JP2018136103A - 貯湯式給湯機 - Google Patents
貯湯式給湯機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018136103A JP2018136103A JP2017031978A JP2017031978A JP2018136103A JP 2018136103 A JP2018136103 A JP 2018136103A JP 2017031978 A JP2017031978 A JP 2017031978A JP 2017031978 A JP2017031978 A JP 2017031978A JP 2018136103 A JP2018136103 A JP 2018136103A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hot water
- water storage
- temperature
- heat pump
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 title claims abstract description 1074
- 238000003860 storage Methods 0.000 title claims abstract description 319
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 24
- 238000005338 heat storage Methods 0.000 claims description 17
- 238000003287 bathing Methods 0.000 claims description 7
- 238000000034 method Methods 0.000 description 37
- 230000008569 process Effects 0.000 description 37
- 238000010248 power generation Methods 0.000 description 24
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 20
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 description 18
- 238000005429 filling process Methods 0.000 description 16
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 12
- 238000009835 boiling Methods 0.000 description 9
- 238000010792 warming Methods 0.000 description 7
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 6
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 5
- 230000005611 electricity Effects 0.000 description 5
- 230000004044 response Effects 0.000 description 5
- 230000008859 change Effects 0.000 description 4
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 4
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 4
- 235000001537 Ribes X gardonianum Nutrition 0.000 description 3
- 235000001535 Ribes X utile Nutrition 0.000 description 3
- 235000016919 Ribes petraeum Nutrition 0.000 description 3
- 244000281247 Ribes rubrum Species 0.000 description 3
- 235000002355 Ribes spicatum Nutrition 0.000 description 3
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 3
- 230000006870 function Effects 0.000 description 3
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 3
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 3
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 3
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000007726 management method Methods 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000005057 refrigeration Methods 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 238000010079 rubber tapping Methods 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 1
- 238000013517 stratification Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)
Abstract
Description
特許文献1に開示された貯湯式給湯機(ヒートポンプ給湯機)では、浴槽への湯張り(浴槽への給湯)を行う際に、貯湯時の加熱温度よりも低い加熱温度にてヒートポンプユニット(冷媒回路)を運転する。そして、このように加熱した湯を、貯湯タンクからの湯及び市水と混合した後に、浴槽へ給湯する。
それでも、余剰電力量を用いて貯湯式給湯機を稼働させる際に、貯湯タンクの沸き増し(追加の貯湯運転)を行うことは、あまり適切でない。つまり、日中に沸き増しを行う際には、夜間のうちに貯湯タンク内に蓄熱された温度よりも高い温度で湯を沸き上げる必要がある。そのため、このような沸き増しを日中に行うと、COP(Coefficient Of Performance)が低くなるだけでなく、必要とする消費電力量が発電電力量を超えてしまい、余分な買電を生じさせることが懸念される。
しかしながら、特許文献1の発明では、低い加熱温度にてヒートポンプユニットを運転し、このように加熱した湯を、第1の混合弁を用いて貯湯タンクからの湯と混合し、更に下流で、第2の混合弁を用いて市水と混合する構成となっている。そのため、余剰電力量を用いて低温度で湯を加熱するとしても、必ず貯湯タンクからの出湯があり、高温の湯を消費してしまうことになる。
一方、特許文献2の発明では、貯湯タンク内の湯を消費することがないものの、シャワーといった給湯端末へと繋がる混合バルブを通過させた後に浴槽へ給湯する構成となっている。そのため、余剰電力量を用いて加熱した低温の湯を浴槽へ給湯している最中に、例えば、シャワーが使用されてしまうと、この低温の湯が混合バルブを通じてシャワーから給湯されてしまうという問題があった。
湯水を加熱するヒートポンプ装置と、
前記ヒートポンプ装置により加熱された湯水を貯湯する貯湯タンクと、
前記貯湯タンクから取り出した湯水を、市水と混合して給湯端末に供給する混合弁と、
前記ヒートポンプ装置により加熱された湯水を、前記貯湯タンク及び前記混合弁をバイパスして浴槽へと導く湯張り配管と、
前記ヒートポンプ装置により加熱された湯水の供給先を、前記貯湯タンクと前記湯張り配管との何れかに切り換える切換弁と、
を備える。
図1は、本発明の実施形態に係る貯湯式給湯機1の構成を示す構成図である。この貯湯式給湯機1は、大きく分けて、ヒートポンプユニット100と、貯湯ユニット200とを含んで構成されている。
また、貯湯式給湯機1には、浴槽300と、ヒートポンプユニット100の制御を行うヒートポンプコントローラ400と、貯湯ユニット200の制御を行う貯湯ユニットコントローラ500と、ユーザに操作されるリモコン600とが含まれている。
ヒートポンプユニット100と、貯湯ユニット200とは、ヒートポンプ入水配管121、及び、ヒートポンプ出湯配管122を介して接続されている。そして、ヒートポンプ出湯配管122には、ヒートポンプユニット100により加熱された(沸き上げられた)湯の出湯温度を検出するための出湯温度センサ111が設置されている。
圧縮機101は、ヒートポンプコントローラ400からの制御に従って、目標の加熱能力となるように回転数を調整する。
冷媒−水熱交換器102における熱交換により、冷媒は放熱して温度が下降し、一方、水は吸熱して温度が上昇する。冷媒−水熱交換器102は、加熱した湯を、ヒートポンプ出湯配管122を通じて貯湯ユニット200に供給する。
これにより、貯湯タンク201内には、上部から下部に向かって高温域の湯と低温域の水との温度成層が形成される。貯湯タンク201の表面には、貯湯されている湯水の温度を検出するための貯湯温度センサ221が高さ方向に複数設置されている。
例えば、タンク側ポンプ202は、後述する貯湯運転(沸き上げ運転)時に、貯湯タンク201の下部(底部)から取り出した低温水を、ヒートポンプ入水配管121を通じてヒートポンプユニット100に供給し、そして、ヒートポンプユニット100にて加熱された湯を、ヒートポンプ出湯配管122、及び、湯張り切換弁207を通じて貯湯タンク201の上部(頂部)に戻す。その際、タンク側ポンプ202は、例えば、出湯温度センサ111にて検出される出湯温度が目標貯湯温度となるように回転数を調整する。
また、後述する直接湯張り運転時に、タンク側ポンプ202は、ヒートポンプユニット100にて加熱された湯を、ヒートポンプ出湯配管122、湯張り切換弁207、直接湯張り配管233を通じて浴槽300に給湯する。
第1の流路切換弁203は、貯湯運転時や直接湯張り運転時に、入水側を入水口aに切り換え(入水口a−出水口cを開放、入水口b−出水口cを閉塞)、タンク側ポンプ202(吸入側)と貯湯タンク201の下部とを接続させる。
また、第1の流路切換弁203は、後述する通常保温運転時や後述する直接保温運転時に、入水側を入水口bに切り換え(入水口b−出水口cを開放、入水口a−出水口cを閉塞)、タンク側ポンプ202(吸入側)と温水導出配管232(風呂熱交換器210)とを接続させる。
第2の流路切換弁204は、貯湯運転時や直接湯張り運転時に、出水側を出水口bに切り換え(入水口a−出水口bを開放、入水口a−出水口cを閉塞)、タンク側ポンプ202(吐出側)とヒートポンプ入水配管121とを接続させる。
また、第2の流路切換弁204は、通常保温運転時に、出水側を出水口cに切り換え(入水口a−出水口cを開放、入水口a−出水口bを閉塞)、タンク側ポンプ202(吐出側)と貯湯タンク201の下部とを接続させる。
なお、混合前の湯の温度は、一例として、貯湯タンク201における最上部の貯湯温度センサ221(上から0L位置に配置された貯湯温度センサ221)が検出した温度を用いている。この他にも、一般給湯混合弁205(以下に説明する風呂給湯混合弁206も同様)と貯湯タンク201の上部とを結ぶ配管に、別途、タンク出湯温度センサを配置し、このタンク出湯温度センサによって、混合前の湯の温度を検出するようにしてもよい。
湯張り切換弁207は、貯湯運転時に、出水側を出水口cに切り換え(入水口a−出水口cを開放、入水口a−出水口bを閉塞)、ヒートポンプ出湯配管122と貯湯タンク201の上部とを接続させる。
また、湯張り切換弁207は、直接湯張り運転時に、出水側を出水口bに切り換え(入水口a−出水口bを開放、入水口a−出水口cを閉塞)、ヒートポンプ出湯配管122と直接湯張り配管233(湯張り流量調整弁208)とを接続させる。
具体的に風呂熱交換器210は、浴槽循環ポンプ211が稼働することにより浴槽300の湯が循環している状態で、風呂熱交換器210を通る浴槽300の湯と、温水導入配管231を通じて供給される湯との間で熱交換を行う。その際、温水導入配管231を通じて供給される湯は温度が下降し、一方、風呂熱交換器210を通る浴槽300の湯は吸熱して温度が上昇する。
そして、温度が下降した湯は、温水導出配管232を経由してタンク側ポンプ202(第1の流路切換弁203)へと供給される。
なお、風呂熱交換器210の入水側には、浴槽300の湯温を検出するための浴槽温度センサ223が配置されている。また、風呂熱交換器210の出水側には、風呂熱交換器210により加熱された湯の温度を検出するための浴槽往き温度センサ222が配置されている。
具体例として、ある家庭では、図2に示すように、貯湯式給湯機1と他の装置とが接続されて使用される。図2は、貯湯式給湯機1が配置される家庭における全体構成を示す模式図である。なお、図2において、ヒートポンプコントローラ400やリモコン600は省略しているが、実際には接続されて使用される。
更に、HEMSコントローラ700は、貯湯ユニットコントローラ500とも通信可能に接続されており、例えば、取得した発電電力量の情報と消費電力量の情報とから余剰電力量を求め、直接湯張り運転を含む指令を貯湯ユニットコントローラ500に発する。
なお、このような余剰電力量の算出は、貯湯ユニットコントローラ500側にて行ってもよく、その場合、HEMSコントローラ700は、発電電力量の情報、消費電力量の情報、及び、天気予報や過去実績の情報を貯湯ユニットコントローラ500に送信する。
また、貯湯ユニットコントローラ500には、入出力として、ヒートポンプコントローラ400、リモコン600、及び、HEMSコントローラ700が接続されている。
更に、貯湯ユニットコントローラ500には、出力として、タンク側ポンプ202、第1の流路切換弁203、第2の流路切換弁204、一般給湯混合弁205、風呂給湯混合弁206、湯張り切換弁207、湯張り流量調整弁208、湯張り開閉弁209、及び、浴槽循環ポンプ211(より詳細には、各アクチュエータ)が接続されている。
例えば、演算部502は、沸き上げ運転時に、貯湯タンク201内の蓄熱量から目標出湯温度を求め、ヒートポンプユニット100の動作内容を演算する。
また、演算部502は、余剰電力量の算出を、貯湯ユニットコントローラ500側で行う場合に、HEMSコントローラ700から取得した発電電力量の情報と消費電力量の情報とから余剰電力量を求める(一例として、余剰電力量=発電電力量−消費電力量)。
また、制御部503は、余剰電力の発生に伴いHEMSコントローラ700から送られる直接湯張り運転や直接保温運転の指令を受け取ると、同様に、ヒートポンプユニット100、及び、タンク側ポンプ202〜湯張り開閉弁209、及び、浴槽循環ポンプ211のアクチュエータを制御する。
本発明の実施形態における貯湯式給湯機1の貯湯運転(沸き上げ運転)について説明を行う。一般に、貯湯運転は、電気料金が安い夜間(深夜料金時間帯)に行われる。貯湯運転時には、貯湯ユニットコントローラ500によって、第1の流路切換弁203、第2の流路切換弁204、及び、湯張り切換弁207は、以下のように制御される。
また、貯湯ユニットコントローラ500は、第2の流路切換弁204の出水側を出水口bに切り換え(入水口a−出水口bを開放、入水口a−出水口cを閉塞)、タンク側ポンプ202(吐出側)とヒートポンプ入水配管121とを接続させる。
更に、貯湯ユニットコントローラ500は、湯張り切換弁207の出水側を出水口cに切り換え(入水口a−出水口cを開放、入水口a−出水口bを閉塞)、ヒートポンプ出湯配管122と貯湯タンク201の上部とを接続させる。
貯湯ユニットコントローラ500は、このようにして、貯湯タンク201の下部から取り出した水をヒートポンプユニット100にて加熱し、加熱した湯を貯湯タンク201の上部へと送ることが可能となる。このような貯湯運転により、貯湯タンク201内には、上部から高温の湯が徐々に積層された状態で貯湯されていく。
また、貯湯タンク201の蓄熱量が閾値(ヒートポンプ沸き上げ閾値)を下回った場合にも貯湯運転が開始される。
続いて、貯湯タンク201からの湯を、給湯端末(一例として、シャワーやカラン)に給湯する一般給湯運転について説明を行う。一般給湯運転では、例えば、給湯端242に接続された給湯端末の水栓が開かれると(給湯負荷が生じると)、図5に示すように、貯湯タンク201の上部から取水された湯は、一般給湯混合弁205を通り、給湯端242から給湯端末に給湯される。
この待機状態から、給湯端末の水栓が開かれ、給湯流量が増加して、基準値以上となると(ステップS101;Yes)、貯湯ユニットコントローラ500は、一般給湯混合弁205を温調制御する(ステップS102)。
一般給湯混合弁205は、給湯端242から給湯する湯の温度を調節するための弁であり、貯湯タンク201の上部から供給される高温の湯と、給水端241から供給される市水とを混合し、例えば、混合比を可変して図示せぬ給湯温度センサの検出する湯温が給湯温度(給湯設定温度)となるように調節して出湯する。この給湯温度は、リモコン600によりユーザによって設定されている。
なお、貯湯タンク201では、上部から湯水を供給するのに伴い、給水端241より供給される市水が下部から流入する。
続いて、貯湯タンク201の湯を用いて浴槽300に湯を張る通常湯張り運転について説明を行う。この通常湯張り運転において、図7に示すように、貯湯タンク201の上部から取水された湯は、風呂給湯混合弁206、湯張り開閉弁209の順に送られ、そして、浴槽往き配管234、及び、浴槽戻り配管235を通じて、浴槽300に給湯される。
この待機状態から、リモコン600により湯張り指令がなされると(ステップS201;Yes)、貯湯ユニットコントローラ500は、湯張り開閉弁209を開放する(ステップS202)。
風呂給湯混合弁206は、浴槽300に給湯する湯の温度を調節するための弁であり、貯湯タンク201の上部から供給される高温の湯と、給水端241から供給される市水とを混合し、例えば、混合比を可変して図示せぬ給湯温度センサの検出する湯温が浴槽設定湯温となるように調節して出湯する。
なお、貯湯タンク201では、上部から湯水を供給するのに伴い、給水端241より供給される市水が下部から流入する。
続いて、貯湯タンク201の湯を用いて浴槽300の湯を加熱する通常保温運転について説明を行う。
この通常保温運転では、図9に示すように、浴槽循環ポンプ211が稼働され、浴槽300の湯が風呂熱交換器210を通って循環される。
一方、貯湯タンク201の上部から取水された湯は、温水導入配管231、風呂熱交換器210の順に送られる。そして、風呂熱交換器210にて浴槽300の湯との熱交換によって放熱して温度が下降した低温水となる。このように温度が下降した低温水は、温水導出配管232を経由して第1の流路切換弁203、タンク側ポンプ202、第2の流路切換弁204の順に送られ、貯湯タンク201の下部に戻される。また、風呂熱交換器210を通った浴槽300の湯は加熱される。
この待機状態から、リモコン600により保温指令がなされると(ステップS301;Yes)、貯湯ユニットコントローラ500は、第1の流路切換弁203の入水口を、温水導出配管232(風呂熱交換器210)側へ切り換える(ステップS302)。つまり、貯湯ユニットコントローラ500は、第1の流路切換弁203の入水側を入水口bに切り換え(入水口b−出水口cを開放、入水口a−出水口cを閉塞)、タンク側ポンプ202(吸入側)と風呂熱交換器210とを接続させる。
例えば、温水導出配管232には、風呂熱交換器210の出口側の温度を検出するための図示せぬ温度センサが配置されており、貯湯ユニットコントローラ500は、この温度センサが検出した温度と、浴槽温度センサ223が検出した温度(風呂熱交換器210の入り口側の温度)との温度差が予め定められた値で一定になるように、タンク側ポンプ202の回転数を制御する。
続いて、ヒートポンプユニット100を稼働させて加熱した湯を浴槽300に給湯する直接湯張り運転について説明を行う。なお、直接湯張り運転は、余剰電力を活用して行われる。例えば、上述したHEMSコントローラ700が余剰電力量(現時点の余剰電力量だけでなく、一定時間先までに予測される余剰電力量も含む)の発生を判別すると、貯湯ユニットコントローラ500に指令が発せられる。
この直接湯張り運転では、図11に示すように、ヒートポンプユニット100が稼働すると共に、貯湯タンク201の下部から取水された湯は、第1の流路切換弁203、タンク側ポンプ202、第2の流路切換弁204、ヒートポンプ入水配管121の順に流れ、冷媒−水熱交換器102に送られる。そして、冷媒−水熱交換器102にて冷媒との熱交換によって加熱された湯は、ヒートポンプ出湯配管122、湯張り切換弁207、湯張り流量調整弁208、直接湯張り配管233の順に送られ、そして、浴槽往き配管234、及び、浴槽戻り配管235を通じて、浴槽300に給湯される。
この待機状態から、HEMSコントローラ700により湯張り指令がなされると(ステップS401;Yes)、貯湯ユニットコントローラ500は、第1の流路切換弁203の入水口を、貯湯タンク201の下部側へ切り換える(ステップS402)。つまり、貯湯ユニットコントローラ500は、第1の流路切換弁203の入水側を入水口aに切り換え(入水口a−出水口cを開放、入水口b−出水口cを閉塞)、タンク側ポンプ202(吸入側)と貯湯タンク201の下部とを接続させる。
なお、ヒートポンプユニット100は、余剰電力量に応じた消費電力量にて稼働することになる。つまり、ヒートポンプユニット100の消費電力量を夜間蓄熱時よりも小さくすることで、出湯温度を低くしている(一例として、35℃)。なお、このように、出湯温度を低くすると、COPが高くなるため、加熱能力が夜間蓄熱時と同じでも、消費電力量が小さくなる。
これにより、貯湯タンク201の下部から取水された水(低温水)は、第1の流路切換弁203、タンク側ポンプ202、第2の流路切換弁204、ヒートポンプ入水配管121の順に流れ、冷媒−水熱交換器102に送られる。そして、冷媒−水熱交換器102にて冷媒との熱交換によって加熱された湯は、ヒートポンプ出湯配管122、湯張り切換弁207、湯張り流量調整弁208、及び、直接湯張り配管233の順に送られ、そして、浴槽往き配管234、及び、浴槽戻り配管235を通じて、浴槽300に給湯される。
そして、貯湯ユニットコントローラ500は、温調制御処理を終え、上述した図12の直接湯張り処理へと制御を戻す。
そして、貯湯ユニットコントローラ500は、温調制御処理を終え、図12の直接湯張り処理へと制御を戻す。
そして、貯湯ユニットコントローラ500は、温調制御処理を終え、図12の直接湯張り処理へと制御を戻す。
そして、貯湯ユニットコントローラ500は、温調制御処理を終え、図12の直接湯張り処理へと制御を戻す。
この結果、給湯端末への給湯に影響を及ぼすことなく、浴槽への湯張りを行うことができる。
続いて、ヒートポンプユニット100を稼働させて加熱した湯を用いて浴槽300の湯を加熱する直接保温運転について説明を行う。なお、直接保温運転も、余剰電力を活用して行われる。例えば、上述した直接湯張り運転を終えた後に、HEMSコントローラ700が引き続き余剰電力量の発生を判別すると、貯湯ユニットコントローラ500に指令が発せられる。
この直接保温運転では、図14に示すように、浴槽循環ポンプ211が稼働され、浴槽300の湯が風呂熱交換器210を通って循環される。
また、ヒートポンプユニット100が稼働されると共に、タンク側ポンプ202が稼働され、第1の流路切換弁203から供給された湯(低温水)は、第2の流路切換弁204、ヒートポンプ入水配管121の順に流れ、冷媒−水熱交換器102に送られる。そして、冷媒−水熱交換器102にて冷媒との熱交換によって加熱されて加熱された湯は、ヒートポンプ出湯配管122、湯張り切換弁207の順に送られ、貯湯タンク201の上部に送られる。更に、この湯は、貯湯タンク201の上部を経由して、温水導入配管231、風呂熱交換器210の順に送られる。そして、風呂熱交換器210にて浴槽の湯との熱交換によって放熱して温度が下降した低温水となる。このように温度が下降した低温水は、温水導出配管232、第1の流路切換弁203の順に送られる。
この待機状態から、HEMSコントローラ700により保温指令がなされると(ステップS601;Yes)、貯湯ユニットコントローラ500は、第1の流路切換弁203の入水口を温水導出配管232(風呂熱交換器210)側へ切り換える(ステップS602)。つまり、貯湯ユニットコントローラ500は、第1の流路切換弁203の入水側を入水口bに切り換え(入水口b−出水口cを開放、入水口a−出水口cを閉塞)、タンク側ポンプ202(吸入側)と風呂熱交換器210とを接続させる。
なお、ヒートポンプユニット100は、余剰電力量に応じた加熱能力にて稼働することになる。その際、ヒートポンプユニット100は、直接湯張り運転時よりも加熱能力を小さくし、かつ、直接湯張り運転時よりも出湯温度を高く(一例として、50℃)する。
これにより、タンク側ポンプ202により第1の流路切換弁203から供給された湯(低温水)は、第2の流路切換弁204、ヒートポンプ入水配管121の順に流れ、冷媒−水熱交換器102に送られる。そして、冷媒−水熱交換器102にて冷媒との熱交換によって加熱された湯は、ヒートポンプ出湯配管122、湯張り切換弁207の順に送られ、貯湯タンク201の上部に送られる。更に、この湯は、貯湯タンク201の上部を経由して、温水導入配管231、風呂熱交換器210の順に送られる。そして、風呂熱交換器210にて浴槽300の湯との熱交換によって放熱して温度が下降した低温水となる。このように温度が下降した低温水は、温水導出配管232、第1の流路切換弁203の順に送られる。
上述したように、温水導出配管232には、風呂熱交換器210の出口側の温度を検出するための図示せぬ温度センサが配置されており、貯湯ユニットコントローラ500は、この温度センサが検出した温度と、浴槽温度センサ223が検出した温度との温度差が予め定められた値で一定になるように、タンク側ポンプ202の回転数を制御する。
図16(a)〜(d)のグラフを参照して、貯湯式給湯機1における一日の運転動作例を説明する。図16(a)は、一日の給湯負荷の変化を示している。図16(b)は、貯湯タンク201における一日の蓄熱量の変化を示している。図16(c)は、ヒートポンプユニット100における一日の加熱能力の変化を示している。そして、図16(d)は、ヒートポンプユニット100における一日の出湯温度の変化を示している。
このとき、ヒートポンプユニット100の加熱能力を、深夜時間帯の貯湯運転時よりも小さくすることで、余剰電力量(太陽光発電装置710の発電電力量)が小さい場合でも、昼間の割高な買電量を抑制できる。また、図16(d)に示すように、ヒートポンプユニット100からの出湯温度を、例えば、35℃とし、深夜時間帯の出湯温度より低くすることでCOPを高くできる。
この直接保温運転では、図16(c)に示すように、直接湯張り運転時よりも加熱能力を小さくし、また、図16(d)に示すように、直接湯張り運転時よりも出湯温度を高くする(一例として、50℃)。
また、19:00以降は、例えば、シャワー負荷が発生し、図16(b)に示すように、貯湯タンク201の蓄熱量が大きく減少する。
その際、貯湯ユニットコントローラ500は、余剰電力量(発電電力量)の値も受け取り、この余剰電力量の大きさに応じて、直接湯張り運転時や直接保温運転時におけるヒートポンプユニット100の加熱能力の大きさを設定するようにしてもよい。
例えば、リモコン600により入浴時刻が設定されている場合、貯湯ユニットコントローラ500は、この入浴時刻までに、直接湯張り及び直接保温運転を終えるように制御する。
太陽光発電装置710による余剰電力が発生するのは昼間であり、このとき貯湯タンク201は、夜間の負荷が高い時間帯に備えているため、一般的に蓄熱量が大きい。この状態で沸き増し運転(追加の貯湯運転)を行ったとしても、現在の貯湯温度より高い出湯温度でヒートポンプユニット100を稼働する必要があり、消費電力が大きくなってしまう。
これに対して、本願発明の様に、余剰電力を用いて加熱した湯を、浴槽300に給湯する直接湯張り運転を行うことで、貯湯タンク201の貯湯温度よりも低い出湯温度での給湯が可能であり、消費電力を小さくできる。
この結果、給湯端末への給湯に影響を及ぼすことなく、浴槽300への湯張りを行うことができる。
また、昼間の外気温度が高いときにヒートポンプユニット100を稼働させるため、消費電力量をより小さくできる。
また、浴槽300の断熱性を高くすると、更に放熱を小さくできる。
上記の実施形態では、図12に示す直接湯張り処理のステップS408にて、湯張り積算流量が浴槽設定湯量以上となった場合に、処理を終了する場合について説明したが、例えば、余剰電力量が基準値以下に減少した場合に、処理を終了させてもよい。
また、上記の実施形態では、図15に示す直接保温処理のステップS608にて、浴槽温度が設定温度以上となった場合に、処理を終了する場合について説明したが、同様に、余剰電力量が基準値以下に減少した場合に、処理を終了させてもよい。
すなわち、直接湯張り運転(直接湯張り処理)や直接保温運転(直接保温処理)は、余剰電力量を有効に活用するためものであり、買電が生じるような場合には、運転を終了させてもよい。なお、その場合、例えば、設定された入浴時刻までに、通常湯張り運転や通常保温運転を行うものとする。
Claims (8)
- 湯水を加熱するヒートポンプ装置と、
前記ヒートポンプ装置により加熱された湯水を貯湯する貯湯タンクと、
前記貯湯タンクから取り出した湯水を、市水と混合して給湯端末に供給する混合弁と、
前記ヒートポンプ装置により加熱された湯水を、前記貯湯タンク及び前記混合弁をバイパスして浴槽へと導く湯張り配管と、
前記ヒートポンプ装置により加熱された湯水の供給先を、前記貯湯タンクと前記湯張り配管との何れかに切り換える切換弁と、
を備える貯湯式給湯機。 - 前記湯張り配管には、前記ヒートポンプ装置により加熱された湯水の流量を調整するための流量調整弁が設けられている、
請求項1に記載の貯湯式給湯機。 - 前記切換弁が湯水の供給先を前記湯張り配管に切り換えた状態で行う直接湯張り運転時に、前記ヒートポンプ装置は、前記貯湯タンクに貯湯された湯水の温度よりも低い温度に湯水を加熱する、
請求項1又は2に記載の貯湯式給湯機。 - 前記切換弁が湯水の供給先を前記湯張り配管に切り換えた状態で行う直接湯張り運転時に、前記ヒートポンプ装置は、ユーザにより設定された浴槽の湯温よりも低い温度に湯水を加熱する、
請求項1又は2に記載の貯湯式給湯機。 - 前記直接湯張り運転を制御する制御装置を更に備え、
前記制御装置は、他の制御装置からの情報に基づいて、家庭内における余剰電力の発生を判別した場合に、前記直接湯張り運転を開始する、
請求項3又は4に記載の貯湯式給湯機。 - 浴槽の湯を加熱する熱交換器を更に備え、
前記制御装置は、前記直接湯張り運転の終了後において、引き続き余剰電力の発生を判別した場合に、前記ヒートポンプ装置により加熱された湯水を用いて前記熱交換器により浴槽の湯を加熱する直接保温運転を開始する、
請求項5に記載の貯湯式給湯機。 - 前記制御装置は、ユーザにより設定された入浴時刻情報を参照し、当該入浴時刻までに、前記直接湯張り及び前記直接保温運転を終えるように制御する、
請求項6に記載の貯湯式給湯機。 - 前記制御装置は、夜間において、前記切換弁が湯水の供給先を前記貯湯タンクに切り換えた状態で行う貯湯運転を更に制御するものであり、
前記制御装置は、前記貯湯タンクに貯湯すべき湯水の蓄熱量から、少なくとも前記直接湯張り運転により見込まれる分の熱量を差し引いた目標蓄熱量を定め、前記貯湯運転において、当該目標蓄熱量を満たすまで、前記貯湯タンクに湯水を貯湯させる、
請求項5から7の何れか1項に記載の貯湯式給湯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017031978A JP6895766B2 (ja) | 2017-02-23 | 2017-02-23 | 貯湯式給湯機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017031978A JP6895766B2 (ja) | 2017-02-23 | 2017-02-23 | 貯湯式給湯機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018136103A true JP2018136103A (ja) | 2018-08-30 |
JP6895766B2 JP6895766B2 (ja) | 2021-06-30 |
Family
ID=63366651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017031978A Active JP6895766B2 (ja) | 2017-02-23 | 2017-02-23 | 貯湯式給湯機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6895766B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020091090A (ja) * | 2018-12-07 | 2020-06-11 | 三菱電機株式会社 | ヒートポンプ給湯機 |
WO2021215022A1 (ja) * | 2020-04-24 | 2021-10-28 | 慧通信技術工業株式会社 | 給湯システム及びその制御方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005030661A (ja) * | 2003-07-11 | 2005-02-03 | Corona Corp | 貯湯式給湯装置 |
JP2008304145A (ja) * | 2007-06-08 | 2008-12-18 | Denso Corp | 給湯装置および給湯装置用制御装置 |
JP2013257118A (ja) * | 2012-06-14 | 2013-12-26 | Toho Gas Co Ltd | コジェネレーションユニット、コジェネレーションシステム及びコジェネレーションシステムの運転方法 |
-
2017
- 2017-02-23 JP JP2017031978A patent/JP6895766B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005030661A (ja) * | 2003-07-11 | 2005-02-03 | Corona Corp | 貯湯式給湯装置 |
JP2008304145A (ja) * | 2007-06-08 | 2008-12-18 | Denso Corp | 給湯装置および給湯装置用制御装置 |
JP2013257118A (ja) * | 2012-06-14 | 2013-12-26 | Toho Gas Co Ltd | コジェネレーションユニット、コジェネレーションシステム及びコジェネレーションシステムの運転方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020091090A (ja) * | 2018-12-07 | 2020-06-11 | 三菱電機株式会社 | ヒートポンプ給湯機 |
WO2021215022A1 (ja) * | 2020-04-24 | 2021-10-28 | 慧通信技術工業株式会社 | 給湯システム及びその制御方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6895766B2 (ja) | 2021-06-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10408495B2 (en) | Companion water heater | |
US8720388B2 (en) | Demand management for water heaters | |
WO2014002133A1 (ja) | ヒートポンプ式給湯暖房システム | |
WO2018066036A1 (ja) | 貯湯式給湯機 | |
JP6107958B2 (ja) | 蓄熱システム | |
JP6937636B2 (ja) | 貯湯式給湯機、ホームシステム、及び、制御方法 | |
JP6895766B2 (ja) | 貯湯式給湯機 | |
JP6628643B2 (ja) | 給湯システム | |
JP2018204819A (ja) | 貯湯式給湯機 | |
JP7116907B2 (ja) | 貯湯給湯システム | |
WO2018066037A1 (ja) | 貯湯式給湯機、給湯方法及びプログラム | |
JP2017026254A (ja) | 給湯装置 | |
JP7251507B2 (ja) | 貯湯式給湯装置 | |
JP2021018021A (ja) | 貯湯式給湯装置 | |
JP2023102870A (ja) | 貯湯式給湯機 | |
JP6057867B2 (ja) | 貯湯式給湯装置 | |
WO2017134763A1 (ja) | 暖房装置 | |
JP7294087B2 (ja) | ヒートポンプ給湯機 | |
EP2570738B1 (en) | Demand management for water heaters | |
JP2013007527A (ja) | 制御装置および給湯装置 | |
CA2753031C (en) | Demand management for water heaters | |
JP2006138513A (ja) | ヒートポンプ式給湯暖房装置 | |
JP2023080858A (ja) | 給湯装置 | |
JP2023060710A (ja) | 貯湯式給湯機 | |
JP2024030273A (ja) | 貯湯式給湯装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200117 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20201218 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210105 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210224 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210511 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210608 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6895766 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |