JP2018521848A5 - 4〜20個の炭素原子を有するオレフィン含有炭化水素系混合物からオレインを異性化するための触媒、及び方法 - Google Patents

4〜20個の炭素原子を有するオレフィン含有炭化水素系混合物からオレインを異性化するための触媒、及び方法 Download PDF

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直鎖状アルファ−オレフィン(類)、特に4〜8個の炭素原子を有する直鎖状アルファ−オレフィン(類)は、石油化学プロセス、例えば触媒又は熱的クラッキング、熱分解、二量化、オリゴマー化、又はフィッシャー−トロプシュ合成で得られ、又は化学的プロセスの副生成物、例えばメチルtert−ブチルエーテル製造又はブタジエンプロセスからのラフィネートとして得られる。得られるアルファ−オレフィンは、末端C−C二重結合を含むが、更なる加工のために、(他の生成物への)熱力学的に有利である同じ炭素原子数の直鎖状内部オレフィンへの異性化転位(再配列)に処理されなければならない。これらの4〜8個の炭素原子の内部オレフィンは、例えば、メタセシス反応に導入されて他のオレフィンを製造しても良く;アルキル化されてガソリンを製造しても良く;又は他の反応、例えば求電子付加、二量化、オリゴマー化及び(共)重合で所望の生成物に変換されても良い。
オレフィンの末端二重結合を内部二重結合に異性化するための多数の方法が公知である。このタイプの異性化反応は水素を使用して、水素異性化として、及び水素を使用せずに行っても良い。しかしながら、いずれにしても適切な触媒(right catalyst)を使用する必要がある。オリゴマー化、及び骨格異性化が、水素の不存在下に二次反応として生じる。水素異性化で二重結合を水素化して飽和生成物を得ても良い。経済的に実施可能な二重結合水素化を最小限にしての水素異性化を行うためには、反応条件の最適化と確認調査(policing)が必要になる。
特許文献1(EP0841090A2)には、3−ブテン−1−オル化合物を異性化するために使用される触媒が記載されている。この触媒は、シリカ担体上のパラジウム及びセレニウム、又はテルリウム、又はセレニウムとテルリウムの混合物を含み、及びBET表面積が80〜380m/gであり、及び3nm〜300μmの孔径の範囲で孔径細孔体積が0.6〜0.95cm/gであり、細孔体積の80〜95%が10〜100nmの孔径範囲に有る固定床触媒である。上述した固定床触媒は、パラジウム化合物、及びセレニウム又はテルリウム化合物の溶液、又はセレニウムとテルリウム化合物の混合物の溶液でシリカ担体を含浸し、乾燥し、そして水素の存在下に還元することによって調製される。
特許文献4(US3531545)には、オレフィンを2−オレフィンに異性化する方法が開示されている。ここで使用される触媒は、アルミナ上に貴金属を含んでいる。異性化は任意に、硫黄含有化合物の存在下に行われる。
現存する方法の不利な点は、例えば、二次反応、例えばブランチング、低選択率のために収率が低いこと、及び高い触媒コストを含む。現存する方法は更に、活性が不十分であることが観察され、すなわち、出発化合物の所望の生成物への異性化が不十分であり、そして過剰の水素化が飽和化合物をもたらすものである。
従って、本願発明の課題は、4〜20個の炭素原子のオレフィン含有炭化水素系混合物からオレフィン、特に4〜8個の炭素原子の直鎖状アルファ−オレフィンの異性化、特に水素異性化(hydroisomerization)を、望ましくない副生成物、例えば飽和化合物の形成を低減させつつ、所望の生成物の改良された収率及び選択性で得るための改良された触媒、及び方法を提供することにある。
上記課題は、担体材料としてアルミナ、及び活性成分としてパラジウム又は白金を含む触媒であって、
a)アルミナ担体を、活性成分であるパラジウム又は白金の少なくとも1種の塩を含む溶液で含浸する工程、
b)このようにして得られた触媒を乾燥する工程、
c)このようして得られた触媒を水素、又は水素と少なくとも1種の不活性ガスの混合物で、1〜24時間の期間、30〜200℃の温度で処理する工程、及び
d)その後、このようにして還元された触媒を水素の存在下に、1時間〜10日間、10〜100℃の温度で保持する工程、
によって得られることを特徴とする触媒によって解決される。
有用な金属塩は特に、か焼によって対応する酸化物に速やかに変換可能な金属塩、例えば、水酸化物、炭酸塩、塩化物、硝酸塩、亜硝酸塩、酢酸塩、及びギ酸塩を含む。これらの金属塩溶液のいくつかは、使用するアニオンのために、必然的に酸性である。中性の溶液は好ましくは、含浸工程の前に、例えば鉱酸(無機酸)を使用して酸性にされる。
本発明に従う触媒の好ましい実施の形態は、担体としてアルミナ、及び活性成分としてパラジウム又は白金を含み、
a)アルミナ担体を、活性成分であるパラジウム又は白金の少なくとも1種の塩を含む溶液で含浸する工程、
b)このようにして得られた触媒を乾燥する工程、
c)このようして得られた触媒を水素、又は水素と少なくとも1種の不活性ガス、好ましくは窒素の混合物で、1〜24時間、好ましくは3〜20時間、より好ましくは6〜14時間の期間、30〜200℃の温度、好ましくは50〜180℃の温度、より好ましくは60〜130℃の温度で処理する工程、及び
d)その後、このようにして還元された触媒を水素、又は水素と少なくとも1種の不活性ガス、好ましくは窒素の混合物の存在下に、1時間〜10日間、好ましくは6時間〜8日間、より好ましくは1〜7日間、更に好ましくは3〜6日間、10〜100℃の温度、好ましくは20〜80℃、より好ましくは25〜60℃で保持する工程、
によって得られる。
本願発明に従う触媒の更なる好ましい実施の形態では、工程c)の後、及び工程d)の前に、触媒が、水素雰囲気内で、更に1〜16時間、好ましくは2〜12時間、より好ましくは4〜10時間、10〜100℃の温度、好ましくは20〜80℃の温度に維持する追加的な工程c)に導入され、工程c)、c)及びd)の温度が相互に異なるものである。
本発明に従う触媒の好ましい更なる実施の形態は、担体としてアルミナ、及び活性成分としてパラジウム又は白金を含み、
a)アルミナ担体を、活性成分であるパラジウム又は白金の少なくとも1種の塩を含む溶液で含浸する工程、
b)このようにして得られた触媒を乾燥する工程、
c)このようして得られた触媒を水素、又は水素と少なくとも1種の不活性ガス、好ましくは窒素の混合物で、1〜24時間、好ましくは3〜20時間、より好ましくは6〜14時間の期間、30〜200℃の温度、好ましくは50〜180℃の温度、より好ましくは60〜130℃の温度で処理する工程、及び
d)その後、このようにして還元された触媒を水素、又は水素と少なくとも1種の不活性ガス、好ましくは窒素の混合物の存在下に、1時間〜10日間、好ましくは6時間〜8日間、より好ましくは1〜7日間、更に好ましくは3〜6日間、10〜100℃の温度、好ましくは20〜80℃、より好ましくは25〜60℃で保持する工程、
を行い、そして次に上記触媒を大気酸素と接触させることによって得られる。
本発明の触媒を大気酸素で処理する工程は、通常の態様で行われても良く、例えば工程d)の水素及び/又は不活性ガス混合物を窒素/大気酸素混合物(窒素の空気に対するは、5:1〜1:5、好ましくは2:1〜1:2であり、より好ましくは1:1に等しい)に、20℃〜35℃の温度で置き換え、そして触媒を、この窒素/大気酸素混合物の存在下にパッケージ化することによって行われても良い。
担体材料の形状は、本発明の異なる変形例で異なっていても良い。プロセスが懸濁プロセスとして行われる場合、本発明の触媒を製造するために使用される担体材料は、典型的には微細化した粉末の状態を採る。粉末の粒子径は好ましくは、1〜200μmの範囲、特に1〜100μmの範囲である。触媒が固定床の形態で使用される場合、通常これには(例えば、押出し、ストランド−プレッシング、又はタブレット化によって)担体材料から成形された成形物が使用され、この形状の例は、球、タブレット、シリンダー、ストランド、リング、すなわち中空シリンダー、星等である。これらの成形物の寸法は通常、1mm〜25mmである。ストランド径が1.5mm〜5mm、及びストランド長さが2〜25mmの触媒ストランドがしばしば使用される。
成形物、特に成形球体は好ましくは、及び有利なことには、(側方)圧縮強さが>40ニュートン(N)、好ましくは>50ニュートン(N)、より好ましくは60ニュートン(N)、より好ましくは70ニュートン(N)であり、例えば60〜90Nの範囲である。
成形された触媒形状物の(側方)圧縮強さを測定ために、例えば、触媒球体をその間に置き、又は例えば触媒タブレットのシェル表面二枚の平行な板の間に置き、この二枚の平行な板のそれぞれに力を加え、破砕(亀裂)が発生するまでこの力を増加させる。破砕(亀裂)発生時点に記録された力が(側方)圧縮強さである。測定は、Zwick of Ulmからのテスター上で行われた。このテスターは、固定された回転プレート、及び作動自由な垂直パンチ(この垂直パンチは、固定された回転プレートに対して、成形物を押し付ける)を有している。作動自由な垂直パンチは、力を記録するためにロードセルに連結されていた。この器具は、コンピューターに接続され、このコンピューターは測定値を記録し、そして評価した。(側方)圧縮強さは、十分に混合した触媒のサンプルから採取した25個の無欠陥の(すなわち、クラックの無い、及び適用可能であれば、摩耗端の無い)成形物上で測定を行い、そして平均化した。
押出物の状態の成形物は好ましくは、及び有利なことには、切削かたさ(切断かたさcutting hardness)が、>30ニュートン(N)であり、特に>40ニュートン(N)であり、更に特に>50ニュートン(N)であり、例えば45〜70Nの範囲である。
担体を製造するために、適切なアルミニウム含有原料、好ましくはギブサイトが素練り促進剤(peptizing agent)例えば、水、希酸又は希塩基を使用して解膠される。使用する酸は例えば、鉱酸(無機酸)、例えば硝酸、又は有機酸、例えばギ酸である。使用する塩基は好ましくは、無機塩基、例えばアンモニアである。酸又は塩基は通常、水に溶解される。水及び希釈水性硝酸が好ましい素練り促進剤である。素練り促進剤中の非水部分の濃度(非水フラクション)は通常、0〜10質量%、好ましくは0〜7質量%、より好ましくは0〜5質量%である。解膠(paptization)は、材料が効果的に成形可能になるまで継続される。次に材料は通常の方法、例えばストランドプレッシング、押出、タブレット化又は集塊化を使用して所望の担体形状に成形される。成形の公知の如何なる方法も適切である。必要であれば、又は有利であれば、通常の添加物質を使用しても良い。このような添加物質の例は、押出又はタブレット化助剤、例えばポリグリコール又はグラファイトである。
成形の後、成形物は通常、60℃を超える温度、好ましくは80℃を超える温度、より好ましくは100℃を超える温度、特に120〜300℃の範囲の温度で、通常の方法で乾燥される。乾燥は、成形物中に存在する全ての水が実質的に排出されるまで継続され、これは通常数時間後に該当する。通常、乾燥期間は1〜30時間で、乾燥温度の設定に依存し、設定温度が高くなると、乾燥時間は短くなる。負圧を施すことによって、乾燥時間を更に早めても良い。
乾燥の後、成形物は、か焼によって最終的な担体に変換される。か焼温度は通常、900〜1150℃の範囲、好ましくは1000〜1120℃の範囲、より好ましくは1050〜1100℃の範囲である。か焼する期間は通常、0.5〜5時間であり、好ましくは1〜4時間の範囲であり、より好ましくは1.5〜3時間の範囲である。か焼は通常の炉、例えばロータリーオーブン、トンネルオーブン、ベルトか焼機内で、又はチャンバーオーブン内で行われる。か焼工程は乾燥工程の直後に、すなわち、成形物の冷却期間を介入させることなく行われても良い。
本発明はまた、
a)アルミナ担体を、活性成分であるパラジウム又は白金の少なくとも1種の塩を含む溶液で含浸する工程、
b)このようにして得られた触媒を乾燥する工程、
c)このようして得られた触媒を水素、又は水素と少なくとも1種の不活性ガスの混合物で、1〜24時間の期間、30〜200℃の温度で処理する工程、及び
d)このようにして還元された触媒を水素、又は水素と少なくとも1種の不活性ガスの混合物の存在下に、1時間〜10日間、10〜100℃の温度で保持する工程、
及び任意に、次に、触媒を大気酸素と接触させる工程、によって上記に記載の触媒を製造するための方法を提供する。
本発明に従う方法の好ましい実施の形態では、工程c)の後、及び工程d)の前に、前記触媒が、水素雰囲気内で、更に1〜10時間、10〜100℃の温度に維持する追加的な工程c)に導入され、工程c)、c)及びd)の温度が相互に異なる。
本発明に従う方法の更なる好ましい実施の形態では、工程a)で使用するアルミナ担体が、a)アルミニウム含有原料を水、希酸又は希塩基で処理する工程、a)成形物を成形する工程、a前記成形物を乾燥させる工程、及びa前記乾燥した成形物をか焼する工程を行うことによって得られる。
本発明に従う方法の更なる好ましい実施の形態では、アルミナ担体が、乾燥工程a)の前に、オートクレーブ内での熱水処理に導入される。
本発明は更に、担体材料としてアルミナ、及び活性成分としてパラジウム又は白金を含む触媒を活性化させるための方法であって、以下の工程、
c)触媒を水素、又は水素と少なくとも1種の不活性ガスの混合物で、1〜24時間、30〜200℃の温度で処理する工程、及び
d)その後、このようにして還元された触媒を、水素、又は水素と少なくとも1種の不活性ガスの混合物の存在下に、1時間〜10日間、10〜100℃の温度で保持する工程、
を含む方法を提供する。
反応器
本発明の異性化は、運転の連続モードを可能にする任意の所望の装置内で行われて良い。異性化は好ましくは、本発明に従って使用される固定床触媒を含む管型反応器内でダウンフローモードで行われる。上記管型反応器は、好ましくはその上側半分に例えばフィルタープレートの形態で、静的ミキサーの形態で、又はノズルの形態でガスデストリビューターを含む。ガスデストリビューターは、ガス混合物、例えば水素/窒素を、好ましくは反応器の断面に亘って均一になる態様で導入する作用を有する。異性化される化合物は最初、加熱ゾーンを通され、そしてガスと混合され、そして反応器内に通される。触媒上の空間速度は、好ましくは30〜100%、より好ましくは50〜100%、最も好ましくは50〜90%のオレフィンの変換が反応器の出口地点で達成されるように調節される
本発明の水素異性化方法は、水素化反応を伴っても良い。この実施の形態は、例えば、反応混合物が更に、アセチレン(類)、例えばブチレン及び/又はビニルアセチレン、又はジエン(類)、例えばブタジエンを含み、そのためこれらが異性化触媒の存在下に水素化される場合に好ましい。
出発材料
本発明に従って異性化されるオレフィンは、単一化合物として、又は4〜20個の炭素原子、好ましくは4〜8個の炭素原子の範囲の種々の鎖長を有するアルファ−オレフィンの混合物として存在しても良い。
本発明に従う基材として使用される直鎖状アルファ−オレフィンの例は、1−n−ブテン、1−n−ペンテン、1−n−ヘキセン、1−n−ヘプテン、及び1−n−オクテンである。本発明の目的のために使用される4〜8個の炭素原子の直鎖状アルファ−オレフィン(類)は、個々の化合物として、又は上述した化合物の2種以上の混合物として使用可能である。任意に反応混合物は、更なる有機化合物、例えば2つ以上の二重結合及び4〜8個の炭素原子を有するオレフィン、例えばブタジエンを含んでも良い。本発明に従う方法の好ましい実施の形態では、2個以上の二重結合を有する化合物、例えばアセチレン(類)の存在下、好ましくは水素の存在によって、一つだけ除いて全部が選択的に水素化され、好ましくは対応するアルファ−オレフィンが形成され、そしてこれは同様に、本発明の態様において、対応する内部オレフィンに変換される。
通常、本発明の異性化において、分子内の二重結合は1−位、すなわちアルファ−位から内部位に移動する。本発明に従い、基材中の炭素原子数に依存して、種々の内部位(internal position)が可能である。1−ブテンは例えば、2−ブテンに異性化可能である。1−ペンテンは、2−ペンテンに異性化可能である。1−ヘキセンは2−及び/又は3−ヘキセン等に異性化可能である。
好ましくは、本発明の方法で、使用される1−オレフィンは対応する2−オレフィンに変換され、すなわち本発明の異性化で、二重結合が好ましくは、1−位から2−位に移動される。
本発明の方法で、1−ペンテンをcis−及び/又はtrans−2−ペンテンに異性化することが特に好ましい。本発明の方法は、更なる好ましい実施の形態で、1−ブテンをcis−及び/又はtrans−2−ブテンに異性化し、ここで異性化段階の出口地点における2−ブテンの1−ブテンに対するは、3〜30の範囲、好ましくは4〜25の範囲であり、一方、異性化段階に入る流れ中の2−ブテンの1−ブテンに対するは、0.5〜1.5の範囲、好ましくは0.6から1.2の範囲である。
次に、触媒を窒素を使用して30℃でフラッシュ(吹付)し、そして次に空気−窒素混合物で2時間処理したが、該処理で、空気流の割合を1時間にわたり増加させて最終的に50%にした。
2. 1−ブテン(1−Bu)の2−ブテン(2−Bu)への水素異性化試験
1−ブテン(1−Bu)の2−ブテン(2−Bu)への水素異性化試験を、再循環器とセパレーターを備えた固定床反応器内で、表に箇条書きにした触媒の存在下に行った。基材流(供給)は、0.5〜0.6体積%のブタジエン(BD)及び0.6〜0.7の、2−ブテンの1−ブテンに対する比を含むラフィネートIであったさらなる基材流(供給)は、ブタジエンを含まず、かつ0.8の、2−ブテンの1−ブテンに対する比を有するラフィネートIIであった。
反応条件を以下に示す:
whsv[kg/(l×h)] 8.5
再循環の供給に対する 1.9
断面空間速度[m/m/h] 39
圧力 8バール
温度 60℃
試験において、ラフィネートIの基材流中のモルH/BDを2:1〜3.5:1(モル/モル)の範囲で変動させ、この一方で他のパラメーターは全て変化させることなく維持し、全ての実験でBDの完全な変換を達成した。ラフィネートIIを含む実験では、基材流中に(他の実験のマグニチュード程度の)H流量を使用した。
得られた生成物の組成を、2−ブテンの1−ブテンに対する、2−ブテン及びn−ブタン(n−Bu)の形成、並びに、1−ブテン異性化について評価した。
触媒E、F又はGの使用を含む本発明の方法は、触媒A、B、C及びDを含む比較試験(2−ブテンの1−ブテンに対するが1〜3の範囲)と比較して、1−ブテンの2−ブテンへの異性化が明確に高いこと(2−ブテンの1−ブテンに対するが4超〜8超の範囲)が明らかとなった。これと同時に、触媒E、F又はGの使用は、比較試験(触媒A、B、C及びDを使用)に対して、過剰水素化の程度が低いことがわかった。以下に結果を示す。

Claims (29)

  1. 担体材料としてアルミナ、及び活性成分としてパラジウム又は白金を含む触媒であって、
    a)アルミナ担体を、活性成分であるパラジウム又は白金の少なくとも1種の塩を含む溶液で含浸する工程、
    b)このようにして得られた触媒を乾燥する工程、
    c)このようして得られた触媒を水素、又は水素と少なくとも1種の不活性ガスの混合物で、1〜24時間の期間、30〜200℃の温度で処理する工程、及び
    d)その後、このようにして還元された触媒を水素、又は水素と少なくとも1種の不活性ガスの混合物の存在下に、1時間〜10日間、10〜100℃の温度で保持する工程、
    によって得られることを特徴とする触媒。
  2. 工程c)の後、及び工程d)の前に、前記触媒が、水素雰囲気内で、更に1〜10時間、10〜100℃の温度に維持する追加的な工程c)に導入され、工程c)、c)及びd)の温度が相互に異なることを特徴とする請求項1に記載の触媒。
  3. 工程b)の乾燥の後、及び工程c)の水素処理の前に、前記触媒がか焼されることを特徴とする請求項1又は2に記載の触媒。
  4. 工程d)での水素処理に続き、前記触媒が、大気酸素と接触されることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の触媒。
  5. 使用する前記担体材料が、アルミナの成形球体を含むことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の触媒。
  6. 前記成形球体が1〜6mmの直径を有することを特徴とする請求項5に記載の触媒。
  7. 前記活性成分が、触媒表面において、主としてエッグシェル内に濃縮された状態でその中に存在することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の触媒。
  8. 前記活性成分が、高度な分散状態としてその中に存在することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の触媒。
  9. 分散度が(DIN66136−3に従い、CO収着で測定して)20〜60%の範囲であることを特徴とする請求項8に記載の触媒。
  10. 使用する前記活性成分が、触媒の合計質量に対して0.05〜2.0質量%の量のパラジウムであることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の触媒。
  11. 前記アルミナ担体を含浸させるのに使用される溶液が、塩化パラジウム、及び/又は水酸化パラジウムを含む請求項10に記載の方法。
  12. 使用する前記アルミナ担体が、20〜200m/gのBET表面積を有することを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の触媒。
  13. a)アルミナ担体を、活性成分であるパラジウム又は白金の少なくとも1種の塩を含む溶液で含浸する工程、
    b)このようにして得られた触媒を乾燥する工程、
    c)乾燥の後、このようして得られた触媒を水素、又は水素と少なくとも1種の不活性ガスの混合物で、1〜24時間の期間、30〜200℃の温度で処理する工程、及び
    d)このようにして還元された触媒を水素、又は水素と少なくとも1種の不活性ガスの混合物の存在下に、1時間〜10日間、10〜100℃の温度で保持する工程、
    によって請求項1に記載の触媒を製造する方法。
  14. 工程d)での水素処理に続き、前記触媒が、大気酸素と接触されることを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 工程c)の後、及び工程d)の前に、前記触媒が、水素雰囲気内で、更に1〜10時間、10〜100℃の温度に維持する追加的な工程c)に導入され、工程c)、c)及びd)の温度が相互に異なることを特徴とする請求項13又は14に記載の方法。
  16. 工程b)の乾燥の後、及び工程c)の水素処理の前に、前記触媒がか焼されることを特徴とする請求項13〜15の何れか1項に記載の方法。
  17. 工程a)で使用する前記アルミナ担体が、a)アルミニウム含有原料を水、希酸又は希塩基で処理する工程、a)成形物を成形する工程、a前記成形物を乾燥させる工程、及びa前記乾燥した成形物をか焼する工程を行うことによって得られることを特徴とする請求項13〜16の何れか1項に記載の方法。
  18. 工程a)で使用される前記アルミニウム含有原料がギブサイトを含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
  19. 前記アルミナ担体が、前記乾燥工程a)の前に、オートクレーブ内での熱水処理に導入されることを特徴とする請求項17又は18に記載の触媒。
  20. 工程a)でアルミナ担体を含浸させるために使用される前記溶液が、1種以上のパラジウムの塩を含むことを特徴とする請求項13〜19の何れか1項に記載の方法。
  21. 4〜20個の炭素原子を有するオレフィン含有炭化水素系混合物からオレフィンを、10〜150℃の温度、及び1〜35バールの圧力で、請求項1〜12の何れか1項に記載の触媒の存在下に異性化するための方法。
  22. 外部二重結合を有するオレフィンが、内部二重結合を有するオレフィンに異性化されることを特徴とする請求項21に記載の方法。
  23. 1−ブテンが2−ブテンに異性化されることを特徴とする請求項21に記載の方法。
  24. 前記異性化が、オレフィン含有炭化水素系混合物中のジオレフィンの選択的水素化と組み合されることを特徴とする請求項21〜23の何れか1項に記載の方法。
  25. 前記異性化段階からの出口地点における2−ブテンの1−ブテンに対するが、3から30の範囲であることを特徴とする請求項23に記載の方法。
  26. 前記異性化段階からの出口地点における2−ブテンの1−ブテンに対するが、4から25の範囲であることを特徴とする請求項25に記載の方法。
  27. 担体材料としてアルミナ、及び活性成分としてパラジウム又は白金を含む触媒を活性化させるための方法であって、以下の工程、
    c)触媒を水素、又は水素と少なくとも1種の不活性ガスの混合物で、1〜24時間、30〜200℃の温度で処理する工程、及び
    d)その後、このようにして還元された触媒を、水素、又は水素と少なくとも1種の不活性ガスの混合物の存在下に、1時間〜10日間、10〜100℃の温度で保持する工程、
    を含むことを特徴とする方法。
  28. 前記触媒が、以下の工程、
    a)アルミナ担体を、活性成分であるパラジウム又は白金の少なくとも1種の塩を含む溶液で含浸する工程、及び
    b)このようにして得られた触媒を乾燥する工程、
    によって得ることができることを特徴とする請求項27に記載の方法。
  29. 工程d)での水素処理に続き、前記触媒が、大気酸素と接触されることを特徴とする請求項27又は28に記載の方法。
JP2018501999A 2015-07-13 2016-07-08 4〜20個の炭素を有するオレフィン含有炭化水素系混合物からオレインを異性化するための触媒、及び方法 Withdrawn JP2018521848A (ja)

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