JP2019007150A - 立て坑掘削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーシングの先端部にスタビライザーが付帯している場合に、ケーソン躯体の上端部内周が小径化されている場合であっても、スタビライザーを無理なく抜き上げて回収できる構造を提供する。【解決手段】ケーシング2の先端に、ドリルケーシング7を母体とする先端アタッチメント6が接続される。ドリルケーシング7には、上下方向に揺動変位可能な複数の可動掘削翼14と上部土砂取り込み口21が設けられている。ドリルケーシング7の上部には、フロート式のスタビライザー16が設けられている。スタビライザー16は、坑内水位レベルよりも下側にあるときには浮力により振れ止め機能位置P11に位置し、坑内水位レベルよりも上側にあるときには自重により格納位置P12に格納される。【選択図】図2

Description

本発明は、オープンケーソン工法やPCウェル工法等のための立て坑掘削装置に関し、特にケーソン躯体の圧入沈設による立て坑の構築に際して、ケーソン躯体の刃先下を拡底もしくは拡径するような形態で地盤を掘削するのに好適な立て坑掘削装置に関する。
この種の立て坑掘削装置として、例えば特許文献1,2に記載されているように、ケーソン躯体の内部に挿入されるチューブ状のケーシングの下端部に拡縮径可能な掘削翼を備えると共に、その掘削翼の上方側にスタビライザーを備えたものが知られている。このスタビライザーは、掘削翼がケーシングと共に回転する際に、構築済みのケーソン躯体の内周面に接触することで、いわゆる振れ止めとしての機能を発揮するものである。
特許第4141474号公報 特許第4310331号公報
PCウェル等の環状ロットを積み上げ(継ぎ足し)つつ、必要深度まで圧入沈設することで構築されたケーソン躯体の形態として、例えば頂版コンクリート打設のために、上端部のパラペット直下の内径が他の部分に比べて小径化されていたり、あるいは最上段の頂部ロットとして、外径は他のロットと同じでも壁厚が大きく内径が他のロットよりも小径のものが採用されることがある。
このような場合、ケーシングに対して定位置固定式のスタビライザーでは、ケーシングと共に構築後のケーソン躯体から抜き出そうとすると、上記小径部とスタビライザーとが干渉してしまい、その抜き出しが困難となる。そのため、ケーソン躯体からケーシングを抜き出す途中で、ケーシングからスタビライザーを一旦取り外して回収する等の作業の必要があり、その取り扱いが面倒であると共に、無用な工数を要することとなって好ましくない。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであり、ケーシングに付帯するスタビライザーを拡縮径可能な可動式のものとすることで、上記不具合を解消した立て坑掘削装置を提供するものである。
本発明は、立て坑となるケーソン躯体の刃先下を含む地盤を前記ケーソン躯体の内径よりも大径に掘削する立て坑掘削装置であって、前記ケーソン躯体の内部に挿入されるケーシングと、前記ケーシングの先端部外周面に配置された拡縮径可能な掘削翼と、前記ケーシングの外周面のうち前記掘削翼よりも上方位置に配置されたスタビライザーと、を備えている。
そして、前記スタビライザーは、水平な軸体を回転中心として振れ止め機能位置とそれよりも下方の格納位置との間で上下方向に揺動変位可能なフロート式のものとして形成されていて、前記スタビライザーは、坑内水位よりも下方位置で浮力が発生した時に前記振れ止め機能位置まで揺動浮上しつつ外側に張り出して前記ケーシングの振れ止めとして機能する一方、前記坑内水位よりも上方位置では前記格納位置まで揺動変位することで張り出し量が小さくなって折り畳み格納されるものであることを特徴とする。
ここでは、拡縮径可能な掘削翼の形態は特に限定されない。また、好ましい態様としては、請求項2に記載のように、前記スタビライザーは、前記ケーシングの外周面の円周方向に複数個配置されているものとする。
同様に、好ましい態様としては、請求項3に記載のように、前記掘削翼の縮径時における前記ケーシングからの張り出し量は、前記スタビライザーの折り畳み格納時における張り出し量よりも小さく設定されているものとする。
別の発明としては、請求項4に記載のように、立て坑となるケーソン躯体の刃先下を含む地盤を前記ケーソン躯体の内径よりも大径に掘削する立て坑掘削装置であって、前記ケーソン躯体の内部に挿入されるケーシングと、前記ケーシングの先端部外周面に配置され、水平な軸体を回転中心として掘削位置とそれよりも下方の格納位置との間で上下方向に揺動変位可能な複数の可動掘削翼と、前記複数の可動掘削翼を前記掘削位置と前記格納位置との間で揺動変位させる流体圧アクチュエータと、前記ケーシングの先端部外周面のうち前記掘削位置での可動掘削翼に近接して開口形成された上部土砂取り込み口と、前記ケーシングの外周面であって且つ前記可動掘削翼よりも上方位置に配置され、水平な軸体を回転中心として振れ止め機能位置とそれよりも下方の格納位置との間で上下方向に揺動変位可能なフロート式のスタビライザーと、を備えている。
そして、前記複数の可動掘削翼は、前記掘削位置では前記ケーシングの外周側に放射状に張り出す一方で、前記格納位置では張り出し量が小さくなって折り畳み格納されるものであると共に、前記スタビライザーは、坑内水位よりも下方位置で浮力が発生した時に振れ止め機能位置まで揺動浮上しつつ外側に張り出して前記ケーシングの振れ止めとして機能する一方、前記坑内水位よりも上方位置では前記格納位置まで揺動変位することで張り出し量が小さくなって折り畳み格納されるものであることを特徴とする。
この場合において、好ましい態様としては、請求項5に記載のように、前記スタビライザーは、前記ケーシングの外周面の円周方向に複数個配置されているものとする。
同様に、好ましい態様としては、請求項6に記載のように、前記ケーシングの外周面のうち前記上部土砂取り込み口よりも上方位置には水抜き穴が形成されているものとする。
同様に、好ましい態様としては、請求項7に記載のように、前記可動掘削翼の折り畳み格納時における前記ケーシングからの張り出し量は、前記スタビライザーの折り畳み格納時における張り出し量よりも小さく設定されているものとする。
同様に、好ましい態様としては、請求項8に記載のように、前記流体圧アクチュエータは直動型のものであって、当該流体圧アクチュエータの直動変位を前記可動掘削翼の揺動変位に変換するものとする。
同様に、好ましい態様としては、請求項9に記載のように、前記ケーシングの先端部外周面であって且つ前記可動掘削翼および前記上部土砂取り込み口よりも下方位置には、前記掘削位置での前記可動掘削翼よりも小径の固定掘削翼が張り出すように配置されているものとする。
同様に、好ましい態様としては、請求項10に記載のように、前記固定掘削翼の数は前記可動掘削翼の数と同数であって、平面視において隣り合う前記可動掘削翼同士の間に前記固定掘削翼が配置されているものとする。
同様に、好ましい態様としては、請求項11に記載のように、前記ケーシングの先端部外周面のうち前記固定掘削翼に近接して下部土砂取り込み口が開口形成されているものとする。
同様に、好ましい態様としては、請求項12に記載のように、前記可動掘削翼の折り畳み格納時における前記ケーシングからの張り出し量および前記固定掘削翼の前記ケーシングからの張り出し量は、前記スタビライザーの折り畳み格納時における前記ケーシングからの張り出し量よりも小さく設定されているものとする。
請求項1,4に記載の発明によれば、ケーシングに付帯しているスタビライザーが上下方向に揺動変位可能なフロート式のものであり、外側への張り出し量が可変となっているので、構築後のケーソン躯体の上端部内径が部分的に小径化されていても、スタビライザーをケーシングごと抜き上げる際に、スタビライザーと小径部との干渉を回避できる。そのため、従来のようにケーシングからスタビライザーを取り外して回収する必要がなく、その取り扱いが容易になると共に、スタビライザーの取り外しに要する工数を削減できる。
請求項2,5に記載の発明によれば、ケーシングの外周面の円周方向に複数個のスタビライザーが配置されているので、スタビライザーによる振れ止め効果が向上し、ケーシングの回転がより安定したものとなる。
また、請求項3,7に記載の発明によれば、掘削翼の縮径時または折り畳み格納時におけるケーシングからの張り出し量は、スタビライザーの折り畳み格納時における張り出し量よりも小さく設定されているので、スタビライザーのみならず、掘削翼とケーソン躯体の小径部との干渉をも容易に回避できる。
請求項6に記載の発明によれば、ケーシングの外周面のうち上部土砂取り込み口よりも上方位置には水抜き穴が形成されているので、ケーシング内の掘削土砂を排土するにあたり、ハンマーグラブ等の排土(揚土)手段をケーシング内に投入した際に、一旦ケーシング内に取り込まれた土砂を土砂取り込み口から追い出してしまうような水流の発生を抑制して、ケーシング内の土砂の排土効率の低下を抑制することができる。
請求項8に記載の発明によれば、可動掘削翼は流体圧アクチュエータにより駆動されるものであって、当該流体圧アクチュエータの直動変位を可動掘削翼の揺動変位に変換するようになっているので、可動掘削翼の駆動系の故障等により可動掘削翼を折り畳み格納できなくなった場合の対応が容易となる。
例えば、構築済みのケーソン躯体からケーシングを抜き上げる際に、可動掘削翼を折り畳み格納できなくなった場合でも、流体圧アクチュエータの流体室への流体通路を解放すれば、可動掘削翼と前記ケーソン躯体の小径部との干渉により、可動掘削翼を強制的に折り畳み格納することができ、利便性に優れたものとなる。
請求項9に記載の発明によれば、ケーシングの先端部外周面であって且つ可動掘削翼および上部土砂取り込み口よりも下方位置には、掘削位置での可動掘削翼よりも小径の固定掘削翼が張り出すように配置されているので、掘削効率が一段と向上する。
請求項10に記載の発明によれば、固定掘削翼の数は可動掘削翼の数と同数であって、平面視において隣り合う可動掘削翼同士の間に固定掘削翼が配置されているので、これによってもまた掘削効率が一段と向上する。
請求項11に記載の発明によれば、ケーシングの先端部外周面のうち固定掘削翼に近接して下部土砂取り込み口が開口形成されているので、ケーシング内への土砂取り込み効率が向上する。
請求項12に記載の発明によれば、可動掘削翼の折り畳み格納時におけるケーシングからの張り出し量および固定掘削翼のケーシングからの張り出し量は、スタビライザーの折り畳み格納時におけるケーシングからの張り出し量よりも小さく設定されているので、スタビライザーのみならず、可動掘削翼および固定掘削翼とケーソン躯体の小径部との干渉をも容易に回避できる。
本発明に係る立て坑掘削装置の第1の実施の形態を示す図で、掘削装置を含むケーソン躯体の断面説明図。 図1に示したケーシングにおける先端アタッチメントの拡大説明図。 図2のA−A線に沿った拡大矢視図。 図2のB−B線に沿った拡大矢視図。 図2のC−C線に沿った拡大矢視図。 図2のD−D線に沿った拡大矢視図。 図2に示したフロート式スタビライザーの拡大斜視図。 ハンマーグラブ投入時のケーソン躯体の断面説明図。 ケーシング引き上げ時のケーソン躯体の断面説明図。 ケーソン躯体における頂部ロットの別の例を示す説明図。
図1〜9は本発明に係る立て坑掘削装置を実施するためのより具体的な第1の形態を示していて、ここでは、孔の掘削と並行して、立て坑となるケーソン躯体1の分割要素(セグメント)であるPCウェル等の環状ロット1bの積み上げまたは継ぎ足しを行いながら所定量ずつ圧入沈設する場合の例を示している。
図1に示す立て坑掘削装置のシステム構成としては、上下の両端が開放された円形パイプ状またはチューブ状のケーシング2と、ケーシング2の先端部に装着された後述する固定掘削翼13および可動掘削翼14と、ケーシング2を回転させながら地中に徐々に圧入して、双方の掘削翼13,14でケーシング2の外側の地盤を掘削するための掘削駆動装置3と、掘削に伴ってケーシング2内に取り込まれた掘削土砂を外部に排土(揚土)する排土手段または揚土手段としてのハンマーグラブ4と、双方の掘削翼13,14を有するケーシング2とハンマーグラブ4との併用によって掘削された孔内に、PCウェル等の環状ロット1bの積み上げまたは継ぎ足しを順次行いながら、それらを圧入沈設してケーソン躯体1を構築する圧入沈設装置5と、を備える。
なお、ケーソン躯体1の構成要素(セグメント)である環状ロット1bとしては、PCウェルのほか、現場打ちコンクリート製のものであっても良い。また、ハンマーグラブ4に代えてバケット等の他の排土(揚土)手段を用いることも可能である。
ケーシング2は、このケーシング2の一部として機能しつつ最先端の先端アタッチメント6を形成しているドリルケーシング7と、所定長さの単位要素である複数のケーシング要素8と、を掘削深度に応じて直列に接続したものである。ドリルケーシング7を母体とする先端アタッチメント6は、後述するように、ドリルケーシング7に固定掘削翼13と可動掘削翼14およびスタビライザー16がそれぞれ装着されてユニット化されている。さらに、ドリルケーシング7には、それぞれの掘削翼13,14に近接して後述する下部土砂取り込み口18および上部土砂取り込み口21が開口形成されている。
また、掘削駆動装置3は、全旋回式オールケーシング工法に用いられるものと同等の機能を有するものである。なお、ケーシング2を形成しているドリルケーシング7とケーシング要素8とは、接続部を除いて内外径が共に同一寸法のものである。
ハンマーグラブ4は、図示を省略したクレーン等によりワイヤを介して吊り下げ支持されていて、ケーシング2内への投入と引き上げを繰り返すことで、ケーシング2内に取り込まれた土砂を掴んではその都度外部に排出することになる。
圧入沈設装置5は、掘削駆動装置3と共に架台9上に立設された複数の油圧ジャッキ10と加圧桁部材11等を主要素として構成されていて、図示を省略したグラウンドアンカーに反力をとりながら、油圧ジャッキ10により加圧桁部材11を介してケーソン躯体1に圧入力を加えて、掘削された孔内に徐々に圧入沈設する機能を有している。
図2は、図1に示した固定掘削翼13や可動掘削翼14およびスタビライザー16を含む先端アタッチメント6の詳細を示す拡大図であり、また、図3〜6は、図2のA−A線、B−B線、C−C線およびD−D線に沿ったそれぞれの矢視図を示している。なお、図3〜6において、先端アタッチメント6を含むケーシング2の回転方向を矢印aで示している。
図2に示すように、先端アタッチメント6を形成しているドリルケーシング7の先端には、円周方向に沿って複数の掘削ビット12が装着されていると共に、それらの掘削ビット12よりも上方位置には、複数(ここでは3個)の固定掘削翼13が装着されている。また、ドリルケーシング7のうち複数の固定掘削翼13よりも上方位置には、それぞれに後述する油圧シリンダ22により駆動される複数(ここでは3個)の可動掘削翼14が装着されている。
さらに、ドリルケーシング7のうち複数の可動掘削翼14よりも上方位置には、円周方向に沿って複数の水抜き穴15が開口形成されている。また、ドリルケーシング7のうち複数の水抜き穴15よりも上方位置には、後述する複数(ここでは3個)の可動式のスタビライザー16が配置されている。
図2に示した固定掘削翼13は、下面が斜めにカットされた略台形状をなしていて、図3にも示すように、ドリルケーシング7の円周方向の三等分位置にブラケット17を介して固定配置されている。それぞれの固定掘削翼13は、ドリルケーシング7の外周面から外側に向かって放射状に張り出していて、図3に示すような平面視において、固定掘削翼13の根元部側よりも先端部側が回転方向(矢印a方向)の前方側に位置するような掘削角θを有している。そして、各固定掘削翼13の回転方向前方側の面には複数の掘削ビット13aが装着されている。
さらに、ドリルケーシング7のうち、各固定掘削翼13の根元部に近接する回転方向前方側には、略四角形をなす下部土砂取り込み口18がそれぞれに開口形成されている。なお、図3では、下部土砂取り込み口18の位置をわかりやすくするため、その下部土砂取り込み口18に相当する部分に意図的にハッチング(斜線)を施してある。
図2に示した可動掘削翼14は、図4にも示すように、ドリルケーシング7の周囲に固定された略三角形状の主ブラケット19aに対し、補助ブラケット19bと軸体としてのほぼ水平なヒンジピン20を介して上下方向に揺動変位可能に装着されている。各可動掘削翼14は、ドリルケーシング7の半径方向外側にほぼ水平となるように放射状に張り出した図2の掘削位置P1と、その掘削位置P1から下方に90度回転した格納位置P2との間で揺動変位可能となっている。
各可動掘削翼14の取付位置は、図4に示すように、ドリルケーシング7の円周方向の三等分位置に相当している。これにより、図3,4に示す平面視において、複数の可動掘削翼14と複数の固定掘削翼13の取付位置の位相を互いにずらせてあり、隣り合う可動掘削翼14同士の間に固定掘削翼13が位置していることになる。ただし、図4から明らかなように、隣り合う可動掘削翼14同士のなす角度が120度であるべきところ、図2では、作図上、左側に図示されている可動掘削翼14に対して、右側に図示されている可動掘削翼14を180度に展開した状態を描いている。
ドリルケーシング7の外周面のうち、複数の可動掘削翼14が支持されている主ブラケット19aの下方位置であって、且つ各可動掘削翼14の回転方向前方側に相当する位置には、略四角形をなす上部土砂取り込み口21がそれぞれに開口形成されている。図2から明らかなように、上部土砂取り込み口21は下部土砂取り込み口18に比べてその開口面積が十分に大きなものとなっている。なお、図4では、上部土砂取り込み口21の位置をわかりやすくするために、その上部土砂取り込み口21に相当する部分に意図的にハッチング(斜線)を施してある。
図2および図5に示すように、ドリルケーシング7の外周面のうち主ブラケット19aの上方側には、各可動掘削翼14に個別に対応する直動型の流体圧アクチュエータとしてトラニオン型の油圧シリンダ22が装着されている。各油圧シリンダ22のピストンロッド22aは対応する可動掘削翼14の根元部に個別に連結されている。
これにより、各油圧シリンダ22が伸長動作すれば各可動掘削翼14が掘削位置P1に保持され、他方、各油圧シリンダ22が収縮動作すれば各可動掘削翼14が格納位置P2に折り畳まれて格納保持されることになる。言い換えるならば、各可動掘削翼14は、各油圧シリンダ22の伸縮作動に応じて拡縮径可能な構造となっている。また、各可動掘削翼14のうち、張り出し方向の先端位置および回転方向前方側の面にはそれぞれに複数の掘削ビット14aが装着されている。
なお、ここでは、図5から明らかなように、隣り合う油圧シリンダ22同士のなす角度が120度であるべきところ、先の可動掘削翼14の場合と同様に、図2では、作図上、左側に図示されている油圧シリンダ22に対して、右側に図示されている油圧シリンダ22を180度に展開した状態を描いている。また、必要に応じて、各可動掘削翼14の駆動源である油圧シリンダ22に代えて、油圧モータ等の回転型のアクチュエータを用いることも可能である。
ドリルケーシング7の上端部外周には、図2および図6に示すように、上下方向位置をフランジ部27で拘束された状態で環状で且つ幅広ベルト状の支持リング23が摺動部材24を介して回転可能に装着されている。そして、支持リング23の円周方向三等分位置にはブラケット25が固定されており、各ブラケット25には、軸体としての水平なヒンジピン26を介して上下方向に揺動変位可能なフロート式のスタビライザー16が装着されている。
各スタビライザー16は、図7に示すように、側面が長円形をなす偏平な筒状金属製のものであり、ヒンジピン26が挿入される孔部分を除いて密閉封止された中空状のものとなっている。このスタビライザー16は、図2に示すように、水平に張り出した振れ止め機能位置P11とその位置よりも下方の格納位置P12との間で上下方向に揺動変位可能となっている。そして、各スタビライザー16はフロートとして機能するものであるため、気中では自重にて図2に示す格納位置P12にあるものの、水中では浮力より浮上して図2に示す振れ止め機能位置P11まで揺動変位することになる。つまり、各スタビライザー16は、格納位置P12にある時よりも、振れ止め機能位置P11にある時の方が、外側への張り出し量が大きくなるように設定されている。また、図6,7に示すように、各スタビライザー16のうちヒンジピン26の位置から最も遠い先端両側面には、円弧状で且つ傾斜したガイドフィン16aが付設されている。
ここでは、図6から明らかなように、隣り合うスタビライザー16同士のなす角度が120度であるべきところ、図2では、作図上、隣り合うスタビライザー16同士のなす角度を90度にした状態を描いている。また、図6では、各スタビライザー16を断面図で示している。
なお、先に述べたように、各スタビライザー16は支持リング23ごとドリルケーシング7との間で相対回転可能である。また、図2に示すように、各スタビライザー16が振れ止め機能位置P11にある時、それらのスタビライザー16の先端が描く円弧状軌跡の直径は、ケーソン躯体1の一般部の内径(環状ロット1bの内径)よりもわずかに小さく設定されている。
さらに、図2から明らかなように、各固定掘削翼13のドリルケーシング7からの張り出し量は、各スタビライザー16の折り畳み格納時におけドリルケーシング7からの張り出し量よりも小さく設定されている。さらにまた、各可動掘削翼14の折り畳み格納時におけるドリルケーシング7からの張り出し量は、各固定掘削翼13のドリルケーシング7からの張り出し量よりも小さく設定されている。
図2に示すように、ドリルケーシング7の外周面のうち、複数のスタビライザー16が支持されている支持リング23の直下位置には、円周方向に沿って複数の円形の水抜き穴15が等ピッチで開口形成されている。これらの水抜き穴15は、ケーシング2の上端から投下されたハンマーグラブ4がドリルケーシング7内に進入する際に、そのドリルケーシング7の上部からの水の排出を促進して、ドリルケーシング7内での水流をコントロールする役目をする。この点についての詳細は後述する。
このように構成された立て坑掘削装置では、図1に示すように、PCウェル等の複数の環状ロット1bを積み重ね(継ぎ足し)ながら最上段のみ壁厚の大きな頂部(頭部)ロット1aを有するケーソン躯体1を構築するにあたり、刃口ロット1cの下側(刃先下)を先端アタッチメント6で掘削しながら、逐次ケーソン躯体1を圧入沈設することになる。
具体的には、図1に示すように、先端アタッチメント6のうち可動掘削翼14を含みつつそれよりも下側の部分が刃口ロット1cの刃先よりも下側に位置していて、且つ可動掘削翼14が掘削位置P1(図2参照)に展開している状態で、掘削駆動装置3でケーシング2を図3〜6の矢印a方向に回転駆動させる。ケーシング2を回転駆動させると、先端アタッチメント6におけるドリルケーシング7の先端の掘削ビット12のほか、先端アタッチメント6の固定掘削翼13および可動掘削翼14が一体的に回転し、刃口ロット1cの下側の地盤を掘削する。
そして、各固定掘削翼13に近接して下部土砂取り込み口18が、各可動掘削翼14に近接して上部土砂取り込み口21がそれぞれ開口形成されているので、先端アタッチメント6の回転に伴って掘削された土砂は徐々に下部土砂取り込み口18または上部土砂取り込み口21から先端アタッチメント6のドリルケーシング7の内部に取り込まれる。
この場合において、先端アタッチメント6に付帯している複数のスタビライザー16は、通常は坑内水位レベルL1よりも下側に位置していて実質的に水没状態にある。そのため、各スタビライザー16は浮力により浮上することで外側に張り出し、図2に示した振れ止め機能位置P11に位置している。ケーシング2が回転すると、各スタビライザー16は支持リング23ごとケーシング2と一体的に回転するか、または支持リング23とケーシング2とが相対回転することで定位置にとどまり、ケーソン躯体1の内周面に接することでケーシング2の振れ止め機能を発揮する。
また、先端アタッチメント6の固定掘削翼13および可動掘削翼14による掘削の進行に併せて、図8に示すように、定期的にケーシング2の上端から排土手段または揚土手段としてのハンマーグラブ4が投入される。ハンマーグラブ4は、一対のシェルが開いた状態で投入されるので、そのまま先端アタッチメント6におけるドリルケーシング7内の土砂に着地(着底)し、吊り上げられる際に一対のシェルが閉じてドリルケーシング7内の土砂を掴み取ることになる。そして、ハンマーグラブ4の吊り上げによって、その都度、土砂が外部に搬出または排土される。
この場合において、先端アタッチメント6は坑内水位レベルL1よりも下側に位置しているので、先端アタッチメント6のドリルケーシング7内にハンマーグラブ4が進入する際に、ドリルケーシング7内において、そのドリルケーシング7内に一旦取り込まれた土砂を下部土砂取り込み口18や上部土砂取り込み口21から押し出してしまうような水流の発生が不可避である。そして、このことは掘削・排土効率の低下につながることとなって好ましくない。
このような不具合対策として、本実施の形態では、図2に示したように、ドリルケーシング7の上部外周面に予め複数の水抜き穴15が開口形成されている。そのため、ドリルケーシング7に対するハンマーグラブ4の進入時の初期段階で、ドリルケーシング7内の水を水抜き穴15からドリルケーシング7外に積極的に排出することが可能である。それによって、ドリルケーシング7内の土砂を下部土砂取り込み口18または上部土砂取り込み口21から追い出してしまうような水流の発生を抑制することができる。これにより、掘削・排土効率の向上が図れるようになる。
こうしたケーソン躯体1の刃先下の掘削・排土と、ケーソン躯体1となるべき環状ロット1bの積み重ね(継ぎ足し)、およびケーソン躯体1の圧入沈設とを繰り返すことで、最終的に図1に示すように最上段に壁厚の大きな頂部ロット1aを有するケーソン躯体1が構築される。
また、所定深度のケーソン躯体1の構築が完了すると、図9に示すように、先端アタッチメント6における可動掘削翼14を油圧シリンダ22の作動により図2の掘削位置P1から格納位置P2まで揺動変位させて折り畳み格納した上で、先端アタッチメント6を含むケーシング2を地上に引き上げて回収する。その際に、各スタビライザー16が振れ止め機能位置P11に位置したままであると、頂部ロット1aと環状ロット1bとの内径の段差部Q(図2参照のこと。)において各スタビライザー16が引っ掛かって互いに干渉することになる。
その一方、図9に示すように、坑内水位レベルL1が上記段差部Qより下側にある場合、各スタビライザー16が坑内水位レベルL1よりも上方に位置するまでケーシング2が引き上げられると、浮力が作用しなくなったフロート式の各スタビライザー16は、自重により図2に示した格納位置P12に折り畳まれるようにして格納される。
そのため、ケーソン躯体1からのケーシング2の引き上げに際して、頂部ロット1aと環状ロット1bとの内径の段差部Qにおいて、少なくとも各スタビライザー16が引っ掛かって互いに干渉するのを未然に防止できようになる。
また、上記のように、先端アタッチメント6を含むケーシング2を地上に引き上げる際には、図9に示すように、各可動掘削翼14を格納位置P2(図2参照のこと。)に折り畳み格納することは先に述べた通りである。この時、格納位置P2にある各可動掘削翼14のドリルケーシング7からの張り出し量は、先に述べた格納位置P12にある各スタビライザー16のドリルケーシング7からの張り出し量よりも小さく設定されているので、可動掘削翼14および固定掘削翼13共に、頂部ロット1aと環状ロット1bとの内径の段差部Qに引っ掛かって互いに干渉するのを未然に防止することができる。
この場合において、例えば可動掘削翼14の可動部での故障等により、油圧シリンダ22を逆作動させても、可動掘削翼14が掘削位置P1に張り出したままで、格納位置P2に折り畳み格納できない事態が起こる可能性がある。
このような場合には、各油圧シリンダ22のそれぞれの油室への油圧供給系をドレーン側に開放した上で、先端アタッチメント6をケーシング2と共に引き上げる。こうすることにより、先端アタッチメント6が引き上げられる過程で、掘削位置P1に張り出している可動掘削翼14が頂部ロット1aと環状ロット1bとの内径の段差部Qに引っ掛かって互いに干渉することになる。
なおも先端アタッチメント6の引き上げ動作を継続すると、実質的に油圧が抜かれている油圧シリンダ22に連結されている可動掘削翼14は、頂部ロット1aと環状ロット1bとの段差部Qとの干渉により、強制的に格納位置P2まで折り畳み格納されることになる。
したがって、仮に油圧シリンダ22の作動により可動掘削翼14を格納位置P2まで折り畳み格納できない事態が生じても、油圧シリンダ22の油圧を抜いた上で先端アタッチメント6を引き上げれば、油圧では折り畳み格納することができなかった可動掘削翼14を強制的に折り畳み格納することができるようになる。
このように、本実施の形態によれば、ケーシング2の先端アタッチメント6に付帯しているスタビライザー16がフロート式のものとして形成されている。その上で、スタビライザー16が坑内水位レベルL1よりも下方にある時には、浮力により振れ止め機能位置P11に張り出して本来の振れ止め機能を発揮する一方、スタビライザー16が坑内水位レベルL1よりも上方にある時には、自重により格納位置P12に折り畳み格納されて張り出し量が小さくなるようなっている。
そのため、ケーソン躯体1の最上段の頂部ロット1aとその下の環状ロット1bとの間に、頂部ロット1a側の内径が小さくなるような段差部Qが形成されている場合でも、スタビライザー16との干渉を招くことなく、先端アタッチメント6をケーシング2と共に無理なく抜き上げることが可能となる。また、スタビライザー16そのものがフロート式のものであるため、振れ止め機能位置P11と格納位置P12との間での揺動変位に際してアクチュエータを必要としない。
さらに、先端アタッチメント6に付帯している各可動掘削翼14は、油圧シリンダ22の伸縮作動に応じ水平なヒンジピン20を回転中心として、ドリルケーシング7から大きく張り出す掘削位置P1とその下方の折り畳み格納可能な格納位置P2との間で上下方向に揺動変位可能となっている。
そのため、上記スタビライザー16の場合と同様に、ケーソン躯体1の最上段の頂部ロット1aとその下の環状ロット1bとの間に、頂部ロット1a側の内径が小さくなるような段差部Qが形成されている場合でも、可動掘削翼14を格納位置P2に折り畳み格納するならば、上記段差部Qとの干渉を招くことなく、先端アタッチメント6をケーシング2と共に無理なく抜き上げることが可能となる。
その上、仮に故障等の理由により可動掘削翼14を折り畳み格納することができなくなった場合でも、油圧シリンダ22の油圧を抜いた上で、先端アタッチメント6をケーシング2と共に抜き上げることにより、可動掘削翼14と上記段差部Qとの干渉により、可動掘削翼14を強制的に格納位置P2に折り畳み格納することできる。したがって、可動掘削翼14の格納不良を原因とするトラブルの発生を未然に防止することができる。
さらにまた、先端アタッチメント6のドリルケーシング7には予め複数の水抜き穴15を形成してあるので、ドリルケーシング7へのハンマーグラブ4の投入時に、そのドリルケーシング7内に取り込まれている土砂を追い出してしまうような水流の発生を抑制することができる。それによって、ケーソン躯体1の刃先下の掘削・排土効率の低下を抑制することができる。
ここで、上記の実施の形態では、図2,9に示すように、最上段の頂部ロット1aとその下の環状ロット1bとの間に段差部Qが形成されるケーソン躯体1を例にとって説明したが、本発明の適用範囲は図2,9のものには限定されない。
例えば、図10に示すように、ケーソン躯体1における頂部ロット30aでの頂版コンクリート打設のために、上端部のパラペット30bの直下の内径が他の部分に比べて小径化されているような場合であっても、本発明の立て坑掘削装置を適用することができることは言うまでもない。
1…ケーソン躯体
1a…頂部ロット
1b…環状ロット
2…ケーシング
6…先端アタッチメント
7…ドリルケーシング
13…固定掘削翼
14…可動掘削翼
15…水抜き穴
16…スタビライザー
18…下部土砂取り込み口
20…ヒンジピン(軸体)
21…上部土砂取り込み口
22…油圧シリンダ(流体圧アクチュエータ)
26…ヒンジピン(軸体)
L1…坑内水位レベル
P1…掘削位置
P2…格納位置
P11…振れ止め機能位置
P12…格納位置

Claims (12)

  1. 立て坑となるケーソン躯体の刃先下を含む地盤を前記ケーソン躯体の内径よりも大径に掘削する立て坑掘削装置であって、
    前記ケーソン躯体の内部に挿入されるケーシングと、
    前記ケーシングの先端部外周面に配置された拡縮径可能な掘削翼と、
    前記ケーシングの外周面のうち前記掘削翼よりも上方位置に配置されたスタビライザーと、
    を備えていて、
    前記スタビライザーは、水平な軸体を回転中心として振れ止め機能位置とそれよりも下方の格納位置との間で上下方向に揺動変位可能なフロート式のものとして形成されていて、
    前記スタビライザーは、坑内水位よりも下方位置で浮力が発生した時に前記振れ止め機能位置まで揺動浮上しつつ外側に張り出して前記ケーシングの振れ止めとして機能する一方、前記坑内水位よりも上方位置では前記格納位置まで揺動変位することで張り出し量が小さくなって折り畳み格納されるものであることを特徴とする立て坑掘削装置。
  2. 前記スタビライザーは、前記ケーシングの外周面の円周方向に複数個配置されていることを特徴とする請求項1に記載の立て坑掘削装置。
  3. 前記掘削翼の縮径時における前記ケーシングからの張り出し量は、前記スタビライザーの折り畳み格納時における張り出し量よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項2に記載の立て坑掘削装置。
  4. 立て坑となるケーソン躯体の刃先下を含む地盤を前記ケーソン躯体の内径よりも大径に掘削する立て坑掘削装置であって、
    前記ケーソン躯体の内部に挿入されるケーシングと、
    前記ケーシングの先端部外周面に配置され、水平な軸体を回転中心として掘削位置とそれよりも下方の格納位置との間で上下方向に揺動変位可能な複数の可動掘削翼と、
    前記複数の可動掘削翼を前記掘削位置と前記格納位置との間で揺動変位させる流体圧アクチュエータと、
    前記ケーシングの先端部外周面のうち前記掘削位置での可動掘削翼に近接して開口形成された上部土砂取り込み口と、
    前記ケーシングの外周面であって且つ前記可動掘削翼よりも上方位置に配置され、水平な軸体を回転中心として振れ止め機能位置とそれよりも下方の格納位置との間で上下方向に揺動変位可能なフロート式のスタビライザーと、
    を備えていて、
    前記複数の可動掘削翼は、前記掘削位置では前記ケーシングの外周側に放射状に張り出す一方で、前記格納位置では張り出し量が小さくなって折り畳み格納されるものであると共に、
    前記スタビライザーは、坑内水位よりも下方位置で浮力が発生した時に振れ止め機能位置まで揺動浮上しつつ外側に張り出して前記ケーシングの振れ止めとして機能する一方、前記坑内水位よりも上方位置では前記格納位置まで揺動変位することで張り出し量が小さくなって折り畳み格納されるものであることを特徴とする立て坑掘削装置。
  5. 前記スタビライザーは、前記ケーシングの外周面の円周方向に複数個配置されていることを特徴とする請求項4に記載の立て坑掘削装置。
  6. 前記ケーシングの外周面のうち前記上部土砂取り込み口よりも上方位置には水抜き穴が形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の立て坑掘削装置。
  7. 前記可動掘削翼の折り畳み格納時における前記ケーシングからの張り出し量は、前記スタビライザーの折り畳み格納時における張り出し量よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項6に記載の立て坑掘削装置。
  8. 前記流体圧アクチュエータは直動型のものであって、当該流体圧アクチュエータの直動変位を前記可動掘削翼の揺動変位に変換するものであることを特徴とする請求項7に記載の立て坑掘削装置。
  9. 前記ケーシングの先端部外周面であって且つ前記可動掘削翼および前記上部土砂取り込み口よりも下方位置には、前記掘削位置での前記可動掘削翼よりも小径の固定掘削翼が張り出すように配置されていることを特徴とする請求項8に記載の立て坑掘削装置。
  10. 前記固定掘削翼の数は前記可動掘削翼の数と同数であって、平面視において隣り合う前記可動掘削翼同士の間に前記固定掘削翼が配置されていることを特徴とする請求項9に記載の立て坑掘削装置。
  11. 前記ケーシングの先端部外周面のうち前記固定掘削翼に近接して下部土砂取り込み口が開口形成されていることを特徴とする請求項10に記載の立て坑掘削装置。
  12. 前記可動掘削翼の折り畳み格納時における前記ケーシングからの張り出し量および前記固定掘削翼の前記ケーシングからの張り出し量は、前記スタビライザーの折り畳み格納時における前記ケーシングからの張り出し量よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項11に記載の立て坑掘削装置。
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