JP2019004720A - ホップ香気を強調した発酵飲料の製造方法 - Google Patents
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Description
(1)原料としてホップを用いて発酵飲料を製造する方法であって、
前記ホップが、30〜90℃の温度で0.5〜120分間という条件下で予め加熱処理されたものであり、
前記ホップが、前記方法に含まれる加熱操作を伴う全ての工程が終了した後、かつ、発酵工程中または発酵工程後に、その原料混合物に添加される、方法。
(2)ホップの加熱処理が45〜90℃の温度条件で行われるものである、前記(1)の方法。
(3)ホップの加熱処理が50〜70℃の温度条件で行われるものである、前記(2)の方法。
(4)ホップの加熱処理が1〜90分間の条件で行われるものである、前記(1)〜(3)のいずれかの方法。
(5)ホップの加熱処理が1〜30分間の条件で行われるものである、前記(4)の方法。
(6)ホップの加熱処理が1〜15分間の条件で行われるものである、前記(5)の方法。
(7)ホップの加熱処理が、温度管理された水浴中で行われるものである、前記(1)〜(6)のいずれかの方法。
(8)前記ホップが、前記方法に含まれる加熱操作を伴う全ての工程が終了した後、かつ、酵母によるホップの成分の物質変換が実質的に行われなくなった後に、その原料混合物に添加される、前記(1)〜(7)のいずれかの方法。
(9)前記ホップが、前記方法に含まれる加熱操作を伴う全ての工程が終了した後、かつ、原料混合物中の酵母の菌数が3.0×107個/mL以下まで減少した後に、その原料混合物に添加される、前記(8)の方法。
本実施例では、予め熱処理を加えたホップを発酵終了後の発酵飲料に浸漬し、得られた飲料サンプルについて官能評価を行い、ホップの適切な熱処理条件を検討した。
加熱処理したホップを添加する前の発酵飲料としては、ビールテイスト飲料(アルコール度数:5.5%(v/v)、原材料:麦芽、ホップ、大麦コーンおよび糖類)を用いた。
上記(1)で得られた飲料サンプルについて、3名のパネルによる官能評価を行った。官能評価の評価項目は、香りの強さ、香りの質および味質の3項目とし、各項目の評価結果を以下に示す1〜10のスコアで示した:
(i)香りの強さ:1(弱い)〜10(強い);
(ii)香りの質:1(粗い)〜10(温和);
(iii)味質:1(粗い)〜10(温和)。
ここで、「香り」はホップの香りを意味する。香りの質における「粗い」という用語は、ミルセンに代表される松ヤニのような香りが強いことを意味し、「温和」という用語は、このような松ヤニの香りが弱く、バランスのとれた良好な香りを意味する。味質における「粗い」という用語は、いがいがする、ざらつきがある等の不快な味が強いことを意味し、「温和」という用語は、このような不快な味が弱く、バランスのとれた良好な味を意味する。
Claims (9)
- 原料としてホップを用いて発酵飲料を製造する方法であって、
前記ホップが、30〜90℃の温度で0.5〜120分間という条件下で予め加熱処理されたものであり、
前記ホップが、前記方法に含まれる加熱操作を伴う全ての工程が終了した後、かつ、発酵工程中または発酵工程後に、その原料混合物に添加される、方法。 - ホップの加熱処理が45〜90℃の温度条件で行われるものである、請求項1に記載の方法。
- ホップの加熱処理が50〜70℃の温度条件で行われるものである、請求項2に記載の方法。
- ホップの加熱処理が1〜90分間の条件で行われるものである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
- ホップの加熱処理が1〜30分間の条件で行われるものである、請求項4に記載の方法。
- ホップの加熱処理が1〜15分間の条件で行われるものである、請求項5に記載の方法。
- ホップの加熱処理が、温度管理された水浴中で行われるものである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
- 前記ホップが、前記方法に含まれる加熱操作を伴う全ての工程が終了した後、かつ、酵母によるホップの成分の物質変換が実質的に行われなくなった後に、その原料混合物に添加される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
- 前記ホップが、前記方法に含まれる加熱操作を伴う全ての工程が終了した後、かつ、原料混合物中の酵母の菌数が3.0×107個/mL以下まで減少した後に、その原料混合物に添加される、請求項8に記載の方法。
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