JP2018514959A - システム発見および信号伝達 - Google Patents

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Abstract

拡張可能な通信システムが本明細書に記載される。システムはルートインデックス値を受信するため、およびルート値に基づいて定振幅ゼロ自己相関特性シーケンスを生成するための第1のモジュールを含む。システムは、シード値を受信するため、およびシード値に基づいて疑似ノイズシーケンスを生成するための第2のモジュールをさらに含む。システムは、疑似ノイズシーケンスにより定振幅ゼロ自己相関特性シーケンスを変調するため、および複合シーケンスを生成するための第3のモジュールをさらに含む。システムは、複合シーケンスを時間領域シーケンスに変換するための第4のモジュールをさらに含み、第4のモジュールはシフトされた時間領域シーケンスを獲得するために循環シフトを時間領域シーケンスに適用する。【選択図】図2

Description

関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2015年3月9日に出願された米国特許出願第62/130,365号の優先権を主張し、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
[0002] 本開示は、無線通信の分野に関し、より詳細にはロバストな信号検出および放送網のサービス発見を可能にする機構に関する。
[0003] 放送スペクトルは異なる周波数に分けられ、異なる地理的領域における様々な使用に対する異なる放送局の間で配分される。スペクトルの周波数は放送局に許可された免許に基づいて配分される。配分に基づいて、放送局はテレビジョン信号などの特定のタイプのコンテンツをある特定の地理的区域内にある特定の周波数で放送するように制限されることがある。放送局が配分されたスペクトル以外の放送は違反である可能性がある。
[0004] 放送局がその地理的区域内に別のタイプのコンテンツを放送したい場合は、放送局は追加のスペクトル免許を獲得し、次いでその周波数内の追加の周波数を配分される必要があることがある。同様に放送局が別の地理的区域内にコンテンツを送信したい場合は、放送局はその領域に対する追加のスペクトル免許を獲得する必要があることがある。しかし追加のスペクトル免許を獲得することは困難であり、時間がかかり、高額であり、非現実的であることがある。
[0005] 加えて放送局が免許を与えられたスペクトル全部を常に完全に利用するわけではない。これは放送スペクトルの活用に非効率性を生み出すことがある。
[0006] さらに放送スペクトルの予想された使用は変わることがある。例えば現在の放送のテレビソリューションは一枚岩であり、主に単一サービスのために設計されている。しかし放送局は、将来の放送テレビジョンに加えて、モバイル放送およびIoTサービスを含む多重無線系タイプのコンテンツを提供することを予測する場合がある。特に多数のデバイスがすべて放送テレビジョンを超える共通ソースから同じデータを受信することを望むことがある多くのシナリオがある。このような一例は、モバイル通信サービスであり、この場合は様々な地理的場所において多数のモバイル通信デバイスがすべて同じコンテンツ、例えばソフトウェアの更新または緊急警報などを伝達する共通放送信号を受信する必要があることがある。このようなシナリオでは、同じデータを各デバイスに個々に信号伝達するより、むしろこのようなデバイスにデータを放送し、またはマルチキャストすることが非常に効率的である。したがってハイブリッド方式が望ましいことがある。
[0007] 放送スペクトルをより効率的に利用するために、異なるタイプのコンテンツを単一RFチャネル内で一緒に時間多重されてもよい。さらに異なる組の送信されるコンテンツを、異なる符号化および送信パラメータで同時に、時分割多重(TDM)方式で、周波数分割多重(FDM)で、層分割多重(LDM)、または組み合わせのいずれかで送信する必要があることがある。送信されるコンテンツ量は時間および/または周波数で異なってもよい。
[0008] 加えて異なる品質レベルをもつコンテンツ(例えば高精細度ビデオ、標準画質ビデオ、他)を、異なる群のデバイスに異なる伝搬チャネル特性および異なる受信環境で送信する必要があることがある。他のシナリオでは、デバイス固有データを特定のデバイスに送信することが望ましいことがあり、そのデータを符号化し、また送信するために使用されるパラメータはデバイスの場所および/または伝播チャネルの条件に依存することがある。
[0009] 同時に高速無線データの需要は増え続けており、潜在的に時間変化に基づく利用可能な無線資源(無線スペクトルのある特定部分など)を最も有効に使用できるようにすることが望ましい。
[0010] 例示的拡張可能な通信システムが本明細書に記載される。システムはルートインデックス値を受信するため、およびルート値に基づいた定振幅ゼロ自己相関特性シーケンスを生成するための第1のモジュールを含む。システムは、シード値を受信するため、およびシード値に基づいた疑似ノイズシーケンスを生成するための第2のモジュールをさらに含む。システムは、疑似ノイズシーケンスにより定振幅ゼロ自己相関特性シーケンスを変調するため、および複合シーケンスを生成するための第3のモジュールをさらに含む。システムは、複合シーケンスを時間領域シーケンスに変換するための第4のモジュールをさらに含み、第4のモジュールはシフトされた時間領域シーケンスを獲得するために循環シフトを時間領域シーケンスに適用する。
[0011] 例示的拡張可能な通信方法が本明細書に記載される。方法は、ルートインデックス値を受信し、ルート値に基づいた定振幅ゼロ自己相関特性シーケンスを生成するステップを含む。方法は、シード値を受信し、シード値に基づいた疑似ノイズシーケンスを生成するステップをさらに含む。方法は、疑似ノイズシーケンスにより定振幅ゼロ自己相関特性シーケンスを変調し、複合シーケンスを生成するステップをさらに含む。方法は、複合シーケンスを時間領域シーケンスに変換し、シフトされた時間領域シーケンスを獲得するために循環シフトを時間領域シーケンスに適用するステップをさらに含む。
[0012] 添付図面において、請求項に関わる発明の例示的実施形態を説明する構造が、以下に提供された詳述とともに示される。同様の要素は同じ参照番号で識別される。単一の構成部品として示された要素は、複数の構成部品と交換されてもよく、複数の構成部品として示された要素は、単一の構成部品と交換されてもよいことを理解されたい。図面は原寸に比例しておらず、ある種の要素の比率は例示のために誇張されることがある。
[0013]例示的放送網を示す図である。 [0014]ブートストラップシンボルを創出するための例示的システムを示す図である。 [0015]ZC+PNの複素I/Q配置を示す図である。 [0016]それぞれ例示的フレーム制御構成を示す図である。 [0017]例示的領域終端の信号伝達を示す図である。 [0018]図1に示された例示的信号波形を示す図である。 [0019]ブートストラップシンボルを創出するための例示的システムを示す図である。 [0020]例示的PNシーケンス生成器を示す図である。 [0021]周波数領域シーケンスの副搬送波へのマッピングの例示的図である。 [0022]例示的時間領域構造を示す図である。 [0023]ブートストラップシンボルを創出するための例を示す図である。
[0024] ロバストで拡張可能な信号伝達の構成、具体的にはロバストな検出およびサービスの発見、システムの同期化、および受信機の構成ができるように設計されたブートストラップ信号が、本明細書に記載される。ブートストラップは2つの主な機能、すなわち同期化、および次の波形の復号化を開始するために低レベルの信号伝達を介して放出される波形を検出するための信号伝達を提供する。徐々に展開するために拡張性を提供するのがロバストな波形である。具体的には、ブートストラップ信号は現在の放送システムのために機能するが、モバイル放送およびIoTサービスを含む新しいサービスの支援も可能である。
[0025] ロバストな信号伝達システムは、信号を高いノイズ、低い「搬送波対ノイズ比」(CNR)、および高いドップラー環境で発見することができる。ブートストラップシンボルのみがロバストであることがある一方で、ブートストラップに続く実際の波長はロバストのようではないことがある可能性があることを理解されたい。ロバストなブートストラップ信号を有することにより、受信機による同期化が達成でき、理想的な環境に及ばない中で獲得される信号にロックを維持することができる。ノイズ条件が悪化し、受信機がペイロードとノイズをもはや識別できないとき、受信機はブートストラップを通るチャネルに依然としてロックを維持できる。ノイズ条件が改善すると、受信機はどこでチャネルを見つけるべきかをすでにわかっているので、受信機は再取得の全工程を通る必要はない。
[0026] 拡張可能な信号伝達システムで、多くの異なる波形を将来送信されるサービスのタイプのそれぞれに対して1つずつ信号伝達することができる。したがって今日存在しておらず、使用する必要があり得る新しい波形も、ブートストラップを通して信号伝達することができる。
[0027] 以下の頭文字および略語が本明細書に使用されることがあることを理解されたい。
BSR ベースバンド・サンプリングレート
BW 帯域幅
CAZAC 定振幅ゼロ自己相関
DC 直流
EAS 緊急警報システム
FFT 高速フーリエ変換
IEEE 米国電気電子学会
IFFT 逆高速フーリエ変換
kHz キロヘルツ
LDM 層分割多重
LFSR 線形帰還シフトレジスタ
MHz メガヘルツ
ms ミリ秒
PN 疑似ノイズ
μs マイクロ秒
ZC ザドフチュー
[0028] 図1は、放送網106を介して種々のタイプのコンテンツ104A、104B、および104C(以下コンテンツ104)を提供する、複数のコンテンツプロバイダ102A、102B、および102C(以下コンテンツプロバイダ102)を含む、例示的放送網通信システム100を示す。3つのコンテンツプロバイダ102が示されているが、システム100はあらゆる適切な数のコンテンツプロバイダ102を含んでもよいことを理解されたい。加えてコンテンツプロバイダ102は、テレビジョン放送信号、ソフトウェア更新、緊急警報などのあらゆる適切なタイプのコンテンツのプロバイダであってもよい。さらにコンテンツプロバイダ102は、ゲートウェイ108に無線または有線接続のいずれかを介してコンテンツ104を提供してもよいことを理解されたい。
[0029] コンテンツ104はゲートウェイ108で信号RFチャネル110に時間多重される。放送受信機112A、112B、および112C(以下放送受信機112)は、RFチャネル110を介して放送信号114を識別し受信するように構成される。3つの異なるタイプの放送受信機112(ラップトップコンピュータ112A、携帯電話112B、およびテレビジョン112C)が示されているが、システム100はあらゆる適切な数およびタイプの放送受信機112を含んでもよいことを理解されたい。
[0030] 放送受信機112が信号114を発見し識別することができ、次いでその信号114を介して利用できるサービスを受信する方法を示すように、ブートストラップ(図示せず)は、低レベルで特定の期間中に送信される信号114のタイプまたは形を示す。したがってブートストラップは、同期/検出およびシステム構成を可能にするためにすべての送信フレームの不可欠な部分として依拠される。説明されるように、ブートストラップの設計は、フレーム構成およびコンテンツ制御情報を放送受信機112に伝達するために柔軟な信号伝達手段を含む。信号の設計は、それによって信号パラメータが物理的媒体上で変調される機構を特徴付ける。信号伝達プロトコルは、送信フレーム構造を管理するパラメータ選択を通信するために使用される特定の符号化を特徴付ける。これにより信頼できるサービス発見をできる一方で、共通のフレーム構造から進化する信号伝達の必要性に適合するために拡張性を提供する。具体的にはブートストラップの設計はチャネル帯域幅と無関係にユニバーサル信号の発見を可能にする。
[0031] またブートストラップは時間分散およびマルチパスフェージング、ドップラーシフト、ならびに搬送周波数オフセットなどの種々のチャネル障害が存在する中で信頼できる検出を可能にする。加えて、システム構成内で幅広い柔軟性が可能な信号発見中にモード検出に基づいて多重サービスコンテンツにアクセスできる。またブートストラップは、階層的な信号の構造に基づいたサービス能力で進行中の進化に適合するために拡張性も促進する。したがってまだ着想されていない新しい信号タイプは、コンテンツプロバイダ102によって提供され、それをブートストラップの信号の使用を通して送信された信号114内で識別することができる。さらに検出されたサービスモード/タイプに基づいて再利用可能なビットフィールドは、可能な拡張性のレベルにかかわらず、ビット効率の良い信号伝達が可能である。一例では、ブートストラップはロバストな信号であり、低い信号レベルでも検出できるように構成される。その結果、ブートストラップ内の個々の信号ビットは、送信のために占有する物理的資源の観点から比較的高額であることがある。したがってブートストラップは、システム発見および次の信号の初期復号に必要な最小量の情報のみを信号伝達することが意図されることがある。
[0032] ブートストラップの概説
[0033] 後に説明される実装例と無関係に、ここにブートストラップについて説明する。さらに説明するように、ATSC3.0はブートストラップ機能の一実装例であり、一般のブートストラップ機能にある特定の制約を設定する。ブートストラップ構造におけるこれらの一般概念の評価は、当業者がRFスペクトル内の様々な帯域幅および周波数帯の将来の通信システムにおいてこの技術の広い適応性を確認するのに役立つであろう。
[0034] 図2はブートストラップを生成するための例示的システム200を示す。システム200によって生成されたブートストラップ信号202は(0〜N)で標された(N個の)OFDMシンボルからなる。占有周波数または帯域幅は、意図的にブートストラップ後の信号206または波形より小さい。ブートストラップ後の信号204はブートストラップによって信号伝達され、受信機によって消費されるサービスを表す。ブートストラップ後の信号204は、説明されるように将来の柔軟性および拡張性が可能なあらゆる波形であることが可能である。
[0035] ブートストラップ信号をここに説明する。ベースバンド・サンプリングレート(BSR)は以下の方程式によって表される。
[0036] 方程式(2)

[0037]上式で、Fは周波数サンプリングであり、Nは選択された帯域幅にわたって計測するための操作変数であり、Mは帯域幅を選択するための因数(MHz)である。
[0038] OFDM副搬送波の間隔(単位Hz)は以下のように定義される。
[0039] 方程式(3)
[0040] 上式で、FFTsizeは2のある乗数(例えば1024、2048、4096、8192…)である。
[0041] 米国で6MHzの放送テレビジョン帯域幅用の一例の(ATSC3.0)の設計行程では、方程式M=0.384は(WCDMAに基づいて)LTEとの既存の関係のために選択される。他の関係が選択されてもよい。したがってこの一例は以下の通りである。
[0042] 方程式(4)
[0043] 次いでザドフチューシーケンスの長さN(zc)は、選択された帯域幅を支援するためにFFT(Size)の一部にマッピングするように(素数に基づいて)選択される。したがって以下の通りである。
[0044] 方程式(5)

[0045] この場合NzcはFFTの中心(DCを含む1500副搬送波)にマッピングされ、ゼロパディングは残りの副搬送波上に使用される。ATSC3.0の例では、N(zc)=1499が選択された。したがって
帯域幅=3000(Hz)×(1499+1)=4.5MHz
である。
[0046] その結果、説明された例ATSC3.0の実装形態では、設計は4.5MHzの帯域幅を消費し、ΔF=3000Hzを有し、これはモバイル環境における放送帯に十分なドップラー性能(MPH)を与える。
[0047] 上の一般式におけるパラメータに対する他の選択により、より広い帯域幅または周波数帯(ドップラー)などが可能になることを理解されたい。具体的には、値(N)はATSC3.0に0として指定されているが、(0〜127)の全範囲がNに利用可能である。示された例では、6MHzに達するためにNはN=0に制限されている。しかしN=127を代入することにより、50MHzを超える帯域幅を支援できることを理解されたい。これはブートストラップの拡張性を示す。
[0048] 再度図2を参照すると、システムは、ザドフチューモジュールまたはシーケンス生成器206、および疑似ノイズ(PN)モジュールまたはシーケンス生成器208をさらに含む。ザドフチュー(ZC)シーケンスは複素値数列であり、これは無線信号に印加されると、2つの興味深い特性をもたらし、そのうちの1つは定振幅信号の特性である。これを以下のように定義することができる。
[0049] 方程式(6)
[0050] 図3はZC+PNの複素I/Q配置300を示し、それぞれのI/Q値は単位円302上に存在し、この単位円302を中心とした相として説明され、振幅は一定である。
[0051] (ZC)の別の理論特性は、ルートシーケンスの異なる循環的にシフトされたバージョンを信号に課すことができ、理想的なゼロ自己相関をもたらすことができることを理解されたい。シフトされていない生成したザドフチューシーケンスは、「ルートシーケンス」として公知である。再度図2を参照すると、主に同期化およびバージョニングに使用されるシンボル#0は、シフトされていない。しかし(ZC)のみを使用することによる理論的ゼロ自己相関は、広範囲のサイクルシフトに渡って達成されないことを理解されたい。
[0052] この基本設計の要件の結果として、(ZC)のみにとって不自然である何か理論上理想的な自己相関をもつ多数の循環シフトの必要性が予測された。次いでシミュレーションおよび実験を通して、ZCに加えて、疑似ノイズ(PN)シーケンスを導入することにより、すべての循環シフトを理論上理想的な自己相関に近づけることができることが発見され開発された。
[0053] 図4BはZCのみのシミュレーションの結果を示し、非理想的な自己相関をもたらす一方で、図4AはZC+PNのシミュレーションの結果であり、ほぼ理想的な自己相関をもたらすことを示す。具体的にはPNシーケンスは、図3に示された元のZCシーケンスの望ましい定振幅ゼロ自己相関波形(「CAZAC」)特性を保つ、個々の複素副搬送波を位相回転させる。加えられた位相回転は、図4Bに示されたPNシーケンス変調を追加することなく、ZCシーケンスを使用して見られた疑似自己相関応答を抑制する同じルートシーケンスの循環シフトの間に、より大きな信号分離を提供することが意図される。したがって理解できるように、(ZC+PN)の発見は、信号伝達のロバスト性、および循環シフトの機構によって通信された容量(シンボル当たりのビット数)を大幅に改善する。
[0054] 再度図2を参照すると、第1のシンボル#0は循環シフトのないルートである一方で、シンボル1〜Nは循環シフトの機構を介する信号伝達を運ぶ。またマッピングおよびゼロパディングがマッピングモジュール210によりシンボル#0に加えられることがわかる。シンボル(1〜N)はZCに加えられたPNを有し、これにより示されたような反射対称をもたらし、例により後に説明する。
[0055] 次いで信号はIFFTモジュール212に送信され、周波数領域から時間領域に変換される。次いで信号は時間領域内で処理される。IFFTから出る信号は「A」と呼ばれ、次いで「A」は、「B」および「C」として公知の「A」から派生した固定前の部分および固定後の部分を有する。シンボル#0は時間シーケンス「CAB」を有する一方で、他のすべてのシンボルは時間シーケンス「BCA」を有する。この目的は、ロバスト性を追加しシンボル#0を識別することであり、シンボル#0は同期化およびバージョニングに使用されることを理解されたい。
[0056] ブートストラップ信号の長さは以下のように定義される。
[0057] 方程式(7)
[0058] 一例(ATSC3.0)では、シンボル長は500μsである。
[0059] シンボル数を拡張する機能を可能にするために、図5に示されたように、ブートストラップシーケンスにおいて最後のシンボル上で(ZC)を反転する機構が使用される。具体的には領域終端は、前のシンボル期間に対して最後のシンボル期間内で180度だけ位相反転することにより信号伝達される。したがって受信機が信号端部を同定できるために、信号がどの程度長くなるかを予め規定する必要がある代わりに、受信機はその代わりに信号内の反転したシンボルを探すことができ、これは信号端部を示すはずである。予め信号がどの程度長くなるかを知る必要がないので、これによりブートストラップが柔軟で拡張可能であることが可能になる。したがって予めブートストラップの長さを画定する、また余分の空間を無駄にする、または十分な空間を確保していない(この場合は意図された情報を完全に送信できないことがある)代わりに、ブートストラップの長さを発見できるという点で、ブートストラップの長さは柔軟である。さらに反転した信号は検出が比較的容易であることがあり、したがって実施のためにさらに大量の資源を必要とすることはない。
[0060] 受信機は、受信機が理解しないメジャーバージョン(ルート)を潔く無視することを理解されたい。これにより将来レガシー受信機を中断することなく拡張可能性を確保する。実際にこのような信号伝達の一方法が、後に検討し、本明細書で表2によって示されるATSC3.0によって提供される。
[0061] 図6は、図1に示された例示的信号波形114を示す。信号波形114は、ブートストラップ602に続くブートストラップ後の波形604または波形の残余を含む。ブートストラップ602はユニバーサル・エントリー・ポイントを信号波形114の中に提供する。これはすべての放送受信機112に公知の固定構造(例えばサンプリングレート、信号帯域幅、副搬送波間隔、時間領域構造)を利用する。
[0062] ブートストラップ内に画定された柔軟な、または可変サンプリングを有することは、以前は利用できなかった柔軟性を供給することを理解されたい。具体的には、帯域幅の機能として、固定された、または画定されたサンプリングレートを有する特定のサービスのための解決策を設計するより、むしろ柔軟なサンプリングレートにより、異なる要件および制約をもつ多様なサービスに適合するために、種々の異なる帯域幅をスケーリングできる。したがって帯域の異なる部分は異なるタイプのサービスにより良好に適することがあるので、同期化および発見に対して同じシステムを広範囲の帯域幅に使用でき、広い帯域に働くことができる。
[0063] ブートストラップ602は多数のシンボルからなってもよい。例えばブートストラップ202は、サービス発見、粗同期、周波数オフセット推定、および初期チャネル推定を可能にするために、各波形の開始に位置付けられた同期シンボル606で始めてもよい。ブートストラップ602の残余608は、信号波形114の残余の受信および復号化を可能とするために、十分な制御信号を含んでもよい。
[0064] ブートストラップ602は柔軟性、スケーラビリティ、および拡張性を提示するように構成される。例えばブートストラップ602は増加した柔軟性にバージョニングを実装してもよい。詳細にはブートストラップ602の設計は、メジャーバージョン数(特定のサービスタイプまたはモードに対応する)およびマイナーバージョン(特定のメジャーバージョンの範囲内)が可能であることがある。一例では、バージョニングは、ブートストラップシンボル・コンテンツのためのベース符号化シーケンスを生成するために使用される、ザドフチュールート(メジャーバージョン)および疑似ノイズシーケンスシード(マイナーバージョン)の適切な選択を介して(説明されるように)信号伝達されてもよい。ブートストラップ602内の信号領域の復号は、検出されたサービスバージョンに関して実行することができ、それぞれが割り当てられたビットフィールドを再利用でき、示されたサービスバージョンに基づいて構成される階層的信号伝達が可能である。ブートストラップ612内の信号領域の構文および意味は、例えばメジャーバージョンおよびマイナーバージョンを指す基準内で特定されてもよい。
[0065] さらにスケーラビリティおよび拡張性を提示するために、ブートストラップ602のシンボル当たり信号伝達されたビット数を、特定のメジャー/マイナーバージョンに対して最大まで定義できる。方程式によって定義されたシンボルごとの最大ビット数は以下の通りである。
[0066] 方程式(1)

[0067]上式は所望の循環シフト許容値に依存し、次いで予期されるチャネル開発のシナリオおよび環境に依存する。入手可能な場合は、追加の新しい信号ビットを、サービスバージョンの変更を必要とすることなく、後方互換式で既存のシンボルに加えることができる。
[0068] 結果として、ブートストラップ602の信号期間はシンボル全期間中に拡張可能であり、それぞれの新しいシンボルはNbpsまで追加の信号ビットを運ぶ。したがってブートストラップ602の信号容量は、領域終端が到着するまで動的に増加することがある。
[0069] 図7は、ブートストラップ602のシンボルを創出するための例示的システム700を示す。説明されたように、それぞれのブートストラップ602のシンボルに使用される値は、ザドフチュールート(ZC)シーケンス704がシーケンス生成器708を備えた疑似ノイズ(PN)カバーシーケンス702によって変調された状態で周波数領域内に生じる。ZCルート704およびPNシード702はサービスのメジャーバージョンおよびマイナーバージョンのそれぞれを決定する。得られる複合シーケンスは逆高速フーリエ変換(「IFFT」)入力706で副搬送波ごとに加えられる。さらにシステム700はシーケンス生成器708の出力をIFFT入力706にマッピングするために副搬送波マッピングモジュール710を含む。PNシーケンス702は位相回転を個々の複素副搬送波に導入し、元のZCシーケンス704の所望の定振幅ゼロ自己相関(CAZAC)特性を保つ。さらにPNシーケンス702は自己相関応答内にスプリアス発射を抑制し、それによって同じルートシーケンスの循環シフト間に追加の信号分離を提供する。
[0070] 特に疑似ノイズシーケンスでZCシーケンスを変調することにより、波形に異なる特性を与え、これにより容易に発見できることを理解されたい。特にPNシーケンスで変調することにより、ほぼ理想的な相互関係をもたらすことに疑いの余地はほとんどない。このような組み合わせは、アルゴリズムおよび数列の多くの組合せを試験した後、シミュレーションを通して発見された。特にPNシーケンスでZCシーケンスを変調することにより、相互関係の間に疑似信号が生成しない状態で、容易に相互関連する信号を生成するという予期せぬ結果を生み出した。これにより発見しやすい信号がもたらされ、これにより受信機が高いノイズ設定においてさえも信号が相互関連することがある。
[0071] ブートストラップ−実装(ATSC3.0の例)
[0072] 例示的ブートストラップ602の例示的実装形態についてここに説明する。本明細書に説明された例はブートストラップの特定の実装形態を指すものであるとしても、ブートストラップ602は以下に示される例を越えて広い適用を有することが企図されることを理解されたい。
[0073] ブートストラップの特定−寸法
[0074] 一例では、ブートストラップ602の構造は、バージョン数および/またはブートストラップ602によって信号伝達される他の情報が変化したとしても固定されたままであることが意図される。一例では、ブートストラップ602は、波形604の残余に使用されるチャネル帯域幅に関わらず、6.144Mサンプル/秒の固定されたサンプリングレートおよび4.5MHzの固定された帯域幅を使用する。また各サンプルの時間長はサンプリングレートによって固定される。したがって
[0075] 方程式(2A)

である。
[0076] 2048のFFTサイズにより3kHzの副搬送波空間が生じる。
[0077] 方程式(3)
[0078] この例では、それぞれのブートストラップ602のシンボルは、継続時間約333.33μsを有する。(CABまたはBCA)を使用して後に検討する時間領域内で処理されると、Tsymbolの正確な長さは500μsである。ブートストラップ602の全継続時間はブートストラップ602のシンボルの数に依存し、このシンボルはNと特定される。ブートストラップ602のシンボルの固定数は想定されるものではない。
[0079] 方程式(4)
[0080] 4.5MHzの帯域幅は現在の業界の一致した意見に基づいて選択されてもよく、またこれは共用の最低帯域幅として5MHzを網羅し、この例では6MHz未満の放送を網羅することを理解されたい。したがってベースバンド・サンプリングレートは以下を使用して算出できる。
[0081] 方程式(5)
[0082] 良好な利得を有する2048FFT長を選択すると、3KHzのΔfを生じ、これは良好なドップラー性能を与える。同様のシステムを帯域の他の部分に実装することができることを理解されたい。例えば式およびN値がその特定の帯域幅に最適であるはずである同じ式の変形物は、20MHzなどの他の帯域幅に使用することができる。
[0083] LTEシステム(およびWCDMAとの関係)に関連した0.384MHzの因数上のBSRの式に基づいて、新しいシステムは他の実装形態に使用される発振器(複数可)を外すことができることがあることを理解されたい。加えて今日の基準に記載されているすべての現在の帯域幅に対するすべての3GPP・LTEベースバンド・サンプリングレートも、値(N)を挿入することにより式から算出することができる。したがって式を採用することにより、LTEの変化の何らかの変化を含む機器の将来のバージョンが依然として働くことができる。しかしBSRの式は同様に他の適切な因数に基づいてもよいことを理解されたい。
[0084] 本明細書に説明された例は2048の選択されたFFTサイズを利用するが、他の適切なFFTサイズを使用してもよいことをさらに理解されたい。受信機がその情報の復号を開始できるように、受信機は入力信号をまず同期化し同定しなければならない。しかし、2048のFFTサイズなどのより長い信号シーケンスはより高い利得を有し、したがって見つけるため、または相互関連するために受信機が有する利用可能な情報量はより大きいので、発見がより容易である。
[0085] 既存の移動通信では、通信がユニキャストの機能において起き、第1同期信号(PSS)はマルチユーザによるランダムアクセスのために頻繁に挿入されるので、利得は1因数でなくてもよい。さらに放送は概して高地にあった静止受信機を対象としてもよかったので、放送局はこれまで利得に関係しなくてもよかった。しかし携帯機器または受信状態が不良の場所に放送する際、より高い利得がより重要になることがある。しかし携帯機器は利得に依拠するために最適なアンテナ形状を有さなくてもよく、最良の受信のために理想的に位置付けられなくてもよく、したがって数学的利得に依拠してもよい。
[0086] したがって例示的FFT=2048などのより長い信号長は、よりロバストな受信に相互関連するためにより長いシーケンスを提供し、したがってよりロバストな受信をもたらす。例えばより長い信号では、ブートストラップは、ノイズフロアより低い地下の場所で発見できることがある。加えてより長い信号長はより多くの独自のシーケンスを可能にもする。例えばそれぞれの送信機は独自のシーケンスに割り当てられることが可能であり、次いで受信機は独立してシーケンスを探すことができる。この情報を、本明細書では検討していないTDOA技術を使用して受信機の位置を算出するために、例えば全地球測位システム(GPS)によって使用することができる。
[0087] 他の適切な信号長を選択してもよいが、2048の信号長は性能を最適化するために本明細書で同定されていることを理解されたい。具体的には異なる信号長を選択することにより、性能に影響を与えることができる利得量を含む、異なるパラメータ間で二律背反を引き起こすことがある。
[0088] ブートストラップの特定−周波数領域シーケンス
[0089] 一例では、ザドフチュー(ZC)シーケンスはNzc=1499の長さを有し、この場合これは最大素数であり、これにより副搬送波の間隔がfΔ=3kHzである4.5MHz以下のチャネル帯域幅をもたらす。ZCシーケンスはルートqによってパラメータ化され、ルートqは以下の通りメジャーバージョン数に対応する。
[0090] 方程式(5)

[0091]上式で

であり、
[0092]また

である。
[0093] ZCシーケンスを変調するために疑似ノイズシーケンスを使用することにより、ZCルートの制約を緩めることができた。ZC(例えばLTEの第1同期シーケンス)を利用した以前の信号伝達する方法は、良好な自己相関特性を保証するために、は素数ルートの選択に限定された一方で、このシステムではPN変調により、ZCに対して非素数ルートが選択されたときでさえ良好な自己相関ができる。ZCに対して非素数ルートを有することにより、より多くの波形を生成でき、システムはより多くのタイプのサービスを信号伝達できる、すなわちより拡張性のあるシステムを生み出すことができる。
[0094] 図8は例示的PNシーケンス生成器708を示す。PNシーケンス生成器808は、長さ(順)l=16の線形帰還シフトレジスタ(LFSR)802に由来する。その作動は、LFSR帰還経路内でタップを特定する生成多項式804によって、次いでシーケンス出力808に寄与する要素を特定するマスク806によって管理される。生成多項式804の特定およびレジスタの初期状態はシードを表し、これはマイナーバージョン数に対応する。すなわちシードはf(g,rinit)と定義される。
[0095] PNシーケンス生成器レジスタ802は、新しいブートストラップ602内の第1のシンボルの生成前に、シードから初期状態で再初期化される。PNシーケンス生成器708は1つのシンボルからブートストラップ602内の次のシンボルにシーケンスを続け、同じブートストラップ602内で続くシンボルに対して再初期化されない。
[0096] PNシーケンス生成器708の出力は、p(k)と定義され、これは0または1のいずれかの値を有する。p(0)は、PNシーケンス生成器708が適切なシード値で初期化された後、またシフトレジスタ802のあらゆるクロッキングの前にPNシーケンス生成器出力と等しいものとする。新しい出力p(k)は、シフトレジスタ802が右の位置にクロッキングされるたびに、続いて生成されるものとする。したがって一例では、PNシーケンス生成器708に対する生成多項式804は以下の通りに定義されるものとする。
[0097] 方程式(6)

[0098] 上式で

である。
[0099] 図9は、副搬送波への周波数領域シーケンスのマッピング900の例示的図である。DC副搬送波にマッピングするZCシーケンス値(すなわちz((Nzc−1)/2))は、DC副搬送波がゼロであるようにゼロに設定される。副搬送波は中心DCの副搬送波がインデックス0を有する状態で示されている。
[0100] ZCおよびPNシーケンスの積はDC副搬送波を中心に鏡映対称である。ZCシーケンスはDC副搬送波を中心に自然な鏡映対称である。DC副搬送波を中心としたPNシーケンスの鏡映対称は、DC副搬送波の下の副搬送波に割り当てられたPNシーケンス値を鏡映することによってDC副搬送波の上の副搬送波に導入される。例えば示されたように、副搬送波−1と+1におけるPNシーケンス値は同じであり、同様に副搬送波−2と+2におけるPNシーケンス値は同じである。結果として、ZCおよびPNシーケンスの積もDC副搬送波を中心に鏡映対称である。
[0101] 本明細書に説明された対称はよりロバストな信号を可能にし、発見が容易になることを理解されたい。具体的には、対称は発見のための追加の助力(すなわち追加の利得)として作用する。これは受信機が探すことができる信号の追加の特徴であり、見出すのがより容易になる。したがってこれは、ノイズフロアより低くてもブートストラップを認識できる要素の1つである。
[0102] マッピング900が示すように、ブートストラップ(0≦n<N)の第nのシンボルに対する副搬送波値は以下の通りに表されてもよい。
[0103] 方程式(7)

[0104]上式で
=(NZC−1)/2
であり、
[0105]また
c(k)=1−2xp(k)
であり、
[0106]
c(k)は値+1または−1のいずれかを有する。ZCシーケンスは各シンボルに対して同じである一方で、PNシーケンスは各シンボルとともに進むことを理解されたい。
[0107] 一例では、ブートストラップの最後のシンボルは、その特定のシンボルに対する副搬送波値の位相反転(すなわち180度の回転)によって示されている。メジャーバージョンまたはマイナーバージョンの数を変える必要なしに、追加の信号伝達能力のためにブートストラップ内のシンボル数を後方互換方式で増加させることができることにより、このブートストラップの終端の信号伝達は拡張性を可能にする。位相反転は、以下の通りにそれぞれの副搬送波値にejπ=−1を単に掛けるものである。
[0108] 方程式(8)
[0109] この位相反転により、受信機がブートストラップの終点を正しく決定することができる。例えば受信機は、受信機がそのために設計されたマイナーバージョンより後であり、1つまたは複数のブートストラップシンボルによって拡張されたマイナーバージョンに対して、ブートストラップの終点を決定してもよい。結果として、受信機は固定数のブートストラップシンボルを想定する必要がない。加えて受信機は復号化するように設定されていないブートストラップシンボルの信号ビットコンテンツを無視してもよく、それでもブートストラップシンボル自体の存在を検出する。
[0110] 一旦マッピングされると、次いで周波数領域シーケンスは、以下の通りにNFFT=2048pointIFFTを介して時間領域に変換される。
[0111] 方程式(9)
[0112] ブートストラップの特定−シンボルの信号伝達
[0113] 情報は、A(t)時間領域シーケンスの時間領域内で循環シフトの使用を通してブートストラップシンボルを介して信号伝達される。このシーケンスはNFFT=2048の長さを有し、したがって2048独特の循環シフトは(0〜2047に限る)が可能である。2048が可能な循環シフトで、log(2048)=11log(2048)=11ビットまで信号伝達できる。これらのビットのすべてが実際に使用されるわけではないことを理解されたい。具体的にはN は信号ビット数を表し、これは第nのブートストラップシンボル(1≦n<N)に対して使用され、

はそれらのビット値を表す。
[0114] 受信されたブートストラップシンボル内の活性信号ビット数は、受信機によって予期された信号ビット数N より大きくてもよい。将来の信号伝達の拡張を促進する一方で後方互換能力を維持するために、受信機は受信されたブートストラップシンボル内の活性信号ビット数が、受信機によって予期された信号ビット数N 以下であると推測してはならない。例えば1つまたは複数の特定のブートストラップシンボルに対するN は、以前に使用されなかった信号ビットを使用させる一方で、依然として後方互換能力を維持するために、新しいマイナーバージョンを同じメジャーバージョン内で画定する際に増加されてもよい。したがって特定のメジャー/マイナーバージョンに対して信号ビットを復号化するように設定された受信機は、あらゆる新しい追加の信号ビットを無視してもよく、これを後のマイナーバージョンにおいて同じメジャーバージョン内で使用してもよい。
[0115] 本明細書に説明された例では、時間領域内のシンボルのブートストラップ間の相関ピーク間の距離は、信号伝達情報を符号化するものであることを理解されたい。具体的にはシンボル#0は基準点(絶対シフト)であり、その基準点と後続のピーク(第1のピークに対して)との距離が情報を運ぶ。この距離の意義は、例えば定義されたルックアップテーブルから決定することができる。したがって受信機はビットを符号化しようとしないが、その代わりに相関ピークを画定しようとする。受信機が一旦ピークを見つけると、受信機は次のピークを待ち、その間の時間は信号伝達情報を保持する。これがよりロバストなシステムを生み出すのは、例えば8ビットの2進情報を表すために256の循環シフトを使用することは比較的高額ではあるかもしれないが、ピーク間の時間差は高いノイズ条件において発見がより容易であるからである。しかしブートストラップに続くペイロードに対する実際の信号伝達は、情報を運ぶ実際のビットを有する変調方式を依然として含むことがある。
[0116] 一例では、循環シフトは、前のブートストラップシンボルに対する循環シフトに対して、第nのブートストラップシンボル(1≦n<N)に対して

と表される。

は、グレーコード方式を使用して第nのブートストラップシンボルに対して信号ビット値から計算される。

は、ビット

の組として2進形で表される。

のそれぞれのビットは以下のように算出することができる。
[0117] 方程式(10)

[0118]上式では、モジュロ演算が後に続く信号ビットの合計は、問題になっている信号ビットにおいて排他的論理和演算処理を効果的に実行する。
[0119] この方程式は、相対循環シフト

が、受信したブートストラップシンボルに対する相対循環シフトを見積もるときに、受信機におけるあらゆるエラーに最大許容誤差を提供するために算出されることを保証する。特定のブートストラップシンボルに対する有効信号ビットN の数が将来のマイナーバージョンにおいて同じメジャーバージョン内で増加する場合、方程式は、その将来のマイナーバージョンのブートストラップシンボルに対する相対循環シフトは、初期のマイナーバージョンに対して設定された受信機が、依然として復号のために設定された信号ビット値を正しく復号でき、それゆえ後方互換性が維持される方法で、算出されることも保証される。
[0120] 概して信号ビットb の予期されるロバスト性は、i<kの場合にb のロバスト性より大きくなることを理解されたい。
[0121] 一例では、第1のブートストラップシンボルは最初の時間同期に使用され、ZCルートおよびPNシードパラメータを介してメジャーおよびマイナーバージョン数を信号伝達する。このシンボルはいかなる追加情報も信号伝達せず、ゆえに常に0の循環シフトを有する。
[0122] 第nのブートストラップシンボルに適用された差別的に符号化された絶対循環シフトM(0≦M<NFFT)は、ブートストラップシンボルn−1に対する絶対循環シフトおよびブートストラップシンボルnに対する相対循環シフトを合計することによって算出され、時間領域シーケンスの長さを法として以下のようになる。
[0123] 方程式(11)
[0124] 次いで絶対循環シフトはIFFT演算の出力からシフトされた時間領域シーケンスを得るために以下のように適用される。
[0125] 方程式(12)
[0126] ブートストラップの特定−時間領域構造
[0127] それぞれのブートストラップシンボルは3つの部分、すなわちA、B、およびCからなり、これらの部分はそれぞれ複素数値時間領域サンプルのシーケンスからなる。A部は周波数領域構造のIFFTとして導かれ、適切な循環シフトが適用される一方で、BおよびCはAから取ったサンプルからなり、±fΔの周波数シフト(副搬送波の間隔に等しい)およびe−jπの可能な位相シフトがB部のサンプルを算出するために使用された周波数領域シーケンスに導入される。A、B、およびC部は、それぞれN=NFFT=2048、N=504、およびN=520のサンプルを含む。各ブートストラップシンボルは、その結果として500μsの等しい時間長に対してN+N+N=3072のサンプルを含む。
[0128] 一例では、時間領域構造は2つの変形、CABおよびBCAを含む。同期検出のために提供されたブートストラップの初期シンボル(すなわちブートストラップシンボル0)は、C−A−Bの変形を利用する。残余のブートストラップシンボル(すなわちブートストラップシンボルn、ただし1≦n<N)は、領域終端を示すブートストラップシンボルまで(領域終端のブートストラップシンボルを含む)B−C−Aの変形に一致する。
[0129] 受信機が特定の順でこの反復を予期することを認識し、高いノイズ条件においてさえも容易に信号を発見しロックするので、ブートストラップの一部を反復することにより初期同期および検出を向上できることを理解されたい。
[0130] 図10Aは例示的CAB構造1010を示す。この例では、C部1012は、A部1014の最後のN=504のサンプルからなり、±fΔの周波数シフトおよびe−jπの位相シフトがA部1014を算出するために使用された元の周波数領域シーケンスS(k)に適用される。B部1016に対するサンプルは、算出された循環的にシフトされた時間領域シーケンスの最後のNサンプルの否定としてみなすことができる。ただし入力周波数領域シーケンスは、ある副搬送波が周波数内でより高い位置にシフトされたS(k)に等しい(すなわちS(k)=S((k−1+NFFT)mod NFFT)であり、S(k)はB部1016に対して周波数および位相をシフトしたサンプルを生成するための入力周波数領域シーケンスである)。別法として、B部1016のサンプルを生成するための周波数および位相シフトを、以下の方程式に示されたように、A部1014から適切に抽出されたサンプルにejπfΔtを掛けることにより時間領域内に導入することができる。
[0131] 方程式(13)
[0132] 図10Bは例示的BCA構造1020を示す。この例では、C部1012もやはりA部1014の最後のN=520のサンプルからなるが、B部1016はC部1012の最初のN=504のサンプルからなり、−fΔの周波数シフトがA部1014を算出するために使用された元の周波数領域シーケンスS(k)に適用される。例示的CAB構造1010について説明された方式と同様の方式で、B部1016に対するサンプルを、算出された循環的にシフトされた時間領域シーケンスの最後のNのサンプルとして取ることができる。ただし入力周波数領域シーケンスは、ある副搬送波が周波数内でより低い位置にシフトされたS(k)に等しい(すなわちS(k)=S((k−1)mod NFFT)であり、S(k)はB部1016に対して周波数をシフトしたサンプルを生成するための入力周波数領域シーケンスである)。B部1016のサンプルを生成するための周波数シフトを、別法としてA部1014からの適切なサンプルにe−jπfΔtを掛けることにより時間領域内に導入することができ、−520Tの一定の時間オフセットは、以下の方程式に示されたように、適切なサンプルA部1014の正確な抽出を構成するために含まれる。
[0133] 方程式(14)
[0134] B部1016に対するサンプルは、CAB構造1010およびBCA構造1020のそれぞれに対してA部1014のわずかに異なる部分から取ってもよいことを理解されたい。
[0135] ブートストラップ信号の構造
[0136] 例示的ブートストラップ信号の構造についてここに説明する。信号伝達装置または構造には、構成パラメータ値、制御情報領域の一覧、および信号ビットを特定するためのそれらの値および領域の割り当てが含まれる。ブートストラップ信号の構造は本明細書に説明された例とは異なる他の適切な形を取ってもよいことを理解されたい。
[0137] 本明細書に説明された例示的ブートストラップ信号の構造は、メジャーバージョン数が0に等しいときに適用してもよい。対応するZCシーケンスルート(q)は137である。ブートストラップ内のシンボル(初期同化シンボルを含む)の基本数はN=4とする。N=4は、送信できるシンボルの最低数を表すことを理解されたい。したがって追加の信号ビットの送信を可能にするために、N=4はブートストラップ信号内で送信されるべきシンボルの最低数を表す(しかし必ずしも最大数ではない)。
[0138] 一例では、疑似ノイズシーケンス生成器に対する生成多項式は以下の通りに定義される。
[0139] 方程式(15)

[0140]また、疑似ノイズシーケンス生成器に対する初期登録状態は以下の通りに定義される。
[0141] 方程式(16)
[0142] 一例では、所与のメジャーバージョン内で選択されたブートストラップのマイナーバージョンに対するPNシーケンス生成器の初期登録状態は、使用時に対応するマイナーバージョンを信号伝達するために、値の規定のリストから値が設定される。表1はそれぞれのマイナーバージョンに対するPNシーケンス生成器の例示的初期登録状態を示す。
[0143] ブートストラップ信号の構造はメジャーおよびマイナーバージョン信号に続く追加の信号領域を含んでもよい。例えば信号の構造はウェイクアップビットを含んでもよい。これは例えば緊急警報のウェイクアップビットであることが可能である。これは、オン(1)またはオフ(0)のいずれかである1ビットフィールドである。
[0144] 信号の構造は同じメジャーおよびマイナーバージョンフィールドの隣のフレームまでの最低時間間隔をさらに含んでもよい。これは、フレームAに対するブートストラップの開始からフレームBに対するブートストラップの開始の可能な最も早い生成までを計測した時間間隔と定義される。ブートストラップBは、信号伝達された最低時間間隔値で開始し、信号伝達できた次に高い最低時間間隔値で終了する、時間ウィンドウ内に存在するように保証される。可能な最高の最低時間間隔値が信号伝達される場合は、この時間ウィンドウは終了しない。例示的信号マッピングの公式は以下の通りに定義することができる。
[0145] 方程式(17)
[0146] したがってX=10の例示的信号伝達値は、ブートストラップBが、ブートストラップAの開始から700msで開始しブートストラップAの開始から800msで終了する、時間ウィンドウのどこかにあることを示すはずである。
[0147] その量はスライディングスケールを介して信号伝達され、信号伝達された最低時間間隔値が増加するにつれて粒度が増す。Xは信号伝達される5ビット値を表し、Tは現在のフレームと同じバージョン数に一致する次のフレームまでの最低時間間隔値をミリ秒で表す。表2は例示的値を示す。
表2:次のフレームまでの例示的最低時間間隔
[0148] 信号の構造はシステム帯域幅領域をさらに含んでもよい。この領域は、現在のフレームのブートストラップ後部分に使用されるシステム帯域幅を信号伝達する。値には、00=6MHz、01=7MHz、10=8MHz、11=8MHzを超える値が含まれる。「8MHzを超える」選択肢は、8MHzを超えるシステム帯域幅を使用する将来の作動を促進することを理解されたい。8MHzを超えるシステム帯域幅に対処するように設定されていない受信機は、この領域が11に等しいフレームを無視することができる。
[0149] 表3は、一例において信号ビットおよびブートストラップシンボルを特定するためにマッピングされるブートストラップ信号領域を示す。それぞれの信号領域の最上位ビットから最下位ビットまでを、特定された信号ビットに所与の順で左から右にマッピングされる。b は第nのブートストラップシンボルの第iの信号ビットを指し、ブートストラップシンボル0はいかなる特定の信号ビットも運ばないことを理解されたい。
[0150] 図11は例示的拡張可能な通信方法を示す。ステップ1102では、第1のモジュールがルートインデックス値を受信し、ルート値に基づいて定振幅ゼロ自己相関特性シーケンスを生成する。ステップ1104では、第2のモジュールがシード値を受信し、シード値に基づいて疑似ノイズシーケンスを生成する。ステップ1106では、第3のモジュールが疑似ノイズシーケンスにより定振幅ゼロ自己相関特性シーケンスを変調し、複合シーケンスを生成する。ステップ1108では、第4のモジュールが複合シーケンスを時間領域シーケンスに変換し、シフトされた時間領域シーケンスを獲得するために循環シフトを時間領域シーケンスに適用する。
[0151] 本明細書に説明された様々な実施形態は、いずれも例えばコンピュータ実装方法として、コンピュータ可読記憶媒体として、コンピュータシステムとしてなどのあらゆる様々な形で実現されてもよい。システムは、特定用途向け集積回路(ASIC)などの1つもしくは複数の特注設計のハードウェア装置によって、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)などの1つもしくは複数のプログラマブル・ハードウェア要素によって、記憶されたプログラム命令を行う1つもしくは複数の処理装置によって、または前述のあらゆる組み合わせによって実現されてもよい。
[0152] 一部の実施形態では、非一過性コンピュータ可読記憶媒体は、この媒体がプログラム命令および/またはデータを記憶するように構成されてもよく、この場合、プログラム命令がコンピュータシステムによって実行された場合は、コンピュータシステムが、例えば本明細書に説明されたあらゆる方法の実施形態、または本明細書に説明された方法の実施形態のあらゆる組み合わせ、または本明細書に説明されたあらゆる方法の実施形態のあらゆる一部、またはそのような一部のあらゆる組み合わせなどの方法を実行する。
[0153] 一部の実施形態では、コンピュータシステムは処理装置(または処理装置一式)および記憶媒体を含むように構成されてもよい。但し記憶媒体はプログラム命令を記憶し、処理装置は記憶媒体からプログラム命令を読み取り実行するように構成され、プログラム命令は本明細書に説明されたあらゆる様々な方法の実施形態(または本明細書に説明された方法の実施形態のあらゆる組み合わせ、または本明細書に説明されたあらゆる方法の実施形態のあらゆる一部、またはそのような一部のあらゆる組み合わせ)を実装するために実行可能である。コンピュータシステムはあらゆる様々な形で実現されてもよい。例えばコンピュータシステムはパーソナルコンピュータ(あらゆるその様々な実現化における)、ワークステーション、カード上のコンピュータ、箱入りの特定用途向けコンピュータ、サーバコンピュータ、クライアントコンピュータ、ハンドヘルドデバイス、携帯機器、ウェアラブルコンピュータ、検出器、テレビジョン、映像取得装置、生活組織に組み込まれたコンピュータなどであってもよい。コンピュータシステムは1つまたは複数の表示装置を含んでもよい。本明細書に開示されたあらゆる様々なコンピュータによる計算結果は、表示装置を介して表示されてもよく、または別法としてユーザインターフェース装置を介して出力として表されてもよい。
[0154] 用語「includes(含む)」または「including(含む)」が本明細書または特許請求の範囲において使用される限りは、特許請求の範囲において移行用語として利用される場合に解釈される用語のように、用語「comprising(含む)」と同様の方法で包括的であると意図される。さらに、用語「or(または)」が利用される(たとえば、A or B(AまたはB))限りは、「A or B or both(AもしくはBまたは両方)」を意味することが意図される。出願人が「only A or B but not both(AまたはBのみだが両方ではない)」ことを示すことを意図する際は、用語「only A or B but not both」が利用される。したがって、本明細書で用語「or」の使用は包括的であり、排他的使用ではない。Bryan A. Garner、A Dictionary of Modern Legal Usage 624(第2版、1995年)を参照されたい。また、用語「in(中)」または「into(中)」が本明細書または特許請求の範囲において使用される限りは、「on(上)」または「onto(上)」を追加的に意味することが意図される。さらに、用語「connect(接続する)」が本明細書または特許請求の範囲において使用される限りは、「directly connected to(直接的に接続される)」だけでなく、別の1つまたは複数の構成部品を通じて接続されるなどの「indirectly connected to(間接的に接続される)」ことも意味することが意図される。
[0155] 本出願はその実施形態の説明によって示され、実施形態はかなり詳しく説明されたが、出願者は決して添付の特許請求の範囲をそのような詳細に制限する、または限定すると意図するものではない。追加の利点および修正形態が、当業者には容易に明らかになろう。したがって、本出願は、そのより広い態様において、示され説明された具体的な詳細、代表的な装置および方法、ならびに説明に役立つ実例に限定されない。したがって、出願者の全体的な発明概念の精神または範囲から逸脱することなく、このような詳細からの逸脱がなされてもよい。

Claims (19)

  1. ルートインデックス値を受信するため、および前記ルート値に基づいて定振幅ゼロ自己相関特性シーケンスを生成するための第1のモジュールと、
    シード値を受信するため、および前記シード値に基づいて疑似ノイズシーケンスを生成するための第2のモジュールと、
    前記疑似ノイズシーケンスにより前記定振幅ゼロ自己相関特性シーケンスを変調するため、および複合シーケンスを生成するための第3のモジュールと、
    前記複合シーケンスを時間領域シーケンスに変換するための第4のモジュールであって、前記第4のモジュールはシフトされた時間領域シーケンスを獲得するために循環シフトを前記時間領域シーケンスに適用する、第4のモジュールと、
    を備える、拡張可能な通信システム。
  2. 前記循環シフトは通信情報を代表する、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記ルートインデックス値は非素数を含む、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記第2のモジュールは線形帰還シフトレジスタに由来する、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記線形帰還シフトレジスタの作動は前記線形帰還経路内でタップを特定する生成多項式に続いて、前記シーケンス出力に寄与する要素を特定するマスクによって管理される、請求項4に記載のシステム。
  6. 前記生成多項式の特定および前記線形帰還シフトレジスタの初期状態は前記シードを表す、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記循環シフトは前のシンボルについての前記循環シフトに対して、第nのシンボル(1≦n<N)について

    と表される、請求項1に記載のシステム。
  8. 前記シフトされた時間領域シーケンスは、波形のサービス発見を可能にするために前記シーケンスの開始に位置付けられた同期信号を含む、請求項1に記載のシステム。
  9. 前記シフトされた時間領域シーケンスは、波形の受信および復号化ができるように構成された制御信号伝達を含む、請求項1に記載のシステム。
  10. 前記時間領域シーケンスの最後のシンボル期間は、前記時間領域シーケンスの終端を示すために前記前のシンボル期間に対して反転される、請求項1に記載のシステム。
  11. 前記定振幅ゼロ自己相関特性シーケンスと前記疑似ノイズシーケンスの積は前記副搬送波を中心に鏡映対称である、請求項1に記載のシステム。
  12. ルートインデックス値を受信し、前記ルート値に基づいて定振幅ゼロ自己相関特性シーケンスを生成するステップと、
    シード値を受信し、前記シード値に基づいて疑似ノイズシーケンスを生成するステップと、
    前記疑似ノイズシーケンスにより前記定振幅ゼロ自己相関特性シーケンスを変調し、複合シーケンスを生成するステップと、
    前記複合シーケンスを時間領域シーケンスに変換し、シフトされた時間領域シーケンスを獲得するために循環シフトを前記時間領域シーケンスに適用するステップと、
    を含む、拡張可能な通信方法。
  13. 前記循環シフトは通信情報を代表する、請求項12に記載の方法。
  14. 前記ルートインデックス値は非素数を含む、請求項12に記載の方法。
  15. 前記循環シフトは前のシンボルについての前記循環シフトに対して、第nのシンボル(1≦n<N)について

    と表される、請求項12に記載の方法。
  16. 波形のサービス発見を可能にするために前記シフトされた時間領域シーケンスの開始に位置付けられた同期信号を前記シフトされた時間領域シーケンス内に含むステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
  17. 波形の受信および復号化ができるように構成された制御信号伝達を前記シフトされた時間領域シーケンス内に含むステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
  18. 前記時間領域シーケンスの終端を示すために前記前のシンボル期間に対して前記時間領域シーケンスの最後のシンボル期間を反転するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
  19. 前記定振幅ゼロ自己相関特性シーケンスと前記疑似ノイズシーケンスの積は前記副搬送波を中心に鏡映対称である、請求項12に記載の方法。
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