JP2018516771A - ガイド・ブッシュを含む旋盤 - Google Patents

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Abstract

本発明は、移動式主軸台(2)を含む旋盤に関し、移動式主軸台(2)は、並進及び回転の軸線(14)に関して、回転されることとなるワークピース(8)を回転させて前方へ移動させるように設計されており、ガイド・ブッシュ(9)は、旋盤のフレーム(1)に取り付けられるように設計されており、また、ブッシュ・スピンドル(13)及びグリッパ又はクランピング機構(5)を含む。ガイド・ブッシュ(9)は、ブッシュ・モード又はグリップ・モードのいずれかで動作するように設計されており、また、並進及び回転の軸線(14)に沿って、フレームに対して軸線方向に移動可能となるように設計されている。旋盤(9)は、−ガイド・ブッシュが移動式主軸台によって軸線方向に駆動される第1のモード、及び−ガイド・ブッシュの軸線方向の位置がフレームに対して静止している第2のモードで動作するように配置されている。

Description

本発明は、ガイド・ブッシュに関し、また、グリッパ又はクランピング機構を備えたガイド・ブッシュを有する旋盤に関する。
旋盤は、切粉除去によって機械的なパーツを機械加工するために使用されるマシニング・ツールである。
広範囲の旋盤及び旋盤機器が存在しており、それぞれ、さまざまな範囲の異なる機械加工動作をカバーし、また、それに適している。
特許文献1は、フレームに取り付けられているガイド・ブッシュを装備した旋盤を説明しており、それは、精密機械加工のためのライト・クランピングから、たとえば、ローレット切りのとき、前方向移動が必要ないときに、高い圧力を伴う動作を可能にするハード・クランピングへ、その内部直径を調節するように設計されており、バーの可変のクランピングを提供するようになっている。
特許文献2は、フレーム及び移動式主軸台に取り付けられているガイド・ブッシュ及びブッシング・クランプを含む自動旋盤を開示している。自動旋盤は、フレームに取り付けられているグリッパを使用して同時にバーを保持しながら、バーの前方向移動を可能にし、一方、クランプされていないモードで移動式主軸台を後方へ移動させる手段を含む。
特許文献3は、長くて小さい直径のパーツを機械加工するための旋盤を説明しており、それは、キャリッジを含み、キャリッジは、パーツの回転軸線に沿って移動可能であり、また、ガイド・ブッシュ及びマシニング・ツールを支持している。
特許文献4及び特許文献5は、ガイド・ブッシュがある状態で材料を機械加工するためのモードから、ガイド・ブッシュがない状態で材料を機械加工するためのモードへ切り替えられ得る、自動旋盤に関する。
これらの旋盤は、改善された機械加工性能をオペレータに提供する旋盤を設計する意図を明らかにしている。
現在、利用可能な機械加工動作の範囲、及び、高い機械加工効率及び有効性を保証しながら機械加工され得るパーツのタイプの観点から、より大きい柔軟性を提供するように設計された、自動式又は半自動式の多目的旋盤に対する要求が市場でますます増大している。
EP0463433 CH408591 JP61103705 EP1698416 EP1704950
本発明の1つの目的は、先行技術よりも幅広い範囲の機械加工動作を支持する多目的旋盤を提案することである。
本発明の別の目的は、異なるタイプのパーツ、特に、非常に高い長さ/直径の比率(たとえば、4よりも大きい)を有するパーツの機械加工を可能にする旋盤を提案することである。
本発明の別の目的は、小さいシリーズ及び大きいシリーズの(in small and large series)パーツの効率的な機械加工を提供する旋盤を提案することである。
本発明によれば、これらの目的は、特に、
並進及び回転の軸線に関して、機械加工されることとなるパーツの回転及び並進を確保するように設計されている移動式主軸台と、
旋盤のフレームに取り付けられるように設計されているガイド・ブッシュであって、ガイド・ブッシュは、ブッシュ・スピンドル、及び、グリッパ又はクランピング機構を含み、ガイド・ブッシュは、ブッシュ・モード又はグリップ・モードのいずれかで動作するように設計されている、ガイド・ブッシュと
を含む、旋盤であって、
ガイド・ブッシュは、並進及び回転の前記軸線に沿って、フレームに対して軸線方向に移動可能となるように設計されており、
旋盤は、第1のモードで動作するように設計されており、第1のモードでは、ガイド・ブッシュは、移動式主軸台によって軸線方向に駆動され、
旋盤は、第2のモードで動作するように設計されており、第2のモードでは、ガイド・ブッシュの軸線方向の位置は、フレームに対して静止していることを特徴とする、旋盤によって実現される。
本発明によれば、移動式主軸台という用語は、スピンドルを表しており、スピンドルは、機械加工されることとなるパーツの一部分を保持し、それを回転させ、回転及び並進の軸線に関して、それを軸線方向に移動させて並進させるように設計されている。
本発明によれば、軸線方向及び半径方向という用語は、パーツの回転及び並進の軸線を表している。この専門用語は、その理解を容易にするために、説明の全体を通して使用されている。
本発明によれば、「ガイド・ブッシュ」という用語は、機械加工されることとなるパーツの端部部分をガイドするために使用される支持エレメントを表しており、前記支持エレメントは、回転軸線(機械加工されることとなるパーツの前方向移動の軸線)の上の移動式主軸台から分離されている。
本発明によれば、「ブッシュ・スピンドル」という用語は、スピンドルを表しており、そのスピンドルは、機械加工されることとなるパーツの一部分を軸線方向にガイドし、回転移動を実行しながら、機械加工されることとなるパーツの回転及び並進の軸線に関して、それを半径方向に保持するように設計されている。
本発明によれば、「グリッパ又はクランピング機構」という用語は、任意のエレメント又はエレメント部分を表しており、それは、活性化可能/非活性化可能であり、前記エレメント又はエレメント部分に対するパーツの任意の相対的な移動を防止するために、パーツに作用するように設計されている。
1つの実施形態によれば、ブッシュのグリッパ又はクランピング機構は、ブッシュ・スピンドルに関して同軸に位置決めされている。
1つの実施形態によれば、ブッシュのグリッパ又はクランピング機構は、ブッシュ・スピンドルのキャビティー又は内部通路の中で動作するように設計されている。
本発明によれば、「ガイド・ブッシュがブッシュ・モードで動作する」という表現は、グリッパ又はクランピング機構が解放された状態で、ブッシュが動作し、機械加工されることとなるパーツが、その自由端部部分がブッシュ・スピンドルによって支持及び/又はガイドされている状態で、ガイド・ブッシュに関して軸線方向に自由に移動することができるようになっているということを意味している。
本発明によれば、「ガイド・ブッシュがグリップ・モードで動作する」という表現は、グリッパ又はクランピング機構が機械加工されることとなるパーツの一部分の周りでクランプされている状態で、ブッシュが動作し、たとえば、ガイド・ブッシュに対するパーツの任意の軸線方向の並進移動を防止するようになっているということを意味している。
機械加工されることとなるパーツは、フィード・バーであることが可能である。
この解決策は、特に、以下のシステムの利点のすべてを提供する旋盤を提供するという、先行技術に優る利点を有する。
−フレームに対して静止しているガイド・ブッシュを備えた旋盤、特に、バー・フィード・デバイスを備えた旋盤、
−フレームに対して軸線方向に移動可能なブッシング・クランプを備えた旋盤、並びに、
−移動式主軸台(又は、バー旋盤/ターニング・マシン)を備えた旋盤。
この解決策は、特に、以下を可能にする旋盤を提供するという、先行技術に優る利点を有する。
−ガイド・ブッシュ・モードでの機械加工、特に、機械加工されることとなるパーツの連続的な前方向移動を伴い、特に、同時の動作時間において実装され得る、移動式主軸台の後方向移動を伴う。
−機械加工されることとなるパーツの一方の端部を機械加工ゾーンの近くに保持する精密機械加工。特に、機械加工されることとなるパーツの軸線方向の移動を伴う。
この解決策は、旋盤のコンポーネントを交換し、挿入し、又は置換する必要なく、パーツの機械加工の間に、自動的に又は半自動的に、機械加工モードを変化させることを可能にするという、先行技術に優る注目すべき利点を提供する。機械加工のタイプに応じて、機械加工モードは、有利には、同時の動作時間において変化させられ得る。
1つの実施形態によれば、ガイド・ブッシュは、電動化されている。
1つの実施形態によれば、ブッシュ・スピンドル及び/又はブッシュのグリッパ若しくはクランピング機構を含むガイド・ブッシュのすべての又は少なくとも1つのパーツは、フレームから取り外し可能である。好ましくは、ガイド・ブッシュのすべて又は前記パーツは、パーツの回転及び並進の軸線に沿って、軸線方向に取り外し可能である。有利には、ガイド・ブッシュのすべて又は前記パーツは、機械加工ゾーンに向けて、すなわち、旋盤の1つ又は複数のツールの作業位置に向けて配向されている、フレームの側から取り外し可能である。
この解決策は、故障の場合に、又は、メンテナンス作業の間に、ブッシュ・スピンドル及び/又はグリッパ若しくはクランピング機構の急速で容易な取り換え又は交換を提供するだけでなく、機械加工のタイプ及び/又は機械加工されることとなるパーツのタイプに応じて、これらのコンポーネントを変化させることを可能にするという、先行技術に優る注目すべき利点を提供する。たとえば、ブッシュ・スピンドル及び/又はブッシュのグリッパ若しくはクランピング機構は、機械加工の特定のタイプの特定の要件、たとえば、パーツの寸法要件(直径、長さ)、又は、機械加工されている材料に関する要件(剛性、密度、弾性)を満たす、さまざまな範囲のスピンドル/グリッパから選ばれ得る。
また、この解決策は、特定のシリーズのパーツの生産に関連付けられるガイド・ブッシュ若しくはブッシュ・スピンドル及び/若しくはグリッパを単に組み立てることによって、前記シリーズのパーツを作り出すように、旋盤を再割り当てすることを可能にするという、先行技術に優る利点を有する。この利点は、生産の場所が、地理的に分離されているいくつかの現場に分配された複数の旋盤を含むときに、注目に値する。このケースでは、1つの旋盤から別の旋盤へ、それぞれ、1つの現場から別の現場へ、単にガイド・ブッシュを輸送することは、シリーズのパーツの生産の継続又は再始動を可能にする。
1つの実施形態によれば、旋盤は、少なくとも部分的に、ブッシュ・スピンドル及び/又はグリッパ若しくはクランピング機構を半径方向に取り囲むシースを含む。シースは、フレームに対するシースの軸線方向の並進移動を可能にするリンクによって、フレームにリンク接続されるように設計されている。1つの実施形態によれば、リンクは、スライディング・リンクである。別の実施形態によれば、リンクは、スライディング・ピボッティング・リンクである。
この解決策は、特に、コンパクトで輸送可能で取り外し可能なガイド・ブッシュを提供するという、先行技術に優る利点を有する。
とりわけ有利な実施形態によれば、旋盤は、第1のカップリング・デバイスを含み、
第1のカップリング・デバイスは、係合可能/係合解除可能であり、また、ガイド・ブッシュと移動式主軸台との間で動作し、
第1のカップリング・デバイスは、パーツの並進及び回転の軸線に沿って、ガイド・ブッシュ及び移動式主軸台を軸線方向にカップリングするように設計されている。
有利な実施形態によれば、第1のカップリング・デバイスは、ブッシュのシースの端部部分と移動式主軸台の端部部分との間で動作する。
有利な実施形態によれば、第1のカップリング・デバイスは、軸線方向の移動の間に、ブッシュのシースと移動式主軸台との間の距離を、一定に維持するように設計されており、また、カップリングが起こったときのブッシュのシースと移動式主軸台との間の距離に等しい状態に維持するように設計されている。
この解決策は、ブッシュ・スピンドル及びブッシュのグリッパ又はクランピング機構が、これらのエレメント間の相対的距離を一定に維持しながら、また、カップリングが起こったときの距離に等しい状態に維持しながら、移動式主軸台によって軸線方向に駆動されるように設計されている、旋盤を提供するという、先行技術に優る注目すべき利点を有する。
1つの有利な実施形態によれば、旋盤は、第2のカップリング・デバイスを含み、第2のカップリング・デバイスは、係合可能/係合解除可能であり、ガイド・ブッシュとフレームとの間で動作し、第2のカップリング・デバイスは、並進及び回転の前記軸線に沿って、フレームに対してガイド・ブッシュの位置を軸線方向に設定するように設計されている。
有利な実施形態によれば、第2のカップリング・デバイスは、ブッシュのシースの表面の上で半径方向に動作し、たとえば、フレームに対するシースの軸線方向の位置を設定するようになっている。
この解決策は、特に、ブッシュ・スピンドル及びブッシュのグリッパ又はクランピング機構が、機械加工されることとなるパーツのタイプ、及び/又は、単一のパーツの機械加工局面に応じて変化し得る相対的距離において、フレームに対して設定され得る、旋盤を提供するという、先行技術に優る利点を有する。
有利な実施形態によれば、ブッシュ・スピンドル及びグリッパ又はクランピング機構は、パーツの並進及び回転の軸線と同軸の回転軸線を備えるピボッティング・リンクによって、たとえば、軸受又はボール軸受によって、ブッシュのシースにリンク接続されている。
この解決策は、ガイド・ブッシュが自由に回転するか、又は、移動式主軸台によって、又は、ガイド・ブッシュに直接的に作用するアクチュエータ若しくはモータによって、ガイド・ブッシュが回転させられるかのいずれかである、機械加工を可能にするという利点を有する。アクチュエータ又はモータは、ガイド・ブッシュの中に構築され得、又は、ガイド・ブッシュの外側にあることが可能である。
有利な実施形態によれば、旋盤は、第3のカップリング・デバイスを含み、第3のカップリング・デバイスは、ガイド・ブッシュと移動式主軸台との間で動作するように設計されており、第3のカップリング・デバイスは、移動式主軸台の回転をガイド・ブッシュに伝達するように設計されている。好ましくは、第3のカップリング・デバイスは、移動式主軸台の回転パーツの回転を、ブッシュのグリッパ又はクランピング機構に、及び/又は、ブッシュ・スピンドルに伝達するように設計されている。
1つの実施形態によれば、第3のカップリング・デバイスは、係合可能/係合解除可能である。
1つの実施形態によれば、シースの一部分は、移動式主軸台の端部部分、特に、移動式主軸台の回転パーツの端部部分を半径方向に取り囲むように設計されている。第3のカップリング・デバイスは、軸線方向のスロットと協働する突起部を含み、ブッシュ・スピンドルの端部部分は、突起部又は軸線方向のスロットのうちのいずれか一方を含み、移動式主軸台の端部部分は、突起部及び前記軸線方向のスロットのうちの他方を含む。
この解決策は、ブッシュ・スピンドル及び/又はブッシュのグリッパ若しくはクランピング機構が移動式主軸台によって駆動されて回転するモードを使用した機械加工を可能にするという利点を有する。
1つの実施形態によれば、旋盤は、自動式の又は半自動式のコンピューター数値制御(CNC)旋盤である。
また、本発明は、
−ブッシュ・スピンドルと、
−グリッパ又はクランピング機構と、
−ブッシュ・スピンドル及び/又はグリッパ若しくはクランピング機構を少なくとも部分的に取り囲むブッシュのシースと
を含む、旋盤のためのガイド・ブッシュであって、
ブッシュ・モード又はグリップ・モードのいずれかで動作するように設計されており、ブッシュの前記シースは、特にリンクによって、旋盤のフレームにリンク接続されるように設計されており、リンクは、特に、前記フレームに対するブッシュの前記シースの並進移動を可能にし、それは、機械加工されることとなるパーツが前記ガイド・ブッシュによって保持されているときに、機械加工されることとなるパーツの並進及び回転の軸線に関して、実質的に軸線方向になっており、ブッシュ・スピンドル及びグリッパ又はクランピング機構は、好ましくは軸線方向に、前記シースに対して取り外し可能となるように設計されている、ガイド・ブッシュに関する。
とりわけ有利な実施形態によれば、ガイド・ブッシュは、前記ブッシュ・スピンドル及び前記グリッパ又はクランピング機構を受け入れるブッシュ本体部を含み、前記ブッシュ本体部は、好ましくは軸線方向に、前記シースに対して取り外し可能となるように設計されている。
本発明の例示的な実施形態が、説明の中に与えられており、それは、添付の図によって図示されている。
本発明による旋盤のフレームにリンク接続されているガイド・ブッシュの正面図である。 図1の中の線DDに沿って見た断面を示す図である。 本発明による、ブッシング・クランプ及びブッシュ・スピンドルの詳細図である。 本発明による、フレームからの、ブッシング・クランプ及びブッシュ・スピンドルを含む取り外し可能なブッシュ本体部の除去を図示する図である。 本発明による、移動式主軸台の一方の端部を部分的に取り囲むガイド・ブッシュを示す図である。 本発明による、ガイド・ブッシュのシースの表面、及び、取り外し可能なブッシュ本体部の詳細を示す図である。 本発明による、フィード・バーを前方へ移動させるための方法のステップを示す図である。 本発明による、フィード・バーを前方へ移動させるための方法のステップを示す図である。 本発明による、フィード・バーを前方へ移動させるための方法のステップを示す図である。 本発明による、フィード・バーを前方へ移動させるための方法のステップを示す図である。 本発明による、閉じたブッシング・クランプを伴う機械加工方法のステップを示す図である。 本発明による、閉じたブッシング・クランプを伴う機械加工方法のステップを示す図である。
本発明は、ブッシング・クランプを備えたガイド・ブッシュを有する旋盤に関する。
図1及び図2は、旋盤のフレーム1にリンク接続されているガイド・ブッシュ9を示しており、旋盤は、マシニング・ツール4及び移動式主軸台2を含み、移動式主軸台2は、パーツ8を回転させるように設計されており、また、パーツの並進及び回転の軸線14に沿ってパーツ8を前方へ移動させるように設計されている。
ガイド・ブッシュ9は、ブッシュ・スピンドル13を包むブッシュ本体部22を含み、ブッシュ・スピンドル13は、内部通路を有しており、内部通路は、機械加工されることとなるパーツ8の一部分が、前記内部通路の中に保持され、内部通路の中をスライドすることを可能にする。
機械加工されることとなるパーツは、通常、実質的に円筒状の形状を有する。パーツ8は、フィード・バーの形状であることが可能である。
ブッシュ・スピンドル13の通路の内部直径は、円筒状であり、機械加工されることとなるパーツの直径よりもわずかに大きい直径を有しており、たとえば、パーツの周囲表面の一部分にのみフィットする軸受表面を生成させるようになっている。次いで、この通路は、通路を通るパーツの前方向移動を保証しながら、パーツのための支持ポイントとして作用することが可能である。この通路と機械加工されることとなるパーツとの間の関係は、スライディング・ピボット・リンクである。
ブッシュ本体部22は、ブッシング・クランプ又はクランピング機構5を含み、ブッシング・クランプ又はクランピング機構5は、パーツ8の1つ又はいくつかの周囲部分の周りにクランピング力を印加するように設計されており、グリッパ又はクランピング機構に対するパーツの任意の移動、とりわけ、軸線方向の移動を防止するようになっている。グリッパ又はクランピング機構は、以下のように動作するように設計されており、
−閉じた(又は、クランプされた)モードでは、すなわち、グリッパ又はクランピング機構5が少なくとも部分的にパーツ8の周りにクランピング力を印加し、前記力が、ブッシング・クランプに対するパーツの相対的な移動を防止するのに十分になっており、
−開いた(又は、解放された)モードでは、すなわち、グリッパ又はクランピング機構5は、機械加工されることとなるパーツ8にいかなるクランピング力も印加しない。
図1及び図2の中のガイド・ブッシュ9は、以下のように動作するように設計されており、
−ブッシュ・モードでは、すなわち、グリッパ又はクランピング機構5は、開いたモードで動作し、パーツ8が、ブッシュ・スピンドル13によってガイドされるようになっており、したがって、パーツ8は、スライディング・ピボッティング・リンクによって、ガイド・ブッシュにリンク接続されており、スライディング・ピボッティング・リンクは、ガイド・ブッシュ9に対するパーツの軸線方向の移動並びに回転を可能にし、
−グリップ・モードでは、すなわち、グリッパ又はクランピング機構5は、閉じたモードで動作し、たとえば、グリッパ又はクランピング機構5に対するパーツの任意の相対的な移動を防止するようになっており、したがって、パーツ8は、ガイド・ブッシュ9に対するパーツの任意の軸線方向の移動を防止するリンクによって、ガイド・ブッシュにリンク接続されている。
本発明によれば、ブッシュ・スピンドル13及びブッシング・クランプ5は、2つの別々のエレメントであることが可能であり、たとえば、一方が、軸線方向に他方の隣に位置決めされている。有利には、ブッシング・クランプ5は、機械加工ゾーンに最も近い側に設置されており、ツールに接触することになるパーツの一部分の非常に近くに、パーツを保持するようになっている。
本発明によれば、ブッシュ・スピンドル13及びブッシング・クランプ5は、ブッシュ・モード及びグリップ・モードで動作するように設計された単一のエレメントとして組み合わせられ得る。たとえば、ブッシュ・スピンドルは、したがって、機械的な、電気機械的な、油圧式の、又は空気圧式のデバイスを追加することによって、ブッシング・クランプ機能性を提供され得、そのデバイスは、活性化可能/非活性化可能であり、また、ブッシュ・スピンドルの内部通路のいくつか又はすべての内部寸法を調節することが可能である。
図1及び図2の中の例では、ブッシュ・スピンドル13の端部部分には、活性化可能な/非活性化可能なクランピング機構5が設けられており、クランピング機構5は、ブッシング・クランプとして動作するように設計されている。このクランピング機構5は、コマンドを受けたときに、ブッシュ・スピンドル13の通路の内部直径を低減させることを可能にし、たとえば、クランピング機構5及びブッシュ・スピンドル13に対するこのパーツ8の任意の移動を防止するように、パーツ8をクランプするようになっている。
ガイド・ブッシュ9は、ブッシュのシース3を含み、シース3は、ブッシュ本体部22を半径方向に取り囲み、ブッシュ本体部22は、ブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構5を半径方向に及び少なくとも部分的に取り囲む。ブッシュ本体部22及びシース3は、ブッシュ本体部22が動作位置になっているときに、ブッシュのシース3に対するブッシュ本体部22の任意の並進移動及び任意の回転を防止するように設計されている。
シース3は、パーツの並進及び回転の軸線14に関して、シース3がフレームに対して実質的に軸線方向に移動することを可能にするリンクによって、フレーム1にリンク接続されている。リンクは、スライディング・リンク又はスライディング・ピボッティング・リンクであることが可能である。
ブッシュのシース3は、フレーム1に対するシース3の軸線方向の並進移動(スライディング・リンク)のみを可能にする複数の軸受によって、フレームにリンク接続され得る。
ブッシュのシース3の周囲表面の周りに設置され得る1対のリング形状の軸受6が、特に、図6、図11、及び図12の中の説明図に示されている。
代替的に、1対のリング形状の軸受6は、フレームの一部分に取り付けられ得、たとえば、このシース3がフレームの中へ動作可能に挿入されるときに、ブッシュのシース3の周囲表面の一部分を取り囲む。この変形例が、とりわけ、図3〜図5に示されている。
ブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構5は、リンクによってブッシュ本体部22に接続されており、そのリンクは、ブッシュ本体部22が動作位置になっているときに、ブッシュ本体部22に対する、とりわけ、シース3に対する、ブッシュ・スピンドル13の回転、及び、ブッシュ・スピンドル13の中に着座させられているクランピング機構5の回転を可能にする。リンクは、並進及び回転の軸線14に同軸の回転軸線とのピボッティング・リンクであることが可能である。
図1〜図4に示されている実施形態では、ブッシュ本体部22は、ブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構5によって形成されるアッセンブリを、複数のボール軸受12によって保持する。
この解決策は、ブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構5が、自由に回転するか、又は、パーツの回転を介して、移動式主軸台による回転の中で駆動されるかのいずれかという、機械加工を可能にする利点を有する。ガイド・ブッシュ9がグリップ・モードになっているときに、パーツ8は、ピボッティング・リンクによって、ガイド・ブッシュにリンク接続されており、ピボッティング・リンクは、ブッシュのシース3に対するパーツの回転を可能にしながら、ブッシュのシース3に対するパーツの軸線方向の移動を防止する。
ガイド・ブッシュは、ブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構を駆動して回転させるように電動化され得る。
代替的に、ガイド・ブッシュは、ギヤトレイン及び/又はモータ若しくは外部アクチュエータによって、ブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構5を駆動して回転させるように設計され得る。アクチュエータ又はモータは、フレームに取り付けられ得、トランスミッション・システムによって、回転移動をブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構に伝達する。
これらの解決策は、ブッシュ・スピンドル又はクランピング機構がアクチュエータ又はモータによって駆動されて回転するという、機械加工を可能にする利点を有する。
移動式主軸台2は、外部パーツ201及び回転パーツ202を含むことが可能であり、回転パーツ202は、機械加工されることとなるパーツ8の一部分を取り囲み、機械加工されることとなるパーツを回転させるように設計されている。
移動式主軸台のパーツ201、202は、ピボッティング・リンクによってリンク接続されており、ピボッティング・リンクは、外部パーツ201に対する回転パーツ202の回転を可能にする。ピボッティング・リンクは、たとえば、ボール軸受など、複数の(ローラー)軸受205によって提供され得る。
移動式主軸台は、たとえば、アクチュエータ又はモータ203、204を使用して電動化され得る。説明の簡単化のために、移動式主軸台2は、簡潔に、及び、回転パーツ202及び外部パーツ201の詳細なしに、説明図の残りの中に表されている。
有利には、ブッシュ・スピンドル及び/又はグリッパ若しくはブッシュの機構を含む、ガイド・ブッシュのすべて又は少なくとも一部は、フレームから取り外し可能となるように設計されている。好ましくは、ガイド・ブッシュのすべて又は前記一部は、好ましくは、機械加工ゾーンに向けて配向されているフレームの側から、すなわち、旋盤の1つ又は複数のツールの作業位置に向けて配向されている、フレームの側から、パーツの並進及び回転の軸線に沿って、軸線方向に取り外し可能になっている。
図1〜図12に示されている実施形態では、ブッシュ本体部22は、フレーム1から取り外し可能となるように設計されており、とりわけ、ブッシュのシース3から取り外し可能となるように設計されている。好ましくは、並びに、図4及び図6の説明図に示されているように、ブッシュ本体部22は、機械加工ゾーンの方向に軸線方向に取り外し可能となるように設計されている。
ガイド・ブッシュには、カップリング機構が設けられており、カップリング機構は、ブッシュのシース3と、ブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構5を保持するブッシュ本体部22との間のカップリングを可能にする。このカップリングは、動作可能なときに、ブッシュのシース3に対するブッシュ本体部22の軸線方向の並進移動及び回転移動を防止することが意図されており、また、動作可能でないときに、ブッシュ本体部22がブッシュのシース3から出てくることを可能にすることが意図されている。
有利には、このカップリングは、機械加工ゾーンに向けて、すなわち、旋盤の1つ又は複数のツールの作業位置に向けて配向されている、フレーム1の側において活性化/非活性化され得る。
ブッシュ本体部22は、たとえば、ねじ(図には示されていない)などの、複数の取り外し可能な取り付けエレメントを介して、シース3にリンク接続され得る。有利には、取り外し可能な取り付けエレメントは、機械加工ゾーンに向けて、すなわち、旋盤の1つ又は複数のツールの作業位置に向けて配向されている、フレームの側からアクセス可能である。
ガイド・ブッシュ9の動作可能なパーツのモジュール性から生じるこの旋盤の利点の1つは、特に、機械加工のタイプ、機械加工されることとなるパーツのタイプ、及び/又は、機械加工シーケンスに応じて、ブッシュ・スピンドル13及び/又はクランピング機構5を迅速に変更する能力である。たとえば、ブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構5は、それぞれ異なる技術的特性を有する広範囲の異なるスピンドル及びクランピング機構から選ばれ得る。とりわけ、ブッシュ・スピンドル13は、パーツ又はフィード・バーのサイズ(直径、長さ)に関する要件を満たすように選択され得、一方、クランピング機構5は、機械加工されることとなるパーツの材料のタイプ(剛性、密度、弾性)に関する要求を満たすように選択され得る。
旋盤は、第1の係合可能な/係合解除可能なカップリング・デバイスを含み、第1の係合可能な/係合解除可能なカップリング・デバイスは、移動式主軸台2とガイド・ブッシュ9との間で、特に、移動式主軸台2とブッシュ・スピンドル13との間で動作し、移動式主軸台2をガイド・ブッシュ3と軸線方向に連結するようになっており、特に、移動式主軸台2、及び、クランピング機構5を含むブッシュ・スピンドル13を軸線方向に連結するようになっている。
本発明によれば、「係合可能な/係合解除可能なカップリング・デバイス」は、次のように動作するように設計されたカップリング・デバイスを意味しており、
−係合されているモードでは、カップリング・デバイスは、2つの別々のエンティティの間のカップリングを提供し、それは、次いで、単一のエンティティとして一緒に移動し、
−係合解除されているモードでは、カップリング・デバイスは、前記2つのエンティティの間にいかなるカップリングも提供せず、それによって、前記エンティティのそれぞれの移動が他のものから独立していることを確実にする。
有利には、係合可能な/係合解除可能なカップリング・デバイスの動作モードは、作動機構又はデバイスによって変化させられる。
本発明によれば、係合可能な/係合解除可能なカップリング・デバイスのための作動機構又はデバイスは、ガイド・ブッシュの内側又は外側に位置決めされ得る。有利には、この作動機構又はデバイスは、自動的に又は半自動的に、オペレータによって制御され得る。
図1〜図6の中の例によれば、シース3の端部部分16は、移動式主軸台の端部部分17を、特に、移動式主軸台2の外部パーツ201を、半径方向に取り囲んでいる。
有利には、シース3の端部部分16は、機械加工されることとなるパーツ8を前方へ移動させるために、主軸台がブッシュのシース3に対して移動するとき、又は、軸線方向に後方へ移動するときに、移動式主軸台の端部部分17の少なくとも1つのパーツを常に半径方向に取り囲むように設計されている。
シース3の端部部分16、及び、移動式主軸台の端部部分17は、有利には、移動式主軸台の外部パーツ201の角度位置をシースに対して静止した状態に保持するように設計されている。
第1のカップリング・デバイスは、ブレーキング・デバイス10を含み、ブレーキング・デバイス10は、ブッシュのシースのこの端部部分16と、移動式主軸台のこの端部部分17との間で動作するように設計されている。
有利には、ブレーキング・デバイス10は、移動式主軸台のこの端部17の表面の上で半径方向に動作することが可能であり、たとえば、移動式主軸台の軸線方向の位置をシースに対して静止した状態に保持するようになっている。
表面18は、この機能に関して特化した表面であることが可能であり、また、移動式主軸台の端部部分17の表面の上で、軸線方向に細長いストリップの形態をとることが可能であり、ブッシュのシースに対する移動式主軸台の軸線方向の位置にかかわらず、ブッシュのシースと移動式主軸台との間のカップリングを可能にするようになっている。
有利には、この表面の形状及び/又は材料は、たとえば、この表面に対するブレーキング・デバイス11の効率的且つ効果的な作用を確保するように選択される。
有利には、第1のカップリング・デバイスは、移動式主軸台2の複数の表面に作用する複数のブレーキング・デバイス10を含む。有利には、これらのデバイスは、互いに対して角度的に当距離の位置又は対向する位置において、表面18の周りに位置付けされている。
第2のカップリング・デバイスは、ブッシュのシース3の表面部分18を含むことが可能であり、表面部分18は、シースに対して移動可能であり、また、ガイド・ブッシュ9と移動式主軸台2との間のカップリング作用を行うために、移動式主軸台2の表面部分に接触するように設計されている。
代替的に、第1のカップリング・デバイスは、ブッシュのシース3と移動式主軸台2との間のカップリングを可能にする他の手段を含むことが可能であり、特に、インデックス付きのカップリング手段(たとえば、ピン)を含むことが可能である。
旋盤は、第2の係合可能な/係合解除可能なカップリング・デバイスを含み、第2の係合可能な/係合解除可能なカップリング・デバイスは、ガイド・ブッシュ9とフレーム1との間で、特に、ブッシュのシース3とフレーム1との間で動作する。第2のカップリング・デバイスは、フレーム1に対するガイド・ブッシュ3の位置を軸線方向に設定するように設計されている。
図6、図11、及び図12の実施形態によれば、第2のカップリング・デバイスは、ブレーキング・デバイス11を含み、ブッシュのシース3の表面15の上で半径方向に動作するように設計されており、たとえば、ブッシュ3のシースの軸線方向の位置及び角度位置をフレーム1に対して静止した状態に維持するようになっている。また、1つの実施形態によれば、第2のカップリング・デバイスは、ブッシュのシース3の角度位置をフレーム1に対して静止した状態に保持するように設計されている(シースをフレームにリンク接続するスライディング・ピボッティング・リンクの場合)。
有利には、及び、図6に示されているように、表面15は、リング形状になっており、また、ブッシュのシースの一部分を半径方向に取り囲んでおり、フレーム1に対するブッシュのシース3の角度位置にかかわらず、ブッシュのシース3とフレーム1との間のカップリングを可能にするようになっている。
有利には、表面15の形状及び/又は材料は、たとえば、この表面に対するブレーキング・デバイス11の効率的且つ効果的な作用を確保するように選択される。
有利には、第2のカップリング・デバイスは、同じ表面15に作用する複数のブレーキング・デバイス11を含む。有利には、これらのデバイスは、異なる位置に、特に、互いに対して角度的に当距離の位置又は対向する位置において、表面15の周りに位置付けされている。
別の実施形態によれば、第2のカップリング・デバイスは、フレームの表面部分15aを含み、表面部分15aは、フレームに対して移動可能であり、また、ガイド・ブッシュ9とフレーム1との間のカップリング作用をもたらすために、ブッシュのシース3の表面部分に接触するように設計されている。この実施形態は、特に、図5及び図7〜図10に示されている。
代替的に、第2のカップリング・デバイスは、2つのパーツの間のカップリングを可能にする他の手段を含むことが可能であり、特に、インデックス付きのカップリング手段(たとえば、ピン)を含むことが可能である。旋盤は、第3のカップリング・デバイスを含み、第3のカップリング・デバイスは、移動式主軸台2の回転をガイド・ブッシュ9の全体又は一部分に伝達するために、ガイド・ブッシュ9の全体又は一部分と移動式主軸台2との間で動作するように設計されている。
図1〜図4に示されている第3のカップリング・デバイスは、移動式主軸台2の回転パーツ202の回転を、クランピング機構5を含むスピンドル13に伝達するように設計されている。
1つの実施形態によれば、ブッシュ・スピンドル13の端部部分20は、スライディング・リンクによって、移動式主軸台2の回転パーツ202の端部部分19にリンク接続されており、スライディング・リンクは、ブッシュ・スピンドル13に対する移動式主軸台2の軸線方向の移動を保証する。
図1〜図4に示されている実施形態によれば、ブッシュのスピンドル13の端部部分20は、移動式主軸台2の回転パーツ202の端部部分19を半径方向に取り囲むように設計されている。ブッシュのスピンドル13の端部部分20は、移動式主軸台の端部部分19の軸線方向のスロット21と協働する突起部7を含む。この突起部/軸線方向のスロットのリンクは、ブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構5によって形成されるアッセンブリに対する移動式主軸台2の軸線方向の移動を可能にしながら、移動式主軸台の回転をブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構5に伝達することを確実にする。
ブッシュ本体部22が、動作位置においてブッシュ・シース3にリンク接続されており、移動式主軸台が、機械加工されることとなるパーツ8を保持する位置、又は、機械加工されることとなるパーツ8を前方へ移動させる位置にある間に、第3のカップリング・デバイスが、連続的に動作する。
別の実施形態によれば、クランピング機構5を含むブッシュ・スピンドル13は、ギヤホイールのシステムによって、移動式主軸台2の回転パーツ202にリンク接続されており、たとえば、移動式主軸台2の回転パーツ202の歯付きの表面に、並びに、ブッシュ・スピンドル13及び/又はクランピング機構5の歯付きの表面に、同時に作用する。
1つの実施形態によれば、第3のカップリング・デバイスは、係合可能/係合解除可能であることが可能である。
図7〜図10は、パーツ又はフィード・バー8を前方へ移動させるための方法のステップを示しており、それは、特に、同時の動作時間に実施されるステップを含む。
図7は、パーツ8のための機械加工ステップを示しており、
−パーツ8は、引き込まれた軸線方向の位置に、移動式主軸台2によって保持されており、ブッシュ・モードでガイド・ブッシュ9によって支持されており、
−第1のカップリング・デバイスは、係合解除されており(ガイド・ブッシュと移動式主軸台との間の軸線方向のカップリングはない)、ブッシュのシース3のブレーキング・デバイス10は、移動式主軸台の表面18に作用しておらず、
−第2のカップリング・デバイスは、係合されており(ブッシュ・シースとフレームとの間のカップリングがある)、フレーム1のブレーキング・デバイス11は、ブッシュのシース3の表面15に作用する。
図8は、それに続くステップを示しており、そのステップでは、パーツ8は、パーツ8が機械加工されることを可能にする位置まで、移動式主軸台2によって軸線方向に移動させられている。
図9は、それに続くステップを示しており、そのステップでは、パーツ8は、ブッシュ・モードでガイド・ブッシュ9によってガイドされ、ツール4によって機械加工される。
その前方向移動及び機械加工の間のパーツの角度位置及び回転は、移動式主軸台によって決定される。
図10は、機械加工されるパーツ8のための仕上げステップ又はカッティング・ステップを示しており、そのステップでは、
−パーツ8は、ここでは、グリップ・モードでガイド・ブッシュ9によって保持されており、
−移動式主軸台は、もはや、バー8を保持しておらず、したがって、引き込まれた位置まで軸線方向に自由に移動することができ、図7〜図10によって上記に説明及び図示されているような、パーツ又はフィード・バー8を前方へ移動させるための新しい手順を開始させるようになっている。
有利には、パーツ・カッティング動作の間に移動式主軸台を引き込まれた位置まで移動させることは、同時の動作時間にこのステップを実行することを可能にする。
図11及び図12は、グリップ・モードでガイド・ブッシュ9によって保持されている、機械加工されることとなるパーツ8のための機械加工方法のためのステップを示している。
図11は、パーツ8のための機械加工ステップを示しており、そのステップでは、
−パーツ8は、移動式主軸台2によって保持され、また、グリップ・モードでガイド・ブッシュ9によって保持されており、
−第1のカップリング・デバイスは、係合されており、ブッシュ本体部22と移動式主軸台2を軸線方向にカップリングしており、ブッシュのシース3のブレーキング・デバイス10は、移動式主軸台の表面18に作用し、たとえば、移動式主軸台とブッシュ本体部22との間の相対的な位置を静止した状態に保持するようになっており、
−第2のカップリング・デバイスは、係合解除されており(ブッシュ・シースとフレームとの間の軸線方向のカップリングはない)、フレーム1のブレーキング・デバイス11は、ブッシュのシース3の表面15に作用していない。
したがって、パーツは、軸線方向の移動(前方へ及び/又は後方へ)をするように駆動され、回転するように駆動され、ブッシュ本体部22(特に、クランピング機構5)の接合作用、及び、移動式主軸台2の接合作用によって、ブッシュのフレームに対して角度的に位置決めされ得る。ブッシュ本体部22及び移動式主軸台2は、機械加工されることとなるパーツ8のための単一のグリッピング・エレメントとして働く。
ブッシュ本体部22の軸線方向の移動作用は、第1のカップリング・デバイスによって決定されるシース3の軸線方向の移動による移動式主軸台2の作用によってガイドされる。
クランピング機構5を含むブッシュ・スピンドル13の回転作用は、ブッシュ・スピンドルの端部部分20と移動式主軸台2の回転パーツ202の端部部分19との間で動作する第3のカップリング・デバイスによって、移動式主軸台2の作用によってガイドされる。
クランピング機構5及び移動式主軸台2によるパーツのジョイント・グリッピング(joint gripping)は、ガイド・ブッシュとパーツとの間の半径方向のあそびを低減させることを助け、それは、パーツのより精密な機械加工を可能にする。
1つの実施形態では、グリップ・モードで動作するブッシュによるパーツの機械加工を終了するときに、移動式主軸台2は、引き込まれた位置に移動させられ、同時に、新しい機械加工サイクルのために、機械加工されることとなるパーツ(フィード・バーを通して)の前方向への移動動作の実行を準備するようになっている。
旋盤には、ガイド・ブッシュが設けられており、ガイド・ブッシュは、ブッシュ・モード又はグリップ・モードで動作され得、一方、ブッシュ本体部22(ブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構5を含む)は、移動式主軸台によって軸線方向に駆動され得るか、又は、フレームに対して軸線方向に静止した状態にされ得るという事実は、広範囲の異なる機械加工タイプを可能にする。
これらの異なる機械加工タイプは、バー旋盤/ターニング・マシンのための典型的な機械加工技法を含み、それは、たとえば、
−ガイド・ブッシュによるパーツの機械加工であり、ブッシュ・モードにおいて、ガイド・ブッシュは、フレームに対して静止しており、並びに、パーツの連続的な前方向移動、特に、移動式主軸台の引き込み動作が、同時の動作時間に実装される。
−ガイド・ブッシュによるパーツの機械加工であり、ブッシュ・モードにおいて、ガイド・ブッシュは、フレームに対して静止しており、並びに、パーツの離散的な前方向移動、特に、移動式主軸台の引き込み動作が、同時の動作時間に実装される。
これらの異なる機械加工タイプは、精密旋盤のための典型的な機械加工技法を含み、それは、たとえば、
−ガイド・ブッシュによるパーツの機械加工であり、グリップ・モードにおいて、ガイド・ブッシュは、パーツの単一の別々の前方向移動を含み、特に、移動式主軸台の引き込み動作が、同時の動作時間に実装される。
−ガイド・ブッシュによるパーツの機械加工であり、グリップ・モードにおいて、ガイド・ブッシュは、パーツの複数の別々の/離散的な前方向移動を含み、特に、移動式主軸台の引き込み動作が、同時の動作時間に実装される。
−ガイド・ブッシュによるパーツの機械加工であり、グリップ・モードにおいて、ガイド・ブッシュは、パーツの1つ又は複数の2方向の軸線方向の移動を含む。
また、旋盤にはガイド・ブッシュが設けられており、ガイド・ブッシュは、ブッシュ・モード又はグリップ・モードで動作させられ得、一方、ブッシュ・スピンドル及びクランピング機構は、移動式主軸台によって軸線方向に駆動され得るか、又は、フレームに対して軸線方向に静止された状態にされ得るという事実は、機械加工のタイプが同じパーツの機械加工動作の間で変化させられることも可能にする。
旋盤は、機械加工の先行技術よりも幅広い範囲の機械加工動作を可能にし、特に、異なる機械加工タイプの組み合わせを可能にする。
たとえば、ブッシュ・モードでのパーツの機械加工に、グリップ・モードでの動作が続くことが可能であり、たとえば、横断方向の穿孔動作を実行、パーツの表面の上に半径方向のオリフィスを形成するようになっている。
機械加工タイプとは異なり、ツール4又は複数のマシニング・ツールは、フレームに対して、所定の静止した軸線方向の位置において、パーツ8の表面の上で動作するように設計され得る。
機械加工タイプとは異なり、ツール4又は複数のマシニング・ツールは、パーツ8の並進及び回転の軸線に沿って軸線方向に移動することによって、パーツ8の表面の上で動作するように設計され得る。
1 フレーム
2 移動式主軸台
201 移動式主軸台の外部パーツ
202 移動式主軸台の回転パーツ
203〜4 モータ
205 ローラー軸受
3 ブッシュのシース
4 ツール
5 クランピング機構
6 軸受
7 タブ
8 機械加工されることとなるパーツ
9 ガイド・ブッシュ
10 ブッシュ/主軸台ブレーキ
11 ブッシュ/フレーム・ブレーキ
12 ローラー軸受
13 ブッシュ・スピンドル
14 パーツの並進及び回転の軸線
15 ブレーキング表面
15a フレームの表面部分
16 ブッシュのシースの端部部分
17 移動式主軸台の端部部分
18 ブレーキング表面
19 移動式主軸台の端部部分
20 ブッシュ・スピンドルの端部部分
21 スロット
22 ブッシュ本体部
本発明は、ガイド・ブッシュに関し、また、グリッパ又はクランピング機構を備えたガイド・ブッシュを有する旋盤に関する。
旋盤は、切粉除去によって機械的なパーツを機械加工するために使用されるマシニング・ツールである。
広範囲の旋盤及び旋盤機器が存在しており、それぞれ、さまざまな範囲の異なる機械加工動作をカバーし、また、それに適している。
特許文献1は、フレームに取り付けられているガイド・ブッシュを装備した旋盤を説明しており、それは、精密機械加工のためのライト・クランピングから、たとえば、ローレット切りのとき、前方向移動が必要ないときに、高い圧力を伴う動作を可能にするハード・クランピングへ、その内部直径を調節するように設計されており、バーの可変のクランピングを提供するようになっている。
特許文献2は、フレーム及び移動式主軸台に取り付けられているガイド・ブッシュ及びブッシング・クランプを含む自動旋盤を開示している。自動旋盤は、フレームに取り付けられているグリッパを使用して同時にバーを保持しながら、バーの前方向移動を可能にし、一方、クランプされていないモードで移動式主軸台を後方へ移動させる手段を含む。
特許文献3は、長くて小さい直径のパーツを機械加工するための旋盤を説明しており、それは、キャリッジを含み、キャリッジは、パーツの回転軸線に沿って移動可能であり、また、ガイド・ブッシュ及びマシニング・ツールを支持している。
特許文献4及び特許文献5は、ガイド・ブッシュがある状態で材料を機械加工するためのモードから、ガイド・ブッシュがない状態で材料を機械加工するためのモードへ切り替えられ得る、自動旋盤に関する。
これらの旋盤は、改善された機械加工性能をオペレータに提供する旋盤を設計する意図を明らかにしている。
現在、利用可能な機械加工動作の範囲、及び、高い機械加工効率及び有効性を保証しながら機械加工され得るパーツのタイプの観点から、より大きい柔軟性を提供するように設計された、自動式又は半自動式の多目的旋盤に対する要求が市場でますます増大している。
EP0463433 CH408591 JP61103705 EP1698416 EP1704950
本発明の1つの目的は、先行技術よりも幅広い範囲の機械加工動作を支持する多目的旋盤を提案することである。
本発明の別の目的は、異なるタイプのパーツ、特に、非常に高い長さ/直径の比率(たとえば、4よりも大きい)を有するパーツの機械加工を可能にする旋盤を提案することである。
本発明の別の目的は、小さいシリーズ及び大きいシリーズの(in small and large series)パーツの効率的な機械加工を提供する旋盤を提案することである。
本発明によれば、これらの目的は、特に、
並進及び回転の軸線に関して、機械加工されることとなるパーツの回転及び並進を確保するように設計されている移動式主軸台と、
旋盤のフレームに取り付けられるように設計されているガイド・ブッシュであって、ガイド・ブッシュは、ブッシュ・スピンドル、及び、グリッパ又はクランピング機構を含み、ガイド・ブッシュは、ブッシュ・モード又はグリップ・モードのいずれかで動作するように設計されている、ガイド・ブッシュと
を含む、旋盤であって、
ガイド・ブッシュは、並進及び回転の前記軸線に沿って、フレームに対して軸線方向に移動可能となるように設計されており、
旋盤は、第1のモードで動作するように設計されており、第1のモードでは、ガイド・ブッシュは、移動式主軸台によって軸線方向に駆動され、
旋盤は、第2のモードで動作するように設計されており、第2のモードでは、ガイド・ブッシュの軸線方向の位置は、フレームに対して静止していることを特徴とする、旋盤によって実現される。
本発明によれば、移動式主軸台という用語は、スピンドルを表しており、スピンドルは、機械加工されることとなるパーツの一部分を保持し、それを回転させ、回転及び並進の軸線に関して、それを軸線方向に移動させて並進させるように設計されている。
本発明によれば、軸線方向及び半径方向という用語は、パーツの回転及び並進の軸線を表している。この専門用語は、その理解を容易にするために、説明の全体を通して使用されている。
本発明によれば、「ガイド・ブッシュ」という用語は、機械加工されることとなるパーツの端部部分をガイドするために使用される支持エレメントを表しており、前記支持エレメントは、回転軸線(機械加工されることとなるパーツの前方向移動の軸線)の上の移動式主軸台から分離されている。
本発明によれば、「ブッシュ・スピンドル」という用語は、スピンドルを表しており、そのスピンドルは、機械加工されることとなるパーツの一部分を軸線方向にガイドし、回転移動を実行しながら、機械加工されることとなるパーツの回転及び並進の軸線に関して、それを半径方向に保持するように設計されている。
本発明によれば、「グリッパ又はクランピング機構」という用語は、任意のエレメント又はエレメント部分を表しており、それは、活性化可能/非活性化可能であり、前記エレメント又はエレメント部分に対するパーツの任意の相対的な移動を防止するために、パーツに作用するように設計されている。
1つの実施形態によれば、ブッシュのグリッパ又はクランピング機構は、ブッシュ・スピンドルに関して同軸に位置決めされている。
1つの実施形態によれば、ブッシュのグリッパ又はクランピング機構は、ブッシュ・スピンドルのキャビティー又は内部通路の中で動作するように設計されている。
本発明によれば、「ガイド・ブッシュがブッシュ・モードで動作する」という表現は、グリッパ又はクランピング機構が解放された状態で、ブッシュが動作し、機械加工されることとなるパーツが、その自由端部部分がブッシュ・スピンドルによって支持及び/又はガイドされている状態で、ガイド・ブッシュに関して軸線方向に自由に移動することができるようになっているということを意味している。
本発明によれば、「ガイド・ブッシュがグリップ・モードで動作する」という表現は、グリッパ又はクランピング機構が機械加工されることとなるパーツの一部分の周りでクランプされている状態で、ブッシュが動作し、たとえば、ガイド・ブッシュに対するパーツの任意の軸線方向の並進移動を防止するようになっているということを意味している。
機械加工されることとなるパーツは、フィード・バーであることが可能である。
この解決策は、特に、以下のシステムの利点のすべてを提供する旋盤を提供するという、先行技術に優る利点を有する。
−フレームに対して静止しているガイド・ブッシュを備えた旋盤、特に、バー・フィード・デバイスを備えた旋盤、
−フレームに対して軸線方向に移動可能なブッシング・クランプを備えた旋盤、並びに、
−移動式主軸台(又は、バー旋盤/ターニング・マシン)を備えた旋盤。
この解決策は、特に、以下を可能にする旋盤を提供するという、先行技術に優る利点を有する。
−ガイド・ブッシュ・モードでの機械加工、特に、機械加工されることとなるパーツの連続的な前方向移動を伴い、特に、同時の動作時間において実装され得る、移動式主軸台の後方向移動を伴う。
−機械加工されることとなるパーツの一方の端部を機械加工ゾーンの近くに保持する精密機械加工。特に、機械加工されることとなるパーツの軸線方向の移動を伴う。
この解決策は、旋盤のコンポーネントを交換し、挿入し、又は置換する必要なく、パーツの機械加工の間に、自動的に又は半自動的に、機械加工モードを変化させることを可能にするという、先行技術に優る注目すべき利点を提供する。機械加工のタイプに応じて、機械加工モードは、有利には、同時の動作時間において変化させられ得る。
1つの実施形態によれば、ガイド・ブッシュは、電動化されている。
1つの実施形態によれば、ブッシュ・スピンドル及び/又はブッシュのグリッパ若しくはクランピング機構を含むガイド・ブッシュのすべての又は少なくとも1つのパーツは、フレームから取り外し可能である。好ましくは、ガイド・ブッシュのすべて又は前記パーツは、パーツの回転及び並進の軸線に沿って、軸線方向に取り外し可能である。有利には、ガイド・ブッシュのすべて又は前記パーツは、機械加工ゾーンに向けて、すなわち、旋盤の1つ又は複数のツールの作業位置に向けて配向されている、フレームの側から取り外し可能である。
この解決策は、故障の場合に、又は、メンテナンス作業の間に、ブッシュ・スピンドル及び/又はグリッパ若しくはクランピング機構の急速で容易な取り換え又は交換を提供するだけでなく、機械加工のタイプ及び/又は機械加工されることとなるパーツのタイプに応じて、これらのコンポーネントを変化させることを可能にするという、先行技術に優る注目すべき利点を提供する。たとえば、ブッシュ・スピンドル及び/又はブッシュのグリッパ若しくはクランピング機構は、機械加工の特定のタイプの特定の要件、たとえば、パーツの寸法要件(直径、長さ)、又は、機械加工されている材料に関する要件(剛性、密度、弾性)を満たす、さまざまな範囲のスピンドル/グリッパから選ばれ得る。
また、この解決策は、特定のシリーズのパーツの生産に関連付けられるガイド・ブッシュ若しくはブッシュ・スピンドル及び/若しくはグリッパを単に組み立てることによって、前記シリーズのパーツを作り出すように、旋盤を再割り当てすることを可能にするという、先行技術に優る利点を有する。この利点は、生産の場所が、地理的に分離されているいくつかの現場に分配された複数の旋盤を含むときに、注目に値する。このケースでは、1つの旋盤から別の旋盤へ、それぞれ、1つの現場から別の現場へ、単にガイド・ブッシュを輸送することは、シリーズのパーツの生産の継続又は再始動を可能にする。
1つの実施形態によれば、旋盤は、少なくとも部分的に、ブッシュ・スピンドル及び/又はグリッパ若しくはクランピング機構を半径方向に取り囲むシースを含む。シースは、フレームに対するシースの軸線方向の並進移動を可能にするリンクによって、フレームにリンク接続されるように設計されている。1つの実施形態によれば、リンクは、スライディング・リンクである。別の実施形態によれば、リンクは、スライディング・ピボッティング・リンクである。
この解決策は、特に、コンパクトで輸送可能で取り外し可能なガイド・ブッシュを提供するという、先行技術に優る利点を有する。
とりわけ有利な実施形態によれば、旋盤は、第1のカップリング・デバイスを含み、
第1のカップリング・デバイスは、係合可能/係合解除可能であり、また、ガイド・ブッシュと移動式主軸台との間で動作し、
第1のカップリング・デバイスは、パーツの並進及び回転の軸線に沿って、ガイド・ブッシュ及び移動式主軸台を軸線方向にカップリングするように設計されている。
有利な実施形態によれば、第1のカップリング・デバイスは、ブッシュのシースの端部部分と移動式主軸台の端部部分との間で動作する。
有利な実施形態によれば、第1のカップリング・デバイスは、軸線方向の移動の間に、ブッシュのシースと移動式主軸台との間の距離を、一定に維持するように設計されており、また、カップリングが起こったときのブッシュのシースと移動式主軸台との間の距離に等しい状態に維持するように設計されている。
この解決策は、ブッシュ・スピンドル及びブッシュのグリッパ又はクランピング機構が、これらのエレメント間の相対的距離を一定に維持しながら、また、カップリングが起こったときの距離に等しい状態に維持しながら、移動式主軸台によって軸線方向に駆動されるように設計されている、旋盤を提供するという、先行技術に優る注目すべき利点を有する。
1つの有利な実施形態によれば、旋盤は、第2のカップリング・デバイスを含み、第2のカップリング・デバイスは、係合可能/係合解除可能であり、ガイド・ブッシュとフレームとの間で動作し、第2のカップリング・デバイスは、並進及び回転の前記軸線に沿って、フレームに対してガイド・ブッシュの位置を軸線方向に設定するように設計されている。
有利な実施形態によれば、第2のカップリング・デバイスは、ブッシュのシースの表面の上で半径方向に動作し、たとえば、フレームに対するシースの軸線方向の位置を設定するようになっている。
この解決策は、特に、ブッシュ・スピンドル及びブッシュのグリッパ又はクランピング機構が、機械加工されることとなるパーツのタイプ、及び/又は、単一のパーツの機械加工局面に応じて変化し得る相対的距離において、フレームに対して設定され得る、旋盤を提供するという、先行技術に優る利点を有する。
有利な実施形態によれば、ブッシュ・スピンドル及びグリッパ又はクランピング機構は、パーツの並進及び回転の軸線と同軸の回転軸線を備えるピボッティング・リンクによって、たとえば、軸受又はボール軸受によって、ブッシュのシースにリンク接続されている。
この解決策は、ガイド・ブッシュが自由に回転するか、又は、移動式主軸台によって、又は、ガイド・ブッシュに直接的に作用するアクチュエータ若しくはモータによって、ガイド・ブッシュが回転させられるかのいずれかである、機械加工を可能にするという利点を有する。アクチュエータ又はモータは、ガイド・ブッシュの中に構築され得、又は、ガイド・ブッシュの外側にあることが可能である。
有利な実施形態によれば、旋盤は、第3のカップリング・デバイスを含み、第3のカップリング・デバイスは、ガイド・ブッシュと移動式主軸台との間で動作するように設計されており、第3のカップリング・デバイスは、移動式主軸台の回転をガイド・ブッシュに伝達するように設計されている。好ましくは、第3のカップリング・デバイスは、移動式主軸台の回転パーツの回転を、ブッシュのグリッパ又はクランピング機構に、及び/又は、ブッシュ・スピンドルに伝達するように設計されている。
1つの実施形態によれば、第3のカップリング・デバイスは、係合可能/係合解除可能である。
1つの実施形態によれば、シースの一部分は、移動式主軸台の端部部分、特に、移動式主軸台の回転パーツの端部部分を半径方向に取り囲むように設計されている。第3のカップリング・デバイスは、軸線方向のスロットと協働する突起部を含み、ブッシュ・スピンドルの端部部分は、突起部又は軸線方向のスロットのうちのいずれか一方を含み、移動式主軸台の端部部分は、突起部及び前記軸線方向のスロットのうちの他方を含む。
この解決策は、ブッシュ・スピンドル及び/又はブッシュのグリッパ若しくはクランピング機構が移動式主軸台によって駆動されて回転するモードを使用した機械加工を可能にするという利点を有する。
1つの実施形態によれば、旋盤は、自動式の又は半自動式のコンピューター数値制御(CNC)旋盤である。
また、本発明は、
−ブッシュ・スピンドルと、
−グリッパ又はクランピング機構と、
−ブッシュ・スピンドル及び/又はグリッパ若しくはクランピング機構を少なくとも部分的に取り囲むブッシュのシースと
を含む、旋盤のためのガイド・ブッシュであって、
ブッシュ・モード又はグリップ・モードのいずれかで動作するように設計されており、ブッシュの前記シースは、特にリンクによって、旋盤のフレームにリンク接続されるように設計されており、リンクは、特に、前記フレームに対するブッシュの前記シースの並進移動を可能にし、それは、機械加工されることとなるパーツが前記ガイド・ブッシュによって保持されているときに、機械加工されることとなるパーツの並進及び回転の軸線に関して、実質的に軸線方向になっており、ブッシュ・スピンドル及びグリッパ又はクランピング機構は、好ましくは軸線方向に、前記シースに対して取り外し可能となるように設計されている、ガイド・ブッシュに関する。
とりわけ有利な実施形態によれば、ガイド・ブッシュは、前記ブッシュ・スピンドル及び前記グリッパ又はクランピング機構を受け入れるブッシュ本体部を含み、前記ブッシュ本体部は、好ましくは軸線方向に、前記シースに対して取り外し可能となるように設計されている。
本発明の例示的な実施形態が、説明の中に与えられており、それは、添付の図によって図示されている。
本発明による旋盤のフレームにリンク接続されているガイド・ブッシュの正面図である。 図1の中の線DDに沿って見た断面を示す図である。 本発明による、ブッシング・クランプ及びブッシュ・スピンドルの詳細図である。 本発明による、フレームからの、ブッシング・クランプ及びブッシュ・スピンドルを含む取り外し可能なブッシュ本体部の除去を図示する図である。 本発明による、移動式主軸台の一方の端部を部分的に取り囲むガイド・ブッシュを示す図である。 本発明による、ガイド・ブッシュのシースの表面、及び、取り外し可能なブッシュ本体部の詳細を示す図である。 本発明による、フィード・バーを前方へ移動させるための方法のステップを示す図である。 本発明による、フィード・バーを前方へ移動させるための方法のステップを示す図である。 本発明による、フィード・バーを前方へ移動させるための方法のステップを示す図である。 本発明による、フィード・バーを前方へ移動させるための方法のステップを示す図である。 本発明による、閉じたブッシング・クランプを伴う機械加工方法のステップを示す図である。 本発明による、閉じたブッシング・クランプを伴う機械加工方法のステップを示す図である。
本発明は、ブッシング・クランプを備えたガイド・ブッシュを有する旋盤に関する。
図1及び図2は、旋盤のフレーム1にリンク接続されているガイド・ブッシュ9を示しており、旋盤は、マシニング・ツール4及び移動式主軸台2を含み、移動式主軸台2は、パーツ8を回転させるように設計されており、また、パーツの並進及び回転の軸線14に沿ってパーツ8を前方へ移動させるように設計されている。
ガイド・ブッシュ9は、ブッシュ・スピンドル13を包むブッシュ本体部22を含み、ブッシュ・スピンドル13は、内部通路を有しており、内部通路は、機械加工されることとなるパーツ8の一部分が、前記内部通路の中に保持され、内部通路の中をスライドすることを可能にする。
機械加工されることとなるパーツは、通常、実質的に円筒状の形状を有する。パーツ8は、フィード・バーの形状であることが可能である。
ブッシュ・スピンドル13の通路の内部直径は、円筒状であり、機械加工されることとなるパーツの直径よりもわずかに大きい直径を有しており、たとえば、パーツの周囲表面の一部分にのみフィットする軸受表面を生成させるようになっている。次いで、この通路は、通路を通るパーツの前方向移動を保証しながら、パーツのための支持ポイントとして作用することが可能である。この通路と機械加工されることとなるパーツとの間の関係は、スライディング・ピボット・リンクである。
ブッシュ本体部22は、ブッシング・クランプ又はクランピング機構5を含み、ブッシング・クランプ又はクランピング機構5は、パーツ8の1つ又はいくつかの周囲部分の周りにクランピング力を印加するように設計されており、グリッパ又はクランピング機構に対するパーツの任意の移動、とりわけ、軸線方向の移動を防止するようになっている。グリッパ又はクランピング機構は、以下のように動作するように設計されており、
−閉じた(又は、クランプされた)モードでは、すなわち、グリッパ又はクランピング機構5が少なくとも部分的にパーツ8の周りにクランピング力を印加し、前記力が、ブッシング・クランプに対するパーツの相対的な移動を防止するのに十分になっており、
−開いた(又は、解放された)モードでは、すなわち、グリッパ又はクランピング機構5は、機械加工されることとなるパーツ8にいかなるクランピング力も印加しない。
図1及び図2の中のガイド・ブッシュ9は、以下のように動作するように設計されており、
−ブッシュ・モードでは、すなわち、グリッパ又はクランピング機構5は、開いたモードで動作し、パーツ8が、ブッシュ・スピンドル13によってガイドされるようになっており、したがって、パーツ8は、スライディング・ピボッティング・リンクによって、ガイド・ブッシュにリンク接続されており、スライディング・ピボッティング・リンクは、ガイド・ブッシュ9に対するパーツの軸線方向の移動並びに回転を可能にし、
−グリップ・モードでは、すなわち、グリッパ又はクランピング機構5は、閉じたモードで動作し、たとえば、グリッパ又はクランピング機構5に対するパーツの任意の相対的な移動を防止するようになっており、したがって、パーツ8は、ガイド・ブッシュ9に対するパーツの任意の軸線方向の移動を防止するリンクによって、ガイド・ブッシュにリンク接続されている。
本発明によれば、ブッシュ・スピンドル13及びブッシング・クランプ5は、2つの別々のエレメントであることが可能であり、たとえば、一方が、軸線方向に他方の隣に位置決めされている。有利には、ブッシング・クランプ5は、機械加工ゾーンに最も近い側に設置されており、ツールに接触することになるパーツの一部分の非常に近くに、パーツを保持するようになっている。
本発明によれば、ブッシュ・スピンドル13及びブッシング・クランプ5は、ブッシュ・モード及びグリップ・モードで動作するように設計された単一のエレメントとして組み合わせられ得る。たとえば、ブッシュ・スピンドルは、したがって、機械的な、電気機械的な、油圧式の、又は空気圧式のデバイスを追加することによって、ブッシング・クランプ機能性を提供され得、そのデバイスは、活性化可能/非活性化可能であり、また、ブッシュ・スピンドルの内部通路のいくつか又はすべての内部寸法を調節することが可能である。
図1及び図2の中の例では、ブッシュ・スピンドル13の端部部分には、活性化可能な/非活性化可能なクランピング機構5が設けられており、クランピング機構5は、ブッシング・クランプとして動作するように設計されている。このクランピング機構5は、コマンドを受けたときに、ブッシュ・スピンドル13の通路の内部直径を低減させることを可能にし、たとえば、クランピング機構5及びブッシュ・スピンドル13に対するこのパーツ8の任意の移動を防止するように、パーツ8をクランプするようになっている。
ガイド・ブッシュ9は、ブッシュのシース3を含み、シース3は、ブッシュ本体部22を半径方向に取り囲み、ブッシュ本体部22は、ブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構5を半径方向に及び少なくとも部分的に取り囲む。ブッシュ本体部22及びシース3は、ブッシュ本体部22が動作位置になっているときに、ブッシュのシース3に対するブッシュ本体部22の任意の並進移動及び任意の回転を防止するように設計されている。
シース3は、パーツの並進及び回転の軸線14に関して、シース3がフレームに対して実質的に軸線方向に移動することを可能にするリンクによって、フレーム1にリンク接続されている。リンクは、スライディング・リンク又はスライディング・ピボッティング・リンクであることが可能である。
ブッシュのシース3は、フレーム1に対するシース3の軸線方向の並進移動(スライディング・リンク)のみを可能にする複数の軸受によって、フレームにリンク接続され得る。
ブッシュのシース3の周囲表面の周りに設置され得る1対のリング形状の軸受6が、特に、図6、図11、及び図12の中の説明図に示されている。
代替的に、1対のリング形状の軸受6は、フレームの一部分に取り付けられ得、たとえば、このシース3がフレームの中へ動作可能に挿入されるときに、ブッシュのシース3の周囲表面の一部分を取り囲む。この変形例が、とりわけ、図3〜図5に示されている。
ブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構5は、リンクによってブッシュ本体部22に接続されており、そのリンクは、ブッシュ本体部22が動作位置になっているときに、ブッシュ本体部22に対する、とりわけ、シース3に対する、ブッシュ・スピンドル13の回転、及び、ブッシュ・スピンドル13の中に着座させられているクランピング機構5の回転を可能にする。リンクは、並進及び回転の軸線14に同軸の回転軸線とのピボッティング・リンクであることが可能である。
図1〜図4に示されている実施形態では、ブッシュ本体部22は、ブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構5によって形成されるアッセンブリを、複数のボール軸受12によって保持する。
この解決策は、ブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構5が、自由に回転するか、又は、パーツの回転を介して、移動式主軸台による回転の中で駆動されるかのいずれかという、機械加工を可能にする利点を有する。ガイド・ブッシュ9がグリップ・モードになっているときに、パーツ8は、ピボッティング・リンクによって、ガイド・ブッシュにリンク接続されており、ピボッティング・リンクは、ブッシュのシース3に対するパーツの回転を可能にしながら、ブッシュのシース3に対するパーツの軸線方向の移動を防止する。
ガイド・ブッシュは、ブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構を駆動して回転させるように電動化され得る。
代替的に、ガイド・ブッシュは、ギヤトレイン及び/又はモータ若しくは外部アクチュエータによって、ブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構5を駆動して回転させるように設計され得る。アクチュエータ又はモータは、フレームに取り付けられ得、トランスミッション・システムによって、回転移動をブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構に伝達する。
これらの解決策は、ブッシュ・スピンドル又はクランピング機構がアクチュエータ又はモータによって駆動されて回転するという、機械加工を可能にする利点を有する。
移動式主軸台2は、外部パーツ201及び回転パーツ202を含むことが可能であり、回転パーツ202は、機械加工されることとなるパーツ8の一部分を取り囲み、機械加工されることとなるパーツを回転させるように設計されている。
移動式主軸台のパーツ201、202は、ピボッティング・リンクによってリンク接続されており、ピボッティング・リンクは、外部パーツ201に対する回転パーツ202の回転を可能にする。ピボッティング・リンクは、たとえば、ボール軸受など、複数の(ローラー)軸受205によって提供され得る。
移動式主軸台は、たとえば、アクチュエータ又はモータ203、204を使用して電動化され得る。説明の簡単化のために、移動式主軸台2は、簡潔に、及び、回転パーツ202及び外部パーツ201の詳細なしに、説明図の残りの中に表されている。
有利には、ブッシュ・スピンドル及び/又はグリッパ若しくはブッシュの機構を含む、ガイド・ブッシュのすべて又は少なくとも一部は、フレームから取り外し可能となるように設計されている。好ましくは、ガイド・ブッシュのすべて又は前記一部は、好ましくは、機械加工ゾーンに向けて配向されているフレームの側から、すなわち、旋盤の1つ又は複数のツールの作業位置に向けて配向されている、フレームの側から、パーツの並進及び回転の軸線に沿って、軸線方向に取り外し可能になっている。
図1〜図12に示されている実施形態では、ブッシュ本体部22は、フレーム1から取り外し可能となるように設計されており、とりわけ、ブッシュのシース3から取り外し可能となるように設計されている。好ましくは、並びに、図4及び図6の説明図に示されているように、ブッシュ本体部22は、機械加工ゾーンの方向に軸線方向に取り外し可能となるように設計されている。
ガイド・ブッシュには、カップリング機構が設けられており、カップリング機構は、ブッシュのシース3と、ブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構5を保持するブッシュ本体部22との間のカップリングを可能にする。このカップリングは、動作可能なときに、ブッシュのシース3に対するブッシュ本体部22の軸線方向の並進移動及び回転移動を防止することが意図されており、また、動作可能でないときに、ブッシュ本体部22がブッシュのシース3から出てくることを可能にすることが意図されている。
有利には、このカップリングは、機械加工ゾーンに向けて、すなわち、旋盤の1つ又は複数のツールの作業位置に向けて配向されている、フレーム1の側において活性化/非活性化され得る。
ブッシュ本体部22は、たとえば、ねじ(図には示されていない)などの、複数の取り外し可能な取り付けエレメントを介して、シース3にリンク接続され得る。有利には、取り外し可能な取り付けエレメントは、機械加工ゾーンに向けて、すなわち、旋盤の1つ又は複数のツールの作業位置に向けて配向されている、フレームの側からアクセス可能である。
ガイド・ブッシュ9の動作可能なパーツのモジュール性から生じるこの旋盤の利点の1つは、特に、機械加工のタイプ、機械加工されることとなるパーツのタイプ、及び/又は、機械加工シーケンスに応じて、ブッシュ・スピンドル13及び/又はクランピング機構5を迅速に変更する能力である。たとえば、ブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構5は、それぞれ異なる技術的特性を有する広範囲の異なるスピンドル及びクランピング機構から選ばれ得る。とりわけ、ブッシュ・スピンドル13は、パーツ又はフィード・バーのサイズ(直径、長さ)に関する要件を満たすように選択され得、一方、クランピング機構5は、機械加工されることとなるパーツの材料のタイプ(剛性、密度、弾性)に関する要求を満たすように選択され得る。
旋盤は、第1の係合可能な/係合解除可能なカップリング・デバイスを含み、第1の係合可能な/係合解除可能なカップリング・デバイスは、移動式主軸台2とガイド・ブッシュ9との間で、特に、移動式主軸台2とブッシュ・スピンドル13との間で動作し、移動式主軸台2をガイド・ブッシュ3と軸線方向に連結するようになっており、特に、移動式主軸台2、及び、クランピング機構5を含むブッシュ・スピンドル13を軸線方向に連結するようになっている。
本発明によれば、「係合可能な/係合解除可能なカップリング・デバイス」は、次のように動作するように設計されたカップリング・デバイスを意味しており、
−係合されているモードでは、カップリング・デバイスは、2つの別々のエンティティの間のカップリングを提供し、それは、次いで、単一のエンティティとして一緒に移動し、
−係合解除されているモードでは、カップリング・デバイスは、前記2つのエンティティの間にいかなるカップリングも提供せず、それによって、前記エンティティのそれぞれの移動が他のものから独立していることを確実にする。
有利には、係合可能な/係合解除可能なカップリング・デバイスの動作モードは、作動機構又はデバイスによって変化させられる。
本発明によれば、係合可能な/係合解除可能なカップリング・デバイスのための作動機構又はデバイスは、ガイド・ブッシュの内側又は外側に位置決めされ得る。有利には、この作動機構又はデバイスは、自動的に又は半自動的に、オペレータによって制御され得る。
図1〜図6の中の例によれば、シース3の端部部分16は、移動式主軸台の端部部分17を、特に、移動式主軸台2の外部パーツ201を、半径方向に取り囲んでいる。
有利には、シース3の端部部分16は、機械加工されることとなるパーツ8を前方へ移動させるために、主軸台がブッシュのシース3に対して移動するとき、又は、軸線方向に後方へ移動するときに、移動式主軸台の端部部分17の少なくとも1つのパーツを常に半径方向に取り囲むように設計されている。
シース3の端部部分16、及び、移動式主軸台の端部部分17は、有利には、移動式主軸台の外部パーツ201の角度位置をシースに対して静止した状態に保持するように設計されている。
第1のカップリング・デバイスは、ブレーキング・デバイス10を含み、ブレーキング・デバイス10は、ブッシュのシースのこの端部部分16と、移動式主軸台のこの端部部分17との間で動作するように設計されている。
有利には、ブレーキング・デバイス10は、移動式主軸台のこの端部17の表面の上で半径方向に動作することが可能であり、たとえば、移動式主軸台の軸線方向の位置をシースに対して静止した状態に保持するようになっている。
表面18は、この機能に関して特化した表面であることが可能であり、また、移動式主軸台の端部部分17の表面の上で、軸線方向に細長いストリップの形態をとることが可能であり、ブッシュのシースに対する移動式主軸台の軸線方向の位置にかかわらず、ブッシュのシースと移動式主軸台との間のカップリングを可能にするようになっている。
有利には、この表面の形状及び/又は材料は、たとえば、この表面に対するブレーキング・デバイス11の効率的且つ効果的な作用を確保するように選択される。
有利には、第1のカップリング・デバイスは、移動式主軸台2の複数の表面に作用する複数のブレーキング・デバイス10を含む。有利には、これらのデバイスは、互いに対して角度的に当距離の位置又は対向する位置において、表面18の周りに位置付けされている。
第2のカップリング・デバイスは、ブッシュのシース3の表面部分18を含むことが可能であり、表面部分18は、シースに対して移動可能であり、また、ガイド・ブッシュ9と移動式主軸台2との間のカップリング作用を行うために、移動式主軸台2の表面部分に接触するように設計されている。
代替的に、第1のカップリング・デバイスは、ブッシュのシース3と移動式主軸台2との間のカップリングを可能にする他の手段を含むことが可能であり、特に、インデックス付きのカップリング手段(たとえば、ピン)を含むことが可能である。
旋盤は、第2の係合可能な/係合解除可能なカップリング・デバイスを含み、第2の係合可能な/係合解除可能なカップリング・デバイスは、ガイド・ブッシュ9とフレーム1との間で、特に、ブッシュのシース3とフレーム1との間で動作する。第2のカップリング・デバイスは、フレーム1に対するガイド・ブッシュの位置を軸線方向に設定するように設計されている。
図6、図11、及び図12の実施形態によれば、第2のカップリング・デバイスは、ブレーキング・デバイス11を含み、ブッシュのシース3の表面15の上で半径方向に動作するように設計されており、たとえば、ブッシュ3のシースの軸線方向の位置及び角度位置をフレーム1に対して静止した状態に維持するようになっている。また、1つの実施形態によれば、第2のカップリング・デバイスは、ブッシュのシース3の角度位置をフレーム1に対して静止した状態に保持するように設計されている(シースをフレームにリンク接続するスライディング・ピボッティング・リンクの場合)。
有利には、及び、図6に示されているように、表面15は、リング形状になっており、また、ブッシュのシースの一部分を半径方向に取り囲んでおり、フレーム1に対するブッシュのシース3の角度位置にかかわらず、ブッシュのシース3とフレーム1との間のカップリングを可能にするようになっている。
有利には、表面15の形状及び/又は材料は、たとえば、この表面に対するブレーキング・デバイス11の効率的且つ効果的な作用を確保するように選択される。
有利には、第2のカップリング・デバイスは、同じ表面15に作用する複数のブレーキング・デバイス11を含む。有利には、これらのデバイスは、異なる位置に、特に、互いに対して角度的に当距離の位置又は対向する位置において、表面15の周りに位置付けされている。
別の実施形態によれば、第2のカップリング・デバイスは、フレームの表面部分15aを含み、表面部分15aは、フレームに対して移動可能であり、また、ガイド・ブッシュ9とフレーム1との間のカップリング作用をもたらすために、ブッシュのシース3の表面部分に接触するように設計されている。この実施形態は、特に、図5及び図7〜図10に示されている。
代替的に、第2のカップリング・デバイスは、2つのパーツの間のカップリングを可能にする他の手段を含むことが可能であり、特に、インデックス付きのカップリング手段(たとえば、ピン)を含むことが可能である。旋盤は、第3のカップリング・デバイスを含み、第3のカップリング・デバイスは、移動式主軸台2の回転をガイド・ブッシュ9の全体又は一部分に伝達するために、ガイド・ブッシュ9の全体又は一部分と移動式主軸台2との間で動作するように設計されている。
図1〜図4に示されている第3のカップリング・デバイスは、移動式主軸台2の回転パーツ202の回転を、クランピング機構5を含むスピンドル13に伝達するように設計されている。
1つの実施形態によれば、ブッシュ・スピンドル13の端部部分20は、スライディング・リンクによって、移動式主軸台2の回転パーツ202の端部部分19にリンク接続されており、スライディング・リンクは、ブッシュ・スピンドル13に対する移動式主軸台2の軸線方向の移動を保証する。
図1〜図4に示されている実施形態によれば、ブッシュのスピンドル13の端部部分20は、移動式主軸台2の回転パーツ202の端部部分19を半径方向に取り囲むように設計されている。ブッシュのスピンドル13の端部部分20は、移動式主軸台の端部部分19の軸線方向のスロット21と協働する突起部7を含む。この突起部/軸線方向のスロットのリンクは、ブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構5によって形成されるアッセンブリに対する移動式主軸台2の軸線方向の移動を可能にしながら、移動式主軸台の回転をブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構5に伝達することを確実にする。
ブッシュ本体部22が、動作位置においてブッシュ・シース3にリンク接続されており、移動式主軸台が、機械加工されることとなるパーツ8を保持する位置、又は、機械加工されることとなるパーツ8を前方へ移動させる位置にある間に、第3のカップリング・デバイスが、連続的に動作する。
別の実施形態によれば、クランピング機構5を含むブッシュ・スピンドル13は、ギヤホイールのシステムによって、移動式主軸台2の回転パーツ202にリンク接続されており、たとえば、移動式主軸台2の回転パーツ202の歯付きの表面に、並びに、ブッシュ・スピンドル13及び/又はクランピング機構5の歯付きの表面に、同時に作用する。
1つの実施形態によれば、第3のカップリング・デバイスは、係合可能/係合解除可能であることが可能である。
図7〜図10は、パーツ又はフィード・バー8を前方へ移動させるための方法のステップを示しており、それは、特に、同時の動作時間に実施されるステップを含む。
図7は、パーツ8のための機械加工ステップを示しており、
−パーツ8は、引き込まれた軸線方向の位置に、移動式主軸台2によって保持されており、ブッシュ・モードでガイド・ブッシュ9によって支持されており、
−第1のカップリング・デバイスは、係合解除されており(ガイド・ブッシュと移動式主軸台との間の軸線方向のカップリングはない)、ブッシュのシース3のブレーキング・デバイス10は、移動式主軸台の表面18に作用しておらず、
−第2のカップリング・デバイスは、係合されており(ブッシュ・シースとフレームとの間のカップリングがある)、フレーム1のブレーキング・デバイス11は、ブッシュのシース3の表面15に作用する。
図8は、それに続くステップを示しており、そのステップでは、パーツ8は、パーツ8が機械加工されることを可能にする位置まで、移動式主軸台2によって軸線方向に移動させられている。
図9は、それに続くステップを示しており、そのステップでは、パーツ8は、ブッシュ・モードでガイド・ブッシュ9によってガイドされ、ツール4によって機械加工される。
その前方向移動及び機械加工の間のパーツの角度位置及び回転は、移動式主軸台によって決定される。
図10は、機械加工されるパーツ8のための仕上げステップ又はカッティング・ステップを示しており、そのステップでは、
−パーツ8は、ここでは、グリップ・モードでガイド・ブッシュ9によって保持されており、
−移動式主軸台は、もはや、バー8を保持しておらず、したがって、引き込まれた位置まで軸線方向に自由に移動することができ、図7〜図10によって上記に説明及び図示されているような、パーツ又はフィード・バー8を前方へ移動させるための新しい手順を開始させるようになっている。
有利には、パーツ・カッティング動作の間に移動式主軸台を引き込まれた位置まで移動させることは、同時の動作時間にこのステップを実行することを可能にする。
図11及び図12は、グリップ・モードでガイド・ブッシュ9によって保持されている、機械加工されることとなるパーツ8のための機械加工方法のためのステップを示している。
図11は、パーツ8のための機械加工ステップを示しており、そのステップでは、
−パーツ8は、移動式主軸台2によって保持され、また、グリップ・モードでガイド・ブッシュ9によって保持されており、
−第1のカップリング・デバイスは、係合されており、ブッシュ本体部22と移動式主軸台2を軸線方向にカップリングしており、ブッシュのシース3のブレーキング・デバイス10は、移動式主軸台の表面18に作用し、たとえば、移動式主軸台とブッシュ本体部22との間の相対的な位置を静止した状態に保持するようになっており、
−第2のカップリング・デバイスは、係合解除されており(ブッシュ・シースとフレームとの間の軸線方向のカップリングはない)、フレーム1のブレーキング・デバイス11は、ブッシュのシース3の表面15に作用していない。
したがって、パーツは、軸線方向の移動(前方へ及び/又は後方へ)をするように駆動され、回転するように駆動され、ブッシュ本体部22(特に、クランピング機構5)の接合作用、及び、移動式主軸台2の接合作用によって、ブッシュのフレームに対して角度的に位置決めされ得る。ブッシュ本体部22及び移動式主軸台2は、機械加工されることとなるパーツ8のための単一のグリッピング・エレメントとして働く。
ブッシュ本体部22の軸線方向の移動作用は、第1のカップリング・デバイスによって決定されるシース3の軸線方向の移動による移動式主軸台2の作用によってガイドされる。
クランピング機構5を含むブッシュ・スピンドル13の回転作用は、ブッシュ・スピンドルの端部部分20と移動式主軸台2の回転パーツ202の端部部分19との間で動作する第3のカップリング・デバイスによって、移動式主軸台2の作用によってガイドされる。
クランピング機構5及び移動式主軸台2によるパーツのジョイント・グリッピング(joint gripping)は、ガイド・ブッシュとパーツとの間の半径方向のあそびを低減させることを助け、それは、パーツのより精密な機械加工を可能にする。
1つの実施形態では、グリップ・モードで動作するブッシュによるパーツの機械加工を終了するときに、移動式主軸台2は、引き込まれた位置に移動させられ、同時に、新しい機械加工サイクルのために、機械加工されることとなるパーツ(フィード・バーを通して)の前方向への移動動作の実行を準備するようになっている。
旋盤には、ガイド・ブッシュが設けられており、ガイド・ブッシュは、ブッシュ・モード又はグリップ・モードで動作され得、一方、ブッシュ本体部22(ブッシュ・スピンドル13及びクランピング機構5を含む)は、移動式主軸台によって軸線方向に駆動され得るか、又は、フレームに対して軸線方向に静止した状態にされ得るという事実は、広範囲の異なる機械加工タイプを可能にする。
これらの異なる機械加工タイプは、バー旋盤/ターニング・マシンのための典型的な機械加工技法を含み、それは、たとえば、
−ガイド・ブッシュによるパーツの機械加工であり、ブッシュ・モードにおいて、ガイド・ブッシュは、フレームに対して静止しており、並びに、パーツの連続的な前方向移動、特に、移動式主軸台の引き込み動作が、同時の動作時間に実装される。
−ガイド・ブッシュによるパーツの機械加工であり、ブッシュ・モードにおいて、ガイド・ブッシュは、フレームに対して静止しており、並びに、パーツの離散的な前方向移動、特に、移動式主軸台の引き込み動作が、同時の動作時間に実装される。
これらの異なる機械加工タイプは、精密旋盤のための典型的な機械加工技法を含み、それは、たとえば、
−ガイド・ブッシュによるパーツの機械加工であり、グリップ・モードにおいて、ガイド・ブッシュは、パーツの単一の別々の前方向移動を含み、特に、移動式主軸台の引き込み動作が、同時の動作時間に実装される。
−ガイド・ブッシュによるパーツの機械加工であり、グリップ・モードにおいて、ガイド・ブッシュは、パーツの複数の別々の/離散的な前方向移動を含み、特に、移動式主軸台の引き込み動作が、同時の動作時間に実装される。
−ガイド・ブッシュによるパーツの機械加工であり、グリップ・モードにおいて、ガイド・ブッシュは、パーツの1つ又は複数の2方向の軸線方向の移動を含む。
また、旋盤にはガイド・ブッシュが設けられており、ガイド・ブッシュは、ブッシュ・モード又はグリップ・モードで動作させられ得、一方、ブッシュ・スピンドル及びクランピング機構は、移動式主軸台によって軸線方向に駆動され得るか、又は、フレームに対して軸線方向に静止された状態にされ得るという事実は、機械加工のタイプが同じパーツの機械加工動作の間で変化させられることも可能にする。
旋盤は、機械加工の先行技術よりも幅広い範囲の機械加工動作を可能にし、特に、異なる機械加工タイプの組み合わせを可能にする。
たとえば、ブッシュ・モードでのパーツの機械加工に、グリップ・モードでの動作が続くことが可能であり、たとえば、横断方向の穿孔動作を実行、パーツの表面の上に半径方向のオリフィスを形成するようになっている。
機械加工タイプとは異なり、ツール4又は複数のマシニング・ツールは、フレームに対して、所定の静止した軸線方向の位置において、パーツ8の表面の上で動作するように設計され得る。
機械加工タイプとは異なり、ツール4又は複数のマシニング・ツールは、パーツ8の並進及び回転の軸線に沿って軸線方向に移動することによって、パーツ8の表面の上で動作するように設計され得る。
1 フレーム
2 移動式主軸台
201 移動式主軸台の外部パーツ
202 移動式主軸台の回転パーツ
203〜4 モータ
205 ローラー軸受
3 ブッシュのシース
4 ツール
5 クランピング機構
6 軸受
7 タブ
8 機械加工されることとなるパーツ
9 ガイド・ブッシュ
10 ブッシュ/主軸台ブレーキ
11 ブッシュ/フレーム・ブレーキ
12 ローラー軸受
13 ブッシュ・スピンドル
14 パーツの並進及び回転の軸線
15 ブレーキング表面
15a フレームの表面部分
16 ブッシュのシースの端部部分
17 移動式主軸台の端部部分
18 ブレーキング表面
19 移動式主軸台の端部部分
20 ブッシュ・スピンドルの端部部分
21 スロット
22 ブッシュ本体部

Claims (22)

  1. 並進及び回転の軸線(14)に関して、機械加工されることとなるパーツ(8)の回転及び並進を確保するように設計されている移動式主軸台(2)と、
    旋盤のフレーム(1)に取り付けられるように設計されているガイド・ブッシュ(9)であって、前記ガイド・ブッシュ(9)は、
    ブッシュ・スピンドル(13)、及び、
    グリッパ又はクランピング機構(5)
    を含み、前記ガイド・ブッシュ(9)は、ブッシュ・モード又はグリップ・モードのいずれかで動作するように設計されている、ガイド・ブッシュ(9)と
    を含む、旋盤であって、
    前記ガイド・ブッシュ(9)は、前記軸線(14)に沿って、前記フレームに対して軸線方向に移動可能となるように設計されており、
    前記旋盤は、第1のモードで動作するように設計されており、前記第1のモードでは、前記ガイド・ブッシュは、前記移動式主軸台によって軸線方向に駆動され、
    前記旋盤は、第2のモードで動作するように設計されており、前記第2のモードでは、前記ガイド・ブッシュの前記軸線方向の位置は、前記フレームに対して静止していることを特徴とする、旋盤。
  2. 前記旋盤は、第1のカップリング・デバイスを有しており、
    前記第1のカップリング・デバイスは、係合可能/係合解除可能であり、また、前記ガイド・ブッシュ(9)と前記移動式主軸台(2)との間で動作し、
    前記第1のカップリング・デバイスは、前記軸線(14)に沿って、前記ガイド・ブッシュ(3)及び前記移動式主軸台(2)を軸線方向にカップリングするように設計されている、請求項1に記載の旋盤。
  3. 前記旋盤は、第2のカップリング・デバイスを有しており、
    前記第2のカップリング・デバイスは、係合可能/係合解除可能であり、また、前記ガイド・ブッシュ(9)と前記フレーム(1)との間で動作し、
    前記第2のカップリング・デバイスは、前記軸線(14)に沿って、前記フレーム(1)に対して前記ガイド・ブッシュ(3)の前記位置を軸線方向に設定するように設計されている、請求項1〜2のいずれか一つに記載の旋盤。
  4. 前記ガイド・ブッシュ(9)は、前記ブッシュ・スピンドル(13)及び/又は前記グリッパ若しくはクランピング機構(5)を少なくとも部分的に取り囲む前記ブッシュのシース(3)を含み、前記ブッシュの前記シース(3)は、前記フレーム(1)に対して前記ブッシュの前記シース(3)の軸線方向の並進移動を可能にするリンクによって、前記フレーム(1)にリンク接続されるように設計されている、請求項1〜3のいずれか一つに記載の旋盤。
  5. 前記リンクは、軸受(6)を含み、前記軸受(6)は、前記フレーム(1)に対して、前記ブッシュの前記シース(3)の前記軸線方向の並進移動を可能にするように設計されている、請求項4に記載の旋盤。
  6. 前記シースの端部部分(16)は、前記移動式主軸台の端部部分(17)を半径方向に取り囲むように設計されており、前記第1のカップリング・デバイスは、前記ブッシュの前記シースの前記端部部分(16)と前記移動式主軸台の前記端部部分(17)との間で動作するように設計されている、請求項2及び4に記載の旋盤。
  7. 前記第1のカップリング・デバイスは、ブレーキング・デバイス(10)を含み、前記ブレーキング・デバイス(10)は、前記移動式主軸台の前記端部(17)の表面(18)の上で半径方向に動作するように設計されており、たとえば、前記シースに対して、前記移動式主軸台の軸線方向の位置を維持するようになっている、請求項6に記載の旋盤。
  8. 前記第2のカップリング・デバイスは、ブレーキング・デバイス(11)を含み、前記ブレーキング・デバイス(11)は、前記ブッシュの前記シース(3)の表面の上で半径方向に動作するように設計されており、たとえば、前記フレームに対して、前記シースの軸線方向の位置を設定するようになっている、請求項3に記載の旋盤。
  9. 前記ブッシュ・スピンドル(13)及び前記グリッパ又はクランピング機構(5)は、前記軸線(14)と同軸の回転軸線を有するピボッティング・リンクによって、前記ブッシュの前記シース(3)にリンク接続されている、請求項1〜8のいずれか一つに記載の旋盤。
  10. 前記ピボッティング・リンクは、ローラー軸受、特に、ボール軸受(12)を含む、請求項9に記載の旋盤。
  11. 前記旋盤は、第3のカップリング・デバイスを含み、前記第3のカップリング・デバイスは、前記ガイド・ブッシュ(9)と前記移動式主軸台(2)との間で動作するように設計されており、
    前記第3のカップリング・デバイスは、前記移動式主軸台(2)の回転パーツ(202)の回転を、前記ブッシュの前記グリッパ又はクランピング機構(5)に、及び/又は、前記ブッシュ・スピンドル(13)に伝達するように設計されている、請求項1〜10のいずれか一つに記載の旋盤。
  12. 前記第3のカップリング・デバイスは、係合可能/係合解除可能である、請求項11に記載の旋盤。
  13. 前記ブッシュ・スピンドル(13)の端部部分(20)は、前記移動式主軸台の前記回転パーツ(202)の端部部分(19)を半径方向に取り囲むように設計されており、
    前記第3のカップリング・デバイスは、軸線方向のスロット(21)と協働する突起部(7)を含み、
    前記ブッシュ・スピンドル(13)の前記端部部分(20)は、前記突起部(7)又は前記軸線方向のスロット(21)のいずれかのうちの一方を含み、
    前記移動式主軸台(2)の前記回転パーツ(202)の前記端部部分(19)は、前記突起部(7)及び前記軸線方向のスロット(21)のうちの他方を含む、請求項11又は12に記載の旋盤。
  14. 前記移動式主軸台(2)は、電動化されている、請求項11〜13のいずれか一つに記載の旋盤。
  15. 前記ガイド・ブッシュ(9)は、電動化されている、請求項1〜14のいずれか一つに記載の旋盤。
  16. 前記ブッシュ・スピンドル(13)及び前記グリッパ若しくはクランピング機構(5)は、前記フレーム(1)及び/又は前記ブッシュの前記シース(3)から軸線方向に取り外し可能となるように設計されている、請求項1〜15のいずれか一つに記載の旋盤。
  17. 前記ガイド・ブッシュ(9)は、ブッシュ本体部(22)を含み、前記ブッシュ本体部は、前記ブッシュ・スピンドル(13)及び前記グリッパ若しくはクランピング機構(5)を半径方向に包み、前記ブッシュ本体部(22)は、前記フレーム(1)及び/又は前記ブッシュの前記シース(3)から軸線方向に取り外し可能となるように設計されている、請求項16に記載の旋盤。
  18. 前記ガイド・ブッシュ(9)の全体は、前記フレーム(1)から軸線方向に取り外し可能となるように設計されている、請求項16に記載の旋盤。
  19. 前記ブッシュ(3)又は前記ブッシュ本体部(22)又は前記ブッシュ・スピンドル(13)及び前記グリッパ又はクランピング機構(5)の全体は、前記機械加工ゾーンの近くの前記フレーム(1)の側から取り外し可能に設計されている、請求項16〜18のいずれか一つに記載の旋盤。
  20. 前記ブッシュ・スピンドル(13)は、前記グリッパ又はクランピング機構(5)を受け入れて保持する、請求項1〜19のいずれか一つに記載の旋盤。
  21. ブッシュ・スピンドル(13)と、
    グリッパ又はクランピング機構(5)と、
    前記ブッシュ・スピンドル(13)及び/又は前記グリッパ若しくはクランピング機構(5)を少なくとも部分的に取り囲むブッシュのシース(3)と
    を含む、旋盤のためのガイド・ブッシュ(9)であって、
    ブッシュ・モード又はグリップ・モードのいずれかで動作するように設計されており、
    前記ブッシュの前記シース(3)は、リンクによって、旋盤のフレーム(1)にリンク接続されるように設計されており、前記リンクは、前記フレーム(1)に対する前記ブッシュの前記シース(3)の並進移動を可能にし、それは、機械加工されることとなるパーツが前記ガイド・ブッシュによって保持されているときに、機械加工されることとなるパーツの並進及び回転の軸線(14)に関して、実質的に軸線方向になっており、
    前記ブッシュ・スピンドル(13)及び前記グリッパ又はクランピング機構(5)は、好ましくは、前記軸線(14)に関して軸線方向に、前記シース(3)から取り外し可能となるように設計されている、ガイド・ブッシュ(9)。
  22. 前記ガイド・ブッシュは、ブッシュ本体部(22)を含み、前記ブッシュ本体部は、前記ブッシュ・スピンドル(13)及び前記グリッパ又はクランピング機構(5)を半径方向に包み、前記ブッシュ本体部(22)は、前記シース(3)に関して、好ましくは、前記軸線(14)に関して軸線方向に、取り外し可能となるように設計されている、請求項21に記載のガイド・ブッシュ。
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