JP2018535204A5 - - Google Patents

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上記の大まかな説明と、下記の詳細な説明はいずれも、例示と説明のためのものに過ぎず、請求項を制限するものではないことを理解されたい。本明細書で使用されている項の見出しは、構成上のためのものに過ぎず、説明されている主題を限定するものとして解釈すべきではない。本明細書で引用されているすべての参照文献は、特許出願及び刊行物を含め、参照により、あらゆる目的のために、その全体が本明細書に援用される。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
ヒトCD80 細胞外ドメイン(ECD)ポリペプチドと、ヒトIgG1 Fcドメインとを含むCD80 ECD融合分子であって、10〜60モルのSA/1モルのCD80 ECD Fcタンパク質を含むとともに、少なくとも1つのマウス同系または異種移植がんモデルにおいて、少なくとも2週間にわたって、腫瘍細胞の成長を少なくとも80%、例えば少なくとも90%、例えば少なくとも95%、例えば少なくとも98%阻害できる前記CD80 ECD融合分子。
(項目2)
少なくとも15モルのSA/1モルのタンパク質、例えば少なくとも20モルのSA/1モルのタンパク質を含む、項目1に記載のCD80細胞外ドメイン(ECD)融合分子。
(項目3)
15〜30モルのSA/1モルのタンパク質を含む、項目1または2に記載のCD80 ECD Fc融合分子。
(項目4)
15〜25モルのSA/1モルのタンパク質を含む、項目1または2に記載のCD80 ECD Fc融合分子。
(項目5)
20〜30モルのSA/1モルのタンパク質を含む、項目1または2に記載のCD80 ECD Fc融合分子。
(項目6)
前記Fcドメインが、配列番号14のアミノ酸配列を含む、項目1〜5のいずれか1項に記載のCD80 ECD Fc融合分子。
(項目7)
2または3週間の期間にわたって、マウスのCT26腫瘍細胞の成長を少なくとも80%、例えば少なくとも90%、少なくとも95%または少なくとも98%低下させることができる、項目1〜6のいずれか1項に記載のCD80 ECD Fc融合分子。
(項目8)
前記マウスに、前記ECD Fc融合分子が0.3〜0.6mg/kg、1用量、2用量または3用量で投与されている、項目7に記載のCD80 ECD Fc融合分子。
(項目9)
項目1〜8のいずれか1項に記載のCD80 ECD融合分子を含むとともに、少なくとも1つの製薬学的に許容可能な担体をさらに含む組成物。
(項目10)
追加の治療剤をさらに含む、項目9に記載の組成物。
(項目11)
前記追加の治療剤が、少なくとも1つの免疫刺激剤である、項目10に記載の組成物。
(項目12)
前記少なくとも1つの免疫刺激剤が、プログラム細胞死1(PD−1)/プログラム細胞死リガンド1(PD−L1)インヒビターを含む、項目11に記載の組成物。
(項目13)
前記PD−1/PD−L1インヒビターが抗体である、項目12に記載の組成物。
(項目14)
前記PD−1/PD−L1インヒビターが抗PD−1抗体である、項目13に記載の組成物。
(項目15)
前記抗PD−1抗体が、ニボルマブ、ピジリズマブ及びペムブロリズマブから選択した抗体の重鎖CDR及び軽鎖CDRを含む、項目14に記載の組成物。
(項目16)
前記抗PD−1抗体が、ニボルマブ、ピジリズマブ及びペムブロリズマブから選択した抗体の重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含む、項目14に記載の組成物。
(項目17)
前記抗PD−1抗体が、ニボルマブ、ピジリズマブ及びペムブロリズマブから選択されている、項目14に記載の組成物。
(項目18)
前記PD−1/PD−L1インヒビターが抗PD−L1抗体である、項目12に記載の組成物。
(項目19)
前記抗PD−L1抗体が、BMS−936559、MPDL3280A、MEDI4736及びMSB0010718Cから選択した抗体の重鎖CDR及び軽鎖CDRを含む、項目18に記載の組成物。
(項目20)
前記抗PD−L1抗体が、BMS−936559、MPDL3280A、MEDI4736及びMSB0010718Cから選択した抗体の重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含む、項目18に記載の組成物。
(項目21)
前記抗PD−1抗体が、BMS−936559、MPDL3280A、MEDI4736及びMSB0010718Cから選択されている、項目18に記載の組成物。
(項目22)
前記PD−1/PD−L1インヒビターがPD−1融合分子である、項目12に記載の組成物。
(項目23)
前記融合分子がAMP−224である、項目22に記載の組成物。
(項目24)
前記PD−1/PD−L1インヒビターが、ポリペプチド、例えばAUR−012である、項目12に記載の組成物。
(項目25)
対象のがんの治療方法であって、項目1〜8のいずれか1項に記載のCD80細胞外ドメイン(ECD)融合分子または項目9に記載の組成物を有効量、前記対象に投与することを含む前記方法。
(項目26)
前記がんが固形腫瘍である、項目25に記載の方法。
(項目27)
前記がんが、大腸がん、乳がん、胃がん、非小細胞肺がん、メラノーマ、頭頚部扁平上皮癌、卵巣がん、膵臓がん、腎細胞癌、肝細胞癌、膀胱がん及び子宮体がんから選択されている、項目26に記載の方法。
(項目28)
前記がんが、手術、化学療法、放射線療法またはこれらを組み合わせたものから選択した療法後、再発性または進行性のものである、項目25〜27のいずれか1項に記載の方法。
(項目29)
前記CD80 ECD融合分子が、CD80 ECD Fc融合分子であり、(a)前記CD80 ECD Fc融合分子が、少なくとも2週間の期間にわたって、同じアミノ酸配列であるが、10モル未満のSA/1モルのCD80 ECD Fcタンパク質を含むCD80 ECD Fcタンパク質よりも、マウスのCT26腫瘍細胞の成長を大きく低下させ、及び/または(b)前記CD80 ECD Fc融合分子が、少なくとも2週間の期間にわたって、抗CTLA4抗体よりも、マウスのCT26腫瘍細胞の成長を大きく低下させる、項目25〜28のいずれか1項に記載の方法。
(項目30)
前記融合分子が、少なくとも15モルのSA/1モルのタンパク質、例えば、少なくとも20モルのSA/1モルのタンパク質を含む、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記融合分子が、15〜40モル、15〜30モル、15〜25モルまたは20〜30モルのSA/1モルのタンパク質を含む、項目29に記載の方法。
(項目32)
CD80 ECD融合タンパク質が、対象のがんを治療する効力の増強方法であって、向上したレベルのSAを含む前記CD80 ECD融合タンパク質を前記対象に投与することによって、前記CD80 ECD融合タンパク質におけるシアル酸(SA)のレベルを向上させることを含む前記方法。
(項目33)
前記SAレベルを、5モル、10モル、20モル、30モル、40モルまたは50モル/1モルのCD80 ECDタンパク質向上させる、項目32に記載の方法。
(項目34)
SAレベルの向上していない前記CD80 ECD融合分子を投与したときと比較した場合の、マウス同系または異種移植モデルにおける全生存率の向上、無病生存率の向上または少なくとも1つの腫瘍の成長の低下度の向上として、効力の増強を測定する、項目32または33に記載の方法。
(項目35)
SAレベルの向上していない前記CD80 ECD融合分子を投与したときと比較した場合の、マウス同系もしくは異種移植モデル、例えばCT26マウスモデルにおける腫瘍の成長の低下度の向上、または動物もしくはヒト対象におけるクリアランス速度の低下として、前記効力の増強を測定する、項目32〜34のいずれか1項に記載の方法。
(項目36)
(a)SAレベルの向上していない前記CD80 ECD融合分子を投与したときと比較した場合の、動物もしくはヒト対象における少なくとも1つの腫瘍の成長のさらなる低下、及び/または(b)SAレベルの向上していない前記CD80 ECD融合分子を投与したときと比較した場合の、マウス同系もしくは異種移植モデルにおける腫瘍の成長のさらなる低下として、前記効力の増強を測定し、SAレベルの向上した前記CD80 ECD融合分子を投与すると、前記腫瘍の成長が、SAレベルの向上していない前記CD80 ECD融合分子を投与したときと比べて、少なくとも10%、例えば、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%または少なくとも90%さらに低下する、項目32〜35のいずれか1項に記載の方法。
(項目37)
対象のがんの治療方法であって、CD80細胞外ドメイン(ECD)またはCD80 ECD融合分子と、プログラム細胞死1(PD−1)/プログラム細胞死リガンド1(PD−L1)インヒビターとを組み合わせたものを有効量、前記対象に投与することを含む前記方法。
(項目38)
前記CD80 ECDまたはCD80 ECD融合分子と、前記PD−1/PD−L1インヒビターとを組み合わせたものが、マウス同系または異種移植モデルにおいて、前記CD80 ECDもしくはCD80 ECD融合分子、または前記PD−1/PD−L1インヒビター単独による治療と比べて、腫瘍の成長を相乗的または相加的に低下させる、項目37に記載の方法。
(項目39)
前記マウスモデルが、マウス大腸癌CT26細胞を含む大腸がんモデルである、項目38に記載の方法。
(項目40)
前記がんが固形腫瘍である、項目37または38に記載の方法。
(項目41)
前記がんが、大腸がん、乳がん、胃がん、非小細胞肺がん、メラノーマ、頭頚部扁平上皮癌、卵巣がん、膵臓がん、腎細胞癌、肝細胞癌、膀胱がん及び子宮体がんから選択されている、項目37〜40のいずれか1項に記載の方法。
(項目42)
前記がんが、手術、化学療法、放射線療法またはこれらを組み合わせたものから選択した療法後、再発性または進行性のものである、項目37〜41のいずれか1項に記載の方法。
(項目43)
前記組み合わせたものが、IgG Fcドメイン、アルブミン及びPEGから選択した融合パートナーを有するCD80 ECD融合分子を含む、項目37〜42のいずれか1項に記載の方法。
(項目44)
前記融合パートナーが、Fcドメイン、例えば、配列番号9〜16のうちの1つを含むFcドメインである、項目43に記載の方法。
(項目45)
前記CD80 ECDまたはCD80 ECD融合分子が、配列番号1の35番目から最後までのアミノ酸、配列番号3、配列番号4及び配列番号5から選択したアミノ酸配列を含むか、または、配列番号20もしくは配列番号21の配列を含む、項目37〜44のいずれか1項に記載の方法。
(項目46)
前記PD−1/PD−L1インヒビターが抗PD−1抗体である、項目37〜45のいずれか1項に記載の方法。
(項目47)
前記抗PD−1抗体が、ニボルマブ、ピジリズマブ及びペムブロリズマブから選択した抗体の重鎖CDR及び軽鎖CDRを含む、項目46に記載の方法。
(項目48)
前記抗PD−1抗体が、ニボルマブ、ピジリズマブ及びペムブロリズマブから選択した抗体の重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含む、項目47に記載の方法。
(項目49)
前記抗PD−1抗体が、ニボルマブ、ピジリズマブ及びペムブロリズマブから選択されている、項目48に記載の方法。
(項目50)
前記PD−1/PD−L1インヒビターが抗PD−L1抗体である、項目37〜49のいずれか1項に記載の方法。
(項目51)
前記抗PD−L1抗体が、BMS−936559、MPDL3280A、MEDI4736及びMSB0010718Cから選択した抗体の重鎖CDR及び軽鎖CDRを含む、項目50に記載の方法。
(項目52)
前記抗PD−L1抗体が、BMS−936559、MPDL3280A、MEDI4736及びMSB0010718Cから選択した抗体の重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含む、項目51に記載の方法。
(項目53)
前記抗PD−1抗体が、BMS−936559、MPDL3280A、MEDI4736及びMSB0010718Cから選択されている、項目52に記載の方法。
(項目54)
前記PD−1/PD−L1インヒビターがPD−1融合分子である、項目37〜45のいずれか1項に記載の方法。
(項目55)
前記融合分子がAMP−224である、項目54に記載の方法。
(項目56)
前記PD−1/PD−L1インヒビターが、ポリペプチド、例えばAUR−012である、項目37〜45のいずれか1項に記載の方法。
(項目57)
前記CD80 ECDまたはCD80 ECD融合分子と、前記PD−1/PD−L1インヒビターを同時または順次に投与する、項目37〜56のいずれか1項に記載の方法。
(項目58)
前記CD80 ECDまたはCD80 ECD融合分子を投与する前に、1用量以上の前記PD−1/PD−L1インヒビターを投与する、項目57に記載の方法。
(項目59)
前記対象が、前記CD80 ECDまたはCD80 ECD融合分子の投与前に、PD−1/PD−L1インヒビターによる治療クールを完了した者である、項目58に記載の方法。
(項目60)
PD−1/PD−L1インヒビターによる治療の2クール目の最中に、前記CD80 ECDまたはCD80 ECD融合分子を投与する、項目58に記載の方法。
(項目61)
前記CD80 ECDまたはCD80 ECD融合分子の投与前に、前記対象に、少なくとも1用量、少なくとも2用量、少なくとも3用量または少なくとも4用量の前記PD−1/PD−L1インヒビターが投与された、項目58〜60のいずれか1項に記載の方法。
(項目62)
少なくとも1用量の前記PD−1/PD−L1インヒビターを前記CD80 ECDまたはCD80 ECD融合分子と同時に投与する、項目58〜61のいずれか1項に記載の方法。
(項目63)
PD−1/PD−L1インヒビターを投与する前に、1用量以上の前記CD80 ECDまたはCD80 ECD融合分子を投与する、項目37〜62のいずれか1項に記載の方法。
(項目64)
前記PD−1/PD−L1インヒビターの投与前に、前記対象に、少なくとも2用量、少なくとも3用量、少なくとも3用量または少なくとも4用量の前記CD80 ECDまたはCD80 ECD融合分子が投与された、項目63に記載の方法。
(項目65)
少なくとも1用量の前記CD80 ECDまたはCD80 ECD融合分子を前記PD−1/PD−L1インヒビターと同時に投与する、項目63または64に記載の方法。
(項目66)
前記対象が、PD−1/PD−L1インヒビターによる治療に耐性のある者である、項目37〜65のいずれか1項に記載の方法。
(項目67)
前記対象が、PD−1/PD−L1インヒビターによる治療を以前受けた者である、項目66に記載の方法。
(項目68)
前記対象に、少なくとも1つの追加の治療剤、例えば、少なくとも1つの化学療法剤、増殖阻害剤、血管新生阻害剤及び/または抗腫瘍組成物を投与する、項目37〜67のいずれか1項に記載の方法。
(項目69)
前記CD80 ECDまたはCD80 ECD融合分子が、10〜60モルのシアル酸(SA)/1モルのCD80 ECDタンパク質を含むCD80 ECD融合分子である、項目37〜68のいずれか1項に記載の方法。
(項目70)
前記CD80 ECD融合分子が、少なくとも15モルのSA/1モルのタンパク質、例えば、少なくとも20モルのSA/1モルのタンパク質を含む、項目69に記載の方法。
(項目71)
前記CD80 ECD融合分子が、15〜30モルのSA/1モルのタンパク質を含む、項目69に記載の方法。
(項目72)
前記CD80 ECD融合分子が、15〜25モルのSA/1モルのタンパク質を含む、項目69に記載の方法。
(項目73)
前記CD80 ECD融合分子が、20〜30モルのSA/1モルのタンパク質を含む、項目72に記載の方法。
(項目74)
前記CD80 ECD融合分子が、融合パートナーとしてFcドメインを含む、項目69〜73のいずれか1項に記載の方法。
(項目75)
前記融合パートナーが、野生型IgG1 Fcドメインである、項目74に記載の方法。
(項目76)
前記CD80 ECDまたはCD80 ECD融合分子が、少なくとも1つのマウス同系または異種移植モデルにおいて、2または3週間の期間にわたって、腫瘍細胞の成長を少なくとも50%、60%、70%、80%または90%低下させることができる、項目37〜75のいずれか1項に記載の方法。
(項目77)
前記CD80 ECDまたはCD80 ECD融合分子が、2または3週間の期間にわたって、マウスのCT26腫瘍細胞の成長を少なくとも95%、例えば少なくとも98%低下させることができる、項目76に記載の方法。
(項目78)
マウスに、前記CD80 ECDまたはCD80 ECD融合分子が0.3〜0.6mg/kg、1用量、2用量または3用量投与された、項目77に記載の方法。
(項目79)
前記CD80 ECDまたはCD80 ECD融合分子が、項目1〜8のいずれか1項に記載のCD80 ECD Fc融合分子である、項目37〜78のいずれか1項に記載の方法。
(項目80)
ヒトCD80 ECDポリペプチドと、L234F、L235E及びP331Sというアミノ酸置換を有するヒトIgG1 Fcドメインとを含むCD80細胞外ドメイン(ECD)融合分子。
(項目81)
配列番号5、配列番号12及び配列番号21から選択したアミノ酸配列を含む、項目80に記載のCD80 ECD融合分子。
(項目82)
前記Fcドメインアミノ酸配列が、前記CD80 ECDアミノ酸配列のC末端アミノ酸に直接結合している、項目80または81に記載のCD80 ECD融合分子。
(項目83)
前記Fcドメインアミノ酸配列が、リンカーペプチド、例えばGSリンカーを介して、前記CD80 ECDアミノ酸配列のC末端アミノ酸に結合している、項目80または81に記載のCD80 ECD融合分子。
(項目84)
項目80〜83のいずれか1項に記載のCD80 ECD融合分子を含むとともに、少なくとも1つの製薬学的に許容可能な担体をさらに含む組成物。
(項目85)
追加の治療剤、例えば、少なくとも1つの免疫刺激剤をさらに含む、項目84に記載の組成物。
(項目86)
前記少なくとも1つの免疫刺激剤が、プログラム細胞死1(PD−1)/プログラム細胞死リガンド1(PD−L1)インヒビター、例えばPD−1融合分子(すなわちAMP224)、例えばポリペプチド(すなわちAUR−012)、あるいは例えば抗体、例えば抗PD−1抗体(すなわち、ニボルマブ、ピジリズマブもしくはペムブロリズマブ)、または抗PD−L1抗体(すなわち、BMS−936559、MPDL3280A、MEDI4736もしくはMSB0010718C)である、項目85に記載の組成物。
(項目87)
対象のがんの治療方法であって、項目80〜83のいずれか1項に記載のCD80細胞外ドメイン(ECD)融合分子または項目84〜86のいずれか1項に記載の組成物を有効量、前記対象に投与することを含む前記方法。
(項目88)
前記がんが固形腫瘍である、項目87に記載の方法。
(項目89)
前記がんが、大腸がん、乳がん、胃がん、非小細胞肺がん、メラノーマ、頭頚部扁平上皮癌、卵巣がん、膵臓がん、腎細胞癌、肝細胞癌、膀胱がん及び子宮体がんから選択されている、項目88に記載の方法。
(項目90)
前記がんが、手術、化学療法、放射線療法またはこれらを組み合わせたものから選択した療法後、再発性または進行性のものである、項目87〜89のいずれか1項に記載の方法。
(項目91)
前記CD80 ECD融合分子または組成物を少なくとも1つの追加の治療剤、例えば項目86に記載の治療剤と組み合わせて投与する、項目87〜90のいずれか1項に記載の方法。
(項目92)
前記追加の治療剤が、少なくとも1つの化学療法剤、増殖阻害剤、血管新生阻害剤及び/または抗腫瘍組成物を含む、項目91に記載の方法。

Claims (38)

  1. ヒトCD80 細胞外ドメイン(ECD)ポリペプチドと、ヒトIgG1 Fcドメインとを含むCD80 ECD融合分子であって、15〜60分子のシアル酸(SA)を含む、融合分子。
  2. 15〜40分子のSAを含む、請求項1に記載の融合分子。
  3. 15〜30分子のSAを含む、請求項1に記載の融合分子。
  4. 20〜30分子のSAを含む、請求項1に記載の融合分子。
  5. 前記ヒトCD80ポリペプチドが、配列番号5のアミノ酸配列を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の融合分子。
  6. 前記ヒトIgG1 Fcドメインが、配列番号14のアミノ酸配列を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の融合分子。
  7. 配列番号20のアミノ酸配列を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の融合分子。
  8. 配列番号20のアミノ酸配列を含むCD80 ECD融合分子。
  9. インビトロにおいてT細胞からのインターフェロンγまたはTNF−αの顕著な放出を単独では引き起こさない、請求項1〜8のいずれか1項に記載の融合分子。
  10. 前記融合分子単独が、TGN1412単独より少ない、インビトロにおけるT細胞からのインターフェロンγまたはTNF−αの放出を引き起こす、請求項1〜9のいずれか1項に記載の融合分子。
  11. 前記融合分子単独は、TGN1412単独と比較して、インターフェロンγまたはTNF−αの放出を誘導する強さが少なくとも1000分の1である、請求項10に記載の融合分子。
  12. 少なくとも1つのマウス同系がんモデルにおいて、前記融合分子の0.3〜0.6mg/kgでの1用量の投与後に、少なくとも1週間、10日間、2週間または3週間の期間にわたる少なくとも90%の腫瘍成長阻害の能力がある、請求項1〜11のいずれか1項に記載の融合分子。
  13. 前記マウス同系モデルが、CT26腫瘍モデルである、請求項12に記載の融合分子。
  14. (i)ヒトCD80 ECDポリペプチドと、ヒトIgG1 Fcドメインとを含むCD80 ECD融合分子、および(ii)少なくとも1つの製薬学的に許容可能な担体を含む組成物であって、前記CD80 ECD融合分子が、15〜60モルのSA/1モルのCD80 ECD融合タンパク質を含む、組成物。
  15. 前記CD80 ECD融合分子が、15〜40モルのSA/1モルのCD80 ECD融合タンパク質を含む、請求項14に記載の組成物。
  16. 前記CD80 ECD融合分子が、15〜30モルのSA/1モルのCD80 ECD融合タンパク質を含む、請求項14に記載の組成物。
  17. 前記CD80 ECD融合分子が、20〜30モルのSA/1モルのCD80 ECD融合タンパク質を含む、請求項14に記載の組成物。
  18. 前記CD80 ECD融合分子が、少なくとも15モルのSA/1モルのCD80 ECD融合タンパク質を含む、請求項14に記載の組成物。
  19. 前記CD80 ECD融合分子が、少なくとも20モルのSA/1モルのCD80 ECD融合タンパク質を含む、請求項14に記載の組成物。
  20. 前記ヒトCD80 ECDポリペプチドが、配列番号5のアミノ酸配列を含む、請求項14〜19のいずれか1項に記載の組成物。
  21. 前記ヒトIgG1 Fcドメインが、配列番号14のアミノ酸配列を含む、請求項14〜20のいずれか1項に記載の組成物。
  22. 前記CD80 ECD融合分子が、配列番号20のアミノ酸配列を含む、請求項14〜20のいずれか1項に記載の組成物。
  23. インビトロにおいてT細胞からのインターフェロンγまたはTNF−αの顕著な放出を単独では引き起こさない、請求項14〜22のいずれか1項に記載の組成物。
  24. 前記組成物単独が、TGN1412単独より少ない、インビトロにおけるT細胞からのインターフェロンγまたはTNF−αの放出を引き起こす、請求項14〜23のいずれか1項に記載の組成物。
  25. 前記組成物単独は、TGN1412単独と比較して、インターフェロンγまたはTNF−αの放出を誘導する強さが少なくとも1000分の1である、請求項24に記載の組成物。
  26. 追加の治療剤をさらに含む、請求項14〜25のいずれか1項に記載の組成物。
  27. 前記追加の治療剤が、プログラム細胞死1(PD−1)/プログラム細胞死リガンド1(PD−L1)インヒビターを含む、請求項26に記載の組成物。
  28. 少なくとも1つのマウス同系がんモデルにおいて、前記組成物の0.3〜0.6mg/kgでの1用量の投与後に、少なくとも1週間、10日間、2週間または3週間の期間にわたる少なくとも90%の腫瘍成長阻害の能力がある、請求項14〜27のいずれか1項に記載の組成物。
  29. 前記マウス同系モデルが、CT26腫瘍モデルである、請求項28に記載の組成物。
  30. ヒトCD80 ECDポリペプチドと、L234F、L235E及びP331Sというアミノ酸置換を有するヒトIgG1 Fcドメインとを含むCD80 ECD融合分子。
  31. 配列番号21アミノ酸配列を含む、請求項30に記載の融合分子。
  32. (i)配列番号20のアミノ酸配列を含むCD80 ECD融合分子、および(ii)少なくとも1つの製薬学的に許容可能な担体を含む組成物であって、前記CD80 ECD融合分子が、少なくとも15モルのSA/1モルのCD80 ECD融合タンパク質を含む、組成物
  33. 前記CD80 ECD融合分子が、少なくとも20モルのSA/1モルのCD80 ECD融合タンパク質を含む、請求項32に記載の組成物。
  34. がんの治療のための、請求項1〜13、30または31のいずれか1項に記載のCD80細胞外ドメイン(ECD)融合分子を含む組成物あるいは請求項14〜29、32または33のいずれか1項に記載の組成物。
  35. 前記がんが固形腫瘍である、請求項34に記載の組成物
  36. 前記がんが、大腸がん、乳がん、胃がん、非小細胞肺がん、メラノーマ、頭頚部扁平上皮癌、卵巣がん、膵臓がん、腎細胞癌、肝細胞癌、膀胱がん及び子宮体がんから選択されている、請求項34に記載の組成物
  37. 前記がんが、手術、化学療法、放射線療法またはこれらを組み合わせたものから選択した療法後、再発性または進行性のものである、請求項34〜36のいずれか1項に記載の組成物
  38. 請求項1〜13、30および31のいずれか1項に記載の融合分子をコードするコード配列。
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