JPH07317942A - 電磁弁 - Google Patents
電磁弁Info
- Publication number
- JPH07317942A JPH07317942A JP13937094A JP13937094A JPH07317942A JP H07317942 A JPH07317942 A JP H07317942A JP 13937094 A JP13937094 A JP 13937094A JP 13937094 A JP13937094 A JP 13937094A JP H07317942 A JPH07317942 A JP H07317942A
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- oil
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- chamber
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電磁弁において、ソレノイドに流す電流値を
急激に小さくしたときに出口側圧力が急減に低下するこ
とを緩和する。 【構成】 プランジャ室とドレンポートとを連通連結す
るドレン油路を形成し、該ドレン油路に、ドレンポート
からプランジャ室への油の流れは自由であるが、プラン
ジャ室からドレンポートへの油の流れは絞る一方向絞り
弁手段を設けてなる電磁弁。
急激に小さくしたときに出口側圧力が急減に低下するこ
とを緩和する。 【構成】 プランジャ室とドレンポートとを連通連結す
るドレン油路を形成し、該ドレン油路に、ドレンポート
からプランジャ室への油の流れは自由であるが、プラン
ジャ室からドレンポートへの油の流れは絞る一方向絞り
弁手段を設けてなる電磁弁。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、パイロット油路等の油
圧回路に配設される電磁弁に関するものである。
圧回路に配設される電磁弁に関するものである。
【０００２】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
この種電磁弁のなかには、ソレノイドへの通電に基づい
て軸方向に移動するプランジャと、各ポートが形成され
る円筒状のスリーブと、該スリーブの内筒部に軸方向移
動自在に内嵌されてスリーブの各ポートの開閉を行うス
プールと、前記プランジャおよびスプールを連動連結す
るための連結ロッドと、プランジャおよびスプールを元
位置に復帰させるための復帰弾機と、前記プランジャが
内嵌されるプランジャ室、連結ロッドが貫通する貫通孔
が形成される弁本体を備えて構成されるものがある。
この種電磁弁のなかには、ソレノイドへの通電に基づい
て軸方向に移動するプランジャと、各ポートが形成され
る円筒状のスリーブと、該スリーブの内筒部に軸方向移
動自在に内嵌されてスリーブの各ポートの開閉を行うス
プールと、前記プランジャおよびスプールを連動連結す
るための連結ロッドと、プランジャおよびスプールを元
位置に復帰させるための復帰弾機と、前記プランジャが
内嵌されるプランジャ室、連結ロッドが貫通する貫通孔
が形成される弁本体を備えて構成されるものがある。
【０００３】ところで、この様な電磁弁では、ソレノイ
ドに電流を流すとプランジャは復帰弾機に抗して移動す
ることになるが、該プランジャの移動がスムーズに行わ
れるためには、プランジャ室に油がスムーズに流れる必
要がある。そこで従来、図３に示す如く、弁本体を構成
するボディ４に形成の連結ロッド貫通孔４ａを、連結ロ
ッド１０とのあいだの間隙Ｓが大きくなるよう大径と
し、該貫通孔４ａを通ってドレンポート８ｂからプラン
ジャ室６ａに油が流れるようにしているものや、図４に
示すように、連結ロッド貫通孔４ａを、該貫通孔４ａと
連結ロッド１０とのあいだの間隙Ｓから殆ど油が流れな
いよう小径のものとする一方、プランジャ室６ａとドレ
ンポート８ｂとを連通連結するドレン油路２２を形成
し、該ドレン油路２２を通ってドレンポート８ｂからプ
ランジャ室６ａに油が流れるようにして、通電時におけ
るプランジャ６の移動をスムーズにするものがある。
ドに電流を流すとプランジャは復帰弾機に抗して移動す
ることになるが、該プランジャの移動がスムーズに行わ
れるためには、プランジャ室に油がスムーズに流れる必
要がある。そこで従来、図３に示す如く、弁本体を構成
するボディ４に形成の連結ロッド貫通孔４ａを、連結ロ
ッド１０とのあいだの間隙Ｓが大きくなるよう大径と
し、該貫通孔４ａを通ってドレンポート８ｂからプラン
ジャ室６ａに油が流れるようにしているものや、図４に
示すように、連結ロッド貫通孔４ａを、該貫通孔４ａと
連結ロッド１０とのあいだの間隙Ｓから殆ど油が流れな
いよう小径のものとする一方、プランジャ室６ａとドレ
ンポート８ｂとを連通連結するドレン油路２２を形成
し、該ドレン油路２２を通ってドレンポート８ｂからプ
ランジャ室６ａに油が流れるようにして、通電時におけ
るプランジャ６の移動をスムーズにするものがある。
【０００４】しかるに、図３のものでは、プランジャ６
が元位置に復帰するときに前記大きな間隙Ｓを通ってプ
ランジャ室６ａからドレンポート８ｂ側に油が流れるこ
とになり、この結果、ソレノイド７に流す電流値を急激
に減少させた場合、復帰弾機１１の付勢力を受けたプラ
ンジャ６が勢い良く元位置に復帰することになって、出
口側圧力（二次圧）が急激に低下してしまい、このた
め、例えばコントロールバルブのメインスプールを切換
えるパイロット油路に前記電磁弁を用いた場合、メイン
スプールが急激に切換わることになり、該メインスプー
ルの切換えで作動するアクチュエータに大きな衝撃が発
生してしまうという問題があった。また、図４のものに
おいても、プランジャ６が元位置に復帰するときに前記
ドレン油路２２を通ってプランジャ室６ａからドレンポ
ート８ｂに油が流れてしまうことになり、このためソレ
ノイド７に流す電流値を急激に減少させた場合に出口側
圧力が急激に低下してしまうという問題があった。
が元位置に復帰するときに前記大きな間隙Ｓを通ってプ
ランジャ室６ａからドレンポート８ｂ側に油が流れるこ
とになり、この結果、ソレノイド７に流す電流値を急激
に減少させた場合、復帰弾機１１の付勢力を受けたプラ
ンジャ６が勢い良く元位置に復帰することになって、出
口側圧力（二次圧）が急激に低下してしまい、このた
め、例えばコントロールバルブのメインスプールを切換
えるパイロット油路に前記電磁弁を用いた場合、メイン
スプールが急激に切換わることになり、該メインスプー
ルの切換えで作動するアクチュエータに大きな衝撃が発
生してしまうという問題があった。また、図４のものに
おいても、プランジャ６が元位置に復帰するときに前記
ドレン油路２２を通ってプランジャ室６ａからドレンポ
ート８ｂに油が流れてしまうことになり、このためソレ
ノイド７に流す電流値を急激に減少させた場合に出口側
圧力が急激に低下してしまうという問題があった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる電磁弁を
提供することを目的として創案されたものであって、ソ
レノイドへの通電に基づいて軸方向に移動するプランジ
ャと、入口側ポート、出口側ポート、ドレンポートの各
ポートが形成される円筒状のスリーブと、該スリーブの
内筒部に軸方向移動自在に内嵌されてスリーブの各ポー
トの開閉を行うスプールと、前記プランジャおよびスプ
ールを連動連結するための連結ロッドと、スプールおよ
びプランジャを非通電側位置に復帰させるための復帰弾
機と、前記プランジャが軸方向移動自在に内嵌されるプ
ランジャ室、連結ロッドが軸方向移動自在に貫通する貫
通孔、スリーブが一体的に支持されるスリーブ室を有す
る弁本体とを備えて構成される電磁弁において、前記弁
本体に、プランジャ室とドレンポートとを連通連結する
ドレン油路を形成し、該ドレン油路に、ドレンポートか
らプランジャ室への油の流れは自由であるが、プランジ
ャ室からドレンポートへの油の流れは絞る一方向絞り弁
手段を設けたことを特徴とするものである。
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる電磁弁を
提供することを目的として創案されたものであって、ソ
レノイドへの通電に基づいて軸方向に移動するプランジ
ャと、入口側ポート、出口側ポート、ドレンポートの各
ポートが形成される円筒状のスリーブと、該スリーブの
内筒部に軸方向移動自在に内嵌されてスリーブの各ポー
トの開閉を行うスプールと、前記プランジャおよびスプ
ールを連動連結するための連結ロッドと、スプールおよ
びプランジャを非通電側位置に復帰させるための復帰弾
機と、前記プランジャが軸方向移動自在に内嵌されるプ
ランジャ室、連結ロッドが軸方向移動自在に貫通する貫
通孔、スリーブが一体的に支持されるスリーブ室を有す
る弁本体とを備えて構成される電磁弁において、前記弁
本体に、プランジャ室とドレンポートとを連通連結する
ドレン油路を形成し、該ドレン油路に、ドレンポートか
らプランジャ室への油の流れは自由であるが、プランジ
ャ室からドレンポートへの油の流れは絞る一方向絞り弁
手段を設けたことを特徴とするものである。
【０００６】そして本発明は、この構成によって、通電
時におけるプランジャの移動をスムーズに行えるように
したものでありながら、ソレノイドに流す電流値を急激
に小さくしたときに出口側圧力が急激に低下することを
緩和できるようにしたものである。
時におけるプランジャの移動をスムーズに行えるように
したものでありながら、ソレノイドに流す電流値を急激
に小さくしたときに出口側圧力が急激に低下することを
緩和できるようにしたものである。
【０００７】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図面において、１はメインスプールを切換えるた
めのパイロット油路等の油圧回路に配設される電磁比例
減圧弁であって、該電磁比例減圧弁１の外郭を構成する
弁本体２は、後述のチューブ３、ボディ４、ベース５を
一体的に組付けて形成されている。
する。図面において、１はメインスプールを切換えるた
めのパイロット油路等の油圧回路に配設される電磁比例
減圧弁であって、該電磁比例減圧弁１の外郭を構成する
弁本体２は、後述のチューブ３、ボディ４、ベース５を
一体的に組付けて形成されている。
【０００８】６は前記チューブ３とボディ４とによって
形成されるプランジャ室６ａに軸方向移動自在に内嵌さ
れるプランジャであって、該プランジャ６は、チューブ
３の外周側に配設されたソレノンド７への通電に基づい
て軸方向に移動するように設定されている。一方、８は
前記ボティ４とベース５とによって形成されるスリーブ
室８ａに一体的に支持される円筒形状のスリーブであっ
て、該スリーブ８の筒内周面部にはスプール９が軸方向
移動自在に内嵌されているが、該スプール９と前記プラ
ンジャ６とは、前記ボディ４に穿設される貫通孔４ａを
軸方向移動自在に貫通する連結ロッド１０を介して連動
連結されている。ここで、連結ロッド１０と貫通孔４ａ
とのあいだの間隙Ｓは充分に小さく設定されていて、該
間隙Ｓを通って流れる油が殆どないようになっている。
形成されるプランジャ室６ａに軸方向移動自在に内嵌さ
れるプランジャであって、該プランジャ６は、チューブ
３の外周側に配設されたソレノンド７への通電に基づい
て軸方向に移動するように設定されている。一方、８は
前記ボティ４とベース５とによって形成されるスリーブ
室８ａに一体的に支持される円筒形状のスリーブであっ
て、該スリーブ８の筒内周面部にはスプール９が軸方向
移動自在に内嵌されているが、該スプール９と前記プラ
ンジャ６とは、前記ボディ４に穿設される貫通孔４ａを
軸方向移動自在に貫通する連結ロッド１０を介して連動
連結されている。ここで、連結ロッド１０と貫通孔４ａ
とのあいだの間隙Ｓは充分に小さく設定されていて、該
間隙Ｓを通って流れる油が殆どないようになっている。
【０００９】また、前記スリーブ８には、ドレンポート
８ｂ、出口側ポート８ｃ、入口側ポート８ｄの各ポート
が基端側（図１における左側）から順次形成されてお
り、これら各ポート８ｂ、８ｃ、８ｄはベース５側に形
成されるドレンポート５ａ、出口側ポート５ｂ、入口側
ポート５ｃとそれぞれ連通連結されている。さらにスリ
ーブ８には、基端側の端面部に第一油室８ｅが、先端側
（図１における右側）の端面部に第二油室８ｆがそれぞ
れ形成されているが、第一油室８ｅは前記ドレンポート
８ｂに、油路８ｇを介して連通連結されている。
８ｂ、出口側ポート８ｃ、入口側ポート８ｄの各ポート
が基端側（図１における左側）から順次形成されてお
り、これら各ポート８ｂ、８ｃ、８ｄはベース５側に形
成されるドレンポート５ａ、出口側ポート５ｂ、入口側
ポート５ｃとそれぞれ連通連結されている。さらにスリ
ーブ８には、基端側の端面部に第一油室８ｅが、先端側
（図１における右側）の端面部に第二油室８ｆがそれぞ
れ形成されているが、第一油室８ｅは前記ドレンポート
８ｂに、油路８ｇを介して連通連結されている。
【００１０】一方、スプール９には、ドレンポート８ｂ
の開閉を行うドレンランド９ａ、入口側ポート８ｄの開
閉を行う入口側ランド９ｂ、これら両ランド９ａ、９ｂ
間に形成される油溝９ｃ、前記スリーブ８の第一油室８
ｅと第二油室８ｆとを連通連結するための油路９ｄが形
成されている。
の開閉を行うドレンランド９ａ、入口側ポート８ｄの開
閉を行う入口側ランド９ｂ、これら両ランド９ａ、９ｂ
間に形成される油溝９ｃ、前記スリーブ８の第一油室８
ｅと第二油室８ｆとを連通連結するための油路９ｄが形
成されている。
【００１１】また、１１はスプール９を基端側方向（図
１における左方向）に向けて常時付勢する復帰弾機であ
って、該復帰弾機１１の一端部はスプール９の先端側面
部に係止されており、また復帰弾機１１の他端部は、ス
リーブ８の第二油室８ｆに設けた弾機受け部材１２に係
止されているが、該弾機受け部材１２は第二油室８ｆに
止着される止め輪１３によって支持されている。尚、１
４はＯ−リング、１５はＣ−リング、１６は固定板、１
７はロックナットである。
１における左方向）に向けて常時付勢する復帰弾機であ
って、該復帰弾機１１の一端部はスプール９の先端側面
部に係止されており、また復帰弾機１１の他端部は、ス
リーブ８の第二油室８ｆに設けた弾機受け部材１２に係
止されているが、該弾機受け部材１２は第二油室８ｆに
止着される止め輪１３によって支持されている。尚、１
４はＯ−リング、１５はＣ−リング、１６は固定板、１
７はロックナットである。
【００１２】さらに、前記ボディ４には、プランジャ室
６ａとスリーブ８の第一油室８ｅとを連通連結するドレ
ン油路１８が形成されているが、該ドレン油路１８に
は、第一油室８ｅからプランジャ室６ａへの油の流れは
許容するがプランジャ室６ａから第一油室８ｅへの油の
流れを阻止する逆止弁１９が設けられている。さらに、
このドレン油路１８には、前記逆止弁１９と並列にバイ
パス油路２０が形成されており、該バイパス油路２０に
は、電磁比例減圧弁１の外部から流量調整可能な可変絞
り弁２１が設けられている。
６ａとスリーブ８の第一油室８ｅとを連通連結するドレ
ン油路１８が形成されているが、該ドレン油路１８に
は、第一油室８ｅからプランジャ室６ａへの油の流れは
許容するがプランジャ室６ａから第一油室８ｅへの油の
流れを阻止する逆止弁１９が設けられている。さらに、
このドレン油路１８には、前記逆止弁１９と並列にバイ
パス油路２０が形成されており、該バイパス油路２０に
は、電磁比例減圧弁１の外部から流量調整可能な可変絞
り弁２１が設けられている。
【００１３】さて、プランジャ６およびスプール９は、
ソレノイド７に通電していない非通電状態では、復帰弾
機１１の付勢力を受けてスプール９の基端側面がボディ
４の先端側接当面４ｂに接当する非通電位置に位置して
いる。この非通電位置では、スリーブ８の入口側ポート
８ｄはスプール９の入口側ランド９ｂによって閉じた状
態となっていると共に、ドレンポート８ｂと出口側ポー
ト８ｃとはスプール９の油溝９ｃを介して連通状態とな
っていて、出口側ポート８ｃにおける圧力（二次圧）Ｐ
2およびドレンポート８ｂにおける圧力Ｐ3はゼロ（Ｐ2
＝Ｐ3＝０）となっている。
ソレノイド７に通電していない非通電状態では、復帰弾
機１１の付勢力を受けてスプール９の基端側面がボディ
４の先端側接当面４ｂに接当する非通電位置に位置して
いる。この非通電位置では、スリーブ８の入口側ポート
８ｄはスプール９の入口側ランド９ｂによって閉じた状
態となっていると共に、ドレンポート８ｂと出口側ポー
ト８ｃとはスプール９の油溝９ｃを介して連通状態とな
っていて、出口側ポート８ｃにおける圧力（二次圧）Ｐ
2およびドレンポート８ｂにおける圧力Ｐ3はゼロ（Ｐ2
＝Ｐ3＝０）となっている。
【００１４】そして、前記非通電状態からソレノイド７
に電流を流すと、該流した電流値に対応する分だけプラ
ンジャ６は復帰弾機１１に抗して先端側方向（図１にお
ける右方向）に移動し、これに追随してスプール９も先
端側方向に移動していくが、該スプール９の先端側への
移動に伴って、スリーブ８のドレンポート８ｂがスプー
ル９のドレンランド９ａによって閉じると共に、入口側
ポート８ｄは徐々に開口して出口側ポート８ｃと連通状
態となっていき、これによってスプール９の移動ストロ
ークに対応する圧力の圧油が出口側ポート８ｃから流出
するようになっている。そして、プランジャ６が最も先
端側、つまりプランジャ６の先端側面がボディ４の基端
側接当面４ｃに接当していてこれ以上の先端側への移動
が規制されるまで先端側に移動した状態では、入口側ポ
ート８ｄは完全に開口しており、入口側ポート８ｄにお
ける圧力Ｐ1と出口側ポート８ｃにおける圧力Ｐ2とが略
等しくなる（Ｐ1≒Ｐ2）ように設定されている（図２参
照）。
に電流を流すと、該流した電流値に対応する分だけプラ
ンジャ６は復帰弾機１１に抗して先端側方向（図１にお
ける右方向）に移動し、これに追随してスプール９も先
端側方向に移動していくが、該スプール９の先端側への
移動に伴って、スリーブ８のドレンポート８ｂがスプー
ル９のドレンランド９ａによって閉じると共に、入口側
ポート８ｄは徐々に開口して出口側ポート８ｃと連通状
態となっていき、これによってスプール９の移動ストロ
ークに対応する圧力の圧油が出口側ポート８ｃから流出
するようになっている。そして、プランジャ６が最も先
端側、つまりプランジャ６の先端側面がボディ４の基端
側接当面４ｃに接当していてこれ以上の先端側への移動
が規制されるまで先端側に移動した状態では、入口側ポ
ート８ｄは完全に開口しており、入口側ポート８ｄにお
ける圧力Ｐ1と出口側ポート８ｃにおける圧力Ｐ2とが略
等しくなる（Ｐ1≒Ｐ2）ように設定されている（図２参
照）。
【００１５】叙述のごとく構成された本発明の実施例に
おいて、前述したように、ソレノイド７への通電に基づ
いてプランジャ６は復帰弾機１１に抗して先端側方向に
移動し、これと一体的にスプール９も先端側に移動する
ことで入口側ポート８ｄが開口して出口側ポート８ｃに
圧油が流れることになる。このとき、プランジャ６の先
端側への移動がスムーズに行われるためには、プランジ
ャ室６ａから退出しようとする連結ロッド１０の体積に
相当する分の油がプランジャ室６ａに迅速に供給される
必要があるが、この場合に、ボディ４にはスリーブ８の
第一油室８ｅからプランジャ室６ａに至るドレン油路１
８が形成されており、該ドレン油路１８を通ってプラン
ジャ室６ａに油が迅速に供給されることになる。このと
きドレン油路１８に設けられた逆止弁１９は、プランジ
ャ室６ａから第一油室８ｅへの油の流れは阻止するが第
一油室８ｅからプランジャ室６ａへの油は流れは許容す
るものであるため、前記プランジャ室６ａへの油の供給
が何ら損なわれることはなく、プランジャ６はソレノイ
ド７に印加された電流値に対応する位置までスムーズに
移動できることになる。
おいて、前述したように、ソレノイド７への通電に基づ
いてプランジャ６は復帰弾機１１に抗して先端側方向に
移動し、これと一体的にスプール９も先端側に移動する
ことで入口側ポート８ｄが開口して出口側ポート８ｃに
圧油が流れることになる。このとき、プランジャ６の先
端側への移動がスムーズに行われるためには、プランジ
ャ室６ａから退出しようとする連結ロッド１０の体積に
相当する分の油がプランジャ室６ａに迅速に供給される
必要があるが、この場合に、ボディ４にはスリーブ８の
第一油室８ｅからプランジャ室６ａに至るドレン油路１
８が形成されており、該ドレン油路１８を通ってプラン
ジャ室６ａに油が迅速に供給されることになる。このと
きドレン油路１８に設けられた逆止弁１９は、プランジ
ャ室６ａから第一油室８ｅへの油の流れは阻止するが第
一油室８ｅからプランジャ室６ａへの油は流れは許容す
るものであるため、前記プランジャ室６ａへの油の供給
が何ら損なわれることはなく、プランジャ６はソレノイ
ド７に印加された電流値に対応する位置までスムーズに
移動できることになる。
【００１６】一方、プランジャ６が先端側に位置してい
る状態でソレノイド７に流す電流を小さくしていくと、
プランジャ６は復帰弾機１１の付勢力を受けて基端側方
向に移動し、これと一体的にスプール９も基端側に移動
することで入口側ポート８ｄが閉じていき出口側ポート
８ｃから流出する圧油の圧力Ｐ2が低下していくことに
なる。このとき、プランジャ室６ａに没入しようとする
連結ロッド１０の体積に相当する分の油がドレン油路１
８を通ってプランジャ室６ａから第一油室８ｅに流れる
ことになるが、この場合に、ドレン油路１８に設けた逆
止弁１９はプランジャ室６ａから第一油室８ｅへの油の
流れは阻止するものであるため、前記プランジャ室６ａ
から排出される油は、可変絞り弁２１が設けられたバイ
パス油路２０を通って第一油室８ｅに流れることにな
る。
る状態でソレノイド７に流す電流を小さくしていくと、
プランジャ６は復帰弾機１１の付勢力を受けて基端側方
向に移動し、これと一体的にスプール９も基端側に移動
することで入口側ポート８ｄが閉じていき出口側ポート
８ｃから流出する圧油の圧力Ｐ2が低下していくことに
なる。このとき、プランジャ室６ａに没入しようとする
連結ロッド１０の体積に相当する分の油がドレン油路１
８を通ってプランジャ室６ａから第一油室８ｅに流れる
ことになるが、この場合に、ドレン油路１８に設けた逆
止弁１９はプランジャ室６ａから第一油室８ｅへの油の
流れは阻止するものであるため、前記プランジャ室６ａ
から排出される油は、可変絞り弁２１が設けられたバイ
パス油路２０を通って第一油室８ｅに流れることにな
る。
【００１７】この結果、プランジャ６が復帰弾機１１に
抗して先端側に移動する場合には、ドレン油路１８を通
ってプランジャ室６ａに迅速に油が供給され、これによ
ってプランジャ６がスムーズに先端側に移動できるもの
でありながら、プランジャ６が復帰弾機１１の付勢力を
受けて基端側に移動する場合には、プランジャ室６ａか
ら排出される油は可変絞り弁２１によって絞られること
になって、プランジャ６に油圧ダンパ効果が働き、この
ため、ソレノイド７に流す電流値を急激に小さくして
も、プランジャ６の急激な基端側への移動が規制される
ことになる。従って、プランジャ６の急激な移動による
出口側圧力Ｐ2の急激な低下を緩和できることになり、
電磁比例減圧弁１が接続される油圧回路に大きな衝撃が
働いてしまうことを確実に回避できる。
抗して先端側に移動する場合には、ドレン油路１８を通
ってプランジャ室６ａに迅速に油が供給され、これによ
ってプランジャ６がスムーズに先端側に移動できるもの
でありながら、プランジャ６が復帰弾機１１の付勢力を
受けて基端側に移動する場合には、プランジャ室６ａか
ら排出される油は可変絞り弁２１によって絞られること
になって、プランジャ６に油圧ダンパ効果が働き、この
ため、ソレノイド７に流す電流値を急激に小さくして
も、プランジャ６の急激な基端側への移動が規制される
ことになる。従って、プランジャ６の急激な移動による
出口側圧力Ｐ2の急激な低下を緩和できることになり、
電磁比例減圧弁１が接続される油圧回路に大きな衝撃が
働いてしまうことを確実に回避できる。
【００１８】しかもこのものにおいて、前記プランジャ
室６ａから第一油室８ｅに流れる油を絞る可変絞り弁２
１は外部から開度量を調整できるものであるから、該開
度量の調整によってプランジャ室６ａからの油の流出速
度を調整でき、これによってプランジャ６の基端側への
移動速度をコントロールできることになって都合が良
い。
室６ａから第一油室８ｅに流れる油を絞る可変絞り弁２
１は外部から開度量を調整できるものであるから、該開
度量の調整によってプランジャ室６ａからの油の流出速
度を調整でき、これによってプランジャ６の基端側への
移動速度をコントロールできることになって都合が良
い。
【００１９】尚、本発明は上記実施例に限定されないこ
とは勿論であって、ドレン油路に設けられる弁手段とし
ては逆止弁と可変絞り弁に限らず、ドレンポートからプ
ランジャ室への油の流れは自由であるが、プランジャ室
からドレンポートへの油の流れは絞る一方向絞り弁手段
であれば、種々のものが採用できる。
とは勿論であって、ドレン油路に設けられる弁手段とし
ては逆止弁と可変絞り弁に限らず、ドレンポートからプ
ランジャ室への油の流れは自由であるが、プランジャ室
からドレンポートへの油の流れは絞る一方向絞り弁手段
であれば、種々のものが採用できる。
【００２０】
【作用効果】以上要するに、本発明は叙述の如く構成さ
れたものであるから、ソレノイドへの通電に基づいてプ
ランジャが復帰弾機に抗して移動する場合には、弁本体
に形成のドレン油路を通ってドレンポートからプランジ
ャ室に油が迅速に供給され、これによってプランジャが
スムーズに移動できるものでありながら、プランジャが
復帰弾機の付勢力を受けて移動する場合に、前記ドレン
油路を通ってプンンジャ室からドレンポートに流出する
油は、ドレン油路に設けた一方向絞り弁手段によって絞
られることになって、プランジャに油圧ダンパ効果が働
き、このため、ソレノイドに流す電流値を急激に小さく
してもプランジャの急激な復帰移動が規制されることに
なる。この結果、プランジャの急激な復帰移動による出
口側圧力の急激な低下を緩和できることになり、電磁弁
が接続される油圧回路に大きな衝撃が働いてしまうこと
を確実に回避できる。
れたものであるから、ソレノイドへの通電に基づいてプ
ランジャが復帰弾機に抗して移動する場合には、弁本体
に形成のドレン油路を通ってドレンポートからプランジ
ャ室に油が迅速に供給され、これによってプランジャが
スムーズに移動できるものでありながら、プランジャが
復帰弾機の付勢力を受けて移動する場合に、前記ドレン
油路を通ってプンンジャ室からドレンポートに流出する
油は、ドレン油路に設けた一方向絞り弁手段によって絞
られることになって、プランジャに油圧ダンパ効果が働
き、このため、ソレノイドに流す電流値を急激に小さく
してもプランジャの急激な復帰移動が規制されることに
なる。この結果、プランジャの急激な復帰移動による出
口側圧力の急激な低下を緩和できることになり、電磁弁
が接続される油圧回路に大きな衝撃が働いてしまうこと
を確実に回避できる。
【００２１】さらに、前記一方向絞り弁手段を、外部よ
り開度量調整が可能な可変式としたものでは、該開度量
の調整によってプランジャ室からの油の流出速度を調整
でき、これによってプランジャの復帰側への移動速度を
コントロールできることになって都合が良い。
り開度量調整が可能な可変式としたものでは、該開度量
の調整によってプランジャ室からの油の流出速度を調整
でき、これによってプランジャの復帰側への移動速度を
コントロールできることになって都合が良い。
【図１】電磁比例減圧弁の断面図である。
【図２】スプールの移動ストロークと出口側圧力との関
係を示すグラフ図である。
係を示すグラフ図である。
【図３】従来例を示す電磁弁の断面図である。
【図４】従来のドレン油路が形成された電磁弁の断面図
である。
である。
１ 電磁比例減圧弁 ２ 弁本体 ４ａ 貫通孔 ６ プランジャ ６ａ プランジャ室 ７ ソレノイド ８ スリーブ ８ａ スリーブ室 ８ｂ ドレンポート ８ｃ 出口側ポート ８ｄ 入口側ポート ９ スプール １０ 連結ロッド １１ 復帰弾機 １８ ドレン油路 １９ 逆止弁 ２１ 可変絞り弁
Claims (3)
- 【請求項１】 ソレノイドへの通電に基づいて軸方向に
移動するプランジャと、入口側ポート、出口側ポート、
ドレンポートの各ポートが形成される円筒状のスリーブ
と、該スリーブの内筒部に軸方向移動自在に内嵌されて
スリーブの各ポートの開閉を行うスプールと、前記プラ
ンジャおよびスプールを連動連結するための連結ロッド
と、スプールおよびプランジャを非通電側位置に復帰さ
せるための復帰弾機と、前記プランジャが軸方向移動自
在に内嵌されるプランジャ室、連結ロッドが軸方向移動
自在に貫通する貫通孔、スリーブが一体的に支持される
スリーブ室を有する弁本体とを備えて構成される電磁弁
において、前記弁本体に、プランジャ室とドレンポート
とを連通連結するドレン油路を形成し、該ドレン油路
に、ドレンポートからプランジャ室への油の流れは自由
であるが、プランジャ室からドレンポートへの油の流れ
は絞る一方向絞り弁手段を設けたことを特徴とする電磁
弁。 - 【請求項２】 請求項１において、一方向絞り弁手段
は、ドレンポートからプランジャ室への油の流れは許容
するがプランジャ室からドレンポートへの油の流れは阻
止する逆止弁とドレン油路を絞る絞り弁とを並列状に設
けて構成されていることを特徴とする電磁弁。 - 【請求項３】 請求項２において、絞り弁は、外部より
開度量調整が可能な可変絞り弁で構成されていることを
特徴とする電磁弁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13937094A JPH07317942A (ja) | 1994-05-30 | 1994-05-30 | 電磁弁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13937094A JPH07317942A (ja) | 1994-05-30 | 1994-05-30 | 電磁弁 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07317942A true JPH07317942A (ja) | 1995-12-08 |
Family
ID=15243752
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13937094A Withdrawn JPH07317942A (ja) | 1994-05-30 | 1994-05-30 | 電磁弁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07317942A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003056284A (ja) * | 2001-08-20 | 2003-02-26 | Shinko Electric Co Ltd | シールド掘進機用油圧クラッチユニットの緩衝起動装置 |
| US8070129B2 (en) | 2007-09-14 | 2011-12-06 | Denso Corporation | Solenoid valve |
| JP2019002436A (ja) * | 2017-06-13 | 2019-01-10 | 株式会社Ｓｏｋｅｎ | リニアソレノイドバルブ |
-
1994
- 1994-05-30 JP JP13937094A patent/JPH07317942A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003056284A (ja) * | 2001-08-20 | 2003-02-26 | Shinko Electric Co Ltd | シールド掘進機用油圧クラッチユニットの緩衝起動装置 |
| US8070129B2 (en) | 2007-09-14 | 2011-12-06 | Denso Corporation | Solenoid valve |
| JP2019002436A (ja) * | 2017-06-13 | 2019-01-10 | 株式会社Ｓｏｋｅｎ | リニアソレノイドバルブ |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010731 |