JP2018532738A - ビスフェノールaの製造装置および製造方法 - Google Patents

ビスフェノールaの製造装置および製造方法 Download PDF

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Abstract

本出願は、ビスフェノールAの製造装置および製造方法に関し、内部熱源を活用することによって、工程全体のエネルギー効率を増大させることができるビスフェノールAの製造装置および製造方法を提供する。
【選択図】図2

Description

(関連出願との相互引用)
本出願は、2015年11月19日付韓国特許出願第10−2015−0162479号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示されたすべての内容は本明細書の一部として含まれる。
(技術分野)
本出願は、ビスフェノールAの製造装置および製造方法に関する。
ビスフェノールAは、酸触媒の存在の下でアセトンに過量のフェノールを反応させて製造する。この反応生成物から高純度のビスフェノールAを得るために、水を含む低沸点物質を除去し、結晶化(Crystallization)処理し、ビスフェノールAおよび/またはビスフェノールAとフェノールの固体付加生成物結晶を析出し、前記固体付加生成物含有スラリーを固液分離した後、回収された固体付加生成物からフェノールを除去し、ビスフェノールAを得る。
工業的には、大容量の反応物を効率的に精製するために、連続結晶化方法が使用されている。連続結晶化方法では、結晶化器の内部で得られる固体付加生成物含有懸濁液(slurry)を固液分離し、固体付加生成物が回収され、液相部が残る。前記液相部には、フェノールが約70重量%程度、ビスフェノールAが約15重量%程度および残りとしてその他副産物が含まれているので、液相部に含まれたフェノールのリサイクルのために、一部の副産物を除去する工程を進行した反応母液(mother liquid)を、過量のフェノールを必要とする反応器に循環させて供給している。また、前記固体付加生成物からフェノールを除去し、ビスフェノールAを精製して得ることになる。このような過程で、前記工程効率を増大させる必要性が要求されている。
韓国登録特許第0899496号公報
本出願は、内部エネルギーを活用することによって、工程全体の反応効率を増大させることができ、エネルギーを節減できるビスフェノールAの製造装置および製造方法を提供する。
本出願は、ビスフェノールAの製造装置に関する。図2〜図4は、本出願による例示的なビスフェノールAの製造装置の工程図である。一例示で、ビスフェノールAの製造装置は、フェノールとアセトンを反応させた反応生成物を含むビスフェノールA濃縮流れ10を導入させて、ビスフェノールAを結晶化し、結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物(adduct of crystallized bisphenol A and phenol)を流出させる第1結晶化器31と;前記第1結晶化器31で結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物を導入させて、母液と分離して流出させる第1固液分離器32と;前記第1固液分離器32から流出した結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物にフェノール流れ13を導入し、前記結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物とフェノールの混合流れ12を流出させるフェノール導入ポート22と;前記フェノール流れ13が導入される前に、前記フェノール流れ13を加熱する第1熱交換器23と;前記フェノール導入ポート22から流出する混合流れ12のうち結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物を溶融させて、溶融流れ11を流出する第2熱交換器21と;前記第2熱交換器21から流出した溶融流れ11を導入させてビスフェノールAを再結晶化させ、結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物を流出させる第2結晶化器33と;を含むことができる。本出願による製造装置は、前記フェノール流れ13を通じて低温のフェノールを結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物に混合させることができる。前記低温のフェノールは、前記結晶化物が溶融流れ11に溶融される前に、前記結晶化物と混合され、溶融される物質の融点を低くする役目をすることができる。これにより、本出願は、フェノールの低温の熱源を活用できる。すなわち、従来、図1に示されたように、前記結晶化物の溶融後に、低温のフェノール流れ13を溶融流れ11に混合させて、第2結晶化器33に導入させ、再結晶化を進行させたが、この場合、溶融される物質の融点が高いため、本発明に比べてさらに多くの熱量が要求される。また、本出願は、前記フェノール流れ13を第1熱交換器23を介して加熱することによって、第2熱交換器の溶融過程で必要な熱量を減少させることができる。前記第1熱交換器に導入される熱源は、工程中の低圧の熱源として、廃熱が使用され得る。これにより、本出願は、全体工程中に廃棄される廃熱を利用することによって、追加される熱源を減少させるため、工程全体効率を高め、エネルギーを節減できる。
本出願において、ビスフェノールA濃縮流れ10とは、フェノールとアセトンを反応させた反応生成物を含む流れであって、後述するフラッシュ装置から排出される水、アセトンおよび他の高度の揮発性成分、例えば助触媒があらかじめ蒸留により完全にまたは部分的に除去された流れであってもよい。一例示で、前記ビスフェノールA濃縮流れ10は、ビスフェノールA30〜80重量%、フェノール1重量%〜60重量%、未反応の副産物5〜40重量%を含むことができる。前記ビスフェノールA濃縮流れ10は、追加処理のために、第1結晶化器31に導入され得る。前述したように、前記第1結晶化器31は、フェノールとアセトンを反応させた反応生成物を含むビスフェノールA濃縮流れを導入させて、ビスフェノールAを結晶化し、結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物を流出させることができる。
一例示で、前記結晶化器は、冷却器であってもよい。すなわち、前記結晶化は、一つ以上の冷却器でビスフェノールAおよびフェノールを含有するビスフェノールA濃縮流れから熱を連続的にまたは半連続的に除去することによって、過飽和を起こし、結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物が結晶化され得るにすることができる。前記結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物は、懸濁液の形態であることができる。また、前記冷却器以外に、過飽和崩壊およびそれによる結晶化のために必要な滞留時間が、結晶化器に提供され得る。結晶化器からの懸濁液は、一般的に、ポンプにより冷却器を介して循環することができる。
また、本出願の具体例において、前記結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物を含む懸濁液は、固液分離器により固液分離され得る。一例示で、前記固液分離器は、固体と液体を分離する器具であれば、特に限定されず、当業界の一般的な器具を使用でき、例えば、回転濾過器または遠心分離器を使用できる。
一例示で、前記第1熱交換器23は、前記フェノール流れ13に存在するペンタンを分離する分離ライン17をさらに含むことができる。前記ペンタンは、気相のペンタンであることができる。前記ペンタンは、一部または全部が前記分離ラインを介して分離できる。本出願は、前記分離ライン17は、分離したペンタンを第2結晶化器33に導入させることができる。本出願の具体例において、前記第1熱交換器23は、ペンタンを排出するベントを含み、前記ベントが前記分離ライン17と連結され、ペンタンを分離させることができる。本明細書においてベントは、通風口または換気口を意味する。前記フェノール流れ13には、ペンタンが2wt%〜10wt%または5wt%〜6wt%含まれているが、前記ペンタンが前記混合流れ12に流出すると、気化による圧力が上昇することができる。また、固体および液体よりなる混合流れ12に気体が含まれ、熱交換効率が低下することができる。これにより、本出願は、第1熱交換器23が前記分離ライン17を含むことによって、圧力上昇を防止し、熱交換効率を増大させることができる。
本出願の具体例において、前記第1熱交換器23は、120℃以下、115℃以下、105℃以下、100℃以下、50℃〜90℃または50℃〜80℃の熱源が導入され、フェノール流れを加熱することができる。前述したように、本出願は、前記フェノール流れ13を第1熱交換器23を介して加熱することによって、第2熱交換器の溶融過程で必要な熱量を減少させることができる。前記第1熱交換器に導入される熱源は、工程中の廃熱が使用され得る。前記廃熱は、液相流れで伝達され得るが、これに限らない。これにより、本出願は、全体工程中の廃棄される廃熱を利用することによって、追加される熱源を減少させるため、工程全体効率を高め、エネルギーを節減できる。
一例示で、第2熱交換器21は、200kPa〜500kPa、250kPa〜500kPaまたは270kPa〜480kPaの圧力を有するスチームが導入され、結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物を溶融させることができる。前記スチームは、工程内で中圧スチームであることができるが、これに限らず、工程効率の側面から低圧スチームが使用され得る。また、一例示で、前記第2熱交換器に導入されるスチームの熱量は、0.8Gcal/hr〜1.7Gcal/hrまたは1.0Gcal/hr〜1.5Gcal/hrの範囲内であり得る。本出願は、前記スチームの熱量を小さく制御することによって、工程の効率を高めることができる。
本出願の具体例において、図4に示されたように、ビスフェノールAの製造装置は、第1固液分離器32から流出した結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物を返送させる返送ライン18を含むことができる。前記返送ライン18は、第2熱交換器21およびフェノール導入ポート2を含むことができる。すなわち、前記返送ライン18上に第2熱交換器21およびフェノール導入ポート2が設置され得る。前記返送ライン18は、結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物の流れ、混合流れ12および溶融流れ11の循環をもたらすので、前記返送ライン18に設置された第2熱交換器21およびフェノール導入ポート2の位置は、特に限定されない。前記返送ライン18を介して循環する流れは、さらに、第1固液分離器32から流出した結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物と混合され得る。すなわち、前記返送ライン18は、第1固液分離器32から流出した結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物が、さらに再結晶化のための第2結晶化器に導入される前に、これを循環させるループ(loop)を意味する。
一例示で、本出願の製造装置は、主反応器およびフラッシュ装置をさらに含むことができる。前記主反応器は、フェノールとアセトンを反応させた反応生成物を、反応生成物の流れを通じて流出させることができる。すなわち、主反応器は、フェノールとアセトンを導入させて反応を進行させた後、反応生成物の流れを介して前記フラッシュ装置に流出させることができる。前記反応生成物の流れは、未反応のフェノールおよびアセトン以外に、ビスフェノールAおよび水を優先的に含有する混合物であることができる。前記流出した反応生成物の流れは、フラッシュ装置に導入され、前記フラッシュ装置は、前記反応生成物の流れをビスフェノールA濃縮流れとフェノール濃縮流れとに分離することができる。前記フラッシュ装置から分離したビスフェノールA濃縮流れが前述した第1結晶化器に導入され得る。また、第1固液分離器で分離した母液の流れ14または後述する第2固液分離器で分離した母液の流れ14は、前記主反応器にさらに導入され得る。また、前記フラッシュ装置から分離したフェノール濃縮流れは、気相であってもよいが、これに限らない。一例示で、前記フェノール濃縮流れは、フェノール貯蔵装置に流出することができる。前記フェノール貯蔵装置に貯蔵されるフェノールは、第1固液分離器32または後述する第2固液分離器34に流出し、洗浄用フェノールの役目をすることができ、または主反応器に循環することができる。
本明細書において用語「母液の流れ」とは、ビスフェノールAを含む成分からビスフェノールAを主成分とする物質類を除去したものであって、例えば結晶化後、固液分離器により結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物を分離した液相を意味する。
化学両論的に、ビスフェノールAの生産は、2モルのフェノールと1モルのアセトンを消費し、1モルのビスフェノールAと1モルの水を形成する。しかし、工業的には、ビスフェノールAは、酸触媒の存在の下でアセトンに過量のフェノールを反応させて製造する。この反応生成物から高純度のビスフェノールAを得るために、反応生成物を結晶化処理し、結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物を析出し、得られた結晶スラリーを固液分離した後、回収された結晶からフェノールを除去し、ビスフェノールAを得る。フェノールとアセトンの酸触媒化の反応においてフェノール対アセトンの比率は、例えば、5:1、7:1、8:1または9:1であることができる。反応は、通常、連続的に行われ、一般的に45℃〜110℃、50℃〜105℃、55℃〜100℃または58℃〜90℃温度で行われる。例えば、前記酸触媒は、強無機酸、例えば塩酸または硫酸のような均一および不均一酸、またはこれらのブレンステッドまたはルイス酸が使用できる。また、ジビニルベンゼンを架橋剤として含有するゲル−類似または多孔性スルホネート化架橋されたポリスチレン樹脂(酸イオン交換剤)が好適に使用できる。触媒以外に、チオールが一般的に助触媒として使用できる、例えばメチルメルカプタンが使用できる。前記主反応器としては、例えばスルホン酸型カチオン交換樹脂触媒を充填させた垂直固定相反応器が使用でき、この反応器にフェノール原料とアセトン原料を流通させて連続的に反応を実施することができる。一定期間反応を実施した後、運転を停止させ、劣化した触媒の洗浄および交換を実施できる。酸触媒の下においてのフェノールとアセトンの反応で、未反応のフェノールおよびアセトン以外に、ビスフェノールAおよび水を優先的に含有する混合物である反応生成物の流れが形成され得る。また、縮合反応の典型的な副産物、例えば、2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(2−ヒドロキシフェニル)プロパン(o、p−BPA)、置換されたインダン、ヒドロキシフェニルインダノール、ヒドロキシフェニルクロマン、スピロビス−インダン、置換されたインデノール、置換されたキサンテンおよび分子骨格内に3個以上のフェニル環を有するさらに高度に縮合された化合物が発生し得る。また、追加の副成分、例えばアニソール、メシチルオキシド、メシチレンおよびジアセトンアルコールがアセトンの自然縮合および原料物質のうち不純物との反応の結果として形成され得る。水のような2次生成物だけでなく、フェノールおよびアセトンのような未反応の供給物質は、重合体を製造するためのビスフェノールAの適合性に有害な影響を及ぼすので、適切な方法で分離することができる。
本出願の具体例において、ビスフェノールAの製造装置は、第2結晶化器33から流出する結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物と母液を分離して流出させる第2固液分離器34をさらに含むことができる。前記母液は、前述したように、主反応器に流出することができる。また、第2固液分離器34から流出した結晶化物は、溶融することができ、結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物の溶融流れは、第2固液分離器34から流出し、ビスフェノールA精製ライン15を介してビスフェノールA精製ドラム35に導入され得る。すなわち、前記ビスフェノールA精製ドラム35は、ビスフェノールA精製ライン15を介して流出する溶融流れを導入することができる。前記精製ドラム35でビスフェノールAが精製され、生成物の流れ16として流出することができる。
本出願は、また、ビスフェノールAの製造方法に関する。前記製造方法は、フェノールとアセトンを反応させた反応生成物を含むビスフェノールA濃縮流れ10において、第1結晶化器31を介してビスフェノールAを結晶化させ、結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物を流出させる段階と;前記第1結晶化器31で結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物を第1固液分離器32を介して母液と分離して流出させる段階と;前記第1固液分離器32から流出した結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物に、フェノール導入ポート22を介してフェノール流れ13を導入し、前記結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物とフェノールの混合流れ12を流出させる段階と;前記フェノール導入ポート22を介したフェノール流れ13の導入前に、前記フェノール流れ13を第1熱交換器23を介して加熱する段階と;前記フェノール導入ポート22から流出する混合流れ12のうち結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物を第2熱交換器21を介して溶融させて、溶融流れ11を流出させる段階と;前記流出した溶融流れ11を導入させて、第2結晶化器33を介してビスフェノールAを再結晶化させる段階と;を含むことができる。また、一例示で、前記製造方法は、第1熱交換器の分離ラインを介してフェノール流れのうちの気体ペンタンを分離する段階をさらに含むことができる。
一例示で、前記フェノール流れ13を導入することは、40℃〜100℃、45℃〜95℃、50℃〜90℃または55℃〜70℃の範囲内のフェノールをフェノール導入ポート22を介して導入させることを含むことができる。前記温度範囲で、結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物は、前記フェノールにより一部溶融することができ、前記結晶化物の融点を低くすることができる。本明細書で用語「結晶化物」とは、第1結晶化器または第2結晶化器で結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物と同じ意味として使用され得る。また、前記フェノール流れ13を導入することは、前記フェノールを10ton/hr〜50ton/hr、20ton/hr〜45ton/hrまたは30ton/hr〜40ton/hrの流量を有するフェノールをフェノール導入ポート22を介して導入させることを含むことができる。前記流量範囲内で、前記結晶化物の融点を効率的に下げることができ、これにより、工程全体の効率を高めることができる。
従来のビスフェノールAの製造方法は、図1に示されたように、溶融流れ11を第2結晶化器33に流出させ、途中に前記溶融した結晶化物を低温のフェノール流れ13と混合させた。しかし、本出願による製造方法は、結晶化物の溶融前にフェノール導入ポート22を介してフェノールを導入させて、前記結晶化物と低温のフェノールを混合させることができる。混合流れ12または溶融流れ11の温度、流量または前記流れに含まれるビスフェノールAの濃度などは、下記のように制御され得る。例えば、前記混合流れ12は、30ton/hr〜200ton/hr、40ton/hr〜150ton/hr、または50ton/hr〜130ton/hrの流量を有することができる。また、前記溶融流れ11は、70℃〜200℃、75℃〜180℃、80℃〜150℃または85℃〜130℃の範囲内にあり得る。また、溶融流れ11は、20wt%〜60wt%、25wt%〜55wt%、30wt%〜50wt%または35wt%〜45wt%のビスフェノールAを含むことができる。本出願の製造方法は、上記のように、溶融流れの温度または溶融流れにおいてのビスフェノールAの濃度を上記のように制御することによって、工程全体のエネルギー効率をはかることができる。
本出願は、ビスフェノールAを精製する工程において、内部熱源を活用することによって、工程全体のエネルギー効率を増大させることができる。
図1は、従来ビスフェノールAの製造装置を示す工程図である。 図2は、本出願によるビスフェノールAの製造装置を示す工程図である。 図3は、本出願によるビスフェノールAの製造装置を示す工程図である。 図4は、本出願によるビスフェノールAの製造装置を示す工程図である。
以下、実施例により前記ビスフェノールAの製造装置および製造方法を詳細に説明するか、前記製造装置および製造方法の範囲が下記提示された実施例によって制限されるものではない。
(実施例1)
図2の製造装置および工程を利用してビスフェノールAを製造した。フェノールとアセトンを9:1重量比で主反応器に投入し、60℃で反応させた後、反応生成物を178℃、550mmHgの脱水器で水を気化させて除去し、水を除去した反応生成物をフラッシュ装置に供給した。前記フラッシュ装置で気化したフェノールを除いたビスフェノールA濃縮流れ10を第1結晶化器31に導入させて、結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物を含む懸濁液を生成する。前記懸濁液を第1固液分離器32としての回転遠心分離器に供給し、前記回転遠心分離器で分離した液相部を除いた結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物を流出させる。前記流出した結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物にフェノール導入ポート22を介してフェノール流れ13を流入させる。前記フェノール流れ13は、58.2℃であるが、第1熱交換器23を介して約100℃の熱源に加熱され、90℃に上昇した状態でフェノール導入ポート22を介して35ton/hrの流量で流入する。前記フェノール流れ13とは異なるフェノール流れが、29ton/hrの流量で後述する第2結晶化器33に導入される。前記フェノール流れ13が混合された混合流れ12は、129ton/hrの流量を持って第2熱交換器21を介して300kPaの低圧スチームで加熱溶融される。前記溶融された溶融流れは、最終的に第2結晶化器33に導入される。前記溶融流れは、第2結晶化器33および第2固液分離器を経て結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物に分離され、これをビスフェノールA精製ラインを介してビスフェノールA精製ドラムに流出させてビスフェノールAを生成する。
前記第2熱交換器で使用されたスチームの熱量は、1.298Gcal/hrであった。
(実施例2)
図4の製造装置および工程を利用してビスフェノールAを製造した。
フェノールとアセトンを9:1重量比で主反応器に投入し、60℃で反応させた後、反応生成物を178℃、550mmHgの脱水器で水を気化させて除去し、水を除去した反応生成物をフラッシュ装置に供給した。前記フラッシュ装置で気化したフェノールを除いたビスフェノールA濃縮流れ10を第1結晶化器31に導入させて、結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物を含む懸濁液を生成する。前記懸濁液を第1固液分離器32としての回転遠心分離器に供給し、前記回転遠心分離器で分離した液相部を除いた結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物を流出させる。前記流出した結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物にフェノール導入ポート22を介してフェノール流れ13を流入させる。前記フェノール流れ13は、58.2℃であるが、第1熱交換器23を介して約100℃の熱源に加熱され、90℃に上昇した状態でフェノール導入ポート22を介して33.3ton/hrの流量で流入する。前記第1熱交換器23で100℃の熱源で加熱したフェノール流れ13で発生した気体ペンタンをベントを介して分離ライン17を経て第2結晶化器33に導入させた。前記気体ペンタンは、90℃の温度で16ton/hrの流量で分離される。前記フェノール流れ13とは異なるフェノール流れが、29ton/hrの流量で後述する第2結晶化器33に導入される。前記フェノール流れ13が混合された混合流れ12は、第2熱交換器21を介して300kPaの低圧スチームで加熱溶融される。前記溶融した溶融流れは、返送ライン18を介して循環しつつ、最終的に第2結晶化器33に導入される。前記溶融流れは、第2結晶化器33および第2固液分離器を経て結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物に分離され、これをビスフェノールA精製ラインを介してビスフェノールA精製ドラムに流出させて、ビスフェノールAを生成する。
前記第2熱交換器で使用されたスチームの熱量は、1.264Gcal/hrであった。
(比較例1)
図1の製造装置および工程を利用してビスフェノールAを製造した。フェノールとアセトンを9:1重量比で主反応器に投入し、60℃で反応させた後、反応生成物を178℃、550mmHgの脱水器で水を気化させて除去し、水を除去した反応生成物をフラッシュ装置に供給した。前記フラッシュ装置で気化したフェノールを除いたビスフェノールA濃縮流れ10を第1結晶化器31に導入させて、結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物を含む懸濁液を生成する。前記懸濁液を第1固液分離器32としての回転遠心分離器に供給し、前記回転遠心分離器で分離した液相部を除いた結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物を流出させる。前記結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物は、第2熱交換器21を介して重圧スチームで加熱溶融される。前記溶融された流れは、フェノール導入ポート22を介して流入するフェノール流れ13と混合され、第2結晶化器に導入される。前記フェノール流れ13は、58.2℃の温度で64ton/hrの流量でフェノール導入ポート22を介して流入する。前記混合された流れは、第2結晶化器および第2固液分離器を経て結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物に分離され、これをビスフェノールA精製ラインを介してビスフェノールA精製ドラムに流出させて、ビスフェノールAを生成する。前記第2熱交換器で使用されたスチームの熱量は、1.826Gcal/hrであった。
Figure 2018532738
前記で、第2熱交換器は、固液分離器から出た物質を溶融させるほどの熱量Qが必要である。比較例1は、フェノール流れが導入されない結果、第2熱交換器で前記溶融に必要な熱量が実施例1および2に比べて大きいため、工程の効率性を低下させる。なお、総括熱伝達係数は、熱交換器で熱伝達がどれほど良好に行われるかを意味する。また、前記総括熱伝達係数が高いほど、少ない熱交換面積での熱交換で目的する水準の熱交換が進行されるので、効率的である。比較例1は、フェノール流れが混合されないので、気体ペンタンが殆どないため、総括熱伝達係数が高いが、第2熱交換器での必要熱量が大きくて、必要熱交換面積も非常に高いため、非効率的である。実施例1は、気体ペンタンが混合流れで導入され、混合流れ上に気相と液相が共存し、これにより、総括熱伝達係数が実施例2に比べて小さくて、第2熱交換器の必要熱交換面積も実施例2に比べて大きい。本出願において前記総括熱伝達係数および必要熱交換面積は、ASPENEDR熱交換器シミュレーターを用いて計算した。
10 ビスフェノールA濃縮流れ
11 溶融流れ
12 混合流れ
13 フェノール流れ
14 母液の流れ
15 ビスフェノールA精製ライン
16 生成物の流れ
17 分離ライン
18 返送ライン
21 第2熱交換器
22 フェノール導入ポート
23 第1熱交換器
31 第1結晶化器
32 第1固液分離器
33 第2結晶化器
34 第2固液分離器
35 ビスフェノールA精製ドラム

Claims (18)

  1. フェノールとアセトンを反応させた反応生成物を含むビスフェノールA濃縮流れを導入させてビスフェノールAを結晶化し、結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物を流出させる第1結晶化器と;
    前記第1結晶化器で結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物を導入させて、母液と分離して流出させる第1固液分離器と;
    前記第1固液分離器から流出した結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物にフェノール流れを導入し、前記結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物とフェノールの混合流れを流出させるフェノール導入ポートと;
    前記フェノール流れが導入される前に、前記フェノール流れを加熱する第1熱交換器と;
    前記フェノール導入ポートから流出する混合流れのうち結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物を溶融させて、溶融流れを流出する第2熱交換器と;
    前記第2熱交換器から流出した溶融流れを導入させてビスフェノールAを再結晶化させ、結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物を流出させる第2結晶化器と;を含むビスフェノールAの製造装置。
  2. 第1熱交換器は、前記フェノール流れに存在するペンタンを分離する分離ラインを含む、請求項1に記載のビスフェノールAの製造装置。
  3. 分離ラインは、分離されたペンタンを第2結晶化器に導入させる、請求項2に記載のビスフェノールAの製造装置。
  4. 第1熱交換器は、120℃以下の熱源が導入され、フェノール流れを加熱する、請求項1に記載のビスフェノールAの製造装置。
  5. 第1熱交換器は、ペンタンを排出するベントを含み、前記ベントが分離ラインと連結され、ペンタンを分離する、請求項2に記載のビスフェノールAの製造装置。
  6. 第2熱交換器は、200kPa〜500kPaの圧力を有するスチームが導入され、結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物を溶融させる、請求項1に記載のビスフェノールAの製造装置。
  7. 第1固液分離器から流出した結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物を返送させる返送ラインを含み、前記返送ラインが第2熱交換器およびフェノール導入ポートを含み、前記返送ラインを介して流出する流れは、さらに第1固液分離器から流出した結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物と混合される、請求項1に記載のビスフェノールAの製造装置。
  8. フェノールとアセトンを反応させた反応生成物を、反応生成物の流れを介して流出させる主反応器と、前記反応生成物の流れを導入させて、ビスフェノールA濃縮流れおよびフェノール濃縮流れに分離するフラッシュ装置と、をさらに含み、
    前記フラッシュ装置から分離したビスフェノールA濃縮流れが第1結晶化器に導入され、第1固液分離器で分離した母液の流れが前記主反応器に流出する、請求項1に記載のビスフェノールAの製造装置。
  9. 第2結晶化器から流出する結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物と母液を分離して流出させる第2固液分離器をさらに含む、請求項1に記載のビスフェノールAの製造装置。
  10. 第2固液分離器から流出した結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物の溶融流れを流出させるビスフェノールA精製ラインをさらに含む、請求項9に記載のビスフェノールAの製造装置。
  11. ビスフェノールA精製ラインを介して流出する溶融流れが導入されるビスフェノールA精製ドラムをさらに含む、請求項10に記載のビスフェノールAの製造装置。
  12. フェノールとアセトンを反応させた反応生成物を含むビスフェノールA濃縮流れにおいて、第1結晶化器を介してビスフェノールAを結晶化させ、結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物を流出させる段階と;
    前記第1結晶化器で結晶化されたビスフェノールAおよびフェノールの付加物を、第1固液分離器を介して母液と分離して流出させる段階と;
    前記第1固液分離器から流出した結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物に、フェノール導入ポートを介してフェノール流れを導入し、前記結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物とフェノールの混合流れを流出させる段階と;
    前記フェノール導入ポートを介したフェノール流れの導入前に、前記フェノール流れを第1熱交換器を介して加熱する段階と;
    前記フェノール導入ポートから流出する混合流れのうち結晶化されたビスフェノールAとフェノールの付加物を、第2熱交換器を介して溶融させて、溶融流れを流出させる段階と;
    前記流出した溶融流れを導入させて、第2結晶化器を介してビスフェノールAを再結晶化させる段階と;を含むビスフェノールAの製造方法。
  13. 第1熱交換器の分離ラインを介してフェノール流れのうちのペンタンを分離する段階をさらに含む、請求項12に記載のビスフェノールAの製造方法。
  14. フェノール流れを導入することは、40℃〜100℃範囲内のフェノールをフェノール導入ポートを介して導入させることを含む、請求項12に記載のビスフェノールAの製造方法。
  15. フェノール流れを導入することは、10ton/hr〜50ton/hrの流量を有するフェノールをフェノール導入ポートを介して導入させることを含む、請求項12に記載のビスフェノールAの製造方法。
  16. 混合流れは、30〜200ton/hrの流量でフェノール導入ポートから流出する、請求項12に記載のビスフェノールAの製造方法。
  17. 溶融流れは、70℃〜200℃範囲内にある、請求項12に記載のビスフェノールAの製造方法。
  18. 溶融流れは、20wt%〜60wt%のビスフェノールAを含む、請求項12に記載のビスフェノールAの製造方法。
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