JP2018200858A - バイポーラプレート、燃料電池、および燃料電池システム - Google Patents

バイポーラプレート、燃料電池、および燃料電池システム Download PDF

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Abstract

【課題】バイポーラプレートの重量の増大と製造コストの増加を抑制すると共に、燃料や還元剤の流量を適切に設定する。【解決手段】導電性の平板31と、平板31の一方の面に接合された導電性のアノード側流路板32と、平板31の他方の面に接合された導電性のカソード側流路板33とを備えるバイポーラプレート30であって、平板31は、アノード側流路321と連通する燃料の流路を構成する燃料流路孔301、302と、カソード側流路331と連通する空気の流路を構成する空気流路孔303、304との少なくとも一方が形成され、アノード側流路板32は、一方向に凹凸が繰り返されるように折り曲げられた板であり、燃料流路孔301、302および空気流路孔303、304が形成されておらず、カソード側流路板33は、上記一方向とは異なる他方向に凹凸が繰り返されるように折り曲げられた板であり、燃料流路孔301、302および空気流路孔303、304が形成されていない。【選択図】図7

Description

本発明は、バイポーラプレート、燃料電池、および燃料電池システムに関するものである。
燃料電池用セパレータとして、導電性平板と、該導電性平板を挟んで重ね合せた2枚の導電性流路板とを有し、これらの3枚の導電性の板材にマニホールドを形成し、2枚の導電性流路板に蛇行状あるいは直線状の貫通溝を流路として形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−190561号公報
上記の燃料電池用セパレータ(バイポーラプレート)では、2枚の導電性流路板に貫通溝を流路として形成していることから、燃料や還元剤の流量を増やすためには、例えば、導電性流路板の板厚を大きくする必要があり、燃料電池用セパレータの重量が増大したり、製造コストが増加したりするという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、燃料や還元剤の流量を適切に設定すると共に、バイポーラプレートの重量の増大または製造コストの増大を抑制することができるバイポーラプレート、燃料電池、および燃料電池システムを提供することである。
[1]本発明に係るバイポーラプレートは、導電性の平板と、前記平板の一方の面に接合された導電性の第1の流路板と、前記平板の他方の面に接合された導電性の第2の流路板とを備え、前記第1の流路板と膜電極接合体のアノードとが相互に当接して前記第1の流路板と前記アノードとの間にアノード側流路が形成され、前記第2の流路板と前記膜電極接合体のカソードとが当接して前記第2の流路板と前記カソードとの間にカソード側流路が形成されるように、積層された複数の前記膜電極接合体の間に配置される燃料電池用のバイポーラプレートであって、前記平板は、前記アノード側流路と連通する燃料の流路を構成する燃料流路孔と、前記カソード側流路と連通する酸化剤の流路を構成する酸化剤流路孔との少なくとも一方が形成され、前記第1の流路板および前記第2の流路板は、前記燃料流路孔および前記酸化剤流路孔が形成されておらず、前記第1の流路板および前記第2の流路板の少なくとも一方は、一方向に凹凸が繰り返されるように折り曲げられた板である。
[2]上記発明において、前記第1の流路板または前記第2の流路板は、前記凹凸の底部を構成し前記平板に接合された平坦な複数の底板部と、相互に隣り合う前記底板部の間にそれぞれ設けられ、折り畳まれた板である複数の凸部とを備えてもよい。
[3]上記発明において、前記第1の流路板と前記平板の前記一方の面との間に充填された第1の接着剤と、前記第2の流路板と前記平板の前記他方の面との間に充填された第2の接着剤との少なくとも一方を備えてもよい。
[4]上記発明において、燃料流路孔は、前記燃料の流路のうち前記アノード側流路に燃料を供給する流路である燃料供給路を構成する燃料供給孔と、前記燃料の流路のうち前記アノード側流路から燃料を排出する流路である燃料排出路を構成する燃料排出孔とを備えてもよく、前記バイポーラプレートは、前記第1の流路板の前記燃料供給孔側の端部に前記一方向に沿って延びるように設けられた第1のプレートと、前記第1の流路板の前記燃料排出孔側の端部に前記一方向に沿って延びるように設けられた第2のプレートとを備えてもよく、前記アノードが、前記第1のプレートと前記第2のプレートとの間に配され、前記膜電極接合体の電解質膜の外周部が、前記第1のプレートと前記第2のプレートとに当接してもよい。
[5]上記発明において、前記酸化剤流路孔は、前記酸化剤の流路のうち前記カソード側流路に酸化剤を供給する流路である酸化剤供給路を構成する酸化剤供給孔と、前記酸化剤の流路のうち前記カソード側流路から酸化剤を排出する流路である酸化剤排出路を構成する酸化剤排出孔とを備えてもよく、前記バイポーラプレートは、前記第2の流路板の前記酸化剤供給孔側の端部に前記他方向に沿って延びるように設けられた第3のプレートと、前記第2の流路板の前記酸化剤排出孔側の端部に前記他方向に沿って延びるように設けられた第4のプレートとを備えてもよく、前記カソードが、前記第3のプレートと前記第4のプレートとの間に配され、前記膜電極接合体の電解質膜の外周部が、前記第3のプレートと前記第4のプレートとに当接してもよい。
[6]本発明に係る燃料電池は、上記の少なくとも1つのバイポーラプレートと、少なくとも1つの前記膜電極接合体とが交互に積層された積層体を有する。
[7]本発明に係る燃料電池システムは、上記の燃料電池と、前記燃料電池に前記燃料および前記酸化剤を供給し、前記燃料電池の排出物を排出する循環機構とを備える。
本発明によれば、アノード側流路を画成する第1の流路板とカソード側流路を画成する第2の流路板との少なくとも一方を、凸凹が繰り返されるように折り曲げられた板で構成することにより、流路板の厚みの増大を抑制しつつ、アノード側流路における燃料の流量またはカソード側流路における酸化剤の流量を増加させることができる。また、第1の流路板と第2の流路板とに燃料流路孔および空気流路孔を形成しないことにより、第1の流路板と第2の流路板との構成を単純化できる。従って、燃料や還元剤の流量を適切に設定すると共に、バイポーラプレートの重量の増大を抑制したり、製造コストの増大を抑制したりすることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る燃料電池スタックを示す斜視図である。 図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。 図3は、図1のIII-III線に沿った断面図である。 図4は、燃料電池を示す分解斜視図である。 図5は、燃料電池を、図4の図示方向に対して逆方向から示す分解斜視図である。 図6は、膜電極接合体を示す断面図である。 図7は、本発明の一実施形態に係るバイポーラプレートを示す分解斜視図である。 図8は、図7のバイポーラプレートの一部を拡大して示す斜視図である。 図9は、図7のバイポーラプレートの一部を拡大して示す斜視図である。 図10は、アノード側流路板およびカソード側流路板を模式的に示す斜視図である。 図11は、変形例に係るバイポーラプレートの一部を拡大して示す斜視図である。 図12は、図1の燃料電池スタックを備える燃料電池システムを示す図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る燃料電池スタック10を示す斜視図である。図2は図1のII-II線に沿った断面図である。図3は図1のIII-III線に沿った断面図である。図4は、燃料電池11を示す分解斜視図である。図5は、燃料電池11を、図4の図示方向に対して逆方向から示す分解斜視図である。これらの図に示すように、燃料電池スタック10は、積層された複数のダイレクトメタノール型の燃料電池11と、エンドプレート75,76とを備える。この燃料電池スタック10では、積層された複数の燃料電池11が直列接続されており、燃料電池11の積層数に応じた電力が出力される。
図2および図3に示す通り、燃料電池スタック10は、燃料供給側マニホールド2と、燃料排出側マニホールド3と、空気供給側マニホールド4と、空気排出側マニホールド5とを備える。これらのマニホールドは、複数の燃料電池11からなる積層体の外周部に配されている。また、これらのマニホールドは、エンドプレート75の表面まで延在している。複数の燃料電池11からなる積層体は、矩形柱形状であるところ、図1を用いて説明すると、燃料供給側マニホールド2は、複数の燃料電池11からなる積層体の一方の側面に沿って積層方向に延びるように形成され、燃料排出側マニホールド3は、当該積層体の他方の側面に沿って積層方向に延びるように形成され、空気供給側マニホールド4は、当該積層体の上面に沿って積層方向に延びるように形成され、空気排出側マニホールド5は、当該積層体の下面に沿って積層方向に延びるように形成されている。
一対のエンドプレート75,76は、積層された複数の燃料電池11を挟み込みように配されており、複数本のボルトによって締結されている。本実施形態の燃料電池スタック10では、燃料電池11のカソードと電気的に接続されエンドプレート76に組み込まれた集電体(不図示)が正極となり、燃料電池11のアノードと電気的に接続されエンドプレート75に組み込まれた集電体(不図示)が負極となる。これらの正極および負極が外部負荷に接続され、燃料電池スタック10から当該外部負荷に電力が供給される。
エンドプレート75は、燃料供給口751と、燃料排出口752と、空気供給口753と、空気排出口754とを有する。燃料供給口751は、燃料供給側マニホールド2に面して配され、燃料排出口752は、燃料排出側マニホールド3に面して配されている。また、空気供給口753は、空気供給側マニホールド4に面して配され、空気排出口754は、空気排出側マニホールド5に面して配されている。
燃料電池スタック10では、燃料(メタノール水容液)が、燃料電池スタック10の外部から燃料供給口751、および燃料供給側マニホールド2を通じてそれぞれの燃料電池11のアノードに供給され、未反応の燃料及びアノードでの生成物が、燃料排出側マニホールド3、および燃料排出口752を通じて燃料電池スタック10の外部に排出される。一方、燃料電池スタック10では、空気(酸化剤)が、空気供給口753、および空気供給側マニホールド4を通じてそれぞれの燃料電池11のカソードに供給され、未反応の空気およびカソードでの生成物が、空気排出側マニホールド5、および空気排出口754を通じて燃料電池スタック10の外部に排出される。
図2〜図4に示すように、燃料電池11は、膜電極接合体20(MEA:Membrane electrode assembly)と、一対のバイポーラプレート30とを備える。膜電極接合体20とバイポーラプレート30とは、燃料電池11の積層方向(図中Y軸方向)に交互に積層されている。膜電極接合体20は、高分子電解質膜21と、アノード22と、カソード23とを備える。高分子電解質膜21は、水素イオン(陽イオン)伝導性を有する。アノード22は、高分子電解質膜21の一方の主面に設けられている。カソード23は、高分子電解質膜21の他方の主面に設けられている。
高分子電解質膜21、アノード22、およびカソード23は、矩形板状に形成されている。高分子電解質膜21の縦方向(図中Z軸方向)の寸法は、アノード22およびカソード23の縦方向の寸法よりも大きく設定され、高分子電解質膜21の横方向(図中X軸方向)の寸法は、アノード22およびカソード23の横方向の寸法よりも大きく設定されている。これにより、高分子電解質膜21の外周部は、その全周においてアノード22およびカソード23の外周縁部から食み出している。
図6は、膜電極接合体20を示す断面図である。この図に示すように、膜電極接合体20のアノード22は、アノード触媒層221と、アノードガス拡散層222とを備える。また、膜電極接合体20のカソード23は、カソード触媒層231と、カソードガス拡散層232とを備える。アノード触媒層221は、高分子電解質膜21の一方の主面に形成され、カソード触媒層231は、高分子電解質膜21の他方の主面に形成されている。また、アノードガス拡散層222は、アノード触媒層221に重ねて形成され、また、カソード側がアノード側に対して図4の上側に来るように図6の構成をひっくり返した際において、カソードガス拡散層232は、カソード触媒層231に重ねて形成されている。
高分子電解質膜21としては、固体高分子電解質膜等を例示できる。アノード触媒層221及びカソード触媒層231は、電極触媒と、導電性炭素粒子と、水素イオン伝導性を有する高分子電解質とを少なくとも含む。電極触媒としては、白金又は白金合金からなる金属触媒(白金系触媒)等を例示できる。導電性炭素粒子としては、電極触媒を担持する細孔の発達したカーボン材料等を例示できる。なお、アノード触媒層221は、中間生成物である一酸化炭素が白金系触媒を被毒することを防止する観点から、耐一酸化炭素被毒性を有するルテニウムなどを含むことが望ましい。
アノード触媒層221及びカソード触媒層231に含有される高分子電解質と、高分子電解質膜21を構成する高分子電解質とは、同じ種類のものを用いることができる。これらの高分子電解質としては、イオノマー(ionomer)を例示できる。なお、アノード触媒層221、カソード触媒層231、および高分子電解質膜21に含有される高分子電解質は、異なる種類のものであってもよい。
アノードガス拡散層222は、燃料供給側マニホールド2から供給された燃料をアノード触媒層221に導く機能と導電性とを有する。一方、カソードガス拡散層232は、空気供給側マニホールド4から供給された空気をカソード触媒層231に導く機能と導電性とを有する。アノードガス拡散層222やカソードガス拡散層232としては、ガス透過性や電子伝導性を有する導電性多孔質材を用いることができる。なお、アノードガス拡散層222とカソードガス拡散層232としては、同じ種類のものを用いてもよく、異なる種類のものを用いてもよい。なお、本発明において、アノードガス拡散層222やカソードガス拡散層232は、必須の構成とする必要はなく、それぞれ不要としても良い。
高分子電解質膜21の外周部の両面には、補強層211が形成されている。この補強層211は、燃料に対する腐食性と電気絶縁性を有する材料により構成されている。補強層211を構成する材料としては、フェノール樹脂等の公知の熱硬化性樹脂や耐熱性を有する公知の熱可塑性樹脂等を例示できる。なお、高分子電解質膜21の強度が十分に高い場合には、補強層211を省略してもよい。
図7は、バイポーラプレート30を示す分解斜視図である。この図および図2〜5に示すように、バイポーラプレート30は、平板31と、アノード側流路板32と、カソード側流路板33と、アノード供給側プレート34と、アノード排出側プレート35と、カソード供給側プレート36と、カソード排出側プレート37と、燃料供給側シール部材41と、燃料排出側シール部材42と、カソード側シール部材43と、空気供給側シール部材44と、空気排出側シール部材45と、アノード側シール部材46とを備える。
平板31は、導電性を有する矩形状の平坦な板である。この平板31の縦方向(図中Z軸方向)の寸法は、膜電極接合体20の縦方向の寸法よりも大きく設定され、平板31の横方向(図中X軸方向)の寸法は、膜電極接合体20の横方向の寸法よりも大きく設定されている。この平板31を構成する導電性材料としては、ステンレス鋼やアルミニウム等の金属やカーボン樹脂等を例示できる。
平板31には、燃料供給孔301と、燃料排出孔302と、空気供給孔303と、空気排出孔304とが形成されている。ここで、図1、図2および図3を用いて説明すると、燃料供給孔301は、平板31の左右の一方の辺に沿って形成された長孔であり、燃料排出孔302は、平板31の左右の他方の辺に沿って形成された長孔である。空気供給孔303は、平板31の上辺に沿って形成された長孔であり、空気排出孔304は、平板31の下辺に沿って形成された長孔である。また、図1、図2および図3を用いて説明した場合において、この図1の構造を基準としてY軸方向(積層方向)から見た時の位置関係から、空気供給孔303の横方向の端部のうち、左端は、燃料供給孔301の右端よりも右側に位置し、また、右端は、燃料排出孔302の左端よりも右側に位置する。また、空気排出孔304の横方向の端部のうち、左端は、燃料供給孔301の右端よりも右側に位置し、また、右端は、燃料排出孔302の左端よりも右側に位置する。
アノード側流路板32は、導電性を有する矩形状の板であり、凹凸(直線状の溝および直線状の隔壁)が一方向に繰り返される凹凸板である。このアノード側流路板32は、平板31の一方の主面(図5の手前側の面)に対して、燃料供給孔301、空気供給孔303、燃料排出孔302、および空気排出孔304により囲まれるように接合されている。アノード側流路板32は、矩形状の導電性を有する板材の全体に対してコルゲート加工またはプレス加工を施すことにより形成されている。アノード側流路板32を構成する導電性材料としては、ステンレス鋼やアルミニウム等の金属やカーボン樹脂等を例示できる。
ここで、アノード側流路板32には、燃料供給孔301、燃料排出孔302、空気供給孔303、および空気排出孔304が形成されていない。これにより、導電性の板材の全体に対してコルゲート加工またはプレス加工を施すのみで、アノード側流路板32を構築できる。
アノード側流路板32は、凹凸が縦方向に繰り返されるように配されている。ここで、アノード側流路板32の左右の一方の辺と、燃料供給孔301における平板31の中央側の辺(図7における燃料供給孔301の左右の縦方向における辺のうち右側の辺)とは、長さが一致し、横方向の位置が一致している。また、アノード側流路板32の左右の他方の辺と、燃料排出孔302における平板31の中央側の辺(図7における燃料排出孔302の左右の縦方向における辺のうち左側の辺)とは、長さが一致し、横方向の位置が一致している。これにより、アノード側流路板32の縦方向に並んだ複数の流路は、燃料供給孔301から燃料排出孔302に延びている。
カソード側流路板33は、導電性を有する矩形状の板であり、凹凸(直線状の溝および直線状の隔壁)が一方向に繰り返される凹凸板である。このカソード側流路板33は、平板31の他方の主面(図4の手前側の面)に対して、燃料供給孔301、空気供給孔303、燃料排出孔302、および空気排出孔304により囲まれるように接合されている。カソード側流路板33は、矩形状の導電性を有する板材に対してコルゲート加工またはプレス加工を施すことにより形成されている。カソード側流路板33を構成する導電性材料としては、ステンレス鋼やアルミニウム等の金属やカーボン樹脂等を例示できる。
ここで、カソード側流路板33には、燃料供給孔301、燃料排出孔302、空気供給孔303、および空気排出孔304が形成されていない。これにより、導電性の板材の全体に対してコルゲート加工またはプレス加工を施すのみで、カソード側流路板33を構築できる。
カソード側流路板33は、凹凸が横方向に並ぶように配されている。ここで、カソード側流路板33の上辺と、空気供給孔303における下辺(図7における空気供給孔303の上下の横方向における辺のうち下側の辺)とは、長さが一致し、上下方向の位置が一致している。また、カソード側流路板33の下辺と、空気排出孔304における上辺(図7における空気排出孔304の上下の横方向における辺のうち上側の辺)とは、長さが一致し、上方向の位置が一致している。これにより、カソード側流路板33の横方向に並んだ複数の流路は、空気供給孔303から空気排出孔304に延びている。
アノード供給側プレート34は、縦方向に延びる細長い絶縁性の板材である。図5、7で示す様に、このアノード供給側プレート34は、アノード側流路板32の凸部上における燃料供給孔301側の端部に接合されている。また、アノード供給側プレート34は、アノード側流路板32の下端から上端まで延びている。一方、アノード排出側プレート35は、縦方向に延びる細長い絶縁性の板材である。このアノード排出側プレート35は、アノード側流路板32の凸部上における燃料排出孔302側の端部に接合されている。また、アノード排出側プレート35は、アノード側流路板32の下端から上端まで延びている。
ここで、アノード供給側プレート34とアノード排出側プレート35との間には、膜電極接合体20のアノード22が収容される。また、補強層211の燃料供給孔301側の一辺がアノード供給側プレート34に当接し、補強層211の燃料排出孔302側の一辺がアノード排出側プレート35に当接する。さらに、アノードガス拡散層222がアノード側流路板32の凸部に当接する。これにより、アノードガス拡散層222とアノード側流路板32とにより、縦方向に並んだ複数のアノード側流路321が形成されている。なお、このアノード側流路321については、後述する燃料供給側マニホールド2と燃料排出側マニホールド3とからなる燃料の流路と同様に、燃料が流れる流路となり得る。
カソード供給側プレート36は、横方向に延びる細長い絶縁性の板材である。図4、7で示す様に、このカソード供給側プレート36は、カソード側流路板33の凸部上における空気供給孔303側の端部(上端部)に接合されている。また、カソード供給側プレート36は、カソード側流路板33の左端から右端まで延びている。一方、カソード排出側プレート37は、横方向に延びる細長い絶縁性の板材である。このカソード排出側プレート37は、カソード側流路板33の凸部上における空気排出孔304側の端部(下端部)に接合されている。また、カソード排出側プレート37は、カソード側流路板33の左端から右端まで延びている。
ここで、カソード供給側プレート36とカソード排出側プレート37との間には、膜電極接合体20のカソード23が収容される。また、補強層211の空気供給孔303側の一辺(上辺)がカソード供給側プレート36に当接し、補強層211の空気排出孔304側の一辺(下辺)がカソード排出側プレート37に当接する。さらに、カソードガス拡散層232がカソード側流路板33の凸部に当接する。これにより、カソードガス拡散層232とカソード側流路板33とにより、横方向に並んだ複数のカソード側流路331が形成されている。なお、このカソード側流路331については、後述する空気供給側マニホールド4と空気排出側マニホールド5とからなる空気の流路と同様に、空気が流れる流路となり得る。
燃料供給側シール部材41は、細長い環状のシール部材である。この燃料供給側シール部材41は、平板31の他方の主面(図4の手前側の面)に対して、燃料供給孔301を囲うように形成されている。一方、燃料排出側シール部材42は、細長い環状のシール部材である。この燃料排出側シール部材42は、平板31の他方の主面に対して、燃料排出孔302を囲うように形成されている。
カソード側シール部材43は、矩形環状のシール部材である。このカソード側シール部材43は、平板31の他方の主面に対して、空気供給孔303、カソード側流路板33、および空気排出孔304を囲うように形成されている。
燃料供給側シール部材41、燃料排出側シール部材42およびカソード側シール部材43を構成する材料としては、室温加硫型のシリコーン接着剤、EPDMゴム、ポリオレフィン系の液状ガスケット等を例示できる。即ち、燃料供給側シール部材41、燃料排出側シール部材42およびカソード側シール部材43は、室温加硫型の接着剤を平板31の他方の主面に塗布して硬化させることにより形成することができる。
空気供給側シール部材44は、細長い環状のシール部材である。この空気供給側シール部材44は、平板31の一方の主面(図5の手前側の面)に対して、空気供給孔303を囲うように形成されている。一方、空気排出側シール部材45は、細長い環状のシール部材である。この空気排出側シール部材45は、平板31の一方の主面に対して、空気排出孔304を囲うように形成されている。
アノード側シール部材46は、矩形環状のシール部材である。このアノード側シール部材46は、平板31の一方の主面に対して、燃料供給孔301、アノード側流路板32、および燃料排出孔302を囲うように形成されている。
空気供給側シール部材44、空気排出側シール部材45およびアノード側シール部材46を構成する材料としては、室温加硫型のシリコーン接着剤、EPDMゴム、ポリオレフィン系の液状ガスケット等を例示できる。即ち、空気供給側シール部材44、空気排出側シール部材45およびアノード側シール部材46は、室温加硫型の接着剤を平板31の一方の主面に塗布して硬化させることにより形成することができる。
燃料供給側マニホールド2は、燃料電池11の積層方向に重ねられた複数の燃料供給孔301と、前後の燃料供給孔301を相互に接続する燃料供給側シール部材41、アノード側シール部材46、およびアノード供給側プレート34とにより構成されている。エンドプレート75と最前列(図2の左端)の平板31との間では、これらによって、燃料供給側シール部材41が挟み込まれている。また、複数のバイポーラプレート30同士の積層方向(図1、4等におけるY軸方向)において、これらの積層前後に互いに隣り合う2つのバイポーラプレート30における2つの平板31同士の間においては、図4や図5等で示す通り、燃料供給孔301よりも−X軸方向において、アノード側シール部材46と燃料供給側シール部材41とが、その前後の2つの平板31により挟み込まれている。また、燃料供給孔301よりも+X軸方向において、アノード供給側プレート34、高分子電解質膜21の外周部(補強層211を含む)および燃料供給側シール部材41が、積層前後に互いに隣り合う2つのバイポーラプレート30において、その一方のバイポーラプレート30におけるアノード側流路板32ともう一方のバイポーラプレート30における平板31とにより上記の積層方向に挟み込まれている。さらに、最後列(図2の右端)の平板31とエンドプレート76との間では、燃料供給孔301よりも−X軸方向において、アノード側シール部材46が、平板31とエンドプレート76とにより挟み込まれ、燃料供給孔301よりも+X軸方向において、アノード供給側プレート34が、平板31とエンドプレート76とにより挟み込まれている。ここで、このアノード供給側プレート34は省略することができる。また、アノード側流路板32とアノードガス拡散層222とにより画成される複数のアノード側流路321が、燃料供給側マニホールド2に接続されている。
燃料排出側マニホールド3は、燃料電池11の積層方向に重ねられた複数の燃料排出孔302と、前後の燃料排出孔302を相互に接続する燃料排出側シール部材42、アノード側シール部材46、およびアノード排出側プレート35とにより構成されている。エンドプレート75と最前列(図2の左端)の平板31との間では、これらによって、燃料排出側シール部材42が挟み込まれている。ここで、この燃料排出側シール部材42は、上述した平板31とエンドプレート75とにより挟み込まれている燃料供給側シール部材41と共に省略することができる。また、複数のバイポーラプレート30同士の積層方向(図1、4等におけるY軸方向)において、これらの積層前後に互いに隣り合う2つのバイポーラプレート30における2つの平板31同士の間においては、図4や図5等で示す通り、燃料排出孔302よりも+X軸方向において、アノード側シール部材46と燃料排出側シール部材42とが、その前後の平板31により挟み込まれている。また、燃料排出孔302よりも−X軸方向において、アノード排出側プレート35、高分子電解質膜21の外周部(補強層211を含む)および燃料排出側シール部材42が、積層前後に互いに隣り合う2つのバイポーラプレート30において、その一方のバイポーラプレート30におけるアノード側流路板32ともう一方のバイポーラプレート30における平板31とにより上記の積層方向に挟み込まれている。さらに、最後列(図2の右端)の平板31とエンドプレート76との間では、燃料排出孔302よりも+X軸方向において、アノード側シール部材46が、平板31とエンドプレート76とにより挟み込まれ、燃料排出孔302よりも−X軸方向において、アノード排出側プレート35が、平板31とエンドプレート76とにより挟み込まれている。ここで、このアノード排出側プレート35は省略することができる。また、アノード側流路板32とアノードガス拡散層222とにより画成される複数のアノード側流路321が、燃料排出側マニホールド3に接続されている。
燃料供給口751から供給された燃料は、燃料供給側マニホールド2を通って、エンドプレート75側からエンドプレート76側へ流れると共に、アノード供給側プレート34と補強層211との間から、複数のアノード側流路321に流入する。複数のアノード側流路321に流入した燃料は、アノード22に供給される。未反応の燃料およびアノードで生成された生成物は、複数のアノード側流路321から燃料排出側マニホールド3に流れ、燃料排出側マニホールド3を通って燃料排出口752から排出される。ここで、燃料供給孔301は、燃料供給側マニホールド2と燃料排出側マニホールド3とからなる燃料の流路のうちアノード側流路321に燃料を供給する流路である燃料供給側マニホールド2を構成し、燃料排出孔302は、上記燃料の流路のうちアノード側流路321から燃料を排出する流路である燃料排出側マニホールド3を構成する。
空気供給側マニホールド4は、燃料電池11の積層方向に重ねられた複数の空気供給孔303と、前後の空気供給孔303を相互に接続する空気供給側シール部材44、カソード側シール部材43、およびカソード供給側プレート36とにより構成されている。エンドプレート75と最前列(図3の左端)の平板31との間では、空気供給孔303よりも図3のZ軸方向における上側において、カソード側シール部材43が、エンドプレート75と平板31とにより挟み込まれ、空気供給孔303よりも図3のZ軸方向における下側において、カソード供給側プレート36が、エンドプレート75とカソード側流路板33とにより挟み込まれている。このカソード供給側プレート36は省略することができる。また、複数のバイポーラプレート30同士の積層方向(図1、4等におけるY軸方向)において、これらの積層前後に互いに隣り合う2つのバイポーラプレート30における2つの平板31同士の間においては、図4や図5等で示す通り、空気供給孔303よりも+Z軸方向において、カソード側シール部材43と空気供給側シール部材44とが、その前後の平板31により挟み込まれている。また、空気供給孔303よりも−Z軸方向において、空気供給側シール部材44、高分子電解質膜21の外周部(補強層211を含む)および空気供給側プレート36が、積層前後に互いに隣り合う2つのバイポーラプレート30において、その一方のバイポーラプレート30における平板31ともう一方のバイポーラプレート30におけるカソード側流路板33とにより上記の積層方向に挟み込まれている。さらに、最後列(図3の右端)の平板31とエンドプレート76との間では、空気供給側シール部材44が、平板31とエンドプレート76とにより挟み込まれている。ここで、カソード側流路板33とカソードガス拡散層232とにより画成される複数のカソード側流路331が、空気供給側マニホールド4に接続されている。
空気排出側マニホールド5は、燃料電池11の積層方向に重ねられた複数の空気排出孔304と、前後の空気排出孔304を相互に接続する空気排出側シール部材45、カソード側シール部材43、およびカソード排出側プレート37とにより構成されている。エンドプレート75と最前列(図3の左端)の平板31との間では、空気排出孔304よりも図3のZ軸方向における下側において、カソード側シール部材43が、エンドプレート75と平板31とにより挟み込まれ、空気排出孔304よりも図3のZ軸方向における上側において、カソード排出側プレート37が、エンドプレート75とカソード側流路板33とにより挟み込まれている。このカソード排出側プレート37は省略することができる。また、複数のバイポーラプレート30同士の積層方向(図1、4等におけるY軸方向)において、これらの積層前後に互いに隣り合う2つのバイポーラプレート30における2つの平板31同士の間においては、図4や図5等で示す通り、空気排出孔304よりも−Z軸方向において、カソード側シール部材43と空気排出側シール部材45とが、その前後の平板31により挟み込まれている。また、空気排出孔304よりも+Z軸方向において、空気排出側シール部材45、高分子電解質膜21の外周部(補強層211を含む)および空気排出側プレート37が、積層前後に互いに隣り合う2つのバイポーラプレート30において、その一方のバイポーラプレート30における平板31ともう一方のバイポーラプレート30におけるカソード側流路板33とにより上記の積層方向に挟み込まれている。さらに、最後列(図3の右端)の平板31とエンドプレート76との間では、空気排出側シール部材45が、平板31とエンドプレート76とにより挟み込まれている。ここで、この空気排出側シール部材45は、上述した平板31とエンドプレート76とにより挟み込まれている空気供給側シール部材44と共に省略することができる。また、カソード側流路板33とカソードガス拡散層232とにより画成される複数のカソード側流路331が、空気排出側マニホールド5に接続されている。また、上記の積層された複数のバイポーラプレート30のうち一番外側に積層されたバイポーラプレート30の平板31においては集電体(不図示)と接している。
空気供給口753から供給された空気は、空気供給側マニホールド4を通って、エンドプレート75側からエンドプレート76側へ流れると共に、カソード供給側プレート36と補強層211との間から、複数のカソード側流路331に流入する。複数のカソード側流路331に流入した空気は、カソード23に供給される。未反応の空気およびカソードで生成された生成物が、複数のカソード側流路331から空気排出側マニホールド5に流れ、空気排出側マニホールド5を通って空気排出口754から排出される。ここで、空気供給孔303は、空気供給側マニホールド4と空気排出側マニホールド5とからなる空気の流路のうちカソード側流路331に空気を供給する流路である空気供給側マニホールド4を構成し、空気排出孔304は、上記空気の流路のうちカソード側流路331から空気を排出する流路である空気排出側マニホールド5を構成する。
燃料電池スタック10の各燃料電池11では、アノード側流路321からアノード22に燃料が供給され、カソード側流路331からカソード23に空気が供給される。これにより、各燃料電池11のアノードにおいて、下記(1)式の酸化反応が生じ、各燃料電池11のカソードにおいて、下記(2)式の還元反応が生じる。これにより、アノード22とカソード23との間に電流が流れる。
CHOH+HO→CO+6H+6e …(1)
3/2O+6H+6e→3HO …(2)
図8は、バイポーラプレート30の一部を拡大して示す斜視図である。この図には、平板31における燃料供給孔301または燃料排出孔302の縁部と、アノード側流路板32におけるアノード側流路321の長手方向の端部とを示している。この図に示すように、アノード側流路板32は、燃料供給孔301または燃料排出孔302の長手方向に対して平行な方向に凹凸が繰り返されるように折り曲げられた板である。このアノード側流路板32では、アノード側流路321を構成する凹部が、燃料供給孔301または燃料排出孔302の長手方向に対して直交する方向に延びている。
アノード側流路板32は、凹凸の底部を構成する平坦な複数の底板部322と、複数の底板部322の相互間にそれぞれ設けられた複数の凸部323とを備える。アノード側流路板32と平板31の主面との間には、接着剤324が充填されており、この接着剤324により、底板部322と平板31の主面とが接着されている。
ここで、凸部323は、板の一部が折り畳まれた構成である。凸部323は、底板部322の幅方向端部から図8の平板31に対して法線方向に立ち上がった一対の壁部3231と、この一対の壁部3231の上端に存する屈曲部3232とを備える。ここで、図8で示す通り、底板部322の両側端部から立ち上がった2つの壁部3231のうち一方側に設けられた壁部と、燃料供給孔301または燃料排出孔302の長手方向に対して上述した底板部322と隣り合った底板部322の両側端部から立ち上がった2つの壁部3231のうち他方側に設けられた壁部とは、これらの壁部の上端において屈曲部3232で接続されている。この屈曲部3232は、その全体が小さな曲率半径で屈曲されている。それにより、一対の壁部3231は、微小な間隔を空けて対向している。この一対の壁部3231の間には、接着剤324が充填されている。
図9は、バイポーラプレート30の一部を拡大して示す斜視図である。この図には、平板31における空気供給孔303または空気排出孔304の縁部と、カソード側流路板33におけるカソード側流路331の長手方向の端部とを示している。この図に示すように、カソード側流路板33は、空気供給孔303または空気排出孔304の長手方向に対して平行な方向に凹凸が繰り返されるように折り曲げられた板である。このカソード側流路板33では、カソード側流路331を構成する凹部が、空気供給孔303または空気排出孔304の長手方向に対して直交する方向に延びている。
カソード側流路板33は、凹凸の底部を構成する平坦な複数の底板部332と、複数の底板部332の相互間にそれぞれ設けられた複数の凸部333とを備える。カソード側流路板33と平板31の主面との間には、接着剤334が充填されており、この接着剤334により、底板部332と平板31の主面とが接着されている。
ここで、凸部333は、板の一部が折り畳まれた構成である。凸部333は、底板部332の幅方向端部から図9の平板31に対して法線方向に立ち上がった一対の壁部3331と、この一対の壁部3331の上端に存する屈曲部3332とを備える。ここで、図9で示す通り、底板部332の両側端部から立ち上がった2つの壁部3331のうち一方側に設けられた壁部と、空気供給孔303または空気排出孔304の長手方向に対して上述した底板部332と隣り合った底板部332の両側端部から立ち上がった2つの壁部3331のうち他方側に設けられた壁部とは、これらの壁部の上端において屈曲部3332で接続されている。この屈曲部3332は、その全体が小さな曲率半径で屈曲されている。それにより、一対の壁部3331は、微小な間隔を空けて対向している。この一対の壁部3331の間には、接着剤334が充填されている。
図10は、アノード側流路板32およびカソード側流路板33を模式的に示す斜視図である。この図に示すように、アノード側流路板32およびカソード側流路板33では、凸部323(333)のピッチが所定のピッチ(図中のPitchに相当)に設定され、凸部323(333)の高さが所定の高さ(図中のHeightに相当)に設定され、凸部323(333)の幅が所定の幅(図中のWidthに相当)に設定され、材料の板厚が所定の厚み(図中のThicknessに相当)に設定されている。例えば、凸部323(333)の所定のピッチは、2.0mmであり、凸部323(333)の所定の高さは、1.0mmであり、凸部323(333)の所定の幅は、100mmであり、材料の所定の厚みは、0.1mmである。アノード側流路板32およびカソード側流路板33の材料としては、SUS316Lを例示できる。
以上説明したように、本実施形態に係るバイポーラプレート30は、導電性の平板31と、この平板31の一方の面に接合された導電性のアノード側流路板32と、平板31の他方の面に接合された導電性のカソード側流路板33とを備える。アノード側流路板32は、一方向(図5の縦方向(Z軸方向))に凹凸が繰り返されるように折り曲げられた板であり、カソード側流路板33は、上記一方向とは異なる他方向(図4の横方向(X軸方向))に凹凸が繰り返されるように折り曲げられた板である。
ここで、アノード側流路321を構成する凹凸と、燃料供給孔301および燃料排出孔302とをアノード側流路板32に形成したり、カソード側流路331を構成する凹凸と、空気供給孔303および空気排出孔304とをカソード側流路板33に形成したりする場合には、孔を形成する部分については、マニホールドの周囲の気密性を確保する観点から平坦に形成する必要が有る。そのため、かかる場合には、導電性の板材の一部を凹凸に加工し、当該板材の残部を平坦に加工する等の複雑な加工が必要となる。それに対して、本実施形態に係るバイポーラプレート30では、平板31には、燃料供給孔301等の孔が形成されているのに対して、アノード側流路板32およびカソード側流路板33には、燃料供給孔301等の孔が形成されていない。これにより、この孔が設けられた場合の構成と比べて簡易な構成としてのアノード側流路板32およびカソード側流路板33を実現できる。さらに、導電性の板材の全体に対してコルゲート加工またはプレス加工を施すのみという簡易な加工によりアノード側流路板32およびカソード側流路板33を作製できる。
また、導電性流路板に貫通孔をアノード側流路またはカソード側流路として形成する場合、アノード側流路における燃料の流量またはカソード側流路における空気の流量を増加させるためには、例えば、導電性流路板の板厚を大きくする必要がある。それにより、バイポーラプレートの重量が増大したり、製造コストが増大したりする。それに対して、本実施形態に係るバイポーラプレート30では、アノード側流路板32およびカソード側流路板33を、相互に異なる方向に凹凸が繰り返されるように折り曲げた導電性の板材で構成したことにより、導電性流路板の厚みを増大を抑制しつつ、アノード側流路321およびカソード側流路331の流路断面積を増大させることができる。従って、バイポーラプレート30の重量の増大を抑制したり製造コストの増大を抑制しつつ、アノード側流路321における燃料の流量またはカソード側流路331における空気の流量を増大させることができる。
図11は、変形例に係るバイポーラプレート3000の一部を拡大して示す斜視図である。この図には、平板31における燃料供給孔301または燃料排出孔302の縁部と、アノード側流路板3020におけるアノード側流路3021の長手方向の端部とを示している。なお、カソード側流路板は、アノード側流路板3020と同様の構成である。
図11に示すように、アノード側流路板3020は、燃料供給孔301または燃料排出孔302の長手方向に対して平行な方向に波形が繰り返されるように折り曲げられた波板である。このアノード側流路板3020では、アノード側流路3021を構成する凹部が、燃料供給孔301または燃料排出孔302の長手方向に対して直交する方向に延びている。
アノード側流路板3020と平板31の主面との間には、接着剤3024が充填されており、この接着剤3024により、アノード側流路板3020の底端3033と平板31の主面とが接着されている。
ここで、本実施形態に係るバイポーラプレート30のアノード側流路板32は、図8で示す通り、凸凹の底部を構成する底板部322が平坦に形成され、相互に隣り合う底板部の間に折り畳まれた板である凸部323が形成されている。これによって、アノード側流路板32の底板部322と平板31の主面とが面で接着されていることから、アノード側流路板32と平板31の主面との接着面積が上記変形例と比較して大きくなり、アノード側流路板32と平板31の主面との接着強度を十分に確保することが可能になる。一方、アノード側流路板32と平板31の主面との接触面積が上記変形例と比較して大きくなることにより、アノード側流路板32と平板31の主面との接触抵抗を低減でき、バイポーラプレート30の外部からアノード側流路板32に供給された燃料をアノード22に一層供給できるため、燃料電池11からの出力の低下を抑制できる。さらに、凸部323が、板材が折り畳まれた構成であることにより、上記変形例と比較して、アノード側流路板32と平板31の主面との間の空間の容積が小さくなる。それにより、上記変形例と比較して、接着剤324の量が少ない構成を実現できる。
アノード側流路板32と同様に、カソード側流路板33は、図9で示す通り、凸凹の底部を構成する底板部332が平坦に形成され、相互に隣り合う底板部の間に折り畳まれた板である凸部333が形成されている。これによって、カソード側流路板33の底板部332と平板31の主面とが面で接着されていることから、カソード側流路板33と平板31の主面との接着面積が上記変形例と比較して大きくなり、カソード側流路板33と平板31の主面との接着強度を十分に確保することが可能になる。一方、カソード側流路板33と平板31の主面との接触面積が上記変形例と比較して大きくなることにより、カソード側流路板33と平板31の主面との接触抵抗を低減でき、バイポーラプレート30の外部からカソード側流路板33に供給された空気をカソード23に一層供給できるため、燃料電池11からの出力の低下を抑制できる。また、図2,3,8,9等で示す通り、上述した凸部323および凸部333と膜電極接合体20とがそれぞれ当接する際においては、凸部323がアノードガス拡散層222(アノードガス拡散層222が無い場合は、アノード触媒層221)に当接し、また、凸部333が膜電極接合体20のカソードガス拡散層232(カソードガス拡散層232が無い場合は、カソード触媒層231)に当接する。これにより、この凸部323および凸部333が、燃料電池11の積層方向に対して積層上下方向から互いに膜電極接合体20を挟みこむ構成を取っている。以上により、膜電極接合体20が凸部323および凸部333によって、互いに挟持されている為、バイポーラプレート30に対して膜電極接合体20の位置ずれを抑制できる。さらに、凸部333が、板材が折り畳まれた構成であることにより、上記変形例と比較して、カソード側流路板33と平板31の主面との間の空間の容積が小さくなる。それにより、上記変形例と比較して、接着剤334の量が少ない構成を実現できる。
従来の構造では、2枚の流路板に直接、燃料や空気の供給孔や燃料や空気の排出孔等が設けられているので、2枚の流路板を互いに位置合わせする必要があり、場合によっては燃料供給孔と燃料排出孔が互いにずれたり、また、空気供給孔と空気排出孔とが互いにずれたりする構成になり得るので、燃料または空気の供給効率が低下し得る。これに対して、本実施形態では、燃料供給孔301、燃料排出孔302、空気供給孔303、及び空気排出孔304がアノード側流路板32およびカソード側流路板33ではなく、平板31にのみ設けられているので、上記のような位置合わせをする必要がなく、また、上記の様に燃料や空気の供給孔と排出孔とがずれた構成になり得ない。このため、燃料供給孔301からアノード側流路板32に燃料をより確実に供給できるようになる。また、アノード側流路板32から燃料排出孔302を介して外部に燃料をより確実に排出できるようになる。また、空気供給孔303からカソード側流路板33に空気をより確実に供給できるようになる。また、カソード側流路板33から空気排出孔304を介して外部に空気をより確実に排出できるようになる。このため、燃燃料または空気の供給効率または排出効率の低下を抑制することが可能となる。
また、本実施形態に係るバイポーラプレート30では、アノード側流路板32と平板31の主面との間に接着剤324が充填されていることにより、燃料供給孔301等から供給された燃料がアノード側流路板32と平板31の主面との間に流入することを防止できる。これにより、アノード側流路321における燃料の流量を増加させることができる。
また、本実施形態に係るバイポーラプレート30では、カソード側流路板33と平板31の主面との間に接着剤334が充填されていることにより、空気供給孔303等から供給された空気(酸化剤)がカソード側流路板33と平板31の主面との間に流入することを防止できる。これにより、カソード側流路331における空気の流量を増加させることができる。
また、本実施形態に係るバイポーラプレート30では、アノード供給側プレート34が、アノード側流路板32における燃料供給孔301側の端部に、アノード側流路321を構成する凹凸が繰り返される方向に沿って延びるように設けられている。また、アノード排出側プレート35が、アノード側流路板32における燃料排出孔302側の端部に、凹凸が繰り返される方向に沿って延びるように設けられている。これらのアノード供給側プレート34とアノード排出側プレート35との間には、膜電極接合体20のアノード22が配されている。また、アノード供給側プレート34とアノード排出側プレート35とには、膜電極接合体20の高分子電解質膜の外周部が当接している。ここで、高分子電解質膜21の外周部は、図2で示す通り、燃料供給孔301の近傍において、アノード供給側プレート34と燃料供給側シール部材41とにより挟持されている。また、高分子電解質膜21の外周部は、燃料排出孔302の近傍において、アノード排出側プレート35と燃料排出側シール部材42とにより挟持されている。これによって、高分子電解質膜21の外周部における燃料供給孔301の近傍の部分および燃料排出孔302の近傍の部分を、外力から保護することができる。また、これによって、高分子電解質膜21の外周部がアノード供給側プレート34と燃料供給側シール部材41によって、または、アノード排出側プレート35と燃料排出側シール部材42によって、互いに挟持されている為、これに伴い、バイポーラプレート30に対して膜電極接合体20の位置ずれを抑制し得る。
また、本実施形態に係るバイポーラプレート30では、カソード供給側プレート36が、カソード側流路板33における空気供給孔303側の端部に、カソード側流路331を構成する凹凸が繰り返される方向に沿って延びるように設けられている。また、カソード排出側プレート37が、カソード側流路板33における空気排出孔304側の端部に、凹凸が繰り返される方向に沿って延びるように設けられている。これらのカソード供給側プレート36とカソード排出側プレート37との間には、膜電極接合体20のカソード23が配されている。また、カソード供給側プレート36とカソード排出側プレート37とには、膜電極接合体20の高分子電解質膜の外周部が当接している。ここで、高分子電解質膜21の外周部は、図3で示す通り、空気供給孔303の近傍において、カソード供給側プレート36と空気供給側シール部材44とにより挟持されている。また、高分子電解質膜21の外周部は、空気排出孔304の近傍において、カソード排出側プレート37と空気排出側シール部材45とにより挟持されている。これによって、高分子電解質膜21の外周部における空気供給孔303の近傍の部分および空気排出孔304の近傍の部分を、外力から保護することができる。
図12は、上述の燃料電池スタック10を備える燃料電池システム1を示す図である。この図に示すように、本実施形態の燃料電池システム1は、外部負荷と電気的に接続された燃料電池スタック10と、循環機構100とを備える。循環機構100は、燃料タンク80と、ポンプ81と、ブロワ82と、水タンク83と、ポンプ84と、メタノールタンク85と、ポンプ86とを備える。
燃料タンク80には、メタノールタンク85から供給される高濃度のメタノール水溶液又はメタノール原液と、水タンク83から供給される水とが混合された燃料(液体燃料)が貯蔵されている。
ポンプ81は、配管Fを介して燃料電池スタック10の燃料供給口751に、燃料タンク80から燃料(高濃度のメタノール水溶液を希釈したメタノール水溶液)を供給する。燃料電池11のアノードから排出される生成物(二酸化炭素等)及び未反応の燃料は、燃料電池スタック10の燃料排出口752に繋がる配管Fを介して燃料タンク80に戻される。
ブロワ82は、配管Fを介して燃料電池スタック10の空気供給口753に、空気を供給する。このブロワ82の吸引側には、吸引する空気に含まれる塵埃等を除去するエアフィルタ(不図示)が設けられている。燃料電池11のカソードから排出される生成物(水、水蒸気、及び二酸化炭素等)、未反応の空気、及び膜電極接合体20を透過した未反応メタノールは、燃料電池スタック10の空気排出口754に繋がる配管Fを介して排出設備へ送られる。排出設備では、二酸化炭素等の気相成分を水等の液相成分から分離して、当該気相成分を外部に排出している。
水タンク83に貯蔵された水は、ポンプ84により、配管Fを介して燃料タンク80に送られる。また、メタノールタンク85に貯蔵された高濃度のメタノール水溶液又はメタノール原液は、ポンプ86により、配管Fを介して燃料タンク80に送られる。
上記実施形態における「バイポーラプレート30」が本発明における「バイポーラプレート」の一例に相当し、上記実施形態における「平板31」が本発明における「平板」の一例に相当し、上記実施形態における「アノード側流路板32」が本発明における「第1の流路板」の一例に相当し、上記実施形態における「カソード側流路板33」が本発明における「第2の流路板」の一例に相当する。
上記実施形態における「アノード側流路321」が本発明における「アノード側流路」の一例に相当し、上記実施形態における「カソード側流路331」が本発明における「カソード側流路」の一例に相当し、上記実施形態における「膜電極接合体20」が本発明における「膜電極接合体」の一例に相当し、上記実施形態における「高分子電解質膜21」が本発明における「電解質膜」の一例に相当し、上記実施形態における「アノード22」が本発明における「アノード」の一例に相当し、上記実施形態における「カソード23」が本発明における「カソード」の一例に相当する。
上記実施形態における「燃料供給側マニホールド2」が本発明における「燃料の流路」および「燃料供給路」の一例に相当し、上記実施形態における「燃料排出側マニホールド3」が本発明における「燃料の流路」および「燃料排出路」の一例に相当し、上記実施形態における「燃料供給孔301」が本発明における「燃料流路孔」および「燃料供給孔」の一例に相当し、上記実施形態における「燃料排出孔302」が本発明における「燃料流路孔」および「燃料排出孔」の一例に相当する。
上記実施形態における「空気供給側マニホールド4」が本発明における「酸化剤の流路」および「酸化剤供給路」の一例に相当し、上記実施形態における「空気排出側マニホールド5」が本発明における「酸化剤の流路」および「酸化剤排出路」の一例に相当し、上記実施形態における「空気供給孔303」が本発明における「空気流路孔」および「空気供給孔」の一例に相当し、上記実施形態における「空気排出孔304」が本発明における「空気流路孔」および「空気排出孔」の一例に相当する。
上記実施形態における「底板部322」および「底板部332」が本発明における「底板部」の一例に相当し、上記実施形態における「凸部323」および「凸部333」が本発明における「凸部」の一例に相当し、上記実施形態における「接着剤324」が本発明における「第1の接着剤」の一例に相当し、上記実施形態における「接着剤334」が本発明における「第2の接着剤」の一例に相当する。
上記実施形態における「アノード供給側プレート34」が本発明における「第1のプレート」の一例に相当し、上記実施形態における「アノード排出側プレート35」が本発明における「第2のプレート」の一例に相当し、上記実施形態における「カソード供給側プレート36」が本発明における「第3のプレート」の一例に相当し、上記実施形態における「カソード排出側プレート37」が本発明における「第4のプレート」の一例に相当する。
上記実施形態における「燃料電池システム1」が本発明における「燃料電池システム」の一例に相当し、上記実施形態における「燃料電池スタック10」が本発明における「燃料電池」の一例に相当し、上記実施形態における「循環機構100」が本発明における「循環機構」の一例に相当する。
なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
たとえば、上記実施形態では、ダイレクトメタノール型の燃料電池に適用されるバイポーラプレートを例に挙げて本発明を説明したが、燃料を水素とする固体高分子型の燃料電池等の他の燃料電池にも本発明に係るバイポーラプレートを適用できる。また、上記実施形態では、平板31に、燃料供給孔301、燃料排出孔302、空気供給孔303、および空気排出孔304を形成したが、これらの空気孔を全て平板31に形成することは必須ではなく、例えば、燃料供給孔301、燃料排出孔302のみ平板31に形成したり、空気供給孔303、空気排出孔304のみ平板31に形成したりする等してもよい。
また、上述の実施形態では、アノード側流路板32とカソード側流路板33との双方を、相互に異なる方向に凹凸が繰り返されるように折り曲げられた板としたが、これらの少なくとも一方を一方向に凹凸が繰り返されるように折り曲げられた板としてもよい。ここで、アノード側流路板32にのみ凹凸が繰り返されるように折り曲げられた板とした場合、アノード側にのみ上述した作用効果が得られ、カソード側流路板33にのみ凹凸が繰り返されるように折り曲げられた板とした場合、カソード側にのみ上述した作用効果が得られる。
また、上述の実施形態では、アノード側流路板32と平板31の一方の面との間に充填された接着剤324と、カソード側流路板33と平板31の他方の面との間に充填された接着剤334との双方を設けたが、これらの少なくとも一方が設けられるようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、アノード側流路板32及びカソード側流路板33が、凹凸の底部を構成し平板31に接合された平坦な複数の底板部322(332)と、相互に隣り合う底板部322(332)の間にそれぞれ設けられ、折り畳まれた板である複数の凸部323(333)とを有する構成を備えるが、アノード側流路板32及びカソード側流路板33の少なくとも一方が、上述した複数の底板部322(332)と複数の凸部323(333)とを有する構成を備えるようにしてもよい。
1…燃料電池システム
2…燃料供給側マニホールド
3…燃料排出側マニホールド
4…空気供給側マニホールド
5…空気排出側マニホールド
10…燃料電池スタック
11…燃料電池
20…膜電極接合体(MEA)
21…高分子電解質膜
211…補強層
221…アノード触媒層
222…アノードガス拡散層
231…カソード触媒層
232…カソードガス拡散層
30…バイポーラプレート
31…平板
301…燃料供給孔
302…燃料排出孔
303…空気供給孔
304…空気排出孔
32…アノード側流路板
321…アノード側流路
322…底板部
323…凸部
3231…壁部
3232…屈曲部
324…接着剤
33…カソード側流路板
331…カソード側流路
332…底板部
333…凸部
3331…壁部
3332…屈曲部
334…接着剤
34…アノード供給側プレート
35…アノード排出側プレート
36…カソード供給側プレート
37…カソード排出側プレート
41…燃料供給側シール部材
42…燃料排出側シール部材
43…カソード側シール部材
44…空気供給側シール部材
45…空気排出側シール部材
46…アノード側シール部材
75…エンドプレート
751…燃料供給口
752…燃料排出口
753…空気供給口
754…空気排出口
76…エンドプレート
100…循環機構
80…燃料タンク
81…ポンプ
82…ブロワ
83…水タンク
84…ポンプ
85…メタノールタンク
86…ポンプ
〜F…配管

Claims (7)

  1. 導電性の平板と、
    前記平板の一方の面に接合された導電性の第1の流路板と、
    前記平板の他方の面に接合された導電性の第2の流路板と
    を備え、
    前記第1の流路板と膜電極接合体のアノードとが相互に当接して前記第1の流路板と前記アノードとの間にアノード側流路が形成され、前記第2の流路板と前記膜電極接合体のカソードとが当接して前記第2の流路板と前記カソードとの間にカソード側流路が形成されるように、積層された複数の前記膜電極接合体の間に配置される燃料電池用のバイポーラプレートであって、
    前記平板は、前記アノード側流路と連通する燃料の流路を構成する燃料流路孔と、前記カソード側流路と連通する酸化剤の流路を構成する酸化剤流路孔との少なくとも一方が形成され、
    前記第1の流路板および前記第2の流路板は、前記燃料流路孔および前記酸化剤流路孔が形成されておらず、
    前記第1の流路板および前記第2の流路板の少なくとも一方は、一方向に凹凸が繰り返されるように折り曲げられた板であるバイポーラプレート。
  2. 請求項1に記載のバイポーラプレートであって、
    前記第1の流路板または前記第2の流路板は、
    前記凹凸の底部を構成し前記平板に接合された平坦な複数の底板部と、
    相互に隣り合う前記底板部の間にそれぞれ設けられ、折り畳まれた板である複数の凸部と
    を備えるバイポーラプレート。
  3. 請求項2に記載のバイポーラプレートであって、
    前記第1の流路板と前記平板の前記一方の面との間に充填された第1の接着剤と、
    前記第2の流路板と前記平板の前記他方の面との間に充填された第2の接着剤と
    の少なくとも一方を備えるバイポーラプレート。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載のバイポーラプレートであって、
    前記燃料流路孔は、
    前記燃料の流路のうち前記アノード側流路に燃料を供給する流路である燃料供給路を構成する燃料供給孔と、
    前記燃料の流路のうち前記アノード側流路から燃料を排出する流路である燃料排出路を構成する燃料排出孔と
    を備え、
    前記バイポーラプレートは、
    前記第1の流路板の前記燃料供給孔側の端部に前記一方向に沿って延びるように設けられた第1のプレートと、
    前記第1の流路板の前記燃料排出孔側の端部に前記一方向に沿って延びるように設けられた第2のプレートと
    を備え、
    前記アノードが、前記第1のプレートと前記第2のプレートとの間に配され、
    前記膜電極接合体の電解質膜の外周部が、前記第1のプレートと前記第2のプレートとに当接するバイポーラプレート。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載のバイポーラプレートであって、
    前記酸化剤流路孔は、
    前記酸化剤の流路のうち前記カソード側流路に酸化剤を供給する流路である酸化剤供給路を構成する酸化剤供給孔と、
    前記酸化剤の流路のうち前記カソード側流路から酸化剤を排出する流路である酸化剤排出路を構成する酸化剤排出孔と
    を備え、
    前記バイポーラプレートは、
    前記第2の流路板の前記酸化剤供給孔側の端部に前記他方向に沿って延びるように設けられた第3のプレートと、
    前記第2の流路板の前記酸化剤排出孔側の端部に前記他方向に沿って延びるように設けられた第4のプレートと
    を備え、
    前記カソードが、前記第3のプレートと前記第4のプレートとの間に配され、
    前記膜電極接合体の電解質膜の外周部が、前記第3のプレートと前記第4のプレートとに当接するバイポーラプレート。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の少なくとも1つのバイポーラプレートと、少なくとも1つの前記膜電極接合体とが交互に積層された積層体を有する燃料電池。
  7. 請求項6に記載の燃料電池と、
    前記燃料電池に前記燃料および前記酸化剤を供給し、前記燃料電池の排出物を排出する循環機構と
    を備える燃料電池システム。
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