JP2018204819A - 貯湯式給湯機 - Google Patents

貯湯式給湯機 Download PDF

Info

Publication number
JP2018204819A
JP2018204819A JP2017107839A JP2017107839A JP2018204819A JP 2018204819 A JP2018204819 A JP 2018204819A JP 2017107839 A JP2017107839 A JP 2017107839A JP 2017107839 A JP2017107839 A JP 2017107839A JP 2018204819 A JP2018204819 A JP 2018204819A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
power
boiling
water storage
time zone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017107839A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6897331B2 (ja
Inventor
明宏 戸田
Akihiro Toda
明宏 戸田
健 ▲高▼橋
健 ▲高▼橋
Takeshi Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2017107839A priority Critical patent/JP6897331B2/ja
Publication of JP2018204819A publication Critical patent/JP2018204819A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6897331B2 publication Critical patent/JP6897331B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Abstract

【課題】電力契約に応じたユーザーの要求に合わせつつ太陽光発電設備から得られる電力を有効に利用することが可能な給湯機を提供する。【解決手段】貯湯式給湯機は、太陽光発電設備と系統電力設備のそれぞれに接続され、これらの設備から供給される電力によって水を加熱して湯を生成する加熱手段と、生成された湯を貯留する貯湯タンクと、を備えている。貯湯式給湯機は、昼間時間帯に太陽光発電設備から供給される電力を用いた昼間沸き上げ運転と、夜間時間帯に系統電力設備から供給される電力を用いた夜間沸き上げ運転と、を行う制御装置を備えている。制御装置は、昼間沸き上げ運転よりも夜間沸き上げ運転を優先する夜間時間帯優先モードが設定されている場合に、夜間時間帯優先モードが設定されていない場合に比べて、夜間沸き上げ運転の沸き上げ量を多くする。【選択図】図2

Description

本発明は、貯湯式給湯機に関する。
従来、ヒートポンプなどの加熱手段により加熱された湯を貯湯タンクに貯え、貯湯タンクから取り出した湯を用いて、浴槽等の給湯先に給湯する貯湯式給湯機が広く用いられている。
例えば特許文献1には、太陽光発電設備からの電力を用いて沸き上げ運転を行なうことが可能な給湯システムが開示されている。このシステムでは、太陽光発電設備が昼間の時間帯に発電する電力のうちで沸き上げ運転に用いることのできる電力である余剰電力の翌日の値が予測される。そして、予測された翌日の余剰電力が多い場合には、当該余剰電力が少ない場合に比べて、系統電力設備からの電力を用いた夜間の沸き上げ運転の沸き上げ量が少なくされる。
特開2013−148287号公報
電力契約の内容によっては、夜間の沸き上げ運転が減ることによってユーザーが不利益を受けることも想定される。上述した特許文献1の技術では、太陽光発電設備によって得られた電力を利用した沸き上げ運転によって多量の湯が沸き上げられると、夜間の沸き上げ運転の沸き上げ量が少なくなってしまう。このため、上述した特許文献1の技術では、必ずしもユーザーの要求に合致した沸き上げ運転となるとは限らない。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、電力契約の内容に応じたユーザーの要求に合わせつつ太陽光発電設備から得られる電力を有効に利用することが可能な貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
本発明に係る貯湯式給湯機は、太陽光発電設備と系統電力設備のそれぞれに接続され、太陽光発電設備又は系統電力設備から供給される電力によって水を加熱して湯を生成する加熱手段と、加熱手段により生成された湯を貯留する貯湯タンクと、を備えた貯湯式給湯機において、加熱手段により湯を生成して貯湯タンク内に貯える沸き上げ運転として、昼間時間帯に太陽光発電設備から供給される電力を用いた昼間沸き上げ運転と、夜間時間帯に系統電力設備から供給される電力を用いた夜間沸き上げ運転と、を行う制御装置を備え、制御装置は、電力契約に対応するモードを設定する設定手段を含み、設定手段によって昼間沸き上げ運転よりも夜間沸き上げ運転を優先する夜間時間帯優先モードが設定されている場合には、夜間時間帯優先モードが設定されていない場合に比べて、夜間沸き上げ運転の沸き上げ量を多くする通常モードを実行するように構成されているものである。
本発明の貯湯式給湯機によれば、太陽光発電設備からの電力を用いた昼間沸き上げ運転よりも系統発電設備からの電力を用いた夜間沸き上げ運転を優先する夜間時間帯優先モードが設定されている場合には、当該夜間時間帯優先モードが設定されていない場合に比べて、夜間沸き上げ運転による沸き上げ量が多くされる。これにより、電力契約の内容に応じたユーザーの要求に合わせつつ太陽光発電設備から得られる電力を有効に利用することが可能となる。
実施の形態1の貯湯式給湯機を示す構成図である。 実施の形態1の貯湯式給湯機において実行されるルーチンを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の貯湯式給湯機を示す構成図である。図1に示すように、本実施の形態1の貯湯式給湯機35は、タンクユニット33と、ヒートポンプサイクルを利用するように構成されたヒートポンプユニット7とを備えている。ヒートポンプユニット7とタンクユニット33との間は、ヒートポンプ往き配管14、ヒートポンプ戻り配管15及び図示しない電気配線を介して接続されている。また、タンクユニット33には、貯湯式給湯機35の運転動作を制御する制御装置36が内蔵されている。制御装置36は、例えばマイクロコンピュータ等により構成されている。制御装置36は、ROM、RAM、不揮発性メモリ等を含む記憶手段としての記憶部と、記憶部に記憶されたプログラムに基づいて演算処理を実行する演算処理装置(CPU)と、演算処理装置に対して外部の信号を入出力する入出力ポートとを備える。タンクユニット33及びヒートポンプユニット7が備える各種の弁類、ポンプ類、センサ類は、制御装置36に電気配線を介して接続されている。制御装置36は、リモコン44及び通信アダプタ46と相互に通信可能に接続されている。
リモコン44には、図示を省略するが、貯湯式給湯機35の状態等の情報を表示する表示部、ユーザーが操作するスイッチ等の操作部、スピーカ、及びマイク等が搭載されている。通信アダプタ46は、外部機器との通信機能を有している。通信アダプタ46は、図示しない外部通信回線を介して気象予測情報を受信することができる。また、通信アダプタ46は、エネルギー管理装置48と無線又は有線にて相互に通信可能に接続されている。エネルギー管理装置48は、太陽光発電パネルで構成される太陽光発電設備47と接続されている。エネルギー管理装置48は、太陽光発電設備47の太陽光発電量及び家庭内の使用電力量を常時取得して保存している。通信アダプタ46は、エネルギー管理装置48に保存されているこれらの情報を受信することができる。通信アダプタ46が受信した情報は制御装置36に送信される。
次に、貯湯式給湯機35の各構成要素について説明する。ヒートポンプユニット7は、タンクユニット33から導かれた水を加熱する加熱手段として機能する。ヒートポンプユニット7は、圧縮機1、水冷媒熱交換器3、膨張弁4、空気熱交換器6を冷媒循環配管5にて環状に接続し、ヒートポンプサイクルを構成している。水冷媒熱交換器3は、冷媒とタンクユニット33から導かれた水との間で熱交換を行う。
タンクユニット33には、以下の各種部品及び配管などが内蔵されている。貯湯タンク8は、上側が高温で下側が低温になる温度成層を形成して湯水を貯留する。貯湯タンク8の下部に設けられた水導入口8aには、市水である低温水を供給する給水管路9の第三給水配管9cが接続されている。給水管路9については後述する。貯湯タンク8の上部には、温水導入出口8dが設けられている。温水導入出口8dには、貯湯タンク8に貯留した湯を給湯機外部へ供給するための給湯配管21が接続されている。貯湯タンク8には、ヒートポンプユニット7を用いて加熱された高温水がタンク上部から流入し、第三給水配管9cを介して低温水がタンク下部に流入することにより、貯湯タンク8内の上部と下部で温度差が生じるように湯水が貯留される。貯湯タンク8内の湯水の温度分布を検知するため、貯湯タンク8の表面には、高さの異なる位置に複数の温度センサが設置される。本実施の形態1では、貯湯タンク8の上部領域及び下部領域に温度サーミスタ42,43が高さを変えて配置されている。制御装置36は、貯湯タンク8に取り付けられたこれらの温度サーミスタにより取得された温度分布に基づいて、貯湯タンク8内の残湯量、つまり貯湯タンク8内に蓄えられた沸き上げ熱量を把握する。
また、タンクユニット33内には、循環ポンプ12及びふろ用熱交換器20が内蔵されている。循環ポンプ12は、後述する各種配管に湯水を循環させるためのポンプである。ふろ用熱交換器20は、貯湯タンク8またはヒートポンプユニット7から供給される高温水を利用して、2次側の加熱対象流体を加熱するための熱交換器である。なお、本実施の形態1では、ふろ用熱交換器20の2次側の構成として、浴槽30内の湯水を循環させるふろ往き配管27及びふろ戻り配管28を例に挙げて説明する。ふろ用熱交換器20は、ふろ往き配管27及びふろ戻り配管28を介して浴槽30と接続され、これらにより循環経路が形成されている。ふろ戻り配管28の途中には、浴槽水を循環させるためのふろ循環ポンプ29と、浴槽30から出た浴槽水の温度を検知するためのふろ戻り温度サーミスタ38とが設置されている。ふろ往き配管27の途中には、ふろ用熱交換器20から出た熱交換後の浴槽水の温度を検知するためのふろ往き温度サーミスタ37が設置されている。
次に、タンクユニット33が備える弁類及び配管類について説明する。タンクユニット33は、三方弁11及び四方弁18を有している。三方弁11は、湯水が流入する2つの入口であるaポート及びbポートと、湯水が流出する1つの出口であるcポートとを有する流路切り替え手段であり、aポートもしくはbポートのどちらかから湯水が流入するように湯水の経路を切り替え可能に構成されている。四方弁18は、湯水が流入する2つの入口であるbポート及びcポートと、湯水が流出する2つの出口であるaポート及びdポートとを有している。四方弁18は、4つの経路、すなわち、a−b経路、a−c経路、b−d経路、c−d経路の間で流路形態を切り替え可能に構成されている。
また、タンクユニット33は、水導出口配管10と、送湯配管13と、第一バイパス配管16と、第二バイパス配管17と、熱源側回路を構成する温水導入配管20a及び温水導出配管20bとを有している。
水導出口配管10は、貯湯タンク8の水導出口8bと三方弁11のaポートとを接続する流路である。送湯配管13は、四方弁18のdポートと、貯湯タンク8の上部の温水導入出口8dとを接続する流路である。前述したヒートポンプ往き配管14は、三方弁11のcポートとヒートポンプユニット7の入口側とを接続する流路であり、ヒートポンプ戻り配管15は、ヒートポンプユニット7の出口側と四方弁18のcポートとを接続する流路である。ヒートポンプ往き配管14の途中に循環ポンプ12が配置されている。第一バイパス配管16は、四方弁18のaポートと、貯湯タンク8の高さ方向の中央部から下部の間に設けられた温水導入口8cとを接続する流路である。第二バイパス配管17は、ヒートポンプ往き配管14の途中に設けられた循環ポンプ12とヒートポンプユニット7の入り口側との間から分岐し、四方弁18のbポートに接続される流路である。温水導入配管20aは、送湯配管13の途中から分岐し、ふろ用熱交換器20の1次側入口に接続される流路である。温水導出配管20bは、ふろ用熱交換器20の1次側出口と三方弁11のbポートとを接続する流路である。
タンクユニット33は、さらに、第一給水配管9a、第二給水配管9b、給湯用混合弁22、ふろ用混合弁23、第一給湯配管24、及び第二給湯配管25を有している。第一給水配管9aの一端は水道等の水源に接続され、第一給水配管9aの他端には減圧弁31を介して第二給水配管9b及び第三給水配管9cが接続されている。第一給水配管9a、第二給水配管9b及び第三給水配管9cによって給水管路9が構成されている。第二給水配管9bは、途中から分岐して給湯用混合弁22及びふろ用混合弁23にそれぞれ接続されている。また、給湯配管21は、途中から分岐して給湯用混合弁22及びふろ用混合弁23にそれぞれ接続されている。第二給湯配管25の途中には、第二給湯配管25を開閉するふろ用電磁弁26と、第二給湯配管25を通る湯の流量を検出するふろ用流量センサ45とが設けられている。
給湯用混合弁22及びふろ用混合弁23は、給湯配管21から供給される高温水と、第二給水配管9bから供給される低温水との流量比を調整する。これにより、ユーザーが設定した設定温度の湯を生成し、第一給湯配管24及び第二給湯配管25にそれぞれ流入させる。給湯用混合弁22で温度調整された湯は、第一給湯配管24から図示しないシャワー、カラン等の蛇口に供給される。一方、ふろ用混合弁23で温度調整された湯は、第二給湯配管25からふろ用電磁弁26、ふろ往き配管27、ふろ戻り配管28を経て浴槽30に供給される。
図1に示す貯湯式給湯機35の制御装置36は、沸き上げ運転を実行する機能を備えている。沸き上げ運転は、ヒートポンプユニット7を利用して沸き上げた湯を貯湯タンク8内に貯える運転のことである。この沸き上げ運転時には、ヒートポンプユニット7および循環ポンプ12を稼動させる。また、三方弁11は、aポートがcポートに連通し、bポートが閉状態となるように制御される。また、四方弁18は、cポートがdポートに連通し、aポート及びbポートが閉状態となるように制御される。沸き上げ運転では、循環ポンプ12により、貯湯タンク8の水導出口8bから導出された水が、水導出口配管10、三方弁11、ヒートポンプ往き配管14を通ってヒートポンプユニット7内の水冷媒熱交換器3に送られる。そして、ヒートポンプユニット7内の水冷媒熱交換器3で加熱された高温水が、ヒートポンプ戻り配管15、四方弁18、送湯配管13を通り、温水導入出口8dから貯湯タンク8に流入する。このような沸き上げ運転が実行されることで、貯湯タンク8の内部では、上層部から高温水が貯えられていき、この高温水層が徐々に厚くなる。
また、図1に示す貯湯式給湯機35は、沸き上げ運転に用いる電力、すなわちヒートポンプユニット7及び循環ポンプ12を運転するための電力の供給源として、上述した太陽光発電設備47と図示しない系統電力設備に接続されている。制御装置36は、沸き上げ運転に用いる電力を、太陽光発電設備47から供給するか、系統電力設備から供給するかを切り替える機能を備えている。
次に、実施の形態1の貯湯式給湯機35の特徴的動作について説明する。系統電力設備の電力料金体系には、時間帯別に異なる単価が設定されているものがある。電力料金が安価な夜間時間帯と電力料金が夜間時間帯よりも高価な昼間時間帯とが存在する電力料金体系のもとでは、夜間時間帯の範囲で沸き上げ運転を行うことが好ましい。以下、夜間時間帯に系統電力設備からの電力を用いた沸き上げ運転を、「夜間沸き上げ運転」と称する。夜間沸き上げ運転では、翌日に必要とされる必要湯量が貯えられるまで沸き上げ運転が行なわれる。
一方、電力供給源として太陽光発電設備47を備えた貯湯式給湯機35では、昼間時間帯に太陽光発電設備47で発電された電力の利用が期待できる。このため、昼間時間帯に太陽光発電設備47が発電する電力のうちで沸き上げ運転に用いることのできる余剰電力がある場合には、昼間時間帯に系統電力設備からの電力を用いることなく沸き上げ運転を行うことができる。以下、昼間時間帯に太陽光発電設備47からの余剰電力を用いた沸き上げ運転を、「昼間沸き上げ運転」と称する。昼間沸き上げ運転では、当日の余剰電力の利用の範囲内で貯湯タンク8が満量となるまで又は予め定められた湯量となるまで沸き上げ運転が行なわれる。
ここで、昼間沸き上げ運転によって沸き上げられる湯量が多量となると、夜間沸き上げ運転において必要とされる沸き上げ量が減少する。ユーザーが締結している電力契約によっては、夜間沸き上げ運転が減ることによる不利益が発生することも想定される。
そこで、実施の形態1の貯湯式給湯機35の制御装置36は、現在設定されている電力契約に応じて、夜間沸き上げ運転を優先するか昼間沸き上げ運転を優先するかを設定する設定手段を備えている。より詳しくは、貯湯式給湯機35の制御装置36は、現在の電力契約に対応する電力契約モードを設定するための手段を備えている。このような手段としては、例えば、ユーザー又は施工者がリモコン44を操作して該当する電力契約モードを選択或いは入力するための構成を備えることにより実現することができる。また、制御装置36が、通信アダプタ46から外部通信回線を経由して該当する電力契約モードを取得する構成を採用することもできる。
制御装置36には、沸き上げ運転の実施態様として、夜間沸き上げ運転を優先する通常モードと昼間沸き上げ運転を優先する余剰電力活用モードとが記憶されている。制御装置36は、過去の使用湯量の履歴に基づいて、翌日に必要とされる必要湯量を予測する予測手段を備えている。通常モードでは、この予測手段によって翌日に必要とされる必要湯量が予測される。例えば、制御装置36は、過去2週間の使用湯量の最大値を必要湯量として予測する。そして、通常モードでは、翌日の余剰電力の有無にかかわらず、夜間沸き上げ運転によって必要湯量の湯が沸き上げられる。
一方、余剰電力活用モードでは、制御装置36は、夜間沸き上げ運転による沸き上げ量を通常モードの場合よりも減らす。例えば、制御装置36は、通常モード時の必要湯量から一定量、例えば100Lを減らした湯量を、夜間沸き上げ運転による沸き上げ量とする。つまり、余剰電力活用モードでは、通常モードよりも夜間沸き上げ運転による沸き上げ量が減らされることとなる。夜間沸き上げ運転による沸き上げ量が減ると、その分昼間沸き上げ運転によって沸き上げ可能な量が増える。これにより、余剰電力活用モードでは、結果的に昼間沸き上げ運転が優先されることとなる。
制御装置36は、設定されている電力契約モード等に応じて、沸き上げ運転を行う際のモードを決定する。以下、フローチャートを参照して、制御装置36が沸き上げ運転におけるモードを決定する具体的動作について説明する。
図2は、実施の形態1の貯湯式給湯機において、制御装置36が沸き上げ運転におけるモードを決定する際に実行するルーチンを示すフローチャートである。図2に示すルーチンのステップS1では、先ず、余剰電力を活用しても良いか否かが判定される。リモコン44には、余剰電力の活用の許可と禁止を切り替える選択手段が設けられている。ここでは、例えばユーザーがリモコン44の選択手段から余剰電力の活用を許可する旨の選択を行なっているか否かが判定される。その結果、判定の成立が認められた場合には、次のステップS2に移行し、判定の成立が認められない場合には、次のステップS5に移行する。
次のステップS2は、現在設定されている電力契約モードが夜間時間帯優先契約に対応する夜間時間帯優先モードか否かが判定される。なお、ここでいう夜間時間帯優先契約とは、昼間沸き上げ運転よりも夜間沸き上げ運転を優先すべき電力契約を指している。このような夜間時間帯優先契約としては、例えば、夜間時間帯の電力料金単価が昼間時間帯のそれよりも安価である電力契約、通電制御型夜間蓄熱式機器割引を適用している電力契約等が該当する。その結果、判定の成立が認められた場合にはステップS5に移行し、判定の成立が認められない場合にはステップS3に移行する。
ステップS3では、翌日に余剰電力時間帯があるか否かが判定される。ここでの余剰電力時間帯は、太陽光発電設備47から供給される電力のうちで昼間沸き上げ運転に用いる電力を確保可能な時間帯を指している。ここでは、例えば、気象予測情報に基づいて翌日の昼間時間帯の発電電力の予測値が算出される。また、エネルギー管理装置48から送信される過去の消費電力及び発電電力の実績に基づいて、翌日の昼間時間帯に他の機器で使用される消費電力の予測値が算出される。余剰電力時間帯の有無は、昼間時間帯において、発電電力の予測値が消費電力の予測値を上回る時間帯があるか否かによって判定される。その結果、判定の成立が認められた場合にはステップS4へ移行し、判定の成立が認められない場合にはステップS5へと移行する。
ステップS4では、余剰電力を活用する余剰電力活用モードが設定される。一方、ステップS5では、通常モードが設定される。
このように、実施の形態1の貯湯式給湯機35によれば、電力契約モード等に応じて、夜間沸き上げ運転を優先すべきか否かが判定される。これにより、電力契約に合わせて太陽光発電設備によって得られる電力を有効活用することが可能となる。
実施の形態1の貯湯式給湯機35は、例えば以下のように変形した態様を採用することとしてもよい。
制御装置36は、電力契約モードが夜間時間帯優先モードに設定されている場合に、夜間時間帯優先モードに設定されていない場合に比べて昼間沸き上げ運転による沸き上げ量が減るように構成されていてもよい。このような構成としては、例えば、通常モードが設定されている場合の昼間沸き上げ運転による沸き上げ量を、余剰電力活用モードが設定されている場合の昼間沸き上げ運転による沸き上げ量よりも少量に設定すればよい。これにより、夜間沸き上げ運転を優先することを望むユーザーの要求に合わすことができる。
制御装置36は、電力契約モードが夜間時間帯優先モードに設定されている場合に昼間沸き上げ運転による沸き上げ量を禁止するように構成されていてもよい。このような構成としては、例えば、通常モードが設定されている場合の昼間沸き上げ運転を禁止すればよい。これにより、夜間沸き上げ運転を優先することを望むユーザーの要求に合わすことができる。
リモコン44に設けられている選択手段は、通信アダプタ46、太陽光発電設備47、又はエネルギー管理装置48等の他の構成に設けられていてもよい。なお、ユーザーが選択手段を操作することによって余剰電力の活用を許可している場合であっても、余剰電力が常に活用されるとは限らない。電力契約モードが夜間時間帯優先モードに設定されている場合には通常モードが設定されるため、夜間沸き上げ運転の沸き上げ量が減らされないからである。そこで、余剰電力の活用が許可されている場合において夜間時間帯優先モードに設定されている場合には、余剰電力を活用することができない旨、つまり夜間沸き上げ運転の沸き上げ量を減らさない旨をリモコン44の表示部に表示する報知手段を備えるようにしてもよい。また、余剰電力の活用が許可されている場合において夜間時間帯優先モードに設定されていない場合には、余剰電力を活用することができる旨、つまり夜間沸き上げ運転の沸き上げ量を減らす旨をリモコン44の表示部に表示する報知手段を備えるようにしてもよい。これにより、余剰電力の活用可否をユーザーに有効に報知することが可能となる。
制御装置36は、通常モードを有効とするか無効とするかを切り替える切替手段を備えることとしてもよい。このような切替手段は、例えば、通常モードの有効と無効を切り替える手段をリモコン44に設けることにより実現することができる。このような構成によれば、余剰電力の活用をユーザーが任意に設定することが可能となる。
1 圧縮機、 3 水冷媒熱交換器、 4 膨張弁、 5 冷媒循環配管、 6 空気熱交換器、 7 ヒートポンプユニット、 8 貯湯タンク、 8a 水導入口、 8b 水導出口、 8c 温水導入口、 8d 温水導入出口、 9 給水管路、 9a 第一給水配管、 9b 第二給水配管、 9c 第三給水配管、 10 水導出口配管、 11 三方弁、 12 循環ポンプ、 13 送湯配管、 14 ヒートポンプ往き配管、 15 ヒートポンプ戻り配管、 16 第一バイパス配管、 17 第二バイパス配管、 18 四方弁、 20 ふろ用熱交換器、 20a 温水導入配管、 20b 温水導出配管、 21 給湯配管、 22 給湯用混合弁、 23 ふろ用混合弁、 24 第一給湯配管、 25 第二給湯配管、 26 ふろ用電磁弁、 27 ふろ往き配管、 28 ふろ戻り配管、 29 循環ポンプ、 30 浴槽、 31 減圧弁、 33 タンクユニット、 35 貯湯式給湯機、 36 制御装置、 37,38 温度サーミスタ、 42,43 温度サーミスタ、 44 リモコン、 45 ふろ用流量センサ、 46 通信アダプタ、 47 太陽光発電設備、 48 エネルギー管理装置

Claims (7)

  1. 太陽光発電設備と系統電力設備のそれぞれに接続され、前記太陽光発電設備又は前記系統電力設備から供給される電力によって水を加熱して湯を生成する加熱手段と、前記加熱手段により生成された湯を貯留する貯湯タンクと、を備えた貯湯式給湯機において、
    前記加熱手段により湯を生成して前記貯湯タンク内に貯える沸き上げ運転として、昼間時間帯に前記太陽光発電設備から供給される電力を用いた昼間沸き上げ運転と、夜間時間帯に前記系統電力設備から供給される電力を用いた夜間沸き上げ運転と、を行う制御装置を備え、
    前記制御装置は、電力契約に対応するモードを設定する設定手段を含み、
    前記設定手段によって前記昼間沸き上げ運転よりも前記夜間沸き上げ運転を優先する夜間時間帯優先モードが設定されている場合には、前記夜間時間帯優先モードが設定されていない場合に比べて、前記夜間沸き上げ運転の沸き上げ量を多くする通常モードを実行するように構成されていることを特徴とする貯湯式給湯機。
  2. 前記制御装置は、前記太陽光発電設備が発電する電力のうちで前記昼間沸き上げ運転に用いることのできる電力である余剰電力の翌日の有無を予測する予測手段を更に含み、前記夜間時間帯優先モードが設定されていない場合において、前記予測手段によって翌日の余剰電力があると予測された場合には、前記翌日の余剰電力がないと予測された場合に比べて、前記夜間沸き上げ運転の沸き上げ量を少なくするように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯機。
  3. 前記制御装置は、前記夜間時間帯優先モードが設定されていない場合において、前記翌日の余剰電力がないと予測された場合には、前記夜間沸き上げ運転の沸き上げ量を前記夜間時間帯優先モードが設定されている場合と同量とするように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の貯湯式給湯機。
  4. 前記制御装置は、前記夜間時間帯優先モードが設定されている場合には、前記夜間時間帯優先モードが設定されてない場合に比べて、前記昼間沸き上げ運転の沸き上げ量を少なくするように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の貯湯式給湯機。
  5. 前記制御装置は、前記夜間時間帯優先モードが設定されている場合には、前記昼間沸き上げ運転を禁止するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の貯湯式給湯機。
  6. 前記制御装置は、前記太陽光発電設備が発電する電力のうちで前記昼間沸き上げ運転に用いることのできる電力である余剰電力の利用の許可又は禁止を選択する選択手段と、
    前記余剰電力の利用が許可されている場合において、前記夜間時間帯優先モードの設定有無に応じて前記余剰電力の利用可否を報知する報知手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の貯湯式給湯機。
  7. 前記制御装置は、前記通常モードの実行を有効とするか無効とするかを切り替える切替手段を含むことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の貯湯式給湯機。
JP2017107839A 2017-05-31 2017-05-31 貯湯式給湯機 Active JP6897331B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017107839A JP6897331B2 (ja) 2017-05-31 2017-05-31 貯湯式給湯機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017107839A JP6897331B2 (ja) 2017-05-31 2017-05-31 貯湯式給湯機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018204819A true JP2018204819A (ja) 2018-12-27
JP6897331B2 JP6897331B2 (ja) 2021-06-30

Family

ID=64956898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017107839A Active JP6897331B2 (ja) 2017-05-31 2017-05-31 貯湯式給湯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6897331B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020125862A (ja) * 2019-02-01 2020-08-20 三菱電機株式会社 貯湯式給湯装置
JP2020176805A (ja) * 2019-04-22 2020-10-29 三菱電機株式会社 ヒートポンプ給湯機
JP7380419B2 (ja) 2020-05-26 2023-11-15 三菱電機株式会社 貯湯式給湯装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008002702A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 貯湯式給湯装置、給湯方法およびプログラム
JP2013219848A (ja) * 2012-04-04 2013-10-24 Denso Corp 機器制御システム
JP2013245839A (ja) * 2012-05-23 2013-12-09 Mitsubishi Electric Corp 電気給湯装置
JP2014119181A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Mitsubishi Electric Corp 貯湯式給湯機及びソーラーシステム
JP2014206288A (ja) * 2013-04-10 2014-10-30 三菱電機株式会社 貯湯式給湯機
JP2016151396A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 積水化学工業株式会社 給湯制御装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008002702A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 貯湯式給湯装置、給湯方法およびプログラム
JP2013219848A (ja) * 2012-04-04 2013-10-24 Denso Corp 機器制御システム
JP2013245839A (ja) * 2012-05-23 2013-12-09 Mitsubishi Electric Corp 電気給湯装置
JP2014119181A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Mitsubishi Electric Corp 貯湯式給湯機及びソーラーシステム
JP2014206288A (ja) * 2013-04-10 2014-10-30 三菱電機株式会社 貯湯式給湯機
JP2016151396A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 積水化学工業株式会社 給湯制御装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020125862A (ja) * 2019-02-01 2020-08-20 三菱電機株式会社 貯湯式給湯装置
JP7172670B2 (ja) 2019-02-01 2022-11-16 三菱電機株式会社 貯湯式給湯装置
JP2020176805A (ja) * 2019-04-22 2020-10-29 三菱電機株式会社 ヒートポンプ給湯機
JP7226062B2 (ja) 2019-04-22 2023-02-21 三菱電機株式会社 ヒートポンプ給湯機
JP7380419B2 (ja) 2020-05-26 2023-11-15 三菱電機株式会社 貯湯式給湯装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6897331B2 (ja) 2021-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6044326B2 (ja) 貯湯式給湯機及びソーラーシステム
JP2014234990A (ja) 給湯機
JP6897331B2 (ja) 貯湯式給湯機
WO2015033435A1 (ja) 蓄熱システム
JP6015926B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP2012225544A (ja) 貯湯式給湯機
JP6937636B2 (ja) 貯湯式給湯機、ホームシステム、及び、制御方法
JP6020362B2 (ja) 貯湯式給湯機
JP6152683B2 (ja) 貯湯装置
JP6036501B2 (ja) 貯湯式給湯機
JP6095749B1 (ja) 給湯システム
JP6109776B2 (ja) 電気瞬間温水器システム
JP6907979B2 (ja) 貯湯式給湯システム
EP2971981B1 (en) Control method for a household water heating unit having a thermal accumulator
JP2018136103A (ja) 貯湯式給湯機
JP6575446B2 (ja) 貯湯式給湯機
JPWO2018066037A1 (ja) 貯湯式給湯機、給湯方法及びプログラム
JP2017116199A (ja) 貯湯式給湯機
JP2018132231A (ja) 給湯装置
JP6036560B2 (ja) 貯湯式給湯機
JP6323358B2 (ja) 貯湯式電気給湯機
JP7380419B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP6747424B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP7294087B2 (ja) ヒートポンプ給湯機
JP6305148B2 (ja) 給湯システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190709

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201016

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20201222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210305

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20210305

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20210316

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20210323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210524

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6897331

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250