JP2019001108A - 成形金型 - Google Patents

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    • B29L2011/0016Lenses

Abstract

【課題】外径偏心精度が高く、かつ外径の小さい成形品を安定的に得ることができる成形金型を提供すること。【解決手段】成形金型1は、固定型10および可動型30を備え、固定型10および可動型30が互いに組み合わされることにより成形キャビティCaを形成し、成形キャビティCaに成形材料が充填されることにより成形品を成形可能であり、可動型30が、可動側型板34の入子挿入孔343に挿入された、段付き柱状の可動側入子37および段付き筒状の外径形成部材38を有し、可動側入子37が、入子挿入孔343に嵌合される大径部371と、成形品の光学機能面を成形するための転写面が形成された小径部372とを有し、外径形成部材38が、可動側入子37の小径部372の周囲に配置され、かつ入子挿入孔343に嵌合される小径筒状部381と、成形品の外径部を成形するための転写面が形成されたフランジ部382とを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、成形金型に関する。
一般に、デジタルカメラ、内視鏡、顕微鏡、携帯電話等で使用されるレンズは、樹脂のキャビティ成形によって製造されている。キャビティ成形では、パーティングライン(以下、「P.L.」という)を境界とする2つの金型の間に形成されたキャビティ内に、加熱軟化させた熱可塑性材料やエネルギー硬化材料を充填することにより、高精度な形状を有するレンズを得る。
このようなキャビティ成形で得られるレンズは、複数枚を組み合わせて使用したり、あるいはイメージャー(イメージセンサー)と組み合わせて使用したりすることがある。この場合、複数のレンズ間や、レンズおよびイメージャー間における光軸の軸ズレ(レンズ間偏心精度)が小さくなるように組み立てる必要があり、レンズの組み立て基準となる外径部(コバ部)の軸と、光学機能面が形成されたレンズ部の光軸との軸ズレ(以下、「外径偏心精度」という)を小さくすることが求められている。
例えば特許文献1には、射出成形によってレンズを成形する際に、銀筒に係合する突起状の円錐面を、レンズ部の外側の外径部に設けることにより、レンズ部と円錐面との同軸精度を向上させ、レンズの外径偏心精度を向上させる技術が開示されている。
また、特許文献2には、光学機能面を転写する成形型が圧入保持された上下の成形型収納部と、外径部を転写する入子が圧入保持された上下の入子収納部と、を備え、上下の成形型収納部を同時加工によって形成した成形型が開示されている。この成形型では、同時加工した成形型収納部によって位置出しを行って入子収納部を形成することにより、成形型および入子間の軸ズレを改善し、レンズの外径偏心精度を向上させている。
特開2012−22074号公報 特開2008−183754号公報
しかしながら、特許文献1で開示された技術では、銀筒に係合する円錐面を、レンズの外径よりも内側に設けているため、レンズの外径が大きくなるという問題があった。
また、特許文献2で開示された技術では、成形型収納部と入子収納部とが別加工によって形成されているため、成形型収納部と入子収納部との間でわずかな軸ズレが発生し、レンズの外径偏心精度を一定以上に向上させることが困難であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、外径偏心精度が高く、かつ外径の小さい成形品を安定的に得ることができる成形金型を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る成形金型は、固定型および可動型を備え、前記固定型および前記可動型が互いに組み合わされることにより成形キャビティを形成し、前記成形キャビティに成形材料が充填されることにより成形品を成形可能な成形金型において、前記固定型および前記可動型は、金型本体を構成する型板をそれぞれ有し、前記固定型および前記可動型の少なくとも一方の型板は、前記型板の挿入孔に挿入された、段付き柱状の入子および段付き筒状の外径形成部材を有し、前記入子は、前記挿入孔に嵌合される大径部と、前記成形品の光学機能面を成形するための転写面が形成された小径部と、を有し、前記外径形成部材は、前記入子の小径部の周囲に配置され、かつ前記挿入孔に嵌合される筒状部と、前記成形品の外径部を成形するための転写面が形成されたフランジ部と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る成形金型は、上記発明において、前記挿入孔は、前記固定型および前記可動型の少なくとも一方の型板において、前記固定型および前記可動型の他方の型板の側に開口するストレート孔であり、前記入子の小径部の外周面と、前記外径形成部材の筒状部の内周面との間には、所定の間隙が形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る成形金型は、上記発明において、前記成形材料は、シクロオレフィンポリマーや、ポリカーボネート(PC)等の透明樹脂であることを特徴とする。
本発明によれば、成形品の光学機能面を成形するための入子と、成形品の外径部を成形するための外径形成部材とが、それぞれ1つの挿入孔に嵌合されることにより、入子および外径形成部材が、挿入孔を基準として芯出しされている。従って、光学機能面を成形するための転写面および外径部を成形するための転写面の位置が、高精度に位置決めされた状態となるため、成形後の成形品において、外径部の軸と、レンズ部の光軸との軸ズレを小さくすることができ、外径偏心精度の高い成形品を安定的に得ることができる。また、本発明によれば、成形後の成形品に余計な構成(例えば銀筒に係合する円錐面等)が付加されないため、成形品の外径を小さくすることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る成形金型によって成形される成形品を示す断面図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る成形金型の構成(型締め状態における構成)を示す断面図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る成形金型の固定型の構成を示す正面図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る成形金型の可動型の構成を示す正面図である。
以下、本発明に係る成形金型の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、以下の実施の形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものも含まれる。
[成形品]
まず、本発明の実施の形態に係る成形金型によって成形される成形品Oの構成について、図1を参照しながら説明する。同図に示した成形品Oは、例えばカメラ等の撮像レンズとして用いられる樹脂製の凸レンズである。
成形品Oは、レンズ部O1と、レンズ部O1の外周に設けられたフランジ状の外径部(コバ部)O2と、を備えている。レンズ部O1の一方側には、凸曲面状の固定側光学機能面O1aが形成されており、レンズ部O1の他方側には、凸曲面状の可動側光学機能面O1bが形成されている。また、外径部O2の一方側には、平面状の固定側コバ面O2aが形成されており、外径部O2の他方側には、平面状の可動側コバ面O2bが形成されている。
成形品Oは、光が透過可能な成形材料、例えばシクロオレフィンポリマー(COP)や、ポリカーボネート(PC)等の透明樹脂材料によって構成されている。なお、本実施の形態に係る成形金型によって成形された成形品Oは、後記するように、外径部O2の軸とレンズ部O1の光軸との軸ズレが小さく、外径偏心精度が高い。
[成形金型]
続いて、本発明の実施の形態に係る成形金型1の構成について、図2〜図4を参照しながら説明する。なお、図2は、図3に示したA−B−C−D線に沿って成形金型1を切断した状態を示す組合せ断面図である。また、図3は固定型10を可動型30の側から見た状態を示す正面図であり、図4は可動型30を固定型10の側から見た状態を示す正面図、である。
成形金型1は、図示しない射出成形機のプラテンに取り付けられており、図2に示すように、P.L.を挟んで互いに対向配置された固定型10および可動型30を備えている。そして、そのうちの可動型30は、固定型10に対して、型開閉方向(図2における左右方向)に移動可能なように、図示しないプラテンによって支持されている。
<固定型>
固定型10は、主に、固定側取付板11と、固定側受け板12と、金型本体を構成する固定側型板13と、を備えている。固定側受け板12および固定側型板13は、固定側取付板11に重ね合わされた状態で固定されている。
固定側型板13には、図2および図3に示すように、4つのガイドピン挿入孔131と、3つの位置決めピン挿入孔132と、3つの入子挿入孔133と、が形成されている。そして、ガイドピン挿入孔131にはガイドピン17が嵌挿されており、位置決めピン挿入孔132には固定側位置決めピン18が嵌挿されており、入子挿入孔133には固定側入子(固定側成形型)19が嵌挿されている。
ガイドピン17は、具体的には、ガイドピン挿入孔131の小径孔部131aに配置される小径部171と、ガイドピン挿入孔131の大径孔部131bに配置される大径部172と、から構成される。これにより、ガイドピン17は、ガイドピン挿入孔131に係止され、抜け止めされた状態となっている。また、ガイドピン17の小径部171の一部は、後記するガイドブッシュ35のガイドピン挿入孔35aに挿入されている。
固定側位置決めピン18の先端部には、先端側に向かって拡径する円錐形状の係合凹部18aが設けられており、当該係合凹部18aに、後記する可動側位置決めピン36の係合凸部36aが係合している。また、固定側位置決めピン18の基端部は、固定側受け板12に埋設された固定ネジ20によって、固定側受け板12に固定されている。
固定側入子19は、柱状に形成されており、固定側型板13に3つ設けられている。固定側入子19の先端部には、成形品O(図1参照)の固定側光学機能面O1aを成形するための凹曲面状の第一転写面19aと、成形品Oの固定側コバ面O2aを成形するための平面状の第二転写面19bと、が形成されている。また、固定側入子19の基端部は、固定側受け板12に埋設された固定ネジ20によって、固定側受け板12に固定されている。
<可動型>
可動型30は、主に、可動側取付板31と、スペーサーブロック32と、可動側受け板33と、金型本体を構成する可動側型板34と、を備えている。スペーサーブロック32、可動側受け板33および可動側型板34は、可動側取付板31に重ね合わされた状態で固定されている。
スペーサーブロック32の内側には、可動側取付板31に対して接離可能なエジェクタープレート321が設けられている。このエジェクタープレート321は、図2および図4に示すように、12本の第一エジェクターピン322と、3本の第二エジェクターピン323と、1本の第三エジェクターピン324と、を備えている。これらの第一〜第三エジェクターピン322,323,324は、成形後の成形品Oを取り出す際の突出し機構として機能する。
第一エジェクターピン322は、可動側入子37の第一転写面37aを中心とした回転対称の位置に4本ずつ配置されている。また、第二エジェクターピン323は、第三エジェクターピン324を中心とした回転対称の位置であって、ランナー15に対応する位置に3本配置されている。そして、第三エジェクターピン324は、スプルー14と同軸の位置に1本配置されている。
可動側型板34には、図2および図4に示すように、4つのガイドピン挿入孔341と、3つの位置決めピン挿入孔342と、3つの入子挿入孔343と、3つの外径形成部材挿入孔344と、が形成されている。そして、ガイドピン挿入孔341にはガイドブッシュ35が嵌挿されており、位置決めピン挿入孔342には可動側位置決めピン36が嵌挿されており、入子挿入孔343には可動側入子(可動側成形型)37および外径形成部材38の一部(小径筒状部381)が嵌挿されており、外径形成部材挿入孔344には外径形成部材38の一部(大径筒状部383)が配置されている。
入子挿入孔343は、可動型30の可動側型板34において、固定型10の固定側型板13の側に開口するストレート孔である。すなわち、入子挿入孔343は、基端側(可動側受け板33の側)から先端側(外径形成部材挿入孔344の側)まで、一定の径で形成されている。
ガイドブッシュ35は、具体的には、ガイドピン挿入孔341の小径孔部341aに配置される小径筒状部351と、ガイドピン挿入孔341の大径孔部341bに配置される大径筒状部352と、から構成される。これにより、ガイドブッシュ35は、ガイドピン挿入孔341に係止され、抜け止めされた状態となっている。また、ガイドブッシュ35のガイドピン挿入孔35aの一部には、前記したガイドピン17の小径部171の一部が挿入されている。
可動側位置決めピン36の先端部には、先端側に向かって縮径する円錐形状の係合凸部36aが設けられており、当該係合凸部36aは、前記した固定側位置決めピン18の係合凹部18aに係合している。また、可動側位置決めピン36の基端部は、可動側受け板33に埋設された固定ネジ39によって、可動側受け板33に固定されている。
可動側入子37は、段付き柱状に形成されており、可動側型板34に3つ設けられている。可動側入子37は、大径部371と、小径部372と、を有している。
大径部371は、入子挿入孔343に嵌合されている。大径部371の基端部(可動側入子37の基端部)は、可動側受け板33に埋設された固定ネジ39によって、可動側受け板33に固定されている。大径部371の外径は、入子挿入孔343の内径とほぼ等しい。そのため、大径部371の外周面と、入子挿入孔343の内周面とは密着しており、両者の間に間隙は形成されていない。なお、大径部371を製作する場合、当該大径部371の外径が入子挿入孔343の内径と等しくなるように、入子挿入孔343を基準として加工を行う。
小径部372は、後記する外径形成部材38の小径筒状部381内に配置されている。小径部372の先端部(可動側入子37の先端部)には、成形品O(図1参照)の可動側光学機能面O1bを成形するための凹曲面状の第一転写面37aが形成されている。
小径部372の外径は、外径形成部材38の小径筒状部381の内径よりも小さい。そのため、小径部372の外周面と、小径筒状部381の内周面とは密着しておらず、両者の間に所定の間隙が形成されている。このように、小径部372の外周面と小径筒状部381の内周面との間に間隙を設けることにより、可動側入子37が、入子挿入孔343のみを介して可動側型板34に接触する。これにより、可動側型板34に対する可動側入子37の位置決めを、入子挿入孔343のみを基準として行うことが可能となる。
小径部372の外周面と小径筒状部381の内周面との間の間隙の大きさは、例えば10μm〜20μmに設定される。成形品Oの成形材料として、例えばシクロオレフィンポリマーを用いた場合、小径部372の外周面と小径筒状部381の内周面との間に、上記範囲の間隙が形成されていたとしても、成形中に成形材料が入り込むことはなく、成形品Oにバリ等の不良が発生することもない。なお、成形材料として、シクロオレフィンポリマーよりも流動性の高い樹脂を用いる場合は、小径部372の外周面と小径筒状部381の内周面との間の間隙の大きさを、上記範囲よりも小さく設定すればよい。
ここで、可動側入子37は、後記する外径形成部材38と線膨張係数が等しい材料で構成されている。可動側入子37および外径形成部材38を構成する具体的な材料は特に限定されないが、なるべく線膨張係数の大きな材料を用いることが好ましい。可動側入子37および外径形成部材38を、線膨張係数の大きな材料で構成することにより、成形時における可動側入子37および外径形成部材38の熱膨張が大きくなるため、可動側入子37および外径形成部材38と、入子挿入孔343との密着力を向上させることができる。
外径形成部材38は、段付き筒状に形成されており、可動側型板34に3つ設けられている。外径形成部材38は、小径筒状部381と、フランジ部382と、大径筒状部383と、を有している。
小径筒状部381は、可動側入子37の小径部372の周囲に配置され、かつ入子挿入孔343に嵌合されている。小径筒状部381の外径は、入子挿入孔343の内径とほぼ等しい。そのため、小径筒状部381の外周面と、入子挿入孔343の内周面とは密着しており、両者の間に間隙は形成されていない。なお、小径筒状部381を製作する場合、当該小径筒状部381の外径が入子挿入孔343の内径と等しくなるように、入子挿入孔343を基準として加工を行う。
フランジ部382には、成形品O(図1参照)の外径部O2における可動側コバ面O2bを成形するための平面状の第二転写面38aが形成されている。また、フランジ部382には、4本の第一エジェクターピン322が厚さ方向に貫通して設けられている。
大径筒状部383は、外径形成部材挿入孔344内に配置されている。大径筒状部383の外径は、外径形成部材挿入孔344の内径よりも小さい。そのため、大径筒状部383の外周面と、外径形成部材挿入孔344の内周面とは密着しておらず、両者の間に所定の間隙が形成されている。このように、大径筒状部383の外周面と外径形成部材挿入孔344の内周面との間に間隙を設けることにより、外径形成部材38が、入子挿入孔343のみを介して可動側型板34に接触する。これにより、可動側型板34に対する外径形成部材38の位置決めを、入子挿入孔343のみを基準として行うことが可能となる。
以上のような構成からなる成形金型1では、図2に示すように、固定型10に対して可動型30が型締めされ、固定型10および可動型30が互いに組み合わされることにより、成形品O(例えば凸レンズ)の形状を規定する3つの成形キャビティCaを形成する。これらの成形キャビティCaは、少なくとも、固定側入子19の第一転写面19aおよび第二転写面19b、可動側入子37の第一転写面37a、外径形成部材38のフランジ部382の第二転写面38a、外径形成部材38の大径筒状部383の内周面、との間で形成される。そして、本実施の形態では、これらの成形キャビティCa内に、前記した成形材料が充填されることにより、合計3つの成形品Oを成形可能である。
また、成形金型1では、図2〜図4に示すように、固定型10および可動型30が組み合わされることにより、1つのスプルー14と、3つのランナー15と、3つのゲート16と、が形成される。これらのスプルー14、ランナー15およびゲート16は、それぞれ柱状に形成された空間であり、成形キャビティCaに溶融した成形材料を充填する際の流入経路として機能する。
スプルー14は、固定型10と可動型30とが対向する方向に形成されており、固定側取付板11、固定側受け板12および固定側型板13を貫通して形成されている。また、スプルー14の先端部は、可動側型板34に形成された凹部として形成されている。ランナー15およびゲート16は、固定型10と可動型30とが対向する方向の直交方向に形成されており、固定側型板13および可動側型板34にそれぞれ形成された切欠きにより構成されている。
また、成形金型1では、図2に示すように、固定側型板13および可動側型板34の間で互いに対向する孔同士が、全て同時、同軸かつ同径で形成されている。例えば、位置決めピン挿入孔132および位置決めピン挿入孔342は、固定側型板13および可動側型板34が製作される際に、これらが重ね合された状態で、同時かつ同軸上で穴あけ加工されることにより形成される。同様に、入子挿入孔133および入子挿入孔343は、固定側型板13および可動側型板34が製作される際に、これらが重ね合された状態で、同時かつ同軸上で穴あけ加工されることにより形成される。
このように、固定側型板13および可動側型板34の間で互いに対向する孔同士を同時、同軸かつ同径で形成することにより、例えば位置決めピン挿入孔132と位置決めピン挿入孔342との間、および、入子挿入孔133と入子挿入孔343との間の位置ズレを小さくすることができ、固定型10および可動型30を、軸ズレの少ない状態で型締めすることが可能となる。
以上説明したような成形金型1によれば、成形品Oの可動側光学機能面O1bを成形するための可動側入子37と、成形品Oの可動側コバ面O2bを成形するための外径形成部材38とが、それぞれ1つの入子挿入孔343に嵌合されることにより、可動側入子37および外径形成部材38が、入子挿入孔343を基準として芯出しされている。従って、第一転写面37aおよび第二転写面38aの位置が、高精度に位置決めされた状態となるため、成形後の成形品Oにおいて、外径部O2の軸と、レンズ部O1の光軸との軸ズレを小さくすることができ、外径偏心精度の高い成形品Oを安定的に得ることができる。
なお、可動側入子37とともに入子挿入孔343に嵌合される外径形成部材38は、全体として段付き筒状に形成されている。そのため、当該外径形成部材38自体は、例えば外径と内径の振れを見ることにより容易に芯出しを行うことが可能である。
また、成形金型1によれば、成形後の成形品Oに余計な構成(例えば特許文献1に開示された「銀筒に係合する円錐面」等)を付加されないため、成形品Oの外径を小さくすることができる。
以上、本発明に係る成形金型について、発明を実施するための形態により具体的に説明したが、本発明の趣旨はこれらの記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈されなければならない。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変等したものも本発明の趣旨に含まれることはいうまでもない。
例えば、前記した成形金型1では、成形キャビティCaが3つ形成されており、3つの成形品Oが一度に射出成形される構成について説明したが、成形される成形品Oの数は特に限定されない。すなわち、成形金型1には、成形キャビティCaが2つ以下、または成形キャビティCaが4つ以上形成されていてもよい。
また、前記した成形金型1では、固定型10および可動型30のうち、可動型30のみに外径形成部材38を設けていたが、必要に応じて、固定型10および可動型30の両方、あるいは固定型10のみに外径形成部材を設けてもよい。
また、前記した成形金型1では、第一エジェクターピン322の突出し動作によって、成形後の成形品Oの外径部O2の可動側コバ面O2bを押して成形品Oを取り出していたが、例えば可動側入子37を固定側入子19の側に突き出すことにより、成形品Oを取り出してもよい。これにより、例えば成形品Oの外径部O2が小さく、第一エジェクターピン322によって外径部O2を押すことができない場合であっても、成形品Oを取り出すことが可能となる。
1 成形金型
10 固定型
11 固定側取付板
12 固定側受け板
13 固定側型板
131 ガイドピン挿入孔
131a 小径孔部
131b 大径孔部
132 位置決めピン挿入孔
133 入子挿入孔
14 スプルー
15 ランナー
16 ゲート
17 ガイドピン
171 小径部
172 大径部
18 固定側位置決めピン
18a 係合凹部
19 固定側入子(固定側成形型)
19a 第一転写面
19b 第二転写面
20 固定ネジ
30 可動型
31 可動側取付板
32 スペーサーブロック
321 エジェクタープレート
322 第一エジェクターピン
323 第二エジェクターピン
324 第三エジェクターピン
33 可動側受け板
34 可動側型板
341 ガイドピン挿入孔
341a 小径孔部
341b 大径孔部
342 位置決めピン挿入孔
343 入子挿入孔
344 外径形成部材挿入孔
35 ガイドブッシュ
35a ガイドピン挿入孔
351 小径筒状部
352 大径筒状部
36 可動側位置決めピン
36a 係合凸部
37 可動側入子(可動側成形型)
37a 第一転写面
371 大径部
372 小径部
38 外径形成部材
38a 第二転写面
381 小径筒状部
382 フランジ部
383 大径筒状部
39 固定ネジ
Ca 成形キャビティ
O 成形品
O1 レンズ部
O1a 固定側光学機能面
O1b 可動側光学機能面
O2 外径部(コバ部)
O2a 固定側コバ面
O2b 可動側コバ面

Claims (3)

  1. 固定型および可動型を備え、前記固定型および前記可動型が互いに組み合わされることにより成形キャビティを形成し、前記成形キャビティに成形材料が充填されることにより成形品を成形可能な成形金型において、
    前記固定型および前記可動型は、金型本体を構成する型板をそれぞれ有し、
    前記固定型および前記可動型の少なくとも一方の型板は、前記型板の挿入孔に挿入された、段付き柱状の入子および段付き筒状の外径形成部材を有し、
    前記入子は、
    前記挿入孔に嵌合される大径部と、
    前記成形品の光学機能面を成形するための転写面が形成された小径部と、
    を有し、
    前記外径形成部材は、
    前記入子の小径部の周囲に配置され、かつ前記挿入孔に嵌合される筒状部と、
    前記成形品の外径部を成形するための転写面が形成されたフランジ部と、
    を有することを特徴とする成形金型。
  2. 前記挿入孔は、前記固定型および前記可動型の少なくとも一方の型板において、前記固定型および前記可動型の他方の型板の側に開口するストレート孔であり、
    前記入子の小径部の外周面と、前記外径形成部材の筒状部の内周面との間には、間隙が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の成形金型。
  3. 前記成形材料は、シクロオレフィンポリマーであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の成形金型。
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