JP2018517924A - カメラモジュールおよび端末 - Google Patents

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Abstract

本発明の実施形態は、カメラモジュールおよび端末を開示する。カメラモジュールは、カバーウィンドウと、赤外線カットフィルタと、反射防止膜とを含む。反射防止膜は、光学保護ウィンドウの、光が通過する少なくとも1つの表面にあり、または、反射防止膜は、赤外線カットフィルタの、光が通過する少なくとも1つの表面にある。反射防止膜は、円錐反射防止構造を含む。円錐反射防止構造の底面の直径は40nmから150nmである。円錐反射防止構造の上部の直径は底面の直径の0%から30%である。円錐反射防止構造の高さは150nmから300nmである。2つの隣接する円錐反射防止構造の間の間隔は可視光帯域における波長の1/5から1/3である。反射防止膜を有し、かつ本発明の実施形態において提供されるカメラモジュールによれば、光の反射を低減することができ、撮影時のゴーストやフレアの問題を効果的に抑制することができる。

Description

本発明の実施形態は、撮影技術の分野に関し、特に、カメラモジュールおよび端末に関する。
ゴースト(Ghosts)とフレア(Flare)は、カメラの品質評価の重要な指標であり、イメージングシステムにおけるイメージセンサ上の迷光(Stray Light)の包括的な表現である。迷光の形成には、光学素子、機械的構造素子、またはイメージセンサ上の1回または複数回の光反射によって生成されるエネルギーが含まれるが、これらに限定されない。ゴーストおよびフレアとは、街灯、朝日、午後の日光、または夕日に向かってユーザが撮影を行う時に明るいリング、ドット、フリックなどが撮影画像に現れやすいことを意味し、リング、ドット、フリックなどは端的にゴーストやフレアと呼ばれている。ゴーストとフレアの存在は、写真の美しさに影響する。
ゴーストとフレアはある程度は有害である。例えば、高出力レーザシステムでは、光の鏡面反射によって生成されたエネルギーが集中した後にゴーストが形成され、システム素子の表面や内部構造にレーザ損傷を引き起こす。ゴーストやフレアには芸術性もある。例えば、ゴーストやフレアは、撮影システムにおいても比較的一般的である。高画質一眼レフカメラは、システム構成の設計上の利点をフルに生かすことができ、レンズの面形状、厚さ、開口や、レンズコーンの構造などを適切に調整することで、ゴーストやフレアは最適な芸術性を実現する。しかし、携帯電話のようなコンパクトな構造のスマート端末では、写真上の明るいリングやドットが写真の美しさを損なう。この問題はユーザを悩ます。
光学系の設計プロセスにおいては、通常、ゴーストやフレアの原因を解析する必要があり、最適な抑制効果を得るために、迷光の伝播経路を光学設計や構造設計で遮断する必要がある。しかし、携帯電話のカメラシステムでは、携帯電話はますます軽薄化してきており、今日では非常にコンパクトな構造であるため、携帯電話のカメラシステムに残されているスペースが限られている。コンパクトな構造の携帯電話のカメラシステムでは、ゴーストやフレア補正方法には限界があり、さらに、市場の多くの製品は、様々な程度でゴーストやフレアの問題を抱えている。これは、携帯電話の撮影品質の向上を制限する重要な要因の1つとなっている。
本発明の実施形態は、カメラモジュールおよび端末を提供し、反射防止膜が、カメラモジュールのカバーウィンドウの少なくとも1つの表面に、またはカメラモジュールの赤外線カットフィルタの少なくとも1つの表面に製作される。これは、光の反射を低減することができ、撮影時のゴーストやフレアの問題を効果的に抑制することができる。
第1の態様によれば、カメラモジュールが提供され、カメラモジュールは、カバーウィンドウと、赤外線カットフィルタと、反射防止膜とを含み、反射防止膜は、光学保護ウィンドウの、光が通過する少なくとも1つの表面にあり、または、反射防止膜は、赤外線カットフィルタの、光が通過する少なくとも1つの表面にあり、反射防止膜は、円錐反射防止構造を含み、円錐反射防止構造の底面の直径は40nmから150nmであり、円錐反射防止構造の上部の直径は底面の直径の0%から30%であり、円錐反射防止構造の高さは150nmから300nmであり、かつ2つの隣接する円錐反射防止構造の間の間隔は可視光帯域における波長の1/5から1/3である。
第1の態様を参照すると、第1の態様の第1の可能な実施方式では、反射防止膜が、光学保護ウィンドウの、光が通過する少なくとも1つの表面にあることは、特に、光が光学保護ウィンドウの第1の表面および第1の表面に対向する第2の表面を通過し、かつ反射防止膜は第1の表面もしくは第2の表面のいずれかまたは両方にあることである。
第1の態様の第1の可能な実施方式を参照すると、第1の態様の第2の可能な実施方式では、反射防止膜の材料の屈折率は、光学保護ウィンドウの材料の屈折率に近い。
第1の態様の第2の可能な実施方式を参照すると、第1の態様の第3の可能な実施方式では、光学保護ウィンドウの材料はゴリラガラスであり、かつ反射防止膜の材料は、透明な紫外線硬化性樹脂または透明な熱硬化性樹脂である。
第1の態様の第2の可能な実施方式を参照すると、第1の態様の第4の可能な実施方式では、光学保護ウィンドウの材料はサファイア材料であり、かつ反射防止膜の材料の屈折率は1.68から1.76である。
第1の態様の第2の可能な実施方式を参照すると、第1の態様の第5の可能な実施方式では、光学保護ウィンドウの材料は透明な有機材料である。
第1の態様または第1の態様の第1から第5の可能な実施方式のいずれか1つを参照すると、第1の態様の第6の可能な実施方式では、可視光帯域の光学保護ウィンドウの材料の光透過率は90%以上である。
第1の態様を参照すると、第1の態様の第7の可能な実施方式では、反射防止膜が、赤外線カットフィルタの、光が通過する少なくとも1つの表面にあることは、特に、光が赤外線カットフィルタの第3の表面および第3の表面に対向する第4の表面を通過し、かつ反射防止膜は第3の表面もしくは第4の表面のいずれかまたは両方にあることである。
第1の態様の第7の可能な実施方式を参照すると、第1の態様の第8の可能な実施方式では、反射防止膜の材料の屈折率は、赤外線カットフィルタの材料の屈折率に近い。
第1の態様または第1の態様の第1から第8の可能な実施方式のいずれか1つ参照すると、第1の態様の第9の可能な実施方式では、反射防止膜は残留層をさらに含み、残留層と円錐反射防止構造とが全体として一体化されており、かつ残留層の厚さは200nm以下である。
第2の態様によれば、カメラモジュールが提供され、カメラモジュールは、少なくとも1つのレンズおよび反射防止膜を含み、反射防止膜は、少なくとも1つのレンズの、光が通過する少なくとも1つの平面にあり、反射防止膜は、円錐反射防止構造を含み、円錐反射防止構造の底面の直径は40nmから150nmであり、円錐反射防止構造の上部の直径は底面の直径の0%から30%であり、円錐反射防止構造の高さは150nmから300nmであり、かつ2つの隣接する円錐反射防止構造の間の間隔は可視光帯域における波長の1/5から1/3である。
第2の態様を参照すると、第2の態様の第1の可能な実施方式では、反射防止膜は残留層をさらに含み、残留層と円錐反射防止構造とが全体として一体化されており、かつ残留層の厚さは200nm以下である。
第3の態様によれば、端末が提供され、端末は、第1の態様、第1の態様の第1から第9の可能な実施方式、または第2の態様のいずれか1つに記載されるカメラモジュールを含む。
第4の態様によれば、端末が提供され、端末は、表示画面と、カメラモジュールと、プロセッサと、メモリとを含み、カメラモジュールは、カバーウィンドウと、赤外線カットフィルタと、反射防止膜とを含み、反射防止膜は、光学保護ウィンドウの、光が通過する少なくとも1つの表面にあり、または、反射防止膜は、赤外線カットフィルタの、光が通過する少なくとも1つの表面にあり、反射防止膜は、円錐反射防止構造を含み、円錐反射防止構造の底面の直径は40nmから150nmであり、円錐反射防止構造の上部の直径は底面の直径の0%から30%であり、円錐反射防止構造の高さは150nmから300nmであり、かつ2つの隣接する円錐反射防止構造の間の間隔は可視光帯域における波長の1/5から1/3である。
第4の態様を参照すると、第4の態様の第1の可能な実施方式では、反射防止膜が、光学保護ウィンドウの、光が通過する少なくとも1つの表面にあることは、特に、光が光学保護ウィンドウの第1の表面および第1の表面に対向する第2の表面を通過し、かつ反射防止膜は第1の表面もしくは第2の表面のいずれかまたは両方にあることである。
第4の態様の第1の可能な実施方式を参照すると、第4の態様の第2の可能な実施方式では、反射防止膜の材料の屈折率は、光学保護ウィンドウの材料の屈折率に近い。
第4の態様の第2の可能な実施方式を参照すると、第4の態様の第3の可能な実施方式では、光学保護ウィンドウの材料はゴリラガラスであり、かつ反射防止膜の材料は透明な紫外線硬化性樹脂または透明な熱硬化性樹脂である。
第4の態様の第2の可能な実施方式を参照すると、第4の態様の第4の可能な実施方式では、光学保護ウィンドウの材料はサファイア材料であり、かつ反射防止膜の材料の屈折率は1.68から1.76である。
第4の態様の第2の可能な実施方式を参照すると、第4の態様の第5の可能な実施方式では、光学保護ウィンドウの材料は透明な有機材料である。
第4の態様または第4の態様の第1から第5の可能な実施方式のいずれか1つを参照すると、第4の態様の第6の可能な実施方式では、可視光帯域の光学保護ウィンドウの材料の光透過率は90%以上である。
第4の態様を参照すると、第4の態様の第7の可能な実施方式では、反射防止膜が、赤外線カットフィルタの、光が通過する少なくとも1つの表面にあることは、特に、光が、赤外線カットフィルタの第3の表面および第3の表面に対向する第4の表面を通過し、かつ反射防止膜は第3の表面もしくは第4の表面のいずれかまたは両方にあることである。
第4の態様の第7の可能な実施方式を参照すると、第4の態様の第8の可能な実施方式では、反射防止膜の材料の屈折率は、赤外線カットフィルタの材料の屈折率に近い。
第4の態様または第4の態様の第1から第8の可能な実施方式のいずれか1つを参照すると、第4の態様の第9の可能な実施方式では、反射防止膜は残留層をさらに含み、残留層と円錐反射防止構造とが全体として一体化されており、かつ残留層の厚さは200nm以下である。
前述した技術的解決策では、本発明の実施形態は、カメラモジュールおよび端末を提供し、カメラモジュールは、カバーウィンドウと、赤外線カットフィルタと、反射防止膜とを含み、反射防止膜は、光学保護ウィンドウの、光が通過する少なくとも1つの表面にあり、または、反射防止膜は、赤外線カットフィルタの、光が通過する少なくとも1つの表面にあり、反射防止膜は、円錐反射防止構造を含み、円錐反射防止構造の底面の直径は40nmから150nmであり、円錐反射防止構造の上部の直径は底面の直径の0%から30%であり、円錐反射防止構造の高さは150nmから300nmであり、かつ2つの隣接する円錐反射防止構造の間の間隔は可視光帯域における波長の1/5から1/3であり、反射防止膜を有するカメラモジュールは、光の反射を低減することができ、撮影時のゴーストやフレアの問題を効果的に抑制することができる。
本発明の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、実施形態を説明するために必要な添付図面を以下に簡単に説明する。明らかに、以下の説明における添付の図面は、本発明のいくつかの実施形態を示しているだけであり、当業者は創造的な努力なしにこれらの添付の図面からさらに他の図面を導き出すことができる。
カメラモジュールの一般的な概略構造図である。 本発明の実施形態による円錐反射防止構造の概略図である。 本発明の実施形態による反射防止構造を製作するための技術の概略図である。 本発明の実施形態による反射防止構造を製作するための別の技術の概略図である。 本発明の実施形態による光学素子の表面における反射防止構造の概略図である。 本発明の実施形態による光学素子の表面における反射防止構造の別の概略図である。 本発明の実施形態による端末の概略構造図である。 本発明の実施形態による別の端末の概略構造図である。
本発明の実施形態の目的、技術的解決策および利点をより明確にするために、本発明の実施形態における添付の図面を参照して、以下に、本発明の実施形態における技術的解決策を明確に説明する。明らかに、記載される実施形態は、本発明の実施形態のすべてではなく一部である。当業者によって創作努力なしに本発明の実施形態に基づいて得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に入るものとする。
「第1」および「第2」などの序数が本発明の実施形態に記載されているとき、序数は、文脈によっては実際に配列を示さない限り、単に区別するものとして理解されるべきである。
本発明の実施形態において、「Aおよび/またはB」等の「および/または」が記載されているときには、A、B、およびAおよびBの3つの場合が含まれる。
本発明の実施形態において記載される全ての範囲は、他に特定されない限り、終点値を含む。
本発明の実施形態における端末は、携帯電話、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、およびウェアラブルデバイスを含むが、これらに限定されない。
現在、センサやレンズの設計の改良により、スマート端末の撮影能力は、パフォーマンスの大幅な向上を実現した。しかしながら、携帯電話のようなスマート端末が、例えば晴れた日の太陽に、または夜の街灯に向かってのように、強い光源の条件下で撮影を行うと、はっきりとしたゴーストとフレアが依然として存在する。これは撮影の品質に影響する。さらに、ユーザは、撮影中にゴーストやフレアからの干渉を容易に感知する。
ゴーストやフレアの発生メカニズムは、カメラモジュール内の光学素子または機械部品の表面で反射した迷光が、イメージセンサの目標面に集光してゴーストやフレアを形成することである。ゴーストおよびフレアの問題に対する1つの解決策は、迷光のエネルギーを低減するために、カメラモジュールの素子の表面に低反射率の反射防止膜を製作することである。例えば、低反射膜の技術的処理は、ナノインプリントによってカバーウィンドウの表面および/または赤外線カットフィルタの表面で実行されるか、または反射防止膜が、カメラモジュールのレンズの平面に製作されてもよい。
カメラモジュールを含む、携帯電話、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、またはウェアラブルデバイスのようなスマート端末のカメラモジュールの一般的な構造が図1に示され、カバーウィンドウ(Cover Window)110と、少なくとも1つのレンズ120と、赤外線カットフィルタ(Infra-Red Cut Filter、略してIRCF)140と、イメージセンサ150とを含む。
光学保護ウィンドウ110の材料は、例えばコーニングのゴリラガラスのようなガラスであってもよく、サファイア材料であってもよく、または透明な有機材料であってもよい。
図1に示す少なくとも1つのレンズ120の構造および量は、単に説明のためのものである。カメラモジュール内の特定のレンズ構造およびレンズ量は、特定の状況に依存する。
赤外線カットフィルタ140は、可視光を透過させることができ、かつ赤外光を遮断または反射することができる光学レンズであり、赤外線帯域を除去するためのフィルタの一種である。赤外線カットフィルタの材料は、青色ガラスの一種であってもよい。
イメージセンサ150は、電荷結合素子(Charge-Coupled Device、略してCCD)と相補型金属酸化物半導体(Complementary Metal-Oxide Semiconductor、略してCMOS)とを主に含む。アクティブピクセルセンサ(Active Pixel Sensor)には2つのタイプがある。
図1において、130はカメラモジュール内の異なる角度での入射光の伝搬経路の例を示す。イメージセンサ150に到達する前に、光130は、光学保護ウィンドウ110と、少なくとも1つのレンズ120と、赤外線カットフィルタ140とを通過する必要がある。光130は、光学保護ウィンドウ110の第1の表面111と、第1の表面111に対向する第2の表面112とを通過し、光130は、赤外線カットフィルタ140の第3の表面141と、第3の表面141に対向する第4の表面142とを通過し、かつ光130は、少なくとも1つのレンズ120の平面121を通過する。少なくとも1つのレンズ120は、1つ以上の平面を有してもよい。図1は単なる実施例である。
ユーザがカメラモジュールを有するスマート端末を使用して撮影を行うとき、光学素子および/または機械部品の表面で反射された迷光はイメージセンサの目標面に集光するため、ゴーストおよび/フレアが、ユーザが撮影した写真に表示される。ゴーストおよび/またはフレアの問題に対する1つの解決法は、迷光のエネルギーを低減するために、カメラモジュールの素子の表面に低反射率の光学膜を製作することである。例えば、カバーウィンドウの表面、赤外線カットフィルタの表面、またはレンズの平面にナノインプリントによって反射防止膜の技術的処理が行われた後、光学保護ウィンドウの表面、赤外線カットフィルタの表面、またはレンズの平面にモスアイ構造(moth-eye)を有する小さな突起が形成される。モスアイ構造は、円錐構造、ガウス表面構造、または放物面構造であってもよい。異なる媒体に光が入射したときの光の反射率は、屈折率勾配の理論によれば、主に屈折率によって決定されるため、表面が小さなモスアイ構造化された突起を有する光学保護ウィンドウおよび/または赤外線カットフィルタを光が透過する場合は、屈折率が光の屈折率に近い材料の層を光が透過する場合に相当する。従って、あらゆる角度および周波数の入射光の大部分は、小さなモスアイ構造化された突起によって吸収され得、入射光のほんの一部のみが反射される。すなわち、超低反射を実現することができる。
実施形態1
本発明のこの実施形態に提供されるカメラモジュールは、カバーウィンドウ110と、赤外線カットフィルタ140と、反射防止膜とを含む。反射防止膜は、光学保護ウィンドウの光が通過する少なくとも1つの表面にあり、または、反射防止膜は、赤外線カットフィルタの光が通過する少なくとも1つの表面にある。反射防止膜は、円錐反射防止構造を含む。円錐反射防止構造の底面の直径は40nmから150nmである。円錐反射防止構造の上部の直径は底面の直径の0%から30%である。円錐反射防止構造の高さは150nmから300nmである。2つの隣接する円錐反射防止構造の間の間隔は可視光帯域における波長の1/5から1/3である。
円錐反射防止構造は、針先または円錐の形状をしている。加工技術には限界があるため、円錐反射防止構造を理論的な針先または円錐構造に成形することは極めて困難である。図2は、反射防止膜220の概略図である。反射防止膜220は、円錐反射防止構造221を含む。円錐反射防止構造221の底面の直径D1は、40nmから150nmの範囲である。円錐反射防止構造221の上部の直径D2は、円錐反射防止構造221の底面の直径D1の0%から30%である。円錐反射防止構造221の高さH0は、150nmから300nmの範囲である。2つの隣接する円錐反射防止構造221間の間隔Wは、可視光帯域の波長の1/5から1/3である。任意選択で、α≧3であり、αは円錐反射防止構造221の高さ対幅の比を表す。高さ対幅の比α=H0/D1。例えば、円錐反射防止構造の底面の直径D1が100nmである場合、円錐反射防止構造の上部の直径D2は0nmから30nmである。円錐反射防止構造の上部の直径D2が0nmであるとき、円錐反射防止構造は理論上の円錐に近似する。任意選択で、反射防止膜の高さを制御するために、反射防止膜220は、残留層222をさらに含む。残留層222および円錐形反射防止構造は、全体として一体化される。残留層222の厚さH1は、200nm以下である。技術の発展により、残留層222の厚さは0nmであってもよい。すなわち、反射防止膜220は、残留層222を有さず、円錐反射防止構造221のみを含んでもよい。従って、反射防止膜220の全高さHは、150nmから500nmの範囲である。上記の範囲の全ては、特記しない限り終点値を含む。図2に示すように、2つの隣接する円錐反射防止構造間の間隔とは、2つの隣接する円錐反射防止構造の円錐中心軸間の距離である。一般に、人間の目で感じることができる可視光帯域の波長の範囲は390nmから700nmである。
任意選択で、光学保護ウィンドウ110は、第1の表面111と、第1の表面111に対向する第2の表面112を含み、反射防止膜は、第1の表面111もしくは第2の表面112のいずれかまたは両方にある。撮影中、光130は、イメージセンサ150に到達する前に、光学保護ウィンドウ110の第1の表面111および第2の表面112を通過する必要がある。反射防止膜は、第1の表面111および/または第2の表面112にある。反射防止膜は、光学保護ウィンドウ110の第1の表面111にのみ配置されてもよく、または光学保護ウィンドウ110の第2の表面112にのみ配置されてもよく、または光学保護ウィンドウ110の第1の表面111と第2の表面112の両方に配置されてもよい。光学保護ウィンドウ110の第1の表面111と第2の表面112の両方に反射防止膜が配置されているとき、光学保護ウィンドウ110は両面反射防止膜を有し、光の反射がより良好に低減される。第1の表面111は、光学保護ウィンドウ110の外面とも呼ばれてもよい。第2の表面112は、光学保護ウィンドウ110の内面とも呼ばれてもよい。
任意選択で、より良好な光透過性のために、可視光帯域における光学保護ウィンドウの材料の光透過率は90%以上である。
任意選択で、反射防止膜の材料の屈折率は、光学保護ウィンドウの材料の屈折率に近い。このようにして、光の反射をより良好に低減することができる。
任意選択で、光学保護ウィンドウの材料はゴリラガラスであり、反射防止膜の材料は、透明な紫外線(略してUV)硬化性樹脂または透明な熱硬化性樹脂である。透明なUV硬化性樹脂は、光硬化性アクリレート接着剤(UV硬化性アクリル接着剤またはUVアクリル接着剤とも呼ばれる)であってもよい。ゴリラガラスの屈折率は1.51(Ndの値)であるため、反射防止膜の選択される材料の屈折率Ndの値は、好ましくは1.48から1.53の範囲である。光硬化性アクリレート接着剤は、1.48から1.53の屈折率を有しており、従って、反射防止膜に良好な材料である。
任意選択で、光学保護ウィンドウの材料はサファイア材料であり、反射防止膜の材料の屈折率は1.68から1.76である。サファイア材料の屈折率は1.7よりも大きいため、低反射率を達成するために、反射防止膜を製作するために使用される材料の屈折率は、1.68から1.76である。
任意選択で、光学保護ウィンドウの材料は透明な有機材料である。
任意選択で、赤外線カットフィルタ140は、第3の表面141と、第3の表面141に対向する第4の表面142とを含み、反射防止膜は、第3の表面141もしくは第4の表面142のいずれかまたは両方にある。撮影中、光130は、イメージセンサ150に到達する前に、赤外線カットフィルタ140の第3の表面141および第4の表面142を通過する必要がある。反射防止膜は、第3の表面141および/または第4の表面142にある。反射防止膜は、赤外線カットフィルタ140の第3の表面141にのみ配置されてもよく、または赤外線カットフィルタ140の第4の表面142にのみ配置されてもよく、または赤外線カットフィルタ140の第3の表面141と第4の表面142の両方に配置されてもよい。赤外線カットフィルタ140の第3の表面141と第4の表面142の両方に反射防止膜が配置されているとき、赤外線カットフィルタ140は両面反射防止膜を有し、光の反射がより良好に低減される。任意選択で、反射防止膜は、光学保護ウィンドウ110の第1の表面111および第2の表面112の両方、ならびに赤外線カットフィルタ140の第3の表面141および第4の表面142の両方にあってもよい。この場合、光学保護ウィンドウ110と赤外線カットフィルタ140の両方は、両面反射防止膜構造を有しており、光の反射がより良好に低減される。
任意選択で、反射防止膜の材料の屈折率は、赤外線カットフィルタの材料の屈折率に近い。このように、光の反射はより良好に低減されることができる。
実施形態2
本発明の本実施形態は、カメラモジュールを提供する。カメラモジュールのカバーウィンドウの表面および/またはカメラモジュールの赤外線カットフィルタの表面に、小さなモスアイ構造化された突起が製作されるので、カメラモジュールは、光の反射を低減することができ、撮影時のゴーストやフレアの問題を効果的に抑制することができる。小さなモスアイ構造化された突起が製作される前に、光学保護ウィンドウの表面および/または赤外線カットフィルタの表面に有機薄膜が製作される必要がある。次に、有機薄膜はナノインプリント技術を用いて反射防止膜にされる。反射防止膜は、いくつかの小さなモスアイ構造化された突起を含む。小さなモスアイ構造化された突起は、円錐反射防止構造であってもよい。
反射防止膜がカバーウィンドウ110の第2の表面112に製作される実施例を使用することにより、反射防止膜を製作する特定の実施ステップを以下に説明する。光学保護ウィンドウには、コーニングのゴリラガラスが実施例として使用される。第2の表面112は、光学保護ウィンドウ110の内面112とも呼ばれてもよい。
第1のステップでは、形状と寸法がカットされたゴリラガラスが洗浄される。従来の半導体洗浄方法が洗浄に使用されてもよい。例えば、まず、アセトンを使用してゴリラガラスを超音波洗浄し、第2に、アルコールを使用してゴリラガラスを超音波洗浄する。最後に、酸素(O2)プラズマを使用してゴリラガラスに表面処理を施す。
第2のステップでは、図3Aに示されるように、光学保護ウィンドウ110の第2の表面112に透明な有機薄膜200が製作される。有機薄膜200の厚さは150nmから500nmである。有機薄膜は、反射防止膜を製作するための材料である。光学保護ウィンドウ110の第2の表面112に有機薄膜200を製作する技術は、スピンコーティング(spin-coating)、ドリッピング(dipping)、ディスペンシング(dispensing)などであってもよい。有機薄膜の厚さは、技術的パラメータを制御することによって確保される。
有機薄膜に適切な材料を選択することは、カメラモジュールの低反射率を実現するための鍵である。有機薄膜の屈折率は、光学保護ウィンドウの材料の屈折率に適合する必要がある。従って、光学保護ウィンドウの異なる材料に対しては、有機薄膜のために異なる材料を考慮する必要がある。一般に、ゴリラガラスの屈折率は1.51(Ndの値)である。従って、選択された有機薄膜の屈折率は、ゴリラガラスの屈折率に近い必要がある。例えば、膜の材料として選択された有機薄膜の屈折率Ndの値は、1.48から1.53の範囲である。光学保護ウィンドウの材料がゴリラガラスであるとき、有機薄膜は、透明なUV硬化性樹脂または透明な熱硬化性樹脂であってもよい。透明なUV硬化性樹脂は光硬化性アクリレート接着剤であってもよい。さらに、光硬化性アクリレート接着剤は、UVインプリント(Ultraviolet Imprint)の要件を満たすことができる。光透過率を十分に確保するためには、有機薄膜の材料は、可視光帯域の透過率が90%を超えるという要件を満たす必要がある。
第3のステップでは、モスアイ構造を有する可撓性ナノインプリントモールド210が製作される。可撓性モールドは、UV透過性を有する必要がある。可撓性モールドの材料は、ポリジメチルシロキサン(Polydimethylsiloxane、略してPDMS)、SU-8、アクリル樹脂、エポキシ樹脂などであってもよい。可撓性モールドの製作技術は従来技術であり、本発明ではその具体的な説明は省略する。
第4のステップでは、UVインプリントおよび脱型処理が行われる。第3のステップで準備された可撓性モールド210は、プレス加工の第2のステップで有機薄膜200側に位置し、その結果、図3Bに示されるように、モスアイ構造が有機薄膜200に転写されて反射防止膜220が得られる。この処理において、有機薄膜200を硬化させるために、紫外UV線が使用されてもよい。有機薄膜200が硬化された後、可撓性モールド210が有機薄膜200から分離され、すなわち、脱型処理が行われる。
前述の4つのステップによって、反射防止膜220は、光学保護ウィンドウ110の第2の表面112に製作されてもよい。技術の発展により、反射防止膜220は、残留層222を有さなくてもよく、すなわち、反射防止膜220は、円錐反射防止構造221のみを含む。
反射防止膜220は、周期的な円錐状のナノ構造を有する薄膜の層である。反射防止膜220は、反射率低減を容易にする。しかし、UVインプリントと脱型の過程では、処理によって理論上の円錐構造を得ることは極めて困難である。図2に示す円錐反射防止構造を得られてもよい。
あるいは、反射防止膜は、前述の製作技術のものと同様のステップを実行することによって、光学保護ウィンドウ110の第1の表面111に製作されてもよい。あるいは、反射防止膜は、光学保護ウィンドウ110の第1の表面111および第2の表面112の両方に製作されてもよい。反射防止膜が、光学保護ウィンドウ110の第1の表面111および/または第2の表面112上に製作された後、反射防止膜は、赤外線カットフィルタ140の第3の表面141、または赤外線カットフィルタ140の第4の表面142、または赤外線カットフィルタ140の第3の表面141および第4の表面142の両方に製作され続けてもよい。最後に、光学保護ウィンドウ110と赤外線カットフィルタ140の両方が両面反射防止膜構造を有し、光の反射がより良好に低減される。
実施形態3
カメラモジュールのカバーウィンドウ110の材料がサファイア材料である実施例を用いて、サファイアガラス基板上に反射防止膜を製作することについて以下に説明する。サファイアガラスは、優れた熱特性、優れた電気特性および誘電特性、ならびに化学腐食抵抗性、高温抵抗性、良好な熱伝導率、高硬度、赤外線透過性および良好な化学安定性などの他の特性を有する。現在、サファイア材料は、ますます多くのカメラモジュールの光学保護ウィンドウに使用されている。サファイアの屈折率はゴリラガラスの屈折率よりも大きいため、サファイアはゴリラガラスよりも高い反射率を有する。従って、サファイア材料をカメラモジュールのカバーウィンドウに使用するとき、サファイア材料の表面に超低反射率膜を施すことが非常に必要である。
本発明のこの実施形態では、ナノインプリント技術を用いて、サファイア材料で作られたカバーウィンドウの表面に、周期的な円錐反射防止構造を有する反射防止膜が製作される。その具体的な技術的プロセスは、実施形態2と同様である。サファイア材料の屈折率が1.7よりも大きいため、低反射率を達成するためには、膜の材料の屈折率は、光学的保護ウィンドウの材料の屈折率に適合する必要があり、すなわち、2つの材料の屈折率を近づける必要がある。従って、反射防止構造を有する膜を製作するために使用される材料の屈折率(Nd)は、1.67から1.78であることが好ましい。サファイア材料の硬度は比較的高いため、サファイア材料をナノインプリントするために使用される可撓性モールドには、より良いインプリント結果を得るために、硬度が比較的高いアクリル樹脂またはエポキシ樹脂材料が選択される必要がある。サファイア材料からなる光学保護ウィンドウ110の第2の表面112に製作された反射防止膜の円錐反射防止構造の基本的なパラメータは、実施形態1のものと同様である。任意選択で、反射防止膜は、サファイア材料で作られた光学保護ウィンドウ110の第1の表面111に製作されてもよい。任意選択で、光の反射の最適な低減を達成するために、反射防止膜は、サファイア材料で作られた光学保護ウィンドウの両面に製作される。
反射防止膜を製作するための基板に関する上記の説明は、ゴリラガラスおよびサファイアに特有のものである。赤外線カットフィルタの材料は青色ガラスであってもよい。青色ガラスを基板として用いて反射防止膜を製作する技術は、実施形態2の技術と同様である。同様の技術に基づいて、反射防止膜は、赤外線カットフィルタ140の第3の表面141および/または第4の表面に製作されてもよい。一般に、イメージセンサ180に隣接する光学素子の表面での光の反射は、別の光学素子の表面での反射よりも大きなエネルギーを生成し、従って、さらにゴーストおよびフレアの原因となる。赤外線カットフィルタ140は、一般にイメージセンサ180に隣接しているので、赤外線カットフィルタ140の表面で反射された光は、イメージセンサ180に直接入射して画像品質に影響を及ぼす可能性がより高い。従って、赤外線カットフィルタ140の表面に反射防止膜を製作することにより、赤外線カットフィルタ140とイメージセンサ180との間の二次的な反射による「花弁状」のフレア等を効果的に抑制することができる。
任意選択で、反射防止膜は、赤外線カットフィルタの両面に製作され、すなわち、反射防止膜220は、赤外線カットフィルタ140の第4の表面142に製作され、かつ反射防止膜230は、第3の表面141に製作される。反射防止膜220および反射防止膜230の構造パラメータは、基本的に同一である。図4Aに示すように、反射防止膜220の円錐反射防止構造の円錐中心軸は、反射防止膜230の円錐反射防止構造の円錐中心軸と一致してもよい。すなわち、円錐反射防止構造の円錐中心軸は一直線状にある。あるいは、円錐中心軸は、図4Bに示すように、互いにわずかにずれていてもよい。同様に、反射防止膜が光学保護ウィンドウ110の第1の表面111と第2の表面112の両方に製作されるとき、第1の表面111の反射防止膜の円錐反射防止構造の円錐中心軸は、第2の表面112の反射防止膜の円錐反射防止構造の円錐中心軸と一致してもよく、またはわずかにずれていてもよい。
実施形態4
本発明のこの実施形態はカメラモジュールを提供する。カメラモジュールは少なくとも1つのレンズおよび反射防止膜を含む。反射防止膜は、少なくとも1つのレンズの、光が通過する少なくとも1つの平面にある。反射防止膜は円錐反射防止構造を含む。円錐反射防止構造の底面の直径は40nmから150nmである。円錐反射防止構造の上部の直径は底面の直径の0%から30%である。円錐反射防止構造の高さは150nmから300nmである。2つの隣接する円錐反射防止構造の間の間隔は可視光帯域における波長の1/5から1/3である。
例えば、図1に示されるように、少なくとも1つのレンズ120は、平面121を含み、かつ反射防止膜は平面121上にある。
任意選択で、反射防止膜は、カバーウィンドウ110、少なくとも1つのレンズ120、または赤外線カットフィルタ140の、光が通過する少なくとも1つの平面にある。
任意選択で、反射防止膜は残留層をさらに含む。残留層と円錐反射防止構造とが全体として一体化されている。残留層の厚さは200nm以下である。
円錐反射防止構造の基本的なパラメータは実施形態1と同様である。反射防止膜の製作技術は実施形態2と同様である。
実施形態5
図5に示されるように、本発明のこの実施形態は、端末310を提供する。端末はカメラモジュール320を含む。カメラモジュール320は、実施形態1または実施形態4のカメラモジュールである。
本発明のこの実施形態は、端末310を提供する。端末310はカメラモジュール320を含む。カメラモジュール320は、カバーウィンドウと、赤外線カットフィルタと、反射防止膜とを含む。反射防止膜は、光学保護ウィンドウの、光が通過する少なくとも1つの表面にあり、または、反射防止膜は、赤外線カットフィルタの、光が通過する少なくとも1つの表面にある。反射防止膜は円錐反射防止構造を含む。円錐反射防止構造の底面の直径は40nmから150nmである。円錐反射防止構造の上部の直径は底面の直径の0%から30%である。円錐反射防止構造の高さは150nmから300nmである。2つの隣接する円錐反射防止構造の間の間隔は可視光帯域における波長の1/5から1/3である。
本発明のこの実施形態は、端末をさらに提供する。端末は、カメラモジュールを含む。カメラモジュールは、少なくとも1つのレンズおよび反射防止膜を含む。反射防止膜は、少なくとも1つのレンズの、光が通過する少なくとも1つの平面にある。反射防止膜は円錐反射防止構造を含む。円錐反射防止構造の底面の直径は40nmから150nmである。円錐反射防止構造の上部の直径は底面の直径の0%から30%である。円錐反射防止構造の高さは150nmから300nmである。2つの隣接する円錐反射防止構造の間の間隔は可視光帯域における波長の1/5から1/3である。
本発明のこの実施形態に提供される端末は、反射防止膜を有するカメラモジュールを含む。このように、光の反射は低減されることができ、撮影時のゴーストやフレアの問題は効果的に抑制されることができる。
実施形態6
図6は、本発明のこの実施形態による端末の概略構造図である。端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant、パーソナルデジタルアシスタント)、ノートブックコンピュータ、またはデジタルカメラなどの端末デバイスであってもよい。端末が携帯電話である実施例を用いることにより、図6は、本発明のこの実施形態に提供される端末に関連する携帯電話400の部分的な構成のブロック図を示す。携帯電話400は、RF(Radio Frequency、無線周波数)回路410、メモリ420、入力部430、表示部440、カメラモジュール450、オーディオ回路460、WiFi(登録商標)(ワイヤレスフィデリティ、Wireless Fidelity)モジュール470、プロセッサ480、および電源490のような構成要素を含む。当業者は、図6に示す携帯電話構造が、携帯電話の制限を構成するものではなく、携帯電話は、図に示されるものより多いまたは少ない構成要素、またはいくつかの構成要素の組み合わせ、または異なる配置の構成要素を含んでもよいことを理解できる。
以下に、携帯電話400の各構成部について、図6を参照して具体的に説明する。
RF回路410は、情報の受信および送信プロセスまたは呼処理において信号を受信および送信し、特に、基地局からダウンリンク情報を受信した後、処理のためにダウンリンク情報をプロセッサ480に送信し、かつ基地局にアップリンクデータを送信するように構成されてもよい。一般に、RF回路は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、カプラ、LNA(Low Noise Amplifier、低雑音増幅器)、およびデュプレクサを含むが、これらに限定されない。さらに、RF回路410は、無線通信によってネットワークおよび別のデバイスとさらに通信してもよい。無線通信については、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications、移動通信のグローバルシステム)、GPRS(General Packet Radio Service、汎用パケット無線サービス)、CDMA(Code Division Multiple Access、符号分割多元接続)、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access、広帯域符号分割多元接続)、LTE(Long Term Evolution、ロングタームエボリューション)、Eメール、およびSMS(Short Messaging Service、ショートメッセージサービス)を含む任意の通信標準またはプロトコルが使用されてもよいが、これらに限定されない。
メモリ420は、ソフトウェアプログラムおよびモジュールを格納するように構成されてもよい。プロセッサ480は、メモリ420に格納されたソフトウェアプログラムおよびモジュールを実行することにより携帯電話400の各種機能アプリケーションおよびデータ処理を行う。メモリ420は主にプログラム格納領域およびデータ格納領域を含んでもよい。プログラム格納領域は、オペレーティングシステムや、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能や画像再生機能)によって要求されるアプリケーションプログラムなどが格納していてもよい。データ格納領域は、携帯電話400の使用に応じて作成されたデータ(例えば、音声データや電話帳)などを格納していてもよい。さらに、メモリ420は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリ装置、または別の揮発性固体記憶装置をさらに含んでもよい。
入力部430は、入力されたデジタルまたは文字情報を受信し、携帯電話400のユーザ設定および機能制御に関連する信号入力を生成するように構成されてもよい。特に、入力部430は、タッチパネル431および別の入力装置432を含んでもよい。タッチパネル431は、タッチスクリーンとも呼ばれ、ユーザがタッチパネル431上またはタッチパネル431の近傍で行ったタッチ操作(例えば、指またはスタイラスなどの任意の適切な物または付属品を使用して、タッチパネル431上またはタッチパネル431近傍のユーザによって行われる操作)を収集し、予め設定されたプログラムに従って対応する接続装置を駆動してもよい。任意選択で、タッチパネル431は、タッチ検出装置とタッチコントローラの2つの部分を含んでもよい。タッチ検出装置は、ユーザがタッチした位置を検出し、タッチ操作により得られた信号を検出し、タッチコントローラに信号を伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、タッチ情報をタッチポイント座標に変換し、プロセッサ480にタッチポイント座標を送信する。タッチコントローラは、プロセッサ480によって送信されたコマンドを受信して実行してもよい。タッチパネル431は、抵抗型、容量型、赤外線型、表面弾性波型などの複数の種類を用いて実現されてもよい。入力部430は、タッチパネル431に加えて、別の入力装置432をさらに含んでもよい。特に、別の入力装置432は、物理キーボード、ファンクションキー(例えば、ボリュームコントロールキーまたはスイッチキー)、トラックボール、マウス、またはジョイスティックの1つまたは複数を含んでもよいが、これらに限定されない。
表示部440は、ユーザによって入力された情報またはユーザに提供される情報、および携帯電話400の各種メニューを表示するように構成されてもよい。表示部440は、表示パネル441を含んでもよい。任意選択で、表示パネル441は、LCD(Liquid Crystal Display、液晶ディスプレイ)、OLED(Organic Light-Emitting Diode、有機発光ダイオード)などの形態で構成されてもよい。表示パネル441は、表示画面とも呼ばれてもよい。さらに、タッチパネル431は、表示パネル441を覆ってもよい。タッチパネル431は、タッチパネル431上又またはその近傍のタッチ操作を検出した後、タッチ操作についての情報をプロセッサ480に伝送してタッチイベントタイプを決定する。次に、プロセッサ480は、タッチイベントタイプに従って、表示パネル441に、対応する視覚的出力を提供する。図6では、タッチパネル431と表示パネル441とが2つの独立した部品として使用され、携帯電話400の入出力機能を実施している。しかし、いくつかの実施形態では、タッチパネル431と表示パネル441とを一体化して、携帯電話400の入出力機能を実施してもよい。
携帯電話400は、光センサ、動きセンサ、または別のセンサなどの少なくとも1つのセンサ411をさらに含んでもよい。特に、光センサは、周囲光センサおよび近接センサを含んでもよい。周囲光センサは、周囲の光の強さに応じて表示パネル441の輝度を調整してもよい。近接センサは、携帯電話400が耳に近づくと表示パネル441および/またはバックライトを消灯してもよい。動きセンサの一種として、加速度センサは、様々な方向(一般的には3軸)の加速度の値を検出し、静止状態では重力の値および方向を検出することができ、かつ携帯電話姿勢を識別するアプリケーション(例えば、風景モードとポートレートモードとの画面切り替え、関連ゲーム、および磁力計の姿勢校正)や、振動識別に関連する機能(例えば、歩数計やタッピング)などに使用されてもよい。ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、および赤外線センサのような他のセンサについては、携帯電話400にさらに構成することができるが、詳細はここでは説明しない。
オーディオ回路460、ラウドスピーカ461およびマイクロフォン462は、ユーザと携帯電話400との間のオーディオインターフェースを提供することができる。オーディオ回路460は、受信されたオーディオデータが変換された後に得られる電気信号をラウドスピーカ461に伝送してもよい。ラウドスピーカ461は、電気信号を音声信号に変換して当該音声信号を出力する。また、マイクロフォン462は、集音された音声信号を電気信号に変換し、オーディオ回路460は、電気信号を受信して当該電気信号を音声データに変換し、プロセッサ480に当該音声データを出力して処理するその後、処理されたオーディオデータは、RF回路410によって、例えば別の携帯電話に送信されるか、またはオーディオデータは、さらなる処理のためにメモリ420に出力される。
WiFi(登録商標)は、近距離無線伝送技術に属する。WiFi(登録商標)モジュール470を使用することによって、携帯電話400は、ユーザが電子メールを受信し、送信し、ウェブページを閲覧し、ストリーミングメディアにアクセスするなどを支援してもよい。WiFi(登録商標)モジュール470は、ユーザのためにブロードバンドインターネットへの無線アクセスを提供する。図6は、WiFi(登録商標)モジュール470を示しているが、WiFi(登録商標)モジュール470は携帯電話400の必須構成要素ではなく、本発明の本質を変更することなく、必要に応じて完全に省略されてもよいことが理解され得る。
プロセッサ480は、携帯電話400の制御センタであり、各種インタフェースや回線を用いて携帯電話全体の全部分に接続されており、携帯電話400の各種機能、ソフトウェアプログラムの作動や実行によるデータ処理、および/またはメモリ420に格納されたモジュールを、メモリ420に格納されたデータを呼び出すことによって実行し、携帯電話上で全体的な監視を行うことができる。任意選択で、プロセッサ480は、1つまたは複数の処理ユニットを含んでもよい。好ましくは、アプリケーションプロセッサおよびモデムプロセッサは、プロセッサ480に統合されてもよい。アプリケーションプロセッサは、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース、アプリケーションプログラムなどを主に処理する。モデムプロセッサは、主に無線通信を処理する。モデムプロセッサは、プロセッサ480に統合されていてもいなくてもよいことが理解され得る。
携帯電話400は、全ての部分に電力を供給する電源490(例えば、バッテリー)をさらに含む。好ましくは、電源管理システムを使用して電源をプロセッサ480に論理的に接続し、電力管理システムを用いて料金管理、放電管理、電力消費管理などの機能を実施する。
図示していないが、携帯電話400には、ブルートゥース(登録商標)モジュール等が含まれていてもよい。詳細はここでは説明しない。
本発明のこの実施形態に提供される端末は、表示画面441と、カメラモジュール450と、プロセッサ480と、メモリ420とを含む。
カメラモジュール450は、カバーウィンドウと、赤外線カットフィルタと、反射防止膜とを含む。
反射防止膜は、光学保護ウィンドウの、光が通過する少なくとも1つの表面にあり、または反射防止膜は、赤外線カットフィルタの、光が通過する少なくとも1つの表面にある。
反射防止膜は円錐反射防止構造を含む。
円錐反射防止構造の底面の直径は40nmから150nmである。円錐反射防止構造の上部の直径は底面の直径の0%から30%である。円錐反射防止構造の高さは150nmから300nmである。2つの隣接する円錐反射防止構造の間の間隔は可視光帯域における波長の1/5から1/3である。
表示画面441は、カメラモジュール450によって撮影された画像またはビデオをユーザに対して表示するようにさらに構成されてもよい。メモリ420は、カメラモジュール450によって撮影された画像またはビデオを格納するようにさらに構成されてもよい。
任意選択で、カメラモジュール450は、実施形態1または実施形態4のカメラモジュールであってもよい。
本発明のこの実施形態に提供される端末は、表示画面と、プロセッサと、メモリと、反射防止膜を有するカメラモジュールとを含む。このように、光の反射は低減されることができ、撮影時のゴーストやフレアの問題は効果的に抑制されることができる。
最後に、前述の実施形態は、本発明の技術的解決策を説明することを意図した単なる実施例に過ぎず、本発明を限定することを意図するものではないことに留意されたい。本発明および本発明によってもたらされる有益な効果は、前述の実施形態を参照して詳細に説明されているが、当業者は、前述の実施形態に記載された技術的解決策をさらに変更し、または本発明の特許請求の範囲から逸脱することなく、本発明のいくつかの技術的特徴に等価置換を行うことができることは理解されるべきである。
110 光学保護ウィンドウ
111 第1の表面
112 第2の表面
120 レンズ
121 平面
130 光
140 赤外線カットフィルタ
141 第3の表面
142 第4の表面
150 イメージセンサ
200 有機薄膜
210 可撓性モールド
220 反射防止膜
221 円錐反射防止構造
222 残留層
230 反射防止膜
310 端末
320 カメラモジュール
400 携帯電話
410 RF回路
411 センサ
420 メモリ
430 入力部
431 タッチパネル
432 別の入力装置
440 表示部
441 表示パネル
450 カメラモジュール
460 オーディオ回路
461 ラウドスピーカ
462 マイクロフォン
470 WiFiモジュール
480 プロセッサ
490 電源

Claims (21)

  1. カメラモジュールであって、前記カメラモジュールは、カバーウィンドウと、赤外線カットフィルタと、反射防止膜とを備え、
    前記反射防止膜は、前記光学保護ウィンドウの、光が通過する少なくとも1つの表面にあり、または、前記反射防止膜は、前記赤外線カットフィルタの、光が通過する少なくとも1つの表面にあり、
    前記反射防止膜は、円錐反射防止構造を備え、かつ
    前記円錐反射防止構造の底面の直径は40nmから150nmであり、前記円錐反射防止構造の上部の直径は前記底面の直径の0%から30%であり、前記円錐反射防止構造の高さは150nmから300nmであり、かつ2つの隣接する円錐反射防止構造の間の間隔は可視光帯域における波長の1/5から1/3である、カメラモジュール。
  2. 前記反射防止膜が、前記光学保護ウィンドウの、光が通過する少なくとも1つの表面にあることは、特に、前記光が前記光学保護ウィンドウの第1の表面および前記第1の表面に対向する第2の表面を通過し、かつ前記反射防止膜は前記第1の表面もしくは前記第2の表面のいずれかまたは両方にあることである、請求項1に記載のカメラモジュール。
  3. 前記反射防止膜の材料の屈折率は、前記光学保護ウィンドウの材料の屈折率に近い、請求項2に記載のカメラモジュール。
  4. 前記光学保護ウィンドウの前記材料はゴリラガラスであり、かつ前記反射防止膜の前記材料は、透明な紫外線硬化性樹脂または透明な熱硬化性樹脂である、請求項3に記載のカメラモジュール。
  5. 前記光学保護ウィンドウの前記材料はサファイア材料であり、かつ前記反射防止膜の前記材料の前記屈折率は1.68から1.76である、請求項3に記載のカメラモジュール。
  6. 前記光学保護ウィンドウの前記材料は透明な有機材料である、請求項3に記載のカメラモジュール。
  7. 可視光帯域の前記光学保護ウィンドウの前記材料の光透過率は90%以上である、請求項1から6のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
  8. 前記反射防止膜が、前記赤外線カットフィルタの、光が通過する少なくとも1つの表面にあることは、特に、前記光が前記赤外線カットフィルタの第3の表面および前記第3の表面に対向する第4の表面を通過し、かつ前記反射防止膜は前記第3の表面もしくは前記第4の表面のいずれかまたは両方にあることである、請求項1に記載のカメラモジュール。
  9. 前記反射防止膜の材料の屈折率は、前記赤外線カットフィルタの材料の屈折率に近い、請求項8に記載のカメラモジュール。
  10. 前記反射防止膜は残留層をさらに備え、前記残留層と前記円錐反射防止構造とが全体として一体化されており、かつ前記残留層の厚さは200nm以下である、請求項1から9のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
  11. カメラモジュールであって、前記カメラモジュールは、少なくとも1つのレンズおよび反射防止膜を備え、
    前記反射防止膜は、前記少なくとも1つのレンズの、光が通過する少なくとも1つの平面にあり、
    前記反射防止膜は、円錐反射防止構造を備え、かつ
    前記円錐反射防止構造の底面の直径は40nmから150nmであり、前記円錐反射防止構造の上部の直径は前記底面の直径の0%から30%であり、前記円錐反射防止構造の高さは150nmから300nmであり、かつ2つの隣接する円錐反射防止構造の間の間隔は可視光帯域における波長の1/5から1/3である、カメラモジュール。
  12. 前記反射防止膜は残留層をさらに備え、前記残留層と前記円錐反射防止構造とが全体として一体化されており、かつ前記残留層の厚さは200nm以下である、請求項11に記載のカメラモジュール。
  13. 端末であって、前記端末は、表示画面と、カメラモジュールと、プロセッサと、メモリとを備え、
    前記カメラモジュールは、少なくとも1つのレンズおよび反射防止膜を備え、
    前記反射防止膜は、前記少なくとも1つのレンズの、光が通過する少なくとも1つの平面にあり、
    前記反射防止膜は、円錐反射防止構造を備え、かつ
    前記円錐反射防止構造の底面の直径は40nmから150nmであり、前記円錐反射防止構造の上部の直径は前記底面の直径の0%から30%であり、前記円錐反射防止構造の高さは150nmから300nmであり、かつ2つの隣接する円錐反射防止構造の間の間隔は可視光帯域における波長の1/5から1/3である、端末。
  14. 端末であって、前記端末は、表示画面と、カメラモジュールと、プロセッサと、メモリとを備え、
    前記カメラモジュールは、カバーウィンドウと、赤外線カットフィルタと、反射防止膜とを備え、
    前記反射防止膜は、前記光学保護ウィンドウの、光が通過する少なくとも1つの表面にあり、または、前記反射防止膜は、前記赤外線カットフィルタの、光が通過する少なくとも1つの表面にあり、
    前記反射防止膜は、円錐反射防止構造を備え、かつ
    前記円錐反射防止構造の底面の直径は40nmから150nmであり、前記円錐反射防止構造の上部の直径は前記底面の直径の0%から30%であり、前記円錐反射防止構造の高さは150nmから300nmであり、かつ2つの隣接する円錐反射防止構造の間の間隔は可視光帯域における波長の1/5から1/3である、端末。
  15. 前記反射防止膜が、前記光学保護ウィンドウの、光が通過する少なくとも1つの表面にあることは、特に、前記光が前記光学保護ウィンドウの第1の表面および前記第1の表面に対向する第2の表面を通過し、かつ前記反射防止膜は前記第1の表面もしくは前記第2の表面のいずれかまたは両方にあることである、請求項14に記載の端末。
  16. 前記反射防止膜の材料の屈折率は、前記光学保護ウィンドウの材料の屈折率に近い、請求項15に記載の端末。
  17. 前記光学保護ウィンドウの前記材料はゴリラガラスであり、かつ前記反射防止膜の前記材料は透明な紫外線硬化性樹脂または透明な熱硬化性樹脂である、請求項16に記載の端末。
  18. 前記光学保護ウィンドウの前記材料はサファイア材料であり、かつ前記反射防止膜の前記材料の前記屈折率は1.68から1.76である、請求項16に記載の端末。
  19. 前記反射防止膜が、前記赤外線カットフィルタの、光が通過する少なくとも1つの表面にあることは、特に、前記光が、前記赤外線カットフィルタの第3の表面および前記第3の表面に対向する第4の表面を通過し、かつ前記反射防止膜は前記第3の表面もしくは前記第4の表面のいずれかまたは両方にあることである、請求項14に記載の端末。
  20. 前記反射防止膜の材料の屈折率は、前記赤外線カットフィルタの材料の屈折率に近い、請求項19に記載の端末。
  21. 前記反射防止膜は残留層をさらに備え、前記残留層と前記円錐反射防止構造とが全体として一体化されており、かつ前記残留層の厚さは200nm以下である、請求項14から20のいずれか一項に記載の端末。
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