JP2005030661A - 貯湯式給湯装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】過去の使用量で目標貯湯熱量が決定される学習制御の貯湯式給湯装置で、必要
応じて容易にこの目標貯湯熱量の補正が出来るようにした。
【解決手段】湯水を貯湯する貯湯タンク6と、前記貯湯タンク6内の湯水を沸き上げる加熱部2と、過去複数日分の使用湯量から翌日の目標貯湯熱量を決定する必要貯湯演算部21と、表示部38を備えたリモートコントローラ4とを備えた貯湯式給湯装置で、前記必要貯湯演算部21で決定する翌日の目標貯湯熱量を、任意に補正可能とする補正手段40を設けたので、決定している目標貯湯熱量を増加方向に補正して、湯切れの発生や追い焚きに時間がかかる不具合を防止し、経済的で便利な学習制御の欠点をカバーして、使用勝手の良い装置を提供するものである。
【選択図】 図2
応じて容易にこの目標貯湯熱量の補正が出来るようにした。
【解決手段】湯水を貯湯する貯湯タンク6と、前記貯湯タンク6内の湯水を沸き上げる加熱部2と、過去複数日分の使用湯量から翌日の目標貯湯熱量を決定する必要貯湯演算部21と、表示部38を備えたリモートコントローラ4とを備えた貯湯式給湯装置で、前記必要貯湯演算部21で決定する翌日の目標貯湯熱量を、任意に補正可能とする補正手段40を設けたので、決定している目標貯湯熱量を増加方向に補正して、湯切れの発生や追い焚きに時間がかかる不具合を防止し、経済的で便利な学習制御の欠点をカバーして、使用勝手の良い装置を提供するものである。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は学習機能を有した貯湯式給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりこの種の貯湯式給湯装置では、最近1〜2週間の実績負荷を学習制御することにより、ユーザーの使用状況に合った貯湯温度を設定することが可能で、無駄のない経済的な給湯が行えるものである。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特許第3393601号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこの従来のものでは、例えば入浴をシャワーで済ませることが多い夏期に、湯張りしたり、残湯の追い焚きが行われた場合には、湯切れを起こしたり、追い焚きに時間がかかる等の問題が発生したり、或いは不意なお客様の入浴で湯が足りなくなる等の問題点を有し、即ち学習制御を行うもので、いつもとは違いお湯を多く使用する使い方を一日だけ特別に使用としても、一日の使用量がすでに自動的に決められていることで、常に湯切れが発生すると言うものであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明はこの点に着目し上記問題点を解決する為、特にその構成を、湯水を貯湯する貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の湯水を沸き上げる加熱部と、過去複数日分の使用湯量から翌日の目標貯湯熱量を決定する必要貯湯演算部と、表示部を備えたリモートコントローラとを備えた貯湯式給湯装置に於いて、前記必要貯湯演算部で決定する翌日の目標貯湯熱量を、任意に補正可能とする補正手段を設けたものである。
【0006】
これにより、翌日には湯張り後に追い焚きをすることが分かっている場合や、来客があり入浴することが分かる場合には、前日に補正手段を操作して、過去複数日分の使用湯量から翌日の目標貯湯熱量を決定する必要貯湯量演算部に、決定している目標貯湯熱量を増加方向に補正して、湯切れの発生や追い焚きに時間がかかる不具合を防止し、経済的で便利な学習制御の欠点をカバーして、使用勝手の良い装置を提供するものである。
【0007】
又請求項2では、補正手段をリモートコントローラに備えられた補正スイッチで構成し、更に補正内容は翌日の一回のみ実行された後、クリアされるようにしたので、補正操作が容易であり、しかも一回のみで自動的にクリアされるので、必要以上に沸き上げ温度及び貯湯量を増加させた状態のままで使用される心配がなく、極めて安全であり安心して使用されるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
次にこの発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
1は貯湯タンクユニット、2はヒートポンプユニットよりなる加熱部、3は給湯栓、4はリモートコントローラ、5は電源である。
【0009】
前記貯湯タンクユニット1は、湯水を貯湯する貯湯タンク6と、貯湯タンク6の上部に接続された出湯管7と、貯湯タンク6の下部に接続された給水管8と、出湯管7からの高温水と給水管8から分岐された分岐管9からの低温水とを混合するミキシング弁10と、ミキシング弁8の下流に接続された給湯管11と、該給湯管11から分岐し浴槽12に接続されて湯張りと高温差し湯による追い焚きを行う電磁開閉弁13付きの風呂管14と、給湯管11に設けられた給湯温度センサ15と、給湯管11に設けられた給湯流量センサ16と、給水管8に設けられた給水温度センサ17と、出湯管7から分岐して接続された貯湯タンク6の過圧を逃す過圧逃し弁18と、給水管8に設けられた入水圧を減圧する減圧弁19と、貯湯タンク6の側面上下方向に複数設けられた貯湯温度センサ20と、この貯湯タンクユニット1の制御を行うマイクロコンピュータを主に構成される給湯制御部21と、貯湯タンク6と加熱部2とを接続して湯水を循環させる加熱循環回路22とを備えて構成されている。
【0010】
前記加熱部2は、二酸化炭素冷媒を圧縮するコンプレッサー23と、凝縮器としての冷媒−水熱交換器24と、減圧器25と、蒸発器としての空気熱交換器26よりなるヒートポンプ回路27と、空気熱交換器26に送風する送風機28と、加熱循環回路22途中に設けられた能力可変の循環ポンプ29と、加熱循環回路22の冷媒−水熱交換器24入口側に設けられ、冷媒−水熱交換器24に流入する湯水の温度を検出する熱交入口温度センサ30と、加熱循環回路22の冷媒−水熱交換器24出口側に設けられ、冷媒−水熱交換器24から流出する湯水の温度を検出する熱交出口温度センサ31と、この加熱部2の制御を行うマイクロコンピュータを主に構成される加熱制御部32とを備えて構成されている。
【0011】
ここで、前記電源5は時間帯別電灯であり、夜間(ここでは23時から翌7時まで)が割安な電力料金設定となっているもので、この割安な夜間電力を用いて夜間に一日に必要な貯湯熱量を沸かし上げて使用するものであり、また、この時間帯別電灯では昼間(7時から23時まで)にも電力は供給される。なお、前記電源5は給湯制御部21に接続され、この給湯制御部21からリモートコントローラ4および加熱制御部32(ヒートポンプ回路27に必要な電力を含む)に有線にて通信信号が重畳されて電力供給されるものである。
【0012】
そして、夜間時間帯になると前記給湯制御部21が翌日に必要な貯湯熱量を演算し、この目標となる貯湯熱量を夜間時間帯の終了時までに沸き上げるよう加熱制御部32に指示してヒートポンプ回路27を作動させ、加熱循環回路22の循環ポンプ29を駆動開始する。そして、循環ポンプ29の駆動により貯湯タンク6下部から取り出された湯水が加熱部2の冷媒−水熱交換器24に流入して加熱され、加熱循環回路22を介して貯湯タンク6の上部に戻されることにより高温の湯が貯湯される。
【0013】
そして、貯湯タンク6の側面に設けられた貯湯温度センサ20が所定の量の高温水が貯湯されたことを検出するか、または、熱交入口温度センサ30が所定温度以上を検出すると、給湯制御部21が加熱制御部32へ加熱動作の停止を指令し、ヒートポンプ回路27と循環ポンプ29の作動が停止され、夜間時間帯の終了時までに貯湯動作を終了するものである。
【0014】
更に貯湯タンク6内に貯湯される翌日の熱量は必要貯湯演算部を構成する給湯制御部21により学習制御で、過去一週間分の給湯負荷から適切と思われる熱量を目標貯湯熱量として算出されるもので、貯湯される湯水の温度は季節(または給水温度センサ17で検出する給水温度)および目標貯湯熱量の大小によって60℃〜90℃の範囲で変動するものである。
【0015】
前記リモートコントローラ4には給湯設定温度を設定するアップ、ダウンスイッチ33、34と、湯張りスイッチ35、追い焚きスイッチ36等を含んだ操作部37と、ドットマトリクス型の蛍光表示管よりなる表示部38と、これら操作部37、表示部38を制御すると共に、前記給湯制御部21と通信を行うマイクロコンピュータを主に構成されたリモコン制御部39を備えており、前記表示部38に操作部37で設定された給湯設定温度や時刻情報および貯湯温度センサ20で検知する残り貯湯量等が表示されるものである。なお、前記表示部38はドットマトリクス型の液晶表示部としても良い。
【0016】
40は給湯制御部21で算出された翌日の目標貯湯熱量に増減補正を加える補正手段を構成する補正スイッチで、リモートコントローラ4の操作部37に設けられ、一回の押圧で補正モードとなり、アップスイッチ33を一回押圧すれば、家族一人増加分の目標貯湯熱量となり、ダウンスイッチ34を一回押圧すれば、家族一人減少分の目標貯湯熱量となり、そしてもう一度補正スイッチ40を押圧することで確定されて、この補正された目標貯湯熱量がリモコン制御部39を介して給湯制御部21に記憶され、夜間時間帯での貯湯運転の目標貯湯熱量となるものである。
【0017】
ここで言う目標貯湯熱量とは、沸き上げ温度と貯湯量との両方を言うもので、従って補正スイッチ40による補正はこの両方の値を補正するものであるが、これに限らずどちらか一方を補正するようにしても良いものである。
【0018】
次にこの発明一実施形態の作動について説明する。
今上記したように、貯湯タンク6には学習制御で過去一週間分の利用量で算出された目標貯湯熱量が、夜間時間帯を利用して貯湯されており、給湯栓3を開くと、給水管8からの圧により貯湯タンク6上部の高温水が出湯管7に押し出され、給湯制御部21により制御されるミキシング弁10にて分岐管9の低温水と給湯温度センサ18の検出する温度が前記リモートコントローラ4の操作部37で設定された給湯設定温度になるように混合されて給湯管11を介して給湯されるものである。
【0019】
又浴槽12への湯張りは、リモートコントローラ4の操作部37に設けられた湯張りスイッチ35を押圧すれば、電磁開閉弁13が開成しミキシング弁10で設定温度にミキシングされたお湯を風呂管14を介して所定量まで湯張りするものである。
更に追い焚きスイッチ36を押圧すれば、高温のお湯を少量ずつ差し湯して浴槽12内のお湯の温度を上昇させる追い焚きが行われるものである。
【0020】
次に翌日には、いつもとは違い少し多めのお湯の使用が分かる場合、例えばいつもはシャワー(図示せず)で済ませている入浴を、翌日は湯張りから追い焚きも含む入浴を行う時や、翌日は来客があり入浴もすると言うような時には、学習制御による目標貯湯熱量では、湯切れが発生することが分かるので、目標貯湯熱量の補正を行うものであり、図3のフローチャートで説明する。
【0021】
今沸き上げ作動に入る前で目標貯湯熱量の補正を行う場合、リモートコントローラ4の操作部37に備えられた補正スイッチ40を押圧すれば(ステップ41)、補正モードとなりステップ42でアップスイッチ33を一回押圧すれば、ステップ43に進み給湯制御部21に記憶された目標貯湯熱量を「目標貯湯熱量+α」に補正し、ステップ44で再び補正スイッチ40を押圧することで、ステップ45に進んで目標貯湯熱量が「目標貯湯熱量+α」で確定され、そして夜間時間帯になればステップ46で沸き上げ運転が行われ、沸き上げ後はステップ47で目標貯湯熱量「目標貯湯熱量+α」がクリアされる。
【0022】
従って、沸き上げ後の翌日にお湯の使用量が増えても、貯湯タンク6には十分な熱量があり湯切れを起こす心配がなく、安心して入浴したり、来客を気持ちよく迎えることが出来るものであり、又この目標貯湯熱量の補正は一回のみの限定的なもので、沸き上げが終了すれば自動的にクリアされて、次の沸き上げは再び学習制御で行われるので、学習制御による経済的で便利な給湯はそのまま行われ、極めて使用勝手が良いものである。
【0023】
又逆に翌日には、入浴は勿論シャワーもいらず目標貯湯熱量を減少させる補正は、ステップ41で補正スイッチ40の押圧後に、ステップ48でダウンスイッチ34を一回押圧すれば、ステップ49に進み給湯制御部21に記憶された目標貯湯熱量を「目標貯湯熱量−α」に補正し、ステップ50で再び補正スイッチ40を押圧することで、ステップ51に進んで目標貯湯熱量が「目標貯湯熱量−α」で確定され、そして夜間時間帯になればステップ52で沸き上げ運転が行われ、沸き上げ後はステップ53で目標貯湯熱量「目標貯湯熱量−α」がクリアされ、貯湯熱量が少ない給湯も行われるものである。
【0024】
更に上記の補正モードで、アップ、ダウンスイッチ33、34を押圧する数に応じて補正量を一人分、二人分、三人分と増減するようにしても良く、又補正スイッチ40をリモートコントローラ4に設けたが、貯湯タンクユニット1内の給湯制御部21にディップスイッチとして備えても良いものである。
【0025】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、翌日には湯張り後に追い焚きをすることが分かっている場合や、来客があり入浴することが分かる場合には、前日に補正手段を操作して、過去複数日分の使用湯量から翌日の目標貯湯熱量を決定する必要貯湯量演算部に、決定している目標貯湯熱量を増加方向に補正して、湯切れの発生や追い焚きに時間がかかる不具合を防止し、経済的で便利な学習制御の欠点をカバーして、使用勝手の良い装置を提供するものである。
【0026】
又請求項2では、補正手段をリモートコントローラに備えられた補正スイッチで構成し、更に補正内容は翌日の一回のみ実行された後、クリアされるようにしたので、補正操作が容易であり、しかも一回のみで自動的にクリアされるので、必要以上に沸き上げ温度及び貯湯量を増加させた状態のままで使用される心配がなく、極めて安全であり安心して使用されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す貯湯式給湯装置の概略構成図。
【図2】同電気回路の要部ブロック図。
【図3】同要部のフローチャート。
【符号の説明】
2 加熱部
4 リモートコントローラ
6 貯湯タンク
21 給湯制御部(必要貯湯演算部)
38 表示部
40 補正スイッチ(補正手段)
【発明の属する技術分野】
この発明は学習機能を有した貯湯式給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりこの種の貯湯式給湯装置では、最近1〜2週間の実績負荷を学習制御することにより、ユーザーの使用状況に合った貯湯温度を設定することが可能で、無駄のない経済的な給湯が行えるものである。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
特許第3393601号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこの従来のものでは、例えば入浴をシャワーで済ませることが多い夏期に、湯張りしたり、残湯の追い焚きが行われた場合には、湯切れを起こしたり、追い焚きに時間がかかる等の問題が発生したり、或いは不意なお客様の入浴で湯が足りなくなる等の問題点を有し、即ち学習制御を行うもので、いつもとは違いお湯を多く使用する使い方を一日だけ特別に使用としても、一日の使用量がすでに自動的に決められていることで、常に湯切れが発生すると言うものであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明はこの点に着目し上記問題点を解決する為、特にその構成を、湯水を貯湯する貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の湯水を沸き上げる加熱部と、過去複数日分の使用湯量から翌日の目標貯湯熱量を決定する必要貯湯演算部と、表示部を備えたリモートコントローラとを備えた貯湯式給湯装置に於いて、前記必要貯湯演算部で決定する翌日の目標貯湯熱量を、任意に補正可能とする補正手段を設けたものである。
【0006】
これにより、翌日には湯張り後に追い焚きをすることが分かっている場合や、来客があり入浴することが分かる場合には、前日に補正手段を操作して、過去複数日分の使用湯量から翌日の目標貯湯熱量を決定する必要貯湯量演算部に、決定している目標貯湯熱量を増加方向に補正して、湯切れの発生や追い焚きに時間がかかる不具合を防止し、経済的で便利な学習制御の欠点をカバーして、使用勝手の良い装置を提供するものである。
【0007】
又請求項2では、補正手段をリモートコントローラに備えられた補正スイッチで構成し、更に補正内容は翌日の一回のみ実行された後、クリアされるようにしたので、補正操作が容易であり、しかも一回のみで自動的にクリアされるので、必要以上に沸き上げ温度及び貯湯量を増加させた状態のままで使用される心配がなく、極めて安全であり安心して使用されるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
次にこの発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
1は貯湯タンクユニット、2はヒートポンプユニットよりなる加熱部、3は給湯栓、4はリモートコントローラ、5は電源である。
【0009】
前記貯湯タンクユニット1は、湯水を貯湯する貯湯タンク6と、貯湯タンク6の上部に接続された出湯管7と、貯湯タンク6の下部に接続された給水管8と、出湯管7からの高温水と給水管8から分岐された分岐管9からの低温水とを混合するミキシング弁10と、ミキシング弁8の下流に接続された給湯管11と、該給湯管11から分岐し浴槽12に接続されて湯張りと高温差し湯による追い焚きを行う電磁開閉弁13付きの風呂管14と、給湯管11に設けられた給湯温度センサ15と、給湯管11に設けられた給湯流量センサ16と、給水管8に設けられた給水温度センサ17と、出湯管7から分岐して接続された貯湯タンク6の過圧を逃す過圧逃し弁18と、給水管8に設けられた入水圧を減圧する減圧弁19と、貯湯タンク6の側面上下方向に複数設けられた貯湯温度センサ20と、この貯湯タンクユニット1の制御を行うマイクロコンピュータを主に構成される給湯制御部21と、貯湯タンク6と加熱部2とを接続して湯水を循環させる加熱循環回路22とを備えて構成されている。
【0010】
前記加熱部2は、二酸化炭素冷媒を圧縮するコンプレッサー23と、凝縮器としての冷媒−水熱交換器24と、減圧器25と、蒸発器としての空気熱交換器26よりなるヒートポンプ回路27と、空気熱交換器26に送風する送風機28と、加熱循環回路22途中に設けられた能力可変の循環ポンプ29と、加熱循環回路22の冷媒−水熱交換器24入口側に設けられ、冷媒−水熱交換器24に流入する湯水の温度を検出する熱交入口温度センサ30と、加熱循環回路22の冷媒−水熱交換器24出口側に設けられ、冷媒−水熱交換器24から流出する湯水の温度を検出する熱交出口温度センサ31と、この加熱部2の制御を行うマイクロコンピュータを主に構成される加熱制御部32とを備えて構成されている。
【0011】
ここで、前記電源5は時間帯別電灯であり、夜間(ここでは23時から翌7時まで)が割安な電力料金設定となっているもので、この割安な夜間電力を用いて夜間に一日に必要な貯湯熱量を沸かし上げて使用するものであり、また、この時間帯別電灯では昼間(7時から23時まで)にも電力は供給される。なお、前記電源5は給湯制御部21に接続され、この給湯制御部21からリモートコントローラ4および加熱制御部32(ヒートポンプ回路27に必要な電力を含む)に有線にて通信信号が重畳されて電力供給されるものである。
【0012】
そして、夜間時間帯になると前記給湯制御部21が翌日に必要な貯湯熱量を演算し、この目標となる貯湯熱量を夜間時間帯の終了時までに沸き上げるよう加熱制御部32に指示してヒートポンプ回路27を作動させ、加熱循環回路22の循環ポンプ29を駆動開始する。そして、循環ポンプ29の駆動により貯湯タンク6下部から取り出された湯水が加熱部2の冷媒−水熱交換器24に流入して加熱され、加熱循環回路22を介して貯湯タンク6の上部に戻されることにより高温の湯が貯湯される。
【0013】
そして、貯湯タンク6の側面に設けられた貯湯温度センサ20が所定の量の高温水が貯湯されたことを検出するか、または、熱交入口温度センサ30が所定温度以上を検出すると、給湯制御部21が加熱制御部32へ加熱動作の停止を指令し、ヒートポンプ回路27と循環ポンプ29の作動が停止され、夜間時間帯の終了時までに貯湯動作を終了するものである。
【0014】
更に貯湯タンク6内に貯湯される翌日の熱量は必要貯湯演算部を構成する給湯制御部21により学習制御で、過去一週間分の給湯負荷から適切と思われる熱量を目標貯湯熱量として算出されるもので、貯湯される湯水の温度は季節(または給水温度センサ17で検出する給水温度)および目標貯湯熱量の大小によって60℃〜90℃の範囲で変動するものである。
【0015】
前記リモートコントローラ4には給湯設定温度を設定するアップ、ダウンスイッチ33、34と、湯張りスイッチ35、追い焚きスイッチ36等を含んだ操作部37と、ドットマトリクス型の蛍光表示管よりなる表示部38と、これら操作部37、表示部38を制御すると共に、前記給湯制御部21と通信を行うマイクロコンピュータを主に構成されたリモコン制御部39を備えており、前記表示部38に操作部37で設定された給湯設定温度や時刻情報および貯湯温度センサ20で検知する残り貯湯量等が表示されるものである。なお、前記表示部38はドットマトリクス型の液晶表示部としても良い。
【0016】
40は給湯制御部21で算出された翌日の目標貯湯熱量に増減補正を加える補正手段を構成する補正スイッチで、リモートコントローラ4の操作部37に設けられ、一回の押圧で補正モードとなり、アップスイッチ33を一回押圧すれば、家族一人増加分の目標貯湯熱量となり、ダウンスイッチ34を一回押圧すれば、家族一人減少分の目標貯湯熱量となり、そしてもう一度補正スイッチ40を押圧することで確定されて、この補正された目標貯湯熱量がリモコン制御部39を介して給湯制御部21に記憶され、夜間時間帯での貯湯運転の目標貯湯熱量となるものである。
【0017】
ここで言う目標貯湯熱量とは、沸き上げ温度と貯湯量との両方を言うもので、従って補正スイッチ40による補正はこの両方の値を補正するものであるが、これに限らずどちらか一方を補正するようにしても良いものである。
【0018】
次にこの発明一実施形態の作動について説明する。
今上記したように、貯湯タンク6には学習制御で過去一週間分の利用量で算出された目標貯湯熱量が、夜間時間帯を利用して貯湯されており、給湯栓3を開くと、給水管8からの圧により貯湯タンク6上部の高温水が出湯管7に押し出され、給湯制御部21により制御されるミキシング弁10にて分岐管9の低温水と給湯温度センサ18の検出する温度が前記リモートコントローラ4の操作部37で設定された給湯設定温度になるように混合されて給湯管11を介して給湯されるものである。
【0019】
又浴槽12への湯張りは、リモートコントローラ4の操作部37に設けられた湯張りスイッチ35を押圧すれば、電磁開閉弁13が開成しミキシング弁10で設定温度にミキシングされたお湯を風呂管14を介して所定量まで湯張りするものである。
更に追い焚きスイッチ36を押圧すれば、高温のお湯を少量ずつ差し湯して浴槽12内のお湯の温度を上昇させる追い焚きが行われるものである。
【0020】
次に翌日には、いつもとは違い少し多めのお湯の使用が分かる場合、例えばいつもはシャワー(図示せず)で済ませている入浴を、翌日は湯張りから追い焚きも含む入浴を行う時や、翌日は来客があり入浴もすると言うような時には、学習制御による目標貯湯熱量では、湯切れが発生することが分かるので、目標貯湯熱量の補正を行うものであり、図3のフローチャートで説明する。
【0021】
今沸き上げ作動に入る前で目標貯湯熱量の補正を行う場合、リモートコントローラ4の操作部37に備えられた補正スイッチ40を押圧すれば(ステップ41)、補正モードとなりステップ42でアップスイッチ33を一回押圧すれば、ステップ43に進み給湯制御部21に記憶された目標貯湯熱量を「目標貯湯熱量+α」に補正し、ステップ44で再び補正スイッチ40を押圧することで、ステップ45に進んで目標貯湯熱量が「目標貯湯熱量+α」で確定され、そして夜間時間帯になればステップ46で沸き上げ運転が行われ、沸き上げ後はステップ47で目標貯湯熱量「目標貯湯熱量+α」がクリアされる。
【0022】
従って、沸き上げ後の翌日にお湯の使用量が増えても、貯湯タンク6には十分な熱量があり湯切れを起こす心配がなく、安心して入浴したり、来客を気持ちよく迎えることが出来るものであり、又この目標貯湯熱量の補正は一回のみの限定的なもので、沸き上げが終了すれば自動的にクリアされて、次の沸き上げは再び学習制御で行われるので、学習制御による経済的で便利な給湯はそのまま行われ、極めて使用勝手が良いものである。
【0023】
又逆に翌日には、入浴は勿論シャワーもいらず目標貯湯熱量を減少させる補正は、ステップ41で補正スイッチ40の押圧後に、ステップ48でダウンスイッチ34を一回押圧すれば、ステップ49に進み給湯制御部21に記憶された目標貯湯熱量を「目標貯湯熱量−α」に補正し、ステップ50で再び補正スイッチ40を押圧することで、ステップ51に進んで目標貯湯熱量が「目標貯湯熱量−α」で確定され、そして夜間時間帯になればステップ52で沸き上げ運転が行われ、沸き上げ後はステップ53で目標貯湯熱量「目標貯湯熱量−α」がクリアされ、貯湯熱量が少ない給湯も行われるものである。
【0024】
更に上記の補正モードで、アップ、ダウンスイッチ33、34を押圧する数に応じて補正量を一人分、二人分、三人分と増減するようにしても良く、又補正スイッチ40をリモートコントローラ4に設けたが、貯湯タンクユニット1内の給湯制御部21にディップスイッチとして備えても良いものである。
【0025】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、翌日には湯張り後に追い焚きをすることが分かっている場合や、来客があり入浴することが分かる場合には、前日に補正手段を操作して、過去複数日分の使用湯量から翌日の目標貯湯熱量を決定する必要貯湯量演算部に、決定している目標貯湯熱量を増加方向に補正して、湯切れの発生や追い焚きに時間がかかる不具合を防止し、経済的で便利な学習制御の欠点をカバーして、使用勝手の良い装置を提供するものである。
【0026】
又請求項2では、補正手段をリモートコントローラに備えられた補正スイッチで構成し、更に補正内容は翌日の一回のみ実行された後、クリアされるようにしたので、補正操作が容易であり、しかも一回のみで自動的にクリアされるので、必要以上に沸き上げ温度及び貯湯量を増加させた状態のままで使用される心配がなく、極めて安全であり安心して使用されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す貯湯式給湯装置の概略構成図。
【図2】同電気回路の要部ブロック図。
【図3】同要部のフローチャート。
【符号の説明】
2 加熱部
4 リモートコントローラ
6 貯湯タンク
21 給湯制御部(必要貯湯演算部)
38 表示部
40 補正スイッチ(補正手段)
Claims (2)
- 湯水を貯湯する貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の湯水を沸き上げる加熱部と、過去複数日分の使用湯量から翌日の目標貯湯熱量を決定する必要貯湯演算部と、表示部を備えたリモートコントローラとを備えた貯湯式給湯装置に於いて、前記必要貯湯演算部で決定する翌日の目標貯湯熱量を、任意に補正可能とする補正手段を設けた事を特徴とする貯湯式給湯装置。
- 前記補正手段は、リモートコントローラに備えられた補正スイッチで構成され、補正内容は翌日の一回のみ実行された後、クリアされる事を特徴とする請求項1記載の貯湯式給湯装置。
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- 2003-07-11 JP JP2003195480A patent/JP2005030661A/ja active Pending
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