JP2019002436A - リニアソレノイドバルブ - Google Patents

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Masaaki Kono
正顕 河野
内田 光宣
Mitsunori Uchida
光宣 内田
小菅 英明
Hideaki Kosuge
英明 小菅
忠義 中瀬
Tadayoshi Nakase
忠義 中瀬
頼田 浩
Hiroshi Yorita
浩 頼田
元良 安藤
Motoyoshi Ando
元良 安藤
新井 雅人
Masahito Arai
雅人 新井
純一郎 後藤
Junichiro Goto
純一郎 後藤
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Abstract

【課題】摺動部品の摺動性の低下が抑制されたリニアソレノイドバルブを提供する。【解決手段】リニアソレノイドバルブ10は隙間変化抑制部45を備えている。隙間変化抑制部45は、スリーブ11が有する凹形テーパ46と、コア15が有する凸形テーパ47とを有している。隙間変化抑制部45は、スリーブ11とスプール12とのクリアランス、および、コア15とシャフト16とのクリアランスの変化を抑制する。上記構成によれば、組付け時におけるスリーブ11とコア15との軸心ずれや傾きに起因する摺動部品と支持部品との干渉を抑制することができる。したがって、摺動部品の摺動性の低下が抑制される。【選択図】図1

Description

本発明は、リニアソレノイドバルブに関する。
従来、ソレノイドの通電により生じる磁気的吸引力とスプリングの付勢力との釣り合いでスプールの位置を制御して、油圧を調節するリニアソレノイドバルブが知られている。
特許文献1には、摺動部品であるスプール、シャフトおよびプランジャの3つが別部品から構成され、それぞれ独立して摺動するものが開示されている。スプールはスリーブにより摺動可能に支持されており、シャフトおよびプランジャはコアにより摺動可能に支持されている。
特開2015−68481号公報
特許文献1に開示されているようにスプール、シャフトおよびプランジャの3部品が独立して摺動する形態においては、何れかの摺動部品の摺動性が低下することがある。摺動性の低下が顕著であるときには、摺動部品がスティックして(すなわち止まって動かなくなって)、油圧制御に支障を来す場合がある。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、摺動部品の摺動性の低下が抑制されたリニアソレノイドバルブを提供することである。
本発明は、油圧を制御するリニアソレノイドバルブであって、スリーブ(11、55、62、153、213、225、233)、スプール(12、72、94、112、132、162、172、182、192、202、223)、スプリング(13)、コア(15)、シャフト(16、74、84、92、122、134)およびプランジャ(17、82、97、114、136)を備えている。
スリーブは、筒状であり、作動油が入力される入力ポート(22、152)、および、作動油を出力する出力ポート(23)を有している。スプールは、スリーブの内側で軸方向へ摺動可能であり、軸方向位置に応じて入力ポートの開口面積を変化させる。
コアは、筒状であり、スリーブに対して軸方向一方に設けられている。シャフトは、コアの内側で軸方向へ摺動可能であり、スプールに軸方向に当接している。プランジャは、シャフトに対して軸方向一方に設けられており、シャフトに軸方向に当接している。スプリングは、スプールを軸方向一方へ付勢している。ソレノイドは、コアの外側に設けられており、通電されるとプランジャを軸方向他方へ吸引する磁気的吸引力を発生させる。
さらに、リニアソレノイドバルブは隙間変化抑制部(45、51、61、71、81、91、111、121、131、151、161、171、181、191、201、211、221、231)を備えている。隙間変化抑制部は、スリーブとスプールとのクリアランス、または、コアとシャフトとのクリアランスの変化を抑制する。
上記構成によれば、摺動部品と支持部品との干渉を抑制することができる。このような干渉は、組付け時における一対の支持部品同士の軸心ずれや傾きに起因する場合、作動時における摺動部品の軸心ずれや傾きに起因する場合、および、油温上昇時における部品の熱膨張に起因する場合が挙げられる。したがって、摺動部品の摺動性の低下が抑制される。
また、隙間変化抑制部(45、51、211、221、231)は、スリーブおよびコアの一方が有する凹形テーパ(46、53)と、スリーブおよびコアの他方が有する凸形テーパ(47、54)とを含むことが望ましい。凹形テーパは、軸方向においてスリーブおよびコアの一方のうち他方と対向する部分に形成されており、当該一方の軸心を中心とするテーパである。凸形テーパは、スリーブおよびコアの他方の軸心を中心とするテーパであり、凹形テーパに全周接している。隙間変化抑制部は、スリーブとコアとを調心する。
上記構成によれば、凹形テーパと凸形テーパとが全周接するようにスリーブとコアとを組み付けることで、高い精度をもつ組付け装置を必要とすることなく容易にスリーブとコアとの調心が可能である。そのため、組付け時におけるスリーブとコアとの軸心ずれや傾きに起因した摺動部品と支持部品との干渉を抑制することができる。このような解決手段は、発明者らの分解調査において、摺動部品のスティックが生じたものを組付け直すとスティックが解消する場合があるという知見から、発明者らが想到したものである。
また、隙間変化抑制部(61)は、スリーブおよびコアの一方が有する凹形嵌合部(63)と、スリーブおよびコアの他方が有する凸形嵌合部(65)とを含むことが望ましい。凹形嵌合部は、軸方向においてスリーブおよびコアの一方のうち他方と対向する部分に形成されており、当該一方の軸心を中心とする凹部である。凸形嵌合部は、スリーブおよびコアの他方の軸心を中心とする凸部であり、凹形嵌合部に嵌合している。隙間変化抑制部は、スリーブとコアとを調心する。
上記構成によれば、凹形嵌合部と凸形嵌合部とが嵌合するようにスリーブとコアとを組み付けることで、高い精度をもつ組付け装置を必要とすることなく容易にスリーブとコアとの調心が可能である。そのため、組付け時におけるスリーブとコアとの軸心ずれや傾きに起因した摺動部品と支持部品との干渉を抑制することができる。
また、隙間変化抑制部(71、81、91、111、121、131)は、シャフトおよびスプールの一方が有する第1凹状調心面(73、93、113、123、133)と、シャフトおよびスプールの他方が有する第1凸状調心面(75、95、135)とを含むことが望ましい。第1凹状調心面は、軸方向においてシャフトおよびスプールの一方のうち他方と対向する部分に形成されており、当該一方の軸心を中心とするテーパ面または球面からなる。第1凸状調心面は、シャフトおよびスプールの他方の軸心を中心とする球面からなり、第1凹状調心面に係合している。隙間変化抑制部は、シャフトおよびスプールが摺動するとき、スリーブに対してスプールを調心するとともにコアに対してシャフトを調心する。
上記構成によれば、軸方向位置に応じて第1凹状調心面と第1凸状調心面とが係合位置を適宜変えることで、スリーブに対するスプールの調心およびコアに対するシャフトの調心が可能である。そのため、作動時におけるスプールおよびシャフトの軸心ずれや傾きに起因した摺動部品と支持部品との干渉を抑制することができる。
また、隙間変化抑制部(81、91、111、121、131)は、シャフトおよびプランジャの一方が有する第2凹状調心面(83、96、115、124、137)と、シャフトおよびプランジャの他方が有する第2凸状調心面(85、98、138)とを含むことが望ましい。第2凹状調心面は、軸方向においてシャフトおよびプランジャの一方のうち他方と対向する部分に形成されており、当該一方の軸心を中心とするテーパ面または球面からなる。第2凸状調心面は、シャフトおよびプランジャの他方の軸心を中心とする球面からなり、第2凹状調心面に係合している。隙間変化抑制部は、シャフトおよびプランジャが摺動するとき、コアに対してシャフトおよびプランジャを調心する。
上記構成によれば、軸方向位置に応じて第2凹状調心面と第2凸状調心面とが係合位置を適宜変えることで、コアに対するシャフトおよびプランジャの調心が可能である。そのため、作動時におけるシャフトおよびプランジャの軸心ずれや傾きに起因した摺動部品と支持部品との干渉を抑制することができる。
また、隙間変化抑制部(151)は、周方向に等間隔で2つ以上設けられた入力ポートを含むことが望ましい。
上記構成によれば、入力ポートからスリーブ内の油圧制御室に流入する作動油の流線が交錯することで得られる作動油の速度の抑制効果が、各流線の交錯位置で等しくなる。そのため、油圧制御室の周方向における油圧分布の偏りが抑制される。したがって、作動時におけるスプールの軸心ずれや傾きに起因した摺動部品と支持部品との干渉を抑制することができる。
また、隙間変化抑制部は、スプールの軸部(163、173、183、193、203)が形成している縮径部(164、174、184、194、204)を含むことが望ましい。スプールは、スリーブとの間に油圧制御室(26)を形成している軸部と、軸部に対して入力ポート側に設けられており、スプールの軸方向移動に伴い入力ポートを開閉する入力側ランド部(28、31)とを有している。軸部は、入力側ランド部から当該小径部の最小径部分までの間で連続的または段階的に外径が小さくなっている縮径部を形成している。
上記構成によれば、油温上昇時に入力側ランド部が局部的に外側へ熱膨張することが抑制される。そのため、入力ポートを閉じる位置までスプールがストロークするとき、スプールの入力側ランド部とスリーブの内壁との干渉が回避される。したがって、油温上昇時における部品の熱膨張に起因した摺動部品と支持部品との干渉を抑制することができる。
第1実施形態によるリニアソレノイドバルブの断面図である。 図1のスプールおよびコアの組付け途中の第1状態を示す拡大図である。 図1のスプールおよびコアの組付け途中の第2状態を示す拡大図である。 第2実施形態によるリニアソレノイドバルブの断面図である。 図4のスプールおよびコアの組付け途中の第1状態を示す拡大図である。 図4のスプールおよびコアの組付け途中の第2状態を示す拡大図である。 第3実施形態によるリニアソレノイドバルブの断面図である。 第4実施形態によるリニアソレノイドバルブの断面図である。 図8のIX部分拡大図である。 第5実施形態によるリニアソレノイドバルブの隙間変化抑制部を示す断面図である。 第6実施形態によるリニアソレノイドバルブの隙間変化抑制部を示す断面図である。 第7実施形態によるリニアソレノイドバルブの隙間変化抑制部を示す断面図である。 第8実施形態によるリニアソレノイドバルブの隙間変化抑制部を示す断面図である。 第9実施形態によるリニアソレノイドバルブの隙間変化抑制部を示す断面図である。 第10実施形態によるリニアソレノイドバルブの断面図である。 図15のXVI−XVI線断面図である。 第11実施形態によるリニアソレノイドバルブの隙間変化抑制部を示す断面図である。 第12実施形態によるリニアソレノイドバルブの隙間変化抑制部を示す断面図である。 第13実施形態によるリニアソレノイドバルブの隙間変化抑制部を示す断面図である。 第14実施形態によるリニアソレノイドバルブの隙間変化抑制部を示す断面図である。 第15実施形態によるリニアソレノイドバルブの隙間変化抑制部を示す断面図である。 第16実施形態によるリニアソレノイドバルブの断面図である。 図22のXXIII部分拡大図である。 第17実施形態によるリニアソレノイドバルブの摩擦低減部を示す断面図である。 第18実施形態によるリニアソレノイドバルブの摩擦低減部を示す断面図である。 比較形態によるリニアソレノイドバルブの要部断面図である。 図26のXXVII部分を拡大して模式的に示す図である。
以下、複数の実施形態を図面に基づき説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
[第1実施形態]
第1実施形態のリニアソレノイドバルブを図1に示す。リニアソレノイドバルブ10は油圧を制御するスプール弁である。リニアソレノイドバルブ10は、例えば、自動変速機のクラッチ係合制御用の油圧を発生させる用途などに用いられる。リニアソレノイドバルブ10は、スリーブ11、スプール12およびスプリング13などから構成される弁部14と、コア15、シャフト16、プランジャ17およびソレノイド18などから構成される駆動部19とを備えている。
<弁部>
スリーブ11は、筒状であり、摺動孔21および複数のポート22、23を有している。摺動孔21は、スリーブ11の軸心AX1を中心としている。スリーブ11の軸方向一方の端部にはフランジ24が形成されている。摺動孔21の軸方向他方の端部にはプラグ25が設けられている。入力ポート22には作動油が入力される。出力ポート23は作動油を出力する。入力ポート22は、出力ポート23に対して軸方向一方に位置している。
スプール12は、摺動孔21に挿入され、スリーブ11の内側で軸方向へ摺動可能である。スプール12は、軸方向位置に応じて入力ポート22の開口面積を変化させる。スプール12は、スリーブ11との間に油圧制御室26を形成している軸部27と、軸部27に対して入力ポート22側に設けられている入力側ランド部28と、軸部27に対して出力ポート23側に設けられている出力側ランド部29とを有している。入力側ランド部28は、スプール12の軸方向移動に伴い入力ポート22を開閉する。本実施形態では、入力側ランド部28は、軸方向一方側から順に設けられた第1入力側ランド部31および第2入力側ランド部32を形成している。
摺動孔21を形成しているスプール12の内壁は、軸方向一方側から順に設けられた第1支持部33、第2支持部34、第3支持部35、第4支持部36および第5支持部37を形成している。第1支持部33は第1入力側ランド部31を支持している。第2支持部34は第2入力側ランド部32を支持している。第3支持部35は入力ポート22と出力ポート23との間に位置している。第4支持部36および第5支持部37は出力側ランド部29を支持している。
スプリング13は、プラグ25とスプール12の出力側ランド部29との間に設けられている。スプリング13は、スプール12を軸方向一方へ付勢している。
<駆動部>
コア15は、筒状の磁性体であり、スリーブ11に対して軸方向一方に設けられている。コア15は、スリーブ11側から順に摺動孔38および摺動孔39を有している。コア15のうち摺動孔39の外側に位置する部分には磁気遮断部41が形成されている。磁気遮断部41は、その両側と比べて薄肉状に形成されている。コア15の軸方向他方の端部にはフランジ42が形成されている。フランジ42は、スリーブ11のフランジ24に組み合わされている。
シャフト16は、摺動孔38に挿入され、コア15の内側で軸方向へ摺動可能である。シャフト16は、スプール12に軸方向に当接しており、スプール12との間で軸方向力を伝達する。
プランジャ17は、摺動孔39に挿入されている磁性体であり、コア15の内側で軸方向へ摺動可能である。プランジャ17は、シャフト16に軸方向に当接しており、シャフト16との間で軸方向力を伝達する。
ヨーク43は、カップ状の磁性体であり、コア15に対して軸方向一方から被せられるように設けられている。ヨーク43の端部はフランジ24、42に嵌合している。スリーブ11およびコア15は、かしめられたヨーク43の端部によって一体に固定されている。
ソレノイド18は、コア15の外側であってヨーク43の内側に設けられている。ソレノイド18は、図示しないコネクタの端子を通じて通電されると磁界を発生させ、ヨーク43、コア15およびプランジャ17を通る磁気回路を形成する。プランジャ17は、コア15の磁気遮断部41の両側をバイパスするように軸方向他方へ移動する。つまり、ソレノイド18は、通電されるとプランジャ17を軸方向他方へ吸引する磁気的吸引力を発生させる。ソレノイド18の電流が大きいほど、上記磁気的吸引力が大きくなる。
<作動>
以上のように構成されたリニアソレノイドバルブ10は、ソレノイド18の通電により生じる磁気的吸引力とスプリング13の付勢力との釣り合いでスプール12の位置を制御して、出力ポート23から出力される作動油の油圧を調節する。
<隙間変化抑制部>
次に、リニアソレノイドバルブ10の特徴的な構成について説明する。
リニアソレノイドバルブ10は隙間変化抑制部45を備えている。隙間変化抑制部45は、スリーブ11とスプール12とのクリアランス、および、コア15とシャフト16とのクリアランスの変化を抑制するものである。第1実施形態では、隙間変化抑制部45は、スリーブ11の凹形テーパ46と、コア15の凸形テーパ47とから構成されている。
凹形テーパ46は、軸心AX1を中心とする凹状のテーパ面であって、スリーブ11のうち軸方向においてコア15と対向する部分に設けられている。凹形テーパ46は、摺動孔21の軸方向一方の端部に形成された凹部48の内壁面である。すなわち、凹形テーパ46は、フランジ24の中央部に形成された穴の内壁面である。
凸形テーパ47は、軸心AX2を中心とする凸状のテーパ面であって、コア15のうち軸方向においてスリーブ11と対向する部分に設けられている。凸形テーパ47は、コア15の軸方向他方の端部、すなわちフランジ42の中央部に形成された凸部49の外壁面である。
凸形テーパ47は、凹形テーパ46に全周接している。言い換えれば、コア15は、凸形テーパ47が凹形テーパ46に全周接するようにスリーブ11と組み合わされている。
このような隙間変化抑制部45は、スリーブ11とコア15の調心機能をもっている。具体的には、スリーブ11とコア15とを互いに組み合わせるとき、特別な位置合わせをすることなく互いに近づけていくと、図2に示すように軸心AX1と軸心AX2とが一致しないことが通常である。このとき、凹形テーパ46と凸形テーパ47の径方向一方側の重なり距離L1が他方側の重なり距離L2と異なっている。
図2の組付け途中の状態から更にスリーブ11とコア15とを互いに近づけていくと、図3に示すように凸形テーパ47が凹形テーパ46に全周接するようにかみあい、軸心AX1と軸心AX2とが一致する。このとき、重なり距離L1が他方側の重なり距離L2とほぼ同じになる。このようにして隙間変化抑制部45は組付け時にスリーブ11とコア15とを調心する。
<効果>
以上説明したように、第1実施形態では、リニアソレノイドバルブ10は隙間変化抑制部45を備えている。隙間変化抑制部45は、スリーブ11とスプール12とのクリアランス、および、コア15とシャフト16とのクリアランスの設計値(図面値)からの変化を抑制する。
上記構成によれば、組付け時におけるスリーブ11とコア15との軸心ずれや傾きに起因する摺動部品と支持部品との干渉を抑制することができる。したがって、摺動部品の摺動性の低下が抑制される。
また、第1実施形態では、隙間変化抑制部45は、スリーブ11が有する凹形テーパ46と、コア15が有する凸形テーパ47とを含む。凹形テーパ46は、軸方向においてスリーブ11のうちコア15と対向する部分に形成されており、スリーブ11の軸心AX1を中心とするテーパである。凸形テーパ47は、コア15の軸心AX2を中心とするテーパであり、凹形テーパ46に全周接している。隙間変化抑制部45はスリーブ11とコア15とを調心する。
上記構成によれば、凹形テーパ46と凸形テーパ47とが全周接するようにスリーブ11とコア15とを組み付けることで、高い精度をもつ組付け装置を必要とすることなく容易にスリーブ11とコア15との調心が可能である。そのため、組付け時におけるスリーブ11とコア15との軸心ずれや傾きに起因した摺動部品と支持部品との干渉を抑制することができる。このような解決手段は、発明者らの分解調査において、摺動部品のスティックが生じたものを組付け直すとスティックが解消する場合があるという知見から、発明者らが想到したものである。
[第2実施形態]
第2実施形態では、図4に示すように隙間変化抑制部51は、コア52の凹形テーパ53および凸形テーパ54と、スリーブ55の凸形テーパ56および凹形テーパ57とから構成されている。
凹形テーパ53は、軸心AX2を中心とする凹状のテーパ面であって、コア52のうち軸方向においてスリーブ55と対向する部分に設けられている。凹形テーパ53は、コア52の軸方向他方の端部に形成された環状凹部58の内壁面の外側部分である。
凸形テーパ54は、軸心AX2を中心とする凸状のテーパ面であって、コア52のうち軸方向においてスリーブ55と対向する部分に設けられている。凸形テーパ54は、環状凹部58の内壁面の内側部分である。
凸形テーパ56は、軸心AX1を中心とする凸状のテーパ面であって、スリーブ55のうち軸方向においてコア52と対向する部分に設けられている。凸形テーパ56は、スリーブ55の軸方向他方の端部に形成された環状凸部59の外側外壁面である。
凹形テーパ57は、軸心AX1を中心とする凹状のテーパ面であって、スリーブ55のうち軸方向においてコア52と対向する部分に設けられている。凹形テーパ57は、環状凸部59の内側外壁面である。
凹形テーパ53は、凸形テーパ56に全周接している。凸形テーパ54は、凹形テーパ57に全周接している。言い換えれば、コア52は、凹形テーパ53が凸形テーパ56に全周接するとともに、凸形テーパ54が凹形テーパ57に全周接するようにスリーブ55と組み合わされている。
このような隙間変化抑制部51は、スリーブ55とコア52の調心機能をもっている。具体的には、スリーブ55とコア52とを互いに組み合わせるとき、特別な位置合わせをすることなく互いに近づけていくと、図5に示すように軸心AX1と軸心AX2とが一致しないことが通常である。図5の組付け途中の状態から更にスリーブ55とコア52とを互いに近づけていくと、図6に示すように凹形テーパ53が凸形テーパ56に全周接するとともに、凸形テーパ54が凹形テーパ57に全周接するようにかみあい、軸心AX1と軸心AX2とが一致する。このようにして隙間変化抑制部51は組付け時にスリーブ55とコア52とを調心する。
<効果>
以上のように、隙間変化抑制部51のテーパを形成する凹部と凸部との関係が、第1実施形態とは逆であってもよい。それでも第1実施形態と同様に、組付け時におけるスリーブ55とコア52との軸心ずれや傾きに起因する摺動部品と支持部品との干渉を抑制することができる。したがって、摺動部品の摺動性の低下が抑制される。
[第3実施形態]
第3実施形態では、図7に示すように隙間変化抑制部61は、スリーブ62が有する凹形嵌合部63と、コア64が有する凸形嵌合部65とから構成されている。
凹形嵌合部63は、軸方向においてスリーブ62のうちコア64と対向する部分に形成されており、スリーブ62の軸心AX1を中心とする凹部である。
凸形嵌合部65は、コア64の軸心AX2を中心とする凸部であり、凹形嵌合部63の内側に嵌合している。
隙間変化抑制部61は、組付け時にスリーブ62とコア64とを調心する。
<効果>
以上のように、凹形嵌合部63と凸形嵌合部65とが嵌合するようにスリーブ62とコア64とを組み付けることで、高い精度をもつ組付け装置を必要とすることなく容易にスリーブ62とコア64との調心が可能である。そのため、組付け時におけるスリーブ62とコア64との軸心ずれや傾きに起因した摺動部品と支持部品との干渉を抑制することができる。
[第4実施形態]
第4実施形態では、図8および図9に示すように隙間変化抑制部71は、スプール72が有する第1凹状調心面73と、シャフト74が有する第1凸状調心面75とから構成されている。
第1凹状調心面73は、スプール72のうち軸方向でシャフト74と対向する部分、すなわち軸方向一方側の端部に形成されており、スプール72の軸心AX3を中心とするテーパ面からなる。
第1凸状調心面75は、シャフト74のうち軸方向でスプール72と対向する部分、すなわち軸方向他方側の端部に形成されている。第1凸状調心面75は、シャフト74の軸心AX4を中心とする球面からなり、第1凹状調心面73に係合している。
隙間変化抑制部71は、シャフト74およびスプール72が摺動するとき、スリーブ11に対してスプール72を調心するとともにコア15に対してシャフト74を調心する。
スプール72は、第1凸状調心面75の先端76がスプール72に非接触となるように、シャフト74との間に第1逃がし空間77を形成している。第4実施形態では、第1逃がし空間77は、第1凹状調心面73を形成する凹部78の底部に位置している。
<効果>
以上のように、作動時に軸方向位置に応じて第1凹状調心面73と第1凸状調心面75とが係合位置を適宜変えることで、スリーブ11に対するスプール72の自動調心およびコア15に対するシャフト74の自動調心が可能である。そのため、作動時におけるスプール72およびシャフト74の軸心ずれや傾きに起因した摺動部品と支持部品との干渉を抑制することができる。
ここで、図26に示す比較形態の問題点について説明する。比較形態では、シャフト301の端面302およびスプール303の端面304は共に平面である。しかし図27に示すように微視的にみると、これら端面302、304の軸心部には、例えば旋盤等による加工痕305、306が形成されている。そのため、作動時に加工痕305、306が引っ掛かりスプール303およびシャフト301の動きが制限されることで、摺動部品の摺動性が低下する場合がある。シャフト301とプランジャ307との間でも同様である。このような問題点は、発明者らの分解調査において、スプール端面およびシャフト端面の面粗度が粗い方が摺動部品のスティックが生じ易いという結果から判明した。
上記問題点に対して、第4実施形態では、第1逃がし空間77があることで、シャフト74の先端76がスプール72に対して逃がされている。そのため、シャフト74の先端76がスプール72の端面に引っ掛かることが回避され、その引っ掛かりに起因する摺動部品の摺動性の低下を防止することができる。
[第5実施形態]
第5実施形態では、図10に示すように隙間変化抑制部81は、第4実施形態における第1凹状調心面73および第1凸状調心面75に加えて、プランジャ82が有する第2凹状調心面83と、シャフト84が有する第2凸状調心面85とから構成されている。
第2凹状調心面83は、プランジャ82のうち軸方向でシャフト84と対向する部分、すなわち軸方向他方側の端部に形成されており、プランジャ82の軸心AX5を中心とするテーパ面からなる。
第2凸状調心面85は、シャフト84のうち軸方向でプランジャ82と対向する部分、すなわち軸方向一方側の端部に形成されている。第2凸状調心面85は、シャフト84の軸心AX2を中心とする球面からなり、第2凹状調心面83に係合している。
隙間変化抑制部81は、シャフト84およびプランジャ82が摺動するとき、コア15に対してシャフト84およびプランジャ82を調心する。
プランジャ82は、第2凸状調心面85の先端86がプランジャ82に非接触となるように、シャフト84との間に第2逃がし空間87を形成している。第5実施形態では、第2逃がし空間87は、第2凹状調心面83を形成する凹部88の底部に位置している。
<効果>
以上のように、作動時に軸方向位置に応じて第2凹状調心面83と第2凸状調心面85とが係合位置を適宜変えることで、コア15に対するシャフト84およびプランジャ82の自動調心が可能である。そのため、作動時におけるシャフト84およびプランジャ82の軸心ずれや傾きに起因した摺動部品と支持部品との干渉を抑制することができる。
また、第2逃がし空間87があることで、シャフト84の先端86がプランジャ82に対して逃がされている。そのため、シャフト84の先端86がプランジャ82の端面に引っ掛かることが回避され、その引っ掛かりに起因する摺動部品の摺動性の低下を防止することができる。
[第6実施形態]
第6実施形態では、図11に示すように隙間変化抑制部91は、第5実施形態における隙間変化抑制部81と比べて凹面および凸面の関係が逆になるように、シャフト92の第1凹状調心面93、スプール94の第1凸状調心面95、シャフト92の第2凹状調心面96、および、プランジャ97の第2凸状調心面98を設けている。また、スプール94の先端10を逃がす第1逃がし空間102と、プランジャ97の先端103を逃がす第2逃がし空間104も設けられている。第6実施形態によれば、第5実施形態と同様の効果が得られる。
[第7実施形態]
第7実施形態では、図12に示すように隙間変化抑制部111は、第5実施形態における隙間変化抑制部81と比べて凹面が球面からなるように、スプール112の第1凹状調心面113、および、プランジャ114の第2凹状調心面115を設けている。また、シャフト74の先端76を逃がす第1逃がし空間116と、シャフト84の先端86を逃がす第2逃がし空間117も設けられている。このように隙間変化抑制部111の凹面が球面であっても、第5実施形態と同様の効果が得られる。
[第8実施形態]
第8実施形態では、図13に示すように隙間変化抑制部121は、第6実施形態における隙間変化抑制部91と比べて凹面が球面からなるように、シャフト122の第1凹状調心面123および第2凹状調心面124を設けている。また、スプール94の先端10を逃がす第1逃がし空間125と、プランジャ97の先端103を逃がす第2逃がし空間126も設けられている。このように隙間変化抑制部121の凹面が球面であっても、第6実施形態と同様の効果が得られる。
[第9実施形態]
第9実施形態では、図14に示すように隙間変化抑制部131は、第5実施形態に似たようなスプール132の第1凹状調心面133、シャフト134の第1凸状調心面135、プランジャ136の第2凹状調心面137、および、シャフト134の第2凸状調心面138を設けている。また、スプール132の先端141を逃がす第1逃がし空間142と、スプール132の先端143を逃がす第2逃がし空間144も設けられている。ただし第5実施形態と異なる点は、第1凸状調心面135および第2凸状調心面138が、シャフト134の軸方向長さと一致する直径をもつ仮想的な球145の球面の一部からなる点である。
このように第1凸状調心面135および第2凸状調心面138が形成されていると、シャフト134がその中心まわりに自由に回動することができるので、調心性が向上する。また、第1凹状調心面133および第2凹状調心面137のテーパ角度が比較的大きいため、軸が傾いたときにサイドフォースが作用し難く、摺動部品の摺動性の低下を一層抑制することができる。
[第10実施形態]
第10実施形態では、図15および図16に示すように隙間変化抑制部151は、周方向に等角度θ間隔で2つ以上設けられた入力ポート152を有している。
上記構成によれば、入力ポート152からスリーブ153内の油圧制御室26に流入する作動油の流線が交錯することで得られる作動油の速度の抑制効果が、各流線の交錯位置で等しくなる。そのため、油圧制御室26の周方向における油圧分布の偏りが抑制される。したがって、作動時におけるスプール12の軸心ずれや傾きに起因した摺動部品と支持部品との干渉を抑制することができる。
[第11実施形態]
第11実施形態では、図17に示すように隙間変化抑制部161は、スプール162の軸部163の縮径部164を有している。縮径部164は、第2入力側ランド部32から軸部163の最小径部分165までの間で連続的に外径が小さくなっている。第11実施形態では、縮径部164の外周面はテーパ面である。テーパ面は、スプール162の縦断面における形状が直線である。縮径部164の最大外径は第2入力側ランド部32の外径よりも小さい。
上記構成によれば、油温上昇時において、第2入力側ランド部32のうち軸部163側の角部166が局部的に径方向外側および軸方向他方側へ熱膨張することが抑制される。そのため、入力ポート22を閉じる位置までスプール162がストロークするとき、スプール162の第2入力側ランド部32とスリーブ11の第3支持部35との干渉が回避される。したがって、油温上昇時における部品の熱膨張に起因した摺動部品と支持部品との干渉を抑制することができる。
[第12実施形態]
第12実施形態では、図18に示すように隙間変化抑制部171は、スプール172の軸部173の縮径部174を有している。縮径部174は、入力側ランド部28から軸部173の最小径部分175までの間で連続的に外径が小さくなっている。第12実施形態では、縮径部174の外周面はテーパ面であり、縮径部174の最大外径は第2入力側ランド部32の外径と同じである。
このように縮径部174の最大外径と第2入力側ランド部32の外径が同じでもよい。
[第13実施形態]
第13実施形態では、図19に示すように隙間変化抑制部181は、スプール182の軸部183の縮径部184を有している。縮径部184は、入力側ランド部28から軸部183の最小径部分185までの間で連続的に外径が小さくなっている。第13実施形態では、縮径部184の外周面は曲面187とテーパ面188との組み合わせである。つまり縮径部184の外周面は、縦断面形状が直線と曲線との組み合わせとなるように形成されている。
このように縮径部184の外周面は曲面187とテーパ面188との組み合わせであってもよい。
[第14実施形態]
第14実施形態では、図20に示すように隙間変化抑制部191は、スプール192の軸部193の縮径部194を有している。縮径部194は、入力側ランド部28から軸部193の最小径部分195までの間で段階的に外径が小さくなっている。第14実施形態では、縮径部194の段数は1段である。
このように縮径部194は段階的に外径が小さくなっていてもよい。
[第15実施形態]
第15実施形態では、図21に示すように隙間変化抑制部201は、スプール202の軸部203の縮径部204を有している。縮径部204は、第14実施形態における縮径部194と比べて軸方向長さが長い。
このように縮径部204の軸方向長さが比較的長く設定されることにより、油温上昇時における角部166の熱膨張が抑制される。
[第16実施形態]
第16実施形態では、図22に示すようにスプール12の軸方向一方側の端部である入力側ランド部28には、作動油の油圧で調心を行うための油溝219が形成されている。
ここで、スプール12の軸方向他方側の端部である出力側ランド部29には油溝が形成されていない。そのため、出力側ランド部29が振れるようにスプール12の姿勢が変化する可能性がある。この姿勢の変化により出力側ランド部29とスリーブ213との接触面積が増加すると、摺動抵抗が増加するおそれがある。
これに対して第16実施形態では、図22および図23に示すように隙間変化抑制部211は、第1実施形態における凹形テーパ46と凸形テーパ47に加えて、摩擦低減部212を有している。摩擦低減部212は、スリーブ213の第5支持部214の内周に形成されたスリーブ凸曲面である。摩擦低減部212は、出力側ランド部29に線接触しており、第5支持部214と出力側ランド部29との間の摩擦を低減している。
上記構成によれば、作動時に例えスプール12の軸心ずれまたは傾きが生じたとしても、摩擦低減部212が出力側ランド部29に線接触している凸曲面であるので、第5支持部214と出力側ランド部29との接触面積が変化しない。そのため、スプール12の姿勢変化にかかわらず、第5支持部214と出力側ランド部29との間の摩擦力が増加しない。したがって、スプール12の摺動性の低下を抑制することができる。
[第17実施形態]
第17実施形態では、図24に示すように隙間変化抑制部221は、第1実施形態における凹形テーパ46と凸形テーパ47に加えて、摩擦低減部222を有している。摩擦低減部222は、スプール223の出力側ランド部224に形成されたスプール凸曲面である。摩擦低減部222は、スリーブ225の第5支持部226の内壁面(円筒面)に線接触しており、第5支持部226と出力側ランド部224との間の摩擦を低減している。
上記構成によれば、作動時に例えスプール223の軸心ずれまたは傾きが生じたとしても、摩擦低減部222が第5支持部226に線接触している凸曲面であるので、第5支持部226と出力側ランド部224との接触面積が変化しない。そのため、第16実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第18実施形態]
第18実施形態では、図25に示すように隙間変化抑制部231は、第1実施形態における凹形テーパ46と凸形テーパ47に加えて、摩擦低減部232を有している。摩擦低減部232は、スリーブ233の第5支持部234のうち、出力側ランド部29との接触部分にコーティングされた潤滑膜である。この潤滑膜は、スリーブ233のうち当該潤滑膜以外の部分と比べて摩擦係数が小さい材料からなる。この材料としては、例えばフッ素樹脂または二硫化モリブデンなどがある。摩擦低減部232は、第5支持部234と出力側ランド部29との間の摩擦を低減している。
上記構成によれば、作動時に例えスプール12の軸心ずれまたは傾きが生じたとしても、第5支持部234と出力側ランド部29との間の摩擦力が変化しにくい。すなわち、摩擦力の変化量が小さくなる。したがって、スプール12の摺動性の低下を抑制することができる。
<他の実施形態>
他の実施形態では、前述の第1〜第18実施形態の隙間変化抑制部を組み合わせて用いてもよい。
他の実施形態では、第1凹状調心面および第1凸状調心面が設けられず、第2凹状調心面および第2凸状調心面85だけが設けられてもよい。
他の実施形態では、摩擦低減部としての潤滑膜は、スリーブおよびスプールの両方に設けられてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
10・・・リニアソレノイバルブ、
11、55、62、153、213、225、233・・・スリーブ、
12,72,94,112,132,162,172,182,192,202,223・・・スプール
13・・・スプリング、 15・・・コア、
16,74,84,92,122,134・・・シャフト、
17,82,97,114,136・・・プランジャ、
18・・・ソレノイド、 22,152・・・入力ポート、 23・・・出力ポート、
45,51,61,71,81,91,111,121,131,151,161,171,181,191,201,211,221,231・・・隙間変化抑制部

Claims (14)

  1. 油圧を制御するリニアソレノイドバルブであって、
    作動油が入力される入力ポート(22、152)、および、作動油を出力する出力ポート(23)を有する筒状のスリーブ(11、55、62、153、213、225、233)と、
    前記スリーブの内側で軸方向へ摺動可能であり、軸方向位置に応じて前記入力ポートの開口面積を変化させるスプール(12、72、94、112、132、162、172、182、192、202、223)と、
    前記スリーブに対して軸方向一方に設けられている筒状のコア(15)と、
    前記コアの内側で軸方向へ摺動可能であり、前記スプールに軸方向に当接しているシャフト(16、74、84、92、122、134)と、
    前記シャフトに対して軸方向一方に設けられており、前記シャフトに軸方向に当接しているプランジャ(17、82、97、114、136)と、
    前記スプールを軸方向一方へ付勢しているスプリング(13)と、
    前記コアの外側に設けられており、通電されると前記プランジャを軸方向他方へ吸引する磁気的吸引力を発生させるソレノイド(18)と、
    前記スリーブと前記スプールとのクリアランス、または、前記コアと前記シャフトとのクリアランスの変化を抑制する隙間変化抑制部(45、51、61、71、81、91、111、121、131、151、161、171、181、191、201、211、221、231)と、
    を備えるリニアソレノイドバルブ。
  2. 前記スリーブおよび前記コアの一方は、当該一方の軸心を中心とする凹形テーパ(46、53)を、軸方向において前記スリーブおよび前記コアの他方と対向する部分に有しており、
    前記スリーブおよび前記コアの他方は、当該他方の軸心を中心とし前記凹形テーパに全周接している凸形テーパ(47、54)を有しており、
    前記隙間変化抑制部(45、51、211、221、231)は、前記凹形テーパおよび前記凸形テーパを含み、前記スリーブと前記コアとを調心する請求項1に記載のリニアソレノイドバルブ。
  3. 前記スリーブおよび前記コアの一方は、当該一方の軸心を中心とする凹形嵌合部(63)を、軸方向において前記スリーブおよび前記コアの他方と対向する部分に有しており、
    前記スリーブおよび前記コアの他方は、当該他方の軸心を中心とし前記凹形嵌合部に嵌合している凸形嵌合部(65)を有しており、
    前記隙間変化抑制部(61)は、前記凹形嵌合部および前記凸形嵌合部を含み、前記スリーブと前記コアとを調心する請求項1に記載のリニアソレノイドバルブ。
  4. 前記シャフトおよび前記スプールの一方は、当該一方の軸心を中心とするテーパ面または球面からなる第1凹状調心面(73、93、113、123、133)を、軸方向において前記シャフトおよび前記スプールの他方と対向する部分に有しており、
    前記シャフトおよび前記スプールの他方は、当該他方の軸心を中心とする球面からなり、前記第1凹状調心面に係合している第1凸状調心面(75、95、135)を有しており、
    前記隙間変化抑制部(71、81、91、111、121、131)は、前記第1凹状調心面および前記第1凸状調心面を含み、前記シャフトおよび前記スプールが摺動するとき、前記スリーブに対して前記スプールを調心するとともに前記コアに対して前記シャフトを調心する請求項1〜3のいずれか一項に記載のリニアソレノイドバルブ。
  5. 前記シャフトおよび前記スプールの一方は、前記第1凸状調心面の先端(76、101、141)が当該一方に非接触となるように、前記シャフトおよび前記スプールの他方との間に第1逃がし空間(77、102、116、125、142)を形成している請求項4に記載のリニアソレノイドバルブ。
  6. 前記シャフトおよび前記プランジャの一方は、当該一方の軸心を中心とするテーパ面または球面からなる第2凹状調心面(83、96、115、124、137)を、軸方向において前記シャフトおよび前記プランジャの他方と対向する部分に有しており、
    前記シャフトおよび前記プランジャの他方は、当該他方の軸心を中心とする球面からなり、前記第2凹状調心面に係合している第2凸状調心面(85、98、138)を有しており、
    前記隙間変化抑制部(81、91、111、121、131)は、前記第2凹状調心面および前記第2凸状調心面を含み、前記シャフトおよび前記プランジャが摺動するとき、前記コアに対して前記シャフトおよび前記プランジャを調心する請求項1〜5のいずれか一項に記載のリニアソレノイドバルブ。
  7. 前記シャフトおよび前記プランジャの一方は、前記第2凸状調心面の先端(86、103、143)が当該一方に非接触となるように、前記シャフトおよび前記プランジャの他方との間に第2逃がし空間(87、104、117、126、144)を形成している請求項6に記載のリニアソレノイドバルブ。
  8. 前記入力ポートは周方向に等間隔で2つ以上設けられており、
    前記隙間変化抑制部(151)は前記入力ポートを含む請求項1〜7のいずれか一項に記載のリニアソレノイドバルブ。
  9. 前記スプールは、
    前記スリーブとの間に油圧制御室(26)を形成している軸部(163、173、183、193、203)と、
    前記軸部に対して前記入力ポート側に設けられており、前記スプールの軸方向移動に伴い前記入力ポートを開閉する入力側ランド部(28、31)と、
    を有しており、
    前記軸部は、前記入力側ランド部から当該軸部の最小径部分までの間で連続的または段階的に外径が小さくなっている縮径部(164、174、184、194、204)を形成しており、
    前記隙間変化抑制部は前記縮径部を含む請求項1〜8のいずれか一項に記載のリニアソレノイドバルブ。
  10. 前記縮径部の外周面は、前記スプールの軸心を含む断面の形状が直線、曲線、または直線と曲線との組み合わせとなるように形成されており、外径が連続的に小さくなっている請求項9に記載のリニアソレノイドバルブ。
  11. 前記スプールのうち、軸方向一方側の端部を一端部(28)とし、軸方向他方側の端部を他端部(29)とすると、
    前記スリーブは、前記スプールの前記他端部を支持する他端支持部(214、226、234)を有しており、
    前記スプールの前記他端部および前記スリーブの前記他端支持部の一方は、他方との間の摩擦を低減する摩擦低減部(212、222、232)を有しており、
    前記隙間変化抑制部(211、221、231)は前記摩擦低減部(212、222、232)を含む請求項2〜10のいずれか一項に記載のリニアソレノイドバルブ。
  12. 前記スリーブの前記他端支持部(214)は、前記スプールの前記他端部に線接触するスリーブ凸曲面を有しており、
    前記摩擦低減部(212)は前記スリーブ凸曲面である請求項11に記載のソレノイドバルブ。
  13. 前記スプールの前記他端部(224)は、前記スリーブの前記他端支持部(226)に線接触するスプール凸曲面を有しており、
    前記摩擦低減部(222)は前記スプール凸曲面である請求項11に記載のソレノイドバルブ。
  14. 前記スプールの前記他端部および前記スリーブの前記他端支持部(234)の一方は、他方との接触部分に、当該接触部分以外の部分と比べて摩擦係数が小さい材料からなる潤滑膜を有しており、
    前記摩擦低減部(232)は前記潤滑膜である請求項11に記載のソレノイドバルブ。
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