JP5420631B2 - ホップ香気を強調した発酵麦芽飲料の製造方法 - Google Patents
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Description
(1)原料としてホップを用いて発酵麦芽飲料を製造する方法であって、
前記ホップが、65℃以上90℃未満の温度で1分間以上60分間未満という条件下で予め加熱処理されたものであり、
前記ホップが、前記方法に含まれる加熱操作を伴う全ての工程が終了し、加熱された原料混合物が冷却された後に、その原料混合物に添加される、方法。
(2)ホップの加熱処理が65〜70℃の温度条件で行われるものである、前記(1)の方法。
(3)ホップの加熱処理が1〜30分間の条件で行われるものである、前記(1)または(2)の方法。
(4)ホップの加熱処理が1〜10分間の条件で行われるものである、前記(3)の方法。
(5)ホップの加熱処理が、温度管理された水浴中で行われるものである、前記(1)〜(4)のいずれかの方法。
(6)麦汁煮沸工程、麦汁静置工程、麦汁冷却工程および発酵工程を含んでなり、ホップが麦汁冷却工程の後に添加される、前記(1)〜(5)のいずれかの方法。
(7)ホップが、麦汁冷却工程の後、かつ、発酵工程の直前に添加される、前記(6)の方法。
(8)ホップが、ヘルスブルッカー種またはカスケード種のものである、前記(1)〜(7)のいずれかの方法。
(9)前記(1)〜(8)のいずれかの方法によって製造される、発酵麦芽飲料。
本実施例では、予め熱処理を加えたホップを用いて製造したビールについて官能評価を行い、ホップの適切な熱処理条件を検討した。
仕込時の麦芽使用比率を67%とし、副原料(米、コーングリッツおよびコーンスターチ)を使用比率33%として調製した麦汁糖度10度の仕込麦汁を調製した。電気ヒーターを用いて一定強度で60分間煮沸を行ったところ、蒸発率は10%であった。その後、麦汁を90℃で60分間静置させた。濾紙により濾過を行った後に、氷水中で麦汁を冷却した。その後、発酵前液にビール酵母を添加して1週間主発酵を行い、その後さらに4日間後発酵を行うことにより、試験区1〜7の試飲サンプルを得た。
添加するホップの添加前の加熱の効果を調べるために、得られた試験区1〜7のビールを対象として3名のパネルによる官能評価を行った。官能評価はS、A、BおよびCの4段階評価により行った。
上記の官能評価結果上の差異を、電子味覚センサーを用いて検証した。ホップを添加しない試験区1の測定値を基準、すなわち0として、試験区2〜7の先味(酸味、苦味・雑味、渋味・刺激、うま味および塩味)および後味(苦味、渋味および旨味・コク)をそれぞれ測定した。測定結果は表3に示される通りであった。
本実施例では、ホップの熱処理条件をより詳細に検討した。すなわち、熱処理温度は65℃〜70℃とし、熱処理時間を1〜90分として、官能評価上最適となる熱処理条件を詳細に検討した。
Claims (8)
- 原料としてホップを用いて発酵麦芽飲料を製造する方法であって、
前記ホップが、ヘルスブルッカー種またはカスケード種のものであり、
前記ホップが、65℃以上90℃未満の温度で1分間以上60分間未満という条件下で予め加熱処理されたものであり、
前記ホップが、前記方法に含まれる加熱操作を伴う全ての工程が終了し、加熱された原料混合物が冷却された後に、その原料混合物に添加される、方法。 - ホップの加熱処理が65〜70℃の温度条件で行われるものである、請求項1に記載の方法。
- ホップの加熱処理が1〜30分間の条件で行われるものである、請求項1または2に記載の方法。
- ホップの加熱処理が1〜10分間の条件で行われるものである、請求項3に記載の方法。
- ホップの加熱処理が、温度管理された水浴中で行われるものである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
- 麦汁煮沸工程、麦汁静置工程、麦汁冷却工程および発酵工程を含んでなり、ホップが麦汁冷却工程の後に添加される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
- ホップが、麦汁冷却工程の後、かつ、発酵工程の直前に添加される、請求項6に記載の方法。
- 請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法によって製造される、発酵麦芽飲料。
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