、可動枠と可動体との間において光軸方向および第1軸線方向に対して交差する第2軸線方向で離間する2個所に設けられた第2揺動支持部(第2揺動支点)とを備えている(特許文献1参照)。
特開2016−61957号公報
特許文献1のジンバル機構において、可動枠は、光軸周りの4箇所の角部の内側面に溶接などにより固定された金属製の球体を備えている。また、第1揺動支持部および第2揺動支持部(第1揺動支点および第2揺動支点)には、金属板を折り返して形成した接点用バネが設けられている。接用点バネには、半球状の接点部が設けられている。ジンバル機構は、可動枠に設けられた球体と、接用点バネに設けられた接点部とが点接触するように組み立てられている。
特許文献1では、ジンバル機構に用いられる接点用バネとして、金属板を加工したものを用いている。接点用バネに求められる機能は、第1軸線方向もしくは第2軸線方向に弾性変形するバネ性と、球体と点接触する受け部としての機能がある。また、接点用バネは、第1揺動支持部および第2揺動支持部(第1揺動支点および第2揺動支点)から外れることを防止するための抜け防止機能も求められる。
球体と点接触する受け部としての機能を考慮した場合、接点用バネには、球体と接触する半球面の形状精度および面精度を向上させることが求められている。特許文献1の接点用バネには、金属板にパンチ加工を施すことによって半球状の接点部が形成されている。しかしながら、小型の光学ユニットでは、ジンバル機構の接点用バネに設けられる接点部は微細な形状である。そのため、パンチ加工では接点部の球面の寸法精度や面精度の管理が困難である。接点部の寸法精度や面精度がばらつくと、ジンバル機構の特性のばらつきを抑制できないという問題がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、可動体を揺動可能に支持するジンバル機構において、可動枠と点接触する接点部の寸法精度や面精度を高めることにより、ジンバル機
構の特性のばらつきを抑制することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、可動体および固定体と、前記可動体を前記固定体に対して第1軸線周りに揺動可能に支持するとともに、前記可動体を前記固定体に対して前記第1軸線に交差する第2軸線周りに揺動可能に支持するジンバル機構と、前記可動体を前記第1軸線周りおよび前記第2軸線周りに揺動させる揺動用駆動機構と、を有し、前記ジンバル機構は、可動枠と、前記可動体において前記第1軸線方向で離間する2個所に設けられた第1揺動支持部と、前記固定体において前記第2軸線方向で離間する2個所に設けられた第2揺動支持部と、を備え、前記第1揺動支持部および前記第2揺動支持部は、前記可動枠に設けられた支点部を支持しており、前記第1揺動支持部および前記第2揺動支持部は、前記支点部と点接触する樹脂製の接点部材を備えることを特徴とする。
本発明では、ジンバル機構の可動枠は、可動体に設けられた第1揺動支持部、および、固定体に設けられた第2揺動支持部によって支持される支点部を備えており、第1揺動支持部と第2揺動支持部には、支点部と点接触する樹脂製の接点部材が設けられている。このように、可動枠と点接触する部分を樹脂製の接点部材によって構成したことにより、従来の金属製の板バネと可動枠とを点接触させる場合と比較して、可動枠と点接触する部分の寸法精度や面精度(表面の凹凸の少なさ)を高めることができる。従って、ジンバル機構の特性のばらつきを抑制することができる。
本発明において、前記第1揺動支持部および前記第2揺動支持部は、前記支点部を支持する接点バネを備え、前記接点バネは、前記接点部材と、前記接点部材を保持するバネ部材とを備えることが好ましい。このようにすると、バネ部材によって接点部材が弾性的に支持される。従って、ジンバル機構を適正に揺動させることができる。また、外部から伝わった振動等に起因する可動体の不要な振動を抑制できる。
本発明において、前記バネ部材は、前記接点部材を保持する第1板部と、前記第1板部と所定の間隔で配置される第2板部と、前記第1板部および前記第2板部と交差する方向に延在し、前記第1板部と前記第2板部とを接続する第3板部と、を備える板バネであることが好ましい。このように、第1板部と第2板部とを接続する部分が平板状であれば、この部分を固定面に接着してバネ部材を固定することができる。従って、バネ部材を固定する際の固定力が向上する。また、第1板部と第2板部とを接続する部分が湾曲形状である場合と比較して、バネ部材の製造および形状の管理が容易である。従って、品質のばらつきを抑制できる。
本発明において、前記接点部材の一部は、前記第1板部に形成された貫通穴から前記第2板部の側に突出することが好ましい。このようにすると、接点バネが撓んだ場合に、接点部材の一部が第1板部と第2板部との接触を規制するストッパ部として機能する。従って、接点バネの破損や変形を抑制できる。
本発明において、前記接点部材は、前記貫通穴に挿入される突出部と、前記第2板部とは反対側から前記第1板部に当接し前記第1板部に接着されるフランジ部と、を備え、前記支点部は、前記フランジ部と点接触することが好ましい。このようにすると、フランジ部が第1板部に当接することによって突出部の第2板部側への突出寸法を規定することができる。また、フランジ部を第1板部に接着することにより、接点部材を確実に固定することができる。
本発明において、前記第1板部と前記第2板部との間に接着剤が充填されていることが好ましい。このようにすると、接点バネが撓んだ場合に、接着剤が第1板部と第2板部と
の接触を規制するストッパ部として機能する。従って、接点バネの破損や変形を抑制できる。
本発明において、前記支点部は、前記接点部材に形成された凹部に点接触することが好ましい。このようにすると、接点部材の支持部との接触面が平面である場合と比較して、外部から衝撃が加わった際に、支点部が接点部材から外れることを抑制できる。従って、可動枠が第1揺動支持部および第2揺動支持部から脱落することを抑制できる。
本発明において、前記凹部の内面は、前記支点部に設けられた球面より曲率半径が大きい球面であり、前記支点部に設けられた球面と、前記凹部に設けられた球面とが点接触することが好ましい。このようにすると、球面と点接触する面が平面である場合と比較して、第1揺動支持部および第2揺動支持部による支持位置のばらつきを抑制でき、揺動軸である第1軸線および第2軸線の位置精度を高めることができる。従って、精度良く振れ補正を行うことができる。また、球面が第1軸線上もしくは第2軸線上の1点のみで凹部と点接触するようになっており、この1点を外れた位置で球面と第1揺動支持部および第2揺動支持部とが接触するおそれが少ない。従って、摩擦を少なくすることができるため、摩擦によって可動枠の揺動が妨げられるおそれが少ない。従って、可動体をスムーズに揺動させることができ、振れ補正の応答性を向上させることができる。また、振れ補正における補正角度精度を高めることができる。
本発明では、ジンバル機構の可動枠は、固定体に設けられた第1揺動支持部、および、可動体に設けられた第2揺動支持部によって支持される支点部を備えており、第1揺動支持部と第2揺動支持部には、支点部と点接触する樹脂製の接点部材が設けられている。このように、可動枠と点接触する部分を樹脂製の接点部材によって構成したことにより、従来の金属製の板バネと可動枠とを点接触させる場合と比較して、可動枠と点接触する部分の寸法精度や面精度を高めることができる。従って、ジンバル機構の特性のばらつきを抑制することができる。
本発明を適用した振れ補正機能付き光学ユニットを被写体側から見た斜視図である。 筒状ケースを取り外した振れ補正機能付き光学ユニットの断面図である。 筒状ケースを取り外した振れ補正機能付き光学ユニットをジンバル機構の揺動支持部の位置で切断した断面図である。 筒状ケースを取り外した振れ補正機能付き光学ユニットをジンバル機構の揺動支持部の位置で切断した断面図である。 可動体、揺動用磁気駆動機構、およびジンバル機構を被写体側から見た平面図である。 可動枠および接点バネの分解斜視図である。 接点バネの斜視図である。 接点バネの側面図および断面図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した振れ補正機能付き光学ユニットの実施形態を説明する。本明細書において、XYZの3軸は互いに直交する方向であり、X軸方向の一方側を+X、他方側を−Xで示し、Y軸方向の一方側を+Y、他方側を−Yで示し、Z軸方向の一方側を+Z、他方側を−Zで示す。Z軸方向は、振れ補正機能付き光学ユニットの光軸L方向と一致する。また、−Z方向は光軸L方向の反被写体側(像側)、+Z方向は光軸L方向の被写体側である。
本発明を適用した振れ補正機能付き光学ユニットは、例えば、カメラ付き携帯電話機、ドライブレコーダー等の光学機器や、ヘルメット、自転車、ラジコンヘリコプター等の移動体に搭載されるアクションカメラやウエアラブルカメラ等の光学機器に用いられる。このような光学機器では、撮影時に光学機器の振れが発生すると、撮像画像に乱れが発生する。振れ補正機能付き光学ユニットは、光学機器の機器本体や移動体本体、あるいは、振れ補正機能付き光学ユニットに搭載したジャイロスコープ(振れ検出センサ)によって手振れを検出する。そして、検出結果に基づいて、撮影画像の乱れを回避するための振れ補正を行う。上記の各軸線周りの振れのうち、X軸周りの回転は、いわゆるピッチング(縦揺れ)に相当し、Y軸周りの回転は、いわゆるヨーイング(横揺れ)に相当し、Z軸周りの回転は、いわゆるローリングに相当する。
(全体構成)
図1は本発明を適用した振れ補正機能付き光学ユニット1を被写体側から見た斜視図である。図1に示すように、振れ補正機能付き光学ユニット1(以下、光学ユニット1という)は、Z軸方向から見た場合に略8角形の外形をした筒状ケース20を備える。筒状ケース20は、略8角形の筒状の胴部21と、胴部21の+Z方向の端部から内側に張り出した枠状の端板部22を備える。端板部22の中央には略8角形の開口部23が形成されている。開口部23は被写体側(+Z方向)を向いている。また、胴部21には、−Z方向の端部の周方向の一部を切り欠いた切り欠き部24が形成されている。
図2は筒状ケース20を取り外した光学ユニット1の断面図であり、図1のA−A位置(YZ面)で切断した断面図である。また、図3、図4は筒状ケース20を取り外した光学ユニット1をジンバル機構4の揺動支持部(第1揺動支持部41、第2揺動支持部42)の位置で切断した断面図であり、図3は図1の第1軸線R1を通る対角位置で切断した断面図であり、図4は図1の第2軸線R2を通る対角位置で切断した断面図である。
図2〜図4に示すように、光学ユニット1は、光学素子2を備えるカメラモジュール10が搭載された可動体3と、可動体3を揺動可能に支持するジンバル機構4と、ジンバル機構4を介して可動体3を支持するホルダ5を備える。ジンバル機構4は、可動体3を、Z軸方向と光学素子2の光軸Lとが一致する基準姿勢およびZ軸方向に対して光軸Lが傾斜する傾斜姿勢の間で揺動可能に支持する。また、光学ユニット1は、ホルダ5をZ軸周りに回転可能に支持する回転支持機構6と、回転支持機構6を介してホルダ5を支持する固定体8を備える。
ジンバル機構4は、可動体3とホルダ5との間に構成されている。また、回転支持機構6は、固定体8とホルダ5との間に構成されている。すなわち、光学ユニット1は、可動体3、ジンバル機構4、およびホルダ5によって構成される回転体を備えており、この回転体は、回転支持機構6により、固定体8に対してZ軸周りに回転可能に支持される。また、ジンバル機構4による支持構造においては、ホルダ5は、可動体3を揺動可能に支持する固定体として機能する。
また、光学ユニット1は、可動体3を揺動させる揺動用磁気駆動機構11と、ホルダ5を回転させるローリング用磁気駆動機構12とを備える。揺動用磁気駆動機構11は、可動体3に保持された揺動駆動用コイル13と、固定体8に保持された揺動駆動用磁石14とを備える。揺動駆動用コイル13と揺動駆動用磁石14とは、光軸Lと直交する径方向で対向する。また、可動体3には、揺動駆動用磁石14と径方向で対向する磁性部材17が保持されている。磁性部材17と揺動駆動用磁石14は、可動体3を基準姿勢に復帰させるための磁気バネを構成する。ローリング用磁気駆動機構12は、ホルダ5に保持されたローリング駆動用コイル15と、固定体8に保持されたローリング駆動用磁石16とを
備える。本例では、ローリング駆動用コイル15とローリング駆動用磁石16とは、Z軸方向で対向する。
図1、図2に示すように、光学ユニット1は、フレキシブルプリント基板を備える。なお、図3、図4では、フレキシブルプリント基板の図示を省略している。光学ユニット1は、フレキシブルプリント基板として、カメラモジュール10と接続される光学モジュール用配線基板19Aと、揺動用磁気駆動機構11と接続される揺動機構用配線基板19Bと、ローリング用磁気駆動機構12と接続されるローリング機構用配線基板19Cを備える。
(固定体)
固定体8は、上述した筒状ケース20と、筒状ケース20に対して反被写体側(−Z方向側)から組み付けられる反被写体側ケース25と、反被写体側ケース25の−Z方向側の面に形成された凹部に取り付けられるヨーク26と、反被写体側ケース25に対して−Z方向側から固定される板部材27を備える。本形態では、筒状ケース20は磁性材料から形成され、反被写体側ケース25は樹脂材料から形成されている。
図2に示すように、反被写体側ケース25の中央には、回転支持機構6を構成するボールベアリング61の外輪62が内周側に嵌まる筒部28が形成されている。回転支持機構6は、2組のボールベアリング61を備える。また、反被写体側ケース25には、筒部28を挟んだ径方向の反対側にローリング駆動用磁石16を保持するための保持孔29が形成されている。ヨーク26は、保持孔29に嵌め込まれた2つのローリング駆動用磁石16に−Z方向側から当接する。ヨーク26においてローリング駆動用磁石16が当接する部分には接着剤が塗布されており、ローリング駆動用磁石16はヨーク26に固定されている。
(ホルダ)
ホルダ5は、可動体3の外周側に位置するホルダ本体部材31と、反被写体側(−Z方向)からホルダ本体部材31に固定されて可動体3とZ軸方向に対向する回転台座32とを備える。ホルダ本体部材31および回転台座32は樹脂製である。ホルダ本体部材31は、筒状ケース20の開口部23の内側に配置される環状部34(図1参照)と、環状部34の−Z方向側に連続するホルダ胴部35を備える。ホルダ胴部35は、X軸方向の両側およびY軸方向の両側に開口する4箇所の窓部36と、周方向に隣り合う窓部36を区画する4本の縦枠部37を備える。
回転台座32の外周縁には、被写体側(+Z方向)に突出する環状凸部38が設けられている。回転台座32がホルダ本体部材31に固定される際には、環状凸部38がホルダ本体部材31(ホルダ胴部35)の−Z方向の端部の内側に嵌り込む。また、回転台座32の中央には軸部39が固定されている。軸部39は、回転台座32から反被写体側(−Z方向)に突出する。軸部39には、ボールベアリング61の内輪63が固定される。また、回転台座32は、軸部39を間に挟んだ径方向の反対側にコイル保持部40を備える。ローリング駆動用コイル15は、コイル保持部40に保持される。
(ローリング用磁気駆動機構)
ローリング用磁気駆動機構12は、図2に示すように、ホルダ5の回転台座32に保持された2つのローリング駆動用コイル15と、固定体8の反被写体側ケース25およびヨーク26に保持されて、Z軸方向で各ローリング駆動用コイル15と対向する2つのローリング駆動用磁石16を備える。各ローリング駆動用磁石16は、周方向に2分割され、ローリング駆動用コイル15と対向する面の磁極が分割位置(着磁分極線)を境にして異なるように着磁されている。また、各ローリング駆動用コイル15は空芯コイルであり、
径方向に延びる長辺部分が有効辺として利用される。また、回転台座32には、ローリング駆動用磁石16とZ軸方向で対向する磁性部材18が保持されている。磁性部材18と揺動駆動用磁石14は、ホルダ5を基準回転位置に復帰させるための磁気バネを構成する。
(揺動体)
図2に示すように、可動体3は、カメラモジュール100と、カメラモジュール100を外周側から保持するカメラモジュールホルダ110を備える。カメラモジュール100は、光学素子2と、光学素子2の光軸L上に位置する撮像素子103とを有する。撮像素子103は、基板104の被写体側(+Z方向)の面に実装されている。基板104の反被写体側(−Z方向)の面には、信号処理用のICチップ105が搭載されている。また、カメラモジュール100は、光学素子2を保持するレンズホルダ106を備える。レンズホルダ106は、Z軸方向に延びる円筒部107と、円筒部107の反被写体側(−Z方向)の端縁から外周側に拡がる矩形の板部108と、板部108の外周縁から−Z方向に延びる角筒部109を備える。角筒部109には、基板104およびICチップ105を反被写体側(−Z方向)から覆う板バネ120が固定されている。
図5は、可動体3、揺動用磁気駆動機構11、およびジンバル機構4を被写体側から見た平面図である。図2、図5に示すように、カメラモジュールホルダ110は、レンズホルダ106の外周側を囲む筒部111と、筒部111の反被写体側(−Z方向)の端部から径方向外側に拡がる底板部115(図2参照)と、底板部115のX軸方向の両端において、+Z方向に立ち上がりY軸方向に延在する一対の壁部116、117(図5参照)と、底板部115のY軸方向の両端において、+Z方向に立ち上がりX軸方向に延在する一対の壁部118、119(図2、図5参照)とを備える。各壁部116、117、118、119の径方向外側の面には、揺動駆動用コイル13が固定されている。
可動体3には、可動体3の重心G(図3参照)を調整するためのウェイト130、131が固定されている。レンズホルダ106の円筒部107には、環状のウェイト130が固定されている。また、カメラモジュールホルダ110には、筒部111の被写体側(+Z方向)の先端に微調整用のウェイト131が固定されている。ウェイト131はペースト状の素材からなり、重量を微調整して取り付けることができる。本形態では、可動体3の重心Gのおおまかな調整をウェイト130により行い、微調整をウェイト131によって行う。ウェイト130、131は、可動体3の重心Gと、ジンバル機構4による可動体3の支持位置とのずれを解消するために取り付けられる。
(ジンバル機構)
ジンバル機構4は、カメラモジュールホルダ110(可動体3)とホルダ本体部材31(ホルダ5)との間に構成されている。上述したように、ホルダ5は、ジンバル機構4による支持構造においては、可動体3を揺動可能に支持する固定体として機能する。ジンバル機構4は、カメラモジュールホルダ110の第1軸線R1上の対角位置に設けられた2箇所の第1揺動支持部41(図3、図5参照)と、ホルダ本体部材31の第2軸線R2上の対角位置に設けられた2箇所の第2揺動支持部42(図4、図5参照)と、第1揺動支持部41および第2揺動支持部42によって支持される可動枠45を備える。第1軸線R1および第2軸線R2はZ軸方向と直交し、且つ、X軸方向およびY軸方向に対して45度傾いた方向である。
図3、図5に示すように、第1揺動支持部41は、カメラモジュールホルダ110に形成された第1接点バネ保持部43と、第1接点バネ保持部43に保持される接点バネ50を備える。第1接点バネ保持部43は、カメラモジュールホルダ110の第1軸線R1方向の対角位置に形成されたバネ支持壁431の内側部分を径方向外側および反被写体側(
−Z方向)に凹ませた凹部432である。凹部432の内面は、第1軸線R1と直交する方向に延在し径方向内側を向く第1バネ支持面433と、被写体側(+Z方向)を向く第1バネ固定面434を備える。第1バネ固定面434は、凹部432の底面である。
図6は、可動枠45および接点バネ50の分解斜視図である。接点バネ50は、金属製のバネ部材60および接点部材70から構成されている。バネ部材60は、Z軸方向に延在する第1板部51および第2板部52と、Z軸方向と交差する方向に延在して第1板部51と第2板部52とを接続する第3板部53と、第1板部51の第3板部53とは逆の端部から第2板部52と逆の側に突出する抜け止め部54を備える。接点部材70は、第1板部51に固定されている。接点部材70には、球面状の凹面である接点部71が形成されている。
第1接点バネ保持部43では、接点バネ50は、第2板部52が第1バネ支持面433に対して光軸L方向と直交する方向(第1軸線R1方向)で当接する。従って、接点バネ50は、第1バネ支持面433によって光軸L方向と直交する方向(第1軸線R1方向)で支持され、第1軸線R1方向に弾性変形可能となっている。また、第3板部53は凹部432の内側に挿入され、第1バネ固定面434(凹部432の底面)に対して被写体側(+Z方向)から当接する。すなわち、接点バネ50は、第1バネ固定面434によって反被写体側(−Z方向)で支持される。本形態では、第3板部53は、第1バネ固定面434に接着されている。
図4、図5に示すように、第2揺動支持部42は、ホルダ本体部材31に形成された第2接点バネ保持部44と、第2接点バネ保持部44に保持される接点バネ50を備える。接点バネ50は、第1揺動支持部41に設けられるものと同一である。第2接点バネ保持部44は、ホルダ本体部材31の縦枠部37の内側面を径方向外側に凹ませた凹部441を備える。凹部441の内面は、第2軸線R2と直交する方向に延在し径方向内側を向く第2バネ支持面442と、反被写体側(−Z方向)を向く第2バネ固定面443を備える。第2バネ固定面443は、凹部441の底面である。
第2揺動支持部42では、接点バネ50は、第2板部52が第2接点バネ保持部44の第2バネ支持面442に対して光軸L方向と直交する方向(第2軸線R2方向)で当接する。従って、接点バネ50は、第2バネ支持面442によって光軸L方向と直交する方向(第2軸線R2方向)で支持され、第2軸線R2方向に弾性変形可能となっている。また、第3板部53は、第2バネ固定面443(凹部441の底面)に対して反被写体側(−Z方向)から当接する。すなわち、接点バネ50は、第2バネ固定面443によって被写体側(+Z方向)で支持される。本形態では、第3板部53は、第2バネ固定面443に接着されている。
図6に示すように、可動枠45は、Z軸方向から見た平面形状が略8角形の板状ばねである。可動枠45は、光軸L回りの4か所に設けられた支点部46を備える。各支点部46の外側面には、溶接等によって金属製の球体47が固定されている。この球体47によって、各支点部46に可動枠45の径方向の外側を向く半球状の凸面(球面)が設けられている。
第1揺動支持部41は、第1軸線R1方向の対角位置に設けられた支点部46の外周側に配置される。また、第2揺動支持部42は、第2軸線R2方向の対角位置に設けられた支点部46の外周側に配置される。第1揺動支持部41および第2揺動支持部42において、接点バネ50は、接点部材70に設けられた半球状の接点部71が径方向内側を向くように取り付けられている。ジンバル機構4は、可動枠45の光軸L回りの4か所に溶接された球体47と、第1揺動支持部41および第2揺動支持部42に設けられた接点部材
70の接点部71とが点接触する状態に組み立てられる。これにより、可動枠45は、光軸Lと直交する2方向(第1軸線R1方向および第2軸線R2方向)の各方向周りに回転可能な状態で支持される。
ジンバル機構4が組み立てられると、第1揺動支持部41に設けられた接点バネ50の抜け止め部54は、可動枠45の支点部46に対して被写体側(+Z方向)に配置される(図3参照)。これにより、可動枠45が第1揺動支持部41から被写体側(+Z方向)に脱落することが規制される。また、第2揺動支持部42に設けられた接点バネ50の抜け止め部54は、可動枠45の支点部46に対して反被写体側(−Z方向)に配置される(図4参照)。これにより、可動枠45が第2揺動支持部42から反被写体側(−Z方向))に脱落することが規制される。つまり、ジンバル機構4は、可動枠45が第1揺動支持部41および第2揺動支持部42から脱落することを規制する抜け止め構造を備えている。
(揺動用磁気駆動機構)
図5に示すように、揺動用磁気駆動機構11は、可動体3と固定体8の間に設けられた第1揺動用磁気駆動機構11Aおよび第2揺動用磁気駆動機構11Bを備える。第1揺動用磁気駆動機構11Aは、X軸方向で対向する揺動駆動用磁石14と揺動駆動用コイル13とからなる組を2組備える。第2揺動用磁気駆動機構11Bは、Y軸方向で対向する揺動駆動用磁石14と揺動駆動用コイル13とからなる組を2組備える。揺動駆動用コイル13は、カメラモジュールホルダ110のX軸方向の両側の壁部116、117およびY軸方向の両側の壁部117、118の外側面に保持される。揺動駆動用磁石14は、固定体8の筒状ケース20(図1参照)の内側面に保持される。各揺動駆動用磁石14は、図2に示すようにZ軸方向に2分割され、内面側の磁極が分割位置(着磁分極線)を境にして異なるように着磁されている。揺動駆動用コイル13は空芯コイルであり、+Z方向側および−Z方向側の長辺部分が有効辺として利用される。筒状ケース20は磁性材料から構成されているので、揺動駆動用磁石14に対するヨークとして機能する。
可動体3の+Y方向側および−Y方向側に位置する2組の第2揺動用磁気駆動機構11Bは、揺動駆動用コイル13への通電時にX軸回りの同一方向の磁気駆動力が発生するように配線接続されている。また、可動体3の+X方向側および−X方向側に位置する2組の第1揺動用磁気駆動機構11Aは、揺動駆動用コイル13への通電時にY軸回りの同一方向の磁気駆動力が発生するように配線接続されている。揺動用磁気駆動機構11は、第2揺動用磁気駆動機構11BによるX軸回りの回転、および第1揺動用磁気駆動機構11AによるY軸回りの回転を合成することにより、可動体3を第1軸線R1回りおよび第2軸線R2回りに回転させる。X軸回りの振れ補正、およびY軸回りの振れ補正を行う場合は、第1軸線R1回りの回転および第2軸線R2回りの回転を合成する。
(光学ユニットの振れ補正)
光学ユニット1は、上記のように、X軸回りの振れ補正、およびY軸回りの振れ補正を行う揺動用磁気駆動機構11を備える。従って、ピッチング(縦揺れ)方向およびヨーイング(横揺れ)方向の振れ補正を行うことができる。また、光学ユニット1はローリング用磁気駆動機構12を備えるので、ローリング方向の振れ補正を行うことができる。例えば、光学ユニット1が、可動体3にジャイロスコープを搭載している場合には、ジャイロスコープによって直交する3軸回りの振れを検出して、検出した振れを打ち消すように揺動用磁気駆動機構11およびローリング用磁気駆動機構12を駆動する。
(接点バネ)
図7は接点バネ50の斜視図である。図7(a)は本形態の接点バネ50の斜視図であり、図7(b)は変形例の接点バネ50の斜視図である。また、図8(a)は接点バネ5
0の側面図であり、図8(b)は接点バネ50の断面図である。上述したように、本形態では、接点バネ50をバネ部材60と接点部材70の2部材を組み立てて構成されている。バネ部材60は金属板を折り曲げて構成されている。バネ部材60は、第1板部51と第2板部52が所定の間隔を空けて配置され、第1板部51、第2板部52、および第3板部53は、略コの字状に屈曲した形状に形成されている。接点部材70は、バネ部材60とは異なる素材からなり、バネ部材60の第1板部51に保持される。本形態では、接点部材70は樹脂製であり、可動枠45に設けられた球体47と点接触する部位である接点部71には、磨き加工が施されている。
バネ部材60の第1板部51には、接点部材70を取り付けるための円形の貫通穴55が形成されている。接点部材70は、貫通穴55に挿入可能な円柱状あるいは筒状の突出部72と、突出部72より大径のフランジ部73を備える。突出部72は、貫通穴55に第2板部52とは反対側から挿入され、第1板部51と第2板部52との間に突出している。突出部72は、バネ部材60が撓んだときに第1板部51と第2板部52とが接触することを規制するストッパ部として機能する。
フランジ部73は、貫通穴55より大径であるため、第2板部52とは反対側から第1板部51に当接する。また、フランジ部73は、第1板部51と当接する面に接着剤が塗布され、第1板部51に接着される。バネ部材60は、貫通穴55を備えた金属板に接点部材70を固定した後に金属板を折り曲げ加工することによって製造される。フランジ部73は円形であり、接点部71は、フランジ部73の突出部72とは反対側の面の中央に形成されている。上述したように、接点部71は凹部であり、その内側面は球面である。ここで、接点部71の曲率半径は、可動枠45の支点部46に設けられた球面(球体47の表面)の曲率半径よりも大きい。球体47は、接点部71の中央で接点部71と点接触する。
なお、接点部材70とバネ部材60とを一体に組み立てる方法は、接着以外の方法でもよい。例えば、貫通穴55に突出部72を圧入して接点部材70をバネ部材60に固定することもできる。また、インサート成形あるいはアウトサート成形により、接点部材70と、バネ部材60を構成する金属板とを一体に形成してもよい。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の光学ユニット1では、ジンバル機構4の可動枠45は、第1揺動支持部41および第2揺動支持部42によって支持される支点部46が光軸L回りの4箇所に設けられ、各支点部46には球体47が固定されている。そして、第1揺動支持部41と第2揺動支持部42には、球体47と点接触する樹脂製の接点部材70が設けられている。このように、可動枠45と点接触する部分を樹脂製の接点部材70によって構成したことにより、金属製の部品にパンチ加工を施して接点部を形成した場合と比較して、可動枠45と点接触する部分の寸法精度や面精度を高めることができる。例えば、可動枠45と点接触する接点部71に磨き加工を施すことにより、表面の凹凸を少なくすることができる。あるいは、摺動性の良い素材で接点部材70を形成することにより、接点部71の面精度を高めることができる。従って、ジンバル機構4の特性のばらつきを抑制することができ、精度良く振れ補正を行うことができる。また、従来は接点部にグリスを塗布していたが、グリスを不要にすることができる。
本形態では、第1揺動支持部41および前記第2揺動支持部42は接点バネ50を備えており、接点バネ50は、金属製のバネ部材60と接点部材70の2部材から構成されている。従って、バネ部材60によって接点部材70を弾性的に支持することができ、ジンバル機構4を適正に揺動させることができる。また、外部から伝わった振動等に起因する可動体3の不要な振動を抑制できる。このように、接点バネ50には、バネ性と、点接触
により可動枠45を支持する受け部としての機能が求められるが、本形態では、受け部としての機能を持つ接点部材70と、バネ性を持つバネ部材60とを別部材としている。これにより、バネ部材60は従来の接点バネと同様に製造することができ、且つ、受け部については従来よりも寸法精度や面精度を高めることができる。従って、ジンバル機構4の特性のばらつきを抑制することができる。
本形態のバネ部材60は、第1板部51、第2板部52、および第3板部53を備えており、略コの字状に屈曲した形状である。そして、第1板部51と第2板部52とを接続する第3板部53は湾曲状でなく平板状である。従って、第3板部53が湾曲状である場合と比較して、バネ部材60の製造や形状の管理が容易であるため、品質のばらつきを抑制できる。また、第3板部53が平板状であるため、第1揺動支持部41に設けられた凹部432の底面(第1バネ固定面434)、あるいは、第2揺動支持部42に設けられた凹部441の底面(第2バネ固定面443)を固定面とし、この固定面に接点バネ50を接着する場合に、接着面積を大きくすることができる。従って、接点バネ50を固定する際の固定力を向上させることができる。
本形態の接点部材70は、第1板部51に形成された貫通穴55から第2板部52の側に突出する突出部72を備える。従って、接点バネ50が第1軸線R1方向もしくは第2軸線R2方向に撓んだ場合に、突出部72が第1板部51と第2板部52との接触を規制するストッパ部として機能する。従って、接点バネ50の破損や変形を抑制することができる。また、接点部材70は、第1板部51に当接するフランジ部73を備えており、フランジ部73によって突出部72の第2板部52側への突出寸法を規定することができる。また、フランジ部73を第1板部51に接着することにより、接点部材70を確実に固定することができる。
本形態の接点部材70において、接点部71は凹部である。従って、外部から衝撃が加わった際に、球体47が接点部材70から外れることを抑制できる。よって、第1揺動支持部41および第2揺動支持部42から可動枠45が脱落することを抑制できる。また、接点部71は、可動枠45に設けられた球面(球体47の表面)より曲率半径が大きい球面である。このように、接点部71が球面であれば、球体47と接点部71とが点接触する位置が接点部71の中央から外れるおそれが少ない。従って、第1揺動支持部41および第2揺動支持部42と、可動枠45とが点接触する位置のばらつきを抑制でき、揺動軸である第1軸線R1および第2軸線R2の位置精度を高めることができる。よって、精度良く振れ補正を行うことができる。さらに、接点部71が球面であれば、接点部71の中央の1点以外の位置で、可動枠45が第1揺動支持部41および前記第2揺動支持部42と接触するおそれが少ない。従って、摩擦を少なくすることができるため、摩擦によってジンバル機構4の動きが妨げられるおそれが少ない。従って、可動体3をスムーズに揺動させることができ、振れ補正の応答性を向上させることができる。
(変形例)
図7(b)は変形例の接点バネ50の斜視図である。図7(b)に示す例では、接点バネ50の第1板部51と第2板部52の間に接着剤56が充填されている。このため、第1板部51と第2板部52の表面には、接着剤56の食い付きを良好にするための加工が施されている。例えば、図7(b)に示す例では、第1板部51と第2板部52の表面に網目状の溝57が形成されている。接着剤56の食い付きを良くするための加工は、第1板部51と第2板部52の表面に凹凸を形成する別の加工であってもよい。このように、第1板部51と第2板部52の間に接着剤56を充填した場合には、充填された接着剤56が第1板部51と第2板部52との接触を規制するストッパ部として機能する。従って、接点バネ50の破損や変形を抑制することができる。
(他の実施形態)
上記形態は、光軸L回りの振れ補正(ローリング補正)、および光軸Lと交差する第1軸線R1および第2軸線R2周りの振れ補正を行う光学ユニット1であったが、本発明は、ローリング補正を行わない光学ユニットに適用することもできる。例えば、上記形態において、ホルダ5、回転支持機構6、ローリング用磁気駆動機構12を省略し、ジンバル機構4の第1揺動支持部41を固定体8に設けた構成を採用してもよい。
1…光学ユニット、2…光学素子、3…可動体、4…ジンバル機構、5…ホルダ、6…回転支持機構、8…固定体、10…カメラモジュール、11…揺動用磁気駆動機構、11A…第1揺動用磁気駆動機構、11B…第2揺動用磁気駆動機構、12…ローリング用磁気駆動機構、13…揺動駆動用コイル、14…揺動駆動用磁石、15…ローリング駆動用コイル、16…ローリング駆動用磁石、17、18…磁性部材、19A…光学モジュール用配線基板、19B…揺動機構用配線基板、19C…ローリング機構用配線基板、20…筒状ケース、21…胴部、22…端板部、23…開口部、24…切り欠き部、25…反被写体側ケース、26…ヨーク、27…板部材、28…筒部、29…保持孔、31…ホルダ本体部材、32…回転台座、34…環状部、35…ホルダ胴部、36…窓部、37…縦枠部、38…環状凸部、39…軸部、40…コイル保持部、41…第1揺動支持部、42…第2揺動支持部、43…第1接点バネ保持部、44…第2接点バネ保持部、45…可動枠、46…支点部、47…球体、50…接点バネ、51…第1板部、52…第2板部、53…第3板部、54…抜け止め部、55…貫通穴、56…接着剤、57…溝、60…バネ部材、61…ボールベアリング、62…外輪、63…内輪、70…接点部材、71…接点部、72…突出部、73…フランジ部、100…カメラモジュール、103…撮像素子、104…基板、105…ICチップ、106…レンズホルダ、107…円筒部、108…板部、109…角筒部、110…カメラモジュールホルダ、111…筒部、115…底板部、116、117、118、119…壁部、120…板バネ、130、131…ウェイト、431…バネ支持壁、432…凹部、433…第1バネ支持面、434…第1バネ固定面、441…凹部、442…第2バネ支持面、443…第2バネ固定面、L…光軸、R1…第1軸線、R2…第2軸線

Claims (8)

  1. 可動体および固定体と、
    前記可動体を前記固定体に対して第1軸線周りに揺動可能に支持するとともに、前記可動体を前記固定体に対して前記第1軸線に交差する第2軸線周りに揺動可能に支持するジンバル機構と、
    前記可動体を前記第1軸線周りおよび前記第2軸線周りに揺動させる揺動用駆動機構と、を有し、
    前記ジンバル機構は、可動枠と、前記可動体において前記第1軸線方向で離間する2個所に設けられた第1揺動支持部と、前記固定体において前記第2軸線方向で離間する2個所に設けられた第2揺動支持部と、を備え、前記第1揺動支持部および前記第2揺動支持部は、前記可動枠に設けられた支点部を支持しており、
    前記第1揺動支持部および前記第2揺動支持部は、前記支点部と点接触する樹脂製の接点部材を備えることを特徴とする振れ補正機能付き光学ユニット。
  2. 前記第1揺動支持部および前記第2揺動支持部は、前記支点部を支持する接点バネを備え、
    前記接点バネは、前記接点部材と、前記接点部材を保持するバネ部材とを備えることを特徴とする請求項1に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  3. 前記バネ部材は、前記接点部材を保持する第1板部と、前記第1板部と所定の間隔で配置される第2板部と、前記第1板部および前記第2板部と交差する方向に延在し、前記第1板部と前記第2板部とを接続する第3板部と、を備える板バネであることを特徴とする請求項2に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  4. 前記接点部材の一部は、前記第1板部に形成された貫通穴から前記第2板部の側に突出することを特徴とする請求項3に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  5. 前記接点部材は、前記貫通穴に挿入される突出部と、
    前記第2板部とは反対側から前記第1板部に当接し前記第1板部に接着されるフランジ部と、を備え、
    前記支点部は、前記フランジ部と点接触することを特徴とする請求項4に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  6. 前記第1板部と前記第2板部との間に接着剤が充填されていることを特徴とする請求項3から5の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  7. 前記支点部は、前記接点部材に形成された凹部に点接触することを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  8. 前記凹部の内面は、前記支点部に設けられた球面より曲率半径が大きい球面であり、
    前記支点部に設けられた球面と、前記凹部に設けられた球面とが点接触することを特徴とする請求項7に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
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