JP2019015846A - 振れ補正機能付き光学ユニット - Google Patents
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Abstract
Description
構の特性のばらつきを抑制することにある。
の接触を規制するストッパ部として機能する。従って、接点バネの破損や変形を抑制できる。
図1は本発明を適用した振れ補正機能付き光学ユニット1を被写体側から見た斜視図である。図1に示すように、振れ補正機能付き光学ユニット1(以下、光学ユニット1という)は、Z軸方向から見た場合に略8角形の外形をした筒状ケース20を備える。筒状ケース20は、略8角形の筒状の胴部21と、胴部21の+Z方向の端部から内側に張り出した枠状の端板部22を備える。端板部22の中央には略8角形の開口部23が形成されている。開口部23は被写体側(+Z方向)を向いている。また、胴部21には、−Z方向の端部の周方向の一部を切り欠いた切り欠き部24が形成されている。
備える。本例では、ローリング駆動用コイル15とローリング駆動用磁石16とは、Z軸方向で対向する。
固定体8は、上述した筒状ケース20と、筒状ケース20に対して反被写体側(−Z方向側)から組み付けられる反被写体側ケース25と、反被写体側ケース25の−Z方向側の面に形成された凹部に取り付けられるヨーク26と、反被写体側ケース25に対して−Z方向側から固定される板部材27を備える。本形態では、筒状ケース20は磁性材料から形成され、反被写体側ケース25は樹脂材料から形成されている。
ホルダ5は、可動体3の外周側に位置するホルダ本体部材31と、反被写体側(−Z方向)からホルダ本体部材31に固定されて可動体3とZ軸方向に対向する回転台座32とを備える。ホルダ本体部材31および回転台座32は樹脂製である。ホルダ本体部材31は、筒状ケース20の開口部23の内側に配置される環状部34(図1参照)と、環状部34の−Z方向側に連続するホルダ胴部35を備える。ホルダ胴部35は、X軸方向の両側およびY軸方向の両側に開口する4箇所の窓部36と、周方向に隣り合う窓部36を区画する4本の縦枠部37を備える。
ローリング用磁気駆動機構12は、図2に示すように、ホルダ5の回転台座32に保持された2つのローリング駆動用コイル15と、固定体8の反被写体側ケース25およびヨーク26に保持されて、Z軸方向で各ローリング駆動用コイル15と対向する2つのローリング駆動用磁石16を備える。各ローリング駆動用磁石16は、周方向に2分割され、ローリング駆動用コイル15と対向する面の磁極が分割位置(着磁分極線)を境にして異なるように着磁されている。また、各ローリング駆動用コイル15は空芯コイルであり、
径方向に延びる長辺部分が有効辺として利用される。また、回転台座32には、ローリング駆動用磁石16とZ軸方向で対向する磁性部材18が保持されている。磁性部材18と揺動駆動用磁石14は、ホルダ5を基準回転位置に復帰させるための磁気バネを構成する。
図2に示すように、可動体3は、カメラモジュール100と、カメラモジュール100を外周側から保持するカメラモジュールホルダ110を備える。カメラモジュール100は、光学素子2と、光学素子2の光軸L上に位置する撮像素子103とを有する。撮像素子103は、基板104の被写体側(+Z方向)の面に実装されている。基板104の反被写体側(−Z方向)の面には、信号処理用のICチップ105が搭載されている。また、カメラモジュール100は、光学素子2を保持するレンズホルダ106を備える。レンズホルダ106は、Z軸方向に延びる円筒部107と、円筒部107の反被写体側(−Z方向)の端縁から外周側に拡がる矩形の板部108と、板部108の外周縁から−Z方向に延びる角筒部109を備える。角筒部109には、基板104およびICチップ105を反被写体側(−Z方向)から覆う板バネ120が固定されている。
ジンバル機構4は、カメラモジュールホルダ110(可動体3)とホルダ本体部材31(ホルダ5)との間に構成されている。上述したように、ホルダ5は、ジンバル機構4による支持構造においては、可動体3を揺動可能に支持する固定体として機能する。ジンバル機構4は、カメラモジュールホルダ110の第1軸線R1上の対角位置に設けられた2箇所の第1揺動支持部41(図3、図5参照)と、ホルダ本体部材31の第2軸線R2上の対角位置に設けられた2箇所の第2揺動支持部42(図4、図5参照)と、第1揺動支持部41および第2揺動支持部42によって支持される可動枠45を備える。第1軸線R1および第2軸線R2はZ軸方向と直交し、且つ、X軸方向およびY軸方向に対して45度傾いた方向である。
−Z方向)に凹ませた凹部432である。凹部432の内面は、第1軸線R1と直交する方向に延在し径方向内側を向く第1バネ支持面433と、被写体側(+Z方向)を向く第1バネ固定面434を備える。第1バネ固定面434は、凹部432の底面である。
70の接点部71とが点接触する状態に組み立てられる。これにより、可動枠45は、光軸Lと直交する2方向(第1軸線R1方向および第2軸線R2方向)の各方向周りに回転可能な状態で支持される。
図5に示すように、揺動用磁気駆動機構11は、可動体3と固定体8の間に設けられた第1揺動用磁気駆動機構11Aおよび第2揺動用磁気駆動機構11Bを備える。第1揺動用磁気駆動機構11Aは、X軸方向で対向する揺動駆動用磁石14と揺動駆動用コイル13とからなる組を2組備える。第2揺動用磁気駆動機構11Bは、Y軸方向で対向する揺動駆動用磁石14と揺動駆動用コイル13とからなる組を2組備える。揺動駆動用コイル13は、カメラモジュールホルダ110のX軸方向の両側の壁部116、117およびY軸方向の両側の壁部117、118の外側面に保持される。揺動駆動用磁石14は、固定体8の筒状ケース20(図1参照)の内側面に保持される。各揺動駆動用磁石14は、図2に示すようにZ軸方向に2分割され、内面側の磁極が分割位置(着磁分極線)を境にして異なるように着磁されている。揺動駆動用コイル13は空芯コイルであり、+Z方向側および−Z方向側の長辺部分が有効辺として利用される。筒状ケース20は磁性材料から構成されているので、揺動駆動用磁石14に対するヨークとして機能する。
光学ユニット1は、上記のように、X軸回りの振れ補正、およびY軸回りの振れ補正を行う揺動用磁気駆動機構11を備える。従って、ピッチング(縦揺れ)方向およびヨーイング(横揺れ)方向の振れ補正を行うことができる。また、光学ユニット1はローリング用磁気駆動機構12を備えるので、ローリング方向の振れ補正を行うことができる。例えば、光学ユニット1が、可動体3にジャイロスコープを搭載している場合には、ジャイロスコープによって直交する3軸回りの振れを検出して、検出した振れを打ち消すように揺動用磁気駆動機構11およびローリング用磁気駆動機構12を駆動する。
図7は接点バネ50の斜視図である。図7(a)は本形態の接点バネ50の斜視図であり、図7(b)は変形例の接点バネ50の斜視図である。また、図8(a)は接点バネ5
0の側面図であり、図8(b)は接点バネ50の断面図である。上述したように、本形態では、接点バネ50をバネ部材60と接点部材70の2部材を組み立てて構成されている。バネ部材60は金属板を折り曲げて構成されている。バネ部材60は、第1板部51と第2板部52が所定の間隔を空けて配置され、第1板部51、第2板部52、および第3板部53は、略コの字状に屈曲した形状に形成されている。接点部材70は、バネ部材60とは異なる素材からなり、バネ部材60の第1板部51に保持される。本形態では、接点部材70は樹脂製であり、可動枠45に設けられた球体47と点接触する部位である接点部71には、磨き加工が施されている。
以上説明したように、本形態の光学ユニット1では、ジンバル機構4の可動枠45は、第1揺動支持部41および第2揺動支持部42によって支持される支点部46が光軸L回りの4箇所に設けられ、各支点部46には球体47が固定されている。そして、第1揺動支持部41と第2揺動支持部42には、球体47と点接触する樹脂製の接点部材70が設けられている。このように、可動枠45と点接触する部分を樹脂製の接点部材70によって構成したことにより、金属製の部品にパンチ加工を施して接点部を形成した場合と比較して、可動枠45と点接触する部分の寸法精度や面精度を高めることができる。例えば、可動枠45と点接触する接点部71に磨き加工を施すことにより、表面の凹凸を少なくすることができる。あるいは、摺動性の良い素材で接点部材70を形成することにより、接点部71の面精度を高めることができる。従って、ジンバル機構4の特性のばらつきを抑制することができ、精度良く振れ補正を行うことができる。また、従来は接点部にグリスを塗布していたが、グリスを不要にすることができる。
により可動枠45を支持する受け部としての機能が求められるが、本形態では、受け部としての機能を持つ接点部材70と、バネ性を持つバネ部材60とを別部材としている。これにより、バネ部材60は従来の接点バネと同様に製造することができ、且つ、受け部については従来よりも寸法精度や面精度を高めることができる。従って、ジンバル機構4の特性のばらつきを抑制することができる。
図7(b)は変形例の接点バネ50の斜視図である。図7(b)に示す例では、接点バネ50の第1板部51と第2板部52の間に接着剤56が充填されている。このため、第1板部51と第2板部52の表面には、接着剤56の食い付きを良好にするための加工が施されている。例えば、図7(b)に示す例では、第1板部51と第2板部52の表面に網目状の溝57が形成されている。接着剤56の食い付きを良くするための加工は、第1板部51と第2板部52の表面に凹凸を形成する別の加工であってもよい。このように、第1板部51と第2板部52の間に接着剤56を充填した場合には、充填された接着剤56が第1板部51と第2板部52との接触を規制するストッパ部として機能する。従って、接点バネ50の破損や変形を抑制することができる。
上記形態は、光軸L回りの振れ補正(ローリング補正)、および光軸Lと交差する第1軸線R1および第2軸線R2周りの振れ補正を行う光学ユニット1であったが、本発明は、ローリング補正を行わない光学ユニットに適用することもできる。例えば、上記形態において、ホルダ5、回転支持機構6、ローリング用磁気駆動機構12を省略し、ジンバル機構4の第1揺動支持部41を固定体8に設けた構成を採用してもよい。
Claims (8)
- 可動体および固定体と、
前記可動体を前記固定体に対して第1軸線周りに揺動可能に支持するとともに、前記可動体を前記固定体に対して前記第1軸線に交差する第2軸線周りに揺動可能に支持するジンバル機構と、
前記可動体を前記第1軸線周りおよび前記第2軸線周りに揺動させる揺動用駆動機構と、を有し、
前記ジンバル機構は、可動枠と、前記可動体において前記第1軸線方向で離間する2個所に設けられた第1揺動支持部と、前記固定体において前記第2軸線方向で離間する2個所に設けられた第2揺動支持部と、を備え、前記第1揺動支持部および前記第2揺動支持部は、前記可動枠に設けられた支点部を支持しており、
前記第1揺動支持部および前記第2揺動支持部は、前記支点部と点接触する樹脂製の接点部材を備えることを特徴とする振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記第1揺動支持部および前記第2揺動支持部は、前記支点部を支持する接点バネを備え、
前記接点バネは、前記接点部材と、前記接点部材を保持するバネ部材とを備えることを特徴とする請求項1に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記バネ部材は、前記接点部材を保持する第1板部と、前記第1板部と所定の間隔で配置される第2板部と、前記第1板部および前記第2板部と交差する方向に延在し、前記第1板部と前記第2板部とを接続する第3板部と、を備える板バネであることを特徴とする請求項2に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記接点部材の一部は、前記第1板部に形成された貫通穴から前記第2板部の側に突出することを特徴とする請求項3に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記接点部材は、前記貫通穴に挿入される突出部と、
前記第2板部とは反対側から前記第1板部に当接し前記第1板部に接着されるフランジ部と、を備え、
前記支点部は、前記フランジ部と点接触することを特徴とする請求項4に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記第1板部と前記第2板部との間に接着剤が充填されていることを特徴とする請求項3から5の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記支点部は、前記接点部材に形成された凹部に点接触することを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記凹部の内面は、前記支点部に設けられた球面より曲率半径が大きい球面であり、
前記支点部に設けられた球面と、前記凹部に設けられた球面とが点接触することを特徴とする請求項7に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
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