JP2018201907A - ガイドチューブ - Google Patents
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例えば、特許文献1には、内視鏡を体内の十二指腸の位置まで挿入した後、内視鏡の鉗子孔に挿通されたカテーテルをファーター乳頭から胆管内に挿入して、カテーテルから造影剤を注入する方法が開示されている。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。また、以下において、ガイドチューブの遠位側を先端側、その近位側を基端側ともいう。
本実施形態に係るガイドチューブ1を含む全体構成について、図1〜図4を主に参照して説明する。図1は、ガイドチューブ1内に内視鏡2を通して、内視鏡2により膵臓82内にある胆管83内を確認している状態を示す図であり、全体構成を説明する説明図である。図2は、ガイドチューブ1の屈曲部3aの屈曲動作を説明する説明図、図3は、ガイドチューブ1の先端部の縦断面図である。図4は、ガイドチューブ1の屈曲部3aの横断面図であり、図3のIV-IV断面図である。
ガイドチューブ1は、具体的には、不図示の口腔及び胃80を通って十二指腸81にあるファーター乳頭83a内に向けて内視鏡2をガイドして送り込むものである。すなわち本実施形態のガイドチューブ1を用いた手技は、経鼻内視鏡である内視鏡2をガイドチューブ1とともに経口的に被験者の体腔内に挿入するものである。
ガイドチューブ1は、軸心方向に連通するメインルーメン20を中心部に備えて、カメラ2b(図11参照)付きの内視鏡2を内部に挿通可能に構成されている。
ガイドチューブ1は、チューブ本体3の先端部に次に説明する屈曲部3aを備える。さらに、ガイドチューブ1は、チューブ本体3の基端側に屈曲操作部4を備えることで、ファーター乳頭83aに向けて屈曲部3aを屈曲させ、チューブ本体3の開口部3bから内視鏡2を突出させてファーター乳頭83a内に送り込み可能に構成されている。
チューブ本体3は、主に、ナイロン、ナイロンエラストマー又はポリウレタン等から成る可撓性の樹脂部材と、コイル巻回された金属性の補強ワイヤ32や保持ワイヤ70等の補強部材とから構成されている。なお、補強部材としては、メッシュ状に編組みされたものであってもよく、剛性の高い樹脂材料であってもよい。
また、チューブ本体3は、内部にメインルーメン20が通孔形成された中空管状かつ長尺の部材であり、メインルーメン20を確定する内層24と、ワイヤ補強層30と、操作線60等が配置された外層50と、を備える。
後述する操作線60は、図3に示すように、サブチューブ40の中空の空間である副管腔42内に、摺動可能に遊挿されている。
保持ワイヤ70は、メインルーメン20の周囲に対向配置された一対のサブチューブ40の外側を取り囲んで螺旋状に巻回されている。本実施形態の保持ワイヤ70の巻回形状は、サブチューブ40の並び方向を長径方向とする略楕円形または略菱形である。図4では、巻回形状が略菱形をなす保持ワイヤ70を破線で図示してある。保持ワイヤ70は、サブチューブ40の周面、具体的にはメインルーメン20の軸心とは反対側にあたる外側表面に接している。
保持ワイヤ70が配設されていることで、チューブ本体3は、柔軟性を有しつつ、剛性を備えることとなるため、キンクを防止できる。
フード5は、チューブ本体3の先端に取り付けられており、チューブ本体3のメインルーメン20と外部とを連通する開口5aを有する。このようにフード5に開口5aが形成されていることにより、メインルーメン20を通る内視鏡2がフード5の開口5aを通って、外部に突出できるように構成されている。
内視鏡2は、フード5がファーター乳頭83aの周囲を囲って十二指腸81の内壁に当接するように配置された状態で、開口5aを通ってファーター乳頭83aから胆管83内に挿入される。
なお、本実施形態に係るフード5は、チューブ本体3と別部材であるものを例に説明しているが、軟質樹脂から成り、外科的侵襲を抑制することができれば、チューブ本体3と一体的に形成されていてもよい。
次に、屈曲部3aの機能・構造について説明する。
ガイドチューブ1は、チューブ本体3の内部(厳密には、チューブ本体3の内部に形成された副管腔42内)を通る2本の操作線60を備える。
操作線60は、金属ワイヤからなり、操作線60の基端は、後述する屈曲操作部4に接続されており、操作線60の先端は、チューブ本体3(特に、屈曲部3a)の先端側に埋設されたリング14にハンダ接合によって固定されている。操作線60をリング14に固定する態様は特に限定されず、ハンダ接合、熱融着、接着剤による接着、操作線60とリング14との機械的掛止等によって固定するものであってもよい。
操作線60は、単一の線材により構成されていてもよいが、複数本の細線を互いに撚りあわせることにより構成された撚り線であってもよい。操作線60の一本の撚り線を構成する細線の本数は特に限定されないが、3本以上であることが好ましい。本実施形態の操作線60は、7本の素線を互いに撚り合わせた撚り線である。
本発明に係る屈曲部は、屈曲部ではない部分と比較して曲げ剛性が低められていればよい。したがって、本実施形態に係る補強ワイヤ32が配置されていないことによって、曲げ剛性が低められているものに限定されない。例えば、チューブ本体3が異なる素材からなるもので構成され、チューブ本体3の先端側の素材の曲げ剛性が、基端側の素材の曲げ剛性よりも低いことによって、チューブ本体3の先端側の部位が屈曲部を構成するようにしてもよい。
また、チューブ本体3の先端側における、ワイヤ補強層30の非形成領域の基端部が本発明の実施形態に係る屈曲起点部に相当する。この点についても同様に、上記の素材の曲げ剛性の差異によって屈曲部が構成されるときには、曲げ剛性の低い素材の基端部が屈曲起点に相当するものとなる。
施術者は、後述する屈曲操作部4の操作によって、内視鏡2をガイドして十二指腸81内を通るガイドチューブ1をファーター乳頭83aに向けて屈曲させることができる。
次に、屈曲部3aの曲がり具合を操作する屈曲操作部4の構造について、図5〜図7を主に参照して説明する。図5は、屈曲操作部4の内部を模式的に示す説明図、図6は、屈曲操作部4の内部を示す図であり、図5のVI-VI断面図、図7は、ストッパ27を示す斜視図である。
また、ハウジング18における係合部材25の近傍には、後述するストッパ27を外部から挿し込むための挿込孔18bが形成されている。
ハウジング蓋19は、ハウジング18の上部の空間の開放部を上方から覆っており、操作ツマミ92を回動可能に支持している。
2本の操作線60は、2本のサブチューブ40の内部から引出孔50aを介してそれぞれ引き出され、通し孔18cを介して下部の空間から上部の空間にそれぞれ通されている。そして2本の操作線60は、作用ドラム15の挿通孔15aに通されている。2本の操作線60の基端部には係合端部60aが形成されている。係合端部60aが、作用ドラムの回動状態に応じて、挿通孔15aの基端側にある作用端縁15bに係合可能に配置されている。
角度保持部4Aは、歯車部16、係合部材25及びスプリング26から構成されている。
歯車部16は、径方向外側に向かって突出する複数の歯16aをその外周に備える。
係合部材25は、歯車部16の歯16aに係合可能な係合歯25aを、歯16aに対向する位置に本実施形態においては3つ備える。係合部材25は、スプリング26によって、基端側から歯車部16に向かう方向に付勢されている。係合部材25と歯車部16とは、スプリング26が自然状態にあるときに、係合部材25の係合歯25aと歯車部16の歯16aとが噛み合う位置に配置されている。
そして、隣接する歯16a間の溝部分が、係合部材25の係合歯25aに対向する部位に移動したときに、スプリング26の復元力によって、係合部材25を元に移動させて係合歯25aと歯16aとが噛み合い、その状態が一時的に保持される。つまり、屈曲部3aが所定角度だけ屈曲した状態が保持されることとなる。
さらに、スプリング26の付勢力以上の力が加わるように施術者が操作ツマミ92を回動操作すれば、上記と同様、係合部材25を移動させて、屈曲部3aが所定量だけ屈曲することとなる。
ストッパ27は、直線的な溝27aを有してU字状に形成された板片である。ストッパ27は、ハウジング18に形成された挿込孔18bから、ハウジング18の内部に挿し込まれて、係合歯25aと歯16aとの係合状態が維持されるように、係合部材25の移動を制限する。溝27aは、ストッパ27が挿込孔18bからハウジング18の内部に挿し込まれたときに、ストッパ27とスプリング26とが干渉することを回避するためのものである。
ストッパ27が挿し込まれる位置は、溝27a内にスプリング26を収容しつつ、歯16aと係合歯25aとの係合状態を維持して歯車部16から係合部材25が退避することを妨げる位置である。つまり、ストッパ27が挿し込まれる挿込孔18bが、この位置に形成されていることとなる。
なお、本実施形態の屈曲固定部(ストッパ27)は、係合部材25の移動を制限することで、歯車部16の回動を制限するようにしたが、歯車部16に直接係合するようにして、その回動を制限するようにしてもよい。
なお、角度保持部4Aにより十分に屈曲部3aの屈曲状態を保持できるならば、必ずしもストッパ27は必要ではない。
さらには、屈曲固定部としては、操作線60の移動を制限可能なように、操作線60の一部をチューブ本体3に対して相対的に固定できればよく、必ずしも屈曲操作部4に設けられるものに限定されない。
次に、図3に加えて、図8及び図9を主に参照して、バルーン10について説明する。図8は、バルーン10近傍のガイドチューブ1の横断面図であり、図3のVIII-VIII断面図、図9は、脱気防止弁6、クランプ7及びルーメン接続部8を示す部分断面図である。
バルーン10は、拡張することにより、体腔内(本実施形態においては十二指腸81)の所定位置にガイドチューブ1を留める機能を有する。
また、バルーン10は、図3に示すように、屈曲部3aの屈曲動作に影響しないよう、屈曲部3aから基端側に離れて配設されている。
上記のように、屈曲部3aは、補強ワイヤ32が配置されていないことで曲げ剛性が低められている部位において屈曲することとなる。
本実施形態においては、補強ワイヤ32が配設されていない部位と補強ワイヤ32が配設された部位との境目が、屈曲部3aの曲げの基端となる最も基端側の位置となる。このため、バルーン10は、屈曲部3aの屈曲動作に影響しないために、バルーン10の先端がこの境目位置よりも基端側に位置するように配置されている。
具体的には、ガイドチューブ1の内面と内視鏡2の外面とが複数箇所で当接していることによる摩擦力によって、内視鏡2を体内に挿し込むようにすると、内視鏡2につれてガイドチューブ1が移動しようとする。この点、バルーン10が拡張して十二指腸81の内壁に押し当たることで、ガイドチューブ1を十二指腸81の所定位置に留めることができる。したがって、バルーン10によって、ガイドチューブ1が内視鏡2につれて動作することを抑制でき、内視鏡2がガイドチューブ1から容易に突出できることとなる。
なお、バルーン10を拡張・収縮できれば、バルーン10内に充填される流体は限定されず、蒸留水10bに限られず、その他の液体、あるいは気体であってもよい。
次に、潤滑剤用のルーメンについて、図3、図9に加えて、図10を主に参照して説明する。
チューブ本体3には、内視鏡2を通すメインルーメン20の他に、チューブ本体3にメインルーメン20に連通するサブルーメン(内側ルーメン21)が形成されている。
内側ルーメン21は、複数の開口部21aを介して、メインルーメン20内に潤滑剤を導入する機能を有する。
内側ルーメン21の基端部は、図9に示すように、ルーメン接続部8に設けられた不図示のシリンジに接続するためのシリンジ接続部12に、連結チューブ12aを介して接続されている。不図示の潤滑剤が不図示のプランジャから押し込まれてシリンジ接続部12等、及び内側ルーメン21を介してメインルーメン20内に供給されることとなる。
このように、チューブ本体3にメインルーメン20に連通するサブルーメン(内側ルーメン21)が形成されていることで、サブルーメン(内側ルーメン21)を介して潤滑剤をメインルーメン20に供給することが可能となる。メインルーメン20内に供給された潤滑剤により、ファーター乳頭83a内に内視鏡2を送り込む際に、内視鏡2をガイドチューブ1に対してスムーズに相対移動させることができる。
特に、開口部21aの少なくとも一部は、メインルーメン20のうち、屈曲部3aにあたる位置に形成されている。チューブ本体3が屈曲すると、屈曲部3aにおいて内視鏡2が当接しやすい。このように、屈曲部3aの位置にあるメインルーメン20内に、内側ルーメン21から開口部21aを介して潤滑剤を供給することで、チューブ本体3から内視鏡2をよりスムーズに突出させることが可能となる。
また、開口部21aは、図10に示された数だけでなく、さらに複数形成されていてもよい。
次に、ガイドチューブ1と内視鏡2とをロック及びロック解除するクランプ7について、図9に加え、図11を主に参照して説明する。図11は、ガイドチューブ1から内視鏡2の先端部を突出させた状態を示す斜視図である。
ガイドチューブ1自体は、カメラを備えていない。このため、ガイドチューブ1単体のみを体内に挿入すると、ガイドチューブ1の先端位置を把握できず、例えば胃80や十二指腸81の内壁に当接する等、外科的侵襲を抑制することが困難である。本実施形態に係るガイドチューブ1は、単体で体内に挿入されるもののではなく、ガイドチューブ1に内視鏡2を取り付けた状態で、内視鏡2に設けられたカメラ2bを利用して体内に挿入するものである。
ロック機構(クランプ7)は、カメラ2bがガイドチューブ1から露出した状態でロック可能に設けられている。具体的には、クランプ7は、円弧状に形成された一対の部位から主として構成されており、この一対の部位は、仮想円を構成可能に接続されている。この一対は、対向する一対の端片7aを有し、一対の端片7aには、六角ねじ7bが通されている。そして一対の端片7aの一方には雌ねじ穴が形成されている。
そして、六角ねじ7bを締め込めば、一対の端片7a同士が近づくことで、クランプ7の径が狭まり、ガイドチューブ1に対して中心方向に荷重を加えて変形させ、メインルーメン20を局所的に狭めて、内視鏡2に対してロックできることとなる。
逆に、六角ねじ7bを緩めれば、一対の端片7aが離間することで、クランプ7の径が広がり、ガイドチューブ1に対する中心方向の荷重が弱まって、内視鏡2に対するロックが解除されることとなる。
ガイドチューブ1と内視鏡2をロックした状態で体内にガイドチューブ1を挿入することができることとなる。このため、内視鏡2のカメラ2bによってガイドチューブ1及び内視鏡2の挿入位置を確認しながらガイドチューブ1及び内視鏡2を体内に挿入することができることとなる。
具体的な施術方法としては、カメラ2bによる視野にファーター乳頭83aが入ってきたときに、屈曲部3aを屈曲操作部4により屈曲させる。さらに、クランプ7によるロックを解除して、内視鏡2をガイドチューブ1から突出させてファーター乳頭83aに向けて内視鏡2を送り込むようにする。
チューブ本体3における基端側には、図9に示すように、脱気防止弁6が設けられている。
脱気防止弁6は、チューブ本体3の先端から基端への気体の流れを防止するものであり、略円筒状の本体6aと、本体6aの内面に取り付けられた封止膜6bと、を備える。
封止膜6bは、径方向中央部に厚さ方向に貫通する孔を有し、径方向において内側に向かうに連れて先端部側と基端部側とにうねるように形成されており、径方向に伸縮性を有するように形成されている。
このように形成された脱気防止弁6を、ガイドチューブ1を封止膜6bの孔に通し、本体6aの内面にガイドチューブ1の基端部の側面を沿わせて、封止膜6bがガイドチューブ1の先端面に当接するように取り付ける。このように取り付けられた脱気防止弁6は、ガイドチューブ1とチューブ本体3との間の空間を封止できることとなる。脱気防止弁6によれば、ガイドチューブ1と脱気防止弁6との間に隙間が生じていたとしても、胃80及び十二指腸81等内に導入されたガスがこの隙間から脱気することを防止できる。このため、胃80等の内臓をガスで膨らんだ状態に保持することができ、ガイドチューブ1を内臓内に挿入しやすくなる。
上記実施形態に係るガイドチューブ1は、チューブ本体3の軸心を中心として180度対向する位置に配置された操作線60及び操作線60を遊挿するサブチューブ40を備えるものとして説明した。しかし、本発明はこのような構成に限定されず、図12に示すガイドチューブ1Xのように、チューブ本体3の軸心を中心として90度ごとに対向する位置に、操作線60及び遊挿するサブチューブ40を備えるものであってもよい。図12は、第1変形例に係るガイドチューブ1Xの横断面図である。
このような構成のガイドチューブ1Xによれば、屈曲部3aの屈曲方向の自由度をより高めて、ガイドチューブ1Xの操作性を高めることができる。この場合の屈曲操作部は、球体状のものであればよい。
上記実施形態に係るガイドチューブ1は、メインルーメン20の開口部3bがガイドチューブ1の軸心方向に形成されており、開口部3bから内視鏡2が突出するものとして説明した。しかし、本発明はこのような構成に限定されず、図13に示すガイドチューブ1Yのように、ガイドチューブ1Yの軸心方向に対して垂直な横穴1Yaが形成されていることによって、横穴1Yaから内視鏡2を突出させる構成であってもよい。図13は、第2変形例に係るガイドチューブ1Yを模式的に示す縦断面図である。
このような構成のガイドチューブ1Yによれば、屈曲部3aによる屈曲が小さくても、十二指腸81の壁面にあるファーター乳頭83aに容易にアクセス可能となる。また、ガイドチューブ1Yとファーター乳頭83aとの配置関係によっては、屈曲部3aを屈曲操作せずとも、内視鏡2をファーター乳頭83aに挿し込むことが可能となる。
(1)カメラ付きの内視鏡を内部に挿通可能なガイドチューブであって、
該ガイドチューブは、十二指腸にあるファーター乳頭内に向けて前記内視鏡を送り込むものであり、
先端側に屈曲部を有して柔軟性を有するチューブ本体と、
該チューブ本体の基端部に設けられて、前記屈曲部を屈曲させる屈曲操作部と、を備え、
前記チューブ本体には、前記屈曲部の屈曲起点部よりも先端側に開口部が形成されており、
前記ファーター乳頭に向けて前記屈曲部を屈曲させた前記チューブ本体の前記開口部から前記内視鏡を突出させて前記ファーター乳頭内に送り込み可能に構成されているガイドチューブ。
(2)前記屈曲操作部に接続されて、前記チューブ本体の内部を通る操作線を備え、
該操作線の先端は、前記屈曲部の先端側に固定されており、
前記屈曲部は、前記屈曲操作部の操作により前記操作線が引かれることによって屈曲する(1)に記載のガイドチューブ。
(3)前記内視鏡に対してロック及びロック解除するロック機構を更に備え、
該ロック機構は、前記カメラが前記ガイドチューブから露出した状態でロック可能に設けられている(1)又は(2)に記載のガイドチューブ。
(4)前記チューブ本体には、前記ガイドチューブの径方向外方に拡張するバルーンが取り付けられており、該バルーンに液体又は気体を送り込むための流路が形成されている(1)から(3)のいずれか一項に記載のガイドチューブ。
(5)前記チューブ本体には、前記内視鏡を通すメインルーメンの他に、前記チューブ本体に前記メインルーメンに連通するサブルーメンが形成されている(1)から(4)のいずれか一項に記載のガイドチューブ。
(6)前記屈曲操作部は、複数の屈曲角度で前記屈曲部を段階的に保持可能な角度保持部を更に備える(1)から(5)のいずれか一項に記載のガイドチューブ。
(7)前記屈曲部の屈曲角度を固定する屈曲固定部を更に備える(1)から(6)のいずれか一項に記載のガイドチューブ。
(8)前記チューブ本体における基端側には、脱気防止弁が設けられており、
該脱気防止弁は、前記チューブ本体の先端から基端への気体の流れを防止する(1)から(7)のいずれか一項に記載のガイドチューブ。
(9)前記チューブ本体は、軟質である保護部材を先端部に備える(1)から(8)のいずれか一項に記載のガイドチューブ。
1Ya 横穴
2 内視鏡(カメラ付き内視鏡)
2a 操作部
2b カメラ
2c ライト
3 チューブ本体
3a 屈曲部
3b 開口部
4 屈曲操作部
4A 角度保持部
5 フード(保護部材)
5a 開口
6 脱気防止弁
6a 本体
6b 封止膜
7 クランプ(ロック機構)
7a 端片
7b 六角ねじ
8 ルーメン接続部
9 マウスピース
10 バルーン
10a 外側ルーメン(流路)
10b 蒸留水
11、12 シリンジ接続部
11a、12a 連結チューブ
14 リング
15 作用ドラム
15a 挿通孔
15b 作用端縁
16 歯車部(角度保持部)
16a 歯
18 ハウジング
18a 中板
18b 挿込孔
18c 通し孔
19 ハウジング蓋
20 メインルーメン
21 内側ルーメン(サブルーメン)
21a 開口部
24 内層
25 係合部材(角度保持部)
25a 係合歯
26 スプリング
27 ストッパ(屈曲固定部)
27a 溝
30 ワイヤ補強層
32 補強ワイヤ
40 サブチューブ
42 副管腔
50 外層
50a 引出孔
60 操作線
60a 係合端部
70 保持ワイヤ
80 胃
81 十二指腸
82 膵臓
83 胆管
83a ファーター乳頭
92 操作ツマミ
92a 嵌合部
Claims (9)
- カメラ付きの内視鏡を内部に挿通可能なガイドチューブであって、
該ガイドチューブは、十二指腸にあるファーター乳頭内に向けて前記内視鏡を送り込むものであり、
先端側に屈曲部を有して柔軟性を有するチューブ本体と、
該チューブ本体の基端部に設けられて、前記屈曲部を屈曲させる屈曲操作部と、を備え、
前記チューブ本体には、前記屈曲部の屈曲起点部よりも先端側に開口部が形成されており、
前記ファーター乳頭に向けて前記屈曲部を屈曲させた前記チューブ本体の前記開口部から前記内視鏡を突出させて前記ファーター乳頭内に送り込み可能に構成されているガイドチューブ。 - 前記屈曲操作部に接続されて、前記チューブ本体の内部を通る操作線を備え、
該操作線の先端は、前記屈曲部の先端側に固定されており、
前記屈曲部は、前記屈曲操作部の操作により前記操作線が引かれることによって屈曲する請求項1に記載のガイドチューブ。 - 前記内視鏡に対してロック及びロック解除するロック機構を更に備え、
該ロック機構は、前記カメラが前記ガイドチューブから露出した状態でロック可能に設けられている請求項1又は2に記載のガイドチューブ。 - 前記チューブ本体には、前記ガイドチューブの径方向外方に拡張するバルーンが取り付けられており、該バルーンに液体又は気体を送り込むための流路が形成されている請求項1から3のいずれか一項に記載のガイドチューブ。
- 前記チューブ本体には、前記内視鏡を通すメインルーメンの他に、前記チューブ本体に前記メインルーメンに連通するサブルーメンが形成されている請求項1から4のいずれか一項に記載のガイドチューブ。
- 前記屈曲操作部は、複数の屈曲角度で前記屈曲部を段階的に保持可能な角度保持部を更に備える請求項1から5のいずれか一項に記載のガイドチューブ。
- 前記屈曲部の屈曲角度を固定する屈曲固定部を更に備える請求項1から6のいずれか一項に記載のガイドチューブ。
- 前記チューブ本体における基端側には、脱気防止弁が設けられており、
該脱気防止弁は、前記チューブ本体の先端から基端への気体の流れを防止する請求項1から7のいずれか一項に記載のガイドチューブ。 - 前記チューブ本体は、軟質である保護部材を先端部に備える請求項1から8のいずれか一項に記載のガイドチューブ。
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