JP2019011152A - アシスト器具 - Google Patents
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Description
特許文献1では、作業者の背中部に取り付けられる本体部、本体部から前側に延出された右及び左のアーム部が備えられている。本体部に昇降装置が設けられて、昇降装置から右及び左のワイヤが延出されている。ワイヤがアーム部に沿って延出され、アーム部の上部の回転体に巻き掛けられて下方に延出されており、ワイヤの延出端に右及び左のハンド部が接続されている。
ハンド部に荷物を保持した状態で、昇降装置によりワイヤを巻き取ることによりハンド部(荷物)を上昇させ、昇降装置によりワイヤを繰り出すことによりハンド部(荷物)を下降させる。
従って、この状態で昇降装置によりワイヤの巻き取り及び繰り出しが繰り返されると、アーム部の回転体やワイヤの摩耗に発展する可能性があるので、改善の余地がある。
作業者の背中部に取り付けられる本体部と、前記本体部から前側に延出された右及び左のアーム部と、前記本体部に設けられてワイヤを巻き取り及び繰り出す昇降装置とが備えられて、
前記アーム部の延出方向に沿った延出軸芯周りに自由に姿勢変更自在に、前記アーム部に支持された右及び左の支持部材と、
前記延出軸芯と交差する横向き軸芯周りに回転自在に、前記支持部材に支持された右及び左の回転体とが備えられ、
前記昇降装置から延出された右及び左の前記ワイヤが、前記回転体に巻き掛けられて前記回転体から下側に延出され、荷物を保持する右及び左のハンド部が、前記ワイヤの延出端に接続されて、
前記昇降装置が前記ワイヤを巻き取ることにより前記ハンド部を上昇させ、前記昇降装置が前記ワイヤを繰り出すことにより前記ハンド部を下降させる。
同様に右及び左のハンド部により横幅の小さな荷物を保持する際に、右及び左のワイヤが右及び左の斜め内側に延出される状態になると、回転体を支持する支持部材は、アーム部の延出方向に沿った延出軸芯周りに、ワイヤの姿勢変化に追従するように姿勢を変化させる。
これにより、昇降装置により右及び左のワイヤの巻き取り及び繰り出しが行われて、右及び左のハンド部が上昇及び下降した場合、右及び左の支持部材の回転体の回転方向に沿って、右及び左のワイヤが支持部材の回転体から延出される状態で、右及び左のワイヤの巻き取り及び繰り出しが行われるようになるのであり、支持部材の回転体やワイヤの摩耗を抑えて、耐久性の向上を図ることができる。
前記横向き軸芯が前記延出軸芯の下側に配置されていると好適である。
前記支持部材における前記回転体から前記ハンド部側の部分に、前記ワイヤを案内する案内部が備えられていると好適である。
前記支持部材における前記回転体から前記昇降装置側の部分に、前記ワイヤを支持するワイヤ支持部が備えられていると好適である。
これにより、回転体から昇降装置側の部分においても、ワイヤを支持部材の回転体の回転方向に沿うようにすることができるのであり、支持部材の回転体やワイヤの摩耗を抑えて、耐久性の向上を図ることができる。
図1,2,3に示すように、アシスト器具には、作業者の背中部に取り付けられる本体部1、本体部1の上部から上側に延出され前側に延出された右及び左のアーム部2、本体部1の下部に設けられた右及び左の脚作用部3が備えられており、作業者への装着用の取付ベルト4、右及び左の肩ベルト5が備えられている。
図1,2,3に示すように、脚作用部3は、基部10、伝動ケース11、操作アーム12及び脚ベルト13等を備えている。支持板7の下部に左右方向にスライド自在に基部10が支持されており、基部10の外端部に伝動ケース11が前向きに連結されている。
これにより、取付ベルト4の腰部への巻き付け具合によって、作業者の体格に合わせるように右及び左の脚作用部3の間隔が決まるのであり、取付ベルト4により右及び左の脚作用部3の位置が決められた状態となる。
作業者がアシスト器具を装着した状態において、作業者の腰部の右側に右の脚作用部3(伝動ケース11)が位置し、作業者の腰部の左側に左の脚作用部3(伝動ケース11)が位置する。
図1,2,3に示すように、右及び左の縦フレーム6の上部が、作業者の右及び左の肩部を越えて斜め上側に延出され斜め前側に延出されて、右及び左のアーム部2となっている。図4に示すように、アーム部2の延出端部2aに右及び左の支持部材16が支持されて、右及び左のプーリー15(回転体に相当)が支持部材16に回転自在に支持されている。
左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aが左のプーリー15に掛けられて下側に延出されており、左の2本のワイヤ18,19のインナー18a,19aの延出端に、左のハンド部20が接続されている。
図1及び図2に示すように、右及び左のハンド部20は、板材が折り曲げられてフック状に形成されており、左右対称の形状となっている。右のハンド部20に上昇操作スイッチ23が備えられ、左のハンド部20に下降操作スイッチ24が備えられている。
図1及び図2に示すように、昇降装置17は支持板7に連結されている。伝動機構(図示せず)を内装する上下向きの伝動ケース25、伝動ケース25の上部に横向きに連結された支持ケース26、伝動ケース25の下部に横向きに連結された電動モータ27、支持ケース26の内部で横向きの軸芯周りに回転自在な4個の回転体(図示せず)が、昇降装置17に備えられている。
下降操作スイッチ24を押し操作すると、電動モータ27により回転体が繰り出し側に回転駆動され、ワイヤ18,19のインナー18a,19aが回転体から繰り出されて、ハンド部20が下降する。
図4に示すように、右及び左のアーム部2の延出端部2aに、右及び左の支持部材16が支持されている。
図4及び図5に示すように、支持部材16の支持部16aに、支持軸22が延出軸芯P2と交差(直交)するように横向きに支持されて、支持軸22の回転軸芯P3(横向き軸芯に相当)周りに、プーリー15が自由回転自在に支持されている。この場合、回転軸芯P3が延出軸芯P2の下側に配置されており、延出軸芯P2と回転軸芯P3との間の長さL1となっている。
右のワイヤ18,19と同様に、左のワイヤ18,19も、左のアーム部2、支持部材16及びプーリー15に取り付けられて、下側に延出されている。
図4,5,6に示すように、右及び左の支持部材16の支持部16aの下側部分に、右及び左のガイド部33が取り付けられている。支持部材16の支持部16aによりプーリー15の上側が覆われ、ガイド部33によりプーリー15の下側が覆われて、支持部材16の支持部16a及びガイド部33により、プーリー15の全体が覆われた状態となっている。
右及び左のガイド部33において、ワイヤ18のインナー18aが、ガイド部33の長孔33aを通っており、ワイヤ19のインナー19aが、ガイド部33の長孔33bを通っている。
右のハンド部20により荷物Bの右側部を保持し、左のハンド部20により荷物Bの左側部を保持して、右及び左のハンド部20により荷物Bを保持する場合、図7及び図8に示すように、右及び左の支持部材16(プーリー15)の左右方向の間隔W1よりも、大きな横幅W2を備えた荷物Bや、小さな横幅W2を備えた荷物Bが存在したとする。
このモーメントにより、右及び左の支持部材16(プーリー15)の姿勢が、右及び左のワイヤ18,19のインナー18a,19aに追従するように、右及び左の斜め外側(内側)に変化する。
この状態においても、前述と同様に、右及び左の支持部材16(プーリー15)の姿勢が、右及び左のワイヤ18,19のインナー18a,19aに追従するように、右及び左の斜め外側(内側)に変化する。
例えば、パレットや床に置かれた荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような場合、作業者がしゃがんでパレットや床の荷物Bを手で持ち、次に手を下に延ばした状態で荷物Bを持ちながら立ち上がり、次に手で荷物Bを持ち上げて、荷物Bを高い棚やトラックの荷台に置くような状態が想定される。
電動モータ27が停止した状態において、昇降装置17からワイヤ18,19のインナー18a,19aが繰り出されることはなく、後述するようにハンド部20に荷物Bの重量が掛かっても、ハンド部20が下降することはない。
前述の(発明を実施するための形態)の支持部材16に代えて、図9に示すような支持部材16を備えてもよい。
前述の(発明を実施するための形態)(発明の実施の第1別形態)のガイド部33に代えて、図10及び図11に示すような右及び左の案内プーリー36(案内部に相当)を備えてもよい。
支持部材16の延出部16fの横軸芯P4(回転軸芯P3と平行)周りに、案内プーリー36が自由回転自在に支持されている。この場合、横軸芯P4が回転軸芯P3の下側に配置されており、延出軸芯P2と横軸芯P4との間の長さL2が、延出軸芯P2と回転軸芯P3との間の長さL1よりも長いものとなっている。
左のワイヤ18,19も、前述と同様に、左の案内プーリー36を通って下側に延出されている。
このモーメントにより、右及び左の支持部材16(プーリー15及び案内プーリー36)の姿勢が、右及び左のワイヤ18,19のインナー18a,19aに追従するように、右及び左の斜め外側(内側)に変化する。
上昇操作スイッチ23を左のハンド部20に備え、下降操作スイッチ24を右のハンド部20に備えてもよい。上昇操作スイッチ23及び下降操作スイッチ24の両方を、右又は左の一方のハンド部20に備えてもよい。
ハンド部20は、図1及び図2に示される構成以外に、荷物Bを掛けるフック状や、荷物Bを挟み込む一対のアーム状等のように、各種の形状が想定される。
アシスト器具において、右及び左の脚作用部3を備えないように構成してもよい。
2 アーム部
15 回転体
16 支持部材
16c ワイヤ支持部
17 昇降装置
18,19 ワイヤ
20 ハンド部
36 案内部
B 荷物
P2 延出軸芯
P3 横向き軸芯
Claims (4)
- 作業者の背中部に取り付けられる本体部と、前記本体部から前側に延出された右及び左のアーム部と、前記本体部に設けられてワイヤを巻き取り及び繰り出す昇降装置とが備えられて、
前記アーム部の延出方向に沿った延出軸芯周りに自由に姿勢変更自在に、前記アーム部に支持された右及び左の支持部材と、
前記延出軸芯と交差する横向き軸芯周りに回転自在に、前記支持部材に支持された右及び左の回転体とが備えられ、
前記昇降装置から延出された右及び左の前記ワイヤが、前記回転体に巻き掛けられて前記回転体から下側に延出され、荷物を保持する右及び左のハンド部が、前記ワイヤの延出端に接続されて、
前記昇降装置が前記ワイヤを巻き取ることにより前記ハンド部を上昇させ、前記昇降装置が前記ワイヤを繰り出すことにより前記ハンド部を下降させるアシスト器具。 - 前記横向き軸芯が前記延出軸芯の下側に配置されている請求項1に記載のアシスト器具。
- 前記支持部材における前記回転体から前記ハンド部側の部分に、前記ワイヤを案内する案内部が備えられている請求項1又は2に記載のアシスト器具。
- 前記支持部材における前記回転体から前記昇降装置側の部分に、前記ワイヤを支持するワイヤ支持部が備えられている請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載のアシスト器具。
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