JP2022146434A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】反応ガスの圧力損失を抑制できる燃料電池を提供する。【解決手段】電解質膜18の両面に電極20、22が設けられ、電解質膜18の外周部に枠部材24が接合された電解質膜・電極構造体10aと、電解質膜・電極構造体10aを挟持する一対のセパレータ14、16と、を有する燃料電池12において、電極22の外周部22cと枠部材24の内周部24nとの重複部分24mを、電解質膜・電極構造体10aの電極面に沿って反応ガスを流す流路溝36aが形成された流路領域36bに配置し、流路領域36bと連通孔30a、30bとの間のバッファ部44a、44bにはみ出さないように配置する。【選択図】図2

Description

本発明は、樹脂フィルム付きMEAを備えた燃料電池に関する。
固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。燃料電池は、固体高分子電解質膜の一方の面にアノード電極が配置され、他方の面にカソード電極が配置された電解質膜・電極構造体(MEA)を備える。MEAは、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持されることにより、燃料電池(単位燃料電池)が構成されている。燃料電池は、所定の数だけ積層されることにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
近年、比較的高価な固体高分子電解質膜の使用量を削減するとともに、薄膜状で強度が低い固体電解質膜を保護するために、外周に枠形状の樹脂フィルム(枠部材)を組み込んだ樹脂フィルム付きMEAが採用されている。
このような燃料電池において、発電領域に隣接して、セパレータから突出する複数の線状の凸部の間に反応ガスを所定方向に導く流路溝(反応ガス流路)が複数形成された流路領域が設けられている。流路領域の流路溝には、セパレータを貫通して設けられた連通孔から反応ガスが供給される。また、連通孔と流路領域との間には、流路溝に均等に反応ガスを供給するために、セパレータから突出する凸部構造によって形成されたバッファ部が設けられている(例えば、特許文献1)。
特開2020-13742号公報
従来の燃料電池では、枠部材(枠状の樹脂フィルム)と電極及び電解質膜との接続部分は、流路領域の外側のバッファ部に延在している。
ところが、バッファ部には、反応ガス流路に繋がる分岐部や合流部が発生し、これらの部位において樹脂枠を支持するセパレータの凸部の一部が途切れている。途切れた凸部の先には、流路の分岐部や合流部を構成する比較的大きな空隙が発生する。そのため、樹脂枠と電極及び電解質膜との接合部分(重複部分)が流路領域とバッファ部に跨って位置すると流路領域の凸部で圧迫された電極(拡散層)等の比較的厚い構造物が、凸部が比較的疎らなバッファ部側に逃げるように膨出し、バッファ部の流路の一部を埋めてしまうことがある。その結果、反応ガスの圧力損失が増大する場合がある。
そこで、一実施形態は、反応ガスの圧力損失を抑制できる燃料電池を提供することを目的とする。
以下の開示の一観点は、電解質膜の両面に一対の電極が設けられ、前記電解質膜の外周部に枠部材が接合された電解質膜・電極構造体と、前記電解質膜・電極構造体を挟持する一対のセパレータと、前記電解質膜・電極構造体の発電領域に隣接して設けられ、前記セパレータから前記電解質膜・電極構造体に向けて突出した複数の線状の凸部と、前記凸部の間に形成され、前記電解質膜・電極構造体の電極面に沿って反応ガスを流す複数の流路溝を有する流路領域と、前記セパレータを厚さ方向に貫通し、前記反応ガスを供給又は排出する連通孔と、前記連通孔と前記流路領域との間に設けられ、前記連通孔と前記流路領域との間で前記反応ガスを導くバッファ部と、を備え、少なくとも一方の前記電極の外周端を前記流路領域に配置し、前記一方の電極の外周部と前記枠部材の内周部との重複部分を前記バッファ部と前記流路領域との境界よりも前記流路領域側に収めた、燃料電池にある。
上記観点の燃料電池によれば、反応ガスの圧力損失を抑制でき発電効率を向上させることができる。
実施形態に係る燃料電池(発電セル)の分解斜視図である。 図1の燃料電池のII-II線に対応する部分での断面図である。 図1の第1セパレータの電解質膜・電極構造体に対向する面の平面図である。 図1の第2セパレータの電解質膜・電極構造体に対向する面の平面図である。 比較例に係る燃料電池の図2に対応する部分の断面図である。 実施形態の変形例1に係る第1セパレータの部分拡大図である。 実施形態の変形例2に係る燃料電池の第2セパレータの流路領域とバッファ部との境界付近の部分拡大図である。
以下、燃料電池について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、燃料電池12(発電セル)は、枠付き電解質膜・電極構造体10(以下、「枠付きMEA10」という)と、枠付きMEA10の両側に配置された第1セパレータ14及び第2セパレータ16とを備える。燃料電池12は、例えば、横長(又は縦長)の長方形状の固体高分子型燃料電池である。複数個の燃料電池12は、例えば、矢印A方向に積層されて燃料電池スタック(図示せず)を構成する。燃料電池スタックは、例えば、積層方向を水平方向又は上下方向に向けた状態で車載用燃料電池スタックとして燃料電池電気自動車(図示せず)に搭載される。
燃料電池12では、枠付きMEA10が第1セパレータ14及び第2セパレータ16により挟持される。第1セパレータ14及び第2セパレータ16は、横長(又は縦長)の長方形状を有する。第1セパレータ14及び第2セパレータ16は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、チタン板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板や、カーボン部材等で構成される。
長方形状の枠付きMEA10は、電解質膜・電極構造体10a(以下、「MEA10a」という)を備える。MEA10aは、電解質膜18と、電解質膜18の第1面18a(図の紙面手前側の面)に設けられたアノード電極20(第1電極)と、電解質膜18の第2面18b(図の紙面奥側の面)に設けられたカソード電極22(第2電極)とを備える。
電解質膜18は、例えば、固体高分子電解質膜(陽イオン交換膜)である。固体高分子電解質膜は、例えば、水分を含んだパーフルオロスルホン酸の薄膜であり、水素イオンを通過させる材料よりなる。電解質膜18の材料には、フッ素系電解質の他、HC(炭化水素)系電解質を使用することができる。電解質膜18は、アノード電極20及びカソード電極22に挟持される。
図2に示すように、アノード電極20は、電解質膜18及びカソード電極22よりも大きな平面寸法(外形寸法)を有する。アノード電極20は、電解質膜18の第1面18aに接合される第1触媒層20aと、第1触媒層20aに積層される第1ガス拡散層20bとを有する。第1触媒層20a及び第1ガス拡散層20bは、互いに同一の平面寸法を有するとともに、電解質膜18及びカソード電極22よりも僅かに大きな平面寸法に設定される。
カソード電極22は、電解質膜18の第2面18bに接合される第2触媒層22aと、第2触媒層22aに積層される第2ガス拡散層22bとを有する。第2触媒層22a及び第2ガス拡散層22bは、互いに同一の平面寸法を有するとともに、電解質膜18と同値の平面寸法に設定される。従って、電解質膜18の面方向において、カソード電極22の外周端22eは、電解質膜18の外周端18eと同じ位置にある。
カソード電極22は、アノード電極20よりも小さい平面寸法に設定される。カソード電極22の外周端22e及び電解質膜18の外周端18eは、全周に亘ってアノード電極20の外周端20eよりも内方に位置する。
なお、カソード電極22は、アノード電極20よりも大きな平面寸法に設定され、カソード電極22の外周端22eは、全周に亘ってアノード電極20の外周端20eよりも外方に位置してもよい。あるいは、アノード電極20とカソード電極22は、同値の平面寸法に設定され、アノード電極20の外周端20eと、カソード電極22の外周端22eは、電解質膜18の面方向において、同一位置にあってもよい。
第1触媒層20aは、例えば、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が、イオン導電性高分子バインダとともに第1ガス拡散層20bの表面に一様に塗布されて形成される。第2触媒層22aは、例えば、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子がイオン導電性高分子バインダとともに第2ガス拡散層22bの表面に一様に塗布されて形成される。
第1ガス拡散層20b及び第2ガス拡散層22bは、カーボンペーパ又はカーボンクロス等から形成される。第2ガス拡散層22bの平面寸法は、第1ガス拡散層20bの平面寸法よりも小さく設定される。第1触媒層20a及び第2触媒層22aは、各々電解質膜18の両面に配置される。
図1に示すように、枠付きMEA10は、電解質膜18の外周を全周に亘って周回するとともに、アノード電極20及びカソード電極22に接合される矩形状の枠部材24をさらに備える。図2に示すように、枠部材24は、第1樹脂枠24aと第2樹脂枠24bとの2枚の枠状シートを厚さ方向に重ね合わせて形成される。第1樹脂枠24aと第2樹脂枠24bとは、接着層24cを介して接合されている。この場合には、第1樹脂枠24a(枠状シート)のカソード側の外周側に第2樹脂枠24b(枠状シート)を重ね合わせるように接合することにより、枠部材24の内周部24nよりも外周部の方が厚く形成されている。
枠部材24を構成する枠状シートは、樹脂材料により構成される。その構成材料としては、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PPA(ポリフタルアミド)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルフォン)、LCP(液晶ポリマー)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、m-PPE(変性ポリフェニレンエーテル樹脂)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)又は変性ポリオレフィン等が挙げられる。
図2に示すように、枠部材24の内周部24nは、アノード電極20の外周部20cとカソード電極22の外周部22cとの間に配置される。具体的には、枠部材24の内周部24nは、電解質膜18の外周部とアノード電極20の外周部20cとの間に挟持される。枠部材24と電解質膜18の外周部とは、接着剤(接着層24c)を介して接合される。
枠部材24の内周部24nは、MEA10aの厚さ方向から見て、アノード電極20の外周部20cと全周に亘って重なる重複部分24kを有する。アノード電極20には、枠部材24に乗り上げる部分に、傾斜した段差部21cが形成される。
また、枠部材24の内周部24nは、MEA10aの厚さ方向からみて、カソード電極22の外周部22cと全周に亘って重なる重複部分24mを有する。カソード電極22及び電解質膜18は、重複部分24mを含めて平坦状に形成される。
枠部材24を2枚の枠状シートで構成して外周側を厚くする場合には、枠部材24の肉厚部分の第2樹脂枠24bの内周端を電解質膜18の外周端18eよりも外方に離間させることが好ましい。
アノード電極20の外周及び枠部材24の内周側が重なる重複部分24kと、カソード電極22の外周及び枠部材24の内周部24nが重なる重複部分24mとは、アノード電極20に向けて突出した第1セパレータ14の凸部39と、カソード電極22に向けて突出した第2セパレータ16の凸部37とにより挟持されている。
図1に示すように、燃料電池12の矢印B方向(水平方向)の一端縁部には、積層方向である矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス入口連通孔30a、冷却媒体入口連通孔32a及び燃料ガス出口連通孔34bが設けられる。酸化剤ガス入口連通孔30aは、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給する一方、冷却媒体入口連通孔32aは、冷却媒体を供給する。燃料ガス出口連通孔34bは、燃料ガスとして例えば水素含有ガスを排出する。酸化剤ガス入口連通孔30a、冷却媒体入口連通孔32a及び燃料ガス出口連通孔34bは、矢印C方向に配列して設けられる。
燃料電池12の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給する燃料ガス入口連通孔34a、冷却媒体を排出する冷却媒体出口連通孔32b、及び酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス出口連通孔30bが設けられる。燃料ガス入口連通孔34a、冷却媒体出口連通孔32b及び酸化剤ガス出口連通孔30bは、矢印C方向に配列して設けられる。
図3に示すように、第1セパレータ14の枠付きMEA10に向かう面14aには、燃料ガス入口連通孔34aと燃料ガス出口連通孔34bとに連通する燃料ガス流路38が設けられる。燃料ガス流路38は、第1セパレータ14と枠付きMEA10との間に形成される。燃料ガス流路38は、矢印B方向に延在する複数本の波線状の波状流路溝38aを有する。
図4に示すように、第2セパレータ16の枠付きMEA10に向かう面16aには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとに連通する酸化剤ガス流路36が設けられる。具体的には、酸化剤ガス流路36は、第2セパレータ16と枠付きMEA10との間に形成される。酸化剤ガス流路36は、矢印B方向に延在する複数本の波線状の波状流路溝36aを有する。
互いに隣接する第1セパレータ14の面14bと第2セパレータ16の面16bとの間には、冷却媒体入口連通孔32aと冷却媒体出口連通孔32bとに連通する冷却媒体流路40が、矢印B方向に延在して形成される。
図3に示すように、第1セパレータ14の面14a(枠付きMEA10と対向する面)には、燃料ガス流路38を形成する凸部39が複数設けられる。凸部39は、アノード電極20側に向かって膨出するとともにアノード電極20に当接する。凸部39は波線状に形成され、矢印B方向に延在している。複数本の凸部39の間に波状流路溝38aが形成される。凸部39と波状流路溝38aは、流路幅方向(矢印C方向)に交互に配置される。凸部39と波状流路溝38aとが形成された領域を流路領域38b(アノード側)と呼ぶ。流路領域38bは、枠付きMEA10において発電が行われる発電領域41よりも広い平面寸法に形成されている。発電領域41とは電解質膜18を介して、第1触媒層20aと第2触媒層22aが互いに向かい合った領域である。
第1セパレータ14の面14aにおいて、燃料ガス入口連通孔34aと流路領域38bとの間には、燃料ガス入口連通孔34aから放射状に延びる複数の線状凸部42を有する入口バッファ部42aが設けられる。入口バッファ部42aにおいて、線状凸部42の端部は凸部39の近傍に配置されている。線状凸部42の本数は凸部39の本数よりも少ないため、一部の凸部39の燃料ガス入口連通孔34a側の端部は、入口バッファ部42aとの境界部分で途切れて孤立している。凸部39が途切れた部分よりも燃料ガス入口連通孔34a側には、凸部39及び線状凸部42が設けられていない流路の分岐部分43aが形成されている。流路の分岐部分43aは枠付きMEA10を支持する構造が設けられていない、比較的大きな隙間となっている。
また、第1セパレータ14の面14aにおいて、燃料ガス出口連通孔34bと流路領域38bとの間には、燃料ガス出口連通孔34bから放射状に延びる複数の線状凸部42を有する出口バッファ部42bが設けられる。出口バッファ部42bにおいても、線状凸部42は一部の凸部39の近傍に配置されている。出口バッファ部42bの線状凸部42の本数は、凸部39の本数よりも少ないため、出口バッファ部42bとの境界において一部の凸部39は途切れて孤立している。凸部39が途切れた部分よりも燃料ガス出口連通孔34b側には、凸部39及び線状凸部42が設けられていない流路の合流部分43bが形成されている。流路の合流部分43bは枠付きMEA10を支持する構造が設けられていない、比較的大きな隙間となっている。
出口バッファ部42bに形成される合流部分43bは、図2に示すように、第1セパレータ14において最も膨出したレイヤに属している。このため、合流部分43bの反対側に形成される平坦面43cは、隣接する他の燃料電池12の第2セパレータ16に形成される平坦面45cと面接触する接合面となる。また、入口バッファ部42aに形成される分岐部分43aも同様に、反対側の平坦面43cが隣接する他の第2セパレータ16に形成される平坦面45cとの接合面となる。
図4に示すように、第2セパレータ16の面16a(枠付きMEA10と対向する面)には、酸化剤ガス流路36を形成する凸部37が複数設けられる。凸部37は、カソード電極22側に向かって膨出するとともにカソード電極22に当接する。凸部37は、平面視で波線状に形成され、矢印B方向に延在している。複数本の凸部37の間に波状流路溝36aが形成される。凸部37と波状流路溝36aは、流路幅方向(矢印C方向)に交互に配置される。凸部37と波状流路溝36aとが形成された領域を流路領域36b(カソード側)と呼ぶ。流路領域36bは、発電領域41を覆うように配置されている。厚さ方向から見ると、アノード側の流路領域38bとカソード側の流路領域36bとは、同一の平面寸法を有し、互いに同じ位置で重なる。
第2セパレータ16の面16aにおいて、酸化剤ガス入口連通孔30aと流路領域36bとの間には、酸化剤ガス入口連通孔30aから放射状に延びる複数の線状凸部44を有する入口バッファ部44aが設けられる。入口バッファ部44aにおいて、線状凸部44の端部は凸部37の近傍に配置されている。線状凸部44の本数は凸部37の本数よりも少ないため、一部の凸部37の酸化剤ガス入口連通孔30a側の端部は、入口バッファ部44aの境界部分で途切れて孤立している。凸部37が途切れた部分よりも酸化剤ガス入口連通孔30a側には、凸部37及び線状凸部44が設けられていない流路の分岐部分45aが形成されている。流路の分岐部分45aは枠付きMEA10を支持する構造が設けられていない比較的大きな隙間となっている。
また、第2セパレータ16の面16aにおいて、酸化剤ガス出口連通孔30bと流路領域38bとの間には、酸化剤ガス出口連通孔30bから放射状に延びる複数の線状凸部44を有する出口バッファ部44bが設けられる。出口バッファ部44bにおいても、線状凸部44は一部の凸部37の近傍に配置されている。出口バッファ部44bの線状凸部44の本数は、凸部37の本数よりも少ないため、出口バッファ部44bとの境界において一部の凸部37は途切れて孤立している。凸部37が途切れた部分よりも酸化剤ガス出口連通孔30b側には、凸部37及び線状凸部44が設けられていない流路の合流部分45bが形成されている。流路の合流部分45bは枠付きMEA10を支持する構造が設けられていない、比較的大きな隙間となっている。
入口バッファ部44aに形成される分岐部分45aは、図2に示すように、第2セパレータ16において枠付きMEA10から最も離間したレイヤに属している。このため、分岐部分45aの反対側に形成される平坦面45cは、隣接する他の燃料電池12の第1セパレータ14に形成される平坦面43cとの接合面となる。出口バッファ部44bに形成される合流部分45bも同様である。
厚さ方向から見て、第1セパレータ14の入口バッファ部42aと第2セパレータ16の出口バッファ部44bとが同じ位置で重なり、第1セパレータ14の出口バッファ部42bと第2セパレータ16の入口バッファ部44aとが同じ位置で重なる。図3及び図4に示すように、バッファ部42a、42b、44a、44bに含まれる流路の合流部分43b、45b又は分岐部分43a、45aを構成する隙間が枠付きMEA10を厚さ方向に挟むように形成されている。
図2及び図3に示すように、アノード電極20と枠部材24とが重なる重複部分24kは、流路領域38bとバッファ部42a、42bとの境界よりも流路領域38b側に収まっており、バッファ部42a、42b側に延在しない。
また、図2及び図4に示すように、カソード電極22の外周端22eは、流路領域36bに配置されている。すなわち、カソード電極22と枠部材24とが重なる重複部分24mは、流路領域36bとバッファ部44a、44bとの境界より流路領域36b側に配置されている。重複部分24mは、バッファ部44a、44b側にまで延在せずに、流路領域36b内に収まるように配置されている。
図2に示すように、第1セパレータ14の凸部39の外周部には、アノード電極20と、枠部材24との重複部分24kを受け入れるための段差部15が設けられている。段差部15よりも外周側では、凸部39の突出高さが低く形成されている。また、第1セパレータ14のバッファ部42a、42bに設けられる線状凸部42にも段差部15が設けられている。段差部15よりも発電領域41側(内側)では、線状凸部42の突出高さが他の部分よりも低くなっており、枠部材24とアノード電極20との重複部分24kを収容する凹部が構成されている。
第2セパレータ16の線状凸部44には、第1樹脂枠24a、第2樹脂枠24b及びアノード電極20の重複部分24kを受け入れるべく、段差部17が設けられている。図2の断面には表されていないが、図の紙面奥側に線状凸部44は続いており、段差部17よりも発電領域41側(図の左側)では、線状凸部44の突出高さが他の部分よりも低くなっており、枠部材24の第2樹脂枠24bを収容する凹部が構成されている。
図3に示すように、第1セパレータ14の面14aには、燃料ガスの外部への漏洩を防止するため、第1セパレータ14の外周部を周回するビードシール46が設けられる。また、ビードシール46は、酸化剤ガス入口連通孔30a、酸化剤ガス出口連通孔30b、冷却媒体入口連通孔32a及び冷却媒体出口連通孔32bの周囲を周回して設けられている。これらのビードシール46は、プレス成形により、枠部材24に向かって膨出して一体で凸状に形成されている。なお、ビードシール46の頂部には、ゴム等の弾性体が固着されてもよい。また、ビードシール46に代えて、枠部材24に向けて突出する弾性体からなる凸状シールを設けてもよい。
図4に示すように、第2セパレータ16の面16aには、酸化剤ガスの外部への漏れを防止するためのビードシール46が設けられている。ビードシール46は、第2セパレータ16の外周部を周回する部分と、冷却媒体入口連通孔32a、冷却媒体出口連通孔32b、燃料ガス入口連通孔34a及び燃料ガス出口連通孔34bのそれぞれを周回する部分とに設けられている。ビードシール46は、プレス成形により枠部材24に向けて膨出して一体で凸状に形成されている。ビードシール46は複数本(例えば2本)設けられてもよい。
第1セパレータ14のビードシール46と第2セパレータ16のビードシール46とは、枠部材24を介して対向する。枠部材24の外周部は、第1セパレータ14のビードシール46と第2セパレータ16のビードシール46との間に挟持される。
このように構成される燃料電池12を含む燃料電池スタックの動作について、以下に説明する。
図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔30aには、酸素含有ガス(例えば、空気)等の酸化剤ガスが供給される。燃料ガス入口連通孔34aには、水素含有ガス(例えば、水素と水蒸気の混合ガス)等の燃料ガスが供給される。冷却媒体入口連通孔32aには、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔30aから第2セパレータ16の面16a側に導入される。導入された酸化剤ガスは、入口バッファ部44aにより分配されて酸化剤ガス流路36(流路領域36b)に導入される。
図5の比較例に示す燃料電池12では、枠部材24とカソード電極22との重複部分24m及び、枠部材24とアノード電極20との重複部分24kが、流路領域36b、38bとバッファ部42b、44aとの境界よりもバッファ部42b、44a側に延在している。そのため、流路領域36b、38bの凸部37、39で圧迫されたアノード電極20及びカソード電極22が、合流部分43b及び分岐部分45a側に膨出し、流路の一部を埋めてしまう。そのため、反応ガスの流路断面積が減少し、ガスの流動抵抗が増大してしまう。
これに対し、本実施形態では、図2に示すように、枠部材24の内周部24nとカソード電極22の外周部22cとの重複部分24mは、入口バッファ部44aと流路領域36bとの境界よりも流路領域36b側に収まるように配置されている。そのため、重複部分24mが入口バッファ部44aに膨出して入口バッファ部44aを埋めるのを防ぐことができ、酸化剤ガスの圧力損失の増大を防止できる。
入口バッファ部44aを通過した酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路36の波状流路溝36aに導入され、波状流路溝36aにより矢印B方向に電極面に沿って流通し、カソード電極22に供給される。カソード電極22で供給されて消費された酸化剤ガスは、出口バッファ部44bを介して酸化剤ガス出口連通孔30bから矢印A方向に排出される。
流路領域36bと出口バッファ部44bとの境界においても、枠部材24の内周部24nとカソード電極22の外周部22cとの重複部分24mは、流路領域36bに収まるように配置されている。そのため、そのため、重複部分24mが出口バッファ部44bに膨出して出口バッファ部44bを埋めるのを防止でき、酸化剤ガスの圧力損失の増大を防止できる。このことにより、酸化剤ガスを供給するエアポンプ(不図示)の負荷の軽減につながる。
一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔34aから第1セパレータ14の入口バッファ部42aに導入される。そして入口バッファ部42aで分配された燃料ガスが第1セパレータ14の燃料ガス流路38に導入される。本実施形態では、枠部材24とアノード電極20との重複部分24kは、入口バッファ部42a及び出口バッファ部42bと流路領域38bとの境界よりも流路領域38b側に収まっている。従って、重複部分24kのアノード電極20が分岐部分43aや合流部分43bを埋めるのを防止できる。そのため、十分な量の燃料ガスを発電領域41に供給できる。
燃料ガスは、入口バッファ部42aで分配された後、燃料ガス流路38の波状流路溝38aにより、矢印B方向に、電極面に沿って流通する。そして、燃料ガスは、MEA10aのアノード電極20に供給される。アノード電極20で消費された燃料ガスは、出口バッファ部42bを通じて燃料ガス出口連通孔34bから矢印A方向に流出する。
MEA10aの枠部材24の内側の発電領域41では、カソード電極22に供給される酸化剤ガスと、アノード電極20に供給される燃料ガスとが、第2触媒層22a及び第1触媒層20a内で電気化学反応により消費されて、発電が行われる。
また、冷却媒体入口連通孔32aに供給された冷却媒体は、第1セパレータ14と第2セパレータ16との間の冷却媒体流路50に導入された後、矢印B方向に流通する。この冷却媒体は、MEA10aを冷却した後、冷却媒体出口連通孔32bから排出される。
以下、本実施形態の変形例について説明する。
(変形例1)
本実施形態の変形例1は、セパレータ14、16のバッファ部42a、42b、44a、44bにおいて異なる。すなわち、図6に示すように、本変形例では、第2セパレータ16のバッファ部44b(出口側)は、複数のドット状凸部44Aを流路方向(矢印B方向)及び流路幅方向(矢印C方向)に一定の間隔で配置されている。ドット状凸部44Aは、第2セパレータ16が枠付きMEA10に向けて突出形成されており、平面視して孤立したドット状に形成されている。ドット状凸部44Aの頂部は、枠付きMEA10に当接している。他のバッファ部42a、42b、44aについても、図6のバッファ部44bと同様に、ドット状凸部44Aを複数配置して構成される。
本変形例においても、流路領域36bの凸部37は、バッファ部44a、44bとの境界で途切れており、凸部37のバッファ部44a、44b側には流路の分岐又は合流部分を構成するべく、枠付きMEA10を支持する凸部37が設けられていない比較的大きな隙間が形成されている。流路の分岐又は合流部分の閉塞を防ぐためにカソード電極22の外周部22cと枠部材24との重複部分24mは、流路領域36b側に収まるように配置されている。これにより、本変形例によっても、図1~図4を参照しつつ説明した燃料電池12と同様の効果が得られる。
(変形例2)
本実施形態の変形例2は、セパレータ14、16のバッファ部42a、42b、44a、44bにおいて異なる。すなわち、図7に示すように、本変形例では、第2セパレータ16のバッファ部44b(出口側)は、放射状に延びる線状凸部44Bにより構成される。一部の線状凸部44Bは、その一端が屈曲部52を介して流路領域36bを構成する一部の凸部37に連結されている。屈曲部52は、流路領域36bの境界に沿って配置されている。特に図示しないが、本変形例の他のバッファ部42a、42b、44aも図6と同様に構成されている。
本変形例においても、流路領域36bの凸部37の数は線状凸部44Bの数よりも多いため、一部の凸部37がバッファ部44a、44bとの境界で途切れている。そのため、途切れて孤立した凸部37のバッファ部44a、44b側には流路の分岐部分43a、45a又は合流部分43b、45bが形成される。これらの分岐部分43a、45a及び合流部分43b、45bは、枠付きMEA10を支持する凸部37が設けられていない比較的大きな隙間を形成する。そこで、本変形例においても、流路の分岐部分43a、45a又は合流部分43b、45bの閉塞を防ぐために、カソード電極22の外周部22cと枠部材24との重複部分24mは、流路領域36b側に収まるように配置されている。これにより、本変形例によっても、図1~図4を参照しつつ説明した燃料電池12と同様の効果が得られる。
本実施形態の燃料電池12は、以下の効果を奏する。
本実施形態の燃料電池12は、電解質膜18の両面に一対の電極(アノード電極20、カソード電極22)が設けられ、電解質膜18の外周部に枠部材24が接合された電解質膜・電極構造体10と、電解質膜・電極構造体10を挟持する一対のセパレータ(第1セパレータ14、第2セパレータ16)と、電解質膜・電極構造体10の発電領域41に隣接して設けられ、セパレータ14、16から電解質膜・電極構造体10に向けて突出した複数の線状の凸部37、39と、凸部37、39の間に形成され、電解質膜・電極構造体10の電極面に沿って反応ガスを流す複数の波状流路溝36a、38aとを有する流路領域36b、38bと、セパレータ14、16を厚さ方向に貫通し、反応ガスの供給又は排出を行う連通孔と、連通孔(酸化剤ガス入口連通孔30a、酸化剤ガス出口連通孔30b)と流路領域38bとの間に設けられ、連通孔と流路領域38bとの間で反応ガスを導くバッファ部44a、44bと、を備え、少なくとも一方の電極(カソード電極22)の外周端22eを流路領域36bに配置し、一方の電極(カソード電極22)の外周部22cと枠部材24の内周部24nとの重複部分24mをバッファ部44a、44bと流路領域38bとの境界よりも流路領域36b側に収めた。
上記の構成によれば、重複部分24mがバッファ部44a、44bに膨出して出口バッファ部44bを埋めるのを防止でき、酸化剤ガスの圧力損失の増大を防止できる。すなわち、図5の比較例に示すように、重複部分24mがバッファ部44a、42a側に延在している場合には、紙面奥側又は手前側で線状凸部44に隣接する流路の分岐部分43a、45a(又は合流部分43b、45b)を構成する空隙において、重複部分24mが厚さ方向に膨らむように膨出してしまい、流路の分岐部分43a、45a(又は合流部分43b、45b)を狭めてしまう。その結果、バッファ部44aの流路の分岐部分43a、45a(又は合流部分43b、45b)において酸化剤ガスが流通しにくくなり、反応ガス流動抵抗が増大し圧力損失が増えてしまう。
これに対し、図2~図4に示すように、本実施形態では、重複部分24mを流路領域36bに収めることで、バッファ部44a、44bの流路の合流部分43b、45bや分岐部分43a、45aへの重複部分24mの重複を防いでいる。その結果、重複部分24mによるバッファ部44a、44bの狭窄を防止できる。
上記の燃料電池12において、電極は、電解質膜18の第1面18aに設けられた第1電極(例えば、アノード電極20)と、電解質膜18の第2面18bに設けられた第2電極(例えば、カソード電極22)と、を有し、枠部材24の内周部24nは、電解質膜18の第1面18aの外周部と第1電極の外周部との間に挟持され、かつ、第2電極の外周部と枠部材24の内周部24nとの重複部分24mをバッファ部44a、44bと流路領域36b、38bとの境界よりも流路領域36b、38b側に収めてもよい。この構成によれば、第2電極に側に供給される反応ガスについて、バッファ部44a、44bでの圧力損失を防止できる。
上記の燃料電池12において、第1電極(アノード電極20)の外周端20eと、第2電極(カソード電極22)の外周端22eとが異なる位置に設けられてもよい。
上記の燃料電池12において、第1電極の外周部と枠部材24の内周部24nとの重複部分24kは、バッファ部42a、42bに延在してもよい。この構成によれば、第1電極について、レイアウト上の制約を減らすことができる。例えば、高圧タンクからアノードに供給される水素ガスのように、圧力損失が生じても影響が生じにくいアノード電極20において、設計上の自由度が向上する。
上記の燃料電池12において、第1電極に供給される第1反応ガスの供給圧力は、第2電極に供給される第2反応ガスの供給圧力よりも高くてもよい。この構成によれば、供給圧力が低く、圧力損失の影響を受けやすい第2反応ガスについてバッファ部44a、44bでの圧力損失を減らすことができる。
上記の燃料電池12において、枠部材24は電解質膜18と接着剤で接合されてもよい。
上記の燃料電池12において、第1電極(例えば、アノード電極20)の外周部20cと枠部材24の内周部24nとの重複部分24kを、バッファ部42a、42bとの境界よりも流路領域38b側に収めてもよい。この構成によれば、第1電極側についても、バッファ部42a、42bにおける圧力損失を減らすことができる。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10…枠付きMEA 10a…電解質膜・電極構造体
12…燃料電池 14、16…セパレータ
18…電解質膜 24…枠部材
24k、24m…重複部分 36b、38b…流路領域
37、39…凸部 41…発電領域
42a、42b、44a、44b…バッファ部

Claims (7)

  1. 電解質膜の両面に一対の電極が設けられ、前記電解質膜の外周部に枠部材が接合された電解質膜・電極構造体と、
    前記電解質膜・電極構造体を挟持する一対のセパレータと、
    前記電解質膜・電極構造体の発電領域に隣接して設けられ、前記セパレータから前記電解質膜・電極構造体に向けて突出した複数の線状の凸部と、前記凸部の間に形成され、前記電解質膜・電極構造体の電極面に沿って反応ガスを流す複数の流路溝とを有する流路領域と、
    前記セパレータを厚さ方向に貫通し、前記反応ガスの供給又は排出を行う連通孔と、
    前記連通孔と前記流路領域との間に設けられ、前記連通孔と前記流路領域との間で前記反応ガスを導くバッファ部と、を備え、
    少なくとも一方の前記電極の外周端を前記流路領域に配置し、前記一方の電極の外周部と前記枠部材の内周部との重複部分を前記バッファ部と前記流路領域との境界よりも前記流路領域側に収めた、燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池であって、前記電極は、前記電解質膜の第1面に設けられた第1電極と、前記電解質膜の第2面に設けられた第2電極と、を有し、
    前記枠部材の内周部は、前記電解質膜の外周部と前記第1電極の外周部との間に挟持され、かつ、前記第2電極の外周部と前記枠部材の内周部との重複部分を前記バッファ部と前記流路領域との境界よりも前記流路領域側に収めた、燃料電池。
  3. 請求項2記載の燃料電池であって、前記第1電極の外周端と、前記第2電極の外周端とが異なる位置に設けられている、燃料電池。
  4. 請求項3記載の燃料電池であって、前記第1電極の外周部と前記枠部材の内周部との重複部分は、前記バッファ部に延在する、燃料電池。
  5. 請求項4記載の燃料電池であって、前記第1電極に供給される第1反応ガスの供給圧力は、前記第2電極に供給される第2反応ガスの供給圧力よりも高い、燃料電池。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の燃料電池であって、前記枠部材は前記電解質膜と接着剤で接合されている、燃料電池。
  7. 請求項2又は3記載の燃料電池であって、前記第1電極の外周部と前記枠部材の内周部との重複部分を、前記バッファ部との境界よりも前記流路領域側に収めた、燃料電池。
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