JP2018200378A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 Download PDF

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【課題】感度が高く、かつ、リークの発生が抑制された電子写真感光体、並びに該電子写真感光体を備えるプロセスカートリッジ及び電子写真装置の提供。【解決手段】支持体と、下引き層と、感光層と、をこの順に有する電子写真感光体において、該下引き層が、重合性官能基を有する電子輸送物質、重合性官能基を有する熱可塑性樹脂、及び架橋剤を含む組成物の重合物と、数平均粒子径が300nm以下の粒子と、を含有し、該組成物中の該重合性官能基を有する電子輸送物質の含有量が、該組成物の全質量に対して、30質量%以上であり、該粒子の含有量が、該組成物の含有量に対して、5質量%以上20質量%以下であり、該重合物のマルテンス硬さが、250N/mm2以下である。【選択図】なし

Description

本発明は電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置に関する。
近年、電子写真プロセスには大量印刷・高速印刷が求められており、それに対応する形で、電子写真感光体にも高い感度と耐久性が求められている。
耐久性を向上し、更に、支持体側から感光層側への電荷注入によって生じる黒ポチなどの画像欠陥の発生を抑えることを目的として、支持体と感光層との間に、下引き層として電荷輸送性の硬化膜を設ける技術が知られている(特許文献1)。特許文献1には、下引き層として、電子輸送物質、架橋剤及び樹脂を含む組成物の硬化物を用いることが記載されている。
更に、そういった電荷輸送性の硬化膜である下引き層を用いた上で、感度を向上させるための技術として、特許文献2には、下引き層に、電子輸送物質及び架橋剤を含む組成物の硬化物と共に、樹脂粒子を含有させることが開示されている。係る技術は、下引き層表面に樹脂粒子由来の凸部ができることで層間の接触面積が増加し、感度が改善することを目的としている。
特開2014−29480号公報 特開2015−143828号公報
本発明者らは、特許文献2に記載の電子写真感光体において、層間の接触面積を増加させて感度を更に向上させるために、樹脂粒子の含有量を多くする方法を検討した。しかしながら、樹脂粒子の含有量が多いと硬化膜の耐久性が損なわれることが分かった。そこで、本発明者らは次いで、樹脂粒子の含有量を一定の範囲にしたまま、平均粒子径を小さくすることで層間の接触面積を増加させる方法を検討した。その結果、感度は向上したものの、繰返し使用時にリークが発生するという別の技術課題が生じる場合があった。
したがって、本発明の目的は、電荷輸送性の硬化膜である下引き層において、感度を特に高めるために、平均粒子径の小さい粒子を用いる場合でも、リークの発生が抑制された電子写真感光体を提供することにある。更に、係る電子写真感光体を用いたプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供することにある。
上記の目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明にかかる電子写真感光体は、支持体と、下引き層と、感光層と、をこの順に有し、
該下引き層が、
重合性官能基を有する電子輸送物質、重合性官能基を有する熱可塑性樹脂、及び架橋剤を含む組成物の重合物と、
数平均粒子径が300nm以下の粒子と、
を含有し、
該組成物中の該重合性官能基を有する電子輸送物質の含有量が、該組成物の全質量に対して、30質量%以上であり、
該粒子の含有量が、該組成物の全質量に対して、5質量%以上20質量%以下であり、
該重合物のマルテンス硬さが、250N/mm以下であることを特徴とする。
本発明によれば、感度が高く、かつ、リークの発生が抑制された電子写真感光体と、係る電子写真感光体を用いたプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供することができる。
本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置の概略構成を示す図である。
以下、好適な実施の形態を挙げて、本発明を詳細に説明する。
本発明者らの検討の結果、下引き層に電子輸送物質を重合させた硬化物と共に粒子を含有することにより、長期にわたる繰り返し耐久時にリークが発生してしまうのは、硬化により層自体が硬くなることと、電子輸送物質同士がその平面性の高い構造に由来してスタッキングすることで層内の内部応力が増したことによることが判明した。そのため、繰り返し力が加わることで粒子と硬化膜との間に空隙が生じるためにそこが起点となりリークが発生すると推測した。
そこで、本発明者らは、下引き層に粒子径の小さい粒子を含有させた目的である感度の向上を達成しながら、硬化膜と粒子との密着性を向上する手段を種々検討した結果、本発明の構成に至ったのである。
即ち、下引き層における、電子輸送物質の含有量と、粒子の含有量(該組成物の全質量に対する質量%)とをそれぞれ特定の範囲とし、重合物のマルテンス硬さを250N/mm以下にすることで300nm以下の粒子を含有させた目的である感度の向上を達成しながら、重合物と粒子との密着性を向上させることができることを見出したのである。
[電子写真感光体]
本発明の電子写真感光体は、支持体と、下引き層と、該下引き層と隣接する感光層とを有することを特徴とする。
本発明の電子写真感光体を製造する方法としては、後述する各層の塗布液を調製し、所望の層の順番に塗布して、乾燥させる方法が挙げられる。このとき、塗布液の塗布方法としては、浸漬塗布、スプレー塗布、インクジェット塗布、ロール塗布、ダイ塗布、ブレード塗布、カーテン塗布、ワイヤーバー塗布、リング塗布などが挙げられる。これらの中でも、効率性及び生産性の観点から、浸漬塗布が好ましい。
以下、支持体と各層について説明する。
<支持体>
本発明において、電子写真感光体は、支持体を有する。本発明において、支持体は導電性を有する導電性支持体であることが好ましい。また、支持体の形状としては、円筒状、ベルト状、シート状などが挙げられる。中でも、円筒状支持体であることが好ましい。また、支持体の表面に、陽極酸化などの電気化学的な処理や、ブラスト処理、切削処理などを施してもよい。
支持体の材質としては、金属、樹脂、ガラスなどが好ましい。
金属としては、アルミニウム、鉄、ニッケル、銅、金、ステンレスや、これらの合金などが挙げられる。中でも、アルミニウムを用いたアルミニウム製支持体であることが好ましい。
また、樹脂やガラスには、導電性材料を混合又は被覆するなどの処理によって、導電性を付与してもよい。
<導電層>
本発明において、支持体の上に、導電層を設けてもよい。導電層を設けることで、支持体表面の傷や凹凸を隠蔽することや、支持体表面における光の反射を制御することができる。
導電層は、導電性粒子と、樹脂と、を含有することが好ましい。
導電性粒子の材質としては、金属酸化物、金属、カーボンブラックなどが挙げられる。
金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化アンチモン、酸化ビスマスなどが挙げられる。金属としては、アルミニウム、ニッケル、鉄、ニクロム、銅、亜鉛、銀などが挙げられる。
これらの中でも、導電性粒子として、金属酸化物を用いることが好ましく、特に、酸化チタン、酸化スズ、酸化亜鉛を用いることがより好ましい。
導電性粒子として金属酸化物を用いる場合、金属酸化物の表面をシランカップリング剤などで処理したり、金属酸化物にリンやアルミニウムなど元素やその酸化物をドーピングしたりしてもよい。
また、導電性粒子は、芯材粒子と、その粒子を被覆する被覆層とを有する積層構成としてもよい。芯材粒子としては、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛などが挙げられる。被覆層としては、酸化スズなどの金属酸化物が挙げられる。
また、導電性粒子として金属酸化物を用いる場合、その体積平均粒子径が、1nm以上500nm以下であることが好ましく、3nm以上400nm以下であることがより好ましい。
樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂などが挙げられる。
また、導電層は、シリコーンオイル、樹脂粒子、酸化チタンなどの隠蔽剤などを更に含有してもよい。
導電層の平均膜厚は、1μm以上50μm以下であることが好ましく、3μm以上40μm以下であることが特に好ましい。
導電層は、上述の各材料及び溶剤を含有する導電層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤などが挙げられる。導電層用塗布液中で導電性粒子を分散させるための分散方法としては、ペイントシェーカー、サンドミル、ボールミル、液衝突型高速分散機を用いた方法が挙げられる。
<下引き層>
本発明において、支持体又は導電層の上に、下引き層を設ける。
本発明において、下引き層は、重合性官能基を有する電子輸送物質、架橋剤及び重合性官能基を有する熱可塑性樹脂を含む組成物の重合物と、数平均粒子径が300nm以下の粒子とを含有し、組成物の重合物は、マルテンス硬さが250N/mm以下である。リーク抑制効果が高いため、マルテンス硬さが200N/mm以下がより好ましい。
本発明においては、マルテンス硬さは、微小硬さ測定装置を使用し、圧子に連続的に荷重をかけた際の押し込み深さを直読することにより測定する。
下引き層は、重合性官能基を有する電子輸送物質、架橋剤及び重合性官能基を有する熱可塑性樹脂を含む組成物と、粒子と、を含有する下引き層用塗布液の塗膜を形成し、この塗膜を加熱乾燥させることで得られる。加熱乾燥時の温度は、100〜200℃の温度であることが好ましい。
下引き層の平均膜厚は、0.3μm以上10μm以下であることが好ましく、0.5μm以上3μm以下であることがより好ましい。
下引き層のマルテンス硬さは300N/mm以下が好ましく、60N/mm以上150N/mm以下がより好ましい。
以下、電子輸送物質と架橋剤と樹脂と粒子についてそれぞれ説明する。
(1)電子輸送物質
本発明において、下引き層における、電子輸送物質の含有量は、組成物の全質量に対して30質量%以上である必要がある。更には、70質量%以下が好ましい。70質量%より多いと、溶出の発生が生じる場合があり、電子写真特性が十分に得られない場合がある。
電子輸送物質としては、例えば、キノン化合物、イミド化合物、ベンズイミダゾール化合物、シクロペンタジエニリデン化合物などが挙げられる。電子輸送物質は、ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシル基、メトキシ基などの重合性官能基を有することが好ましい。本発明においては、電子輸送物質が、下記一般式(A1)〜(A11)で示される化合物から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
Figure 2018200378
一般式(A1)〜(A11)において、R11〜R16の少なくとも1つ、R21〜R30の少なくとも1つ、R31〜R38の少なくとも1つ、R41〜R48の少なくとも1つ、R51〜R60の少なくとも1つ、R61〜R66の少なくとも1つ、R71〜R78の少なくとも1つ、R81〜R90の少なくとも1つ、R91〜R98の少なくとも1つ、R101〜R110の少なくとも1つ、R111〜R120の少なくとも1つは、下記一般式(A)で示される1価の基であり、それ以外は、それぞれ独立に、水素原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、アルキル基、アリール基、複素環、またはアルキル基の主鎖中のCHの1つがO、S、NH又はNR121(R121はアルキル基)で置き換わった基である。アルキル基、アリール基、複素環は、更に置換基を有していてもよい。アルキル基の置換基としては、アルキル基、アリール基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基が挙げられる。アリール基、複素環の置換基としては、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アルキル基、ハロゲン置換アルキル基、アルコキシ基が挙げられる。
21、Z31、Z41及びZ51は、それぞれ独立に、炭素原子、窒素原子、又は酸素原子を示す。Z21が酸素原子である場合はR29及びR30は存在せず、Z21が窒素原子である場合はR30は存在しない。Z31が酸素原子である場合はR37及びR38は存在せず、Z31が窒素原子である場合はR38は存在しない。Z41が酸素原子である場合はR47及びR48は存在せず、Z41が窒素原子である場合はR48は存在しない。Z51が酸素原子である場合はR59及びR60は存在せず、Z51が窒素原子である場合はR60は存在しない。
Figure 2018200378
一般式(A)において、α、β、及びγの少なくとも1つは置換基を有する基であり、係る置換基は、ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシル基及びメトキシ基からなる群より選択される。l及びmは、それぞれ独立に、0又は1であり、lとmの和は、0以上2以下である。
αは、主鎖の炭素数が1〜6のアルキレン基、炭素数1〜6のアルキル基で置換された主鎖の炭素数が1〜6のアルキレン基、ベンジル基で置換された主鎖の炭素数が1〜6のアルキレン基、アルコシキカルボニル基で置換された主鎖の炭素数が1〜6のアルキレン基、又はフェニル基で置換された主鎖の炭素数が1〜6のアルキレン基を示す。これらの基は、置換基として、ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシル基及びメトキシ基からなる群より選択される少なくとも1種の基を有しても良い。アルキレン基の主鎖中のCHの1つは、O、S、NR122(式中、R122は、水素原子、又はアルキル基を示す。)で置き換わっても良い。
βは、フェニレン基、炭素数1〜6のアルキル置換フェニレン基、ニトロ置換フェニレン基、ハロゲン基置換フェニレン基、又はアルコキシ基置換フェニレン基を示す。これらの基は、置換基として、ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシル基及びメトキシ基からなる群より選択される少なくとも1種の基を有しても良い。
γは、水素原子、主鎖の炭素数が1〜6のアルキル基、又は炭素数1〜6のアルキル基で置換された主鎖の炭素数が1〜6のアルキル基を示す。これらの基は、置換基として、ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシル基及びメトキシ基からなる群より選択される少なくとも1種の基を有しても良い。アルキル基の主鎖中のCHの1つは、O又はS又はNR123(式中、R123は、水素原子又はアルキル基を示す。)で置き換わっていても良い。
中でも、一般式(A1)で示される化合物又は一般式(A8)で示される化合物は感度の点から好ましい。尚、これらの化合物は、特許文献2に記載されている方法で合成することが可能である。以下、一般式(A1)、(A2)、(A3)、(A5)及び(A8)で示される化合物の具体例を示す。
一般式(A1)で示される化合物の具体例
Figure 2018200378
一般式(A2)で示される化合物の具体例
Figure 2018200378
一般式(A3)で示される化合物の具体例
Figure 2018200378
一般式(A5)で示される化合物の具体例
Figure 2018200378
一般式(A8)で示される化合物の具体例
Figure 2018200378
(2)架橋剤
架橋剤としては、公知の材料を何れも用いることができる。具体的には、山下晋三,金子東助編「架橋剤ハンドブック」大成社刊(1981年)に記載されている化合物などが挙げられる。
本発明において、架橋剤はイソシアネート化合物、アミノ化合物であることが好ましい。
イソシアネート化合物は、例えば、以下に示すイソシアネート化合物が挙げられるが、本発明はこれらに限定されるわけではない。また、イソシアネート化合物は複数組み合わせて使用してもよい。
イソシアネート基またはブロックイソシアネート基を3個以上有しているイソシアネート化合物がより好ましい。例えば、トリイソシアネートベンゼン、トリイソシアネートメチルベンゼン、トリフェニルメタントリイソシアネート、リジントリイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、メチル−2,6−ジイソシアネートヘキサノエート、ノルボルナンジイソシアネート等のジイソシアネートのイソシアヌレート変性体、ビウレット変性体、アロファネート変性体、トリメチロールプロパンやペンタエリスリトールとのアダクト変性体が挙げられる。これらの中でもビウレット変性体、アダクト変性体がより好ましい。
ビウレット変性体、アダクト変性体は、剛直な環状構造をしているイソシアヌレート変性体などに比べ柔軟な構造をしているため、重合物のマルテンス硬さが小さくなると考えている。
アダクト変性体の中でも、−(CO−(CH−O)−(nは2〜100の整数)で表される構造を有する化合物を有することがより好ましい。
具体的には、X−((CO−(CH−O)−Yで示される構造を有している化合物がより望ましい。
Xは、mが2の場合は下記式(X)〜(X)で示される構造であり、mが3の場合は下記式(X)〜(X)で示される構造であり、
−CH−CH−・・(X
−CH−CH−O−CH−CH−・・(X
−CH−C(CH−CH−・・(X
Figure 2018200378
Yは、(Y)〜(Y)で示される構造であり、
CO−NH−Y11−NCO・・(Y)、
CO−NH−Y21−NHCOY22・・(Y)、
CH−Y31−CH−OY32・・(Y
(Y11、Y21、Y31は、−NH−CO−NH−、主鎖の炭素数が1〜6のアルキレン基、炭素数1〜6のアルキル基で置換された主鎖の炭素数が1〜6のアルキレン基、アリーレン基、炭素数1〜6のアルキル置換アリーレン基、又は置換もしくは無置換の複素環基であり、Y22は下記式(Y221)〜(Y226)のいずれかで示される基であり、
Figure 2018200378
32は水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基である。)
アダクト変性体の具体例を示す。
Figure 2018200378
−N(C(=O)NH−で示されるビウレット変性体の中でも、下記式(2)で示される化合物であることがより好ましい。
Figure 2018200378
(Yはイソシアネート基もしくはブロックイソシアネート基を示し、a、b、cは、それぞれ独立に3〜8の整数を示す。)
ブロックイソシアネート基は、−NHCOY22(Y22は保護基)という構造を有する基である。Y22は、イソシアネート基に導入可能な保護基であれば何れでも良いが、上記式(Y221)〜(Y226)が好ましい。
ビウレット変性体の具体例を示す。
Figure 2018200378
購入可能なイソシアネート化合物として、例えば、旭化成社製デュラネートMFK−60B、SBA−70B、17B−60P、SBN−70D、SBB−70P、E402−80B住化バイエルウレタン社製デスモジュールBL3175、BL3475、といったイソシアネート系架橋剤が挙げられる。
購入可能なアミン化合物として、例えば、スーパーメラミNo.90(日本油脂製);
スーパーベッカミン(R)TD−139−60、L−105−60、L127−60、L110−60、J−820−60、G−821−60、L−148−55、13−535、L−145−60、TD−126(以上、DIC製);
ユーバン2020(三井化学製);
スミテックスレジンM−3(住友化学工業製);
ニカラックMW−30、MW−390、MX−750LM、BL−60、BX−4000、MX−280、MX−270、MX−290(以上、日本カーバイド製)などが挙げられる。
(3)熱可塑性樹脂
熱可塑性樹脂としては、ポリアセタール樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂などが挙げられる。熱可塑性樹脂は重合性官能基を有し、重合性官能基としては、ヒドロキシル基、チオール基、アミノ基、カルボキシル基、メトキシ基が挙げられる。即ち、樹脂は、下記一般式で示される構造単位を有することが好ましい。
Figure 2018200378
一般式において、Rは、水素原子又はアルキル基を示す。Yは、単結合、アルキレン基又はフェニレン基を示す。Wは、ヒドロキシ基、チオール基、アミノ基、カルボキシル基、又はメトキシ基を示す。
更に、−(CH−CH−O)n−(nは2以上200以下の整数)または、−(CH−CHCH−O)n−(nは2以上200以下の整数)または、−(CH−CH−O−CH−CH−S−S)n−(nは2以上50以下の整数)から成る繰り返し単位を有する熱可塑性樹脂が好ましい。
好ましい熱可塑性樹脂の具体例を示す。
Figure 2018200378
重合性官能基を有する熱可塑性樹脂として市販されているものは、例えば、
AQD−457、AQD−473(以上、日本ポリウレタン工業製)、GP−400、GP−700(以上、三洋化成工業製サンニックス製)などのポリエーテルポリオール系樹脂;
フタルキッドW2343(日立化成工業製)、ウォーターゾールS−118、CD−520、ベッコライトM−6402−50、M−6201−40IM(以上、DIC製)、ハリディップWH−1188(ハリマ化成製)、ES3604、ES6538(以上、日本ユピカ製)などのポリエステルポリオール系樹脂;
バーノックWE−300、WE−304(以上、DIC製)などのポリアクリルポリオール系樹脂;
クラレポバールPVA−203(クラレ製)などのポリビニルアルコール系樹脂;
BX−1、BM−1、KS−5(以上、積水化学工業製)などのポリビニルアセタール系樹脂;
トレジンFS−350(ナガセケムテックス製)などのポリアミド系樹脂;
アクアリック(日本触媒製)、ファインレックスSG2000(鉛市製)などのカルボキシル基含有樹脂;
ラッカマイド(DIC製)などのポリアミン樹脂;
QE−340M(東レ製)などのポリチオール樹脂;
アルフオン UC−3900、UC−3920、UF−5022、UF−5041(東亞合成(株)製)、X−200、X−228、YS−1274、RS−1191(星光PMC(株)製)、SMA1000、SMA2000、SMA3000、SMA1440、SMA2625(Cary Valley HSC社製)などのアクリル系樹脂が挙げられる。
(4)粒子
本発明において、粒子の数平均粒子径は、300nm以下である。80nm以上がより好ましい。粒子の平均粒子径は、動的光散乱法を用いて測定することができる。例えば、適当な有機溶剤に粒子を分散させ、濃厚系粒径アナライザーFPAR−1000(大塚電子製)を用いて、粒子の粒度分布を質量基準で作成し、そのメディアン径D50を平均粒子径とすることで測定される。このとき、粒子の分散方法としては、ホモジナイザー、超音波分散機、ボールミル、サンドミル、ロールミル、振動ミルを用いた方法が挙げられる。
粒子の数平均粒子径が、下引き層の膜厚に対して、1/10以上1/3以下であること(すなわち、下引き層の膜厚が、粒子の数平均粒子径に対して、3倍以上10倍以下であること)が好ましい。1/10より小さいとリークの抑制効果が十分に得られない場合があり、1/3より大きいと電子写真特性が十分に得られない場合がある。
本発明において、粒子の含有量は、該組成物の全質量に対して5質量%以上20質量%以下である。5質量%未満では粒子による感度向上の効果が得られず、20質量%より大きいと、電子写真特性が得られない。
また、組成物の重合物のマルテンス硬さをX(N/mm)、前記粒子の含有量の組成物の全質量に対する質量を、含有量Y(%)とした時に式(1)の関係を満足すると、感度向上とリーク抑制効果をより高められる。
10≦X/Y≦25 (1)
下引き層中の粒子は均一に分散されていることが好ましい。
本発明において、粒子は、重合性官能基を有する電子輸送物質や重合性官能基を有する熱可塑性樹脂と反応して重合してもよい。粒子の含有量は、組成物中の重合性官能基を有する電子輸送物質の含有量に対して、10質量%以上40質量%以下であることが好ましい。
粒子の種類は特に限定されないが、無機粒子や有機樹脂粒子が挙げられる。
無機粒子としては、例えば、金属酸化物、無機塩化物や無機臭化物等の無機塩類、無機酸化物、粘土や窒化ケイ素等のセラミックス等が挙げられる。
有機樹脂粒子としては、硬化性ゴム、ポリウレタン、ポリメチルメタクリレート、エポキシ樹脂、アルキド樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル、シリコーン樹脂、アクリル−メラミン樹脂、フッ素原子含有樹脂粒子のような樹脂粒子が挙げられる。
特に、電子輸送物質との相溶性の点と電子写真特性に影響を与えない点から本発明の効果がより効果的に得られる、ゴム粒子が好ましい。
ゴム粒子としては、例えば、ブタジエンゴム粒子、スチレン/ブタジエン共重合ゴム粒子、アクリロニトリル/ブタジエン共重合ゴム粒子、これらのジエンゴムを水素添加又は部分水素添加した飽和ゴム粒子、イソプレンゴム粒子、クロロプレンゴム粒子、天然ゴム粒子、シリコンゴム粒子、エチレン/プロピレン/ジエンモノマー三元共重合ゴム粒子、アクリルゴム粒子、アクリル/シリコーン複合ゴム粒子などが挙げられる。中でも、電子輸送物質との相溶性の観点から、ブタジエンゴム粒子、アクリルゴム粒子及びシリコーン/アクリル複合ゴム粒子から選択される少なくとも1種の粒子であることが好ましく、コアシェル構造を有するグラフト共重合体であるゴム粒子であることがより好ましい。
ゴム粒子としては、例えば、
スタフィロイドAC3832、AC3816N(ガンツ化成製)、メタブレンKW−4426(三菱レイヨン製)、EXL−2655(ロームアンドハース製)などのコアシェル構造を有するゴム粒子;
XER−91(JSR製)などのアクリロニトリル/ブタジエン共重合ゴム粒子;
XSK−500(JSR製)などのスチレン/ブタジエン共重合ゴム;
メタブレンW−300A、W−450A(三菱レイヨン製)などのアクリルゴム粒子などが挙げられる。
また、これらは単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
<感光層>
電子写真感光体の感光層は、主に、(1)積層型感光層と、(2)単層型感光層とに分類される。(1)積層型感光層は、電荷発生物質を含有する電荷発生層と、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層と、を有する。(2)単層型感光層は、電荷発生物質と電荷輸送物質を共に含有する感光層を有する。
(1)積層型感光層
積層型感光層は、電荷発生層と、電荷輸送層と、を有する。
(1−1)電荷発生層
電荷発生層は、電荷発生物質と、樹脂と、を含有することが好ましい。
電荷発生物質としては、アゾ顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、インジゴ顔料、フタロシアニン顔料などが挙げられる。これらの中でも、アゾ顔料、フタロシアニン顔料が好ましい。フタロシアニン顔料の中でも、オキシチタニウムフタロシアニン顔料、クロロガリウムフタロシアニン顔料、ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料が好ましい。
電荷発生層中の電荷発生物質の含有量は、電荷発生層の全質量に対して、40質量%以上85質量%以下であることが好ましく、60質量%以上80質量%以下であることがより好ましい。
樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、セルロース樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリビニルブチラール樹脂がより好ましい。
また、電荷発生層は、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの添加剤を更に含有してもよい。具体的には、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、硫黄化合物、リン化合物、ベンゾフェノン化合物、などが挙げられる。
電荷発生層の平均膜厚は、0.1μm以上1μm以下であることが好ましく、0.15μm以上0.4μm以下であることがより好ましい。
電荷発生層は、上述の各材料及び溶剤を含有する電荷発生層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤などが挙げられる。
(1−2)電荷輸送層
電荷輸送層は、電荷輸送物質と、樹脂と、を含有することが好ましい。
電荷輸送物質としては、例えば、多環芳香族化合物、複素環化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、エナミン化合物、ベンジジン化合物、トリアリールアミン化合物や、これらの物質から誘導される基を有する樹脂などが挙げられる。これらの中でも、トリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物が好ましい。
電荷輸送層中の電荷輸送物質の含有量は、電荷輸送層の全質量に対して、25質量%以上70質量%以下であることが好ましく、30質量%以上55質量%以下であることがより好ましい。
樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂が好ましい。ポリエステル樹脂としては、特にポリアリレート樹脂が好ましい。
電荷輸送物質と樹脂との含有量比(質量比)は、4:10〜20:10が好ましく、5:10〜12:10がより好ましい。
また、電荷輸送層は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、レベリング剤、滑り性付与剤、耐摩耗性向上剤などの添加剤を含有してもよい。具体的には、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、硫黄化合物、リン化合物、ベンゾフェノン化合物、シロキサン変性樹脂、シリコーンオイル、フッ素樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、ポリエチレン樹脂粒子、シリカ粒子、アルミナ粒子、窒化ホウ素粒子などが挙げられる。
電荷輸送層の平均膜厚は、5μm以上50μm以下であることが好ましく、8μm以上40μm以下であることがより好ましく、10μm以上30μm以下であることが特に好ましい。
電荷輸送層は、上述の各材料及び溶剤を含有する電荷輸送層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤が挙げられる。これらの溶剤の中でも、エーテル系溶剤または芳香族炭化水素系溶剤が好ましい。
(2)単層型感光層
単層型感光層は、電荷発生物質、電荷輸送物質、樹脂及び溶剤を含有する感光層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。電荷発生物質、電荷輸送物質、樹脂としては、上記「(1)積層型感光層」における材料の例示と同様である。
<保護層>
本発明において、感光層の上に、保護層を設けてもよい。保護層を設けることで、耐久性を向上することができる。
保護層は、導電性粒子及び/又は電荷輸送物質と、樹脂とを含有することが好ましい。
導電性粒子としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物の粒子が挙げられる。
電荷輸送物質としては、多環芳香族化合物、複素環化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、エナミン化合物、ベンジジン化合物、トリアリールアミン化合物や、これらの物質から誘導される基を有する樹脂などが挙げられる。これらの中でも、トリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物が好ましい。
樹脂としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。中でも、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂が好ましい。
また、保護層は、重合性官能基を有するモノマーを含有する組成物を重合することで硬化膜として形成してもよい。その際の反応としては、熱重合反応、光重合反応、放射線重合反応などが挙げられる。重合性官能基を有するモノマーが有する重合性官能基としては、アクリル基、メタクリル基などが挙げられる。重合性官能基を有するモノマーとして、電荷輸送能を有する材料を用いてもよい。
保護層は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、レベリング剤、滑り性付与剤、耐摩耗性向上剤、などの添加剤を含有してもよい。具体的には、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、硫黄化合物、リン化合物、ベンゾフェノン化合物、シロキサン変性樹脂、シリコーンオイル、フッ素樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、ポリエチレン樹脂粒子、シリカ粒子、アルミナ粒子、窒化ホウ素粒子などが挙げられる。
保護層の平均膜厚は、0.5μm以上10μm以下であることが好ましく、1μm以上7μm以下であることが好ましい。
保護層は、上述の各材料及び溶剤を含有する保護層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥及び/又は硬化させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、スルホキシド系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤が挙げられる。
[プロセスカートリッジ、電子写真装置]
本発明のプロセスカートリッジは、これまで述べてきた電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とする。
また、本発明の電子写真装置は、これまで述べてきた電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有することを特徴とする。
図1に、電子写真感光体を備えたプロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成の一例を示す。
1は円筒状の電子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。電子写真感光体1の表面は、帯電手段3により、正又は負の所定電位に帯電される。尚、図においては、ローラ型帯電部材によるローラ帯電方式を示しているが、コロナ帯電方式、近接帯電方式、注入帯電方式などの帯電方式を採用してもよい。帯電された電子写真感光体1の表面には、露光手段(不図示)から露光光4が照射され、目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。電子写真感光体1の表面に形成された静電潜像は、現像手段5内に収容されたトナーで現像され、電子写真感光体1の表面にはトナー像が形成される。電子写真感光体1の表面に形成されたトナー像は、転写手段6により、転写材7に転写される。トナー像が転写された転写材7は、定着手段8へ搬送され、トナー像の定着処理を受け、電子写真装置の外へプリントアウトされる。電子写真装置は、転写後の電子写真感光体1の表面に残ったトナーなどの付着物を除去するための、クリーニング手段9を有していてもよい。また、クリーニング手段を別途設けず、上記付着物を現像手段などで除去する、所謂、クリーナーレスシステムを用いてもよい。電子写真装置は、電子写真感光体1の表面を、前露光手段(不図示)からの前露光光10により除電処理する除電機構を有していてもよい。また、本発明のプロセスカートリッジ11を電子写真装置本体に着脱するために、レールなどの案内手段12を設けてもよい。
本発明の電子写真感光体は、レーザービームプリンター、LEDプリンター、複写機、ファクシミリ、及び、これらの複合機などに用いることができる。
以下、実施例及び比較例を用いて本発明を更に詳細に説明する。本発明は、その要旨を超えない限り、下記の実施例によって何ら限定されるものではない。尚、以下の実施例の記載において、「部」とあるのは特に断りのない限り質量基準である。
例として、電子輸送物質(A109)で示される化合物の合成例を示す。
(合成例1)
室温下、窒素気流下500mlの3つ口フラスコに、ナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物26.8g(100mmol)、ジメチルアセトアミド250mlを入れた。120℃に加熱後、これに、4−ヘプチルアミン11.6g(100mmol)を撹拌しながら滴下した。滴下終了後3時間撹拌した。
次いで、2−アミノ−1,3−プロパンジオール9.2g(100mmol)、ジメチルアセトアミド50mlの混合物を攪拌しながら滴下した。滴下終了後、6時間撹拌させた。反応終了後、容器を冷却し、減圧濃縮した。残渣に酢酸エチルを加えた後濾過を行い、濾液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した。更に回収品を酢酸エチル/ヘキサンにより再結晶し、電子輸送物質(A109)で表される化合物11.3gを得た。
この化合物をMALDI−TOF MSで測定した所、ピークトップ値438を得た。
次に、電子写真感光体の作製および評価について示す。
(実施例1)
直径30mmのアルミニウムシリンダー(JIS−A3003、アルミニウム合金)をホーニング処理し、超音波水洗浄したものを支持体(導電性支持体)とした。
次に、電子輸送物質(A109)を4部、架橋剤(L6)を8部、樹脂(D1:3.3mmol/gのヒドロキシル基を有するポリビニルブチラール樹脂(重量平均分子量:100,000))を1部、触媒としてのジオクチルスズラウリレート0.05部を、ジメチアセトアミド50部とメチルエチルケトン50部の混合溶媒に溶解し、アクリルゴム粒子(商品名:メタブレンW−450A、三菱レイヨン製、数平均粒径200μm)1.2部を添加して撹拌することによって、下引き層用塗布液を調製した。この下引き層用塗布液を支持体上に浸漬塗布し、得られた塗膜を40分間160℃で加熱し、重合させることによって、膜厚が1.0μmの下引き層を形成した。
電子輸送物質、架橋剤および樹脂の全質量に対する電子輸送物質の含有量は32質量%であった。電子輸送物質、架橋剤および樹脂の全質量に対する粒子の含有量は10質量%であった。電子輸送物質に対する粒子の含有量は30質量%であった。
次に、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の7.5°、9.9°、12.5°、16.3°、18.6°、25.1°および28.3°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)10部、下記式(3)で示される化合物0.1部、ポリビニルブチラール(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業製)5部およびシクロヘキサノン250部を、直径0.8mmのガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、1.5時間分散処理した。次に、これに酢酸エチル250部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。
Figure 2018200378
この電荷発生層用塗布液を、下引き層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を10分間100℃で乾燥させることによって、膜厚が0.15μmの電荷発生層を形成した。
次に、下記式(4)示されるトリアリールアミン化合物及び式(5)で示されるベンジジン化合物をそれぞれ4部ずつ及びビスフェノールZ型のポリカーボネート(商品名:Z400、三菱エンジニアリングプラスチックス製)10部を、ジメトキシメタン40部およびクロロベンゼン60部の混合溶剤に溶解させることによって、電荷輸送層用塗布液を調製した。この電荷輸送層用塗布液を、電荷発生層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を40分間120℃で乾燥させることによって、膜厚が20μmの電荷輸送層を形成した。
Figure 2018200378
Figure 2018200378
このようにして作製した電子写真感光体を低温低湿(15℃/10%RH)の環境下において感度の評価及びリークの評価を行った。
また、電子写真感光体とは別に重合物のみのサンプルを作製し、常温常湿(23℃/50%RH)の環境下において重合物の硬さの測定を行った。
測定結果を表9に示す。
(感度の評価)
感度の評価は同一光量で照射したときの明部電位によって判定した。明部電位が低ければ感度が良く、高ければ感度が悪いと評価できる。評価機としてヒューレットパッカード製のレーザービームプリンター(商品名:HP LaserJet Enterprise600 M603、非接触現像方式、プリント速度:A4縦60枚/分)を改造した装置に装着して行った。改造としては、帯電は外部電源を用いてACのVppを1800V、周波数870Hzに、DCの印加電圧を−700Vに設定し、露光光(画像露光光)の光量を0.3μJ/cm2に設定しとなるようにした。次にプロセスカートリッジを改造し、現像位置に電位プローブ(model6000B−8:トレック・ジャパン製)を装着した。さらに、電子写真感光体の中央部の電位を表面電位計(model344:トレック・ジャパン製)を使用して、製造した電子写真感光体をプロセスカートリッジに装着し明部電位を測定した。
(リークの評価)
感度の評価と同じ評価機を用いて、リークに対して厳しい設定となる外部電源のDC印加電圧を−900Vに設定し、露光光(画像露光光)の光量を0.3μJ/cm2に設定となるようにした。
製造した電子写真感光体をプロセスカートリッジに装着した。これを低温低湿(15℃/10%RH)環境下に設置し、3ドット100スペースの縦線パターンの画像をトナーを供給しながら30000枚繰り返し連続出力する耐久試験を行った。
30000枚画像出力終了後に各1枚の画像評価用のサンプル(1ドット桂馬パターンのハーフトーン画像)を出力した。
画像の評価の基準は以下の通りである。
A:画像にリークの発生による画像不良は観測されない。
B:画像にリークの発生による小さな黒点が1、2個観測される。
C:画像にリークの発生による小さな黒点が3個〜5個観測される。
D:画像にリークの発生による大きな黒点と短い横黒スジが観測される。
E:画像にリークの発生による長い横黒スジが観測される。
(重合物の硬さの評価)
硬さ評価用の基盤としてガラスプレートを用いた。上記下引き層用塗布液とゴム粒子を添加させない以外は同様にして調製した重合物評価用塗布液をガラスプレート上に塗布し、得られた塗膜を40分間160℃で加熱し、重合させることによって、膜厚が3.0μmの硬さ評価用の重合物を形成した。
微小硬度測定機(商品名:ピコデンター(PICODENTOR(R)) HM500、株式会社フィッシャーインストルメンツ社製)によって23℃50%RHの環境下において、以下の条件で10点測定して平均を算出し、マルテンス硬さの測定を行なった。
圧子:対面角が136°の正四角錐型のダイヤモンド圧子(ビッカース圧子)
最大設定押し込み深さ:0.3μm
圧子に荷重を連続的にかけた時間:30秒
(実施例2〜3)
実施例1の下引き層の架橋剤を8部から、それぞれ7部、8.5部に変更した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体、重合物のみのサンプルを製造し、同様に評価した。結果を表9に示す。
(実施例4)
実施例1の下引き層の架橋剤をL6を8部からL6を4部とL11を4部に変更した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体、重合物のみのサンプルを製造し、同様に評価した。結果を表9に示す。
(実施例5〜6)
実施例4の下引き層の電子輸送物質を4部から、それぞれ5部、6部に変更した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体、重合物のみのサンプルを製造し、同様に評価した。結果を表9に示す。
(実施例7)
実施例4の下引き層の架橋剤をL6を4部とL11を4部からL6を5部とL13を3部に変更した以外は実施例4と同様にして電子写真感光体、重合物のみのサンプルを製造し、同様に評価した。結果を表9に示す。
(実施例8〜9)
実施例7の下引き層の樹脂量を0.4部から、それぞれ1部、1.3部に変更した以外は実施例7と同様にして電子写真感光体、重合物のみのサンプルを製造し、同様に評価した。結果を表9に示す。
(実施例10)
実施例1の下引き層の架橋剤をL6からL13に、樹脂をD1からM4に変更した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体、重合物のみのサンプルを製造し、同様に評価した。結果を表9に示す。
(実施例11、12)
実施例10の下引き層の樹脂をM4から、それぞれM6、M1に変更した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体、重合物のみのサンプルを製造し、同様に評価した。結果を表9に示す。
(実施例13、14)
実施例10、11の下引き層の架橋剤を、それぞれL13、L11に変更した以外は実施例10、11と同様にして電子写真感光体、重合物のみのサンプルを製造し、同様に評価した。結果を表9に示す。
(実施例15)
実施例14の下引き層の電子輸送物質を5部から7部に、樹脂をM4を0.4部からM2を1.7部に変更した以外は実施例14と同様にして電子写真感光体、重合物のみのサンプルを製造し、同様に評価した。結果を表9に示す。
(実施例16)
実施例3の下引き層の樹脂をD1からM4に変更した以外は実施例3と同様にして電子写真感光体、重合物のみのサンプルを製造し、同様に評価した。結果を表9に示す。
(実施例17)
実施例6の下引き層の電子輸送物質の添加量を6部から12部に、架橋剤の添加量を8部から5部に、樹脂の添加量を0.4部から0.2部に変更した以外は実施例6と同様にして電子写真感光体、重合物のみのサンプルを製造し、同様に評価した。結果を表9に示す。
(実施例18〜23)
実施例1の下引き層のアクリルゴム粒子(商品名:メタブレンW−450A、三菱レイヨン(株)製、数平均粒径200nm)を、それぞれ以下に変更した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体、重合物のみのサンプルを製造し、同様に評価した。結果を表9に示す。
アクリルゴム粒子(商品名:メタブレンW−300A、三菱レイヨン(株)製、数平均粒径100nm)
ブタジエンゴム粒子(商品名:カネエースB、カネカ(株)製、数平均粒径200nm)
架橋ポリメタクリル酸メチル粒子(商品名:タフチックF−167、東洋紡(株)製、数平均粒径300nm)
酸化チタン粒子(商品名:PT−401L、石原産業(株)製、数平均粒径130nm)
シリカ粒子(製品名:QSG−80、信越シリコーン(株)製、数平均粒径80nm)
シリカ粒子(メチルエチルケトンに分散されたスラリー製品名:MEK−ST−ZL、シリカ比率30質量%、日産化学(株)製、数平均粒径70nm)
(実施例24)
実施例18の下引き層の電子輸送物質を4部から6部に、架橋剤を8部から4部に、粒子の添加量を1.2部から0.5部に変更した以外は実施例18と同様にして電子写真感光体、重合物のみのサンプルを製造し、同様に評価した。結果を表9に示す。
(実施例25)
実施例24の下引き層の架橋剤を4部から6部に、粒子の添加量を0.5部から0.6部に変更した以外は実施例24と同様にして電子写真感光体、重合物のみのサンプルを製造し、同様に評価した。結果を表9に示す。
(実施例26〜30)
実施例18の下引き層の粒子の添加量を1.2部から0.8部、1.0部、1.5部、2.0部、2.5部に変更した以外は実施例18と同様にして電子写真感光体、重合物のみのサンプルを製造し、同様に評価した。結果を表9に示す。
(実施例31〜34)
実施例1の下引き層の電子輸送物質を(A109)から表9に示す電子輸送物質に変更した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を製造し、同様に評価した。結果を表9に示す。
(実施例35〜38)
実施例1の下引き層の膜厚を1.0μmから0.6μm、1.5μm、2.0μm、0.5μmに変更した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体、重合物のみのサンプルを製造し、同様に評価した。結果を表9に示す。
Figure 2018200378
(比較例1)
実施例1の下引き層を以下のように形成した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体、重合物のみのサンプルを製造し、同様に評価した。結果を表10に示す。
電子輸送物質(A109)4部、アミン化合物(C1)8.0部、樹脂(D1)0.4部、触媒としてのドデシルベンゼンスルホン酸0.1部を、ジメチルアセトアミド100部とメチルエチルケトン100部の混合溶媒に溶解し、架橋ポリメタクリル酸メチル粒子(商品名:タフチックFH−S、東洋紡(株)製、数平均粒径500nm)2.0部を添加して撹拌することによって、下引き層用塗布液を調製した。この下引き層用塗布液を導電層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を40分間160℃で加熱し、重合させることによって、膜厚が1.2μmの下引き層を形成した。
Figure 2018200378
(比較例2)
実施例1の粒子の添加量を1.2部から3.0部に変更した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体、重合物のみのサンプルを製造し、同様に評価した。結果を表10に示す。
Figure 2018200378
1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 転写材
8 定着手段
9 クリーニング手段
10 前露光光
11 プロセスカートリッジ
12 案内手段

Claims (15)

  1. 支持体と、下引き層と、感光層と、をこの順に有する電子写真感光体において、
    該下引き層が、
    重合性官能基を有する電子輸送物質、重合性官能基を有する熱可塑性樹脂、及び架橋剤を含む組成物の重合物と、
    数平均粒子径が300nm以下の粒子と、
    を含有し、
    該組成物中の該重合性官能基を有する電子輸送物質の含有量が、該組成物の全質量に対して、30質量%以上であり、
    該粒子の含有量が、該組成物の全質量に対して、5質量%以上20質量%以下であり、
    該重合物のマルテンス硬さが、250N/mm以下であることを特徴とする電子写真感光体。
  2. 前記重合物のマルテンス硬さが、200N/mm以下である請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 前記重合物のマルテンス硬さX(N/mm)と、前記粒子の含有量の前記組成物の全質量に対する質量である、含有量Y(質量%)とが、式(1)の関係を満足する請求項1又は2に記載の電子写真感光体。
    10≦X/Y≦25 (1)
  4. 前記粒子の含有量が、前記組成物中の前記重合性官能基を有する電子輸送物質の含有量に対して、10質量%以上40質量%以下である請求項1乃至3の何れか1項に記載の電子写真感光体。
  5. 前記架橋剤が、−(CO−(CH−O)−(nは2〜100の整数)で表される構造を有する化合物である請求項1乃至4の何れか1項に記載の電子写真感光体。
  6. 前記架橋剤が、−N(C(=O)NH−で表される構造を有する化合物である請求項1乃至4の何れか1項に記載の電子写真感光体。
  7. 前記重合性官能基を有する熱可塑性樹脂が、
    −(CH−CH−O)n−(nは2以上200以下の整数)で表される構造、
    −(CH−CHCH−O)n−(nは2以上200以下の整数)で表される構造、及び
    −(CH−CH−O−CH−CH−S−S)n−(nは2以上50以下の整数)で表される構造
    から選択される少なくとも1種の構造を有する請求項1乃至6の何れか1項に記載の電子写真感光体。
  8. 前記粒子の数平均粒子径が、80nm以上である請求項1乃至7の何れか1項に記載の電子写真感光体。
  9. 前記粒子が、ゴム粒子である請求項1乃至8の何れか1項に記載の電子写真感光体。
  10. 前記ゴム粒子が、ブタジエンゴム粒子、アクリルゴム粒子、及びシリコーン−アクリル複合ゴム粒子から選択される少なくとも1種である請求項9に記載の電子写真感光体。
  11. 前記ゴム粒子が、コアシェル構造を有するグラフト共重合体である請求項9又は10に記載の電子写真感光体。
  12. 前記下引き層の膜厚が、前記粒子の数平均粒子径に対して、3倍以上10倍以下である請求項1乃至11の何れか1項に記載の電子写真感光体。
  13. 前記組成物中の前記重合性官能基を有する電子輸送物質の含有量が、前記組成物の含有量に対して、70質量%以下である請求項1乃至12の何れか1項に記載の電子写真感光体。
  14. 請求項1乃至13の何れか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  15. 請求項1乃至13の何れか1項に記載の電子写真感光体、並びに、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有することを特徴とする電子写真装置。
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