WO2021075230A1 - 医療器具セット、及びその使用方法 - Google Patents

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Abstract

安全に気管支末梢部を観察し易い医療器具セット、及びその使用方法の提供を目的とする。本発明の医療器具セットは、長手軸方向を有するシースであって、上記長手軸方向に延在する第1の内腔と第2の内腔とを有するシースと、上記第1の内腔に配置されている内視カメラと、上記第2の内腔に上記長手軸方向に移動可能に挿入されているシャフトと上記シャフトの遠位側に設けられたバルーンとを有するバルーンカテーテルと、を備える気管支鏡と、遠位端が上記バルーンの遠位端よりも遠位側に位置し、気管支末梢部を探知する探知棒と、を備える。

Description

医療器具セット、及びその使用方法
 本発明は、安全に気管支末梢部を観察し易い医療器具セット、及びその使用方法に関する。
 これまでに肺疾患として慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性気管支炎、肺癌等の様々な疾患が知られている。これらの肺疾患に対して、様々な検査、処置が行われており、種々の検査方法や治療器具等が知られている。
 例えば特許文献1には、シャフトと画像検出器とガイドワイヤとを備え、該シャフト本体の遠位端に設けられたバルーン部分を備える内視鏡カテーテルが開示されている。更に特許文献1には上記内視鏡カテーテルにより、気管支のような生体内の管腔において、所望の位置にまでカテーテルを前進させ、かつ画像診断を行うことができることが記載されている。
特開2016-182302号公報
 肺癌の中には気管支末梢部に発生するものがある。しかし、気管支末梢部は極めて細い部分であるため、従来の技術では気管支鏡を気管支末梢部にまで挿入して内視カメラにより観察することは困難であった。例えば特許文献1の内視鏡カテーテルでは、バルーンを加圧した状態で気管支鏡を気管支に挿入するものであるため挿入抵抗が大きく、また内視鏡カテーテルの外側面にバルーンを設けているためバルーンの径も大きく、気管支末梢部に挿入することは困難であった。更に気管支末梢部の末端は臓側胸膜と隣接する部分であり、臓側胸膜を傷付けると肺に穴が開いて気胸になるおそれがあるため、観察に際しての安全性が求められている。
 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、安全に気管支末梢部を観察し易い医療器具セット、及びその使用方法に関する。
 上記課題を解決することのできた本発明に係る医療器具セットは、以下の通りである。
 [1]長手軸方向を有するシースであって、上記長手軸方向に延在する第1の内腔と第2の内腔とを有するシースと、上記第1の内腔に配置されている内視カメラと、上記第2の内腔に上記長手軸方向に移動可能に挿入されているシャフトと上記シャフトの遠位側に設けられたバルーンとを有するバルーンカテーテルと、を備える気管支鏡と、
 遠位端が上記バルーンの遠位端よりも遠位側に位置し、気管支末梢部を探知する探知棒と、を備えることを特徴とする医療器具セット。
 気管支鏡がシースの第2の内腔に長手軸方向に移動可能に挿入されているバルーンカテーテルを備えることにより、バルーンをシースの第2の内腔から遠位側に押し出して拡張、収縮した後、第2の内腔内に引き戻すことができる。これによりバルーンにより気管支末梢を拡張した後、バルーンを収縮させた状態で気管支鏡を気管支末梢に挿入することができるため、挿入時の抵抗を低減することができる。またバルーンカテーテルを挿入するに当たって、勢いよく挿入し過ぎると気管支末梢部の末端に隣接する臓側胸膜を傷つけてしまうおそれがあるが、気管支末梢部を探知する探知棒を用いることにより、気管支末梢部の末端の位置を探知することができるため、臓側胸膜の損傷を回避し易くすることができる。
 更に本発明の医療器具セットの好ましい態様は以下の[2]~[14]の通りである。
 [2]上記気管支鏡の第2の内腔には、上記探知棒が挿入されている[1]に記載の医療器具セット。
 [3]上記シャフトと、上記探知棒は、それぞれX線不透過部を備えている[1]または[2]に記載の医療器具セット。
 [4]上記探知棒のX線不透過部は、上記シャフトのX線不透過部よりも遠位側に位置する[3]に記載の医療器具セット。
 [5]上記シャフトは、上記バルーンの上記シャフトに固定されていない非固定部の近位端よりも近位側に上記X線不透過部を備えている[3]または[4]に記載の医療器具セット。
 [6]上記X線不透過部は、X線不透過性マーカーである[3]~[5]のいずれかに記載の医療器具セット。
 [7]上記バルーンの上記シャフトに固定されていない非固定部の遠位端から、上記探知棒の遠位端までの上記シャフトの長手軸方向の距離(mm)は、上記バルーンの内部に流体が注入された状態における上記バルーンの上記シャフトの長手軸方向中心における外径(mm)の0.5倍以上の距離である[1]~[6]のいずれかに記載の医療器具セット。
 [8]更に、上記第2の内腔にガイドワイヤを備える[1]~[7]のいずれかに記載の医療器具セット。
 [9]上記探知棒の遠位端部は、長手軸方向の断面図において、曲率半径が0.1mm以上、10mm以下の曲線部を備えている[1]~[8]のいずれかに記載の医療器具セット。
 [10]上記探知棒は、樹脂を含有する[1]~[9]のいずれかに記載の医療器具セット。
 [11]上記探知棒は、金属を含有する[1]~[10]のいずれかに記載の医療器具セット。
 [12]上記探知棒は、長手軸方向を有する内腔を備える[1]~[11]のいずれかに記載の医療器具セット。
 [13]上記探知棒は、円柱状部を備え、上記円柱状部の外径の長さ(mm)は、上記バルーンの近位端における上記シャフトの外径よりも小さい[1]~[12]のいずれかに記載の医療器具セット。
 [14]上記探知棒は、円柱状部と、上記円柱状部の遠位端に設けられた球状部とを備え、上記球状部の外径は、上記円柱状部の外径よりも大きい[1]~[13]のいずれかに記載の医療器具セット。
 更に本発明には、以下の医療器具セットの使用方法も含まれる。
 [15]上記探知棒を上記第2の内腔に挿入し、上記探知棒の遠位端部を上記第2の内腔の遠位端から押し出した後に、上記バルーンを上記第2の内腔の遠位端から押し出す工程を含むことを特徴とする[1]~[14]のいずれかに記載の医療器具セットの使用方法。
 本発明によれば、上記構成により、安全に気管支末梢部を観察し易い医療器具セット、及びその使用方法を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る医療器具セットの斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る医療器具セットの使用方法を示す側面図(一部断面図)である。 図3は、本発明の実施の形態に係る医療器具セットの使用方法を示す側面図(一部断面図)である。 図4は、本発明の実施の形態に係る医療器具セットの使用方法を示す側面図である。 図5は、図3の領域Aにおけるバルーンカテーテルの長手軸方向の断面図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る探知棒の一例の長手軸方向の断面図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る探知棒の他の一例の長手軸方向の断面図である。 図8は、本発明の実施の形態に係る探知棒の他の一例の長手軸方向の断面図である。 図9は、本発明の実施の形態に係る探知棒の他の一例の長手軸方向の断面図である。 図10は、図3の領域Aにおけるバルーンカテーテルの長手軸方向の断面の他の一例を示す断面図である。 図11は、本発明の実施の形態に係る気管支鏡におけるシースの遠位端の平面図である。
 以下では、下記実施の形態に基づき本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、各図面において、便宜上、部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、明細書や他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
 本発明の医療器具セットは、長手軸方向を有するシースであって、上記長手軸方向に延在する第1の内腔と第2の内腔とを有するシースと、上記第1の内腔に配置されている内視カメラと、上記第2の内腔に上記長手軸方向に移動可能に挿入されているシャフトと上記シャフトの遠位側に設けられたバルーンとを有するバルーンカテーテルと、を備える気管支鏡と、遠位端が上記バルーンの遠位端よりも遠位側に位置し、気管支の末梢部を探知する探知棒と、を備えるものである。
 本発明の医療器具セットは、気管支鏡がシースの第2の内腔に長手軸方向に移動可能に挿入されているバルーンカテーテルを備えることにより、バルーンをシースの第2の内腔から遠位側に押し出して拡張、収縮した後、第2の内腔内に引き戻すことができる。これによりバルーンで気管支末梢を拡張した後、バルーンを収縮させた状態で気管支鏡を気管支末梢に挿入することができるため、挿入時の抵抗を低減することができる。またバルーンカテーテルを挿入するに当たって、気管支末梢部を探知する探知棒を用いることにより、気管支末梢部の末端の位置を探知することができるため、バルーンカテーテルによる臓側胸膜の損傷を回避し易くすることができる。このように本発明の医療器具セットは、挿入時の抵抗を低減することができ、且つバルーンカテーテルによる臓側胸膜の損傷を回避し易くすることができるため、安全に気管支末梢部を観察し易いものである。
 以下では図1~11を参照して、本発明の実施の形態に係る医療器具セット、及びその使用方法について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る医療器具セットの斜視図である。図2~4は、本発明の実施の形態に係る医療器具セットの使用方法を示す側面図である。なお図2、3中、ハッチング部分はシースの断面である。更に図3中、1点鎖線はバルーンのシャフトの長手軸方向中心における外径を示す。図5は、図3の領域Aにおけるバルーンカテーテルの長手軸方向の断面図である。図6は、本発明の実施の形態に係る探知棒の一例の長手軸方向の断面図である。図7~9は、本発明の実施の形態に係る探知棒の他の一例の長手軸方向の断面図である。図10は、図3の領域Aにおけるバルーンカテーテルの長手軸方向の断面の他の一例を示す断面図である。図11は、本発明の実施の形態に係る気管支鏡におけるシースの遠位端の平面図である。
 図1、2に示す通り、医療器具セット80は、気管支鏡50と、探知棒60とを備える。そのうち気管支鏡50は、長手軸方向Xを有するシースであって、長手軸方向Xに延在する第1の内腔1と第2の内腔2とを有するシース5を備える。シース5は、第1の内腔1と第2の内腔2を有するものであれば特に限定されないが、外径が6mm以下であるものが好ましく、外径が3mm以下であるものがより好ましい。これにより内径が2mm以下の気管支末梢へシース5を挿入し易くすることができる。一方、シース5の外径の下限は、後述する内視カメラ10の寸法等を考慮すると、1mm以上が好ましく、2mm以上がより好ましい。シース5の素材は、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、エポキシ系樹脂、天然ゴム等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
 図2に示す通り、第1の内腔1には内視カメラ10が配置されている。内視カメラ10は、長手軸方向Xに移動しないように第1の内腔1に固定されていることが好ましい。内視カメラ10は、特に限定されず、例えば対物レンズ11と画像伝達手段12とを備えるものが挙げられる。画像伝達手段12としては、光学ファイバーにより構成されるイメージガイドファイバー、多数のレンズにより構成されるリレーレンズ等が挙げられる。内視カメラ10により得られた画像情報は、例えば図1の気管支鏡50のコネクター部53を介して表示装置にまで伝達されて、表示装置に表示される。
 図2に示す通り、シース5の第2の内腔2には、シャフト21とシャフト21の遠位側に設けられたバルーン22とを有するバルーンカテーテル20が長手軸方向Xに移動可能に挿入されている。具体的には、図1に示す気管支鏡50の挿入孔52からバルーンカテーテル20がシース5の第2の内腔2内に挿入され、バルーンカテーテル20は固定されていないため長手軸方向Xに移動可能になっている。更にバルーン22は、流体を注入して陽圧がかけられる加圧内腔26を備えているものである。これらの構成により、図3に示すように第2の内腔2内に挿入されているバルーン22を第2の内腔2から遠位側に押してバルーン22を拡張したり、バルーン22を収縮した後、第2の内腔2内に引き戻したりすることができる。更にこれにより、バルーン22を第2の内腔2内に収納した状態で、拡張された気管支末梢にシース5を挿入することができる。
 探知棒60は、図2、4に示す通り、遠位端60Bがバルーン22の遠位端22Bよりも遠位側に位置し、気管支末梢部101を探知する。探知棒60は、遠位端60Bを気管支末梢部101に接触させたときの感触により気管支末梢部101を探知できるものであればよく、長手軸方向の長さ、及び太さについては特に限定されない。図2、4に示す通り、探知棒60をバルーンカテーテル20よりも先行させて気管支末梢部101を探知することにより、例えば探知棒60の挿入長に基づいて、気管支末梢部101までの距離を把握することができる。その結果、バルーンカテーテル20を押し込み過ぎることに伴う臓側胸膜の損傷を回避し易くすることができる。
 気管支鏡50の第2の内腔2には、探知棒60が挿入されていることが好ましい。即ち、バルーンカテーテル20が挿入されている内腔と同じ内腔に探知棒60が挿入されていることにより、探知棒60を挿入するための内腔を別途設ける必要が無くなるため、シース5の外径を低減し易くすることができる。
 シャフト21と、探知棒60は、それぞれX線不透過部を備えていることが好ましい。X線不透過部は、X線不透過性物質を含む部分である。図2、3、5等ではシャフト21の内管21aはX線不透過部25を備えており、探知棒60はX線不透過部65を備えている。探知棒60は、挿入時の感触により気管支末梢部101を探知することが可能であるが、X線不透過部65を備えることにより、X線透視画像やCT等により探知棒60の位置を把握し易くできるため、気管支末梢部101を探知し易くすることができる。シャフト21のX線不透過部25についても、X線不透過部25を備えることにより、X線透視画像やCT等によりシャフト21の位置を把握し易くできる。またX線不透過部25は、シャフト21の一部に限らずシャフト21の近位端から遠位端にわたって存在していてもよい。またX線不透過部65は探知棒60の一部に限らず探知棒60の近位端から遠位端にわたって存在していてもよい。
 X線不透過性物質として、例えば鉛、バリウム、ヨウ素、タングステン、金、白金、イリジウム、白金イリジウム合金、ステンレス、チタン、コバルトクロム合金、パラジウム、及びタンタルよりなる群から選択される少なくとも1種が挙げられる。
 探知棒60のX線不透過部65は、図2、3に示すようにシャフト21のX線不透過部25よりも遠位側に位置することが好ましい。これにより気管支100内における探知棒60とシャフト21の位置関係が把握し易くなるため、探知棒60の遠位端Bよりも遠位側にバルーンカテーテル20を押し込んでしまうことに伴う臓側胸膜の損傷を回避し易くすることができる。
 シャフト21はX線不透過部25を備え、探知棒60はX線不透過部65を備えていなくともよい。このように探知棒60は、X線不透過部65を備えていなくとも、挿入時の感触により気管支末梢部101を探知することができる。更に探知棒60の挿入長等に基づいて、気管支末梢部101までの距離を把握することにより、バルーンカテーテル20を押し込み過ぎることに伴う臓側胸膜の損傷を回避し易くすることができる。
 シャフト21は、図2、3、5に示すようにバルーン22のシャフト21に固定されていない非固定部28の近位端28Aよりも近位側にX線不透過部25を備えていることが好ましい。これによりバルーン22の体内における位置を把握し易くすることができる。
 シャフト21は、バルーン22が固定されている遠位側の固定部27、及び近位側の固定部27のうち少なくとも一方にX線不透過部25を備えていることが好ましく、遠位側の固定部27、及び近位側の固定部27にX線不透過部25を備えることがより好ましい。これによりバルーン22の体内における位置を把握し易くすることができる。
 シャフト21は、バルーン22のシャフト21の長手軸方向中心22Cから20mm以内の領域にX線不透過部25を備えていることが好ましく、15mm以内の領域にX線不透過部25を備えていることがより好ましく、10mm以内の領域にX線不透過部25を備えていることが更に好ましい。これによりバルーン22により拡張する気管支末梢部101の拡張部位を把握し易くすることができる。
 X線不透過部25は、1カ所に限らず2カ所以上、シャフト21に設けられていてもよい。例えばバルーン22が直管部23を備える場合、シャフト21の直管部23の近位端23Aと遠位端23Bに対応する位置にX線不透過部25がそれぞれ設けられていることが好ましい。これにより、直管部23による気管支末梢部101の拡張部位を把握し易くすることができる。
 X線不透過部65は、1カ所に限らず2カ所以上、探知棒60に設けられていてもよい。X線不透過部65は、探知棒60の遠位端60Bから長手軸方向に20mm以内の領域に設けられていることが好ましく、15mm以内の領域に設けられていることがより好ましい。これにより探知棒60の遠位端60Bの位置を把握し易くすることができる。一方、X線不透過部65が後述するX線不透過性マーカーである場合には、X線不透過部65は、探知棒60の遠位端60Bから長手軸方向に0.5mm以上離れた領域に設けられていることが好ましく、1.0mm以上離れた領域に設けられていることがより好ましい。これによりX線不透過性マーカーによる気管支末梢部101の損傷を回避し易くすることができる。また探知棒60が後述する球状部62を備える場合、球状部62の近位端に隣接するようにX線不透過性マーカーが設けられていることが好ましい。
 X線不透過部25、及びX線不透過部65のうち少なくとも一方は、X線不透過性マーカーであってもよい。X線不透過性マーカーの形状は、特に限定されないが、リング状、らせん状等が挙げられる。X線不透過性マーカーを構成する素材として、上記X線不透過性物質が挙げられる。X線不透過性マーカーの長手軸方向の長さは、好ましくは1.0mm以上、より好ましくは1.5mm以上であり、好ましくは20mm以下、より好ましくは15mm以下である。
 X線不透過部25とX線不透過部65は、X線不透過性マーカーであってもよい。またX線不透過部25とX線不透過部65が、X線不透過性物質から形成される部分を含んでいるか、もしくは素材にX線不透過性物質を混練して形成された部分であってもよい。またX線不透過部25がX線不透過性マーカーであり、且つX線不透過部65がX線不透過性物質から形成される部分を含んでいるか、もしくは素材にX線不透過性物質を混練して形成された部分であってもよい。またX線不透過部25が、X線不透過性物質から形成される部分を含んでいるか、もしくは素材にX線不透過性物質を混練して形成された部分であり、且つX線不透過部65がX線不透過性マーカーであってもよい。これらのうちX線不透過部25がX線不透過性マーカーであり、且つX線不透過部65がX線不透過性物質から形成される部分を含んでいるか、もしくは素材にX線不透過性物質を混練して形成された部分であることが好ましい。X線不透過性物質から形成される部分としては、X線不透過性物質から形成された線材が存在する部分が挙げられる。またX線不透過性物質から形成される部分を含んでいる態様として、X線不透過性物質から形成された線材に樹脂が少なくとも一部に付着している態様が挙げられる。また素材にX線不透過性物質を混練して形成された部分としては、X線不透過性物質の微粒子を樹脂に混練して形成された部分が挙げられる。
 バルーン22のシャフト21に固定されていない非固定部28の遠位端28Bから、探知棒60の遠位端60Bまでのシャフト21の長手軸方向の距離(mm)は、バルーン22の内部に流体が注入された状態におけるバルーン22のシャフト21の長手軸方向中心22Cにおける外径(mm)の0.5倍以上の距離であることが好ましい。気管支末梢部101の末端に近づけば近づく程、バルーン22の拡張時に気管支末梢部101が損傷し易くなるが、上記0.5倍以上の長さであることにより、バルーン22が気管支末梢部101の末端に近づき過ぎることに伴う損傷を回避し易くすることができる。そのため遠位端28Bから遠位端60Bまでのシャフト21の長手軸方向の距離(mm)は、バルーン22の長手軸方向中心22Cにおける外径(mm)の0.7倍以上であることがより好ましく、0.9倍以上であることが更に好ましく、1.0倍以上であることが更により好ましい。一方、遠位端28Bから遠位端60Bまでのシャフト21の長手軸方向の距離をバルーン22の長手軸方向中心22Cにおける外径(mm)の7.0倍以下とすることにより、気管支末梢部101の末端の近傍を拡張し易くすることができる。そのため遠位端28Bから遠位端60Bまでのシャフト21の長手軸方向の距離は、バルーン22の長手軸方向中心22Cにおける外径(mm)の7.0倍以下であることが好ましく、5.0倍以下であることがより好ましく、3.0倍以下であることが更に好ましい。
 医療器具セット80は、更に、第2の内腔2にガイドワイヤ70を備えていてもよい。例えばガイドワイヤ70を第2の内腔2内にてバルーンカテーテル20の内部に配置し、ガイドワイヤ70で誘導(先行)しながらバルーンカテーテル20を挿入することにより、スムーズにバルーンカテーテル20を気管支末梢部101にまで挿入し易くすることができる。
 ガイドワイヤ70の素材としては金属が挙げられ、金属としては、ステンレス鋼、Ni-Ti超弾性合金等が挙げられる。ガイドワイヤ70の長手軸方向に垂直な方向の断面における形状としては丸形、矩形が挙げられる。またガイドワイヤ70の外径は、探知棒60の外径より小さいことが好ましい。
 ガイドワイヤ70は、X線不透過部を備えていてもよい。ガイドワイヤ70のX線不透過部は、シャフト21のX線不透過部25よりも遠位側に位置することが好ましい。これにより、ガイドワイヤ70とシャフト21との位置関係を把握し易くすることができる。ガイドワイヤ70のX線不透過部のその他の構成は、X線不透過部25や、X線不透過部65の記載を参照することができる。
 探知棒60の遠位端部60bは、長手軸方向の断面図において、曲率半径が0.1mm以上、10mm以下の曲線部を備えていることが好ましい。曲率半径が0.1mm以上であることにより気管支末梢部101の損傷を回避し易くすることができる。そのため曲率半径は、より好ましくは0.2mm以上、更に好ましくは0.4mm以上である。一方、10mm以下であることにより、探知棒60を気管支末梢部101に挿入し易くすることができる。そのため曲率半径は、好ましくは10mm以下、より好ましくは8mm以下、更に好ましくは6mm以下である。
 探知棒60の遠位端部60bの形状は、特に限定されないが円柱状、半球状、球状、テーパー状等が挙げられる。このうち半球状、又は球状が、気管支末梢部101の損傷を回避し易くすることができるため好ましい。なお球状の遠位端部60bとして、図6、7に示す形態が挙げられ、半球状の遠位端部60bとして、図8に示す形態が挙げられる。テーパー状の遠位端部60bとして、図9に示す遠位側に向かって縮径する形態が挙げられる。また探知棒60の遠位端部60b以外の部分の形状として、円柱状、多角柱状、又はこれらが遠位側に向かって縮径する形状等が挙げられる。このうち円柱状が柔軟性を発揮し易いため好ましい。
 探知棒60は、図2、3等に示すように、円柱状部61と、円柱状部61の遠位端に設けられた球状部62とを備え、球状部62の外径は、円柱状部61の外径よりも大きいことが好ましい。球状部62の外径が、円柱状部61の外径よりも大きいことにより、探知棒60の遠位端部60bによる気管支末梢部101の損傷を回避し易くすることができる。
 探知棒60は、円柱状部61を備え、円柱状部61の外径の長さ(mm)は、バルーン22の近位端22Aにおけるシャフト21の外径よりも小さいことが好ましい。これにより探知棒60を気管支末梢部101に挿入し易くすることができる。一方、円柱状部61の外径の長さ(mm)は、バルーン22の遠位端22Bにおけるシャフト21の外径の0.3倍以上、1.1倍以下であることが好ましい。これにより気管支末梢部101の末端の感触を伝え易くすることができる。なお図3では、近位端22Aにおけるシャフト21の外径は、近位端22Aにおけるシャフト21の外管21bの外径に相当し、遠位端22Bにおけるシャフト21の外径は、遠位端22Bにおけるシャフト21の内管21aの外径に相当する。
 探知棒60は、樹脂を含有することが好ましい。探知棒60は、樹脂を含むことにより柔軟性を向上することができる。当該樹脂として、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、シリコーン系樹脂、天然ゴム等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの樹脂のうちエラストマー樹脂は、柔軟性に優れるため好ましい。即ち、ポリアミド系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、塩化ビニル系エラストマー、及びシリコーン系エラストマーよりなる群から選択される少なくとも1種が好ましい。また当該樹脂にX線不透過性物質を混錬して成形することにより、X線不透過部65を形成してもよい。また探知棒60は、当該樹脂からなるものであってもよい。探知棒60として、具体的には樹脂線が挙げられ、樹脂線の厚さ方向断面における外形としては、例えば円形、楕円形、矩形等が挙げられる。
 探知棒60は、金属を含有することが好ましい。探知棒60として、具体的には金属線が挙げられ、例えば金属線の遠位端部が上記樹脂により被覆されたものや、金属線の遠位端部が金属コイルにより被覆されたものが遠位端部の柔軟性を向上し易いため好ましい。当該金属線や金属コイルの素材として、ニッケルチタン合金等の形状記憶合金、ステンレス鋼、チタン、コバルトクロム合金、タングステン合金等が挙げられる。このうちステンレス鋼が好ましい。金属線の厚さ方向断面における外形としては、例えば円形、楕円形、矩形等が挙げられる。
 探知棒60は、図6に示す通り、長手軸方向Xを有する内腔63を備えることが好ましい。これにより探知棒60の柔軟性を向上して、安全性を向上することができる。また内腔63を介して気管支拡張剤等の薬剤を投与してもよい。
 探知棒60は、図7~9に示す通り、中実材により形成されていてもよい。探知棒60が中実材により形成されていることにより、気管支末梢部101の末端の感触を伝え易くすることができる。
 探知棒60の遠位端部60bは、下記曲げ荷重の測定方法により求められる1.0mm押し込み時の曲げ荷重が0.17N以下であることが好ましい。遠位端部60bの1.0mm押し込み時の曲げ荷重が0.17N以下であることにより、気管支末梢101の損傷を回避し易くすることができる。遠位端部60bの1.0mm押し込み時の曲げ荷重は、より好ましくは0.16N以下、更に好ましくは0.15N以下、更により好ましくは0.08N以下である。下限は特に限定されないが、例えば0.001N以上であってもよい。
[曲げ荷重の測定方法]
 ステンレス製の長さ方向の長さが5cm以上、長さ方向に垂直な方向の幅が2cm以上、厚さが2cm以上である直方体の下側ブロックと、ステンレス製の長さ方向の長さが5cm以上、長さ方向に垂直な方向の幅が2cm以上、厚さが2cm以上である直方体の上側ブロックとを用意する。次に探知棒60の長手軸方向が下側ブロックと上側ブロックの長さ方向と平行になるように探知棒60を下側ブロックと上側ブロックの間に配置する。次に下側ブロックの遠位端と、上側ブロックの遠位端と、探知棒60の遠位端60Bから長手軸方向に3cm離れた点とが探知棒60の長手軸方向に揃うように位置合わせし、探知棒60を下側ブロックと上側ブロックで挟み込んで固定する。次に探知棒60の遠位端60Bから長手軸方向に1.0mm離れた位置までの部分を、加圧面が矩形である加圧子により探知棒60の長手軸方向に垂直な方向に1.0mm押し込んだ時の荷重(N)を測定する。
 探知棒60の近位端部には、滑り止め防止等のために凸部、または凹部が設けられていてもよい。また探知棒60の近位端部は、気管支鏡50等に固定されていなくてもよいし、固定されていてもよい。具体的には探知棒60の近位端部は、例えばシース5、バルーンカテーテル20等に固定されていてもよい。
 図3に示すように、加圧内腔26に流体が注入された加圧状態のバルーン22のシャフト21の長手軸方向中心22Cにおける外径(mm)は、シース5の遠位端5Bにおけるシース5の外径(mm)よりも大きいことが好ましい。これにより、気管支末梢部101の内径をシース5の外径よりも大きくし易くすることができるため、シース5を気管支末梢部101に挿入し易くすることができる。バルーン22の長手軸方向中心22Cにおける外径(mm)は、シース5の遠位端5Bにおけるシース5の外径(mm)の1.2倍以上であることがより好ましく、1.5倍以上であることが更に好ましく、2.0倍以上であることが更により好ましく、2.5倍以上であることが特に好ましい。一方、バルーン22の長手軸方向中心22Cにおける外径(mm)をシース5の遠位端5Bにおけるシース5の外径(mm)の5.0倍以下とすることにより気管支末梢部101の損傷を回避し易くすることができる。そのため好ましくは5.0倍以下、より好ましくは4.5倍以下、更に好ましくは4.0倍以下、更により好ましくは3.5倍以下である。
 バルーン22の形状は特に限定されないが、図3に示すような直管部23とテーパー部24を備えるものであってもよいし、球状部または長球状部を備えるものであってもよい。バルーン22は、気管支末梢部101の内壁との接触面積が大きい程、気管支末梢部101を拡張し易いため、直管部または長球状部を備えることが好ましく、直管部を備えることがより好ましい。一方、バルーン22の長手軸方向の長さが短い程、バルーン22を拡張、収縮した後に第2の内腔2に収納し易くなるため、球状部であれば収納し易くなる。
 バルーン22が直管部23を備える場合、加圧内腔26に流体が注入された加圧状態において、直管部23の近位端23Aから遠位端23Bまでのシャフト21の長手軸方向の長さ(mm)は、バルーン22のシャフト21の長手軸方向中心22Cにおける外径(mm)以上の長さであることが好ましい。これにより気管支末梢部101を広範囲に拡張し易くすることができるため、気管支末梢部101にシース5を挿入し易くすることができる。そのため近位端23Aから遠位端23Bまでの長さ(mm)は、バルーン22の長手軸方向中心22Cにおける外径(mm)の1.1倍以上であることがより好ましく、1.2倍以上であることが更に好ましい。一方、近位端23Aから遠位端23Bまでの長さ(mm)の上限は、特に限定されず、例えばバルーン22の長手軸方向中心22Cにおける外径(mm)の5倍以下であってもよい。
 バルーン22が球状部または長球状部を備える場合、球状部または長球状部の近位端から遠位端までのシャフト21の長手軸方向の長さ(mm)は、バルーン22のシャフト21の長手軸方向中心22Cにおける外径(mm)以上の長さであることが好ましい。これにより気管支末梢部101を広範囲に拡張し易くすることができるため、気管支末梢部101にシース5を挿入し易くすることができる。そのため近位端から遠位端までの長さ(mm)は、バルーン22の長手軸方向中心22Cにおける外径(mm)の1.1倍以上であることがより好ましく、1.2倍以上であることが更に好ましい。一方、上記近位端から遠位端までの長さ(mm)の上限は、特に限定されず、例えばバルーン22の長手軸方向中心22Cにおける外径(mm)の5倍以下であってもよい。
 バルーン22はノンコンプライアントバルーン、またはセミコンプライアントバルーンであることが好ましい。これらは流体を注入する圧力が一定以上になると拡張し難くなるものであるため、バルーン22が拡張し過ぎることによる気管支末梢部101の損傷を回避し易くすることができる。このうちセミコンプライアントバルーンは、安全性と気管支末梢部101の拡張を両立し易いためより好ましい。ノンコンプライアントバルーンは、バルーンの規定圧(公称値となる圧力=ノミナル圧)の50%から規定圧まで加圧した場合のバルーン22の長手軸方向中心22Cにおける外径変化率が4%以下のものである。一方、セミコンプライアントバルーンは、バルーンの規定圧(公称値となる圧力=ノミナル圧)の50%から規定圧まで加圧した場合のバルーン22の長手軸方向中心22Cにおける外径変化率が4%超、15%以下のものである。上記規定圧は、好ましくは2atm以上、20atm以下、より好ましくは3atm以上、10atm以下である。
 バルーン22を構成する樹脂としては、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、シリコーン系樹脂、天然ゴム等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
 バルーン22は、拡張圧に対する寸法安定性を高めるために、上記樹脂により形成した樹脂層の外側面に補強材を設けて構成してもよい。補強材としては、例えば、繊維材料を用いることができる。補強材は、樹脂層の外側面の全体に隙間なく設けてもよく、樹脂層の外側面の一部のみに設けてもよい。補強材として用いる繊維材料としては、ポリアリレート繊維、アラミド繊維、超高分子量ポリエチレン繊維、PBO繊維、炭素繊維等が挙げられる。これらの繊維材料は、モノフィラメントであっても、マルチフィラメントであってもよい。
 バルーン22の加圧内腔26に注入する流体は、特に限定されず、液体、または気体のいずれであってもよい。流体は、例えばシリンジ、インデフレーター、ポンプ等により加圧して加圧内腔26に注入すればよい。
 バルーン22の個数は、1個に限定されず2個以上であってもよい。バルーン22の数は少ない程、第2の内腔2から出し入れし易いため、バルーン22の個数は1個であることが好ましい。
 シース5の長手軸方向に垂直な方向の断面において、第2の内腔2の面積(mm)は、収縮状態におけるバルーン22の外周線に囲まれた領域の面積(mm)の1.2倍以上であることが好ましい。これにより第2の内腔2内にバルーン22を配置させた状態においても、陰圧をかけてシース5の遠位端5Bを気管支100の内壁に吸着させ易くすることができる。更に、シース5の遠位端5Bを気管支100の内壁に吸着させた状態で摺動させることにより内視カメラ10に付着した気管支100内の夾雑物を拭うことができる。そのため、第2の内腔2の面積(mm)は、収縮状態におけるバルーン22の外周線に囲まれた領域の面積(mm)の1.3倍以上であることがより好ましく、1.4倍以上であることが更に好ましい。一方、第2の内腔2の面積(mm)を、収縮状態におけるバルーン22の外周線に囲まれた領域の面積(mm)の8倍以下とすることにより、シース5の遠位端5Bを気管支100の内壁に吸着させ過ぎることに伴う損傷を回避し易くすることができる。より好ましくは6.5倍以下、更に好ましくは5倍以下である。
 シャフト21は、図2、3、5に示す通り、内管21aと外管21bと有していてもよい。内管21aは、ガイドワイヤ等の挿通路として用いることができる。また図2、3、5では、バルーン22の遠位端側が、遠位側の固定部27により内管21aに固定されており、バルーン22の近位端側は、近位側の固定部27により外管21bに固定されている。このような構成により、内管21aと外管21bの間の空間を、流体を注入するための流路とすることができ、更に内管21aとバルーン22の間の空間を加圧内腔26とすることができる。また内管21aの遠位端21Bは、図3、5のようにバルーン22の遠位端22Bよりも遠位側に位置していてもよく、遠位端22Bと長手軸方向に揃うように位置していてもよい。
 シャフト21は、図10に示す通り、外管21bと、外管21b内に配置される線状体21cとを備えるものであってもよい。これにより、バルーン22の遠位端側を、遠位側の固定部27により線状体21cに固定し、バルーン22の近位端側を、近位側の固定部27により外管21bに固定することができる。このような構成により、線状体21cと外管21bの間の空間を流体を注入するための流路とすることができ、更に線状体21cとバルーン22の間の空間を加圧内腔26とすることができる。また線状体21cの遠位端21Cは、図10のようにバルーン22の遠位端22Bよりも遠位側に位置していてもよく、遠位端22Bと長手軸方向に揃うように位置していてもよい。
 なおシャフト21は、図示していないが内管21aや外管21bを備えず線状体21cから構成されるものであってもよい。
 内管21aは、例えばポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、塩化ビニル系樹脂、シリコーン系樹脂、及び天然ゴムよりなる群から選択される少なくとも1種を含んでいてもよく、ポリアミド系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、塩化ビニル系エラストマー、及びシリコーン系エラストマーよりなる群から選択される少なくとも1種を含んでいてもよい。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。このうちポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、およびフッ素系樹脂よりなる群から選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
 内管21aは、補強部材を有するものであってもよい。補強部材として、線材が編組された編組体、または線材が螺旋状に巻回されたコイル体が挙げられる。これにより内管21aの強度を向上し易くすることができる。
 補強部材を構成する線材として、金属線、繊維等が挙げられる。金属線を構成する素材として、例えばステンレス鋼、チタン、ニッケルチタン合金、コバルトクロム合金、タングステン合金等が好ましい。このうちステンレス鋼がより好ましい。金属線は、単線であってもよいし、撚線であってもよい。繊維として、例えばポリアリレート繊維、アラミド繊維、超高分子量ポリエチレン繊維、PBO繊維、炭素繊維等が挙げられる。繊維は、モノフィラメントであってもよいし、マルチフィラメントであってもよい。
 外管21bは、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、塩化ビニル系樹脂、シリコーン系樹脂、及び天然ゴムよりなる群から選択される少なくとも1種を含んでいてもよく、ポリアミド系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、塩化ビニル系エラストマー、及びシリコーン系エラストマーよりなる群から選択される少なくとも1種を含んでいてもよい。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。このうちポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、およびポリウレタン系樹脂、よりなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
 線状体21cとして、金属線、樹脂線等が挙げられる。金属線としては、遠位端部が樹脂により被覆されたもの(いわゆるポリマージャケットタイプ)、遠位端部が金属コイルにより被覆されたもの(いわゆるコイルジャケットタイプ)が遠位端部の柔軟性を向上し易いため好ましい。金属線、樹脂線の厚さ方向断面における外形としては、例えば円形、楕円形、矩形等が挙げられる。
 当該金属線や金属コイルの素材として、ニッケルチタン合金等の形状記憶合金、ステンレス鋼、チタン、コバルトクロム合金、タングステン合金等が挙げられる。このうちステンレス鋼が好ましい。
 当該樹脂線や金属線の被覆に用いられる樹脂として、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、塩化ビニル系樹脂、シリコーン系樹脂、天然ゴム等が挙げられる。このうちポリアミド系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、塩化ビニル系エラストマー、及びシリコーン系エラストマーよりなる群から選択される少なくとも1種が好ましい。
 バルーンカテーテル20は、図10に示す通り、非固定部28の遠位端28Bから遠位側に向かって延在する棒状部59を備えることが好ましい。
 バルーンカテーテル20は、下記曲げ荷重の測定方法により求められる棒状部59の1.0mm押し込み時の曲げ荷重が0.17N以下であることが好ましい。棒状部59の1.0mm押し込み時の曲げ荷重が0.17N以下であることにより、気管支末梢部101の損傷を回避し易くすることができる。棒状部59の1.0mm押し込み時の曲げ荷重は、より好ましくは0.15N以下、更に好ましくは0.12N以下、更により好ましくは0.08N以下である。下限は特に限定されないが、例えば0.003N以上であってもよい。
[曲げ荷重の測定方法]
 ステンレス製の長さ方向の長さが5cm以上、長さ方向に垂直な方向の幅が2cm以上、厚さが2cm以上である直方体の下側ブロックと、ステンレス製の長さ方向の長さが5cm以上、長さ方向に垂直な方向の幅が2cm以上、厚さが2cm以上である直方体の上側ブロックとを用意する。次にシャフト21の長手軸方向が下側ブロックと上側ブロックの長さ方向と平行になるようにバルーンカテーテル20を下側ブロックと上側ブロックの間に配置する。次に下側ブロックの遠位端と、上側ブロックの遠位端と、バルーン22の非固定部28の遠位端28Bとがシャフト21の長手軸方向に揃うように位置合わせし、バルーンカテーテル20を下側ブロックと上側ブロックで挟み込んで固定する。次に棒状部59の遠位端からシャフト21の長手軸方向に1.0mm離れた位置までの部分を、加圧面が矩形である加圧子によりシャフト21の長手軸方向に垂直な方向に1.0mm押し込んだ時の荷重(N)を測定する。
 図1に示す通り、バルーンカテーテル20は、近位側にハンドル部29を有することが好ましい。ハンドル部29は、内管21aと連通する長手軸方向に延在する内腔を有していることが好ましい。当該内腔は、ガイドワイヤ等の挿通路として用いることができる。またハンドル部29は、流体の注入部29aを備え、バルーン22の加圧内腔26に流体を注入するための流路と連通する内腔を有していることが好ましい。
 第2の内腔2の近位端側には、陰圧発生装置が連結されていることが好ましい。陰圧発生装置としてポンプを有する陰圧発生装置が挙げられる。陰圧発生装置(図示せず)は、例えば図1に示すように、シース5の第2の内腔2の近位端に直接、又は間接に連通している陰圧発生装置取付け口51に取付ければよい。
 図11に示す通り、シース5の遠位端5Bにおいて、第2の内腔2の中心と対物レンズ11の中心の距離は、第2の内腔2の径の2倍以下であることが好ましい。これによりシース5の遠位端5Bを気管支100の内壁に吸着、摺動させたときに対物レンズ11に付着した夾雑物を除去し易くすることができる。より好ましくは1.5倍以下、更に好ましくは1.2倍以下である。一方、下限は例えば0.6倍以上であってもよい。
 図11に示す通り、シース5の遠位端5Bにおいて、第2の内腔2の中心は、シース5の中心に位置しないことが好ましい。これにより、シース5を長手軸方向に回転等させることにより、第2の内腔2の遠位端2Bを所望の位置に吸着させ易くすることができる。
 シース5の遠位端5Bにおいて、第2の内腔2の径の長さ(mm)は、対物レンズ11の径(mm)以上の長さであることが好ましい。これによりシース5の遠位端5Bを気管支100の内壁に吸着させ易くすることができ、対物レンズ11に付着した夾雑物を除去し易くすることができる。第2の内腔2の径の長さ(mm)は、対物レンズ11の径(mm)の1.2倍以上であることがより好ましく、1.5倍以上であることが更に好ましい。一方、第2の内腔2の径の長さ(mm)は、対物レンズ11の径(mm)の3.0倍以下であってもよく、2.5倍以下であってもよい。
 シース5の遠位端5Bにおいて、シース5の外周により囲まれた領域の面積を100面積%としたとき、第2の内腔2の面積率は10面積%以上であることが好ましい。これにより、吸着力が向上してシース5の遠位端5Bを気管支100の内壁に吸着させ易くすることができる。より好ましくは15面積%以上、更に好ましくは20面積%以上である。一方、上限は特に限定されないが、例えば80面積%以下であってもよく、60面積%以下であってもよい。
 シース5の長手軸方向において、対物レンズ11の遠位端は、図2に示す通りシース5の遠位端5Bと同じ位置であるか、又はシース5の遠位端5Bよりも遠位側に位置することが好ましい。これにより対物レンズ11に付着した気管支100内の夾雑物を拭い易くすることができる。またシース5の長手軸方向における対物レンズ11の遠位端とシース5の遠位端5Bと距離は5mm以下であることが好ましく、3mm以下であることがより好ましく、1mm以下であることが更に好ましい。これにより、シース5の遠位端5Bを気管支100の内壁に吸着させ易くすることができる。
 図11に示す通り、シース5は、長手軸方向Xを有する第3の内腔3を備えていてもよく、更に長手軸方向Xを有する第4の内腔4を備えていてもよい。更に第3の内腔3には第1の照明レンズ30が挿入されていてもよく、第4の内腔4には第2の照明レンズ40が挿入されていてもよい。これにより気管支末梢部101を観察し易くすることができる。第1の照明レンズ30、第2の照明レンズ40は、それぞれ長手軸方向Xに移動しないように第3の内腔3、第4の内腔4に固定されていることが好ましい。
 シース5の遠位端5Bにおいて、第2の内腔2以外の内腔は封止されていることが好ましい。これにより、第2の内腔2における吸着力を向上し易くすることができる。
 シース5の遠位端5Bから長手軸方向に1cm離れた位置までのシース5の外側面には、第2の内腔2と連通する貫通孔が設けられていないことが好ましい。これにより、第2の内腔2の吸着力を向上し易くすることができる。更に、シース5の遠位端5Bから長手軸方向に3cm離れた位置までのシース5の外側面には、第2の内腔2と連通する貫通孔が設けられていないことがより好ましく、シース5の遠位端5Bから近位端にわたってシース5の外側面には貫通孔が設けられていないことが更に好ましい。
 シース5の近位側には、図1に示すようにシース5の近位側を内蔵するように操作部55が設けられていることが好ましい。操作部55を有することにより、操作者が操作部55を握りながらシース5の挿入角度等を調整することができる。操作部55としては、樹脂製の筐体が挙げられる。
 シース5は近位側で2つ以上に分岐していてもよい。例えば2つに分岐している場合、一方の分岐の第2の内腔2の近位端を操作部55の陰圧発生装置取付け口51と連結し、他方の分岐の第2の内腔2の近位端を操作部55の挿入孔52と連結させればよい。またシース5は近位側で分岐していなくともよい。その場合、例えば第2の内腔2の近位端を陰圧発生装置取付け口51に連結する一方で、第2の内腔2から外側面に向けて貫通孔を設けて当該貫通孔と操作部55内の挿入孔52に通じる通路を連通させればよい。また例えば第2の内腔2の近位端を挿入孔52に連結する一方で、第2の内腔2から外側面に向けて貫通孔を設けて当該貫通孔と操作部55内の陰圧発生装置取付け口51に通じる通路を連通させればよい。
 挿入孔52には、第2の内腔2に陰圧がかけられたときに挿入孔52を封止する封止部材が設けられていることが好ましい。これにより第2の内腔2の吸着力を向上し易くすることができる。挿入孔52には、第2の内腔2に陰圧Nがかけられたときに挿入孔52を封止する封止部材が設けられていることが好ましい。これにより第2の内腔2の吸着力を向上し易くすることができる。当該封止部材として、切れ込みが設けられた鉗子栓が挙げられ、具体的にはYコネクタの切れ込みがあるシリコンロッドが挙げられる。
 更に本発明には、医療器具セット80の使用方法も含まれる。医療器具セット80の使用方法は、探知棒60を第2の内腔2に挿入し、探知棒60の遠位端部60bを第2の内腔2の遠位端2Bから押し出した後に、バルーン22を第2の内腔2の遠位端2Bから押し出す工程を含む。このように探知棒60をバルーンカテーテル20よりも先行させて気管支末梢部101を探知することにより、バルーンカテーテル20を勢いよく挿入し過ぎることに伴う臓側胸膜の損傷を回避し易くすることができる。
 医療器具セット80の使用方法は、更にバルーン22に陽圧をかけてバルーン22を拡張する工程、バルーン22に陰圧をかけてバルーン22を収縮する工程、バルーン22を第2の内腔2内に引き戻す工程、気管支鏡50を遠位側に押し込む工程、及び内視カメラ10で観察する工程を含むことが好ましい。このようにバルーン22により気管支末梢101を拡張して、バルーン22を収縮させた状態で気管支鏡50を気管支末梢部101に挿入することにより、挿入抵抗が低減されるため、挿入し易くすることができる。
 バルーン22の拡張は、図3に示すように探知棒60が第2の内腔2から延出された状態で行ってもよいし、探知棒60を第2の内腔2内に引き戻してから行ってもよい。
 バルーン22に陽圧をかけてバルーン22を拡張する工程において、陽圧をかけるときのシース5の遠位端5Bからバルーン22の非固定部28の近位端28Aまでの距離(mm)は、バルーン22の非固定部28の近位端28Aから遠位端28Bまでの距離(mm)の3倍以下であることが好ましい。これにより、拡張された気管支末梢部101が収縮する前に挿入し易くすることができる。
 医療器具セット80の使用方法は、第2の内腔2に陰圧をかけることによりシース5の遠位端5Bを気管支100の内壁に吸着させる工程を含んでいてもよい。更にシース5の遠位端5Bを気管支100の内壁に吸着させた状態で、シース5の遠位端5Bを摺動させて、内視カメラ10の遠位端に付着した気管支100内の夾雑物を除去する工程を含んでいてもよい。これにより気管支末梢部101を観察し易くすることができる。
 本願は、2019年10月16日に出願された日本国特許出願第2019-189684号に基づく優先権の利益を主張するものである。2019年10月16日に出願された日本国特許出願第2019-189684号の明細書の全内容が、本願に参考のため援用される。
 1 第1の内腔
 2 第2の内腔
 2B 第2の内腔の遠位端
 3 第3の内腔
 4 第4の内腔
 5 シース
 5B シースの遠位端
 10 内視カメラ
 11 対物レンズ
 12 画像伝達手段
 20 バルーンカテーテル
 21 シャフト
 21a 内管
 21b 外管
 21c 線状体
 21C 線状体の遠位端
 22 バルーン
 22A バルーンの近位端
 22B バルーンの遠位端
 22C バルーンのシャフトの長手軸方向中心
 23 直管部
 23A 直管部の近位端
 23B 直管部の遠位端
 24 テーパー部
 25 X線不透過部
 26 加圧内腔
 27 固定部
 28 非固定部
 28A 非固定部の近位端
 28B 非固定部の遠位端
 29 ハンドル部
 29a 注入部
 30 第1の照明レンズ
 40 第2の照明レンズ
 50 気管支鏡
 51 陰圧発生装置取付け口
 52 挿入孔
 53 コネクター部
 55 操作部
 59 棒状部
 60 探知棒
 60B 探知棒の遠位端
 60b 探知棒の遠位端部
 61 円柱状部
 62 球状部
 63 探知棒の内腔
 65 X線不透過部
 70 ガイドワイヤ
 80 医療器具セット
 100 気管支
 101 気管支末梢部

Claims (15)

  1.  長手軸方向を有するシースであって、前記長手軸方向に延在する第1の内腔と第2の内腔とを有するシースと、前記第1の内腔に配置されている内視カメラと、前記第2の内腔に前記長手軸方向に移動可能に挿入されているシャフトと前記シャフトの遠位側に設けられたバルーンとを有するバルーンカテーテルと、を備える気管支鏡と、
     遠位端が前記バルーンの遠位端よりも遠位側に位置し、気管支末梢部を探知する探知棒と、を備えることを特徴とする医療器具セット。
  2.  前記気管支鏡の第2の内腔には、前記探知棒が挿入されている請求項1に記載の医療器具セット。
  3.  前記シャフトと、前記探知棒は、それぞれX線不透過部を備えている請求項1または2に記載の医療器具セット。
  4.  前記探知棒のX線不透過部は、前記シャフトのX線不透過部よりも遠位側に位置する請求項3に記載の医療器具セット。
  5.  前記シャフトは、前記バルーンの前記シャフトに固定されていない非固定部の近位端よりも近位側に前記X線不透過部を備えている請求項3または4に記載の医療器具セット。
  6.  前記X線不透過部は、X線不透過性マーカーである請求項3~5のいずれかに記載の医療器具セット。
  7.  前記バルーンの前記シャフトに固定されていない非固定部の遠位端から、前記探知棒の遠位端までの前記シャフトの長手軸方向の距離(mm)は、前記バルーンの内部に流体が注入された状態における前記バルーンの前記シャフトの長手軸方向中心における外径(mm)の0.5倍以上の距離である請求項1~6のいずれかに記載の医療器具セット。
  8.  更に、前記第2の内腔にガイドワイヤを備える請求項1~7のいずれかに記載の医療器具セット。
  9.  前記探知棒の遠位端部は、長手軸方向の断面図において、曲率半径が0.1mm以上、10mm以下の曲線部を備えている請求項1~8のいずれかに記載の医療器具セット。
  10.  前記探知棒は、樹脂を含有する請求項1~9のいずれかに記載の医療器具セット。
  11.  前記探知棒は、金属を含有する請求項1~10のいずれかに記載の医療器具セット。
  12.  前記探知棒は、長手軸方向を有する内腔を備える請求項1~11のいずれかに記載の医療器具セット。
  13.  前記探知棒は、円柱状部を備え、前記円柱状部の外径の長さ(mm)は、前記バルーンの近位端における前記シャフトの外径よりも小さい請求項1~12のいずれかに記載の医療器具セット。
  14.  前記探知棒は、円柱状部と、前記円柱状部の遠位端に設けられた球状部とを備え、前記球状部の外径は、前記円柱状部の外径よりも大きい請求項1~13のいずれかに記載の医療器具セット。
  15.  前記探知棒を前記第2の内腔に挿入し、前記探知棒の遠位端部を前記第2の内腔の遠位端から押し出した後に、前記バルーンを前記第2の内腔の遠位端から押し出す工程を含むことを特徴とする請求項1~14のいずれかに記載の医療器具セットの使用方法。
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