JP2019009194A - 接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体側面の一側面に設けられた冷媒出口と冷媒入口を接続するU字の冷媒管内を流れる冷媒の圧力損失を低減する。【解決手段】真円形状の冷媒出口40bと冷媒入口40aとをU字の冷媒管45で接続する冷媒出入口の接続構造40では、冷媒管45の夫々の端部開口の内側形状は真円形状であり、U字の湾曲部45bにおいて、冷媒管軸線CLに直交する冷媒管断面の内側形状が、真円形状から楕円形状に連続的に変化している。この接続構造40では、湾曲部45bの内側半分の楕円形状は、湾曲している冷媒管軸線CLを含む平面と直交する第1方向を長軸とし、第1方向と直交する第2方向を短軸とする楕円の半円形状となっている。湾曲部45bの外側半分の楕円形状は、第1方向を短軸とし、第2方向を長軸とする楕円の半円形状となっている。この接続構造40では、冷媒管断面の面積が冷媒管の全長を通して一定である。【選択図】図2

Description

本明細書が開示する技術は、装置の筐体の一側面に設けられている真円形状の冷媒出口と冷媒入口とをU字に湾曲している冷媒管で接続する冷媒出入口の接続構造に関する。
自動車などに搭載されている装置の中には、筐体に収容された部品を冷やすために液体冷媒を使った冷却器を有しているものがある。筐体の内部に複数の冷却器を有する場合、2個の冷却器を連結する冷媒管を筐体内部ではなく筐体の外を通す場合がある(例えば、特許文献1)。特許文献1に開示されている装置では、装置筐体の一側面に冷媒出口と冷媒入口が設けられており、それらがU字形状に湾曲した冷媒管で接続されている。
特開2015−109322号公報
冷媒流の圧力損失を小さくするには、冷媒管の湾曲は緩やかであることが望ましい。しかし、筐体の外を通る冷媒管の湾曲を緩やかにすると、冷媒管が筐体から離れた箇所を通ることになる。筐体の外を通る冷媒管は、他の装置との干渉を避けるために、できるだけ筐体に近い場所を通すことが望ましい。しかし、筐体の近くを通すには、冷媒管のU字の湾曲部分の曲率半径を小さくしなければならない。冷媒管の湾曲部分の曲率半径を小さくすると内部で冷媒の剥離が生じ易くなる。冷媒の剥離は大きな圧力損失をもたらすので好ましくない。本明細書は、冷媒管を装置筐体から離れないように湾曲させることと、冷媒流の圧力損失を小さくすることの両立を図る技術を提供する。
本明細書は、装置の筐体の一側面に設けられている真円形状の冷媒出口と冷媒入口とをU字の冷媒管で接続する冷媒出入口の接続構造について開示する。この接続構造では、冷媒管の夫々の端部開口の内周形状が真円形状であり、U字の湾曲部において、冷媒管の軸線に直交する断面の内周形状が、真円形状から楕円形状に連続的に変化している。また、この接続構造では、湾曲部の内側半分の楕円形状は、湾曲している軸線を含む平面と直交する第1方向を長軸とし、第1方向と直交するとともに断面に平行な第2方向を短軸とする楕円の半円形状となっている。湾曲部の外側半分の楕円形状は、第1方向を短軸とし、第2方向を長軸とする楕円の半円形状となっている。この接続構造では、冷媒管の断面の面積が冷媒管の全長を通して一定である。U字の湾曲部分で冷媒管の断面形状を真円形状から上記した複合楕円形状に変化させることで、U字の湾曲の内側部分のカーブが滑らかになる。上記の冷媒管は、全長にわたって断面が真円形状の冷媒管と比較して、圧力損失が小さくなる。全長にわたって断面が真円形状の冷媒管を採用した場合は、冷媒管が装置筐体から離れるようにU字の湾曲を大きくしなければ圧力損失が小さくならない。そのような構造と比較して、本明細書が開示する接続構造では、U字の湾曲部分が筐体から遠くなるように緩やかな湾曲とすることなく、圧力損失を小さくすることができる。また、冷媒管の断面形状は変化するが断面の面積が全長にわたって一定であるので、断面の面積変化による流速変化がないことも、圧力損失を増大させないことに寄与する。
本実施形態の接続構造を有するインバータの分解斜視図である。 冷媒管の軸線を含む平面でカットしたインバータの一部断面図である。 冷媒管の湾曲部の断面形状を説明するための詳細図である。 冷媒管の内部の流速分布のシミュレーション結果である。図4(A)は、比較例の冷媒管における流速分布を示す。図4(B)は、実施例の冷媒管における流速分布を示す。 比較例の冷媒管の形状と本実施例の冷媒管の形状を重ねた図である。
図1は、実施例の接続構造40を有するインバータ2の分解斜視図である。インバータ2は、電気自動車に搭載され、バッテリの直流電流を昇圧して交流に変換する装置である。インバータ2は、電気回路としては、電圧コンバータ回路とインバータ回路とを含んでいる。インバータ2は、ハードウェアとしては、スイッチング素子、リアクトル、平滑コンデンサなどの電気部品のほか、スイッチング素子を冷却する冷却ユニット20と、平滑コンデンサやリアクトルなどを冷却する冷却器15を備えている。なお、図1では、リアクトルや平滑コンデンサ等の電気部品は図示を省略している。
図1に示すように、インバータ2の筐体12は、上部筐体12aと下部筐体12bに分かれている。上部筐体12aは、直方体の容器であり、この空間に冷却ユニット20および図示していない平滑コンデンサ等が収納される。上部筐体12aの側面14aには、冷媒排出管78が接続される貫通孔76と、継手管30が接続される貫通孔16と、ボルト孔82とが形成されている。貫通孔16、76のそれぞれは、側面14aに直交する軸を中心とする真円形状である。なお、本実施形態では、側面14aの法線方向をX軸と定義し、図1の左下をX軸正方向と定義する。X軸に直交する面をYZ平面とし、図1の鉛直上方向をZ軸正方向と定義する。X軸およびZ軸に直交する軸をY軸と定義し、図1の右下方向をY軸正方向と定義する。後述する図2以降でのXYZ軸は、図1のXYZ軸と対応している。ボルト孔82は、貫通孔16から離れた位置に形成されている。ボルト孔82にはボルトが挿入されるために、ボルト孔82の内面には雌ネジ溝が形成されている。
上部筐体12aに収容される冷却ユニット20は、半導体素子を内部に有する複数のパワーカード22と、内部を冷媒が通過する複数の冷却プレート21を備えている。複数のパワーカード22と複数の冷却プレート21は、一つずつ交互に積層されており、隣接する冷却プレート21の間にパワーカード22が挟まれている。隣接する冷却プレート21は、連結管25a、25bで連結されている。X軸正方向の端の冷却プレート21には、チューブ23、24が接続されている。チューブ23はX方向からみて連結管25aと重なるように配置されており、チューブ24は、X方向からみて連結管25bと重なるように配置されている。チューブ23を通じて液体の冷媒が冷却ユニット20に供給される。チューブ23から供給された冷媒は、連結管25aを通じて全ての冷却プレート21に分配される。冷媒は冷却プレート21を通る間にパワーカード22の熱を吸収する。熱を吸収した冷媒は、連結管25bとチューブ24を通じて冷却ユニット20から排出される。
下部筐体12bの外形状は、上部筐体12aと同じである。下部筐体12bの内部には、冷却器15(図2参照)が収納されている。下部筐体12bには、リアクトル等の別の電気部品が収容され、冷却器15がそれらの電気部品を冷却する。
下部筐体12bには、上部筐体12aと同様に、X軸正方向側のYZ平面と平行な側面14bに、冷媒管45の下端が接続される貫通孔17と、冷媒供給管79が接続される貫通孔77と、ボルト孔83とが形成されている。上部筐体12aと下部筐体12bとが結合すると、側面14aと側面14bは一体で一つの側面14となり、貫通孔17は貫通孔16のZ軸負方向に位置する。同様に、貫通孔77は、貫通孔76のZ軸負方向に位置する。ボルト孔83は、貫通孔17から離れた位置に形成されている。ボルト孔83にはボルトが挿入されるため、ボルト孔83の内面には雌ネジ溝が形成されている。
上部筐体12aの貫通孔16には継手管30を介してU字形状の冷媒管45の上端が接続され、下部筐体12bの貫通孔17には冷媒管45の下端が接続される。不図示の冷媒循環装置から供給される冷媒は、冷媒供給管79を通じて下部筐体12bの冷却器15(図2参照)に流入する。冷却器15を通過した冷媒は、下部筐体12bの貫通孔17から冷媒管45を通り、継手管30と上部筐体12aの貫通孔16を通って冷却ユニット20に供給される。冷却ユニット20を通過した冷媒は、上部筐体12aの貫通孔76を通じて筐体12の外部へと排出される。排出された冷媒は、冷媒排出管78を通じて冷媒循環装置(不図示)へと還流する。
インバータ2の筐体12の一側面14に4個の貫通孔16、17、76、77が設けられている。上記したように、貫通孔77と16は、冷媒の入り口であり、貫通孔17と76は、冷媒の出口である。貫通孔77と16は冷媒入口と称することができ、貫通孔17と76は冷媒出口と称することができる。冷媒出口である貫通孔17と冷媒入口である貫通孔16は、U字形状の冷媒管45と継手管30で接続されている。その構造を接続構造40と称する。
継手管30は、円筒状の形状を有し、円筒の一端にフランジを有する。継手管30におけるフランジ以外の外周面は、貫通孔16の内周面に嵌合するように形成されている。継手管30は、貫通孔16に嵌合したときに、フランジが上部筐体12aの側面14aに接するように形成される。
接続構造40の主要部品である冷媒管45は、その一端が貫通孔17に接続され、他端が継手管30を介して貫通孔16に接続される。冷媒管45は、貫通孔17を通じて冷却器15から排出される冷媒を、貫通孔16を通じて上部筐体12aの内部の冷却ユニット20へ導く。冷媒管45の一端にはフランジ42aとリブ41aが設けられており、他端にはフランジ42bとリブ41bが設けられている。なお、本実施形態では、「U字」とは、内部を流れる冷媒の向きを180度反転させるために湾曲した部分を有する構造の形状を言う。
フランジ42aのX軸負方向側を向くフランジ面は、上部筐体12aの側面14aに接する。リブ41aは、フランジ42aからZ軸正方向に延出している。リブ41aには、ボルト81が貫通するための孔が形成されている。ボルト81は、リブ41aの孔を通って、ボルト孔82の雌ネジ溝に螺合する。これにより、上部筐体12aに対して冷媒管45が固定される。
フランジ42bのX軸負方向側を向くフランジ面は、下部筐体12bの側面14bに接する。リブ41bは、フランジ42bからZ軸負方向に延出している。リブ41bには、ボルト81が貫通するための孔が形成されている。ボルト81は、リブ41bの孔を通って、ボルト孔83の雌ネジ溝に螺合する。これにより、下部筐体12bに対して冷媒管45が固定される。
貫通孔16と貫通孔17は、図中のZ軸方向で並んでいる。U字形状の冷媒管45の軸線(冷媒管軸線)は、XZ平面と平行な平面上の曲線となる。
図2は、冷媒管45の軸線(冷媒管軸線CL)を含む平面でカットしたインバータ2の一部断面図である。図2に示すように、インバータ2では、冷媒が外部に漏れないように、樹脂製の複数のOリングによって、各部材の連結部分が封止されている。具体的には、継手管30のフランジと、筐体12の側面14との間にOリング86が配置されている。継手管30の内周面と、冷媒管45(上端部45a)における継手管30と嵌合する外周面との間にOリング87が配置されている。継手管30の内周面と、冷却ユニット20のチューブ23との間にOリング85が配置されている。フランジ42bと、側面14との間にOリング88が配置されている。
図2に示すように、冷媒管45は一方の端から他方の端まで一続きであるが、説明の便宜上、筐体12の上側の貫通孔16に接続されている上端部45aと、筐体12の下側の貫通孔17に接続されている下端部45cと、上端部45aと下端部45cの間でU字形状に湾曲している湾曲部45bとに分割して説明する。図2の一点鎖線CLは、先に述べた冷媒管軸線を表す。
冷媒管45の上側の開口40aと、下側の開口40bは、真円形状である。上端部45aと下端部45cは、夫々、その全長にわたって、冷媒管軸線CLに直交する断面が真円形状である。
湾曲部45bは、その上側がX軸に平行な方向からZ軸に平行な方向へほぼ直角に湾曲しており、下側でもZ軸に平行な方向からX軸に平行な方向へほぼ直角に湾曲しており、全体がU字形状をなしている。湾曲部45bの上端部45aとの境界、及び、下端部45cとの境界では、冷媒管軸線CLに直交する断面が真円形状である。一方、湾曲部の中央部分の断面は楕円である。湾曲部45bの断面形状は、その湾曲している部分で真円から楕円へと連続的に変化している。
図3は、湾曲部45bの断面形状を説明するための図である。図3は、湾曲部45bの長手方向の中央を図中のXY平面でカットした断面を示している。図3には、比較のため、上端部45aの開口40aの形状を破線で描いてある。なお、上端部45aの開口40aの形状(内周面の形状)は、真円形状である。下端部45cの開口40bの内周面の形状は、上端部45aの開口40bと同一である。
図3に示すように、冷媒管45の上端の開口40aと冷媒管45の下端の開口40bは、半径rとする真円形状である。一方、冷媒管45の長手方向の中央部分での断面の内周形状は、楕円形状である。より詳しくは、冷媒管45の中央部分での断面の内周形状は、U字の湾曲の内側(即ち筐体12に近い側)と、U字の湾曲の外側(即ち筐体12から遠い側)とで、楕円の形状が異なっている複合楕円形状である。
内側の半分の楕円は、湾曲している冷媒管軸線CLを含む平面(即ち、XZ平面)に直交する第1方向(Y方向)を直径2rの長軸とし、その楕円を含む面内でY軸と直交する第2方向を短軸とする楕円の半円である。当然に、短軸における半径a1は長軸における半径rよりも小さい。外側の半分の楕円は、湾曲している冷媒管軸線CLを含む平面(即ち、XZ平面)に直交する第1方向(Y方向)を直径2rの短軸とし、その楕円を含む面内でY軸と直交する第2方向を長軸とする楕円の半円である。当然に、長軸における半径a2は短軸における半径rよりも大きい。
湾曲部45bの端部においてはa1=a2=rであり、端部の内周の形状は真円形状である。湾曲部45bの端部から中心に向かってa1はrから徐々に小さくなり、a2は逆にrから徐々に大きくなる。別言すれば、U字の湾曲部45bにおいて、冷媒管断面の内周形状が真円から楕円に連続的に変化している。そして、長さa1、a2は、複合楕円の面積が、冷媒管45の端部の開口40a、40bの真円の面積と等しくなるように設定されている。長さa1、a2は、楕円の面積の公式から容易に導くことができる。
冷媒管断面の内周形状が真円から複合楕円に連続的に変化していることによって、湾曲部45bでの圧力損失を、内周形状が真円の場合と比較して小さくすることができる。このことを、図4の流速分布のシミュレーション結果を参照しつつ説明する。図4(A)は、冷媒管の全長にわたって断面が真円形状の冷媒管(比較例の冷媒管145)における流速分布のシミュレーション結果を示している。図4(B)は、本実施例の冷媒管45における流速分布のシミュレーション結果を示している。冷媒は、図の冷媒管の下側の開口から入り、上側の開口から出る。流速の相違をドットハッチングの濃さで表してある。ハッチングが薄いほど、流速が早い。
比較例の冷媒管145(図4(A))では、ポイントA1の上流側にドットハッチングが薄い領域A2(即ち流速が大きい領域)があり、ポイントA1の直後でドットハッチングが濃い領域A3(即ち流速が小さい領域)がある。この流速の急激な変化は、ポイントA1の直後で剥離が生じていることを意味している。一方、実施例の冷媒管45の場合(図4(B))、図4(A)のポイントA1に対応するポイントB1の直後の領域B3のドットハッチングが図4(A)の場合よりも薄い。即ち、ポイントB1の直後の領域B3における流速は図4(A)の場合よりも早い。このことは、剥離が解消されたことを示している。比較例の冷媒管145で生じていた剥離が実施例の冷媒管45では解消されている。よって、実施例の冷媒管45における圧力損失は、比較例の冷媒管145における圧力損失よりも小さい。なお、ポイントB1の直前の領域B2の範囲とドットハッチングの濃度は、図4(A)の場合と同等である。即ち、ポイントB1直前の状態は、図4(A)の場合と大きな差はない。
図5は、実施例の冷媒管45と比較例の冷媒管145の内周の輪郭線を重ねた図である。実線が実施例の冷媒管45の内周輪郭線を示しており、破線が比較例の冷媒管145の内周輪郭線を示している。実施例の冷媒管45は、筐体12から遠い側(図の左側)では、冷媒管45のXZ面内での半径(即ち、上記した長さa2)が比較例の冷媒管145の半径rよりも大きいので、その分、冷媒管45が筐体12から遠い側に膨らんでいる。しかし、冷媒管軸線CLは、実施例の冷媒管45と比較例の冷媒管145で一致する。実施例の冷媒管45は、全長にわたって断面内周が真円の冷媒管145に対して、冷媒管軸線CLの位置を変えずに圧力損失を小さくできている。特に、U字の湾曲の内側の半円形状を真円形状から、上記した第2方向を短軸とする楕円形状とすることによって、U字の内側での湾曲の始まり位置の曲率が小さくなる。図5のポイントAは、比較例の冷媒管145における湾曲の始まりの位置を示しており、ポイントBは、実施例の冷媒管45における湾曲の始まりの位置を示している。ポイントAにおける曲率よりもポイントBにおける曲率が小さくなっている。U字の湾曲の始まりの位置の曲率が小さいことが、剥離の抑制に寄与している。実施例の冷媒管45は、冷媒管を筐体12から大きく離れた位置を通過させることなく、圧力損失を小さくできる。
以上説明したように、インバータ2の筐体12の側面14に設けられている2個の貫通孔16、17を接続する接続構造40は、冷媒管軸線CLに直交する断面の内周形状が、真円から複合楕円に連続的に変化する冷媒管45を採用している。冷媒管45はU字形状に湾曲している。冷媒管45の夫々の端部の開口40a、40bの内周形状は、直径2rの真円形状である。U字の湾曲部45bにおいて、冷媒管軸線CLに直交する冷媒管断面の内周形状が、真円形状から楕円形状に連続的に変化している。湾曲部45bの内側半分の楕円形状は、湾曲している冷媒管軸線CLを含む平面(XZ平面)と直交する第1方向を長さ2r長軸とし、第1方向と直交する第2方向を短軸とする楕円の半円形状となっている。湾曲部45bの外側半分の楕円形状は、第1方向を長さ2rの短軸とし、第2方向を長軸とする楕円の半円形状になっている。そして、冷媒管断面の面積が冷媒管45の全長を通して一定である。
実施例の接続構造40では、全長にわたって断面の内周形状が真円である冷媒管と比較して、冷媒管を筐体から大きく離すことなく、圧力損失を小さくすることができる。
上記実施例では、接続構造40を含むインバータ2を一例として説明したが、接続構造40が冷媒を接続する装置については、種々変形可能である。例えば、接続構造40が用いられる装置は、インバータ2以外の装置であってもよい。
上記実施例では、接続構造40は、フランジ42aやリブ41aを有したが、接続構造40が有する構成については種々変形可能である。接続構造40は、フランジ42aやリブ41aを有する必要はなく、断面が真円形状である上端の開口40aと、断面が真円形状である下端の開口40bと、断面が複合楕円形状である湾曲部45bとを有していればよい。
上記実施形態でいう「真円」および「楕円」については、多少の誤差を有する真円や楕円を含む。
実施例の筐体12の貫通孔17が冷媒出口の一例であり、貫通孔16が冷媒入口の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2…インバータ
12…筐体
12a…上部筐体
12b…下部筐体
15…冷却器
16、17、76、77…貫通孔
20…冷却ユニット
21…冷却プレート
22…パワーカード
23、24…チューブ
25…連結管
30…継手管
40…接続構造
40a…流入開口部
40b…流出開口部
41a、41b…リブ
42a、42b…フランジ部
45…冷媒管
45a…上端部
45b…湾曲部
45c…下端部
78…冷媒排出管
79…冷媒供給管
81…ボルト
82、83…ボルト孔
85、86、87、88…Oリング

Claims (1)

  1. 装置の筐体の一側面に設けられている真円形状の冷媒出口と冷媒入口をU字に湾曲している冷媒管で接続する冷媒出入口の接続構造であり、
    前記冷媒管の夫々の端部開口の内周形状は真円形状であり、
    U字の湾曲部において、前記冷媒管の軸線に直交する断面の内周形状が、真円形状から楕円形状に連続的に変化しており、
    前記湾曲部の内側半分の前記楕円形状は、湾曲している前記軸線を含む平面と直交する第1方向を長軸とし、前記第1方向と直交する第2方向を短軸とする楕円の半円形状となっており、前記湾曲部の外側半分の前記楕円形状は、前記第1方向を短軸とし、前記第2方向を長軸とする楕円の半円形状となっており、
    前記断面の面積が前記冷媒管の全長を通して一定である、接続構造。
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