JP2019007581A - クラッチディスク、クラッチ機構、および手動変速機 - Google Patents

クラッチディスク、クラッチ機構、および手動変速機 Download PDF

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Abstract

【課題】シフト操作の操作性を向上させることが可能な手動変速機を提供する。【解決手段】本開示の手動変速機はクラッチ機構と変速機構とを備える。クラッチ機構は、第1の回転軸を中心として回転可能に設けられた第1の部材、および第1の回転軸と直交する回転面において第1の部材によって取り囲まれると共に第1の部材と係合して第1の回転軸を中心として回転可能に設けられ、第1の部材に対し第1の回転軸に沿って双方向へ可逆的に移動可能に設けられた第2の部材、を有するクラッチディスクと、第1の回転軸を中心として回転可能に設けられた第1のシャフトとを有する。第2の部材は、第1のシャフトに対して第1の回転軸に沿って移動することにより、第1のシャフトと共に回転可能な第1の状態と、第1のシャフトに対して空転可能な第2の状態との間の状態移行が可能に設けられている。【選択図】図3

Description

本開示は、車両等の動力伝達系に搭載される手動変速機、ならびにその手動変速機に適用されるクラッチディスクおよびクラッチ機構に関する。
自動車等の車両におけるエンジンからの駆動力を、その車両の運転者のシフト操作により変速比を選択して車軸に伝達する手動変速機(マニュアルトランスミッション)が広く用いられている。手動変速機は、エンジンの出力回転軸であるクランクシャフトと連動するフライホイールと接触し、またはそのフライホイールから離間することのできるクラッチディスクを有している(例えば特許文献1〜3参照)。クラッチディスクは、例えばクラッチペダルを運転者が操作することでフライホイールから離間させることができる。運転者は、クラッチディスクをフライホイールから離間させた状態においてシフト操作を行い、変速比を変更するようになっている。
特開平08−014270号公報 特開平08−312670号公報 特開昭63−076921号公報
このような手動変速機において変速比を選択する際には、運転者のシフト操作上の負担が少ないとよい。よって、シフト操作の操作性を向上させることのできるクラッチディスク、クラッチ機構および手動変速機を提供することが望ましい。
本開示の一実施態様としての手動変速機は、クラッチ機構と、変速機構とを備える。クラッチ機構は、クラッチディスクと、第1のシャフトとを有する。クラッチディスクは、第1の回転軸を中心として回転可能に設けられた第1の部材、および第1の回転軸と直交する回転面において第1の部材によって取り囲まれると共に第1の部材と係合して第1の回転軸を中心として回転可能に設けられ、第1の部材に対し第1の回転軸に沿って双方向へ可逆的に移動可能に設けられた第2の部材、を有する。第1のシャフトは、第1の回転軸を中心として回転可能に設けられている。また、変速機構は、第1のシャフトから入力された回転を変速して出力するものである。ここで第2の部材は、第1のシャフトに対して第1の回転軸に沿って移動することにより、第1のシャフトと共に回転可能な第1の状態と、第1のシャフトに対して空転可能な第2の状態との間の状態移行が可能に設けられている。
本開示の一実施態様としてのクラッチ機構は、シャフトと、クラッチディスクとを備える。シャフトは、回転軸を中心として回転可能に設けられたものである。クラッチディスクは、第1の部材と第2の部材とを有する。第1の部材は、回転軸を中心として回転可能に設けられたものである。第2の部材は、回転軸と直交する回転面において第1の部材によって取り囲まれると共に第1の部材と係合して回転軸を中心として回転可能に設けられ、第1の部材に対し回転軸に沿って双方向へ可逆的に移動可能に設けられたものである。ここで第2の部材は、シャフトに対して回転軸に沿って移動することにより、シャフトと共に回転可能な第1の状態と、シャフトに対して空転可能な第2の状態との間の状態移行が可能に設けられている。
本開示の一実施態様としてのクラッチディスクは、第1の部材と、第2の部材とを有する。第1の部材は、回転軸を中心として回転可能に設けられたものである。第2の部材は、回転軸と直交する回転面において第1の部材によって取り囲まれると共に第1の部材と係合して回転軸を中心として回転可能に設けられ、第1の部材に対し回転軸に沿って双方向へ可逆的に移動可能に設けられたものである。
本開示の一実施形態としてのクラッチディスク、クラッチ機構および手動変速機によれば、シフト操作の操作性を向上させることが可能である。
本開示の一実施の形態に係る手動変速機を内蔵した車両の概略構成例を表す模式図である。 図1に示したパワーユニットの詳細構成例を表す模式図である。 図2に示したパワーユニットの一部を拡大して表す模式図である。 図3に示したクラッチ機構の要部を拡大して表す模式図である。 図3に示したクラッチ機構の要部を拡大して表す他の模式図である。 図3に示したクラッチ機構における要部を、エンジン側から眺めた状態を表す模式図である。 図2に示したパワーユニットの動作を説明するタイムチャートである。 変形例に係るクラッチ機構のスプライン形状の一例を表す模式図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(クラッチディスクを中心部材と周辺部材とに分割し、中心部材をレリーズベアリングにより往復運動可能としたプッシュ式のクラッチ機構の例)
2.変形例(スプライン部分がチャンファ形状を有する例)
3.その他の変形例
<1.実施の形態>
[車両1の概略構成]
図1は、本開示の一実施の形態に係る手動変速機3を内蔵する車両1の概略構成例を、模式的に表したものである。車両1は、例えば4つの駆動輪DWを有する自動車である。車両1は、車体10内に、例えばパワーユニット(パワートレイン)としてエンジン2および手動変速機3を備えている。
エンジン2は、車両1の動力を発生させるものであり、各種の内燃機関を用いて構成されている。手動変速機3は、例えばクラッチ機構3Aと、手動変速機構3Bと有する。クラッチ機構3Aは、エンジン2から出力される動力を手動変速機構3Bへと伝達する機構である。手動変速機構3Bは、クラッチ機構3Aから伝達されるエンジン2の動力を、運転者の操作に応じて車両1の走行に適した回転数およびトルクを有する動力へと変換(変速)し、各駆動輪DWへ伝達する機構である。駆動輪DWは、手動変速機3からの動力により自ら回転することによって路面との摩擦力を発生させ、路面上を車両1が走行するように機能するものである。なお、車両1は、例えば停止状態のエンジン2を始動させるスタータ機構などを備えていてもよい。
[パワーユニットの詳細構成]
図2は、上記したパワーユニット(エンジン2および手動変速機3)の詳細構成例を、模式的に表したものである。図3は、図2に示した手動変速機3の一部を拡大して表す模式図である。さらに、図4Aは、クラッチ機構3Aの要部を拡大して表す模式図であり、後述の「係合状態」を表している。図4Bは、クラッチ機構3Aの要部を拡大して表す模式図であり、後述の「離脱状態」を表している。さらに、図5は、後述するクラッチディスク32と入力軸31との嵌合部分の近傍を拡大して表したものである。
(エンジン2)
エンジン2には、図2に示したように、その構成部品の1つとして、クランクシャフト20が設けられている。クランクシャフト20は、エンジン2内のピストンにおける往復運動を回転力に変えるための軸である。クランクシャフト20は、エンジン2内のピストンにおける往復運動により、Z軸方向に伸びる回転軸20Jを中心として回転可能に設けられている。
(手動変速機3)
手動変速機3は、図2に示したように、ミッションケース30内に、クラッチ機構3Aと、手動変速機構3Bとを有している。クラッチ機構3Aは本発明の「クラッチ機構」に対応する一具体例であり、手動変速機構3Bは本発明の「手動変速機構」に対応する一具体例である。
クラッチ機構3Aは、いわゆるダイヤフラム型の乾式クラッチ機構である。クラッチ機構3Aは、図3に示したように、例えば入力軸31と、クラッチディスク32と、フライホイール33と、プレッシャプレート34と、ダイヤフラムスプリング35と、レリーズベアリング36と、クラッチカバー37と、レリーズフォーク38と、クラッチ操作部39とを備えている。なお、本明細書では、クラッチディスク32をフライホイール33と当接させる操作を「クラッチ接続操作」といい、クラッチディスク32をフライホイール33から離間させる操作を「クラッチ切断操作」という。さらに「クラッチ接続操作」と「クラッチ切断操作」とを併せて単に「クラッチ操作」という場合もある。また、クラッチディスク32とフライホイール33とが十分に当接し、一体に回転可能な状態を「クラッチ接続状態」といい、クラッチディスク32とフライホイール33とが離間した状態を「クラッチ切断状態」という。さらにクラッチディスク32とフライホイール33とが接しているものの、互いにスリップしている状態を「半クラッチ状態」という。
手動変速機構3Bは変速動作を行う部分であり、図2に示したように、例えばアイドラ軸40と、前輪出力軸41と、後輪出力軸42と、シンクロメッシュ機構43と、ディファレンシャル機構44,45とシフト操作部46と、駆動ギヤ51A〜56Aと、従動ギヤ51B〜56Bと、ギヤ57A,57Bとを備えている。
入力軸31は、クラッチディスク32とシンクロメッシュ機構43との間を接続すると共にZ軸方向に伸びる回転軸31Jを中心として回転可能に設けられた略円柱状の部材である。回転軸31Jは、クランクシャフト20の回転軸20Jの延長上に位置するとよい。なお入力軸31は、本発明の「シャフト」、「第1のシャフト」および「変速機入力軸」に対応する一具体例である。また、回転軸31Jは、本発明の「第1の回転軸」および「第2の回転軸」に対応する一具体例である。エンジン2から出力されてフライホイール33およびクラッチディスク32を介して伝達された動力は、入力軸31に入力されてシンクロメッシュ機構43へと伝達されるようになっている。
さらに、図4A,図4Bおよび図5に示したように、入力軸31は、例えばエンジン2側の端部近傍における、後出のコア部材322と対向する外面に設けられたスプライン31Aを有している。具体的には、入力軸31は、コア部材322と対向する外面に、例えば櫛歯状をなすようにZ軸方向において間欠的に設けられた複数の突起部31Tを有している。それら複数の突起部31Tの頂部に、例えばZ軸方向に伸びる凹部および凸部を含むスプライン31Aがそれぞれ設けられている。なお、図5は、回転軸31Jと直交する断面を表している。
クラッチディスク32は、本発明の「クラッチディスク」に対応する一具体例であり、クラッド部材321およびコア部材322を有している。クラッド部材321は、クラッチカバー37により覆われると共に、プレッシャプレート34の押圧によりフライホイール33と当接可能に設けられている。クラッド部材321は、フライホイール33と当接した際に生じるフライホイール33との間の摩擦力により、フライホイール33の回転に従動するように回転軸31Jを中心として回転するようになっている。コア部材322は、回転軸31Jと直交する回転面RZにおいてクラッド部材321によって取り囲まれると共にクラッド部材321と係合して回転軸31Jを中心として回転可能に設けられた略円筒状の部材である。コア部材322は、クラッド部材321に対し回転軸31Jに沿って双方向(+Z方向および−Z方向)へ可逆的に移動可能に設けられている。
具体的には、例えば、クラッド部材321はコア部材322と対向する内面に設けられたスプライン321Aを有し、コア部材322はクラッド部材321と対向する外面に設けられたスプライン322Aを有している。それらスプライン321A,322Aは、例えば、Z軸方向に伸びる凹部および凸部をそれぞれ含んでいる。このため、クラッド部材321とコア部材322とは、回転軸31Jに沿ったZ軸方向においては相対的に移動可能となっている。一方、回転軸31Jと直交する回転方向においては、スプライン321Aとスプライン322Aとが嵌合することにより、クラッド部材321およびコア部材322は一体に回転するようになっている。なお、クラッド部材321およびコア部材322は、それぞれ、本発明の「第1の部材」および「第2の部材」に対応する一具体例である。
さらにコア部材322は、入力軸31に対して回転軸31Jに沿って移動することにより、入力軸31と共に回転可能な「係合状態」と、入力軸31に対して空転可能な「離脱状態」との間の状態移行が可能に設けられている。上述したように図4Aが「係合状態」を表し、図4Bが「離脱状態」を表している。コア部材322は、入力軸31が挿通される孔322H(図3参照)を含んでいる。孔322Hは、「係合状態」においてスプライン31Aと係合すると共に「離脱状態」においてスプライン31Aから離脱するスプライン322Bが設けられた内面を含んでいる。より具体的には、コア部材322は、入力軸31と対向する孔322Hの内面に、例えば櫛歯状をなすようにZ軸方向において間欠的に設けられた複数の突起部322Tを有している。複数の突起部322Tは、入力軸31における複数の突起部31Tとそれぞれ対応する位置に配置されている。それら複数の突起部322Tの頂部には、例えばZ軸方向に伸びる凹部および凸部を含むスプライン322Bがそれぞれ設けられている。図4Aの「係合状態」では、スプライン322Bとスプライン31AとがZ軸方向において互いに一致して嵌合するので、入力軸31がコア部材322(すなわちクラッチディスク32)と共に回転可能となっている。一方、図4Bの「離脱状態」では、スプライン322Bとスプライン31AとがZ軸方向において一致せず、互いに接触しない位置関係となっている。このため、入力軸31とコア部材322(すなわちクラッチディスク32)とは、互いに空転可能となっている。なお、「係合状態」は本発明の「第1の状態」に対応する一具体例であり、「離脱状態」は本発明の「第2の状態」に対応する一具体例である。また、スプライン31Aは本発明の「第1のスプライン」に対応する一具体例であり、スプライン322Bは本発明の「第2のスプライン」に対応する一具体例である。さらに、突起部31Tは本発明の「第1の突起部」に対応する一具体例であり、突起部322Tは本発明の「第2の突起部」に対応する一具体例である。
さらに、コア部材322の外面のうち、スプライン322Aが設けられた位置と異なる位置、例えばスプライン322Aから見てフライホイール33と反対側の位置に、溝状の係合部322Kが設けられている。この係合部322Kは、後述するレリーズベアリング36の凸状の係合部36Kと係合するので、レリーズベアリング36によってコア部材322のZ軸方向の移動が規制されるようになっている。ただし、係合部322Kは、例えばコア部材322の外面上をコア部材322の回転方向において取り巻くように設けられた溝であるので、コア部材322の回転軸32Jを中心とした回転動作はレリーズベアリング36による規制を(摩擦力などを除き)基本的には受けないようになっている。
フライホイール33は、エンジン2のクランクシャフト20(図2)に連結され、回転軸20Jを回転中心としてクランクシャフト20と一体に回転するように設けられた円板状部材である。フライホイール33は、自らの慣性モーメントを利用してクランクシャフト20の回転におけるトルク変動を抑制するように機能する。
プレッシャプレート34は、ダイヤフラムスプリング35の付勢力により、クラッド部材321に対しフライホイール33に向かう押圧力を加え、またはクラッド部材321に対するフライホイール33に向かう押圧力を開放するように機能する部材である。
ダイヤフラムスプリング35は、例えば入力軸31が挿通される開口35Kを中心に有するドーナツ状の円板に、その中心から放射状に伸びる切り込みを複数設けた板ばね部材である。ダイヤフラムスプリング35は、その中心に位置する開口35K近傍の端部35Aと、その端部35Aと反対側の外縁近傍に位置する端部35Bと、端部35Aと端部35Bとの間に位置する支点35Cとを有し、その支点35Cにおいてクラッチカバー37に固定されている。端部35Aはレリーズベアリング36と接する一方、端部35Bはプレッシャプレート34と接している。クラッチ操作の際、端部35Aはレリーズベアリング36からの力が付与される力点として機能し、端部35Bはプレッシャプレート34に力を付与する作用点として機能する。
レリーズベアリング36は、その中心に入力軸31が挿通される孔を有しており、レリーズフォーク38による操作に応じて入力軸31の外面上を回転軸31Jに沿って双方向(+Z方向および−Z方向)へ可逆的に移動可能に設けられている。レリーズベアリング36は、入力軸31に沿って−Z方向へ移動することによりクラッチディスク32をフライホイール33に対し当接させ、入力軸31に沿って+Z方向へ移動することによりクラッチディスク32をフライホイール33から離間させるものである。レリーズベアリング36は、レリーズフォーク38の端部38A(後出)と係合する第1部分361と、上述したようにダイヤフラムスプリング35の端部35Aと当接する第2部分362とを有している。このため、クラッチ操作の際、レリーズベアリング36が回転軸31Jに沿って例えば+Z方向へ移動することにより端部35Aが+Z方向へ移動し、レリーズベアリング36が回転軸31Jに沿って−Z方向へ移動することにより端部35Aも−Z方向へ移動するようになっている。レリーズベアリング36の第2部分362には、クラッチディスク32のコア部材322の係合部322Kと係合する例えば凸状の係合部36Kが設けられている。係合部322Kと係合部36Kとの係合により、レリーズベアリング36はコア部材322と連動して回転軸31Jに沿って双方向(+Z方向および−Z方向)へ可逆的に移動可能となっている。ここで、第1部分361と第2部分362との間には例えばボールベアリングが設けられており、例えば第2部分362が第1部分361に対し回転軸31Jを中心として回転可能となっている。なおレリーズベアリング36は、本発明の「係合部材」に対応する一具体例である。
クラッチカバー37は、クラッチディスク32のクラッド部材321およびプレッシャプレート34を覆うようにフライホイール33に固定され、フライホイール33と一体に回転可能に設けられている。
レリーズフォーク38は、クラッチ操作部39の操作に応じてレリーズベアリング36の操作を行う部材である。レリーズフォーク38は、レリーズベアリング36の第1部分361と係合する端部38Aと、その端部38Aと反対側に位置する端部38Bと、端部38Aと端部38Bとの間に位置する支点38Cとを有する。レリーズフォーク38は、その支点38Cにおいて例えばミッションケース30に固定された支持部301によって支持されている。レリーズフォーク38は支点38Cを中心として回動するようになっている。例えば端部38Aが+Z方向へ変位すると端部38Bが−Z方向へ変位し、端部38Aが−Z方向へ変位すると端部38Bが+Z方向へ変位するようになっている。端部38Aが+Z方向へ変位することで、レリーズベアリング36も+Z方向へ変位し、端部38Aが−Z方向へ変位することで、レリーズベアリング36も−Z方向へ変位する。
クラッチ操作部39は、いわゆる油圧式クラッチと呼ばれる機構であり、例えば図3に示したように、クラッチペダル391とマスターシリンダ392とレリーズシリンダ393と油圧配管394とプッシュロッド395とを有している。端部38Bはプッシュロッド395の先端と接触している。運転者によりクラッチペダル391が矢印391Aの方向へ押下されると、マスターシリンダ392において油圧が発生する。その油圧が油圧配管394を経てレリーズシリンダ393に伝達され、レリーズシリンダ393におけるプッシュロッド395が突出することにより、レリーズフォーク38の端部38Bを矢印381の方向へ押すようになっている。運転者がクラッチペダル391を開放し、クラッチペダル391が矢印391Bの方向へ戻ると、マスターシリンダ392、レリーズシリンダ393および油圧配管394における油圧が低下し、プッシュロッド395がレリーズシリンダ393内に収容される方向へ移動するようになっている。プッシュロッド395の上記移動に伴い、レリーズフォーク38の端部38Aがダイヤフラムスプリング35の付勢力により−Z方向へ押し戻され、レリーズフォーク38の端部38Bは矢印382の方向へ戻ることとなる。なお、クラッチ操作部39は油圧式の機構に限定されるものではなく、例えばクラッチペダル391の操作力を、クラッチケーブルなどを利用して機械的にレリーズフォーク38へ伝達する機械式の機構としてもよい。
前輪出力軸41は、Z軸方向に沿って延在し、入力軸31と隣り合うように配置されている。前輪出力軸41は、手動変速機構3Bから動力(駆動トルク)を出力するための軸である。前輪出力軸41から出力される動力は、例えば4つの駆動輪DWのうちの2つの前輪にそれぞれ伝達される。前輪出力軸41は、変速ギヤ列51〜56を介して入力軸31から伝達される動力により、回転軸41Jを中心として回転するようになっている。なお、前輪出力軸41は本発明の「変速機出力軸」に対応する一具体例であり、回転軸41Jは本発明の「第3の回転軸」に対応する一具体例である。
後輪出力軸42は、Z軸方向に沿って延在し、例えば入力軸31から見てエンジン2と反対側に設けられている。後輪出力軸42は、手動変速機構3Bから前輪出力軸41を介して伝達される動力(駆動トルク)を出力するための軸である。後輪出力軸42から出力される動力は、例えば4つの駆動輪DWのうちの2つの後輪にそれぞれ伝達される。
第1のギヤとしての駆動ギヤ51Aと第2のギヤとしての従動ギヤ51Bとは、互いに常時噛み合うことにより第1速用の変速ギヤ列51を形成している。同様に、駆動ギヤ52Aと従動ギヤ52Bとが互いに常時噛み合うことで第2速用の変速ギヤ列52を形成し、駆動ギヤ53Aと従動ギヤ53Bとが互いに常時噛み合うことで第3速用の変速ギヤ列53を形成し、駆動ギヤ54Aと従動ギヤ54Bとが互いに常時噛み合うことで第4速用の変速ギヤ列54を形成し、駆動ギヤ55Aと従動ギヤ55Bとが互いに常時噛み合うことで第5速用の変速ギヤ列55を形成し、駆動ギヤ56Aと従動ギヤ56Bとが互いに常時噛み合うことで第6速用の変速ギヤ列56を形成している。第1のギヤとしての駆動ギヤ51A〜56Aは、いずれも、回転軸31Jを中心として回転可能に設けられている。但し、駆動ギヤ51A,52Aは入力軸31上に固定されており、入力軸31と一体に回転するようになっている。一方、駆動ギヤ53A〜56Aは入力軸31上において入力軸31に対し相対回転自在に設けられている。また、第2のギヤとしての従動ギヤ51B〜56Bは、いずれも、回転軸41Jを中心として回転可能に設けられている。但し、従動ギヤ51B,52Bは中間軸49上において中間軸49に対し相対回転自在に設けられている。一方、従動ギヤ53B〜56Bは中間軸49上に固定されており、中間軸49と一体に回転するようになっている。なお中間軸49は、前輪出力軸41の周囲を取り巻くように設けられ、回転軸41Jを中心として回転するようになっている。
シンクロメッシュ機構43は、異なる2以上の部材の回転数の同期を行う部分であり、例えば切替機構61〜64を有している。切替機構61は、変速ギヤ列51または変速ギヤ列52を選択的に動力切断状態から動力伝達状態に切り替えるための機構である。切替機構62は、変速ギヤ列53または変速ギヤ列54を選択的に動力伝達状態に切り替えるための機構である。切替機構63は、変速ギヤ列55または変速ギヤ列56を選択的に動力伝達状態に切り替えるための機構である。切替機構64は、後述するギヤ列57を動力伝達状態に切り替えるための機構である。
切替機構61は、例えば従動ギヤ51Bと従動ギヤ52Bとの間に設けられており、例えば前輪出力軸41に固定され、スプラインが形成された外面を有するシンクロハブ61Aと、このシンクロハブ61Aのスプラインと嵌合しつつ前輪出力軸41の回転軸に沿って移動可能なシンクロスリーブ61Bとを有している。シンクロスリーブ61Bは、シンクロハブ61Aのスプラインと嵌合可能なスプラインを内面に含む管状部材である。また、従動ギヤ51Bには、シンクロスリーブ61Bのスプラインと嵌合可能なスプラインが形成されている。シンクロスリーブ61BがZ軸方向に移動して従動ギヤ51Bに接近すると、シンクロスリーブ61Bの回転数と従動ギヤ51Bの回転数とが同期して従動ギヤ51Bのスプラインとシンクロスリーブ61Bのスプラインとが嵌合するようになっている。これにより、変速ギヤ列51が動力伝達状態に切り替わり、入力軸31から変速ギヤ列51を介して前輪出力軸41に動力が伝達される状態となる。同様に、シンクロスリーブ61BがZ軸方向に移動して従動ギヤ52Bに接近すると、シンクロスリーブ61Bの回転数と従動ギヤ52Bの回転数とが同期して従動ギヤ52Bのスプラインとシンクロスリーブ61Bのスプラインとが嵌合するようになっている。これにより、変速ギヤ列52が動力伝達状態に切り替わり、入力軸31から変速ギヤ列52を介して中間軸49および前輪出力軸41に動力が伝達される状態となる。さらに、前輪出力軸41の後方端、すなわち前輪出力軸41のうちのエンジン2と反対側の端部にはギヤ58Aが設けられており、このギヤ58Aが後輪出力軸42に固定されたギヤ58Bと常時嵌合するようになっている。このため、入力軸31から変速ギヤ列51または変速ギヤ列52を介して中間軸49に伝達された動力は、ギヤ58Aおよびギヤ58Bから構成されるギヤ列58を介して後輪出力軸42に伝達されるようになっている。なお、シンクロスリーブ61Bのスプラインが従動ギヤ51Bのスプラインおよび従動ギヤ52Bのスプラインのいずれにも嵌合しない中立位置に移動すると、変速ギヤ列51および変速ギヤ列52がいずれも動力切断状態に切り替わるようになっている。また、シンクロスリーブ61Bと従動ギヤ51B,52Bとの間にシンクロナイザリングを挿入するようにしてもよい。
切替機構62は、例えば駆動ギヤ53Aと駆動ギヤ54Aとの間に設けられており、例えば入力軸31に固定され、スプラインが形成された外面を有するシンクロハブ62Aと、このシンクロハブ62Aのスプラインと嵌合しつつ入力軸31の回転軸に沿って移動可能なシンクロスリーブ62Bとを有している。シンクロスリーブ62Bは、シンクロハブ62Aのスプラインと嵌合可能なスプラインを内面に含む管状部材である。また、駆動ギヤ53Aには、シンクロスリーブ62Bのスプラインと嵌合可能なスプラインが形成されている。シンクロスリーブ62BがZ軸方向に移動して駆動ギヤ53Aに接近すると、シンクロスリーブ62Bの回転数と駆動ギヤ53Aの回転数とが同期して駆動ギヤ53Aのスプラインとシンクロスリーブ62Bのスプラインとが嵌合するようになっている。これにより、変速ギヤ列53が動力伝達状態に切り替わり、入力軸31から変速ギヤ列53を介して前輪出力軸41および後輪出力軸42に動力が伝達される状態となる。同様に、シンクロスリーブ62BがZ軸方向に移動して駆動ギヤ54Aに接近すると、シンクロスリーブ62Bの回転数と駆動ギヤ54Aの回転数とが同期して駆動ギヤ54Aのスプラインとシンクロスリーブ62Bのスプラインとが嵌合するようになっている。これにより、変速ギヤ列54が動力伝達状態に切り替わり、入力軸31から変速ギヤ列54を介して前輪出力軸41および後輪出力軸42に動力が伝達される状態となる。なお、シンクロスリーブ62Bのスプラインが駆動ギヤ53Aのスプラインおよび駆動ギヤ54Aのスプラインのいずれにも嵌合しない中立位置に移動すると、変速ギヤ列53および変速ギヤ列54がいずれも動力切断状態に切り替わるようになっている。また、シンクロスリーブ62Bと駆動ギヤ53A,54Aとの間にシンクロナイザリングを挿入するようにしてもよい。
切替機構63は、例えば駆動ギヤ55Aと駆動ギヤ56Aとの間に設けられており、例えば入力軸31に固定され、スプラインが形成された外面を有するシンクロハブ63Aと、このシンクロハブ63Aのスプラインと嵌合しつつ入力軸31の回転軸に沿って移動可能なシンクロスリーブ63Bとを有している。シンクロスリーブ63Bは、シンクロハブ63Aのスプラインと嵌合可能なスプラインを内面に含む管状部材である。また、駆動ギヤ55Aには、シンクロスリーブ63Bのスプラインと嵌合可能なスプラインが形成されている。シンクロスリーブ63BがZ軸方向に移動して駆動ギヤ55Aに接近すると、シンクロスリーブ63Bの回転数と駆動ギヤ55Aの回転数とが同期して駆動ギヤ55Aのスプラインとシンクロスリーブ63Bのスプラインとが嵌合するようになっている。これにより、変速ギヤ列55が動力伝達状態に切り替わり、入力軸31から変速ギヤ列55を介して前輪出力軸41および後輪出力軸42に動力が伝達される状態となる。同様に、シンクロスリーブ63BがZ軸方向に移動して駆動ギヤ56Aに接近すると、シンクロスリーブ63Bの回転数と駆動ギヤ56Aの回転数とが同期して駆動ギヤ56Aのスプラインとシンクロスリーブ63Bのスプラインとが嵌合するようになっている。これにより、変速ギヤ列56が動力伝達状態に切り替わり、入力軸31から変速ギヤ列56を介して前輪出力軸41および後輪出力軸42に動力が伝達される状態となる。なお、シンクロスリーブ63Bのスプラインが駆動ギヤ55Aのスプラインおよび駆動ギヤ56Aのスプラインのいずれにも嵌合しない中立位置に移動すると、変速ギヤ列55および変速ギヤ列56がいずれも動力切断状態に切り替わるようになっている。また、シンクロスリーブ63Bと駆動ギヤ55A,56Aとの間にシンクロナイザリングを挿入するようにしてもよい。
アイドラ軸40は、やはりZ軸方向に延在し、例えば入力軸31と隣り合うように配置されている。アイドラ軸40上には、車両1を後退走行させる際に使用するギヤ57Aおよびギヤ57Bが回転自在に設けられている。ギヤ57Aは第1速の駆動ギヤ51Aと常時噛み合っており、ギヤ57Bは前輪出力軸41に固定されるギヤ57Cと常時噛み合っている。このようにして切替機構64を介してギヤ57A〜57Cが後退用のギヤ列57を構成している。切替機構64は、ギヤ57Bのスプラインと嵌合しつつアイドラ軸40の回転軸に沿って移動可能なシンクロスリーブ64Bを有している。また、ギヤ57Aにはスプラインが設けられている。シンクロスリーブ64BがZ軸方向に移動してギヤ57Aに接近すると、シンクロスリーブ64Bの回転数とギヤ57Aの回転数とが同期してギヤ57Aのスプラインとシンクロスリーブ64Bのスプラインとが嵌合するようになっている。これにより、後退用のギヤ列57が動力伝達状態に切り替わり、入力軸31からギヤ列57を介して前輪出力軸41および後輪出力軸42に動力が伝達される状態となる。なお、シンクロスリーブ64Bのスプラインがギヤ57Aのスプラインと嵌合しない中立位置に移動すると、ギヤ列57が動力切断状態に切り替わるようになっている。また、シンクロスリーブ64Bとギヤ57A,57Bとの間にシンクロナイザリングを挿入するようにしてもよい。
ディファレンシャル機構44,45は、手動変速機構3Bから中間軸49や前輪出力軸41などを介して伝達された動力を、車両1の各駆動輪DWへそれぞれ適切な回転数で分配するための機構である。ディファレンシャル機構44は、例えばデフケース、ピニオンシャフトおよびピニオン(以下、デフケース等という。)441と、前デフサイドギヤ442および後デフサイドギヤ443を有している。
シフト操作部46は、例えばシフトレバー47と、シフトフォーク481〜484とを有している。シフトフォーク481〜484は、切替機構61〜64におけるシンクロスリーブ61B〜64Bとそれぞれ係合し、シンクロスリーブ61B〜64Bを+Z方向または−Z方向へ移動させる部材である。シフトレバー47は、運転者の操作に応じて、リンク機構(図示せず)などを介してシフトフォーク481〜484を選択的に移動させる部材である。このシフト操作部46により、運転者のシフト操作にしたがい、第1速〜第6速での走行用の変速ギヤ列51〜56および後退走行用のギヤ列57のいずれかが選択可能となっている。
本開示のパワーユニットでは、上記構成を有することにより、エンジン2の動力が、入力軸31、駆動ギヤ51A〜56A、従動ギヤ51B〜56B、中間軸49、デフケース等441、前デフサイドギヤ442、前輪出力軸41を順に経由して4つの駆動輪DWのうちの2つの前輪に伝達される。また、エンジン2の動力は、入力軸31、駆動ギヤ51A〜56A、従動ギヤ51B〜56B、中間軸49、デフケース等441、後デフサイドギヤ443、ギヤ58A、ギヤ58B、後輪出力軸42を順に経由して4つの駆動輪DWのうちの2つの後輪に伝達される。
[動作および作用・効果]
(シフト操作)
本実施の形態の手動変速機3では、例えば以下のようにして、シフト操作、すなわち変速段の切替操作が行われる。
(クラッチ切断操作)
シフト操作、すなわち、例えば変速ギヤ列51〜56のうちの一の変速ギヤ列を選択し、所望の変速比でエンジン2からの動力を各駆動輪DWへ伝達する操作は、クラッチ切断状態において実行される。ただし、車両1の走行速度に応じた適切な変速比を選択する必要がある。
クラッチ切断操作は、例えば図3に示したように、運転者が足で踏むなどしてクラッチペダル391を矢印391Aの方向へ押下することで行われる。クラッチペダル391を押下することでマスターシリンダ392において油圧を発生させ、その油圧を油圧配管394を介してレリーズシリンダ393に伝達する。その結果、レリーズシリンダ393におけるプッシュロッド395が突出し、レリーズフォーク38の端部38Bを矢印381の方向へ押すこととなる。端部38Bが矢印381の方向へ押されることによりレリーズフォーク38は支点38Cを中心として回転し、端部38Aが+Z方向へ変位すると、レリーズベアリング36も+Z方向へ変位する。すると、ダイヤフラムスプリング35は端部35Aが+Z方向へ付勢されることで端部35Bが−Z方向へ変位するので、プレッシャプレート34が、クラッド部材321に対するフライホイール33に向かう押圧力を開放することとなる。よって、クラッチディスク32のクラッド部材321はフライホイール33から離間し、クラッチ切断状態となる。なお、クラッチ切断状態は、運転者がクラッチペダル391を足で踏み続けることで維持される。
(シフト操作の詳細)
クラッチ切断状態において、運転者がシフトレバー47を操作することにより、シンクロメッシュ機構における切替機構61〜64を利用して変速ギヤ列51〜56またはギヤ列57のいずれかを選択的に動力切断状態から動力伝達状態に切り替えることができる。例えばシフトレバー47の操作によりシフトフォーク481を介してシンクロスリーブ61Bを+Z方向へ移動させることで第1速用の変速ギヤ列51を選択することができる。同様に、第2速用の変速ギヤ列52を選択するにはシフトフォーク481を介してシンクロスリーブ61Bを−Z方向へ移動させ、第3速用の変速ギヤ列53を選択するにはシフトフォーク482を介してシンクロスリーブ62Bを+Z方向へ移動させ、第4速用の変速ギヤ列54を選択するにはシフトフォーク482を介してシンクロスリーブ62Bを−Z方向へ移動させ、第5速用の変速ギヤ列55を選択するにはシフトフォーク483を介してシンクロスリーブ63Bを+Z方向へ移動させ、第6速用の変速ギヤ列56を選択するにはシフトフォーク483を介してシンクロスリーブ63Bを−Z方向へ移動させ、後退用のギヤ列57を選択するにはシフトフォーク484を介してシンクロスリーブ64Bを+Z方向へ移動させればよい。以上により、所望の変速比の変速ギヤ列が選択される。
(クラッチ接続操作)
以上のシフト操作により変速ギヤ列51〜56またはギヤ列57のいずれかを選択的に動力切断状態から動力伝達状態に切り替えたのち、以下のようにしてクラッチ接続操作を行い、クラッチ接続状態へ移行させることで所望の変速比でエンジン2からの動力を各駆動輪DWへ伝達することができる。
クラッチ接続操作は、例えば図3に示したように、運転者が足で踏むなどして押下していたクラッチペダル391を矢印392Bの方向へ徐々に戻すことで行われる。その際、併せてアクセルペダルを適切に踏むことでエンジン2のクランクシャフト20の回転数の調節を行う。
(クラッチディスクの離脱および係合動作)
ところで、運転者が上記のシフト操作を行う際には、シフトレバー47に所定の負荷が加わることとなる。シフト操作性を向上させるためには、シフトレバー47を介して運転者が感知するシフト操作力を低減することが望ましい。このシフト操作力には、クラッチディスク32のイナーシャ(慣性力)が大きく影響している。
そこで、本実施の形態では、運転者がシフト操作を行う際のクラッチ切断操作と連動してクラッチディスク32が入力軸31から切り離されると共に、クラッチ接続操作と連動してクラッチディスク32が入力軸31と係合するようにしている。具体的には、クラッチ切断操作と連動して、レリーズベアリング36を介してコア部材322を入力軸31に対して+Z方向へ移動させることにより、「係合状態」から「離脱状態」へと状態移行させることを可能としている。また、クラッチ接続操作と連動して、レリーズベアリング36を介してコア部材322を入力軸31に対して−Z方向へ移動させることにより、「離脱状態」から「係合状態」へと状態移行させることを可能としている。「係合状態」とは、クラッチディスク32が入力軸31と一体となって回転可能な状態である。「離脱状態」とは、クラッチディスク32が入力軸31に対して空転可能な状態である。
このようにすることで運転者がシフト操作を行う際には「離脱状態」となるので、比較的大きなクラッチディスク32のイナーシャはシフトレバー47に伝達されなくなり、シフト操作性を向上させることができる。また、クラッチディスク32のイナーシャを入力軸31から切り離すことで、シフト操作時における、例えばシンクロスリーブ61B〜63Bと従動ギヤ51B,52Bまたは駆動ギヤ53A〜56Aとの回転数合わせの時間を短縮することができる。また、シフト操作が行われたのちクラッチ接続操作を行うことで「離脱状態」から「係合状態」へ戻せるので、クラッチディスク32本来の機能は確保される。また、手動変速機3は、従来のものと比較しても、クラッチディスクが分割された2つの部材(クラッド部材321およびコア部材322)を有する点やそれらを係合するためのスプライン321A,322A,322Bを設ける点、レリーズベアリング36とコア部材322との係合部36K,322Kを設ける点など、構造上においては小規模の変更にとどまっている。さらに、電子制御等の手段によらず、機械構造上の工夫によりクラッチ操作と連動して「係合状態」と「離脱状態」との状態移行がなされるようになっているので、比較的簡素な構成を実現できる。このため、現行の車両への適用も比較的容易であると考えられる。
また、一例として図6に示したタイムチャートにしたがってフライホイール33とクラッド部材321との接続および切断と、入力軸31とコア部材322との接続および切断とを実行することで、より円滑なシフト操作およびクラッチ操作が可能となる。図6では、横軸が経過時間を表している。また、図6の上方の折れ線がフライホイール33とクラッド部材321との接続(ON)および切断(OFF)を表し、図6の下方の折れ線が入力軸31とコア部材322との接続(ON)および切断(OFF)を表している。
具体的には、図6に示したように、クラッチ接続状態から、運転者が時刻T1にクラッチペダル391を踏み始めることでクラッチ切断操作を開始する。すなわち、プレッシャプレート34がフライホイール33から離間する方向(−Z方向)へ移動を開始する。少し遅れて時刻T2において、「係合状態」にあるコア部材322が+Z方向へ移動を開始する。そののち、時刻T3においてクラッチ切断操作が完了し「クラッチ切断状態」となる。なお、時刻T1から時刻T3の間は「半クラッチ状態」である。さらに少し遅れて時刻T4においてコア部材322が+Z方向への移動を完了し、スプライン322Bとスプライン31Aとの係合が解除され、「離脱状態」となる。このように、「クラッチ切断状態」となったのち「離脱状態」とすることで、次の2つの利点が得られる。第1に、動力が伝達されていない状態において入力軸31とクラッチディスク32との解放が行われるので、入力軸31とクラッチディスク32との解放を行う際の衝撃が小さくなる。第2に、コア部材322を移動させる前に「半クラッチ状態」とすることで、クラッド部材321とコア部材322との間に負荷される力、およびコア部材322と入力軸31との間に負荷される力がいずれも小さくなるうえ、クラッド部材321とコア部材322との間に生じる摩擦力およびコア部材322と入力軸31との間に生じる摩擦力も小さくなる。したがって、コア部材322の移動に要する力を小さくすることができるうえ、スプライン321A,322A,322B,31Aの摩耗も低減できる。
さらに、クラッチ切断状態からクラッチ接続状態へ戻すため、運転者が時刻T5にクラッチペダル391を戻し始めることでクラッチ接続操作を開始する。すなわち、クラッド部材321がフライホイール33へ接近する方向(+Z方向)へ移動を開始する。少し遅れて時刻T6において、「離脱状態」にあるコア部材322が−Z方向へ移動を開始する。そののち、時刻T7においてクラッチ接続操作が完了し「クラッチ接続状態」となる。なお、時刻T5から時刻T7の間は「半クラッチ状態」である。さらに少し遅れて時刻T8においてコア部材322が−Z方向への移動を完了し、スプライン322Bとスプライン31Aとが十分に係合した「係合状態」となる。
なお、本開示では、クラッチ接続が完了したのちにコア部材322と入力軸31との係合を行う場合に限定されず、例えば半クラッチ状態開始後、すなわち時刻T5以降においてコア部材322と入力軸31との係合が行われればよい。このように、「半クラッチ状態」が開始されたのち「係合状態」とすることで、以下のような効果が期待できる。例えば、「クラッチ切断状態」とすると、フライホイール33の回転数や入力軸31の回転数は維持されるにも関わらず、クラッチディスク32の回転数は低下する。このため、クラッチディスク32のコア部材322の回転数と入力軸31の回転数との間に差が生じ、時間の経過と共にそれらの回転数の差は拡大する。そのような状態でコア部材322と入力軸31とを係合させようとすると、衝撃を伴う。そこで先にクラッチディスク32のクラッド部材321とフライホイール33との係合を行い、クラッチディスク32の回転数を上昇させることで、コア部材322と入力軸31との係合の際の衝撃を緩和することができる。半クラッチ状態は、クラッチディスク32(クラッド部材321)をフライホイール33に当接させることにより開始される。
なお、図6に示したようなタイミングのずれは、例えば係合部36Kと係合部322KとのZ軸方向における遊び(隙間)の大きさや突起部322Tの幅および配列ピッチ、突起部31Tの幅および配列ピッチなどの調節することにより設定することができる。例えば凸状の係合部36KにおけるZ軸方向の寸法よりも、溝状の係合部322KにおけるZ軸方向の寸法を大きくすることにより、「クラッチ切断状態」と「クラッチ接続状態」との状態移行よりも遅れて「離脱状態」と「係合状態」との状態移行が実行されることとなる。
(効果)
このように本実施の形態では、コア部材322が、入力軸31に対して回転軸31Jに沿って移動することにより、入力軸31と共に回転可能な「係合状態」と、入力軸31に対して空転可能な「離脱状態」との間の状態移行が可能に設けられている。よって、「離脱状態」において運転者がシフト操作を行うことによりクラッチディスク32のイナーシャの影響が回避され、シフト操作に伴う負荷が低減される。そのうえ、変速比の切り替えに要する時間を短縮できる。よって、シフト操作性の向上が図られる。本実施の形態では、機械構造上の工夫により「係合状態」と「離脱状態」との状態移行をクラッチ操作と連動して行うようにしたので、運転者の複雑な操作を必要とせず、操作上の負担増加を回避できる。
<2.変形例>
続いて、本開示の変形例について説明する。なお、上記実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図7は、本開示の変形例に係る手動変速機における、入力軸31のスプライン31A1およびコア部材322のスプライン322B1の平面形状の一部を拡大して表した模式図である。図7に示したように、スプライン31A1およびスプライン322B1のうちのZ軸方向における先端部分はチャンファ形状を有している。これにより、スプライン31A1およびスプライン322B1がZ軸方向において相対的に接近し、スプライン31A1の先端部分とスプライン322B1の先端部分とが当接した際、スプライン31A1とスプライン322B1とがより円滑に嵌合するようになる。また、スプライン31A1の先端部分とスプライン322B1の先端部分とが噛み合うことで、運転者がクラッチペダル391を急に開放した場合(急に足を離した場合)であってもクラッチペダル391の矢印391B方向への戻り動作を阻害できる。すなわち、チャンファ形状を有するスプライン31A1の先端部分と、同じくチャンファ形状を有するスプライン322B1の先端部分との噛み合いにより、半クラッチ状態を維持しようとする力が生じ、エンジンストールを防ぐ効果が期待できる。
<3.その他の変形例>
以上、実施の形態および変形例を挙げて本開示を説明したが、本開示はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態等では、車両におけるパワーユニットに適用される各部材の構成(形状、配置、個数等)については、上記実施の形態等で説明したものには限られない。すなわち、これらの各部材(例えば、手動変速機3)における構成については、他の形状や配置、個数等であってもよい。
例えば上記実施の形態では、レリーズベアリング36をダイヤフラムスプリング35へ押し付けることにより、クラッチディスク32をフライホイール33から離間させるようにしたいわゆるプッシュ式のクラッチ機構3Aを例示して説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明では、レリーズベアリング36をフライホイール33から遠ざける方向へ引くことによりクラッチディスク32をフライホイール33から離間させる、いわゆるプル式のクラッチ機構を採用することもできる。
上記実施の形態等では、レリーズベアリング36を介してコア部材322をZ軸方向へ移動させることにより、入力軸31のスプライン31Aとクラッチディスク32におけるコア部材322のスプライン322Bとの係合を解除するようにしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えばコア部材322をZ軸方向へ移動させることにより、コア部材322のスプライン322Bを入力軸31のスプライン31Aと係合した状態を維持しつつ、コア部材322のスプライン322Aとクラッド部材321のスプライン321Aとの係合を解除するようにしてもよい。その場合であっても、入力軸31はコア部材322と切り離されないものの、クラッド部材321がコア部材322から切り離されて回転(空転)するので、シフト操作に影響するクラッチディスク32のイナーシャを低減できる。なお、その場合は、スプライン321Aおよびスプライン322Aの双方について櫛歯状をなすように間欠的に形成し、スプライン31Aおよびスプライン322Bの双方について櫛歯状ではなくZ軸方向において連続的に形成すればよい。
また、上記実施の形態では、レリーズベアリング36を介してコア部材322をZ軸方向へ移動させるようにしたが、本発明はこれに限定されず、例えばレリーズフォーク38などクラッチ操作に関わる他の部材によりコア部材322をZ軸方向へ移動させてもよい。
また、図6に示したタイムチャートは上記実施の形態における一例であって本発明はこれに限定されるものではない。例えば、クラッチ切断状態と同時に離脱状態としてもよいし、クラッチ切断状態からクラッチ接続状態へ移行させるまえに離脱状態から係合状態へ移行させるようにしてもよい。
さらに、これまでに説明した各種の例を、任意の組み合わせで適用させるようにしてもよい。
なお、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
1…車両、10…車体、2…エンジン、20…クランクシャフト、20J,31J…回転軸、3…手動変速機、30…ミッションケース、301…支持部、3A…クラッチ機構、3B…手動変速機構、31…入力軸、31A…スプライン、31T…突起部、32…クラッチディスク、321…クラッド部材、321A…スプライン、322…コア部材、322A,322B…スプライン、322K…係合部、322T…突起部、323…スプライン、33…フライホイール、34…プレッシャプレート、35…ダイヤフラムスプリング、36…レリーズベアリング、36K…係合部、37…クラッチカバー、38…レリーズフォーク、39…クラッチ操作部、391…クラッチペダル、392…マスターシリンダ、393…レリーズシリンダ、394…油圧配管、40…アイドラ軸、41…前輪出力軸、42…後輪出力軸、43…シンクロメッシュ機構、44,45…ディファレンシャル機構、46…シフト操作部、47…シフトレバー、481〜484…シフトフォーク、49…中間軸、51A〜56A…駆動ギヤ、51B〜56B…従動ギヤ、57A,57B…ギヤ、51〜57…変速ギヤ列、61〜64…切替機構、61A〜64A…シンクロハブ、61B〜64B…シンクロスリーブ、DW…駆動輪。

Claims (11)

  1. 第1の回転軸を中心として回転可能に設けられた第1の部材、および前記第1の回転軸と直交する回転面において前記第1の部材によって取り囲まれると共に前記第1の部材と係合して前記第1の回転軸を中心として回転可能に設けられ、前記第1の部材に対し前記第1の回転軸に沿って双方向へ可逆的に移動可能に設けられた第2の部材、を有するクラッチディスクと、前記第1の回転軸を中心として回転可能に設けられた第1のシャフトとを有するクラッチ機構と、
    前記第1のシャフトから入力された回転を変速して出力する変速機構と
    を備え、
    前記第2の部材は、前記第1のシャフトに対して前記第1の回転軸に沿って移動することにより、前記第1のシャフトと共に回転可能な第1の状態と、前記第1のシャフトに対して空転可能な第2の状態との間の状態移行が可能に設けられている
    手動変速機。
  2. 前記第2の部材は、前記第1のシャフトが挿通される孔を含み、
    前記第1のシャフトは、第1のスプラインが設けられた外面を有し、
    前記孔は、前記第1の状態において前記第1のスプラインと係合すると共に前記第2の状態において前記第1のスプラインから離脱する第2のスプラインが設けられた内面を含む
    請求項1記載の手動変速機。
  3. 前記第1のスプラインは、前記第1の回転軸に沿って間欠的に配置された複数の第1の突起部にそれぞれ設けられ、
    前記第2のスプラインは、前記第1の回転軸に沿って前記複数の第1の突起部とそれぞれ対応する位置に配置された複数の第2の突起部にそれぞれ設けられている
    請求項2記載の手動変速機。
  4. 前記クラッチディスクの前記第2の部材と係合し、前記第2の部材と連動して前記第1の回転軸に沿って双方向へ可逆的に移動可能に設けられた係合部材をさらに有する
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の手動変速機。
  5. フライホイールをさらに備え、
    前記係合部材は、前記第1の回転軸に沿って第1の方向へ移動することにより前記クラッチディスクを前記フライホイールに対し当接させ、および前記第1の回転軸に沿って第2の方向へ移動することにより前記クラッチディスクを前記フライホイールから離間させる
    請求項4記載の手動変速機。
  6. 前記係合部材は、
    前記第1の回転軸に沿って前記第1の方向へ移動することにより、前記クラッチディスクを前記フライホイールに対し当接させたのち前記第2の部材を前記第1の状態に状態移行させる
    請求項5記載の手動変速機。
  7. 前記係合部材は、
    前記第1の回転軸に沿って前記第2の方向へ移動することにより、前記クラッチディスクを前記フライホイールから離間させたのち前記第2の部材を前記第2の状態に状態移行させる
    請求項5または請求項6に記載の手動変速機。
  8. 前記変速機構は、
    前記第1のシャフトからの回転が入力され、第2の回転軸を中心として回転する変速機入力軸と、
    前記第2の回転軸と中心として回転する第1のギヤと、
    第3の回転軸を中心として前記変速機入力軸と異なる速度で回転する変速機出力軸と、
    前記第1のギヤと常時噛み合うと共に前記第3の回転軸を中心として回転する第2のギヤと、
    シンクロメッシュ機構と
    を有し、
    前記第1のギヤおよび前記第2のギヤのうちの少なくとも一方は、各々に対応する前記変速機入力軸または前記変速機出力軸に対し相対回転可能に設けられ、
    前記シンクロメッシュ機構は、前記変速機入力軸に対し相対回転可能に設けられた前記第1のギヤを前記変速機入力軸と係合させ、前記変速機出力軸に対し相対回転可能に設けられた前記第2のギヤを前記変速機出力軸と係合させる
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の手動変速機。
  9. 回転軸を中心として回転可能に設けられた第1の部材と、前記回転軸と直交する回転面において前記第1の部材によって取り囲まれると共に前記第1の部材と係合して前記回転軸を中心として回転可能に設けられ、前記第1の部材に対し前記回転軸に沿って双方向へ可逆的に移動可能に設けられた第2の部材と、を有するクラッチディスクを備え、
    前記第2の部材は、前記回転軸を中心として回転可能に設けられたシャフトに対して前記回転軸に沿って移動することにより、前記シャフトと共に回転可能な第1の状態と、前記シャフトに対して空転可能な第2の状態との間の状態移行が可能に設けられている
    クラッチ機構。
  10. 回転軸を中心として回転可能に設けられた第1の部材と、
    前記回転軸と直交する回転面において前記第1の部材によって取り囲まれると共に前記第1の部材と係合して前記回転軸を中心として回転可能に設けられ、前記第1の部材に対して前記回転軸に沿って双方向へ可逆的に移動可能に設けられた第2の部材と
    を有するクラッチディスク。
  11. 前記第2の部材は、前記回転軸に沿って双方向へ可逆的に移動するための力が付与される係合部を含む
    請求項10記載のクラッチディスク。
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