JP2020150475A - 遮光部材及びカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】 組み立てが容易であり、内部の機密性が高いカメラを得る。【解決手段】 カメラは、光透過性材料で形成された第一のケース、第一のケースに接合されて該第一のケースとともに収納空間を形成する、光吸収性材料又は光反射性材料で形成された第二のケース、第二のケースに配置されたレンズ、及び収納空間に配置され、レンズから入射した光を受光する撮像素子、を有するカメラ本体と、第一のケースの全体を覆うように形成された遮光部材と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、カメラに取り付けられる光を遮る遮光部材及び遮光部材付きのカメラに関する。
従来、例えば車載カメラのように、屋外で撮影するためのカメラが広く用いられている。このようなカメラは、例えば外装ケースと、ケース内に配置された撮像素子とケースから外部に露出するように設けられたレンズ等を有する光学ユニットとを備えており、外装ケースによってこの光学ユニットを機械的振動、衝撃や、薬品、外光等から保護している(例えば、特許文献1)。
特開2015−161750号公報
このような外装ケースは、例えば2つに分割された外装ケース同士をネジ止め又は接着剤を用いて接着することにより形成される。このため、従来のカメラは、複数のネジを取り付ける工程や、接着剤を塗布し、それを乾燥、硬化させる工程が必要となるため組み立てが煩雑となっていた。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、高い気密性を保ちつつ組み立てが容易なカメラを得ることにある。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るカメラは、光透過性材料で形成された第一のケース、第一のケースに接合されて該第一のケースとともに収納空間を形成する、光吸収性材料又は光反射性材料で形成された第二のケース、第二のケースに配置されたレンズ、及び収納空間に配置されレンズから入射した光を受光する撮像素子、を有するカメラ本体と、第一のケースの全体を覆うように形成された光を遮る遮光部材と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の他の態様に係る遮光部材は、光透過性材料で形成された第一のケースと、第一のケースに接合されて該第一のケースとともに収納空間を形成する、光吸収性材料又は光反射性材料で形成された第二のケースと、第二のケースに配置されたレンズと、収納空間に配置されレンズから入射した光を受光する撮像素子とを有するカメラ本体の、第一のケースの全体を覆うように形成されたことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、高い気密性を保ちつつ組み立てが容易なカメラを得ることができる。
本発明の第一実施形態に係るカメラの一構成例を示す外観斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るカメラが取り付けられた車両の一構成例を示す模式図である。 本発明の第一実施形態に係るカメラ本体の一構成例を示す外観斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るカメラ本体の一構成例を示す分解斜視図である。 カメラ本体に用いられる撮像素子の分光感度特性を示すグラフである。 本発明の第一実施形態に係る遮光部材の一構成例を示す六面図である。 本発明の第二実施形態に係るカメラの一構成例を示す断面図である。
以下、実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
以下、図面を参照して本発明の各実施形態について説明する。
1.第一実施形態
以下、第一実施形態に係る遮光部材及び遮光部材付きのカメラについて、図1から図6を用いて説明する。第一実施形態では、車両周辺の画像を取得するカメラ本体を車両に取り付けるための取付部材(以下、ブラケットという)が遮光部材として機能する場合について説明する。また、第一実施形態では、遮光部材付きカメラの一例として、カメラ本体が上述したブラケットに取り付けられた車載用のカメラについて説明する。第一実施形態において、ブラケットが取り付けられたカメラ本体を「カメラ」という。
<カメラの基本構成>
図1及び図2は、第一実施形態に係るカメラ10の一構成例を説明するための図である。図1は、カメラ10の前方から見た外観斜視図である。図2は、第一実施形態に係るカメラ10が取り付けられた車両の一構成例を説明するための図である。
図1に示すように、カメラ10は、カメラ本体100とブラケット200とを備えている。カメラ本体100は、ブラケット200に装着されている。ブラケット200は、カメラ本体100の背面側の領域(リアケース110の外側部分)を覆うようにカメラ本体100に固定される。カメラ本体100の前面側(フロントケース120側)は、ブラケット200から露出する。これにより、カメラ本体100の前面側に設けられたレンズ130は、ブラケット200に覆われることなく、カメラ10から外部に露出する。
図2に示すように、カメラ10は、例えば、車両300の車体310の後方部分に取り付けられて、車両300後方の周辺画像を取得する。カメラ10は、車両300周辺の所望領域の画像を取得可能であれば、車体310のいずれの位置に取り付けられても良い。また、車体310には、カメラ10の画像取得を阻害しない範囲で装飾用外装材が取り付けられていても良い。
以下、カメラ本体100及びブラケット200の各構成について、図1及び図2を参照しつつ図3から図5を用いて詳細に説明する。
[カメラの基本構成]
図3(A)及び図3(B)、並びに図4(A)及び図4(B)は、第一実施形態に係るカメラ本体100の一構成例を説明するための斜視図である。図3(A)はカメラ本体100の前方から見た外観斜視図であり、図3(B)はカメラ本体100の後方から見た外観斜視図である。図4(A)はカメラ本体100の前方から見た分解斜視図、図4(B)はカメラ本体100の後方から見た分解斜視図である。
本実施形態では、レンズ130が露出するカメラ本体100の一面を正面とし、カメラ本体100の正面と反対側の面を背面として説明する。
カメラ本体100は、第一のケースの一例であるリアケース110と、第二のケースの一例であるフロントケース120と、レンズ130と、撮像素子160とを備えている。リアケース110及びフロントケース120は、互いに接合されて内部に収納空間を有する外装用のケースとなる。フロントケース120にはレンズ130が配置されている。リアケース110及びフロントケース120で形成された収納空間Sには、レンズ130から入射した光を受光する撮像素子160が配置されている。撮像素子160は、回路基板150上に実装された状態で収納空間Sに配置されている。
以下、カメラ本体100の各部について説明する。
(ケース)
カメラ本体100は、ケースとしてリアケース110及びフロントケース120を備えている。
リアケース110は、カメラ本体100の図3(A)における背面側のケースである。リアケース110は、取付部112を有している。取付部112には、カメラ本体100に電力を供給し、またカメラ本体100で撮影した画像(映像)を車両に取り付けられた制御装置(例えばカーナビゲーションシステム)に対して送信するためのケーブル(不図示)が取り付けられる。リアケース110は、取付部112の側に、ケーブルをネジ止めにより固定するための固定部113a,113bを有している。
リアケース110は、フロントケース120と当接する当接部111を有している。当接部111は、例えば断面L字形状に形成されており、フロントケース120と嵌め合わせるための突出部を有する形状に形成されている。当接部111の当接面111aは、フロントケース120と接合されている。
フロントケース120は、カメラ本体100の図3(A)における正面側のケースであり、リアケース110に接合されている。具体的には、フロントケース120は、リアケース110にレーザ溶着で接合されていることが好ましい。フロントケース120とリアケース110とをレーザ溶着で接合させることにより、リアケース110とフロントケース120とを容易に接合させることができる。また、フロントケース120とリアケース110との当接部分の全周が接合されることが好ましい。これにより、カメラ本体100内部の収納空間Sの気密性を高く保つことができる。
フロントケース120は、レンズ130を外部に露出させるための開口120aを有している。フロントケース120は、レンズ130を収容する鏡筒121を有している。
フロントケース120は、リアケース110と当接する当接部122を有している。当接部122の内側には、溝部123が設けられている。フロントケース120は、リアケース110の当接部111の一部が溝部123に嵌め合わせ可能に形成されている。例えば、当接部111の断面がL字形状に形成されている場合、当接部111のL字形状の一部である突出部が溝部123に嵌め合わされる。当接部122のリアケース110と当接する当接面122aは、リアケース110の当接面111aと接合される。リアケース110の当接部111とフロントケース120の当接部122とが溶着されて接合部Wが形成されている。
フロントケース120は、当接部122の内側に第一の支持部として支持部124を有している。支持部124の先端には支持部124と回路基板150とを接続するための接続層(図示せず)が設けられている。支持部124は、先端が接続層を介して回路基板150の一方の面(撮像素子160が実装される側の面)と当接し、回路基板150の外周を支持している。本実施形態では、図4(B)に示すように、フロントケース120には中空四角柱形状の支持部124が設けられている。支持部124は、接続層を介して矩形状の回路基板150の四辺に当接している。
フロントケース120及びリアケース110をレーザ溶着で接合するために、リアケース110及びフロントケース120のいずれか一方は、光透過性の材料で形成され、他方は光吸収性の材料で形成される。リアケース110の当接面111aとフロントケース120の当接面122aとを当接させ、光透過性の材料で形成されたケース側から前述の当接した箇所にレーザ光を照射する。レーザ光は透過性の材料で形成されたケースを透過し、光吸収性の材料で形成されたケースに吸収される。これにより、リアケース110及びフロントケース120の境界部分において局所的に発熱し、リアケース110当接面111aとフロントケース当接面122aとが溶着される。本実施形態では、リアケース110が光透過性の材料で形成され、フロントケース120が光吸収性の材料で形成される。レンズ130が配置されるフロントケース120は、カメラ本体100の前面側に配置され、特に外光に晒される面となる。このため、フロントケース120は光を透過しない光吸収性の材料で形成される。これによりカメラ本体100前面に配置されたレンズ130以外からのカメラ本体100の内部(収納空間S)への入光を抑制することができる。
以下、リアケース110が光透過性の材料で形成され、フロントケース120が光吸収性の材料で形成された場合について説明する。
光透過性の材料としては、レーザ溶着時に用いるレーザ光が透過する材料であればよく、成型性の観点から樹脂材料であることが好ましい。一般的に樹脂材料同士のレーザ溶着に用いるレーザ光の波長は800nmから1200nm程度である。光透過性の材料としては、例えばポリアミド(PA)樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリアセタール(POM)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂等が挙げられる。
光吸収性の材料としては、レーザ溶着に用いるレーザ光及びカメラ本体100外部からの光を透過させない材料であればよく、成型性の観点から樹脂材料であることが好ましい。光吸収性の材料としては、特に、撮像素子160が感度を有する波長の光を透過させない材料であればよい。
光吸収性の材料としては、例えばポリアミド(PA)樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリアセタール(POM)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂等を基材とし、例えば必用に応じこれに粉末状の炭素材料等を添加し、光を吸収する特性を持たせたものが挙げられる。
(レンズ)
レンズ130は、フロントケース120に配置されており、撮像対象からの光をカメラ本体100内に取り込み撮像素子160上に結像させる機能を有する。レンズ130は、例えば複数枚のレンズで構成されたレンズユニットであっても良い。レンズ130は、フロントケース120の鏡筒121内に配置されている。レンズ130は、開口120aからカメラ本体100の外部に露出し、カメラ本体100の前面側にレンズ面130aを向けて配置される。レンズ面130aは、光の入射面となる。レンズ130のレンズ面130aと反対側の面(背面)は、光の出射面となる。レンズ130の背面には、映し出すべき画とは違う光が画像に現れる原因となることから撮像素子160において不要な光となる赤外光の透過を制限するための赤外線カットフィルタ140が設けられている。
(撮像素子)
撮像素子160は、リアケース110とフロントケース120とで形成された収納空間Sに配置される。撮像素子160は、レンズ130側の表面(撮像面)に受光素子を有しており、レンズ130から入射した光を受光して電気信号に変換する。撮像素子160としては、例えばCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)イメージセンサやCMOS(Complementary MOS:相補性金属酸化膜半導体)イメージセンサ、又はその他の固体撮像素子イメージセンサが用いられる。
(回路基板)
回路基板150は、撮像素子160及び電源モジュール170、並びに各電子部品が電気的に接続されて構成されている。回路基板150のレンズ130側の面には、撮像素子160が接続されている。また、回路基板150のレンズ130と反対側の面には、電源モジュール170及び各電子部品が接続されている。回路基板150は、リアケース110の取付部112に取り付けられたケーブルの接続端子と電気的に接続される。電源モジュール170は、ケーブルを介して供給される電力を制御し、撮像素子160を駆動する。
(接続層)
フロントケース120の支持部124と回路基板150との間には、接続層が備えられる。接続層は、接着剤が固化して形成され、支持部124と回路基板150とを接着する。
[ブラケットの基本構成]
以下、ブラケット200の機能について図5を用いて説明する。
図5は撮像素子160の分光感度特性の一例を示すグラフである。なお、図5において、点線で示す特性は青色光(B)の分光感度特性、一点鎖線で示す特性は緑色光(G)の分光感度特性、二点鎖線で示す特性は赤色光(R)の分光感度特性である。
前述の通りリアケース110とフロントケース120とをレーザ溶着により接合するために、リアケース110及びフロントケース120のいずれか一方は光透過性材料で形成されている。レーザ溶着では、800nmから1200nm程度の可視光よりもやや長い波長のレーザ光を発光するダイオードレーザやYAGレーザが一般的に用いられる。このため、光透過性材料で形成されたケースは、レーザ光の波長範囲を含む波長の光を透過する。
一方、自然光は、300nmから3000nm程度の広い波長範囲の光を含んでいる。このため、光透過性材料で形成された一方のケースは、カメラ本体100の使用時にレーザ光の波長を含む波長範囲の自然光も透過させてしまう。
図5に示すように、撮像素子160は、可視光の範囲の波長(400nmから750nm程度)のみでなく、可視外光の範囲の波長(750nm超)に対しても感度を有している。このため、カメラ10の動作時にレンズ130以外から入射した光(自然光)が撮像素子160に入光すると、この光が撮像素子160によって捉えられてしまう。この光は、出力画像に例えば被写体の画像の上に不定形の光の筋等のノイズとして現れる。これにより被写体の認識精度は低下してしまう。
そこで、本実施形態では、光を遮るブラケット200を形成し、ブラケット200が光透過性材料で形成されたケース(図1ではリアケース110)を覆うようにしてカメラ本体100に取り付けるようにした。これにより、ブラケット200は、光透過性材料で形成されたケースを介してカメラ本体100の収納空間Sに光(自然光)が入射することを防止することができる。ブラケット200は、カメラ本体100で撮影した画像上に現れる前述のノイズを防止する。
以下、ブラケット200の構成について詳細に説明する。
図6(A)から図6(E)は、第一実施形態に係るブラケット200の一構成例を説明するための六面図である。図6(A)は、ブラケット200の正面図、図6(B)はブラケット200の平面図(上面図)、図6(C)はブラケット200の底面図、図6(D)はブラケット200の左側面図、図6(E)はブラケット200の背面図である。図6(A)〜図6(E)の六面図において、ブラケット200の右側面図は省略している。ブラケット200の右側面図は、図6(D)に示すブラケット200の左側面図と左右対称である。
なお、図6(A)に示すブラケット200の正面は車両300の周辺を向く方向であり、図6(E)に示すブラケット200の背面は車両300の方向である。
図6(A)から図6(E)に示すように、ブラケット200は、カメラ挿入部210と、鍔部220と、取付部230a及び230bと、壁部240とを備えている。ブラケット200は、例えば、カメラ挿入部210と、鍔部220と、取付部230a及び230bと、壁部240とが一体に形成されている。
上述したカメラ本体100は、カメラ挿入部210に挿入されてブラケット200に取り付けられる。ブラケット200は、取付部230a及び230bにより車両300の車体310に取り付けられる。
ブラケット200は、例えば樹脂材料を用いた射出成形により形成されていることが好ましい。ブラケット200は、光を遮る(透過させない)機能を有していればよい。このため、ブラケット200は、例えば光吸収性の樹脂材料により形成されている。また、ブラケット200は、樹脂材料と遮光層とにより形成されていても良い。
遮光層を有するブラケット200は、例えば、樹脂材料を用いて形成された成形体の外表面及び内表面の少なくとも一方に、遮光層が形成された構成であっても良い。遮光層としては、光(自然光)を反射する反射層又は外光を吸収する光吸収層の少なくとも一方が挙げられる。反射層は、例えば金属材料で形成された金属層である。光吸収層は、例えば炭素材料を含む樹脂層である。
光吸収性の材料としては、例えばポリアミド(PA)樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリアセタール(POM)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂等を基材とし、例えば必用に応じこれに粉末状の炭素材料等を添加し、光を吸収する特性を持たせたものが挙げられる。
また、金属材料としては、光を遮り、樹脂材料の表面にめっき又はスパッタ等により金属膜を形成可能であればどのような材料であっても良い。
以下、ブラケット200の各部の構成について説明する。
(カメラ挿入部)
カメラ挿入部210は、ブラケット200の正面側に設けられ、ブラケット200の正面側に開口を有する中空柱形状を有している。カメラ挿入部210は、カメラ本体100のリアケース110を覆う形状を有している。カメラ挿入部210は、カメラ本体100の外形に沿った形状であればよい。本実施形態では、中空四角柱形状のカメラ挿入部210を一例として示している。
(鍔部)
鍔部220は、カメラ挿入部210と交差する方向にはみだすように張り出して形成されている。鍔部220は、ブラケット200が車体310に取り付けられた際に、車体310の表面に当接する。
(取付部)
取付部230a,230bは、ブラケット200を車両300の車体310に取り付けるために設けられている。取付部230a,230bは、鍔部220からブラケット200の後方に向けて突出した突出部232a,232bをそれぞれ有している。また、取付部230a,230bは、突出部232a,232bの外側面に設けられた係合部234a,234bをそれぞれ有している。
突出部232a,232bは、例えば板金で形成された車体310に設けられた開口(不図示)に挿入可能に形成されている。
係合部234a,234bは、突出部232a,232bが開口に挿入された際に広がり、車体310の背面側(車両300の内部側)で開口12の外周方向にはみ出して車体310引っ掛かるように形成されている。このような係合部234a,234bを有することにより、ブラケット200が車体310に取り付け可能となる。
なお、取付部は二つに限られたものではなく、三つ以上形成されていても良い。また、取付部は、車体310に取り付け可能であれば一つであっても良い。
(壁部)
壁部240は、挿入口210a内において、カメラ挿入部210の挿入口210aの空間を正面側と背面側に区画するように設けられている。壁部240は、カメラ本体100がカメラ挿入部210に挿入された場合に、カメラ本体100の背面と対向する位置に設けられている。
壁部240は、例えば、壁部240の中央部に設けられた開口242と、開口242の周辺に形成されたネジ孔244a,244b及び孔部246a,246bを有している。
開口242は、カメラ本体100のケーブル取付部112にケーブルを取り付ける際に、ケーブルが挿入される挿入口である。
ネジ孔244a,244bは、カメラ本体100とブラケット200とを固定するネジを挿入するための孔である。
孔部246a,246bは、カメラ本体100の位置合わせを行うための孔である。孔部246a,246bは、カメラ本体100の背面に設けられた突出部114a,114bがそれぞれ嵌め合わせ可能に形成される。
<第一実施形態の効果>
第一実施形態に係るカメラ10は、以下の効果を有する。
(1)リアケース110及びフロントケース120をレーザ溶着等により容易に接合することを可能としつつ、光透過性のケースを覆い光を遮るブラケット200を配置したため、外光がカメラ本体100に入光することを防止し、出力画像のノイズを防止することができる。
(2)カメラ本体100は、フロントケース120とリアケース110との当接面の全面がレーザ溶着等により接合されるため、カメラ本体100内部の高い気密性を保つことができる。
(3)カメラ本体100は、リアケース110及びフロントケース120をレーザ溶着等により接合するため、ネジや接着剤等を用いる必要がなく、低コスト化が可能である。
2.第二実施形態
以下、本発明の第二実施形態について、図1から図6を参照しつつ、図7(A)及び図7(B)を用いて説明する。図7(A)は、第二実施形態に係るカメラ20の構成を示す分解斜視図である。図7(B)は、カメラ20がブラケット200Aに取り付けられた状態を示す断面図である。
第二実施形態に係るカメラ20は、カメラ本体100とブラケット200Aとの間に配置される光を遮る遮光ケース400を有し、遮光ケース400が遮光部材として機能する点で第一実施形態に係るカメラ10と相違する。なお、本実施形態のブラケット200Aは、第一実施形態に係るブラケット200と異なり、遮光機能の有無は問わない。
第二実施形態では、遮光部材付きカメラ20の一例として、カメラ本体100が上述した遮光ケース400に取り付けられた車載用のカメラについて説明する。第二実施形態において、遮光ケース400が取り付けられたカメラ本体100を「カメラ」という。すなわち、カメラ20は、別部材であるブラケット200Aを用いることにより車両300に取り付けられる。
<カメラの構成>
カメラ20は、カメラ本体100と遮光ケース400とを有する。ここで、カメラ本体100は第一実施形態に係るカメラ10のカメラ本体100と同様の構成であるため、説明を省略する。
(遮光ケース)
図7(A)及び図7(B)に示すように、遮光ケース400は、カメラ本体100を後方から覆う形状を有している。すなわち、遮光ケース400は、カメラ本体100のうち、光透過性材料で形成されたリアケース110を覆っている。図7(B)に示すように、遮光ケース400が取り付けられたカメラ本体100は、ブラケット200Aに挿入される。カメラ本体100とブラケット200Aとは、遮光ケース400を介して取り付けられる。
遮光ケース400は、例えば、リアケース110の側面に対向する枠形状の側壁部410と、リアケース110の背面に対向する後壁部420とを備えている。
図7(A)に示すように、後壁部420は、リアケース110のケーブル取付部112と対向する位置に開口422を有している。また、遮光ケース400は、開口422の周辺に形成された孔部424a,424bを有している。孔部424a,424bは、カメラ本体100の背面に設けられた突出部114a,114bがそれぞれ嵌め合わせ可能に形成される。
リアケース110のケーブル取付部112は、遮光ケース400の開口422を介してカメラ20の後方に露出している。これにより、遮光ケース400は、ケーブル取付部112と図示しないケーブルとの接続を阻害せずに、光(自然光)のカメラ本体100内への入光を防止することができる。また、ケーブルは、一般的に、遮光性を有する材料で形成されている。このため、カメラ本体100の後方に露出したケーブル取付部112は、図示しないケーブルが取り付けられることにより、光(自然光)のカメラ本体100内への入光が防止される。
遮光ケース400は、第一実施形態に係るブラケット200と同様に、例えば樹脂材料を用いた射出成形により形成されていることが好ましい。このため、遮光ケース400は、例えば光吸収性の樹脂材料により形成されていることが好ましく、樹脂材料と遮光層とにより形成されていても良い。
この場合、遮光ケース400は、例えば、樹脂材料を用いた射出成形により形成されたブラケット前駆体の外側面又は内側面に、遮光層を形成することにより得られる。遮光層としては、光(自然光)を反射する反射層又は外光を吸収する光吸収層の少なくとも一方が挙げられる。反射層は、例えば金属材料で形成された金属層である。光吸収層は、例えば炭素材料を含む樹脂層である。
光吸収性の材料としては、例えばポリアミド(PA)樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリアセタール(POM)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂等を基材とし、例えば必用に応じこれに粉末状の炭素材料等を添加し、光を吸収する特性を持たせたものが挙げられる。
また、金属材料としては、光を遮り、樹脂材料の表面にめっき又はスパッタ等により金属膜を形成可能であればどのような材料であっても良い。
なお、遮光部材として遮光ケース400を用いる場合、ブラケット200Aの遮光機能の有無は問わない。
<第二実施形態における効果>
第二実施形態に係るカメラ20は、第一実施形態における効果(1)〜(3)に加えて、以下の効果を有する。
(4)カメラ20では、遮光ケース400が光透過性の材料で形成されたリアケース110を覆っている。このため、遮光ケース400により外光がカメラ本体100に入光することを防止し、出力画像のノイズを防止することができる。
(5)カメラ20では、遮光部材として遮光ケース400を有するため、ブラケット200Aは遮光機能を有していても良く、遮光機能を有していなくても構わない。このため、遮光ケース400を有するカメラ20は、遮光機能を有さない従来のブラケットと組み合わせて使用されることも可能となり、高い汎用性を有する。
3.他の実施形態
遮光部材の一例として、第一実施形態ではブラケット200を、第二実施形態では遮光ケース400を説明したが、遮光部材はこれらに限られない。例えば、遮光部材は、カメラが取り付けられる車両の車体の一部であっても良い。
例えば、図2に示す車両300の車体310の一部が、カメラ本体100が挿入されたブラケットを覆う形状に形成されることで、遮光部材として機能しても良い。この場合、ブラケットの遮光機能の有無は問わない。
本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
10,20 カメラ
100 カメラ本体
110 リアケース
111 当接部
111a 当接面
112 ケーブル取付部
113a,113b 固定部
120 フロントケース
120a 開口
121 鏡筒
122 当接部
122a 当接面
123 溝部
124,125 支持部
130 レンズ
130a レンズ面
140 フィルタ
150 回路基板
160 撮像素子
200,200A ブラケット
210 カメラ挿入部
220 鍔部
230a及び230b 取付部
240 壁部
300 車両
310 車体
400 遮光ケース

Claims (7)

  1. 光透過性材料で形成された第一のケース、
    前記第一のケースに接合されて該第一のケースとともに収納空間を形成する、光吸収性材料又は光反射性材料で形成された第二のケース、
    前記第二のケースに配置されたレンズ、及び
    前記収納空間に配置され、前記レンズから入射した光を受光する撮像素子、
    を有するカメラ本体と、
    前記第一のケースの全体を覆うように形成された光を遮る遮光部材と、
    を備えるカメラ。
  2. 前記第一のケースと前記第二のケースとがレーザ溶着されている
    請求項1に記載のカメラ。
  3. 前記遮光部材は、光吸収性材料で形成されるか、又は樹脂材料を用いて形成された成形体の外表面及び内表面の少なくとも一方の全面に遮光層が形成されている
    請求項1または2に記載のカメラ。
  4. 前記遮光部材は、
    正面側に開口を有し、前記カメラ本体が挿入可能に形成されたカメラ挿入部と、
    前記カメラ挿入部と交差する方向にはみだすように張り出して形成された鍔部と、
    前記鍔部から後方に向けて突出した突出部、及び前記突出部の外側面に設けられた係合部を有する取付部と、
    を備える
    請求項1から3のいずれか一つに記載のカメラ。
  5. 前記遮光部材は、前記カメラ本体と、前記カメラ本体を車両に取り付けるための取付部材との間に配置される遮光ケースである
    請求項1から3のいずれか一つに記載のカメラ。
  6. 前記遮光部材は、前記カメラ本体が取り付けられる車両の車体の一部である
    請求項1から3のいずれか一つに記載のカメラ。
  7. 光透過性材料で形成された第一のケースと、前記第一のケースに接合されて該第一のケースとともに収納空間を形成する、光吸収性材料又は光反射性材料で形成された第二のケースと、前記第二のケースに配置されたレンズと、前記収納空間に配置され前記レンズから入射した光を受光する撮像素子とを有するカメラ本体の、前記第一のケースの全体を覆うように形成された遮光部材。
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