JP2018197798A - 車載カメラおよびその組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】より確実に溶着された車載カメラおよびその組立方法を提供する。【解決手段】本開示の車載カメラ100は、溶着リング140と、筐体と、レンズユニット130と、を備えている。溶着リング140は、光透過性樹脂を含む材料から成り第1主面141と第2主面142を有する平板状である。筐体は、光吸収性樹脂を含む材料から成る。レンズユニット130は、光吸収性樹脂を含む材料から成る。さらに、筐体は、溶着リング140の第1主面141の筐体当接領域143に当接された状態で溶着リング140に溶着されており、レンズユニット130は、溶着リング140の第1主面141のレンズユニット当接領域144に当接された状態で溶着リング140に溶着されている。【選択図】図3

Description

本開示は、車載カメラおよびその組立方法に関する。
従来から、レーザを透過する光透過性樹脂から成る部材と、レーザを吸収する光吸収性樹脂から成る部材とを溶着する透過レーザ溶着工法が知られている。これに関して特許文献1には、透過レーザ溶着工法を使用したレンズ部材とケース部材との接合方法が開示されている。図9に示すように、この接合方法において、光吸収性樹脂から成るレンズ部材901およびケース部材902が、それぞれ光透過性樹脂から成る間接材903に溶着されることによって、間接材903を介してレンズ部材901とケース部材902とが接合される。そのため、光透過性樹脂をレンズ部材901およびケース部材902に用いなくてもよく、透過光による内部部品への不具合を低減できる。
特開2010−107544号公報
しかしながら、特許文献1の接合方法の場合、使用する間接材903はくさび状であるため、レーザ照射方向における間接材903の厚みは位置により異なる。そのため、ケース部材902に届くレーザ光Lのエネルギーは位置により異なり、確実に溶着できないといった課題がある。例えば、間接材903の厚みが厚い厚みW1の位置では、厚みが薄い厚みW2の位置に比べてレーザ光Lが減衰し易く、溶着不足による溶着ムラが発生し易くなる。
本開示では、より確実に溶着された車載カメラおよびその組立方法を提供することを目的とする。
本開示の車載カメラは、溶着リングと、筐体と、レンズユニットと、を備えている。溶着リングは、光透過性樹脂を含む材料から成り第1主面と第2主面を有する平板状である。筐体は、光吸収性樹脂を含む材料から成る。レンズユニットは、光吸収性樹脂を含む材料から成る。さらに、筐体は、溶着リングの第1主面の筐体当接領域に当接された状態で溶着リングに溶着されており、レンズユニットは、溶着リングの第1主面のレンズユニット当接領域に当接された状態で溶着リングに溶着されている。
本開示に係る車載カメラは、平板状の間接材の第1主面に筐体およびレンズユニットが溶着されている。この構成により、間接材の第2主面側からレーザを照射した場合におけるレーザ照射方向における間接材の厚さは一定である。そのため、筐体およびレンズユニットに照射されるレーザ光のエネルギーも一定になり、間接材と筐体との溶着および間接材とレンズユニットとの溶着の信頼性が高い。
実施の形態1に係る車載カメラの斜視図である。 実施の形態1に係る車載カメラの平面図である。 図2におけるA−A線に沿った断面図である。 実施の形態1に係る車載カメラの第1要部を示す拡大断面図である。 実施の形態1に係る車載カメラの組立方法の要部を示す工程図である。 実施の形態1に係るレーザの走査軌道を示す模式図である。 実施の形態1に係る車載カメラの第2要部を示す拡大断面図である。 実施の形態2に係る車載カメラの組立方法の要部を示す工程図である。 従来例に係る車載カメラの組立方法を説明するための断面図である。
以下、本実施の形態に係る車載カメラについて、図面を参照して詳しく説明する。なお、本実施の形態で記載している、材料、形状等は好ましいものを例示しているだけであり、それに限定されることはない。また、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で、適宜変更は可能である。さらに、他の実施の形態との組み合わせは、矛盾が生じない範囲で可能である。
〔実施の形態1〕
(車載カメラ100の構成)
図1は、実施の形態1に係る車載カメラ100の斜視図である。図2は、実施の形態1に係る車載カメラ100の平面図である。図1および図2に示すように、実施の形態1に係る車載カメラ100は、上筐体110と、下筐体120と、レンズユニット130と、溶着リング140とを備える。
<上筐体110>
図3は、図2におけるA−A線に沿った断面図である。図3に示すように、上筐体110は、上端部111に上側開口112を有し、下端部113に下側開口114を有する方形筒状である。上筐体110の内部空間には、固体撮像素子150、センサ基板160、電源基板(不図示)などが収容されている。これにより、固体撮像素子150、センサ基板160、電源基板に搭載される各種電子部品を保護することができる。なお、上筐体110は本実施の形態において方形筒状であるが、これに限らず、方形以外の多角形の筒状、円形や楕円形の筒状、その他の形状の筒であってもよい。
上筐体110の上端部111にはレンズユニット130が、レンズユニット130の下端部を上筐体110の上側開口112内に挿入するようにして、装着されている。上筐体110の上端部111には、上筐体110の側壁115の内周面から内側に向けて突出する円環状の突出部分116が設けられている。突出部分116は、溶着リング140を介しレンズユニット130と接合されている。なお、この接合構成は、車載カメラ100の第1要部であるため、後ほど詳細に説明する。
上筐体110の下端部113には、下側開口114を塞ぐようにして、下筐体120が装着されている。具体的には、上筐体110の方形環状の下面118に、下筐体120の鍔部125の第1主面126を当接させた状態で、上筐体110の下面118と下筐体120の鍔部125の第1主面126とが溶着されている。なお、この接合構成は、車載カメラ100の第2要部であるため、後ほど詳細に説明する。
上筐体110は、光吸収性樹脂を含む材料から成る。光吸収性樹脂としては、例えば、ポリアミド系樹脂、オレフィン系樹脂、ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリサルフォン系樹脂、ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポリエーテルサルフォン系樹脂、ポリエーテルイミド系樹脂等を用いることができる。なお、用いる光吸収性樹脂は、1種類であっても複数種類であってもよい。また、主となる光吸収性樹脂に、レーザ光を吸収する吸収剤又は着色材料を含有させてもよい。
上筐体110を、光吸収性樹脂を含む材料から構成することにより、上筐体110の内部空間への光の透過を低減することができる。すなわち、車載カメラ100外部から車載カメラ100内部への光の透過を低減することができる。そのため、透過光による固体撮像素子150のハレーションを防止することができる。
<下筐体120>
下筐体120は、筒部121と蓋部122とから構成される。
筒部121は上筐体110よりも細い方形筒状であり、内部空間に接続端子123を収容し、接続端子123を保護している。接続端子123は、一端が電源基板などに接続されており、他端は車載カメラ100が搭載される車両などに接続される。接続端子123は、画像信号等の各種信号の伝送や電力供給を行う。なお、上筐体110は本実施の形態において方形筒状であるが、これに限らず、方形以外の多角形の筒状、円形や楕円形の筒状、その他の形状の筒であってもよい。
蓋部122は、筒部121の上側開口を塞ぐように設けられている。蓋部122の外縁部124は、全周に亘って筒部121よりも外側に張り出しており、その外縁部124にはさらに外側に張り出す方形環状の鍔部125が設けられている。
鍔部125は、上筐体110の下面118に溶着される第1主面(上面)126と、レーザ溶着時にレーザが照射される第2主面(下面)127とを有する。鍔部125の外周面は、上筐体110の側壁115の外周面と面一になっている。なお、本実施の形態において、鍔部125の外周面は、上筐体110の側壁115の外周面と面一になっているが、これに限られない。例えば、鍔部125の外周面は、側壁115の外周面から突出していてもよい。
下筐体120は、光透過性樹脂を含む材料から成る。例えば、光透過性樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素樹脂等から形成される。ポリエステル樹脂としては、ポリプチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等を用いることができる。ポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等を用いることができる。なお、用いる光透過性樹脂は、1種類であっても複数種類であってもよい。また、一定水準以上の透過性能を実現可能であれば、主となる光透過性樹脂に、着色材料や充填材を含有させてもよい。
下筐体120が光透過性樹脂を含む材料から成る構成とすることにより、下筐体120と上筐体110とをレーザ溶着することができる。
<レンズユニット130>
レンズユニット130は、円筒状のレンズ鏡筒と、レンズ鏡筒内部に設けられる複数のレンズとから構成される。レンズ鏡筒は、円筒状であり、レンズ鏡筒内部においてレンズ群を保持している。各レンズは、それぞれの光軸を一致させた状態に並べられ、撮像に用いられるレンズ群を構成している。
レンズユニット130は、レンズ鏡筒の外周面131から外側に向けて張り出した円環状の突出部分132を有する。突出部分132は、上筐体110の上側開口112内に位置しており、上筐体110の側壁115の内周面に向けて突出している。突出部分132は、溶着リング140を介し上筐体110と接合される。
突出部分132の上面133は、溶着リング140の第1主面141に当接された状態で溶着リング140の第1主面141と溶着されている。
突出部分132の上側部分134は、上筐体110の突出部分116と対向しており、突出部分132の下側部分135は、上側部分134よりも上筐体110の側壁115の内周面に向けて突出している。
溶着リング140の第2主面142と直交する方向から見た場合(図3において紙面上方から下方を見た場合)に、下側部分135は上筐体110の突出部分116の下方に位置し、下側部分135と上筐体110の突出部分116とは重なっている。これにより、下側部分135は、レンズ鏡筒の突出部分132と上筐体110の突出部分116との隙間を通過した光を上方に反射させることができる。そのため、通過した光が固体撮像素子150に照射されることを低減し、通過光による固体撮像素子150のハレーションを防止することができる。
レンズ鏡筒は、光吸収性樹脂を含む材料から成る。光吸収性樹脂としては、例えば、ポリアミド系樹脂、オレフィン系樹脂、ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリサルフォン系樹脂、ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポリエーテルサルフォン系樹脂、ポリエーテルイミド系樹脂等を用いることができる。なお、用いる光吸収性樹脂は、1種類であっても複数種類であってもよい。また、主となる光吸収性樹脂に、レーザ光を吸収する吸収剤又は着色材料を含有させてもよい。
レンズ鏡筒を、光吸収性樹脂を含む材料から構成することにより、内部空間への光の透過を低減することができる。すなわち、車載カメラ100外部から車載カメラ100内部への光の透過を低減することができる。そのため、透過光による固体撮像素子150のハレーションを防止することができる。
<溶着リング140>
溶着リング140は、平板円環状である。溶着リング140の内周面は、レンズユニット130の外周面と対向しており、溶着リング140の内径は、レンズユニット130が挿入可能な径である。また図3に示すように、溶着リング140はレンズユニット130と上筐体110とに当接する第1主面(下面)141と、レーザ溶接時にレーザが照射される第2主面(上面)142とを有する。
溶着リング140は、光透過性樹脂を含む材料から成る。例えば、光透過性樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素樹脂等から形成される。ポリエステル樹脂としては、ポリプチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等を用いることができる。ポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等を用いることができる。なお、用いる光透過性樹脂は、1種類であっても複数種類であってもよい。また、一定水準以上の透過性能を実現可能であれば、主となる光透過性樹脂に、着色材料や充填材を含有させてもよい。
なお、溶着リング140は本実施の形態において平板円環状であるが、これに限らず、平板状であればよい。したがって、円環状に限らず、方形環状などの多角形の環状、楕円の環状等のように円環状以外の環状であってもよい。また、環状に限らず、C字形、U字形などの線状であってもよい。
(車載カメラ100の第1要部の構成)
次に、車載カメラ100の第1要部の構成について図4を用いて説明する。図4は、実施の形態1に係る車載カメラ100の第1要部を示す拡大断面図である。車載カメラ100の第1要部は、図3における一点鎖線1で囲まれた部分に相当する。
図4に示すように、溶着リング140の第1主面141は筐体当接領域143とレンズユニット当接領域144とを有する。溶着リング140は、溶着リング140の筐体当接領域143において、上筐体110と溶着されている。また、溶着リング140は、溶着リング140のレンズユニット当接領域144において、レンズユニット130と溶着されている。このとき、上筐体110の突出部分116の上面117と、レンズユニット130の突出部分132の上面133とは略面一となるように溶着されている。そして、上筐体110の突出部分116と、レンズユニット130の突出部分132の上側部分134とは、隙間を空けて対向している。
また、レンズユニット130の突出部分132の下側部分135は、上側部分134よりも上筐体110の側壁115の内周面に向けて突出している。
溶着リング140の第2主面142と直交する方向から見た場合(図4において紙面上方から下方を見た場合)に、レンズユニット130の突出部分132の下側部分135は上筐体110の突出部分116の下方に位置し、下側部分135と突出部分116とは重なっている。すなわち、溶着リング140の第2主面142と直交する方向から見た場合に、溶着リング140に溶着されたレンズユニット130の突出部分132と、溶着リング140に溶着された上筐体110の突出部分116とは重なっている。これにより、下側部分135は、レンズ鏡筒の突出部分132と上筐体110の突出部分116との隙間を通過した光を上方に反射させることができる。そのため、通過した光が固体撮像素子150に照射されることを低減し、通過光による固体撮像素子150のハレーションを防止することができる。なお、下側部分135はレンズユニット130に設けず、上筐体110に設けてもよい。
(レーザ溶着方法)
本実施の形態に係る車載カメラの組立方法の要部であるレーザ溶着方法について説明する。まずは、本実施の形態に係るレーザ溶着方法を説明する前に、一般的なレーザ溶着方法の概要を述べる。
樹脂に圧力を加えた状態で、光透過性樹脂にレーザを照射すると、レーザは光透過性樹脂では吸収されずに透過し、光吸収性樹脂の表面で吸収される。吸収されたレーザのエネルギーは熱に変換され、光吸収性樹脂表面は加熱される。さらには、熱伝導により、光吸収性樹脂表面に当接する光透過性樹脂表面も加熱される。これにより、光吸収性樹脂と光透過性樹脂の境界面において樹脂が溶融される。レーザの照射を停止すると、溶融された樹脂が固化し、両樹脂が溶着される。
次に、本実施の形態に係るレーザ溶着方法について図5と図6を用いて説明する。図5は、実施の形態1に係る車載カメラ100の組立方法の要部を示す工程図である。図6は、実施の形態1に係るレーザの走査軌道を示す模式図である。
まず、図5(a)に示すように、光吸収性樹脂を含む材料から成る上筐体110を準備する。続いて、図5(b)に示すように、光透過性樹脂を含む材料から成り第1主面141と第2主面142を有する平板状の溶着リング140を準備する。そして、溶着リング140の第1主面141の筐体当接領域143に上筐体110の突出部分116の上面117を当接させて配置する。この際、溶着リング140の第1主面141のレンズユニット当接領域144は、上筐体110の突出部分116よりも外側に張り出している。続いて、図5(c)に示すように、溶着リング140の第2主面142に対してレーザを照射する。第2主面142に照射されたレーザは、溶着リング140を透過して上筐体110の上面117に達する。上筐体110はレーザを吸収して加熱され、熱伝導により溶着リング140も加熱される。これにより、上筐体110と溶着リング140は溶融される。その後、溶融された樹脂が固化し両樹脂が溶着される。
図6において、実線はレーザ走査軌道3、破線はレーザ走査方向4を示している。図6に示すように、レーザは、溶着リング140の第2主面142に対して円を描くように走査する。
続いて、図5(d)に示すように、光吸収性樹脂を含む材料から成るレンズユニット130を準備する。レンズユニット130を上筐体110に挿入し、溶着リング140の第1主面141のレンズユニット当接領域144にレンズユニット130の上面133とを当接させて配置する。この際、レンズユニット130の上面133と、上筐体110の上面117とは略面一となる。
続いて、図5(e)に示すように、溶着リング140の第2主面142に対してレーザを照射する。第2主面142に照射されたレーザは、溶着リング140を透過してレンズユニット130の上面133に達する。レンズユニット130はレーザを吸収して加熱され、熱伝導により溶着リング140も加熱される。これにより、レンズユニット130と溶着リング140は溶融される。その後、溶融された樹脂が固化し両樹脂が溶着される。
(車載カメラ100の第2要部の構成および、レーザ溶着方法)
次に、車載カメラ100の第2要部の構成について図7を用いて説明する。図7は、本実施の形態に係る車載カメラ100の第2要部を示す拡大断面図である。車載カメラ100の第2要部は、図3における一点鎖線2で囲まれた部分に相当する。図7に示すように、上筐体110の下面118と下筐体120の第1主面126とは溶着されている。
車載カメラ100の第2要部のレーザ溶着方法は、まず、光透過性樹脂を含む材料から成る下筐体120を準備する。続いて、上筐体110の下面118と下筐体120の第1主面126とを当接して配置する。続いて、下筐体120の第2主面127に対してレーザが照射される。下筐体120の第2主面127に照射されたレーザは、下筐体120を透過して上筐体110の下面118に達する。上筐体110はレーザを吸収して加熱され、熱伝導により下筐体120も加熱される。これにより、上筐体110と下筐体120は溶融される。その後、溶融された筐体が固化し両筐体が溶着される。以上のようにして、本実施の形態に係る車載カメラ100が組立てられる。
本実施の形態に係る車載カメラ100の組立方法は、光吸収性樹脂を含む材料から成る上筐体110とレンズユニット130とを結びつける間接材として光透過性樹脂を含む材料から成る平板状の溶着リング140を用いている。さらに、溶着リング140の第1主面141に、上筐体110の上面117とレンズユニット130の上面133とを当接させる。これにより、レーザ照射方向における溶着リング140の厚さは一定である。そのため、溶着リング140に照射されるレーザ光のエネルギーも一定になり、より確実に溶着することができる。
また、本実施の形態に係る車載カメラ100の組立方法は、光吸収性樹脂を含む材料から成る上筐体110と、光透過性樹脂を含む材料から成り第1主面126および第2主面127を有する下筐体120を用いている。さらに、上筐体110を、下筐体120の第1主面126に当接させ、下筐体120の第2主面127にレーザを照射し上筐体110と下筐体120とを溶着する。これにより、上筐体110と下筐体120とをレーザ溶着することができる。
〔実施の形態2〕
図8は、実施の形態2に係る車載カメラの組立方法の要部を示す工程図である。図8に示すように、実施の形態2に係る車載カメラ100の組立方法は、レーザ溶着方法の工程が実施の形態1に係る車載カメラ100の組立方法とは異なる。その他の点については基本的に実施の形態1に係る車載カメラ100の組立方法と同様であるため説明を省略する。
(レーザ溶着方法)
本実施の形態に係る車載カメラの組立方法の要部であるレーザ溶着方法について説明する。
まず、図8(a)に示すように、光吸収性樹脂を含む材料から成る上筐体110を準備する。続いて、図8(b)に示すように、光透過性樹脂を含む材料から成り第1主面141と第2主面142を有する平板状の溶着リング140を準備する。そして、溶着リング140の第1主面141の筐体当接領域143に上筐体110の突出部分116の上面117を当接させて配置する。この際、溶着リング140の第1主面141のレンズユニット当接領域144は、上筐体110の突出部分116よりも外側に張り出している。続いて、図8(c)に示すように、光吸収性樹脂を含む材料から成るレンズユニット130を準備する。レンズユニット130を上筐体110に挿入し、溶着リング140の第1主面141のレンズユニット当接領域144にレンズユニット130の上面133とを当接させて配置する。この際、レンズユニット130の上面133と、上筐体110の上面117とは略面一となる。
続いて、図8(d)に示すように、溶着リング140の第2主面142に対してレーザを照射する。第2主面142に照射されたレーザは、溶着リング140を透過してレンズユニット130の上面133および上筐体110の上面117に達する。レンズユニット130および上筐体110はレーザを吸収して加熱され、熱伝導により溶着リング140も加熱される。これにより、レンズユニット130と溶着リング140とは溶融され、上筐体110と溶着リング140とは溶融される。その後、溶融された樹脂が固化し、レンズユニット130と溶着リング140とが溶着され、上筐体110と溶着リング140とが溶着される。
上記の構成によると、一度のレーザ照射により、レンズユニット130と溶着リング140とが溶着され、上筐体110と溶着リング140とが溶着される。そのため、レーザ溶着方法の工程を削減することができ、作業効率を向上させることができる。
以上説明したように、本開示は、車載カメラおよびその組立方法に適用可能である。
1 一点鎖線
2 一点鎖線
3 レーザ走査軌道
4 レーザ走査方向
100 車載カメラ
110 上筐体
111 上端部
112 上側開口
113 下端部
114 下側開口
115 側壁
116 突出部分(溶着リングに溶着された部分)
117 上面
118 下面
120 下筐体
121 筒部
122 蓋部
123 接続端子
124 外縁部
125 鍔部
126 第1主面
127 第2主面
130 レンズユニット
131 外周面
132 突出部分(溶着リングに溶着された部分)
133 上面
134 上側部分
135 下側部分
140 溶着リング
141 第1主面
142 第2主面
143 筐体当接領域
144 レンズユニット当接領域
150 固体撮像素子
160 センサ基板
901 レンズ部材
902 ケース部材
903 間接材

Claims (6)

  1. 光透過性樹脂を含む材料から成り第1主面と第2主面を有する平板状の溶着リングと、
    光吸収性樹脂を含む材料から成る筐体と、
    光吸収性樹脂を含む材料から成るレンズユニットと、
    を備え、
    前記筐体は、前記溶着リングの前記第1主面の筐体当接領域に当接された状態で前記溶着リングに溶着されており、
    前記レンズユニットは、前記溶着リングの前記第1主面のレンズユニット当接領域に当接された状態で前記溶着リングに溶着されている車載カメラ。
  2. 前記筐体における前記溶着リングに溶着された部分と、前記レンズユニットにおける前記溶着リングに溶着された部分とは、前記溶着リングの前記第2主面と直交する方向から見て重なっている請求項1記載の車載カメラ。
  3. 前記筐体は、光吸収性樹脂を含む材料から成り前記溶着リングと溶着される上筐体と、光透過性樹脂を含む材料から成り第1主面および第2主面を有する平板状の鍔部が設けられた下筐体と、を備え、
    前記上筐体は、前記下筐体の前記鍔部の前記第1主面に当接された状態で前記下筐体に溶着されている請求項1または2に記載の車載カメラ。
  4. 光透過性樹脂を含む材料から成り第1主面と第2主面を有する平板状の溶着リングと、光吸収性樹脂を含む材料から成る筐体と、光吸収性樹脂を含む材料から成るレンズユニットと、を備える車載カメラの組立方法であって、
    前記筐体を、前記溶着リングの前記第1主面の筐体当接領域に当接させる筐体配置工程と、
    前記筐体配置工程後に、前記溶着リングの前記第2主面にレーザを照射し前記筐体と前記溶着リングとを溶着する筐体溶着工程と、
    前記レンズユニットを、前記溶着リングの前記第1主面のレンズユニット当接領域に当接させるレンズユニット配置工程と、
    前記レンズユニット配置工程後に、前記溶着リングの前記第2主面に前記レーザを照射し前記レンズユニットと前記溶着リングとを溶着するレンズユニット溶着工程と、
    を含む車載カメラの組立方法。
  5. 光透過性樹脂を含む材料から成り第1主面と第2主面を有する平板状の溶着リングと、光吸収性樹脂を含む材料から成る筐体と、光吸収性樹脂を含む材料から成るレンズユニットと、を備える車載カメラの組立方法であって、
    前記筐体を、前記溶着リングの前記第1主面の筐体当接領域に当接させる筐体配置工程と、
    前記レンズユニットを、前記溶着リングの前記第1主面のレンズユニット当接領域に当接させるレンズユニット配置工程と、
    前記筐体配置工程および前記レンズユニット配置工程後に、前記溶着リングの前記第2主面に前記レーザを照射し、前記筐体と前記溶着リングとを溶着すると共に前記レンズユニットと前記溶着リングとを溶着する溶着工程と、
    を含む車載カメラの組立方法。
  6. 前記筐体は、光吸収性樹脂を含む材料から成り前記溶着リングと溶着される上筐体と、光透過性樹脂を含む材料から成り第1主面および第2主面を有する平板状の鍔部が設けられた下筐体と、を備え、
    前記上筐体を、前記下筐体の前記鍔部の前記第1主面に当接させる上筐体配置工程と、
    前記上筐体配置工程後に、前記下筐体の前記鍔部の前記第2主面に前記レーザを照射し前記上筐体と前記下筐体とを溶着する上筐体溶着工程と、
    を含む請求項4または5に記載の車載カメラの組立方法。
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