JP7380419B2 - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

貯湯式給湯装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7380419B2
JP7380419B2 JP2020091557A JP2020091557A JP7380419B2 JP 7380419 B2 JP7380419 B2 JP 7380419B2 JP 2020091557 A JP2020091557 A JP 2020091557A JP 2020091557 A JP2020091557 A JP 2020091557A JP 7380419 B2 JP7380419 B2 JP 7380419B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
daytime
time
water storage
day
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020091557A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021188768A (ja
Inventor
明宏 戸田
利幸 佐久間
▲泰▼成 松村
洋真 黒柳
絢子 黒石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2020091557A priority Critical patent/JP7380419B2/ja
Publication of JP2021188768A publication Critical patent/JP2021188768A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7380419B2 publication Critical patent/JP7380419B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Description

本開示は、貯湯式給湯装置に関する。
例えばヒートポンプなどの加熱手段により加熱された湯を貯湯タンクに貯え、貯湯タンクから取り出した湯を用いて、例えば浴槽、シャワー、台所及び洗面所の蛇口のような給湯先に給湯する貯湯式給湯装置が広く用いられている。
特許文献1に開示された貯湯式給湯装置は、昼間時間帯に太陽光発電装置から供給される電力を用いた昼間沸上運転と、夜間時間帯に系統電力設備から供給される電力を用いた夜間沸上運転とを行う制御装置を備え、昼間沸上運転よりも夜間沸上運転を優先する夜間時間帯優先モードが設定されている場合には、夜間時間帯優先モードが設定されていない場合に比べて、夜間沸上運転の沸上量を多くする通常モードを実行する。
特開2018-204819号公報
例えばマンションのような集合住宅の各戸に備えられた貯湯式給湯装置が夜間時間帯に同時に沸上運転を実行すると、すべての貯湯式給湯装置の電力消費が集中して発生するので、集合住宅全体としての電力負荷を平準化できないという課題がある。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、集合住宅などの電力負荷を平準化する上で有利になる貯湯式給湯装置を提供することを目的とする。
本開示に係る貯湯式給湯装置は、貯湯タンクと、電力を消費して水を加熱する加熱手段と、加熱手段により貯湯タンクの水を加熱する沸上運転を実行する制御手段と、24時間のうちで、夜間時間帯の電力料金単価が、夜間時間帯以外の時間帯である昼間時間帯の電力料金単価よりも安くなる時間帯別料金制であるか、24時間のうちで時間帯によらず電力料金単価が同じである昼夜同一料金制であるかを判定する料金制度判定手段と、を備え、制御手段は、24時間のうちに実行される沸上運転のうちで総加熱量が最大になる主沸上運転の開始時刻または終了時刻に関する設定時刻の情報を受信し、制御手段は、夜間時間帯に主沸上運転を実行する通常モードと、昼間時間帯に主沸上運転を実行する昼間モードとを制御モードとして有し、制御手段は、時間帯別料金制であると判定された場合、または、昼夜同一料金制であると判定され、且つ、設定時刻が24時間のうちの特定時間帯に属する場合には、通常モードを選択し、制御手段は、昼夜同一料金制であると判定され、且つ、設定時刻が特定時間帯に属しない場合には、昼間モードを選択するものである。
本開示によれば、集合住宅などの電力負荷を平準化する上で有利になる貯湯式給湯装置を提供することが可能となる。
実施の形態1による貯湯式給湯装置を示す図である。 実施の形態1における制御処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。なお、本開示では、湯が持っている熱量を、所定温度の湯に換算した湯量として扱う場合がある。このため、本開示において、「湯量」との記載は実質的には熱量を意味する場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による貯湯式給湯装置35を示す図である。図1に示すように、貯湯式給湯装置35は、ヒートポンプサイクルを利用するHPユニット7と、貯湯タンク8を有するタンクユニット33と、リモコン44とを備える。HPユニット7は、電力を消費して水を加熱する加熱手段に相当する。
図示の構成では、制御部36がタンクユニット33に内蔵されている。制御部36は、少なくとも一つのプロセッサと、少なくとも一つのメモリとを備える。また、制御部36は、年月日と、時刻とを管理するタイマー機能を有している。
リモコン44は、制御部36に対し、双方向にデータ通信可能に接続されている。リモコン44は、ユーザーの要求を受け付けるユーザーインターフェースに相当する。制御部36とリモコン44との間の通信は、有線通信でも無線通信でもよい。リモコン44は、浴室に設置されてもよい。リモコン44は、台所に設置されてもよい。異なる場所に複数のリモコン44が設置されてもよい。リモコン44のほかに、例えばスマートフォンのような携帯端末、あるいはスマートスピーカなどをユーザーインターフェースとして使用できるように構成してもよい。
リモコン44は、表示部44a及び操作部44bを備える。表示部44aは、例えば、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイでもよい。表示部44aは、例えば、貯湯式給湯装置35の状態に関する情報、貯湯式給湯装置35の設定内容に関する情報などを表示できる。操作部44bは、ユーザーが操作するためのボタン、ダイヤル、キーなどを含んでもよい。表示部44aは、操作部の機能を兼ね備えるタッチスクリーンでもよい。リモコン44は、スピーカ、マイク等をさらに備えてもよい。リモコン44の表示部44aは、情報を報知する報知手段としての機能を有する。本開示では、例えば音声案内装置のような他の報知手段が備えられてもよい。
貯湯式給湯装置35は、沸上運転を実施できる。沸上運転は、HPユニット7により貯湯タンク8の水を加熱する運転である。本実施の形態において、貯湯式給湯装置35が利用される住宅または施設(以下、代表して「住宅」と称する)には、太陽光発電装置47が備えられている。貯湯式給湯装置35と、住宅で用いられる他の電気機器とは、太陽光発電装置47で発電された電力により運転可能である。ただし、本開示の貯湯式給湯装置は、太陽光発電装置47を備えない住宅で使用されるものでもよい。
以下の説明では、太陽光発電装置47により発電された電力を「太陽光発電電力」と称する。また、太陽光発電電力から、貯湯式給湯装置35以外の他の電気機器が消費する電力である自家消費電力を差し引いた電力を「余剰電力」と称する。貯湯式給湯装置35は、余剰電力によって沸上運転を実施可能である。以下の説明では、余剰電力を用いる沸上運転を「余剰電力沸上運転」と称する。
制御部36に対して、通信アダプタ46が双方向にデータ通信可能に接続されている。制御部36と通信アダプタ46との間の通信は、有線通信でも無線通信でもよい。通信アダプタ46とエネルギー管理装置48との間は、有線通信または無線通信により、双方向にデータ通信可能に接続されている。エネルギー管理装置48は、貯湯式給湯装置35及び太陽光発電装置47を含め、住宅における各種の機器と通信可能に接続され、これらの機器を統合して管理及び制御する。
エネルギー管理装置48は、太陽光発電電力の情報と、自家消費電力の情報などを定期的に受信し、メモリに記憶している。また、エネルギー管理装置48は、例えばインターネットのようなネットワークを介して、天気予報情報などを外部サーバから定期的に受信し、メモリに記憶している。エネルギー管理装置48は、メモリに記憶された情報に基づいて、過去における太陽光発電装置47の発電量、自家消費電力などの値及びその発生時間帯を学習できる。エネルギー管理装置48は、その学習した情報、天気予報情報、日付、曜日の情報などに基づいて、翌日に余剰電力が発生する時間帯と、その発生量とを予測できる。
HPユニット7とタンクユニット33との間は、HP往き管14とHP戻り管15と図示しない電気配線とを介して接続されている。タンクユニット33及びHPユニット7が備える弁類、ポンプ類のような各種のアクチュエータの作動は、これらと電気的に接続された制御部36により制御される。
HPユニット7は、圧縮機2、水冷媒熱交換器3、膨張弁4、空気熱交換器6を冷媒管5にて環状に接続し、ヒートポンプサイクルを構成している。水冷媒熱交換器3は、圧縮機2により圧縮された冷媒と、タンクユニット33から循環する水との間で熱を交換する。
タンクユニット33には、以下の各種部品及び配管などが内蔵されている。貯湯タンク8内には、温度による水の密度の違いにより、上側が高温で下側が低温の温度成層を形成できる。貯湯タンク8の下部に設けられた水導入口8aには、第三給水管9cが接続されている。水道等の水源から供給される水は、減圧弁31で所定圧力に調圧された上で、第三給水管9cを通って貯湯タンク8内に流入する。貯湯タンク8の上部に設けられた温水導入出口8dには、給湯管21と、送湯管13とが接続されている。沸上運転において、HPユニット7を用いて加熱された高温湯が温水導入出口8dから貯湯タンク8内に流入し、貯湯タンク8内で上から下に向かって徐々に高温湯が蓄積されていく。貯湯タンク8の表面には、複数の貯湯温度センサ42,43が高さを変えて取り付けられている。制御部36は、これら貯湯温度センサ42,43で貯湯タンク8内の湯水の温度分布を検出することにより、貯湯タンク8内の貯湯量及び蓄熱量を検出できる。制御部36は、検出された貯湯タンク8内の貯湯量または蓄熱量に応じて、沸上運転の開始及び停止などを制御する。図示の例では、2個の貯湯温度センサ42,43を設けているが、3個以上の貯湯温度センサを設けてもよい。
タンクユニット33内には、循環ポンプ12及び風呂用熱交換器20が内蔵されている。循環ポンプ12は、HP往き管14上に設けられている。風呂用熱交換器20は、風呂往き管27及び風呂戻り管28を介して、浴槽30に接続されている。浴槽30の浴水を風呂用熱交換器20へ循環させるための風呂循環ポンプ29が風呂戻り管28に設置されている。
三方弁11は、湯水が流入するaポート及びbポートと、湯水が流出するcポートとを有する流路切替手段である。四方弁18は、湯水が流入するbポート及びcポートと、湯水が流出するaポート及びdポートとを有する流路切替手段であり、4つの経路、a-b、a-c、b-d、c-dの間で流路切替可能に構成されている。水導出口管10は、貯湯タンク8の下部に設けられた水導出口8bと三方弁11のaポートとを接続する。HP往き管14は、三方弁11のcポートとHPユニット7の入口側とを接続する。HP戻り管15は、HPユニット7の出口側と四方弁18のcポートとを接続する。送湯管13は、四方弁18のdポートと、温水導入出口8dとを接続する。第一バイパス管16は、四方弁18のaポートと、貯湯タンク8の中央部から下部の間に設けられた温水導入口8cとを接続する。温水導入管20aは、送湯管13の途中から分岐し、風呂用熱交換器20の1次側入口に接続される。温水導出管20bは、風呂用熱交換器20の1次側出口と三方弁11のbポートとを接続する。第二バイパス管17は、HP往き管14における循環ポンプ12とHPユニット7の入口側との間から分岐し、四方弁18のbポートに接続される。
第一給水管9aの一端は、上水道等の水源に接続される。第一給水管9aの他端には、減圧弁31を介して第二給水管9b及び第三給水管9cが接続されている。第二給水管9bは、途中から分岐して給湯用混合弁22と風呂用混合弁23とに接続されている。給湯管21は、途中から分岐して給湯用混合弁22と風呂用混合弁23とに接続されている。第二給湯管25の途中には、第二給湯管25を開閉する風呂用電磁弁26が設けられている。
給湯用混合弁22及び風呂用混合弁23は、給湯管21から供給される高温湯と、第二給水管9bから供給される低温水との流量比を調整することにより、ユーザーが設定した温度の湯を生成し、第一給湯管24及び第二給湯管25にそれぞれ流入させる。給湯用混合弁22からの湯は、第一給湯管24及び給湯栓34を経由して、シャワー及びカラン等の蛇口(図示省略)に供給される。風呂用混合弁23からの湯は、第二給湯管25、風呂用電磁弁26、風呂往き管27、風呂戻り管28を経て浴槽30に供給される。
本実施の形態では、制御部36が制御手段に相当する例について説明する。ただし、本開示における制御手段は、制御部36に限定されない。例えば、制御部36、リモコン44、通信アダプタ46、太陽光発電装置47、エネルギー管理装置48のうちの二つ以上が連携することで制御手段として機能するように構成してもよい。
貯湯式給湯装置35は、電力会社などが保有する電力系統から供給される電力(以下、「商用電力」と称する)を用いて沸上運転を実行可能である。商用電力を買電するときの単価を「電力料金単価」と称する。
以下の説明では、24時間のうちで、夜間時間帯の電力料金単価が、他の時間帯の電力料金単価よりも安くなる料金制度を「時間帯別料金制」と称する。夜間時間帯の開始時刻は、例えば、22:00でもよいし、23:00でもよい。夜間時間帯の終了時刻は、例えば、6:00でもよいし、7:00でもよい。以下では、説明の便宜上、24時間のうちで夜間時間帯以外の時間帯を「昼間時間帯」と称する。このため、昼間時間帯は、日没後の時間あるいは日の出前の時間を含みうる。また、24時間のうちで時間帯によらず電力料金単価が同じである料金制度を「昼夜同一料金制」と称する。
貯湯式給湯装置35は、時間帯別料金制であるか昼夜同一料金制であるかを判定する料金制度判定手段を備えている。例えば、リモコン44等のユーザーインターフェースにて、昼夜同一料金モードのON/OFFを、ユーザー等の人間が設定可能としてもよい。昼夜同一料金モードがONである場合には昼夜同一料金制であると制御部36が判定し、昼夜同一料金モードがOFFである場合には時間帯別料金制であると制御部36が判定する。また、通信アダプタ46あるいはエネルギー管理装置48などが外部サーバなどから受信した情報に基づいて、時間帯別料金制であるか昼夜同一料金制であるかを制御部36が判定してもよい。電力契約によっては、季節などに応じて時間帯別料金制と昼夜同一料金制とが切り替わる可能性がある。そのような場合においても、通信アダプタ46あるいはエネルギー管理装置48などが外部サーバなどから受信した情報を用いることで、時間帯別料金制であるか昼夜同一料金制であるかを制御部36が正確に判定できる。
制御部36は、24時間のうちに使用された湯量である1日使用湯量を算出する機能を有する。制御部36は、図示しない給湯流量センサ及び給湯温度センサなどで検出される情報を用いて、1日使用湯量を算出できる。制御部36は、例えば、過去2週間の毎日の1日使用湯量を統計的に処理した学習結果に応じて、貯湯タンク8の貯湯量または蓄熱量を制御してもよい。
1度の沸上運転においてHPユニット7が水に与える全熱量[J]を以下「総加熱量」と称する。24時間のうちに実行される沸上運転のうちで総加熱量が最大になる沸上運転を以下「主沸上運転」と称する。制御部36は、例えば、過去2週間で最大の1日使用湯量に相当する熱量を貯湯タンク8に蓄えるように主沸上運転を実行してもよい。制御部36は、夜間時間帯に主沸上運転を実行する通常モードと、昼間時間帯に主沸上運転を実行する昼間モードとを制御モードとして有する。
24時間のうちに、制御部36は、主沸上運転以外の沸上運転である追加沸上運転を実行してもよい。制御部36は、湯切れしそうな場合(例えば残湯量が100Lを下回った場合など)に、湯切れを予防するための追加沸上運転を実行してもよい。制御部36は、ユーザーの要求に応じて、追加沸上運転を実行してもよい。
本実施の形態において、制御部36は、主沸上運転の終了時刻に関する設定時刻の情報を受信可能である。当該設定時刻を以下「主沸上運転の終了設定時刻」と称する。貯湯式給湯装置35は、主沸上運転の終了設定時刻の情報を、ユーザー等の人間が入力可能とする入力手段を備えてもよい。例えば、リモコン44等のユーザーインターフェースから、主沸上運転の終了設定時刻の情報をユーザー等の人間が入力可能でもよい。この場合、人間が時刻を直接入力してもよいし、複数の選択肢から人間が時刻を選択できるように構成してもよい。あるいは、通信アダプタ46あるいはエネルギー管理装置48などから、主沸上運転の終了設定時刻の情報を制御部36が受信してもよい。
図2は、実施の形態1における制御処理を示すフローチャートである。図2のステップS1として、料金制度判定手段は、時間帯別料金制であるか昼夜同一料金制であるかを判定する。時間帯別料金制であると判定された場合には、ステップS4へ進み、制御部36は、通常モードを選択する。本実施の形態であれば、時間帯別料金制であると判定された場合には、通常モードが自動で選択されるので、電力料金単価の高い昼間時間帯に主沸上運転が実行されることを確実に防止できる。それゆえ、電力料金を確実に抑制できる。
一方、ステップS1で昼夜同一料金制であると判定された場合には、ステップS2へ進み、制御部36は、主沸上運転の終了設定時刻が、24時間のうちの特定時間帯に属するかどうかを判断する。この特定時間帯は、主沸上運転の時間帯を夜間時間帯とすべきか昼間時間帯とすべきかを判定するための値として、予め定められている。本実施の形態において、特定時間帯は、例えば4:00~12:00の時間帯でもよいし、その他の時間帯でもよい。ステップS2で主沸上運転の終了設定時刻が特定時間帯に属する場合には、主沸上運転の時間帯を夜間時間帯とすべきと判定されるので、ステップS4へ進み、制御部36は、通常モードを選択する。
これに対し、ステップS2で主沸上運転の終了設定時刻が特定時間帯に属しない場合には、主沸上運転の時間帯を昼間時間帯とすべきと判定される。この場合には、ステップS3へ進み、制御部36は、昼間モードを選択する。
このように、本実施の形態では、昼夜同一料金制であると判定され、且つ、主沸上運転の終了設定時刻が特定時間帯に属しない場合には、昼間モードが自動で選択される。昼間モードが自動で選択された場合には、昼夜同一料金制であるので、昼間時間帯に主沸上運転が実行されても電力料金が高くなることはない。
昼夜同一料金制の集合住宅の各戸に貯湯式給湯装置35が備えられていることを想定する。このような場合に、集合住宅のうちの一部の住宅の貯湯式給湯装置35において主沸上運転の終了設定時刻が特定時間帯に属するように設定し、集合住宅のうちの残りの住宅の貯湯式給湯装置35において主沸上運転の終了設定時刻が特定時間帯に属しないように設定することができる。そのようにすることで、集合住宅のうちの一部の住宅の貯湯式給湯装置35では夜間時間帯に主沸上運転が実行され、集合住宅のうちの残りの住宅の貯湯式給湯装置35では昼間時間帯に主沸上運転が実行される。その結果、集合住宅のすべての貯湯式給湯装置35の電力消費が集中して発生することを確実に防止でき、集合住宅全体としての電力負荷を平準化できる。
通常モードを選択した場合に、制御部36は、夜間時間帯の中で主沸上運転を開始及び終了することが望ましい。これにより、時間帯別料金制である場合において、電力料金単価の高い昼間時間帯に貯湯式給湯装置35が商用電力を消費することをより確実に抑制できる。
昼間モードを選択した場合に、制御部36は、昼間時間帯の中で主沸上運転を開始及び終了することが望ましい。これにより、昼夜同一料金制の集合住宅において、通常モードが選択された住宅の貯湯式給湯装置35が主沸上運転を行うときの電力消費と、昼間モードが選択された住宅の貯湯式給湯装置35が主沸上運転を行うときの電力消費とが時間的に重なることをより確実に防止できる。それゆえ、集合住宅全体としての電力負荷をより確実に平準化できる。
通常モードを選択した場合に、制御部36は、昼間時間帯に追加沸上運転を実行してもよい。昼間モードを選択した場合に、制御部36は、夜間時間帯に追加沸上運転を実行してもよい。
上記の例に代えて、主沸上運転の開始時刻に関する設定時刻の情報を制御部36が受信可能としてもよい。当該設定時刻を以下「主沸上運転の開始設定時刻」と称する。貯湯式給湯装置35は、主沸上運転の開始設定時刻の情報を、ユーザー等の人間が入力可能とする入力手段を備えてもよい。例えば、リモコン44等のユーザーインターフェースから、主沸上運転の開始設定時刻の情報をユーザー等の人間が入力可能でもよい。この場合、人間が時刻を直接入力してもよいし、複数の選択肢から人間が時刻を選択できるように構成してもよい。あるいは、通信アダプタ46あるいはエネルギー管理装置48などから、主沸上運転の開始設定時刻の情報を制御部36が受信してもよい。図2のステップS2において、制御部36は、主沸上運転の開始設定時刻が特定時間帯に属するかどうかによって、主沸上運転の時間帯を夜間時間帯とすべきか昼間時間帯とすべきかを判定してもよい。
料金制度判定手段が時間帯別料金制であると判定した場合には、主沸上運転の時間帯を昼間時間帯とすべきと判定されるような終了設定時刻あるいは開始設定時刻をリモコン44等のユーザーインターフェースに入力できないように構成してもよい。
昼間モードにより昼間時間帯に主沸上運転を実行する場合には、以下のような利点がある。昼間時間帯は、夜間時間帯よりも外気温が高いので、HPユニット7による加熱効率が向上する。貯湯タンク8内の湯が最も多く使用される集中負荷時間帯は、浴槽30への湯張りが行われる夕方以降になる。昼間モードであれば、主沸上運転が終了してから集中負荷時間帯までの保温時間が短いので、貯湯タンク8に貯留された湯から熱が散逸することによるロスを低減できる。
通常モードが選択されている場合には、制御部36は、夜間時間帯の開始時刻を基点として1日使用湯量を算出する。その一方で、昼間モードが選択されている場合には、制御部36は、固定された特定時刻を基点として1日使用湯量を算出する。この特定時刻は、例えば、ユーザーが湯を使用し始めると想定される朝の時刻(例えば7:00)でもよいし、ユーザーが湯の使用を完了すると想定される夜遅い時刻(例えば23:00あるいは0:00)でもよい。昼間モードが選択されている場合には、昼夜同一料金制であるため、ユーザーの湯の使い方などに応じて、主沸上運転の時間帯の設定が頻繁に変わる可能性がある。このような場合に、例えば主沸上運転の終了時刻を基点として1日使用湯量が算出されると、適切に1日使用湯量を算出することができない可能性がある。これに対し、固定された特定時刻を基点として1日使用湯量を算出することで、主沸上運転の時間帯の設定が頻繁に変わっても、適切に1日使用湯量を算出することが可能となる。
制御部36は、ユーザーの要求に応じて、当日中に沸上運転を強制的に実行する強制運転モードを有していてもよい。ユーザーの要求に応じて強制運転モードが設定された当日は、制御部36は、貯湯タンク8の貯湯量が減る度に沸上運転を強制的に実行することで、貯湯タンク8の貯湯量を維持する。通常モードが選択されている場合には、制御部36は、夜間時間帯の開始時刻になると強制運転モードの設定を解除する。夜間時間帯の開始時刻は、ユーザーが湯の使用を完了すると想定される夜遅い時刻に相当する。このため、夜間時間帯の開始時刻に強制運転モードの設定を解除することで、使い勝手が良好になる。
一方、昼間モードが選択されている場合には、制御部36は、固定された特定時刻になると強制運転モードの設定を解除する。この特定時刻は、前述した特定時刻と同様の時刻でもよい。昼間モードが選択されている場合において、強制運転モードの設定が解除される時刻が、主沸上運転の時間帯の変動に伴って変化すると、ユーザーにとって不便である。これに対し、固定された特定時刻に強制運転モードの設定を解除することで、使い勝手が良好になる。
貯湯式給湯装置35は、昼間時間帯での沸上運転を禁止することをユーザーの要求に応じて設定可能な昼間沸上禁止手段を備えていてもよい。通常モードが選択されている場合には、制御部36は、昼間時間帯での沸上運転の禁止の設定を有効とする。例えば、リモコン44等のユーザーインターフェースに入力されたユーザーの要求に応じて、制御部36は、昼間時間帯での沸上運転を禁止するように制御する。電力料金を確実に抑制したいユーザーは、昼間時間帯での沸上運転を禁止に設定することで、電力料金単価の高い昼間時間帯における電力消費を確実に抑制できる。
一方、昼間モードが選択されている場合には、制御部36は、昼間時間帯での沸上運転の禁止の設定を無効とする。この場合には、ユーザーの要求にかかわらず、制御部36は、昼間時間帯での沸上運転を禁止しない。これにより、昼間モードが選択されている場合に、昼間時間帯での沸上運転の禁止をユーザーが誤って設定したような場合であっても、必要な沸上運転を昼間時間帯に確実に実行することが可能となる。
前述したように、エネルギー管理装置48は、翌日の余剰電力の発生量を予測できる。翌日に余剰電力が多く発生すると予測される場合には、翌日の日中に余剰電力沸上運転によって貯湯タンク8の蓄熱量を増加可能であると見込めるので、その分だけ、夜間時間帯の主沸上運転の総加熱量は少なくても良い。このことを考慮して、ステップS4で通常モードが選択された場合に、制御部36は、翌日の余剰電力の予測発生量が比較的大きい場合には、翌日の余剰電力の予測発生量が比較的小さい場合に比べて、当夜の主沸上運転での総加熱量を少なくするように制御する。これにより、余剰電力をより多く活用することが可能となり、買電量が減少するので、電力料金を確実に低減できる。
時間帯別料金制であると判定された場合において、貯湯式給湯装置35は、昼間時間帯に沸上運転が実行されているときに、その旨を報知手段により報知してもよい。例えば、昼間時間帯の沸上運転のときに、「湯切れ予防のために沸上運転しています」あるいは「電気代の高い昼間に動作します」のようなメッセージをリモコン44の表示部44aに表示してもよい。これにより、電力料金単価の高い昼間時間帯に沸上運転が実行されることに対するユーザーの懸念を抑制できる。
一方、昼夜同一料金制であると判定された場合においては、貯湯式給湯装置35は、昼間時間帯に沸上運転が実行されているときでも、その旨を報知手段により報知しない。昼夜同一料金制である場合には、昼間時間帯に沸上運転が実行されても電力料金が高くならないので、ユーザーが気に掛ける必要はない。このため、昼間時間帯に沸上運転を実行することを報知しないようにすることで、不必要な報知動作を防止できる。
2 圧縮機、 3 水冷媒熱交換器、 4 膨張弁、 5 冷媒管、 6 空気熱交換器、 7 HPユニット、 8 貯湯タンク、 8a 水導入口、 8b 水導出口、 8c 温水導入口、 8d 温水導入出口、 9a 第一給水管、 9b 第二給水管、 9c 第三給水管、 10 水導出口管、 11 三方弁、 12 循環ポンプ、 13 送湯管、 14 HP往き管、 15 HP戻り管、 16 第一バイパス管、 17 第二バイパス管、 18 四方弁、 20 風呂用熱交換器、 20a 温水導入管、 20b 温水導出管、 21 給湯管、 22 給湯用混合弁、 23 風呂用混合弁、 24 第一給湯管、 25 第二給湯管、 26 風呂用電磁弁、 27 風呂往き管、 28 風呂戻り管、 29 風呂循環ポンプ、 30 浴槽、 31 減圧弁、 33 タンクユニット、 34 給湯栓、 35 貯湯式給湯装置、 36 制御部、 42,43 貯湯温度センサ、 44 リモコン、 44a 表示部、 44b 操作部、 46 通信アダプタ、 47 太陽光発電装置、 48 エネルギー管理装置

Claims (9)

  1. 貯湯タンクと、
    電力を消費して水を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段により前記貯湯タンクの水を加熱する沸上運転を実行する制御手段と、
    24時間のうちで、夜間時間帯の電力料金単価が、前記夜間時間帯以外の時間帯である昼間時間帯の電力料金単価よりも安くなる時間帯別料金制であるか、24時間のうちで時間帯によらず電力料金単価が同じである昼夜同一料金制であるかを判定する料金制度判定手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、24時間のうちに実行される前記沸上運転のうちで総加熱量が最大になる主沸上運転の開始時刻または終了時刻に関する設定時刻の情報を受信し、
    前記制御手段は、前記夜間時間帯に前記主沸上運転を実行する通常モードと、前記昼間時間帯に前記主沸上運転を実行する昼間モードとを制御モードとして有し、
    前記制御手段は、前記時間帯別料金制であると判定された場合、または、前記昼夜同一料金制であると判定され、且つ、前記設定時刻が24時間のうちの特定時間帯に属する場合には、前記通常モードを選択し、
    前記制御手段は、前記昼夜同一料金制であると判定され、且つ、前記設定時刻が前記特定時間帯に属しない場合には、前記昼間モードを選択する貯湯式給湯装置。
  2. 前記設定時刻の情報を人間が入力可能とする入力手段を備える請求項1に記載の貯湯式給湯装置。
  3. 前記制御手段は、24時間のうちに使用された湯量である1日使用湯量を算出する機能を有し、
    前記通常モードが選択されている場合には、前記夜間時間帯の開始時刻を基点として前記1日使用湯量が算出され、前記昼間モードが選択されている場合には、固定された特定時刻を基点として前記1日使用湯量が算出される請求項1または請求項2に記載の貯湯式給湯装置。
  4. 前記制御手段は、ユーザーの要求に応じて、当日中に前記沸上運転を強制的に実行する強制運転モードを有し、
    前記通常モードが選択されている場合には、前記夜間時間帯の開始時刻になると前記強制運転モードの設定が解除される請求項1から請求項のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
  5. 前記制御手段は、ユーザーの要求に応じて、当日中に前記沸上運転を強制的に実行する強制運転モードを有し、
    前記昼間モードが選択されている場合には、固定された特定時刻になると前記強制運転モードの設定が解除される請求項1から請求項のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
  6. 前記昼間時間帯での前記沸上運転を禁止することをユーザーの要求に応じて設定可能な昼間沸上禁止手段を備え、
    前記昼間モードが選択されている場合には、前記昼間時間帯での前記沸上運転の禁止の設定を無効とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
  7. 前記昼間時間帯での前記沸上運転を禁止することをユーザーの要求に応じて設定可能な昼間沸上禁止手段を備え、
    前記通常モードが選択されている場合には、前記昼間時間帯での前記沸上運転の禁止の設定を有効とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
  8. 太陽光発電装置から供給される電力から自家消費電力を差し引いた余剰電力を用いて前記沸上運転を実行可能であり、
    前記通常モードが選択されている場合に、前記制御手段は、翌日の前記余剰電力の発生量を予測し、前記発生量が比較的大きい場合には、前記発生量が比較的小さい場合に比べて、当夜の前記主沸上運転での総加熱量を少なくする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
  9. ユーザーに情報を報知する報知手段を備え、
    前記時間帯別料金制であると判定された場合において、前記昼間時間帯に前記沸上運転が実行されているときに、その旨を前記報知手段により報知し、
    前記昼夜同一料金制であると判定された場合において、前記昼間時間帯に前記沸上運転が実行されているときに、その旨を前記報知手段により報知しない請求項1から請求項のいずれか一項に記載の貯湯式給湯装置。
JP2020091557A 2020-05-26 2020-05-26 貯湯式給湯装置 Active JP7380419B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020091557A JP7380419B2 (ja) 2020-05-26 2020-05-26 貯湯式給湯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020091557A JP7380419B2 (ja) 2020-05-26 2020-05-26 貯湯式給湯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021188768A JP2021188768A (ja) 2021-12-13
JP7380419B2 true JP7380419B2 (ja) 2023-11-15

Family

ID=78849359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020091557A Active JP7380419B2 (ja) 2020-05-26 2020-05-26 貯湯式給湯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7380419B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013148287A (ja) 2012-01-20 2013-08-01 Mitsubishi Electric Corp 貯湯式給湯システム
JP2018204819A (ja) 2017-05-31 2018-12-27 三菱電機株式会社 貯湯式給湯機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013148287A (ja) 2012-01-20 2013-08-01 Mitsubishi Electric Corp 貯湯式給湯システム
JP2018204819A (ja) 2017-05-31 2018-12-27 三菱電機株式会社 貯湯式給湯機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021188768A (ja) 2021-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6044326B2 (ja) 貯湯式給湯機及びソーラーシステム
JP5121882B2 (ja) 沸上げ制御システム、沸上げ制御方法及びプログラム
JP6641455B2 (ja) 給湯システム及び給湯機の制御方法
Aki et al. Development of a domestic hot water demand prediction model based on a bottom-up approach for residential energy management systems
EP2136152B1 (en) Heating System
JP2013148287A (ja) 貯湯式給湯システム
JP2011220655A (ja) 沸上制御システム、沸上制御方法及びプログラム
JP6107958B2 (ja) 蓄熱システム
JP6897331B2 (ja) 貯湯式給湯機
JP2019095102A (ja) 貯湯式給湯装置
JP7380419B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP5904933B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP2019039577A (ja) 貯湯式給湯機、ホームシステム、及び、制御方法
JP6627432B2 (ja) 貯湯式給湯システム
JP7108220B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP6907979B2 (ja) 貯湯式給湯システム
JP6747424B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP6850216B2 (ja) 給湯システム
JP7251507B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP7005309B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP7415907B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP7396068B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP7331663B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP2021196094A (ja) 貯湯式給湯装置
JP6721085B2 (ja) 貯湯式給湯システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230915

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231016

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7380419

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150