JP6650310B2 - 挿入機器 - Google Patents

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Description

この発明は、体腔内などの管路内に挿入可能な挿入機器に関する。
特許文献1には、偏平形状に膨らむバルーンが開示されている。バルーンを膨らませることにより、管路内を偏平状にすることができる。ところで、血栓等の原因になる心房細動を、血管から心臓内に挿入したカテーテルを用いて温熱治療する左心房アブレーション治療が知られている。特許文献1のバルーンを方向をコントロールしながら偏平状に膨らませることで、左心房アブレーション治療を行う際に心臓の後部に位置する食道を遠ざけている。
米国特許出願公開第2011/282338号明細書
食道の内径は患者により異なる。このため、特許文献1の装置を用いる場合、最適なサイズのバルーンを、患者の食道に配置する前に選択する必要がある。また、食道以外の他の部位に特許文献1のバルーンを用いて管路の一部を偏平させる場合も、大きさを事前に選択する必要がある。
この発明は、サイズの選択を極力不要にして、管路の一部を偏平させることが可能な挿入機器を提供することを目的とする。
この発明の一態様に係る挿入機器は、先端と基端とを有し、前記先端と前記基端とにより規定される長手軸に沿って先端側から管路の内側に挿入される第1可撓管と、前記第1可撓管の前記長手軸に沿った非張出位置と前記第1可撓管の前記長手軸に対して交差する方向に前記第1可撓管から弓形に張り出す張出位置との間を弾性変形して、前記張出位置で前記管路の内壁を外側に押圧して前記管路の少なくとも一部を偏平させる張出部を有し、前記張出部よりも基端側の位置で前記第1可撓管と同じ前記長手軸上にある、第2可撓管と、前記張出部よりも先端側に設けられ、前記第1可撓管の一部と前記第2可撓管の一部とを固定する固定部とを有する。
この発明によれば、サイズの選択を極力不要にして、管路の一部を偏平させることが可能な挿入機器を提供することができる。
図1Aは、第1実施形態に係る挿入機器を示す概略図である。 図1Bは、第1実施形態に係る挿入機器の係止部の近傍を図1A中の矢印1B方向から見た状態を示す概略図である。 図2Aは、第1実施形態に係る挿入機器を示し、第1可撓管の第2管部に対して第2可撓管の張出部を非張出位置に配置した状態を示す概略的な縦断面図である。 図2Bは、図2A中の矢印2B方向から見た挿入機器の張出部を含む部分を示す概略図である。 図2Cは、図2A及び図2B中の2C−2C線に沿う概略的な横断面図である。 図2Dは、第1可撓管の第2管部に対して第2可撓管の張出部を張出位置に配置した状態を示す概略的な縦断面図である。 図2Eは、第1可撓管の第2管部を第2可撓管に対して突出位置に配置した状態を示す概略的な縦断面図である。 図3は、第1実施形態に係る挿入機器の先端部材を管路に挿入する際に用いられる内視鏡を示す概略図である。 図4Aは、食道から胃にかけての部位(管路)に対して内視鏡の挿入部の先端を挿入した状態を示す概略図である。 図4Bは、食道から胃にかけての部位(管路)に対して内視鏡の挿入部の先端を挿入した状態で、チャンネルにガイドワイヤを挿通させた状態を示す概略図である。 図4Cは、食道から胃にかけての部位(管路)に対してガイドワイヤの先端の位置を維持した状態で、内視鏡の挿入部を食道から胃にかけての部位に対して抜去した状態を示す概略図である。 図4Dは、食道から胃にかけての部位(管路)に対してガイドワイヤの先端の位置を維持した状態で、ガイドワイヤに沿って挿入機器を先端側から食道に挿入した状態を示すとともに、食道の手前側に左心房がある状態を示す概略図である。 図4Eは、挿入機器を先端側から食道に挿入した状態で、第1可撓管の位置を極力維持したまま、第2可撓管を操作して、張出部を張出位置にして食道の内壁を外側に向かって押圧するとともに、張出部の張出量を維持した状態を示す概略図である。 図4Fは、図4Eに示す挿入機器の張出部により食道を偏平させて、食道を左心房に対して離した状態を示す概略図である。 図4Gは、挿入機器を先端側から食道に挿入して張出部を張出位置にした状態で、第1可撓管を中心軸に対して180°捻じった状態を示す概略図である。 図4Hは、図4Eに示す状態の挿入機器の第2可撓管に、ガイドワイヤを挿通させ、第2可撓管のコシを増した状態を示す概略図である。 図4Iは、挿入機器を先端側から食道に挿入した状態で、第1可撓管の位置を極力維持したまま、第2可撓管を操作して、第1可撓管の突出部を突出位置にして食道の内壁を外側に向かって押圧するとともに、突出部の突出量を維持した状態を示す概略図である。 図4Jは、図4Iに示す挿入機器の突出部により食道を偏平させて、食道を左心房に対して離した状態を示す概略図である。 図4Kは、食道の狭窄部に対して挿入機器の張出部を配置して張出させ、又は、突出部を配置して突出させて、狭窄部の狭窄状態を解放しようとしている状態を示す概略図である。 図5Aは、挿入機器を先端側から大腸(管路)に挿入した状態を示す概略図である。 図5Bは、図5Aに示す挿入機器の張出部を張り出たせた状態を示す概略図である。 図5Cは、図5Aに示す挿入機器の張出部を図5Bに示す状態に張り出たせて、粘膜組織を曲面状から平面状に変化させた状態を示す概略図である。 図6Aは、十二指腸(管路)を示す概略図である。 図6Bは、挿入機器を先端側から十二指腸(管路)に挿入した状態で張出部を張り出たせた状態で挿入機器を十二指腸に沿って動かして、胆管から胆石を乳頭を通して十二指腸内に脱落させようとしている状態を示す概略図である。 図7Aは、挿入機器に取り付けられるバルーンユニットを示す概略的な縦断面図である。 図7Bは、図7A中の矢印7B方向から見た状態を示す概略図である。 図7Cは、挿入機器の第2可撓管にバルーンユニットのチューブを通して、挿入機器の先端部材にバルーンユニットの筒状体を取り付けた状態でバルーンを膨らませた状態を示す概略的な縦断面図である。 図8Aは、バルーンユニットを示す概略図である。 図8Bは、内視鏡のチャンネルにバルーンユニットのチューブを通して、内視鏡の挿入部の先端部にバルーンユニットの筒状体を取り付けた状態で、内視鏡の挿入部を食道から胃にかけての部位(管路)に挿入した状態を示す概略図である。 図8Cは、バルーンユニットのバルーンを膨らませて食道に対するバルーンの位置を維持した状態で、内視鏡の挿入部を食道から抜去し、挿入機器の第2可撓管にバルーンユニットのチューブを挿通させた状態を示す概略図である。 図8Dは、バルーンユニットのチューブに対して挿入機器を先端側から食道に挿入した状態で、バルーンによって第1可撓管の位置を維持したまま、第2可撓管を操作して、張出部を張出位置にして食道の内壁を外側に向かって押圧するとともに、張出部の張出量を維持した状態を示す概略図である。 図8Eは、図8Dに示す状態の挿入機器の第1可撓管の係止部を先端部材に近接させて、張出部を張り出たせた状態を維持しながら突出部を張出部に対して反対側に突出させている状態を示す概略図である。 図9Aは、挿入機器及び挿入機器に取り付けられるバルーンユニットを示す概略的な縦断面図である。 図9Bは、図9A中のバルーンユニットの矢印9B方向から見た状態を示す概略図である。 図9Cは、図9Aに示す挿入機器の先端部材に対してバルーンユニットの筒状体を嵌合させるとともに、バルーンユニットのチューブをチューブガイドに挿通させた状態を示す概略的な縦断面図である。 図10Aは、バルーンユニットを示す概略図である。 図10Bは、内視鏡の挿入部に沿ってバルーンユニットのチューブを配置して、内視鏡の挿入部の先端部にバルーンユニットの筒状体を取り付けた状態で、内視鏡の挿入部を食道から胃にかけての部位(管路)に挿入した状態を示す概略図である。 図10Cは、バルーンユニットのバルーンを膨らませて食道に対するバルーンの位置を維持した状態で、内視鏡の挿入部を食道から抜去し、挿入機器のチューブガイドにバルーンユニットのチューブを挿通させた状態を示す概略図である。 図11Aは、挿入機器及び挿入機器に取り付けられるバルーンユニットを示す概略的な縦断面図である。 図11Bは、図11Aに示す挿入機器の先端部材に対してバルーンユニットの筒状体を嵌合させるとともに、バルーンユニットのチューブを第2管部に挿通させた状態を示す概略的な縦断面図である。 図12Aは、張出部及び突出部を覆うようにバルーンを配置した状態の挿入機器を示す概略的な縦断面図である。 図12Bは、挿入機器の張出部を張り出たせてバルーンを膨らませるとともに、バルーン内に冷却水を供給してバルーンに接触した生体組織を冷却する状態を示す概略的な縦断面図である。 図12Cは、図12Bに示す挿入機器の張出部により食道を偏平させて、食道を左心房に対して離した状態を示すとともに、左心房に近接する食道をバルーンの冷却効果により冷却した状態を示す概略図である。 図12Dは、挿入機器の張出部を張り出たせてバルーンを膨らませるとともに、バルーン内に注入した冷却水(生理食塩水)を孔から漏出させてバルーンに接触した生体組織を冷却する状態を示す概略的な縦断面図である。 図13Aは、第2実施形態に係る挿入機器を示し、第1可撓管の第2管部に対して第2可撓管の張出部を非張出位置に配置した状態を示す概略的な縦断面図である。 図13Bは、図13A中の矢印13B方向から見た挿入機器の張出部を含む部分を示す概略図である。 図13Cは、第1可撓管の第2管部に対して第2可撓管の張出部を張出位置に配置した状態を示す概略的な縦断面図である。 図13Dは、第1可撓管の第2管部を第2可撓管に対して突出位置に配置した状態を示す概略的な縦断面図である。 図14Aは、第3実施形態に係る挿入機器を示し、第1可撓管の第2管部に対して第2可撓管の張出部を非張出位置に配置した状態を示す概略的な縦断面図である。 図14Bは、図14A中の矢印14B方向から見た挿入機器の張出部を含む部分を示す概略図である。 図14Cは、第1可撓管に対して第2可撓管の張出部を張出位置に配置した状態を示す概略的な縦断面図である。 図14Dは、第1可撓管の突出部を第2可撓管に対して突出位置に配置した状態を示す概略的な縦断面図である。 図15は、挿入機器の第1可撓管の基端部の第1変形例を示し、第1可撓管の基端部の係止部と第2可撓管との関係を示す概略的な縦断面図である。 図16は、挿入機器の第1可撓管の基端部の第2変形例を示し、第1可撓管の基端部の係止部と第2可撓管との関係を示す概略的な縦断面図である。 図17Aは、挿入機器の第1可撓管の基端部の第3変形例を示し、第1可撓管の基端部の係止部に対して第2可撓管が移動可能な状態を示す概略的な縦断面図である。 図17Bは、図17A中の17B−17B線に沿う概略的な横断面図である。 図17Cは、挿入機器の第1可撓管の基端部の第3変形例を示し、第1可撓管の基端部の係止部に対して第2可撓管が係止された状態を示す概略的な縦断面図である。
以下、図面を参照しながらこの発明を実施するための形態について説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態について図1Aから図6Bを用いて説明する。
図1Aに示す、この実施形態に係る挿入機器10は、体腔内に挿入して用いられる。この挿入機器10は、管路の内壁を外側に向かって押圧可能である。この挿入機器10は、第1可撓管(ベース管)12と、第2可撓管(作用管)14とを有する。図1A及び図2Aに示すように、第1可撓管12は、先端13aと基端13bとにより中心軸(長手軸)Cを規定する。第1可撓管12は、中心軸Cに沿って先端側から管路の内側に挿入される。第2可撓管14は、この実施形態では、後述する張出部52を除いて中心軸C上にある。第2可撓管14は、その内周面に、その先端から基端まで連通した通路14aを形成する。
第1可撓管12の全長は、例えば、経口的又は経鼻的に第1可撓管12を挿入したときに、先端13aが食道Eを通って胃Sに到達した状態で、基端13bが口又は鼻に対して挿入されていない状態にある。第2可撓管14の全長は、第1可撓管12よりも長く、第2可撓管14の基端15bが第1可撓管12の基端13bよりも更に基端側にあることが好適である。なお、第1可撓管12及び第2可撓管14の長さは、患者や処置部位によって変更可能であることはもちろんである。
図1A、図2Aから図2Dに示すように、第1可撓管12は、先端13aから基端側に向かって順に、先端部材20と、第1管部(先端側管部)22と、第1案内部(張出方向規定部)24と、第2管部(作用管部)26と、第2案内部(張出方向規定部)28と、第3管部(基端側管部)30と、係止部(口金)32とを有する。先端部材20は筒状に形成され、その先端に先端開口20aを有する。第1管部22の先端は先端部材20に固定されている。第1管部22の基端には第1案内部(先端側案内部)24が固定されている。第1案内部24には第2管部26の先端が固定されている。第2管部26の基端には第2案内部(基端側案内部)28が固定されている。第2案内部28には、第3管部30の先端が固定されている。第3管部30の基端には、第1可撓管12と第2可撓管14との間の位置関係を保持する係止部32が配設されている。
この実施形態では、第2管部26は、先端の第1案内部24、及び、基端の第2案内部28により、閉塞管として形成されている。第1案内部24は、第1管部22の基端と第2管部26の先端との間に第1案内開口24aを形成する。第2案内部28は、第2管部26の基端と第3管部30の先端との間に第2案内開口28aを形成する。第1案内開口24a及び第2案内開口28aは、第1可撓管12の側面に形成されている。第1案内開口24a及び第2案内開口28aは、第1可撓管12の内側と外側とを連通させている。第1案内部24は、第1傾斜面(案内面)24bを有する。第2案内部28は、第2傾斜面(案内面)28bを有する。
図2A及び図2Bに示すように、第1案内開口24a及び第2案内開口28aは、第1可撓管12の外表面のうち、中心軸Cに平行な状態に離間している。図2Cに破線で示すように、第1案内開口24a及び第2案内開口28aの中心軸Cの軸回り方向(周方向)の中心角θは、それぞれ180°よりも小さい。第1案内開口24a及び第2案内開口28aの周方向の4つ(2対)の縁部は、平行であることが好適である。なお、第1案内開口24a及び第2案内開口28aの中心軸Cに平行な方向の長さ(第1案内開口24aの縁部間距離及び第2案内開口28aの縁部間距離)は第2可撓管14の直径よりも大きい。また、第1案内開口24a及び第2案内開口28aの開口部の形状は、中心軸Cの方向に沿って長い長円形状であってもよい。この形状であれば、開口24a,28aの縁部分が第2可撓管14と接触する面積が増えるので、第2可撓管14に掛かる力が集中することを抑制できる。
第1傾斜面24bは中心軸Cに交差し、第2可撓管14を先端側から第1案内開口24aを通して第1案内部24の外側に向かって案内する。このとき、第1傾斜面24bは、中心軸Cに沿って先端側から基端側に向かう方向の角度αが90°よりも大きく、180°よりも小さい。このため、第1傾斜面24bは、第2可撓管14に負荷をかけるのを防止することができる。
第2傾斜面28bは中心軸Cに交差し、第2可撓管14を先端側から第2案内開口28aを通して第2案内部28の内側に向かって案内する。このとき、第2傾斜面28bは、中心軸Cに沿って基端側から先端側に向かう方向の角度βが90°よりも大きく、180°よりも小さい。このため、第2傾斜面28bは、第2可撓管14に負荷をかけるのを防止することができる。
係止部32は、第3管部30の基端に固定される雄ネジ筒(筒状体)42と、ナット44と、Oリング46とを有する。Oリング46は雄ネジ筒42の基端とナット44との間に配置されている。Oリング46の内径は、第2可撓管14の外径と同じか、僅かに大きい。このため、雄ネジ筒42に対してナット44を緩めた状態では、係止部32に対して第2可撓管14を中心軸Cに沿って移動させることが可能である。Oリング46は雄ネジ筒42に対してナット44を螺合させていくと、雄ネジ筒42とナット44との間の押圧により弾性変形して、第2可撓管14の外周面に強く密着する。このため、係止部32に対して第2可撓管14を適宜の位置で係止することができる。したがって、第1可撓管12に対して第2可撓管14を、適宜の位置関係で保持することができる。
第2可撓管14は、その先端15aが、第1可撓管12の先端部材20の内周面に固定されている。すなわち、第1可撓管12の先端部材20は、第2可撓管14の先端部材としても用いられている。そして、第1可撓管12の先端部材20は、第1可撓管12の一部と第2可撓管14の一部とを固定する固定部として用いられている。
第1可撓管12の第1案内部24及び第2案内部28は、例えばゴム材などの弾性変形可能な素材で形成されていても良く、例えばステンレス合金材などの硬質の素材で形成されていても良い。
第1可撓管12の第1管部22、第2管部26及び第3管部30は図3に示す内視鏡60の公知の挿入部62の可撓管62c又はユニバーサルケーブル66と同様に形成されていることが好適である。すなわち、第1管部22、第2管部26及び第3管部30は内側から外側に向かってそれぞれ、螺旋管とブレードと外皮とにより形成されている。このため、第1可撓管12は潰れが防止され、長さの変化が抑制されながら、適宜の撓り性(弾発性)を有する。
このため、例えば係止部32を地面に対して水平に保持したとき、第1管部22、第2管部26及び第3管部30がそれぞれ内部の管路(通路)を維持可能である。そして、第1管部22、第2管部26及び第3管部30が内視鏡60の挿入部62の可撓管62c又はユニバーサルケーブル66と同様に形成されていると、係止部32の近傍での第1可撓管12の中心軸Cに沿う軸方向の移動操作及び中心軸Cの軸回りの回動又は回転操作が、確実に先端部材20に伝達される。すなわち、術者が係止部32の近傍を中心軸Cに沿って先端側に移動させようとしたときに、係止部32、第3管部30、第2案内部28、第2管部26、第1案内部24、第1管部22、先端部材20の順に確実に力が伝達され、先端部材20が係止部32の移動量と略同程度移動する。また、術者が係止部32の近傍を中心軸Cの軸周りに回動させようとしたときに、係止部32、第3管部30、第2案内部28、第2管部26、第1案内部24、第1管部22、先端部材20の順に確実に力が伝達され、先端部材20が係止部32の回動量と同程度回動される。
第2可撓管14は、第1可撓管12と同様に形成されていても良い。すなわち、第1可撓管12及び第2可撓管14は、同一構造で同一素材で形成されていても良いし、他の構造で他の素材で形成されていても良い。第1可撓管12及び第2可撓管14の可撓性には、差を持たせることが好ましい。第2可撓管14は、例えば、金属糸の網状管(ブレード)とその外側に被覆される外皮とにより形成される構造を有する。この場合、第2可撓管14は、螺旋管の分、第1可撓管12に比べて柔らかくなっている。このため、例えば第2可撓管14の後述する張出部52は、第1可撓管12の後述する突出部54よりも軟らかい。張出部52を後述する張出位置に配置するか、突出部54を後述する突出位置に配置するかによって、用途を分けることができる。例えば、挿入機器10を、大人を処置するのに用いるか、子供を処置するのに用いるか、又は、食道E等の管路の柔軟性の高低によって、張出部52を張出位置にすべきか、突出部54を突出位置にすべきか、選択することができる。
なお、第2可撓管14は、いずれにしても、通路14aの潰れが防止され、通路14aを維持可能であり、かつ、適宜の撓り性(弾発性)を有する。
第2可撓管14の先端部は、第1可撓管12の先端部に対して共通の先端部材20で固定されている。このため、第1可撓管12の移動に追従して、第2可撓管14が移動する。このとき、張出部52以外、第2可撓管14は第1可撓管12の内側にあるので、第1可撓管12に対して第2可撓管14が捻れてしまうことが抑制されている。
なお、第1可撓管12及び第2可撓管14は、一部の素材が例えばステンレス鋼材等の金属材で形成され、X線観察により観察可能なX線不透過性を有する。又は、第1可撓管12及び/又は第2可撓管14に用いる樹脂材にX線不透過性の金属材を混合して形成されることも好適である。
図2Aに示すように、係止部32のナット44を雄ネジ筒42に対して緩めた状態では、Oリング46は偏平状態ではなく、自然状態である。このとき、Oリング46の内周面は第2可撓管14の外周面の移動を阻害しない、又は、阻害し難いため、係止部32に対して第2可撓管14を、矢印m1,m0の方向に移動させることができる。
第1可撓管12の先端及び第2可撓管14の先端は共通の先端部材20に固定されている。このため、図2Aに示す状態の係止部32に対して第2可撓管14を、矢印m1の方向に移動させると、図2Dに示すように、先端部材20に負荷される力を逃がすため、第1可撓管12の第2案内部28に対して第2可撓管14が外側に突出していく。このとき、第2可撓管14は、第1可撓管12に対して離され第1可撓管12の長手軸Cに対して交差する方向に弓形(その他、アーチ状又はU字状でも良い)に弾性変形する張出部52を形成する。このときの張出部52の状態を張出位置とする。張出部52は、第2可撓管14の中心軸Cに沿った移動量に応じて張出量が変化する。非張出位置は、第2可撓管14の張出部52が、図2A、図2Eに示す状態であり、その他の場合は張出部52の張出量にかかわらず、張出位置である。非張出位置は、第1可撓管12の突出部54に対して張出部52が最も近接した状態である場合に限られず、張出部52の長さ(案内開口24a,28a間の距離)を最も短くした状態をいう。このため、開口24a,28aは第2可撓管14を出し入れするのに用いられる。
すなわち、固定部20は、第2可撓管14の張出部52よりも先端側に設けられ、第1可撓管12の一部と第2可撓管14の一部とを固定する。そして、第2可撓管14の張出部52は、第1可撓管12の長手軸Cに沿った非張出位置と第1可撓管12の長手軸Cに対して交差する方向に第1可撓管12から弓形に張り出す張出位置との間を弾性変形して、張出位置で管路の内壁を外側に押圧して管路の少なくとも一部を偏平させる。
なお、開口24a,28a間の距離は、第1可撓管12及び第2可撓管14の素材により適宜に変更可能である。開口24a,28a間の距離が長すぎると、第2可撓管14が張出部52において、第1可撓管12に対して捻じれ、張出部52が蛇行する可能性が高まる。このため、開口24a,28a間の距離は、第2可撓管14が張出部52において、第1可撓管12に対して捻じれるのを防止可能な適宜に設定されている。
第1可撓管12の離間した第1案内部24及び第2案内部28は、第2可撓管14の張出部52の張出方向を規定する。このうち、特に、第1可撓管12の離間した開口24a,28aは、第2可撓管14の張出部52の張出方向を規定する。図1Bに示すように、係止部32の雄ネジ筒42には、指標48が付されている。この指標48は、第1可撓管12が図2Aに示す状態のとき、第1可撓管12の先端側から中心軸Cに沿って基端側を見て、中心軸Cに対して開口24a,28aと同じ方向に付されている。このため、開口24a,28a及び張出部52が体腔内に配置されて視認できない状態であっても、術者が指標48を見ると、第1可撓管12は係止部32の捻じれが先端部材20に追従し易いため、張出部52の方向を推認可能である。
一方、係止部32に対して第2可撓管14を、図2Dに示す状態から図2A中の矢印m0の方向に移動させると、先端部材20に負荷された力が開放されていき、図2Aに示す状態に戻される。このとき、第2可撓管14の張出部52は、第1可撓管12の長手軸Cに沿った状態(長手軸Cに対して平行又は略平行な状態)となる。このときの張出部52の状態は非張出位置となる。
すなわち、第2可撓管14のうち、係止部32よりも基端側の部位を中心軸Cに沿って係止部32に対して進退(近接及び離隔)させると、張出部52の張出量が変化する。
図2Aに示す第2可撓管14が非張出位置(ストレート状態)から、第2可撓管14のうち、係止部32よりも基端側の部位を基端側にさらに引っ張る。このとき、先端部材20を極力動かさないことが必要になる。このため、第2可撓管14のうち、係止部32よりも基端側の部位を基端側にさらに引っ張りながら、第1可撓管12の係止部32を先端部材20に対して中心軸Cに沿って近づける。このとき、張出部52が図2Eに示すように図中の上側にあるとしたとき、先端部材20が、第2可撓管14により引っ張られて、張出部52よりも基端側の部位に比べて上側に移動するとともに、第1可撓管12の第2管部26が弓形(アーチ状又は略U字状でも良い)に変形される。このとき、第1可撓管12の第2管部26は、第2可撓管14の張出部52に対して離される方向に弾性変形する突出部54を形成する。このときの突出部54の状態を突出位置とする。非突出位置は、第1可撓管14の突出部54が、図2A、図2Dに示す状態である。突出部54が非突出位置では、第2可撓管14の張出部52を非張出位置に配置可能であるとともに、張出位置に配置可能である。
突出部54が突出位置にある場合、第2可撓管14には張力が負荷されているため、適宜の曲げ難さを発揮し、第1案内部24の第1傾斜面24b及び第2案内部28の第2傾斜面28bを押圧する。このため、第1可撓管12の第2管部26すなわち突出部54は、図2Eに示すように、張出部52の張出方向(図2D参照)に対して反対方向に突出する。すなわち、突出部54が突出位置にある場合、第2可撓管14の張出部52に対して離され弓形(アーチ状又はU字状でも良い)に弾性変形して管路Eの内壁を外側に向かって押圧して管路Eの少なくとも一部を偏平させることができる。突出部54の突出量も、適宜に調整することができる。
なお、図2Aに示すように、ここでは、第1可撓管12の先端13aの先端部材20に、第2可撓管14の先端15aが固定されているが、第1管部22のいずれの位置で第2可撓管14を固定していても良い。
次に、この実施形態に係る挿入機器10の作用について、図3から図4Kを用いて説明する。
ここでは、管路(通路)として食道Eを例にして説明する。心臓の後部には、食道Eがあることが知られている。ここでは、特に、左心房LAにある血栓(図示せず)をアブレーション治療する場合についての食道Eに対する挿入機器10の作用について説明する。そして、この実施形態では挿入機器10とともに、内視鏡60のうち特に上部内視鏡を用いるものとする。
図3から図4Kに示すように、この実施形態に係る挿入機器10は、内視鏡60、及び、内視鏡60の挿入部62のチャンネル63に対して挿通可能なガイドワイヤ(挿通体)70とともに用いられる。内視鏡60及びガイドワイヤ70は、公知のものを適宜に用いることができる。
図4Aに示すように、術者は、内視鏡60の観察光学系(図示せず)で適宜の観察視野Fの範囲を観察しながら、経口的又は経鼻的に内視鏡60の挿入部62の先端構成部62aを食道Eを通して胃Sの入口付近まで到達させる。このとき、内視鏡60の挿入部62の湾曲部62b、及び、可撓管62cのうち湾曲部62bに近接する部位は、食道Eの内部にある。
図4Bに示すように、術者は、内視鏡60の鉗子栓68(図3参照)からチャンネル63内を通して、ガイドワイヤ70の先端を挿入部62の先端構成部62aから突出させる。ガイドワイヤ70の先端は、食道Eにあっても良く、胃Sにあっても良い。
図4Cに示すように、術者は、ガイドワイヤ70の先端の位置を極力維持した状態で、内視鏡60の挿入部62を食道Eから引き抜く。
術者は、ガイドワイヤ70の先端の位置を極力維持した状態で、図4Dに示すように、挿入機器10の第2可撓管14の先端15aを、通路14aを介して、ガイドワイヤ70の基端からガイドワイヤ70の先端に向かって移動させる。そして、第1可撓管12の突出部54及び第2可撓管14の張出部52を食道Eのうち左心房LAに近接する位置に配置する。この状態で、食道Eに対して挿入機器10の先端部材20を極力動かさないように維持しながら、第2可撓管14に対してガイドワイヤ70を抜去する。
図4Eに示すように、術者は、食道Eに対して第1可撓管12の位置を維持しながら、第2可撓管14を中心軸Cに沿って係止部32に対して矢印m1の方向に移動させる。第2可撓管14の張出部52を張り出させる。食道Eの内径は例えば20mmから25mm程度とされている場合があり、X線観察をしながら、張出部52の張出量を患者の食道Eの状態や、内径の大きさ、年齢、性別等に合わせて調整することが可能である。このとき、挿入機器10は、図4Fに示すように、食道E内のサイズにかかわらず、張出部52の張出量の調整によって、食道Eの一部を偏平させることができる。
術者は、食道Eの一部を適宜に偏平させた後、図4Eに示すように、係止部32のナット44を矢印rの方向に操作して、第1可撓管12に対して第2可撓管14を係止部32の位置で保持する。このため、図4E及び図4Fに示すように、第2可撓管14の張出部52が第1可撓管12の第2管部26に対して張り出した状態が維持される。
このとき、術者は、図1Bに示す指標48を確認し、張出部52の向きを認識する。そして、第1可撓管12及び第2可撓管14の素材の一部はX線不透過性の素材で形成されているため、X線により、張出部52,突出部54の位置及び向きを認識可能である。すなわち、X線観察により、食道Eの一部が偏平しているか否か、確認できる。そして、術者は、食道Eと左心房LAとの関係が、図4Fに示す状態になるまで、第1可撓管12を中心軸Cの軸周りに回動させる。
このとき、図4Fに示すように、食道Eは破線で示す状態から、実線で示す状態に偏平され、左心房LAに対して隙間dの状態に離すことができる。すなわち、食道Eは、左心房との近接状態を、挿入機器10を用いることで回避できる。この状態で、左心房LAに対して、アブレーション治療を行う。なお、アブレーション治療により、心臓内部の不整脈の原因となる部分を高周波電流等で焼くことで心動に雑音が発生しないようにすることができる。このとき、左心房LAと食道Eとは隙間dだけ離されているので、左心房LAに対する治療の影響(熱の影響)が食道Eに及ぶのを極力防止している。
なお、食道E内に図示しない温度センサを配置した状態で左心房LAに対してアブレーション治療を行っても良い。この場合、温度センサで食道Eの壁面温度を逐一検出しながらアブレーション治療を進めることで、アブレーション治療による食道Eへの影響をより抑制できる。
食道Eを偏平させた状態にし、かつ、食道Eを左心房LAに対して隙間dの状態に離す場合、張出部52を図4Gに示す状態にしても良い。すなわち、挿入機器10の第1可撓管12を中心軸Cの軸周りに矢印Rの方向に回動させて、図4Gに示す状態にしても良い。このように、第1可撓管12を矢印Rの方向に回動させると、第1可撓管12とともに第2可撓管14が回動し、図4Fに示すのと同様に、食道Eが左心房LAに対して例えば隙間dの状態に離される。
図4Hに示すように、図4Eに示す状態から、ガイドワイヤ72を第2可撓管14に対して挿通させても良い。このとき、ガイドワイヤ72が有するコシにより、外力によっても張出部52が変形し難くなり得る。すなわち、張出部52の変形し難さをガイドワイヤ72によって調整することができる。又は、図4Dに示す状態からガイドワイヤ70ごと、張出部52の張出量を調整しても良い。図4B−図4Dに示すガイドワイヤ70と、図4Hに示すガイドワイヤ72は、コシの強さが異なるものを用いても良く、同じものを用いても良い。
図4I及び図4Jに示すように、第1可撓管12のうち、張出部52を非張出位置にして、張出部52に対して反対側の突出部54を突出させる場合、食道Eに対して先端部材20の位置を維持しながら、第2可撓管14を矢印m0の方向に移動させる。このとき、第2可撓管14を矢印m0の方向に移動させながら、第1可撓管12の係止部32を先端部材20に近接させる。このため、第2可撓管14には張力が負荷され、第1可撓管12の第2管部26が張出部52の張出方向とは反対側に突出する。このとき、張出部52の張出量を調整するのと同様に、突出部54の突出量を調整することができる。このため、挿入機器10は、食道E内のサイズにかかわらず、突出部54の突出量の調整によって、食道Eの一部を偏平させる。
なお、図4Eに示すように、食道Eに対して第1可撓管12の位置を維持しながら、第2可撓管14を中心軸Cに沿って係止部32に対して矢印m1の方向に移動させる。このため、第2可撓管14への張力が開放され、第1可撓管12の第2管部26すなわち突出部54は再び非突出位置に戻される。
図4Kに示すように、食道Eに狭窄部Nが存在する場合、内視鏡60及びガイドワイヤ70(図4A−図4C参照)を用いて、狭窄部Nの内側に挿入機器10を配置することができる。そして、図4Eに示すように張出部52を張り出たせ、又は、図4Iに示すように突出部54を突出させる。このため、挿入機器10を用いることにより、食道Eの狭窄部Nの狭窄状態を緩和することができる。
以上説明したように、この実施形態に係る挿入機器10によれば、以下のことが言える。
例えばガイドワイヤ70等をガイドとして、食道Eのような管路の適宜の位置に張出部52及び突出部54を挿入することができる。そして、張出部52を張り出し、及び/又は突出部54を突出させ、管路を適宜に変形させることができる。このとき、挿入機器10は、張出部52の張出量、及び/又は、突出部54の突出量を調整することで、サイズの選択を極力不要にして、管路の一部を確実に偏平させることができる。
そして、張出部52の張出方向及び突出部54の突出方向はそれぞれ向きがある。このため、管路の変形させ方を適宜にコントロールすることができる。したがって、張出部52の張出方向及び張出量、及び/又は、突出部54の突出方向及び突出量を適宜に調整して管路(食道E)を偏平させて、左心房LAに対して遠ざけることができる。挿入機器10によって食道Eを左心房LAに対して離すことができるので、左心房LAに対して例えばアブレーション等の治療を行っても、左心房LAの治療の影響を食道Eに及ぼすことを防止することができる。
なお、左心房LAに対してアブレーション等の治療を行う前、例えばX線により、一部がX線不透過性材料で形成された挿入機器10の状態を確認することができる。このため、術者は、張出部52を張り出した状態、又は、突出部54を突出させた状態で、食道Eと左心房LAとの関係を観察できる。必要に応じて、第1可撓管12を中心軸Cの軸周りに回動させると、張出部52及び突出部54もそのまま回動する。このため、張出部52及び突出部54の方向を、第1可撓管12の係止部32近傍の操作により、調整することができる。したがって、第1可撓管12を中心軸Cの軸周りに適宜に回動させることにより、食道Eと左心房LAとの距離を適切に確保することができる。
この実施形態では、第1可撓管12に指標48が付されている。指標48は患者の体外にあるため、X線を用いなくても、術者は、張出部52の張出方向、及び/又は、突出部54の突出方向を推認することができる。
この実施形態に係る挿入機器10は、係止部32を操作することにより、張出部52の張出方向及び張出量、及び/又は、突出部54の突出方向及び突出量を適宜に調整した状態で維持することができる。このため、術者が第2可撓管14から手を離しても、張出部52の張出方向及び張出量、及び/又は、突出部54の突出方向及び突出量を維持することができる。
この実施形態に係る挿入機器10は、中心軸Cに対して180°対称の位置に張出部52及び突出部54を有する。張出部52及び突出部54は同様に機能するため、挿入機器10を回動させる最大回動量を、180°よりも小さい角度にすることができる。したがって、術者が第1可撓管12を捻じる量を減らすことができるとともに、患者に対する負担を小さくすることができる。
なお、この実施形態では、指標48を係止部32に配置する例について説明したが、例えば第3管部30に形成されていることも好適である。すなわち、張出部52の張出方向を術者に認識させる指標48は、第1可撓管12のうち、張出部52よりも基端側の位置、かつ、体外に存在させる位置に形成されていれば良い。また、指標48は、視覚的に認識されるだけでなく、術者が指標48に触れることで向きを認識可能とすることが好適であることはもちろんである。又は、指標48は、体内に挿入される位置であっても、発光等により、患者の皮膚を透かして術者が光を確認可能なものであっても良い。
例えば図5Bに示す下部内視鏡60及び処置具74を用いて、図5A及び図5Bに示す、例えば大腸Iの粘膜組織Dを処置することが有り得る。この場合、図5Aに示すように、大腸Iが略円管状で、粘膜組織Dが曲面状であると、処置具74の先端を動かす動作が円周状になるため、熟練が必要となる。図5Cに示す状態に大腸Iが偏平され、粘膜組織Dが平面状になると、処置具74の先端を動かす動作が平面状になり、図5Aに示す状態よりも処置具74で処置し易くなることは容易に想像され得る。このため、内視鏡(下部内視鏡)60の挿入部62を用いて粘膜組織Dを観察しながら、チャンネル63に通した処置具74を使って、適宜の処置を行うことができる。例えば粘膜組織Dを処置具74として電気メスで切除する場合に、処置が容易になされる。
図6Aに概略的に示すように、胆管Bに胆石Gが存在する場合があり得る。この場合、十二指腸IDに挿入機器10を配置した状態で、図6Bに示すように、張出部52の張出量を調整した状態で維持する。この状態で、挿入機器10全体を矢印Mの方向に移動させ、胆管Bに圧力を付加する。そして、胆管B内の胆石Gを十二指腸IDの乳頭DPから排出する。
このように、この実施形態に係る挿入機器10は、食道Eだけでなく、大腸Iや十二指腸IDなど、種々の管路に用いることができる。挿入機器10は、上部内視鏡だけでなく、下部内視鏡とともに用いることができる。また、図示しないが、一般に、十二指腸IDに挿入されるのは側視型内視鏡である。このため、挿入機器10は、側視型内視鏡とともにも用いることができる。
(第1変形例)
第1変形例について、図7Aから図8Eを用いて説明する。この変形例では、第1実施形態で説明した挿入機器10とともに、バルーンユニット(保持ユニット)80を用いる例について説明する。
図7A及び図7Bに示すように、バルーンユニット80は、好ましくは円筒の筒状体(バルーン固定環)82と、筒状体82の外周に固定されたバルーン84と、可撓性チューブ(挿通体)86と、バルーン84とチューブ86との間を連結する連結部88とを有する。筒状体82は、挿入機器10の先端部材20に嵌合可能である。連結部88は筒状体82に例えば一体的に成形され、筒状体82の中心軸上でチューブ86の先端に連結されている。バルーン84は略ドーナツ状に形成されていることが好適であるが、偏平状に膨らむなど、他の形状も許容される。図7Cに示すように、チューブ86は第2可撓管14の通路14aを挿通可能である。
チューブ86は第2可撓管14に対して長く形成されていることが好適である。
第1可撓管12の第2管部26は、第1管部22及び第3管部30よりも柔らかく形成され、曲がり易くなっている。このため、第1可撓管12の中心軸Cに沿って外力(圧縮力)が負荷されたとき、図8Eに示すように、第2管部26が曲げられ得る。ここでは、第2管部26は、特定の方向(図8Eに示すように、張出部52の張出方向に対して反対方向)にのみ第1管部22及び第3管部30よりも曲がり易く形成されている。
次に、この変形例の作用について、図8Aから図8Eを用いて説明する。
図8Bに示すように、図8Aに示すバルーンユニット80を、内視鏡60の挿入部62の先端構成部62aの先端に配置する。このとき、バルーンユニット80は、チャンネル63内を通して鉗子栓68に対してチューブ86の基端を突出させる。そして、内視鏡60の挿入部62の先端構成部62aを第1実施形態で説明したように、食道Eに挿入する。
図8Cに示すように、例えば食道E内で、バルーン84を膨らませる。このとき、バルーン84と食道Eの内周面との間の摩擦により、バルーン84が固定される。この状態で、内視鏡60の挿入部62を抜去する。チューブ86の基端を挿入機器10の先端開口20aに対して挿通させる。
なお、バルーン84は、チューブ86の基端を挿入機器10の先端開口20aに対して挿通させた後、膨らませても良い。
そして、筒状体82に対して挿入機器10の先端部材20を嵌合させる。このとき、バルーン84は、膨らませられているため、食道Eに対する第1可撓管12の位置を維持する。筒状体82に対して挿入機器10の先端部材20は、中心軸Cの軸周りに回動可能である。
図8Dに示すように、この状態で、第2可撓管14を矢印m1の方向に動かして、張出部52の張出量を変化させる。このとき、バルーン84を膨らませた状態を維持するので、左心房LAに対する張出部52の位置ズレを抑制できる。この状態で、係止部32を適宜に操作して、張出部52の張出量を適宜に調整する。また、図示しないが、第1可撓管12を中心軸Cの軸周りに適宜に回動させて、左心房LAに対して食道Eを離す(図4F参照)。
なお、チューブ86は、適宜のコシを有することも好ましい。この場合、図4Hに示すのと同様に、チューブ86が有するコシにより、外力によっても張出部52が変形し難くなり得る。
図8Eに示すように、係止部32で第2可撓管14を保持した状態で、第1可撓管12を矢印m2の方向に向かって移動させると、バルーン84が食道Eに対して動かされないため、先端部材20も動かされない。このため、係止部32が先端部材20に近づいて、突出部54が張出部52とは反対の方向に突出する。このとき、張出部52も突出部54の突出方向と反対側への張出量が大きくなる。
このように、第1実施形態で説明した挿入機器10をバルーンユニット80とともに用いることができる。この変形例に係るバルーンユニット80は、第2可撓管14に対して支持され、管路Eの内壁を外側に向かって押圧して第1可撓管を管路Eに対して保持することができる。この場合、バルーンユニット80により、第1可撓管12の位置を適宜に維持することができるため、挿入機器10の操作性を向上させることができる。
(第2変形例)
第2変形例について、図9Aから図10Cを用いて説明する。この変形例は、第1変形例の更なる変形例である。
図9A及び図9Bに示すように、バルーンユニット80は、筒状体82と、筒状体82の外周に固定されたバルーン84と、可撓性チューブ86と、バルーン84とチューブ86との間を連結する連結部88とを有する。この変形例では、筒状体82は円筒状でなく、一部の肉厚が厚く、その肉厚部位に連結部88が設けられている。連結部88は筒状体82に例えば一体的に成形されている。連結部88は、筒状体82の中心軸から外れた位置でチューブ86の先端に連結されている。
さらに、第1可撓管12の第1案内部24の案内開口24aから外れた位置には、チューブ86を案内するチューブガイド25が形成されている。チューブ86の基端をチューブガイド25に挿通させると、第1変形例で説明したのと同様に図9Cに示すように、挿入機器10の先端部材20に対してバルーンユニット80の筒状体82を嵌合させることができる。
第1変形例では、第2可撓管14の通路14aにチューブ86が挿通される。このため、第2可撓管14の通路14aを処置具(図示せず)には使用し難い。この変形例では、第2可撓管14の通路14aにチューブ86を配設しない。このため、第2可撓管14の通路14aを処置具(図示せず)に使用することができる。
次に、この変形例の作用について、図10Aから図10Cを用いて説明する。
図10Bに示すように、図10Aに示すバルーンユニット80を、内視鏡60の挿入部62の先端構成部62aの先端に配置する。このとき、バルーンユニット80は、挿入部62の外側に沿ってチューブ86を配置する。そして、内視鏡60の挿入部62の先端構成部62aを第1実施形態で説明したように、食道Eに挿入する。
バルーンユニット80の筒状体82に対する内視鏡60の挿入部62の先端構成部62aの嵌合を解除して、食道Eに対する筒状体82の位置を維持しながら、内視鏡60の挿入部62を抜去する。
図10Cに示すように、チューブ86の基端を挿入機器10のチューブガイド25に対して挿通させる。そして、チューブ86の基端を挿入機器10の先端開口20aに対して挿通させた後、バルーン84を膨らませる。このため、食道Eに対するバルーン84の位置が固定される。図示しないが、筒状体82に対して挿入機器10の先端部材20を嵌合させる。このとき、バルーン84は、膨らませられているため、食道Eに対する第1可撓管12の位置を維持する。
その後、図8D及び図8Eに示すのと同様に、挿入機器10を適宜に操作することができる。
このように、第1実施形態で説明した挿入機器10に対してチューブガイド25を付した挿入機器10をバルーンユニット80とともに用いることができる。この変形例に係るバルーンユニット80は、第1可撓管12に対して支持され、管路Eの内壁を外側に向かって押圧して第1可撓管12を管路Eに対して保持することができる。この場合、バルーンユニット80により、第1可撓管12の位置を適宜に維持することができるため、挿入機器10の操作性を向上させることができる。
(第3変形例)
第3変形例について、図11A及び図11Bを用いて説明する。ここでは、第2変形例(図9A及び図9B参照)で説明したバルーンユニット80を用いる。このため、この変形例は、第2変形例の更なる変形例である。
図11Aに示すように、第1可撓管12の第1案内部24は、第3案内開口24cを有する。第1可撓管12の第2案内部28は第4案内開口28cを有する。第2管部26は、第3案内開口24c及び第4案内開口28cに連続する通路26aを形成する。第1案内部24の第3案内開口24cは、第1案内開口24aとは中心軸Cに対して対称の位置に形成されていることが好ましい。同様に、第2案内部28の第4案内開口28cは、第2案内開口28aとは中心軸Cに対して対称の位置に形成されていることが好ましい。
第1案内部24は第3傾斜面(案内面)24dを有する。第3傾斜面24dは第1傾斜面24bの裏面に形成されている。第3傾斜面24dは中心軸Cに交差し、バルーンユニット80のチューブ86を先端側から第3案内開口24cを通して第1案内部24の内側(第2管部26の内側)に向かって案内する。このとき、第3傾斜面24dは、中心軸Cに沿って基端側から先端側に向かう方向の角度γが90°よりも大きく、180°よりも小さい。このため、第3傾斜面24dは、チューブ86を外側から第2管部26に案内し易い。
第2案内部28は第4傾斜面(案内面)28dを有する。第4傾斜面28dは第2傾斜面28bの裏面に形成されている。第4傾斜面28dは中心軸Cに交差し、バルーンユニット80のチューブ86を先端側から第4案内開口28cを通して第2案内部28の外側(第2管部26の外側)に向かって案内する。このとき、第4傾斜面28dは、中心軸Cに沿って先端側から基端側に向かう方向の角度δが90°よりも大きく、180°よりも小さい。このため、第4傾斜面28dは、チューブ86を第2管部26の内側から外側に案内し易い。
このため、第2管部26の通路26aは、バルーンユニット80のチューブ86を案内するチューブガイドとして形成されている。
そして、この変形例のバルーンユニット80は、第2変形例のバルーンユニット80と同様に用いることができる。
この変形例では、挿入機器10は、バルーンユニット80のチューブ86を、挿入機器の第2管部26の内側に配置する。このため、挿入機器10をバルーンユニット80とともに用いる場合、第2変形例に対してチューブ86分だけ挿入機器10の小径化を図ることができる。
なお、バルーンユニット80を用いない場合、第1実施形態で説明したガイドワイヤ70を第2可撓管14の通路14aでなく、第2管部26の通路26aに挿通しても良い。この場合、第2可撓管14の通路14aに図示しない処置具を挿通させて、適宜の処置を行うことができる。
(第4変形例)
第4変形例について、図12Aから図12Dを用いて説明する。この変形例は、第1実施形態、第1から第3変形例の更なる変形例である。
図12Aに示すように、第1可撓管12の第1管部22の基端部と、第3管部30の先端部との間に、バルーン(圧排部)16が固定されている。バルーン16は、第1可撓管12の第2管部26の外側を覆うだけでなく、第2可撓管14の張出部52及び突出部54を覆っている。バルーン16は、第1可撓管12の一部と第2可撓管14の張出部52とを含む部位の外周に配置され、張出部52の張出に応じて伸縮し、突出部54の突出に応じて伸縮する。バルーン16は、張出部52の張出量を最大にし、突出部54の突出量を最大にした状態でも、追従して変形する。バルーン16は、その内側に適宜の空間16aを形成可能である。バルーン16内の空間16aには、冷却用の流体を充填可能である。なお、係止部32の筒状体42は、バルーン16内の空間16aに充填される流体を出し入れする注入口42aを有する。
図12B及び図12Cに示すように、張出部52を張出位置に配置すると、バルーン16も追従して膨らみ、食道Eを偏平させる。バルーン16は、食道Eの壁面の巻き込み防止にも用いられる。バルーン16を用いることにより、食道Eの壁面などが第1可撓管12の開口24a,28aと第2可撓管14との間に巻き込まれるのを防止できる。
注入口42aから液体(冷却液)を注入していくと、バルーン16内が液体16bで満たされる。液体16bは例えば生理食塩水であり、食道Eの通常の温度よりも低いことが好ましい。このため、食道Eのうち、バルーン16に触れた部位は冷却される。すなわち、バルーン16内に冷却水16bを供給して、バルーン16に接触した生体組織を冷却する。
食道Eに対してアブレーション治療中の左心房LAが図12Cに示す状態から近接しても、液体16bにより食道Eの温度を低下させることができる。このため、左心房LAに対する処置により食道Eに影響を及ぼすのを更に抑制することができる。
図12Dに示すように、バルーン16には孔16cが形成されていても良い。この場合、挿入機器10の張出部52の張出量を調整してバルーン16を膨らませるとともに、バルーン16内に注入した冷却水(生理食塩水)16bを孔16cから漏出させてバルーン16に接触した生体組織を冷却することができる。このように、図12Dに示す状態では、図12Bに示す状態よりも効率的に食道E等の管路を冷却することができる。
孔16cから流出させるのは、生理食塩水に限らず、適宜の薬液等であっても良い。薬液等は、冷媒としても用いることができる。また、バルーン16内に充填されるのは液体に限らず、気体であっても良い。すなわち、バルーン16内には、適宜の流体が充填される。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図13Aから図13Dを用いて説明する。この実施形態は各変形例を含む第1実施形態の変形例であって、第1実施形態で説明した部材と同一の部材又は同一の機能を有する部材には極力同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。この実施形態に係る挿入機器110も、必要に応じてバルーンユニット80及び/又はバルーン16とともに用いられることが好適である。
図13Aから図13Dに示すように、この実施形態に係る挿入機器110は、第1可撓管12と、第2可撓管14とを有する。第1可撓管12は、先端部材20と、第1管部(先端側管部)22と、側面開口(切欠き部)126aを有する第2管部(作用管)126と、第3管部(基端側管部)30と、係止部32とを有する。この実施形態に係る挿入機器110の第1可撓管12は、第1実施形態で説明した挿入機器10とは異なり、第1案内部24及び第2案内部28が除去されている。第1管部22と第2管部126との間、及び、第2管部126と第3管部30との間は連結されていても良く、一体的であっても良い。このため、第1管部22の基端と第2管部126の先端とは連通され、第2管部126の基端と第3管部30の先端とは連通されている。
そして、第2管部126は閉塞管ではなく、第2可撓管14の張出部52を出し入れ可能な連続的な側面開口126aを有する。図13Bに示すように、側面開口126aは、中心軸Cに平行に真っ直ぐに形成されている。
第1可撓管12の先端及び第2可撓管14の先端は共通の先端部材20に固定されている。このため、図13Aに示す状態の係止部32に対して第2可撓管14を、矢印m1の方向に移動させると、図13Cに示すように、先端部材20に負荷される力を逃がすため、第1可撓管12の側面開口126aに対して第2可撓管14が外側に突出していく。このとき、第2可撓管14は、第1可撓管12に対して離され第1可撓管12の長手軸Cに対して交差する方向に弓形(アーチ状又はU字状でも良い)に弾性変形する張出部52を形成する。このときの張出部52の状態を張出位置とする。張出部52は、第2可撓管14の中心軸Cに沿った移動量に応じて張出量が変化する。非張出位置は、第2可撓管14の張出部52が、図13A及び図13Bに示す状態であり、その他の場合は張出部52の張出量にかかわらず、張出位置である。非張出位置は、第1可撓管12の突出部54に対して張出部52が最も近接し、第2管部126に収納されている状態である場合に限られず、張出部52の長さを最も短くした状態をいう。
第1可撓管12の離間した側面開口126aは、第2可撓管14の張出部52の張出方向を規定する。第1可撓管12は係止部32の捻じれが先端部材20に追従し易いため、第1実施形態で説明した指標48(図1B参照)を術者が見ると、張出部52の方向を推認可能である。
係止部32に対して第2可撓管14を、図13Cに示す状態から図13A中の矢印m0の方向に移動させると、先端部材20に負荷された力が開放されていき、図13Aに示す状態に戻される。このとき、第2可撓管14の張出部52は、第1可撓管12の長手軸Cに沿った状態(長手軸Cに対して平行又は略平行な状態)となる。このときの張出部52の状態は非張出位置となる。
すなわち、第2可撓管14のうち、係止部32よりも基端側の部位を中心軸Cに沿って係止部32に対して進退(近接及び離隔)させると、張出部52の張出量が変化する。
図13Aに示す第2可撓管14が非張出位置(ストレート状態)から、第2可撓管14のうち、係止部32よりも基端側の部位を基端側にさらに引っ張る。第2可撓管14のうち、係止部32よりも基端側の部位を基端側にさらに引っ張りながら、第1可撓管12の係止部32を先端部材20に対して中心軸Cに沿って近づける。このとき、張出部52が図13Dに示すように図中の上側にあるとしたとき、先端部材20が、第2可撓管14により引っ張られて、張出部52よりも基端側の部位に比べて上側に移動するとともに、第1可撓管12の第2管部126が弓形(アーチ状又は略U字状でも良い)に変形される。このとき、第1可撓管12の第2管部126は、第2可撓管14の張出部52に対して離される方向に弾性変形する突出部54を形成する。このときの突出部54の状態を突出位置とする。非突出位置は、第1可撓管14の突出部54が、図13Aに示す状態である。
突出部54が突出位置である場合、第2可撓管14には張力が負荷されているため、適宜の曲げ難さを発揮する。このため、第1可撓管12の第2管部126すなわち突出部54は、図13Dに示すように、張出部52の張出方向(図13C参照)に対して反対方向に突出する。
この実施形態に係る挿入機器110の作用については第1実施形態で説明したのと同様であるため、説明を省略する。例えばガイドワイヤ70やバルーンユニット80のチューブ86等をガイドとして、食道Eのような管路の適宜の位置に張出部52及び突出部54を挿入することができる。そして、張出部52を張り出し、及び/又は、突出部54を突出させ、管路を適宜に変形させることができる。このとき、挿入機器110は、張出部52の張出量、及び/又は、突出部54の突出量を調整することで、サイズの選択を極力不要にして、管路の一部を偏平させることができる。
第1及び第2実施形態では、図2A及び図13Aに示すように、第1可撓管12の先端13aの先端部材20に、第2可撓管14の先端15aが固定されているが、第1管部22に第2可撓管14を固定していても良い。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について図14Aから図14Dを用いて説明する。この実施形態は第1及び第2実施形態の変形例であって、第1及び第2実施形態で説明した部材と同一の部材又は同一の機能を有する部材には極力同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。この実施形態に係る挿入機器210も、必要に応じてバルーンユニット80及び/又はバルーン16とともに用いられることが好適である。
図14Aから図14Dに示すように、この実施形態に係る挿入機器210は、第1可撓管12と、第2可撓管14とを有する。第1可撓管12は、先端部材220と、作用管部226と、基端側案内部(第2案内部)28と、基端側管部30と、係止部32とを有する。この実施形態に係る挿入機器210の第1可撓管12は、第1実施形態で説明した挿入機器10とは異なり、第1管部22及び第1案内部24が除去されている。すなわち、第1及び第2実施形態で説明した第1管部(先端側管部)22は必ずしも必要というわけではない。また、先端部材220は、第1及び第2実施形態で説明した先端部材20とは異なり、第1可撓管12の先端部と、第2可撓管14の先端部を並設している。
第1可撓管12の先端及び第2可撓管14の先端は共通の先端部材220に固定されている。このため、図14Aに示す状態の係止部32に対して第2可撓管14を、矢印m1の方向に移動させると、図14Cに示すように、先端部材20に負荷される力を逃がすため、第1可撓管12の基端側案内部28に対して第2可撓管14が外側に突出していく。このとき、第2可撓管14は、第1可撓管12に対して離され第1可撓管12の長手軸Cに対して交差する方向に弓形(アーチ状又はU字状でも良い)に弾性変形する張出部52を形成する。このときの張出部52の状態を張出位置とする。張出部52は、第2可撓管14の中心軸Cに沿った移動量に応じて張出量が変化する。非張出位置は、第2可撓管14の張出部52が、図14Aに示す状態であり、その他の場合は張出部52の張出量にかかわらず、張出位置である。非張出位置は、第1可撓管12の突出部54に対して張出部52が最も近接した状態である場合に限られず、張出部52の長さ(第2可撓管14の先端と案内開口28a間の距離)を最も短くした状態をいう。開口28aは第2可撓管14を出し入れするのに用いられる。
第2可撓管14の先端15aの先端部材(固定部)220及び第1可撓管12の開口28aは、第2可撓管14の張出部52の張出方向を規定する。第1可撓管12は係止部32の捻じれが先端部材220に追従し易いため、第1実施形態で説明した指標48(図1B参照)を術者が見ると、張出部52の方向を推認可能である。
一方、係止部32に対して第2可撓管14を、図14Cに示す状態から図14A中の矢印m0の方向に移動させると、先端部材220に負荷された力が開放されていき、図14Aに示す状態に戻される。このとき、第2可撓管14の張出部52は、第1可撓管12の長手軸Cに沿った状態(長手軸Cに対して平行又は略平行な状態)となる。このときの張出部52の状態は非張出位置となる。
すなわち、第2可撓管14のうち、係止部32よりも基端側の部位を中心軸Cに沿って係止部32に対して進退(近接及び離隔)させると、張出部52の張出量が変化する。
図14Aに示す第2可撓管14が非張出位置(ストレート状態)から、第2可撓管14のうち、係止部32よりも基端側の部位を基端側にさらに引っ張る。第2可撓管14のうち、係止部32よりも基端側の部位を基端側にさらに引っ張りながら、第1可撓管12の係止部32を先端部材220に対して中心軸Cに沿って近づける。このとき、張出部52が図14Dに示すように図中の上側にあるとしたとき、先端部材220が、第2可撓管14により引っ張られて、張出部52よりも基端側の部位に比べて上側に移動するとともに、第1可撓管12の作用管部226が弓形(アーチ状又は略U字状でも良い)に変形される。このとき、第1可撓管12の作用管部226は、第2可撓管14の張出部52に対して離される方向に弾性変形する突出部54を形成する。このときの突出部54の状態を突出位置とする。非突出位置は、第1可撓管14の突出部54が、図14Aに示す状態である。
突出部54が突出位置である場合、第2可撓管14には張力が負荷されているため、適宜の曲げ難さを発揮する。このため、第1可撓管12の作用管部226すなわち突出部54は、図14Dに示すように、張出部52の張出方向(図14C参照)に対して反対方向に突出する。
この実施形態に係る挿入機器210の作用については第1実施形態で説明したのと同様であるため、説明を省略する。例えばガイドワイヤ70やバルーンユニット80のチューブ86等をガイドとして、食道Eのような管路の適宜の位置に張出部52及び突出部54を挿入することができる。そして、張出部52を張り出し、及び/又は、突出部54を突出させ、管路を適宜に変形させることができる。このとき、挿入機器210は、張出部52の張出量、及び/又は、突出部54の突出量を調整することで、サイズの選択を極力不要にして、管路の一部を偏平させることができる。
(係止部32の変形例1)
図15に示すように、係止部32は、筒状体342と、開閉クリップ(ピンチ体)344とを有する。筒状体342は、第3管部30の基端に固定されている。筒状体342は、先端と基端との間に、開閉クリップ344が配置される略C字状の開口縁部342aを有する。
図15中に破線で示すように、開閉クリップ344が開状態のとき、第2可撓管14は第1可撓管12に対して中心軸Cに沿って移動可能である。一方、図15中に実線で示すように、開閉クリップ344が閉状態のとき、第2可撓管14に対して開閉クリップ344が固定される。そして、開閉クリップ344は、筒状体342の開口縁部342aにより第1可撓管12の中心軸Cに沿った方向及び周方向の移動が規制される。
したがって、係止部32は、クリップ344が開状態のとき、第1可撓管12に対する第2可撓管14の移動を許容し、クリップ344が閉状態のとき、第1可撓管12に対する第2可撓管14の移動を規制することができる。
(係止部32の変形例2)
図16に示すように、係止部32は、第1筒状体442と、第2筒状体444と、開閉クリップ446とを有する。第1筒状体442は、基端側管部(第3管部)30の基端に固定されている。第2筒状体444は、第1筒状体442の基端部に固定されている。第1筒状体442は、適宜の力が負荷されても形状を維持する硬質材で形成されていることが好適である。第2筒状体444は、第1筒状体442よりも軟質で中心軸Cの径方向に伸縮可能であることが好ましい。開閉クリップ446は係止部32の変形例1で説明した開閉クリップ344と同様に機能する。
図16中に破線で示すように、開閉クリップ446が開状態のとき、第2可撓管14は第1可撓管12に対して中心軸Cに沿って移動可能である。一方、図16中に実線で示すように、開閉クリップ446が閉状態のとき、開閉クリップ446は、第2筒状体444を第2可撓管14に対して固定する。このため、開閉クリップ446は、第2筒状体444により第1可撓管12の中心軸Cに沿った方向及び周方向の移動が規制される。
したがって、係止部32は、クリップ446が開状態のとき、第1可撓管12に対する第2可撓管14の移動を許容し、クリップ446が閉状態のとき、第1可撓管12に対する第2可撓管14の移動を規制することができる。
(係止部32の変形例3)
図17Aから図17Cに示すように、係止部32は、連結部542と、軟質筒状体544とを有する。連結部542は、基端側管部(第3管部)30の基端部に固定された硬質筒状体542aと、硬質筒状体542aに一体的に形成された延出部542bと、延出部542bに一体的に形成された係合アーム542cとを有する。
硬質筒状体542aは適宜の力が負荷されても形状を維持する硬質材で形成されていることが好適である。軟質筒状体544は、硬質筒状体542aよりも軟質で図17Aに示す状態と図17Cに示す状態との間を弾性変形可能である。
図17Aに示す状態のとき、第2可撓管14は第1可撓管12に対して中心軸Cに沿って移動可能である。一方、図17Cに示すように、硬質筒状体542aよりも基端側の軟質筒状体544とともに第2可撓管14が略U字状に曲げられ、第2可撓管14とともに軟質筒状体544が係合アーム542cに係合される。このとき、符号546で示す位置で、軟質筒状体544と第2可撓管14との間の摩擦により、第1可撓管12に対して第2可撓管14の中心軸Cに沿った方向及び周方向の移動が規制される。
なお、軟質筒状体544が係合アーム542cに係合されていない場合は、第2可撓管14(及び軟質筒状体544)の弾発性により、第1可撓管12に対して第2可撓管14の中心軸Cに沿った方向及び周方向の移動が規制されるのは難しくなる。
したがって、係止部32は、軟質筒状体544が係合アーム542cに係合されていない状態のとき、第1可撓管12に対する第2可撓管14の移動を許容し、軟質筒状体544が係合アーム542cに係合されている状態のとき、第1可撓管12に対する第2可撓管14の移動を規制することができる。
このように、挿入機器10の係止部32は、適宜の構成が許容される。
これまで、幾つかの実施形態について図面を参照しながら具体的に説明したが、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
10…挿入機器、12…可撓管、14…可撓管、14a…通路、20…先端部材、20a…先端開口、22…第1管部(先端側管部)、24…第1案内部、24a…第1案内開口、24b…第1傾斜面、26…第2管部(作用管部)、28…第2案内部、28a…第2案内開口、28b…第2傾斜面、30…第3管部(基端側管部)、32…係止部、42…雄ネジ筒(筒状体)、44…ナット、46…Oリング、48…指標、52…張出部、54…突出部、60…内視鏡、62…挿入部、62a…先端構成部、62b…湾曲部、62c…可撓管、63…チャンネル、70…ガイドワイヤ、C…中心軸(長手軸)、E…食道(管路)、S…胃、F…観察視野、LA…左心房。

Claims (16)

  1. 先端と基端とを有し、前記先端と前記基端とにより規定される長手軸に沿って先端側から管路の内側に挿入される第1可撓管と、
    前記第1可撓管の前記長手軸に沿った非張出位置と前記第1可撓管の前記長手軸に対して交差する方向に前記第1可撓管から弓形に張り出す張出位置との間を弾性変形して、前記張出位置で前記管路の内壁を外側に押圧して前記管路の少なくとも一部を偏平させる張出部を有し、前記張出部よりも基端側の位置で前記第1可撓管と同じ前記長手軸上にある、第2可撓管と、
    前記張出部よりも先端側に設けられ、前記第1可撓管の一部と前記第2可撓管の一部とを固定する固定部と
    を有する挿入機器。
  2. 前記第2可撓管は、前記固定部よりも基端側の部位が前記第1可撓管の前記長手軸に対して移動可能であり、
    前記第2可撓管の前記張出部は、前記第2可撓管のうち前記張出部よりも基端側の部位が、前記第1可撓管の前記長手軸に沿って前記固定部に向かって近接されると前記張出位置に、前記固定部から離隔されると前記非張出位置に変化される請求項1に記載の挿入機器。
  3. 前記第2可撓管は、前記第1可撓管から張り出す張出量を調整可能である請求項2に記載の挿入機器。
  4. 前記固定部は、前記第1可撓管の前記先端に配置されている請求項1に記載の挿入機器。
  5. 前記第1可撓管は、前記先端と前記基端との間の側面の一部に、前記第2可撓管の前記張出部の張出方向を規定する張出方向規定部を有する請求項1に記載の挿入機器。
  6. 前記張出方向規定部は、前記第1可撓管に対して前記第2可撓管を出し入れする開口を有する請求項5に記載の挿入機器。
  7. 前記張出方向規定部は、前記開口に対して前記第2可撓管を案内する案内面を有する請求項6に記載の挿入機器。
  8. 前記第1可撓管は、前記張出部よりも基端側の位置に、前記張出部の張出方向を認識させる指標が付されている請求項1に記載の挿入機器。
  9. 前記第1可撓管は、前記第2可撓管の前記張出部を前記張出位置に配置可能な非突出位置と、前記第2可撓管の前記張出部に対して離され弓形に弾性変形して前記管路の内壁を外側に向かって押圧して前記管路の少なくとも一部を偏平させる突出位置との間を変形可能な突出部を有する請求項1に記載の挿入機器。
  10. 前記突出部は、前記突出位置のとき、前記張出部の前記張出位置に対して、反対側に変形される、請求項9に記載の挿入機器。
  11. 前記第1可撓管と前記第2可撓管との間の位置関係を保持する係止部を有する請求項1に記載の挿入機器。
  12. 前記第1可撓管及び前記第2可撓管の少なくとも一方に対して支持され、前記管路の内壁を外側に向かって押圧して前記第1可撓管を前記管路に対して保持する保持ユニットを有する請求項1に記載の挿入機器。
  13. 前記保持ユニットは、前記第1可撓管及び第2可撓管のうちの少なくとも一方を、前記張出部よりも先端側の位置で前記管路に対して保持するバルーンと、前記バルーンに流体を供給するチューブとを有する請求項12に記載の挿入機器。
  14. 前記第1可撓管の一部と前記第2可撓管の前記張出部とを含む部位の外周に配置され、前記張出部の張出に応じて伸縮し、冷却用の流体を充填可能なバルーンを有する請求項1に記載の挿入機器。
  15. 前記バルーンは、前記バルーンの内側に充填された流体を前記管路内に漏出させる孔を有する請求項14に記載の挿入機器。
  16. 前記第2可撓管は、挿通体を挿通可能な通路を有する請求項1に記載の挿入機器。
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