JP2019002225A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】枠体と障子との間における室内外の冷熱の伝達を抑制して、さらなる断熱性能の向上を図る。【解決手段】躯体開口部に配置される枠体と、枠体の中空部内に配置される不燃性または難燃性の補強部材と、躯体と補強部材を連結する不燃性または難燃性の連結部材を備え、連結部材は、躯体に固定される躯体固定部と、補強部材に固定される補強部材固定部とを有し、枠体は、連結部材の補強部材固定部と補強部材とが対向する部分において、補強部材固定部と補強部材を当接させて固定するための開口を有している。【選択図】図4

Description

本発明は、躯体開口部に配置される枠体を有する建具に関する。
躯体の開口部に取付けられる枠材を有する建具において、断熱性を向上させるために枠体を合成樹脂により形成した建具が公知となっている。
そのような合成樹脂製の枠体により構成される建具においては、火災時などに枠体が溶融して外れ落ちるおそれがあることから、合成樹脂製の枠体の中空部内に金属製等の補強部材を設け、開口部の躯体と補強部材を金属製等の連結部材により連結してなる建具が知られている。(特許文献1)
特開2016−164367号公報
前記特許文献1の建具は、躯体と補強部材を連結する略L字状の連結部材を枠体と躯体との間に配置して、略L字状の一片を躯体に固定し、他片を枠体の中空部内に配置される補強部材に固定しているが、枠体と躯体との間からの漏水を防止するためには、連結部材自体が薄肉に形成される必要があり、また、連結部材は、枠体の補強部材に対して合成樹脂製の枠体を挟んで固定されていた。
しかし、このような建具においては、火災時に合成樹脂製の枠体が溶融してしまうと、連結部材の補強部材に対する補強部材側接合部と枠体の補強部材との間に枠体の厚みに相当する隙間が生じてしまい、連結部材によって建具を吊り下げる状態となることがあり、薄肉に形成された連結部材の補強部材側接合部のネジ固定位置等に大きな力が加わって補強部材が屈曲等変形してしまったり、ネジ孔からネジが抜け落ちてしまったりして、枠体を躯体に保持できないおそれがあった。
本発明は、上記の事情を鑑みたものであり、合成樹脂製の枠体を躯体の開口部に配置するに際して、躯体と枠体に配置される補強部材とを連結部材によって連結してなる建具において、火災時に合成樹脂製の枠体が溶融した場合であっても、連結部材と補強部材との連結を強固に維持することができ、躯体に対して安定的に保持することができる建具を提供することを目的とする。
本発明は、躯体開口部に配置される枠体と、枠体の中空部内に配置される不燃性または難燃性の補強部材と、躯体と補強部材を連結する不燃性または難燃性の連結部材を備え、連結部材は、躯体に固定される躯体固定部と、補強部材に固定される補強部材固定部とを有し、枠体は、連結部材の補強部材固定部と補強部材とが対向する部分において、補強部材固定部と補強部材を当接させて固定するための開口を有していることを特徴とする。
本発明の構成により、火災時に合成樹脂製の枠体が溶融しても、枠体に配置される補強部材と連結部材との連結部が緩むことなく、強固な状態を維持することができ、連結部材によって枠体を躯体に対して比較的長い時間にわたって保持することができる。
本発明の実施形態に係る建具の正面図である。 本発明の実施形態に係る建具の縦断面図である。 本発明の実施形態に係る建具の横断面図である。 本発明の実施形態に係る建具の上枠の拡大縦断面図である。 本発明の実施形態に係る建具の枠材の図であり、(a)は断面図、(b)は室外側から見た正面図、(c)は(a)におけるAの部分を室内側から見た図、(d)は(a)におけるAの部分を室外側から見た図である。 本発明の実施形態に係る建具の連結部材の部品図であり、(a)は連結部材を構成する連結板の側面図、(b)は同平面図、(c)は、連結部材を構成する補強板の側面図、(d)は同平面図である。 本発明の実施形態に係る建具の連結部材の図であり、(a)は側面図,(b)は平面図である。 本発明の実施形態に係る建具と従来の建具とを比較した図であり、(a),(c),(e)は上枠の通常時の断面図、(b),(d),(f)は火災等により樹脂枠が溶融した後の断面図である。
本発明の実施形態に係る建具について、図面を参照して説明する。
(建具の全体構成)
本発明の実施形態に係る建具は、図1に示すように、上枠11、下枠12及び左、右縦枠13,14を四周組してなる枠体1と、枠体1の内周に嵌め込まれる複層ガラス等のパネル材15と、を備え、建物等の躯体開口部に配置されるFIX窓として構成されている。
枠体1を構成する各枠材(上枠11、下枠12、左、右縦枠13,14)は、硬質の樹脂材料等により形成されており、図2,3に示すように、同一の断面形状をなしている。そして、各枠材の端面は、正面視で水平に対して45度の傾斜面で切断して形成され、四隅において傾斜面同士を当接した状態で溶着されて枠体1を形成している。四周に組まれた枠体1の内周に形成されるパネル間口にパネル材15が固定されてFIX窓が形成されている。
枠体1を構成する各枠材(上枠11、下枠12、左、右縦枠13,14)の中空部内には、スチール等の不燃性もしくは難燃性の材料からなる補強部材3が配置されており、枠体1の上枠11及び左、右縦枠13,14に配置された補強部材3の外周側には、スチール等の不燃性もしくは難燃性の材料からなる連結部材4が複数箇所に配置されており、補強部材3と連結部材4はビス等の固定手段b1で連結されている。
そして、補強部材3に連結された連結部材4が躯体開口部2の上辺及び左右の縦辺にネジ釘等の固定手段b2で固定されて、枠体1が躯体開口部2に固定されている。
(枠材の構成)
本実施形態のFIX建具の枠体1を構成する各枠材の詳細な構成について説明する。
本実施形態の各枠材は、同一断面形状を備えるので、ここでは、上枠11を用いて各枠材を説明する。
枠材(上枠11)は、図4に示すように、躯体開口部2に固定される上枠本体111と、上枠本体111の見込み方向室外側の内周面に取り付けられる押縁材112と、を備えている。
上枠本体111は、図4,図5(a)に示すように、断面略矩形の複数の中空部を見込み方向に並べてなる上枠本体部111aと、上枠本体部111aの室外側に設けられる室外中空部111bと、上枠本体部111aを構成する複数の中空部のうち室内側に配置される中空部111cの内周に設けられる室内側間口壁部111dと、上枠本体部111aの見込み方向略中央位置から外周側に突設される外周側片111eと、上枠本体部111aの外周側壁が室内方向に延びて設けられる室内側片111fと、を備えている。
上枠本体部111aを構成する複数の中空部のうち,室外側に設けられる中空部の内周には、押縁材112を取り付けるための取付部111gが形成されており、取付部111gに取り付けられた押縁材112と室内側間口壁部111dとにより、パネル材15を嵌めるパネル間口11aが形成されている。室内側間口壁部111dの室外側面にはシール材s1が取り付けられ、押縁材112には軟質の樹脂材料からなるシール部112aが一体形成されており、上枠11のパネル間口11aに固定されるパネル材15との間を気密している。
図5(a),(b)に示すように、 上枠本体111の外周側片111eには、上枠11を躯体開口部2に固定するためのネジ孔111h,111h・・が長さ方向に複数形成されており、上枠本体部111aの外周側面部には、外周側片111eに形成されたネジ孔111hの位置に合わせて複数の開口111iが形成されている。なお、ネジ孔111h,111hは、図5(c),(d)に示すように、室外側からの皿押し(もみ)加工により形成されており、室外側からねじ止めする皿ネジ等の固定手段の頭部が外周側片111eの室外側に突出することを防止している。
パネル間口11a内には、スチール等の不燃性もしくは難燃性の材料からなる外れ止め部材5が配置されるとともに、熱等により膨張する加熱膨張材6が配置されており、火災時に、樹脂材料等からなる枠体1が溶解してパネル間口11a内に嵌め込まれたパネル材15が落下することを防止するとともに、室内外に連通する隙間の発生を抑制している。
上枠本体部111aの中空部内には、スチール材等の不燃性もしくは難燃性の材料からなり、外周側壁31及び内周側壁32を有する補強部材3が配置されており、補強部材3の内周側壁32がパネル間口11aに配置された外れ止め部材5と上枠本体部111aの中空部の内周側面部を挟んでビス等の固定手段b3によって連結固定されている。
(連結部材の構成)
次に、枠体1を躯体開口部2に固定する連結部材4について、説明する。本実施形態の建具の連結部材4は、図6(a),(b)に示す、ステンレス製等の金属薄板からなる短尺状の連結板41と、図6(c),(d)に示す、ステンレス製等の金属材料からなる矩形ブロック状の補強板42を備えている。
連結板41は、ステンレス製等の金属薄板を屈曲させて形成されており、躯体開口部2の室外側面に固定される見付け面を構成する躯体固定部41aと、躯体固定部41aの一辺に連続する連絡部41bと、連絡部41bに連続する室外側板部41cと、室外側板部41cから室内側に延設される底板部41dと、底板部41dの室内側端から立ち上りその後に室外側に屈曲して延びる2つの保持部41e,41eを有し、室外側板部41cと底板部41dと保持部41eによって補強板42を保持する補強板保持部を形成している。
躯体固定部41aの幅方向略中央で外周寄りには、連結部材4を躯体開口部2に固定する皿ネジ等の固定手段b2を通すための固定孔41fが形成されており、底板部41dの幅方向略中央には、連結部材4と補強部材3とを連結するビス等の固定手段b1を通すための連結孔41gが形成されている。また、底板部41dから立ち上がる保持部41e,41eの立上り部分は幅方向外側から切り欠かれて後述する補強板42の係止凸部42b,42bが係止される係止部41h,41hが形成されている。
一方、補強板42は、平面視でほぼ矩形状の補強板本体部42aと、補強板本体部42aの長手方向の一側(室内側)の幅方向両端から突出する係止凸部42b,42bを有しており、補強板本体部42aの平面視でほぼ中央には、連結板41及び補強部材3と連結するための固定手段b1を通すための連結孔42cが形成されている。
そして、図7(a),(b)に示すように、連結板41の室外側板部41cと底板部41dと保持部41eによって形成される補強板保持部に補強板42を配置して連結板41の係止部41h,41hに補強板42の係止凸部42b,42bが係止して連結板41と補強板42とを一体化することで厚肉の補強部材固定部4aが形成され、躯体開口部2に固定される薄肉の躯体固定部41aと補強部材3に連結固定される厚肉の補強部材固定部4aとからなる連結部材4が形成される。
このように、連結部材4は、薄板部材である連結板41と厚板部材である補強板42の2部材から構成されており、連結板41の係止部41h,41hに補強板42の係止凸部42b,42bが係止させた状態で、連結板41の見付け面部で厚板の補強板42を包み込むように保持しているので、補強板42が枠材の長手方向に移動することを規制することができ、連結部材4を枠材へ取付ける際に、ずれることがなく、位置決めを容易にできる。
(連結部材による枠体の固定構造)
次に、連結部材による枠体の固定構造について、説明する。
上枠11の上枠本体部111aの外周側面部に形成される開口111iは、補強部材3が配置された中空部の外周側面部に形成されており、中空部内に配置された補強部材3の外周側壁31が開口111iと対向している。
また、開口111iは、連結部材4の補強部材固定部4aが通過できる大きさを有しており、連結部材4は、上枠11の外周側片111eの室内側面に躯体固定部41aを当接させ、開口111iから上枠本体部111aの中空部内に補強部材固定部4aを臨ませた状態で上枠11の外周に配置される。
そして、連結部材4の補強部材固定部4aを中空部内に配置される補強部材3の外周側壁31に開口111iをとおして直接当接させ、補強部材固定部4aに形成されている連結孔41g,42cを介してビス等の固定手段b1によって補強部材3に連結固定され、それにより、連結部材4が上枠11に固定されている。
連結部材4が固定された上枠11は、躯体開口部2の室外側面に上枠本体111の外周側片111eの室内側面を対向させると共に、上枠本体111の外周側片111eよりも室内側の外周側面部を躯体開口部2の内周面に対向させて躯体開口部2に配置される。このとき上枠11に固定された連結部材4の躯体固定部41aは薄肉の部材で形成されているので、外周側片111eと躯体開口部2の室外側面との間に大きな隙間が生じることを抑制することができる。
また、連結部材4の補強部材固定部4aは、上枠11の中空部の外周側に形成された開口111iをとおして中空部内に臨むように、すなわち開口111iに収まるように配置されるので、厚肉に形成された補強部材固定部4aが上枠本体111の外周面と躯体開口部2の内周面との近接の障害となることがない。
そして、躯体開口部2の室外側面に対向させた外周側片111eは、ネジ孔111hに対して室外側から皿ネジ等の固定手段b2が挿入され躯体開口部に打ち込まれることによって、連結部材4とともに躯体開口部2に固定される。
なお、上枠11に形成された開口111iとネジ孔111hとは見付け方向の位置が対応しているので、連結部材4の補強部材固定部4aを開口111iに配置することにより、連結部材4の固定孔41fと上枠11のネジ孔111hとの位置決めを容易にすることができる。
固定手段b2により躯体開口部2に固定された外周側片111eの室外側面及び隣接する躯体開口部2の室外側面には、防水シート等の防水処理7が施されており、躯体開口部2と外周側片111eとの間から水が浸入することを防止している。
また、躯体開口部2の内周面に対向させた上枠11の室内側片111fは、外周側面にリブ等の当接部111jが形成されており、当接部111jを躯体開口部2の内周面に当接させた状態で、躯体開口部2の内周面に固定されるスチール等の固定金具8により支持されている。固定金具8は、上枠11の室内側片111fの室内側において躯体開口部2の内周面に釘等の固定手段b4により固定される固定部81と、固定部81に連続し、上枠の室内側片111fの内周面に沿うように延設する見込み面部82と、見込み面部82から上枠11の室内側の壁に沿って内周方向に延設される見付け面部83を備えており、見付け面部83の内周端には後述する化粧板9の係合部材9aを係合する係合部83aが形成されている。
固定金具8により支持された上枠11の室内側片111fの内周面及び隣接する躯体開口部2の内周面は、防水シート等の防水処理7が施されており、その内周側には、化粧板9が配置され、化粧板9の端部に取付けられた係合部材9aが固定金具8の係合部83aに係止されることで躯体開口部2に化粧板9が取り付けられている。
(連結金具の比較)
図8に、本実施形態の建具と従来の建具との比較を示す。
図8(a),(b)に示す上枠は、連結部材4として補強部材固定部4aを厚肉に形成したものを用い、補強部材固定部4aと枠体の中空部内に配置された補強部材3とを枠体の開口111iを介して直接連結したものであり、図8(c),(d)に示す上枠は、連結部材4として補強部材固定部4aを薄肉に形成したものを用い、補強部材固定部と枠体の中空部内に配置された補強部材とを枠体の開口111iを介して直接連結したものであり、図8(e),(f)に示す上枠は、連結部材として補強部材固定部を薄肉に形成したものを用い、補強部材固定部と枠体の中空部内に配置された補強部材とを枠体を間に挟んだ状態で連結した従来の例である。
図8(a),(c),(e)は、それぞれ通常時の状態を示し、図8(b),(d),(f)は、それぞれ火災で枠体が溶融した時の状態を示す。
火災時の図8(b),(d),(f)に示す状態においては、火災時の熱によりガラスに反りが生じることで、補強部材3と連結部材4を連結する固定手段b1には、ガラスの重量による外力(矢印Y)と、ガラスの反りによる外力(矢印X)が生じることとなる。
ガラスの重量による外力Yによって連結部材4にかかる曲げ応力の違いについて説明すると、連結部材4にかかる曲げ応力は、次の式で求めた。
曲げ応力=M/Z
曲げモーメントM=N×L
断面係数Z=(B×T)/6
N=垂直荷重Y/連結部材の個数
B=連結部材の幅
T=連結部材の厚さ
L=連結部材の躯体固定部41aと補強部材固定部4aの荷重支持点との距離
そして、図8(a),(b)に示す連結部材4(以下、「第1の連結部材4A」)の補強部材固定部4aの厚み(Ta)を2.8mm、図8(c),(d)に示す連結部材4(以下、「第2の連結部材4C」)の補強部材固定部4aの厚み(Tc)を0.5mm、図8(e),(f)に示す連結部材4(以下、「第3の連結部材4E」)の補強部材固定部4aの厚み(Te)を0.5mmとし、第1の連結部材4Aの躯体固定部41aと補強部材固定部4aの荷重支持点との距離(L(a))を2.0mmとし、第2の連結部材4Cの躯体固定部41aと補強部材固定部4aの荷重支持点との距離(L(c))を2.0mmとし、第3の連結部材4Eの躯体固定部41aと補強部材固定部4aの荷重支持点との距離(L(e))は7.5mmとし、各連結部材4の連結部材個数と連結部材の幅(B)を同一とする。
そうすると、図8(a),(b)に示す連結部材4の補強部材固定部4aにかかる曲げ応力(a)は1.530612×(N/B)、 図8(c),(d)に示す連結部材4の補強部材固定部4aにかかる曲げ応力(a)は48×(N/B)、 図8(e),(f)に示す連結部材4の補強部材固定部4aにかかる曲げ応力(a)は180×(N/B)となり、第1の連結部材4Aに対して、第2の連結部材4Cは31.36倍、第3の連結部材4Eは117.6倍の曲げ応力がかかることになり、連結部材への負担が大きくなる。仮に、垂直荷重Yを294Nとし、連結部材の個数を3つとし、連結部材の幅(B)を30mmとすると、第1の連結部材4Aにかかる曲げ応力は約5N/mmであり、第2の連結部材4Cにかかる曲げ応力は約156.8N/mmであり、第3の連結部材4Eにかかる曲げ応力は588N/mmとなる。
以上のように、図8(e)に示す従来の上枠では、補強部材3と連結部材4とが樹脂製の上枠11を挟んで固定されることで、図8(f)に示すように、火災時に樹脂製の上枠11が溶融すると補強部材3と連結部材4との間に隙間Sが生じ、連結部材4に大きな曲げ応力がかかり、変形や破壊の可能性が大きくなる。また、補強部材3がビス等の固定手段b1によってぶら下げられて支持される状態となり、ガラスの反りによる外力Xによって、補強部材3が安定せずにぐらついたり、また、ガラスの重量による外力Yが固定手段b1を介して連結部材4のビス等を固定する連結孔に集中し、連結孔等が破損したりすることで、建具が躯体開口部より脱落する危険性がある。
これに対して、図8(a)に示す上枠11は、補強部材3と連結部材4を直接当接させて固定しているので、図8(b)に示すように、火災時に樹脂製の上枠11が溶融しても、連結部材4と補強部材3との間に隙間が生じることはなく、連結部材にかかる曲げ応力の増加を防ぐことができる。また、当接面積も大きいのでふらつきを抑制することができる。特に、補強部材3を肉厚に形成した補強部材固定部4aは補強部材3との連結強度が大きくなり、ネジ等よりなる固定手段b1に対するネジの掛かり寸法を確保することができるので、ネジが抜けにくく、全体の強度を上げることができる。
なお、図8(c),(d)に示すように、補強部材固定部4aを躯体固定部41aと一体的に薄肉の板により形成した連結部材4を用いた場合であっても、連結部材4と補強部材3とを直接当接させて当接面積を大きくして固定することができるので、火災時に樹脂製の上枠11が溶融しても、連結部材4と補強部材3との間に隙間が生じることなく支持でき、ぶらつきを抑制できる点では同じである。
以上のように、火災によって連結部材4と補強部材3との間に隙間が生じると、連結部材4の躯体固定部41aと補強部材固定部4aとの連結部分に対して垂直応力のかかる位置が離れてしまい(2.0mm→7.5mm)、連結部材4の躯体固定部41aと補強部材固定部4aとの連結部にかかる曲げ応力が増大するが、本実施形態の建具においては、連結部材4と補強部材3とを直接連結することにより、火災により枠体が溶解しても、連結部分に対して垂直応力のかかる位置が離れることがなく、曲げ応力を小さく抑えることができる。
また、枠体の中空部内に配置された補強部材3に対して連結部材4の補強部材固定部を直接当接して固定しているので、火災時に樹脂製の枠体が溶融しても、補強部材やガラス等がぶらつくことなく、また、建具の重量が連結部材のネジ孔等に集中することなく、比較的安定した固定状態を維持することができる。
なお、本発明の各部材の具体的な構成は、上記の実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、本実施形態の枠体1は、FIX窓の枠体として形成されているが、障子を開閉自在に支持する枠体として形成されるものでもよい。
また、連結部材4の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、躯体固定部と補強部材固定部とを一体形成したものでも、また、他の構造によって形成されるものでもよい。
また、上記実施形態においては、連結部材4の補強部材固定部4aは補強部材3に対して直接当接させているが、火災時の樹脂部材の溶解によって連結部材4と補強部材3との連結にぐらつきが生じなければ、例えば防水や腐食防止等のためのごく薄いシート状の等のものを挟んだ状態でもよいし、また、別の金属部材等不燃部材や難燃部材を介して連結されていいてもよい。
1 :枠体
11 :上枠
111 :上枠本体
111i :開口
112 :押縁材
2 :躯体開口部
3 :補強部材
31 :外周側壁
32 :内周側壁
4 :連結部材
4a :補強部材固定部
41 :連結板
41a :躯体固定部
42 :補強板
5 :外れ止め部材
6 :加熱膨張材
7 :防水処理
8 :固定金具
9 :化粧板
11a :パネル間口
12 :下枠
13 :右縦枠
14 :右縦枠
15 :パネル材
112a :シール部
S :隙間
X,Y :外力

Claims (1)

  1. 躯体開口部に配置される枠体と、枠体の中空部内に配置される不燃性または難燃性の補強部材と、躯体と補強部材を連結する不燃性または難燃性の連結部材を備え、
    連結部材は、躯体に固定される躯体固定部と、補強部材に固定される補強部材固定部とを有し、
    枠体は、連結部材の補強部材固定部と補強部材とが対向する部分において、補強部材固定部と補強部材を当接させて固定するための開口を有している
    ことを特徴とする建具。

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