JP2018503374A5 - - Google Patents

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JP2018503374A5
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本開示は以下の[1]から[94]を含む。
[1](a)アミノ末端アクチン結合ドメインと、
β−ジストログリカン結合ドメインと、
少なくとも4個のスペクトリン様リピートを含むスペクトリン様リピートドメインであって、上記少なくとも4個のスペクトリン様リピートのうちの2個は、神経型一酸化窒素合成酵素結合ドメインを含む、スペクトリン様リピートドメインと、
を含むタンパク質をコードするマイクロジストロフィン遺伝子、および
(b)制御カセット
を含む、単離および精製されたヌクレオチド配列。
[2]上記少なくとも4個のスペクトリン様リピートは、スペクトリン様リピート1(SR1)、スペクトリン様リピート16(SR16)、スペクトリン様リピート17(SR17)、およびスペクトリン様リピート24(SR24)を含む、上記[1]に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
[3]上記マイクロジストロフィン遺伝子によってコードされる上記タンパク質は、ヒンジドメインの少なくとも一部をさらに含む、上記[1]または[2]に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
[4]上記ヒンジドメインは、ヒンジ1ドメイン、ヒンジ2ドメイン、ヒンジ3ドメイン、ヒンジ4ドメイン、およびヒンジ様ドメインのうちの少なくとも1つから選択される、上記[3]に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
[5]上記制御カセットは、CK8プロモーターおよび心筋トロポニンT(cTnT)プロモーターから成る群から選択される、上記[1]〜[4]のいずれか一項に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
[6]上記マイクロジストロフィン遺伝子によってコードされる上記タンパク質は、5個のスペクトリン様リピートから8個のスペクトリン様リピートの間のスペクトリン様リピートを有する、上記[1]〜[5]のいずれか一項に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
[7]上記マイクロジストロフィン遺伝子によってコードされる上記タンパク質は、配列番号4のアミノ酸配列と少なくとも80%の配列同一性を有する、上記[1]〜[6]のいずれか一項に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
[8]上記マイクロジストロフィン遺伝子によってコードされる上記タンパク質は、配列番号4のアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、上記[1]〜[7]のいずれか一項に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
[9]上記マイクロジストロフィン遺伝子によってコードされる上記タンパク質は、配列番号5のアミノ酸配列と少なくとも80%の配列同一性を有する、上記[1]〜[8]のいずれか一項に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
[10]上記マイクロジストロフィン遺伝子によってコードされる上記タンパク質は、配列番号5のアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、上記[1]〜[9]のいずれか一項に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
[11]上記制御カセットは、CK8プロモーターであり、上記CK8プロモーターは、配列番号19の核酸配列と少なくとも80%の配列同一性を有する、上記[1]〜[10]のいずれか一項に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
[12]上記制御カセットは、CK8プロモーターであり、上記CK8プロモーターは、配列番号19の核酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、上記[1]〜[11]のいずれか一項に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
[13]上記制御カセットは、cTnTプロモーターであり、上記cTnTプロモーターは、配列番号1の核酸配列と少なくとも80%の配列同一性を有する、上記[1]〜[12]のいずれか一項に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
[14]上記制御カセットは、cTnTプロモーターであり、上記cTnTプロモーターは配列番号1の核酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、上記[1]〜[13]のいずれか一項に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
[15]アミノ末端アクチン結合ドメインと、
スペクトリン様リピート2と直接連結されたスペクトリン様リピート1、スペクトリン様リピート3と直接連結されたスペクトリン様リピート2、スペクトリン様リピート16と直接連結されたスペクトリン様リピート1、スペクトリン様リピート23と直接連結されたスペクトリン様リピート17、スペクトリン様リピート24と直接連結されたスペクトリン様リピート17、およびスペクトリン様リピート24と直接連結されたスペクトリン様リピート23のうちの少なくとも1つから選択される、互いに直接連結された少なくとも2個のスペクトリン様リピートと
を含むタンパク質をコードするマイクロジストロフィン遺伝子を含む、単離および精製されたヌクレオチド配列。
[16]順番に
ヒンジ1ドメイン(H1)と、
スペクトリン様リピート1(SR1)と、
スペクトリン様リピート16(SR16)と、
スペクトリン様リピート17(SR17)と、
スペクトリン様リピート24(SR24)と、
ヒンジ4ドメイン(H4)と
を含むタンパク質をコードするマイクロジストロフィン遺伝子を含む、単離および精製されたヌクレオチド配列。
[17]上記H1は、上記SR1と直接連結されている、上記[16]に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
[18]上記SR1は、上記SR16と直接連結されている、上記[16]に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
[19]上記SR16は、上記SR17と直接連結されている、上記[16]に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
[20]上記SR17は、上記SR24と直接連結されている、上記[16]に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
[21]上記SR24は、上記H4と直接連結されている、上記[16]に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
[22]上記マイクロジストロフィン遺伝子によってコードされる上記タンパク質は、上記SR1と上記SR16との間に順番にスペクトリン様リピート2(SR2)およびスペクトリン様リピート3(SR3)をさらに含む、上記[16]に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
[23]上記SR1は、上記SR2と直接連結され、上記SR2は、上記SR3とさらに連結されている、上記[22]に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
[24]順番に
ヒンジ1ドメイン(H1)と、
スペクトリン様リピート1(SR1)と、
スペクトリン様リピート16(SR16)と、
スペクトリン様リピート17(SR17)と、
スペクトリン様リピート23(SR23)と、
スペクトリン様リピート24(SR24)と、
ヒンジ4ドメイン(H4)と、
を含むタンパク質をコードするマイクロジストロフィン遺伝子を含む、単離および精製されたヌクレオチド配列。
[25]上記H1は上記SR1と直接連結され、上記SR1は上記SR16と直接連結され、上記SR16は上記SR17と直接連結され、上記SR17は上記SR23と直接連結され、上記SR23は上記SR24と直接連結され、上記SR24は上記H4と直接連結されている、上記[24]に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
[26]上記[1]〜[25]のいずれか一項に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列、および
送達媒体
を含む医薬組成物。
[27]上記送達媒体は、組換えアデノ随伴ウイルスベクターを含む、上記[26]に記載の医薬組成物。
[28]上記送達媒体は、上記マイクロジストロフィン遺伝子を発現させ、上記マイクロジストロフィン遺伝子によってコードされる上記タンパク質は、配列番号4のアミノ酸配列と少なくとも80%の配列同一性を有する、上記[26]または[27]に記載の医薬組成物。
[29]上記送達媒体は、上記マイクロジストロフィン遺伝子を発現させ、上記マイクロジストロフィン遺伝子によってコードされる上記タンパク質は、配列番号4のアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、上記[26]〜[28]のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[30]上記送達媒体は、上記マイクロジストロフィン遺伝子を発現させ、上記マイクロジストロフィン遺伝子によってコードされる上記タンパク質は、配列番号5のアミノ酸配列と少なくとも80%の配列同一性を有する、上記[26]〜[29]のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[31]上記送達媒体は、上記マイクロジストロフィン遺伝子を発現させ、上記マイクロジストロフィン遺伝子によってコードされる上記タンパク質は、配列番号5のアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、上記[26]〜[30]のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[32]上記制御カセットは、CK8プロモーターであり、上記CK8プロモーターは、配列番号19の核酸配列と少なくとも80%の配列同一性を有する、上記[26]〜[31]のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[33]上記制御カセットは、CK8プロモーターであり、上記CK8プロモーターは、配列番号19の核酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、上記[26]〜[32]のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[34]上記制御カセットは、cTnTプロモーターであり、上記cTnTプロモーターは、配列番号1の核酸配列と少なくとも80%の配列同一性を有する、上記[26]〜[33]のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[35]上記制御カセットは、cTnTプロモーターであり、上記cTnTプロモーターは、配列番号1の核酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、上記[26]〜[34]のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[36]上記医薬組成物は、筋強直性筋ジストロフィー、デュシェンヌ型筋ジストロフィー、ベッカー型筋ジストロフィー、肢帯型筋ジストロフィー、顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー、先天性筋ジストロフィー、眼咽頭筋型筋ジストロフィー、遠位型筋ジストロフィー、およびエメリードレイフス型筋ジストロフィーのうちの少なくとも1つから選択される筋ジストロフィーの病理学的影響または症状を低減するよう構成される、上記[26]〜[35]のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[37]上記医薬組成物は、デュシェンヌ型筋ジストロフィーおよびベッカー型筋ジストロフィーのうちの少なくとも1つから選択される筋ジストロフィーの病理学的影響または症状を低減するよう構成される、上記[26]〜[36]のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[38]上記医薬組成物は、サルコペニア、心臓疾患および悪液質のうちの少なくとも1つの病理学的影響または症状を低減するよう構成される、上記[26]〜[37]のいずれか一項に記載の医薬組成物。
[39]配列番号16の核酸配列を含むマイクロジストロフィン遺伝子、および
アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターまたは組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクター
を含む医薬組成物。
[40]上記AAVベクターまたは上記rAAVベクターの血清型は、血清型6、血清型8および血清型9のうちの少なくとも1つから選択される、上記[39]に記載の医薬組成物。
[41]配列番号4のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするマイクロジストロフィン遺伝子、および
アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターまたは組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクター
を含む医薬組成物。
[42]上記AAVベクターまたは上記rAAVベクターの血清型は、血清型6、血清型8および血清型9のうちの少なくとも1つから選択される、上記[41]に記載の医薬組成物。
[43]配列番号18の核酸配列を含むマイクロジストロフィン遺伝子、および
アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターまたは組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクター
を含む医薬組成物。
[44]上記AAVベクターまたは上記rAAVベクターの血清型は、血清型6、血清型8および血清型9のうちの少なくとも1つから選択される、上記[43]に記載の医薬組成物。
[45]配列番号5のアミノ酸配列を含むタンパク質をコードするマイクロジストロフィン遺伝子、および
アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターまたは組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクター
を含む医薬組成物。
[46]上記AAVベクターまたは上記rAAVベクターの血清型は、血清型6、血清型8および血清型9のうちの少なくとも1つから選択される、上記[45]に記載の医薬組成物。
[47]配列番号16または配列番号18の核酸配列を含むマイクロジストロフィン遺伝子、および
アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターまたは組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターであって、上記AAVベクターまたは上記rAAVベクターの血清型は、血清型6、血清型8および血清型9のうちの少なくとも1つから選択される、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターまたは組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクター
を含む、筋ジストロフィーの処置または予防的処置において使用するための医薬組成物。
[48]配列番号16または配列番号18の核酸配列を含むマイクロジストロフィン遺伝子、および
アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターまたは組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクターであって、上記AAVベクターまたは上記rAAVベクターの血清型は、血清型6、血清型8および血清型9のうちの少なくとも1つから選択される、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターまたは組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)ベクター
を含む、筋ジストロフィーの処置または予防的処置のための医薬組成物。
[49]筋ジストロフィーを有する対象を処置する方法であって、
上記対象に制御カセットと、機能可能に連結されたマイクロジストロフィン遺伝子とを含む治療有効量の医薬組成物を投与することを含む方法。
[50]上記制御カセットは、CK8プロモーターおよび心筋トロポニンT(cTnT)プロモーターから成る群から選択される、上記[49]に記載の方法。
[51]上記制御カセットは、横紋筋細胞における上記マイクロジストロフィン遺伝子の発現のレベルが、非筋肉細胞における上記マイクロジストロフィン遺伝子の発現のレベルよりも少なくとも100倍高くなるように上記マイクロジストロフィン遺伝子を発現させるよう構成される、上記[49]または[50]に記載の方法。
[52]上記医薬組成物は、上記対象において上記マイクロジストロフィン遺伝子を発現させるよう構成された組換えアデノ随伴ウイルスベクターをさらに含む、上記[49]〜[51]のいずれか一項に記載の方法。
[53]上記マイクロジストロフィン遺伝子は、配列番号4のアミノ酸配列と少なくとも80%の配列同一性を有するタンパク質をコードする、上記[49]〜[52]のいずれか一項に記載の方法。
[54]上記マイクロジストロフィン遺伝子は、配列番号4のアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有するタンパク質をコードする、上記[49]〜[53]のいずれか一項に記載の方法。
[55]上記マイクロジストロフィン遺伝子は、配列番号5のアミノ酸配列と少なくとも80%の配列同一性を有するタンパク質をコードする、上記[49]〜[54]のいずれか一項に記載の方法。
[56]上記マイクロジストロフィン遺伝子は、配列番号5のアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有するタンパク質をコードする、上記[49]〜[55]のいずれか一項に記載の方法。
[57]上記制御カセットは、CK8プロモーターであり、上記CK8プロモーターは、配列番号19の核酸配列と少なくとも80%の配列同一性を有する、上記[49]〜[56]のいずれか一項に記載の方法。
[58]上記制御カセットは、CK8プロモーターであり、上記CK8プロモーターは、配列番号19の核酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、上記[49]〜[57]のいずれか一項に記載の方法。
[59]上記制御カセットは、cTnTプロモーターであり、上記cTnTプロモーターは、配列番号1の核酸配列と少なくとも80%の配列同一性を有する、上記[49]〜[58]のいずれか一項に記載の方法。
[60]上記制御カセットは、cTnTプロモーターであり、上記cTnTプロモーターは、配列番号1の核酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、上記[49]〜[59]のいずれか一項に記載の方法。
[61]上記マイクロジストロフィン遺伝子は、上記対象の1つまたは複数の筋肉の収縮性が向上するように、上記1つまたは複数の筋肉においてマイクロジストロフィンタンパク質を発現する、上記[49]〜[60]のいずれか一項に記載の方法。
[62]上記マイクロジストロフィン遺伝子は、1つまたは複数の骨格筋のうちの少なくとも1つの比筋力発揮能力が正常な比筋力発揮能力の少なくとも40%の範囲内まで増加させられるように、上記対象の上記1つまたは複数の骨格筋においてマイクロジストロフィンタンパク質を発現する、上記[49]〜[61]のいずれか一項に記載の方法。
[63]上記マイクロジストロフィン遺伝子は、基準拡張終末期容積の不足が正常な拡張終末期容積の少なくとも40%の範囲内まで回復するように、上記対象の1つまたは複数の心筋においてマイクロジストロフィンタンパク質を発現する、上記[49]〜[62]のいずれか一項に記載の方法。
[64]上記マイクロジストロフィン遺伝子は、ジストロフィン糖タンパク質複合体への神経型一酸化窒素合成酵素の局在化が上記対象において向上するように、マイクロジストロフィンタンパク質を発現する、上記[49]〜[63]のいずれか一項に記載の方法。
[65]上記筋ジストロフィーは、筋強直性筋ジストロフィー、デュシェンヌ型筋ジストロフィー、ベッカー型筋ジストロフィー、肢帯型筋ジストロフィー、顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー、先天性筋ジストロフィー、眼咽頭筋型筋ジストロフィー、遠位型筋ジストロフィー、およびエメリードレイフス型筋ジストロフィーのうちの少なくとも1つから選択される、上記[49]〜[64]のいずれか一項に記載の方法。
[66]上記筋ジストロフィーは、デュシェンヌ型筋ジストロフィーおよびベッカー型筋ジストロフィーのうちの少なくとも1つから選択される、上記[49]〜[65]のいずれか一項に記載の方法。
[67]上記医薬組成物は、上記筋ジストロフィーの病理学的影響または症状を低減する、上記[49]〜[66]のいずれか一項に記載の方法。
[68]上記筋ジストロフィーの病理学的影響または症状は、筋痛、筋力低下、筋肉疲労、筋萎縮、線維症、炎症、骨格筋の平均筋線維直径の増加、心筋症、6分間歩行試験時間の減少、歩行の減少、および心ポンプ失調のうちの少なくとも1つから選択される、上記[67]に記載の方法。
[69]上記筋ジストロフィーを有する上記対象を特定することさらに含む、上記[49]〜[68]のいずれか一項に記載の方法。
[70]上記対象は、哺乳動物である、上記[49]〜[69]のいずれか一項に記載の方法。
[71]上記対象はヒトである、上記[49]〜[70]のいずれか一項に記載の方法。
[72]筋ジストロフィー発症するリスクのある対象に予防的処置を行うための方法であって、機能可能に制御カセットと連結されたマイクロジストロフィン遺伝子を含む治療有効量の医薬組成物を上記対象に投与することを含む方法。
[73]上記制御カセットは、CK8プロモーターおよび心筋トロポニンT(cTnT)プロモーターから成る群から選択される、上記[72]に記載の方法。
[74]上記制御カセットは、横紋筋細胞における上記マイクロジストロフィン遺伝子の発現のレベルが、非筋肉細胞における上記マイクロジストロフィン遺伝子の発現のレベルよりも少なくとも100倍高くなるように上記マイクロジストロフィン遺伝子を発現させるよう構成される、上記[72]または[73]に記載の方法。
[75]上記医薬組成物は、上記対象において上記マイクロジストロフィン遺伝子を発現させるよう構成された組換えアデノ随伴ウイルスベクターをさらに含む、上記[72]〜[74]のいずれか一項に記載の方法。
[76]上記マイクロジストロフィン遺伝子は、配列番号4のアミノ酸配列と少なくとも80%の配列同一性を有するタンパク質をコードする、上記[72]〜[75]のいずれか一項に記載の方法。
[77]上記マイクロジストロフィン遺伝子は、配列番号4のアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有するタンパク質をコードする、上記[72]〜[76]のいずれか一項に記載の方法。
[78]上記マイクロジストロフィン遺伝子は、配列番号5のアミノ酸配列と少なくとも80%の配列同一性を有するタンパク質をコードする、上記[72]〜[77]のいずれか一項に記載の方法。
[79]上記マイクロジストロフィン遺伝子は、配列番号5のアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有するタンパク質をコードする、上記[72]〜[78]のいずれか一項に記載の方法。
[80]上記制御カセットは、CK8プロモーターであり、上記CK8プロモーターは、配列番号19の核酸配列と少なくとも80%の配列同一性を有する、上記[72]〜[79]のいずれか一項に記載の方法。
[81]上記制御カセットは、CK8プロモーターであり、上記CK8プロモーターは、配列番号19の核酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、上記[72]〜[80]のいずれか一項に記載の方法。
[82]上記制御カセットは、cTnTプロモーターであり、上記cTnTプロモーターは、配列番号1の核酸配列と少なくとも80%の配列同一性を有する、上記[72]〜[81]のいずれか一項に記載の方法。
[83]上記制御カセットは、cTnTプロモーターであり、上記cTnTプロモーターは、配列番号1の核酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、上記[72]〜[82]のいずれか一項に記載の方法。
[84]上記マイクロジストロフィン遺伝子は、上記対象の1つまたは複数の筋肉の収縮性が向上するように、上記1つまたは複数の筋肉においてマイクロジストロフィンタンパク質を発現する、上記[72]〜[83]のいずれか一項に記載の方法。
[85]上記マイクロジストロフィン遺伝子は、上記対象の1つまたは複数の骨格筋のうちの少なくとも1つの比筋力発揮能力が正常な比筋力発揮能力の少なくとも40%の範囲内まで増加させられるように、上記1つまたは複数の骨格筋においてマイクロジストロフィンタンパク質を発現する、上記[72]〜[84]のいずれか一項に記載の方法。
[86]上記マイクロジストロフィン遺伝子は、基準拡張終末期容積の不足が正常な拡張終末期容積の少なくとも40%の範囲内まで回復するように、上記対象の1つまたは複数の心筋においてマイクロジストロフィンタンパク質を発現する、上記[72]〜[85]のいずれか一項に記載の方法。
[87]上記マイクロジストロフィン遺伝子は、上記ジストロフィン糖タンパク質複合体への神経型一酸化窒素合成酵素の局在化が上記対象において向上するように、マイクロジストロフィンタンパク質を発現する、上記[72]〜[86]のいずれか一項に記載の方法。
[88]上記筋ジストロフィーは、筋強直性筋ジストロフィー、デュシェンヌ型筋ジストロフィー、ベッカー型筋ジストロフィー、肢帯型筋ジストロフィー、顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー、先天性筋ジストロフィー、眼咽頭筋型筋ジストロフィー、遠位型筋ジストロフィー、およびエメリードレイフス型筋ジストロフィーのうちの少なくとも1つから選択される、上記[72]〜[87]のいずれか一項に記載の方法。
[89]上記筋ジストロフィーは、デュシェンヌ型筋ジストロフィーおよびベッカー型筋ジストロフィーのうちの少なくとも1つから選択される、上記[72]〜[88]のいずれか一項に記載の方法。
[90]上記医薬組成物は、上記筋ジストロフィーの病理学的影響または症状を発症するリスクを低減する、上記[72]〜[89]のいずれか一項に記載の方法。
[91]上記筋ジストロフィーの病理学的影響または症状は、筋痛、筋力低下、筋肉疲労、筋萎縮、線維症、炎症、骨格筋の平均筋線維直径の増加、心筋症、6分間歩行試験時間の減少、歩行の減少、および心ポンプ失調のうちの少なくとも1つから選択される、上記[90]に記載の方法。
[92]上記筋ジストロフィーを発症するリスクのある上記対象を特定することをさらに含む、上記[72]〜[91]のいずれか一項に記載の方法。
[93]上記対象は、哺乳動物である、上記[72]〜[92]のいずれか一項に記載の方法。
[94]上記対象は、ヒトである、上記[72]〜[93]のいずれか一項に記載の方法。
本開示は、少なくとも部分的に新規のマイクロジストロフィン、その組成物および使用の関連する方法に基づく。

Claims (20)

  1. (a)アミノ末端アクチン結合ドメインと、
    β−ジストログリカン結合ドメインと、
    少なくとも4個のスペクトリン様リピートを含むスペクトリン様リピートドメインであって、前記少なくとも4個のスペクトリン様リピートのうちの2個は、神経型一酸化窒素合成酵素結合ドメインを含む、スペクトリン様リピートドメインと、
    を含むタンパク質をコードするマイクロジストロフィン遺伝子、および
    (b)制御カセット
    を含む、単離および精製されたヌクレオチド配列。
  2. 前記少なくとも4個のスペクトリン様リピートは、スペクトリン様リピート1(SR1)、スペクトリン様リピート16(SR16)、スペクトリン様リピート17(SR17)、およびスペクトリン様リピート24(SR24)を含む、請求項1に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
  3. 前記マイクロジストロフィン遺伝子によってコードされる前記タンパク質は、ヒンジドメインの少なくとも一部をさらに含む、請求項1または2に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
  4. 前記ヒンジドメインは、ヒンジ1ドメイン、ヒンジ2ドメイン、ヒンジ3ドメイン、ヒンジ4ドメイン、およびヒンジ様ドメインのうちの少なくとも1つから選択される、請求項3に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
  5. 前記制御カセットは、CK8プロモーターおよび心筋トロポニンT(cTnT)プロモーターから成る群から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
  6. 前記マイクロジストロフィン遺伝子によってコードされる前記タンパク質は、5個のスペクトリン様リピートから8個のスペクトリン様リピートの間のスペクトリン様リピートを有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
  7. 前記マイクロジストロフィン遺伝子によってコードされる前記タンパク質は、配列番号4または配列番号5のアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
  8. 前記制御カセットは、CK8プロモーターであり、前記CK8プロモーターは、配列番号19の核酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項1〜のいずれか一項に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
  9. 前記制御カセットは、cTnTプロモーターであり、前記cTnTプロモーターは、配列番号1の核酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項1〜のいずれか一項に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
  10. アミノ末端アクチン結合ドメインと、
    スペクトリン様リピート2と直接連結されたスペクトリン様リピート1、スペクトリン様リピート3と直接連結されたスペクトリン様リピート2、スペクトリン様リピート16と直接連結されたスペクトリン様リピート1、スペクトリン様リピート23と直接連結されたスペクトリン様リピート17、スペクトリン様リピート24と直接連結されたスペクトリン様リピート17、およびスペクトリン様リピート24と直接連結されたスペクトリン様リピート23のうちの少なくとも1つから選択される、互いに直接連結された少なくとも2個のスペクトリン様リピートと
    を含むタンパク質をコードするマイクロジストロフィン遺伝子を含む、単離および精製されたヌクレオチド配列。
  11. ヒンジ1ドメイン(H1)と
    ンジ4ドメイン(H4)
    をさらに含む、請求項2に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
  12. ペクトリン様リピート2(SR2)およびスペクトリン様リピート3(SR3)をさらに含む、請求項11に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
  13. ペクトリン様リピート23(SR23)をさらに含む、請求項11に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の単離および精製されたヌクレオチド配列、および送達媒体を含む医薬組成物。
  15. 筋ジストロフィーを有する対象を処置するためまたは筋ジストロフィーを発症するリスクのある対象を予防的に処置するための医薬組成物であって、
    御カセットと機能可能に連結されたマイクロジストロフィン遺伝子を含む医薬組成物。
  16. 前記制御カセットは、CK8プロモーターおよび心筋トロポニンT(cTnT)プロモーターから成る群から選択される、請求項15に記載の医薬組成物
  17. 前記制御カセットは、横紋筋細胞における前記マイクロジストロフィン遺伝子の発現のレベルが、非筋肉細胞における前記マイクロジストロフィン遺伝子の発現のレベルよりも少なくとも100倍高くなるように前記マイクロジストロフィン遺伝子を発現させるよう構成される、請求項15または16に記載の医薬組成物
  18. 前記マイクロジストロフィン遺伝子は、配列番号4または配列番号5のアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有するタンパク質をコードする、請求項1517のいずれか一項に記載の医薬組成物
  19. 前記制御カセットは、CK8プロモーターであり、前記CK8プロモーターは、配列番号19の核酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項1518のいずれか一項に記載の医薬組成物
  20. 前記制御カセットは、cTnTプロモーターであり、前記cTnTプロモーターは、配列番号1の核酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項1519のいずれか一項に記載の医薬組成物
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