JP6559980B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電解質膜が一対の電極間に配設される電解質膜・電極構造体と、セパレータとが積層される燃料電池に関する。
一般的に、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。この燃料電池は、固体高分子電解質膜の一方にアノード電極が、前記固体高分子電解質膜の他方にカソード電極が、それぞれ配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を備えている。電解質膜・電極構造体は、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持されることにより、燃料電池が構成されている。通常、この燃料電池を所定数だけ積層した燃料電池スタックが、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
燃料電池では、燃料ガス、酸化剤ガス及び冷却媒体を、それぞれ専用の流路に沿って気密(液密)に流通させる必要がある。従って、通常、電解質膜・電極構造体とセパレータとの間には、種々の形状を有するシール部材が介装されている。
シール部材は、セパレータ面方向に延在する流体通路やセパレータ積層方向に貫通する流体連通孔をシールするために、複雑な形状を有しており、例えば、2本の凸状シール部が互いに交差して連結される交差部が存在している。しかしながら、シール部材が積層方向に圧縮される際、交差部に局部的な面圧の増加が惹起されるおそれがある。これにより、シール部材の変形やシール性能の低下が発生するという問題が指摘されている。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池が知られている。この燃料電池によれば、シール部材同士が干渉することを阻止して面圧や線圧の上昇を緩和することができ、シール性を確実に維持して所望の発電性能を確保することが可能になる、としている。
特許第4505188号公報
本発明は、この種の技術に関連してなされたものであり、シール部材の部分的な面圧の上昇を良好に抑制するとともに、特にシール形状の自由度が向上し、コンパクトに構成することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質膜が一対の電極間に配設される電解質膜・電極構造体と、セパレータとが積層される燃料電池に関するものである。この燃料電池では、一方のセパレータには、第1シール部材が設けられるとともに、前記一方のセパレータに隣接する他方のセパレータには、第2シール部材が設けられている。また、この燃料電池では、セパレータの一方の面には、第1シール部材が設けられるとともに、前記セパレータの他方の面には、第2シール部材が設けられている。
そして、第1シール部材は、電解質膜・電極構造体とセパレータとの積層方向に突出する第1凸状シール部と、前記第1凸状シール部同士が連結される交差部と、を設けている。一方、第2シール部材は、積層方向に突出する第2凸状シール部と、積層方向から見て交差部と対応する部位に、前記第2凸状シール部から交差部を有することなく独立して配置されると共に、前記第1凸状シール部に対して傾斜して延在するブロック状シールと、を設けている。
さらに、この燃料電池では、電解質膜・電極構造体は、電解質膜の外周端部を周回する樹脂枠部材を設けるとともに、ブロック状シールは、積層方向から見て前記樹脂枠部材と重なる位置に配置されることが好ましい。
さらにまた、この燃料電池では、ブロック状シールは、積層方向から見て樹脂枠部材の角部と重なる位置に配置されることが好ましい。
本発明によれば、第2シール部材には、積層方向から見て第1シール部材の交差部と対応する部位にブロック状シールが設けられるとともに、前記ブロック状シールには、交差部が設けられていない。このため、交差部と一般部(単一の凸状シール部)との間に発生する面圧差が大幅に低減され、しかも局所的な面圧の上昇を確実に抑制することができる。従って、シール部材の部分的な応力の上昇を良好に抑制するとともに、特にシール形状の自由度が向上し、コンパクトに構成することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池の要部分解斜視図である。 前記燃料電池の、図1中、II−II線断面図である。 前記燃料電池を構成する第1セパレータの正面説明図である。 前記燃料電池を構成する第2セパレータの正面説明図である。 前記第2セパレータに樹脂枠付き電解質膜・電極構造体が積層された状態の正面説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池を構成する第2セパレータの正面説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池の、図2に対応する断面説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10は、水平方向(矢印A方向)又は鉛直方向(矢印C方向)に複数積層されて燃料電池スタックを構成する。燃料電池スタックは、例えば、燃料電池電気自動車等の燃料電池車両に搭載される。なお、複数の燃料電池10には、積層方向に締め付け荷重が均一に付与される。
燃料電池10は、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12と、この樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12を挟持する第1セパレータ(カソードセパレータ)14及び第2セパレータ(アノードセパレータ)16とを備える。第1セパレータ14及び第2セパレータ16は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属薄板を波形にプレス成形して構成される。なお、第1セパレータ14及び第2セパレータ16は、金属セパレータに代えて、例えば、カーボンセパレータを用いてもよい。
図1及び図2に示すように、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12は、両極の平面寸法が異なる、所謂、段差MEAである電解質膜・電極構造体12aを備える。電解質膜・電極構造体12aは、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜(陽イオン交換膜)18と、前記固体高分子電解質膜18を挟持するアノード電極20及びカソード電極22とを有する。固体高分子電解質膜18は、フッ素系電解質の他、HC(炭化水素)系電解質を使用してもよい。
カソード電極22は、固体高分子電解質膜18及びアノード電極20よりも小さな平面寸法(外形寸法)を有する。なお、上記の構成に代えて、アノード電極20は、固体高分子電解質膜18及びカソード電極22よりも小さな平面寸法を有するように構成してもよい。また、アノード電極20とカソード電極22とは同一の平面寸法を有してもよい。
アノード電極20は、固体高分子電解質膜18の一方の面18aに接合される第1電極触媒層20aと、前記第1電極触媒層20aに積層される第1ガス拡散層20bとを設ける。第1電極触媒層20a及び第1ガス拡散層20bは、同一の(又は異なる)外形寸法を有するとともに、固体高分子電解質膜18と同一(又は同一未満)の外形寸法に設定される。
カソード電極22は、固体高分子電解質膜18の面18bに接合される第2電極触媒層22aと、前記第2電極触媒層22aに積層される第2ガス拡散層22bとを設ける。第2電極触媒層22a及び第2ガス拡散層22bは、同一の(又は異なる)外形寸法を有するとともに、固体高分子電解質膜18の外形寸法よりも小さな外形寸法に設定される。
第1電極触媒層20aは、例えば、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が第1ガス拡散層20bの表面に一様に塗布されて形成される。第2電極触媒層22aは、例えば、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が第2ガス拡散層22bの表面に一様に塗布されて形成される。第1ガス拡散層20b及び第2ガス拡散層22bは、カーボンペーパ、カーボンクロス等からなる。第1電極触媒層20a及び第2電極触媒層22aは、固体高分子電解質膜18の両面に形成される。
樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12は、固体高分子電解質膜18の外周を周回するとともに、アノード電極20及びカソード電極22に接合される枠形状の樹脂枠部材24を備える。図1に示すように、樹脂枠部材24の上下両端には、それぞれ矢印B方向中央に、凹状部(切り欠き部)24a、24bが形成される。樹脂枠部材24は、凹状部24aを設けることにより、後述する燃料ガス入口連通孔28a側に突出する突起部24taを有する。樹脂枠部材24は、凹状部24bを設けることにより、後述する燃料ガス出口連通孔28b側に突出する突起部24tbを有する。
樹脂枠部材24は、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PPA(ポリフタルアミド)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルフォン)、LCP(リキッドクリスタルポリマー)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、又はm−PPE(変性ポリフェニレンエーテル樹脂)等で構成される。樹脂枠部材24は、その他、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)又は変性ポリオレフィンで構成してもよい。
図1に示すように、燃料電池10の矢印C方向(重力方向)の一端縁部(上端縁部)には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス入口連通孔26a及び燃料ガス入口連通孔28aが設けられる。酸化剤ガス入口連通孔26aは、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給し、燃料ガス入口連通孔28aは、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給する。
燃料電池10の矢印C方向の他端縁部(下端部)には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス出口連通孔26b及び燃料ガスを排出する燃料ガス出口連通孔28bが設けられる。
燃料電池10の矢印B方向の一端縁部には、外方に突出して一対の冷却媒体入口連通孔30aが設けられるとともに、前記燃料電池10の矢印B方向の他端縁部には、外方に突出して一対の冷却媒体出口連通孔30bが設けられる。冷却媒体入口連通孔30aに冷却媒体が供給される一方、冷却媒体出口連通孔30bから前記冷却媒体が排出される。
第1セパレータ14の樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12に向かう面14aには、酸化剤ガス入口連通孔26aと酸化剤ガス出口連通孔26bとに連通する酸化剤ガス流路32が設けられる。酸化剤ガス流路32は、酸化剤ガスを重力方向下方に向かって流通させる。
第2セパレータ16の樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12に向かう面16aには、燃料ガス入口連通孔28aと燃料ガス出口連通孔28bとに連通する燃料ガス流路34が形成される。燃料ガス流路34は、燃料ガスを重力方向下方に向かって流通させる。
第1セパレータ14の面14bと第2セパレータ16の面16bとの間には、冷却媒体入口連通孔30aと冷却媒体出口連通孔30bとに連通する冷却媒体流路36が形成される。冷却媒体流路36は、冷却媒体を水平方向に向かって流通させる。なお、冷却媒体を重力方向下方に向かって流通させる冷却媒体流路を用いてもよい。
第2セパレータ16には、燃料ガス入口連通孔28aを燃料ガス流路34に連通させる複数の供給孔部38aと、前記燃料ガス流路34を燃料ガス出口連通孔28bに連通させる複数の排出孔部38bとが形成される。
図1及び図2に示すように、第1セパレータ14の面14a、14bには、この第1セパレータ14の外周端部を周回して、第1シール部材40が一体化される。第2セパレータ16の面16a、16bには、この第2セパレータ16の外周端部を周回して、第2シール部材42が一体化される。
第1シール部材40及び第2シール部材42には、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール部材が用いられる。
図2に示すように、第1シール部材40は、第1セパレータ14の面14a側に平坦シール部40faを設けるとともに、前記第1セパレータ14の面14b側に平坦シール部40fb及び第1凸状シール部40tを設ける。図1及び図3に示すように、第1凸状シール部40tは、冷却媒体入口連通孔30a及び冷却媒体出口連通孔30bを冷却媒体流路36に連通してこれらを囲繞する。第1凸状シール部40tは、酸化剤ガス入口連通孔26a、酸化剤ガス出口連通孔26b、燃料ガス入口連通孔28a及び燃料ガス出口連通孔28bを個別に周回シールする。
第1凸状シール部40tは、燃料ガス入口連通孔28aの下方に配置される第1凸状シール部40taと、燃料ガス出口連通孔28bの上方に配置される第1凸状シール部40tbとを有する。第1凸状シール部40taと第1凸状シール部40tの一般部(単一シールライン)とは、交差部40caで合流(連結)する一方、第1凸状シール部40tbと前記第1凸状シール部40tの一般部(単一シールライン)とは、交差部40cbで合流(連結)する。
第1凸状シール部40ta及び第1凸状シール部40tにより囲繞される領域は、第2セパレータ16の面16bに設けられた平坦シール部42fb(後述する)に接触し、前記面16b側で燃料ガス入口連通孔28aと供給孔部38aとを連通させる。第1凸状シール部40tb及び第1凸状シール部40tにより囲繞される領域は、第2セパレータ16の面16bに接触し、前記面16b側で燃料ガス出口連通孔28bと排出孔部38bとを連通させる。
図2に示すように、第2シール部材42は、第2セパレータ16の面16b側に平坦シール部42fbを設けるとともに、前記第2セパレータ16の面16a側に平坦シール部42fa及び第2凸状シール部42t1、42t2を設ける。図1及び図4に示すように、第2凸状シール部42t1は、酸化剤ガス入口連通孔26a、酸化剤ガス出口連通孔26b、燃料ガス入口連通孔28a、燃料ガス出口連通孔28b、冷却媒体入口連通孔30a及び冷却媒体出口連通孔30bを個別に周回シールする。
第2凸状シール部42t2は、第2凸状シール部42t1の内側に配置され、供給孔部38a及び排出孔部38bを燃料ガス流路34に連通してこれらを囲繞する。第2凸状シール部42t1と第2凸状シール部42t2との間には、積層方向から見て交差部40caと対応する部位に、前記第2凸状シール部42t1、42t2から独立(離間)して一対のブロック状シール部42saが設けられる。
図4に示すように、ブロック状シール部42saは、第2凸状シール部42t2の角部R形状に沿った湾曲形状を有し、積層方向から見て第1凸状シール部40tの垂直部分と交差している。具体的には、ブロック状シール部42saの長手方向略中央部は、積層方向から見て第1凸状シール部40tの垂直部分と互いに重なり合っている。ブロック状シール部42saの長手方向両端は、第1凸状シール部40tの垂直部分から左右外方にそれぞれ傾斜して延在する。
第2凸状シール部42t1と第2凸状シール部42t2との間には、積層方向から見て交差部40cbと対応する部位に、前記第2凸状シール部42t1、42t2から独立(離間)して一対のブロック状シール部42sbが設けられる。ブロック状シール部42sa及び42sbには、交差部が設けられていない。
ブロック状シール部42sbは、第2凸状シール部42t2の角部R形状に沿った湾曲形状を有し、積層方向から見て第1凸状シール部40tの垂直部分と交差している。具体的には、ブロック状シール部42sbの長手方向略中央部は、積層方向から見て第1凸状シール部40tの垂直部分と互いに重なり合っている。ブロック状シール部42sbの長手方向両端は、第1凸状シール部40tの垂直部分から左右外方にそれぞれ傾斜して延在する。ブロック状シール部42sa及び42sbは、第2シール部材42に一体且つ同一材料で形成される。
図5に示すように、一対のブロック状シール部42saは、積層方向から見て樹脂枠部材24の突起部24taと重なる位置に配置される。ブロック状シール部42saは、突起部24taの角部形状に沿って傾斜姿勢で設けられる。図4に示すように、ブロック状シール部42saと第2凸状シール部42t1との間は、所定の距離L1、例えば、1mm〜3mm、好ましくは、1.5mm〜2.0mmに設定される。ブロック状シール部42saと第2凸状シール部42t2との間は、所定の距離L2、例えば、0.5mm〜2.5mm、好ましくは、1.0mm〜2.0mmに設定される。
図5に示すように、一対のブロック状シール部42sbは、積層方向から見て樹脂枠部材24の突起部24tbと重なる位置に配置される。ブロック状シール部42sbは、突起部24tbの角部形状に沿って傾斜姿勢で設けられ、上記の一対のブロック状シール部42saと同様に構成される。
このように構成される燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔26aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔28aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、一対の冷却媒体入口連通孔30aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔26aから第1セパレータ14の酸化剤ガス流路32に導入され、重力方向(矢印C方向)下方に移動して樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12のカソード電極22に供給される。一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔28aから供給孔部38aを通って第2セパレータ16の燃料ガス流路34に導入される。燃料ガスは、燃料ガス流路34に沿って重力方向(矢印C方向)下方に移動し、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12のアノード電極20に供給される。
従って、各樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12では、カソード電極22に供給される酸化剤ガスと、アノード電極20に供給される燃料ガスとが、第2電極触媒層22a及び第1電極触媒層20a内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、カソード電極22に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔26bに沿って矢印A方向に排出される。アノード電極20に供給されて消費された燃料ガスは、排出孔部38bを通り燃料ガス出口連通孔28bに沿って矢印A方向に排出される。
また、冷却媒体入口連通孔30aに供給された冷却媒体は、第1セパレータ14と第2セパレータ16との間の冷却媒体流路36に導入された後、水平方向(矢印B方向)一方に流通する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体12aを冷却した後、冷却媒体出口連通孔30bから排出される。
この場合、第1の実施形態では、図1に示すように、第2シール部材42には、第1シール部材40の交差部40ca、40cbと積層方向に対応する部位にブロック状シール部42sa、42sbが設けられている。そして、ブロック状シール部42sa、42sbには、交差部が設けられていない(図4及び図5参照)。
このため、ブロック状シール部42sa、42sbでは、通常、交差部と一般部(単一シール部)との間に発生する面圧差が大幅に低減され、しかも局所的な面圧の上昇を確実に抑制することができる。従って、第2シール部材42の部分的な面圧の上昇を良好に抑制するとともに、特にシール形状の自由度が向上し、コンパクトに構成することが可能になるという効果が得られる。
また、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12は、電解質膜・電極構造体12aの外周端部を周回する樹脂枠部材24を設けている。そして、ブロック状シール部42sa、42sbは、積層方向から見て樹脂枠部材24と重なる位置に配置されている(図5参照)。これにより、樹脂枠部材24に係るシール面圧の上昇を確実に抑制することができる。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池50を構成する第2セパレータ52の正面説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
第2セパレータ52は、金属プレート又はカーボンプレートで構成され、第2シール部材42を設ける。第2シール部材42は、ブロック状シール部42sa及び42sbに代えて、ブロック状シール部42sc及び42sdを備える。ブロック状シール部42sc及び42sdは、矢印C方向に延在するとともに、交差部を設けていない。
このように構成される第2の実施形態では、第2シール部材42の部分的な面圧の上昇を良好に抑制するとともに、特にシール形状の自由度が向上する等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、第1及び第2の実施形態では、2枚のセパレータ間に1枚の樹脂枠付き電解質膜・電極構造体を挟持した燃料電池を構成し、各燃料電池間に冷却媒体流路を形成する、所謂、各セル冷却構造を採用しているが、これに限定されるものではない。例えば、3枚以上のセパレータと2枚以上の樹脂枠付き電解質膜・電極構造体を備え、前記セパレータと前記樹脂枠付き電解質膜・電極構造体とを交互に積層したセルユニットを構成し、各セルユニット間に冷却媒体流路を形成する、所謂、間引き冷却構造を採用してもよい。
また、第2セパレータ16、52には、供給孔部38a及び排出孔部38bが設けられているが、これに限定するものではない。例えば、セパレータ面に複数本の溝部を形成するとともに、前記溝部を蓋部材により覆って供給通路及び排出通路を形成してもよい。
さらに、交差部とブロック状シール部とは、上記の第1及び第2の実施形態に限定されるものではなく、シールの交差部であれば任意に部位に設定することが可能である。しかも、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体に限定されるものではなく、樹脂枠を用いない電解質膜・電極構造体にも適用することができる。
図7は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池60の、図2に対応する断面説明図である。
燃料電池60は、樹脂枠付き電解質膜・電極構造体12を挟持する第1セパレータ(カソードセパレータ)62及び第2セパレータ(アノードセパレータ)64を備える。第1セパレータ62及び第2セパレータ64は、例えば、金属セパレータ又はカーボンセパレータにより構成される。
第1セパレータ62の面62a、62bには、この第1セパレータ62の外周端部を周回して、第1シール部材66が一体化される。第2セパレータ64の面64a、64bには、この第2セパレータ64の外周端部を周回して、第2シール部材68が一体化される。
第1シール部材66は、第1セパレータ62の面62a側に平坦シール部40faが設けられるとともに、前記平坦シール部40faには、第2凸状シール部66tが一体成形される。平坦シール部40faには、積層方向から見て交差部40caと対応する部位に、第2凸状シール部66tから独立(離間)してブロック状シール部66saが設けられる。
このように、第3の実施形態では、第1セパレータ62の一方の面62bには、平坦シール部40fb(第1シール部材)が設けられるとともに、前記第1セパレータ62の他方の面62aには、平坦シール部40fa(第2シール部材)が設けられている。そして、平坦シール部40fbは、交差部40caを設けている。一方、平坦シール部40faは、積層方向から見て交差部40caと対応する部位に、交差部を有することなく、独立してブロック状シール部66saを設けている。
従って、ブロック状シール部66saでは、通常、交差部と一般部(単一シール部)との間に発生する面圧差が大幅に低減され、しかも局所的な面圧の上昇を確実に抑制することができる。これにより、シール形状の自由度が向上し、コンパクトに構成することが可能になる等、上記の第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。
10、50、60…燃料電池 12…樹脂枠付き電解質膜・電極構造体
12a…電解質膜・電極構造体 14、16、52、62、64…セパレータ
18…固体高分子電解質膜 20…アノード電極
22…カソード電極 24…樹脂枠部材
24a、24b…凹状部 24ta、24tb…突起部
26a…酸化剤ガス入口連通孔 26b…酸化剤ガス出口連通孔
28a…燃料ガス入口連通孔 28b…燃料ガス出口連通孔
30a…冷却媒体入口連通孔 30b…冷却媒体出口連通孔
32…酸化剤ガス流路 34…燃料ガス流路
36…冷却媒体流路 38a…供給孔部
38b…排出孔部 40、42、66、68…シール部材
40ca、40cb…交差部
40fa、40fb、42fa、42fb…平坦シール部
40t、40ta、40tb、42t1、42t2、66t…凸状シール部
42sa、42sb、42sc、42sd、66sa…ブロック状シール部

Claims (6)

  1. 電解質膜が一対の電極間に配設される電解質膜・電極構造体と、セパレータとが積層される燃料電池であって、
    一方のセパレータには、第1シール部材が設けられるとともに、前記一方のセパレータに隣接する他方のセパレータには、第2シール部材が設けられ、
    前記第1シール部材は、前記電解質膜・電極構造体と前記セパレータとの積層方向に突出する第1凸状シール部と、
    前記第1凸状シール部同士が連結される交差部と、
    を設ける一方、
    前記第2シール部材は、前記積層方向に突出する第2凸状シール部と、
    積層方向から見て前記交差部と対応する部位に、前記第2凸状シール部から交差部を有することなく独立して配置されると共に、前記第1凸状シール部に対して傾斜して延在するブロック状シールと、
    を設けることを特徴とする燃料電池。
  2. 電解質膜が一対の電極間に配設される電解質膜・電極構造体と、セパレータとが積層される燃料電池であって、
    前記セパレータの一方の面には、第1シール部材が設けられるとともに、前記セパレータの他方の面には、第2シール部材が設けられ、
    前記第1シール部材は、前記電解質膜・電極構造体と前記セパレータとの積層方向に突出する第1凸状シール部と、
    前記第1凸状シール部同士が連結される交差部と、
    を設ける一方、
    前記第2シール部材は、前記積層方向に突出する第2凸状シール部と、
    積層方向から見て前記交差部と対応する部位に、前記第2凸状シール部から交差部を有することなく独立して配置されると共に、前記第1凸状シール部に対して傾斜して延在するブロック状シールと、
    を設けることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池において、前記電解質膜・電極構造体は、前記電解質膜の外周端部を周回する樹脂枠部材を設けるとともに、
    前記ブロック状シールは、前記積層方向から見て前記樹脂枠部材と重なる位置に配置されることを特徴とする燃料電池。
  4. 請求項3記載の燃料電池において、前記ブロック状シールは、前記積層方向から見て前記樹脂枠部材の角部と重なる位置に配置されることを特徴とする燃料電池。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池において、前記ブロック状シールは、前記第1凸状シール部の隣接する2つの前記交差部の間に1つのみ配置されることを特徴とする燃料電池。
  6. 請求項1記載の燃料電池において、前記他方のセパレータには、前記他方のセパレータの厚さ方向に貫通して反応ガスを流す連通孔と、前記電解質膜・電極構造体の電極面に沿って前記反応ガスを流す反応ガス流路とが設けられ、
    前記ブロック状シールは、前記第2凸状シール部のうち前記連通孔を全周にわたって囲繞する部分と、前記第2凸状シール部のうち前記反応ガス流路を囲繞する部分との間に設けられていることを特徴とする燃料電池。
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