JP2005266586A - 撮像装置と、その製造方法 - Google Patents

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元宏 渥美
Mitsuhiro Taira
光弘 平良
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博三 田方
Shintaro Yamaoka
慎太郎 山岡
Takamasa Chiba
隆将 千葉
Yoshiaki Kobayashi
芳明 小林
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Abstract

【課題】 難接着性樹脂からなるプリズムを筐体の所定位置に確実に固定できる撮像装置を提供する。
【解決手段】 撮像装置10Aは、筐体20と、筐体20に収容されたプリズムユニット21を有している。プリズムユニット21は、ノルボルネン系樹脂等の難接着性樹脂からなるプリズム31を有している。プリズム31は、非光学機能面である両側面53に供給された接着剤81によって、筐体20の所定位置に固定されている。プリズム31の両側面53に、剥離防止手段として機能する凸部57が形成されている。筐体20に形成された開口部80とプリズム31の凸部57とにわたって、接着剤81が塗布されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、例えばデジタルカメラやカメラ付携帯電話等に用いることのできる撮像装置に係り、特に、自由曲面形状の反射面等を有するプリズムを使用する撮像装置と、その製造方法に関する。
デジタルカメラやカメラ付携帯電話に使用可能な小型の撮像装置として、偏心光学系を使用した撮像装置が提案されている。例えば自由曲面等からなるプリズムを使用する撮像光学系を備えた撮像装置が下記の特許文献1〜3に記載されている。
これらの特許文献1〜3に記載されている技術の狙いは、プリズムを使用して撮像光学系を形成し、そのプリズムの光入射面や、光射出面、あるいは反射面に自由曲面を使用することによって、コンパクトでかつ画質の良い画像を得ることができる点である。特に、特許文献2(特開2002−196243号公報)や特許文献3(特開2003−84200号公報)では、2個のプリズムを組合わせ、物体に近い方の第1プリズムの光入射面、反射面、光射出面、および撮像面に近い方の第2プリズムの光入射面、二つの反射面、光射出面、の合計7面の全てに自由曲面を使用することが記載されている。
このような光学系の特徴としては、
(1)3面ある反射面はパワー(屈折力)を有する自由曲面を使用しているが、これらの反射面はレンズ等の屈折光学系に対して、大きなパワーを得ることができると同時に色収差の影響を受けない。
(2)コンパクトな空間内に7面の光学面を有することができる。従って限られた空間内に光学要素を凝縮して設定することができる。
(3)光学性能を高めるには光学系全体の光路長をある程度長くすることが望ましいが、このようなプリズム光学系を使用することにより、光路を折り曲げていることによって、光路長は長いが全体の大きさをコンパクトにすることができる。
ところで、従来の撮像装置において、プリズム等の光学素子の材料として、ポリカーボネートやポリメタクリレート樹脂が使用されている。これらの樹脂は光学特性が良い反面、吸湿性や複屈折に関して改善の余地がある。例えば、光軸対称のレンズは吸湿によって形状が変化しても規則性を有するため補正が可能であるが、自由曲面を有する複雑な形状のプリズムは、吸湿による伸縮変化が不規則なため補正が困難である。この問題に関しては、プリズムの材料にノルボルネン系樹脂を用いることによって解決することができる。(例えば下記特許文献4参照)
特開平11−326766号公報 特開2002−196243号公報 特開2003−84200号公報 特開平5−239227号公報
しかしながらノルボルネン系樹脂は、接着剤がつきにくい難接着性樹脂であることが問題となる。ノルボルネン系樹脂からなる光学素子は、プライマー処理を行なうことによって接着性を高めることが可能であるが、その場合には有機溶剤が必要になったり、余分な工程が必要になるなど、コストが高くなる原因となる。
なお、特開2001−245186号公報に記載されているように、レンズの接着面であるプリント基板の壁面を、開口部に向けて広がる形状にすることにより、接着剤を浸透させやすくする技術も提案されている。しかしこのような構造を採用しても、前述した難接着性樹脂では、衝撃が入力したときに接着面が剥離し、レンズが脱落するおそれがあった。
従ってこの発明の目的は、難接着性樹脂からなるプリズムを筐体の所定位置に確実に固定することが可能な撮像装置と、その製造方法を提供することにある。
本発明の撮像装置は、筐体と、該筐体に収容され、入射面と射出面と自由曲面形状の反射面を有し、難接着性樹脂からなる第1および第2のプリズムを含むプリズムユニットとを有する撮像装置であって、前記第1および第2のプリズムが、非光学機能面に塗布された接着剤によって前記筐体内部の所定位置に固定され、前記非光学機能面に剥離防止手段が設けられている。前記難接着性樹脂の一例はノルボルネン系樹脂である。
この発明の好ましい形態では、前記第1および第2のプリズムが、それぞれ、絞り部材を兼ねる保持部材の一方の面と他方の面に接着され、該保持部材が前記筐体に固定されている。
この発明の好ましい形態では、前記筐体の前記剥離防止手段と対応する位置に、前記接着剤を該筐体の内側に供給する開口部が形成されている。
前記剥離防止手段は、例えば、前記第1および第2のプリズムの側面の、前記開口部と対応する位置に形成された凸部である。あるいは、前記剥離防止手段は、前記第1および第2のプリズムの側面の、前記開口部と対応する位置に形成された凹部である。
前記剥離防止手段は、例えば、前記第1および第2のプリズムの前記非光学機能面に形成された傾斜面であって、該傾斜面は、前記筐体の内面との間の隙間が前記筐体の一方側に向かって広がる第1の傾斜面と、前記一方側に向かって隙間が狭まる第2の傾斜面とを含んでいる。
前記剥離防止手段は、例えば、前記第1および第2のプリズムの前記反射面に形成されたコーティング層であって、該コーティング層と前記筐体の内面とにわたって前記接着剤が塗布されている。
本発明の製造方法は、前記第1および第2のプリズムを成形する工程と、前記第1および第2のプリズムの間に保持部材を配置するとともに、該保持部材の一方の面に前記第1のプリズムを接着剤によって固定し、該保持部材の他方の面に前記第2のプリズムを接着剤によって固定する工程と、前記保持部材を筐体内部の所定位置に固定する工程と、前記筐体に形成された開口部から前記第1および第2のプリズムの前記剥離防止手段に向けて接着剤を供給し、前記開口部と前記剥離防止手段とにわたって前記接着剤を塗布する工程とを具備している。
本発明によれば、ノルボルネン系樹脂のような難接着性樹脂からなるプリズムも筐体の所定位置に確実に固定することができる。
以下に本発明の第1の実施形態について、図1から図7を参照して説明する。
図1は撮像用機器の一例としてのデジタルカメラ1を示し、図2はその内部を示している。図1に示されるように、デジタルカメラ1のハウジング2に、レリーズボタン3やフラッシュ4、ファインダ光学系5、撮像光学系のカバーガラス6等が設けられている。
図2に示すように、ハウジング2の内部に、撮像装置10Aと、画像処理回路11と、記録部12などが収容されている。画像処理回路11は、撮像装置10Aによって得られる電気信号に所定の電気的処理を施すことにより、画像データを得るものである。記録部12は、画像処理回路11からの画像データを記録媒体に記録する。ハウジング2の背面に画像モニタ13が設けられている。
図3〜図5に示すように、撮像装置10Aは、筐体20と、筐体20の内部に収容された偏心光学系を構成するプリズムユニット21と、プリズムユニット21の結像面に配置されたCCD等の撮像素子22と、基板23が固定された枠部材(固定枠)24などを含んでいる。基板23の所定位置に前記撮像素子22が実装されている。
筐体20の入射側の開口部(入射窓)25に前記カバーガラス6が装着されている。筐体20の射出側の開口部にフィルタ等の光学部材26が装着されている。図4と図5に示すように、筐体20の一部20aを枠部材24に嵌合させ、遮光性と防塵機能を兼ねる黒色系の接着剤27によって両者が互いに固定され、筐体20の内側に、密閉された防塵空間を構成している。筐体20と枠部材24の材料は、前記接着剤27に対する接着性が良好なポリカーボネート等の合成樹脂である。
図6はプリズムユニット21の一例を示している。プリズムユニット21は、第1のプリズム31と、第2のプリズム32と、保持部材33とを有している。保持部材33は、絞り孔34および位置決め孔35が形成された絞り部36と、筐体20の天井壁20b(図4に示す)に固定される取付部37とを有している。
図7に示すように取付部37に突起(ボス部)38が形成されている。この突起38は筐体20の天井壁20bの凹部39に形成された孔40に挿入される。筐体20と取付部37との間に接着剤41が供給され、かつ、突起38の周囲に接着剤41が供給される。この接着剤41を硬化させることによって、保持部材33が筐体20の所定位置に固定される。保持部材33は、接着剤41に対する接着性が良好なポリカーボネートあるいはABS樹脂等の合成樹脂からなる。
第1および第2のプリズム31,32は、いずれも、ノルボルネン(norbornane)系樹脂のように、光学特性に優れた材料によって成形されている。ノルボルネン系樹脂は、光学特性に優れた材料であるが、各種接着剤に対する接着力が小さい。すなわち接着剤が剥離しやすい難接着性樹脂である。なお、プリズム31,32の材料にシクロオレフィン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂が使用されてもよい。
図4と図6等に示すように、第1のプリズム31は、入射面50と、回転非対称で1つの対称面を有する自由曲面形状の反射面51と、射出面52と、一対の側面53を有する偏心プリズムである。反射面51には、例えばアルミニウム蒸着等によるコーティング層54が形成されている。
図6に示されるように、射出面52の周囲に平面部55が形成されている。平面部55に位置決め突起56が形成されている。このプリズム31の両側面(非光学機能面)53に、プリズム31の成形時に樹脂注入ゲートとして使われた部位を切断した跡である凸部57が形成されている。このプリズム31の位置決め突起56を、保持部材33の位置決め孔35に、絞り部36の一面側から嵌合させ、かつ、接着剤によって平面部55を保持部材33に固定する。こうすることにより、第1のプリズム31が、保持部材33の所定位置に保持される。
第2のプリズム32は、入射面60と、2つの反射面61,62と、射出面63と、一対の側面64を有する偏心プリズムである。2つの反射面61,62のうち少なくとも一方は回転非対称で1つの対称面を有する自由曲面形状をなしている。これら反射面61,62に、例えばアルミニウム蒸着等によるコーティング層65,66が形成されている。
入射面60の周囲に平面部67が形成されている。平面部67に位置決め突起68が形成されている。このプリズム32の両側面(非光学機能面)64に、プリズム32の成形時に樹脂注入ゲートとして使われた部位を切断した跡である凸部69が形成されている。このプリズム32の位置決め突起68を、保持部材33の位置決め孔35に、絞り部36の他面側から嵌合させ、かつ、接着剤によって平面部67を保持部材33に接着する。こうすることにより、第2のプリズム32が、保持部材33の所定位置に保持される。
なお、位置決め孔35は本実施形態では貫通孔としたが、光線の漏れを防ぐために突起56,68に黒色塗装を施すものとする。また、同様の効果をもたらす他の手段として、孔35を貫通孔とせず、絞り部36の両面から有底の孔を形成してもよい。
図4に示すように、入射光軸λ1に沿って、入射側の開口部25から第1のプリズム31に入射した光束は、第1のプリズム31の反射面51で反射し、射出面52から入射面60を経て第2のプリズム32に入射する。そして反射面61,62にて反射し、射出光軸λ2に沿って射出面63から光学部材26を経て、撮像素子22にて結像する。入射光軸λ1と射出光軸λ2とは略平行である。
図5に示すように、第1のプリズム31の両側面53に、それぞれ凸部57が形成されている。図5には示されていないが、第2のプリズム32の両側面64にも凸部69が形成されている。筐体20の両側壁20c、すなわち各プリズム31,32の両側面53,64と対向する両側壁20cに、それぞれ開口部80が形成されている。
これらの開口部80は、第1および第2のプリズム31,32の前記凸部57,69と対応する位置に形成されている。この実施形態の開口部80は、図3に示されるように、同じ側にある凸部57,69を包含できるように、プリズム31,32が並ぶ方向に沿って横長の形状に形成されている。
図5に第1のプリズム31を代表して示すように、プリズム31の両側面53と筐体20の両側壁20cとが、互いに接着剤81によって固定されている。この接着剤81は、硬化前の液状のものをディスペンサー等によって、開口部80から筐体20の内側の凸部57に向けて供給し、凸部57とその近傍部において硬化させている。
接着剤81の一例はエポキシ系樹脂(熱硬化性樹脂)であるが、シリコン系接着剤や熱可塑性樹脂(アクリル系、スチレン系等)からなる接着剤が使われてもよい。この接着剤81は開口部80から筐体20の内側に供給されるため、ディスペンサー等による接着剤81の供給作業が容易である。
前記接着剤81が、筐体20の開口部80とプリズム31の凸部57にわたって硬化しているため、ノルボルネン系樹脂のような難接着性樹脂からなるプリズム31,32であっても、図5中の矢印Y方向等の力に対して大きな剥離強度を発揮できる。第2のプリズム32も第1のプリズム31と同様に、凸部69とその近傍に供給された接着剤81によって、筐体20の内面に固定されている。これらの凸部57,69は、本発明で言う剥離防止手段として機能する。また前記接着剤81は、遮光効果をもたせるために黒色系の接着剤を用いる。
前記接着剤81は、第1および第2のプリズム31,32のそれぞれの両側面53,64に塗布されており、第1および第2のプリズム31,32を筐体20の両側から支える格好になっているため、これらプリズム31,32が保持部材33の絞り部36に接着されていることとあいまって、ノルボルネン系樹脂のような難接着性樹脂からなるプリズム31,32であっても、衝撃等に対して高い強度を得ることができる。
このように構成される撮像装置10Aの製造方法は、下記の工程を含んでいる。
(1)前記第1および第2のプリズム31,32を射出成形等によって成形する工程。
(2)前記第1および第2のプリズム31,32の間に保持部材33の絞り部36を配置し、かつ、絞り部36の一方の面と他方の面に第1および第2のプリズム31,32を接着剤によって固定する工程。
(3)保持部材33の取付部37を筐体20の天井壁20bの所定位置に接着剤41によって固定する工程。
(4)開口部80から第1および第2のプリズム31,32の凸部57,69に向けて接着剤81を供給し、開口部80と前記凸部57,69とにわたって接着剤81を硬化させる工程。
図8は、本発明の第2の実施形態の撮像装置10Bを示している。この撮像装置10Bは、第1の実施形態の撮像装置10Aと同様に構成された筐体20と、枠部材24と、筐体20に収容されたプリズムユニット21などを備えている。
この撮像装置10Bは、第1のプリズム31の両側面53に、剥離防止手段として機能する凹部90が形成されている。これらの凹部90に向かって、筐体20の開口部80から接着剤81を供給し、凹部90と開口部80とにわたって硬化させることにより、プリズム31の両側面53が筐体20の内面に固定される。
このように開口部80と凹部90にわたって硬化した接着剤81により、図8に示す矢印Y方向等の力に対して、プリズム31を高い強度で固定することができる。図示は省略するが、第2のプリズム32の両側面にも、第1のプリズム31と同様に、剥離防止手段として機能する凹部が形成され、接着剤81が塗布されている。それ以外の基本的な構成と作用は前記第1の実施形態と共通であるため、第1の実施形態の撮像装置10Aと共通の部位に共通の符号を付して説明は省略する。
図9は、本発明の第3の実施形態の撮像装置10Cを示している。この撮像装置10Cは、筐体20の両側壁20cに形成された切欠き状の開口部80aを有している。この開口部80aの内側に、前記実施形態で説明した凸部57,69が配置され、接着剤81が塗布されている。なお、凸部57,69の代りに、第2の実施形態で説明した凹部90が形成されていてもよい。それ以外の基本的な構成と作用について、この実施形態の撮像装置10Cは、前記第1の実施形態あるいは第2の実施形態と同様である。
図10は本発明の第4の実施形態の撮像装置10Dを示している。この撮像装置10Dは、筐体20の両側壁20cの前記凸部57,69あるいは凹部90と対応した位置に、複数の切欠き状の開口部80bが形成され、それぞれの内側に接着剤81が塗布されている。それ以外の基本的な構成と作用は前記第1の実施形態あるいは第2の実施形態と同様である。
図11と図12は、本発明の第5の実施形態の撮像装置10Eを示している。この撮像装置10Eのプリズムユニット21は、第1のプリズム31の両側面53に形成された2種類の傾斜面91,92と、第2のプリズム32の両側面64に形成された2種類の傾斜面93,94とを有している。
第1のプリズム31に形成された第1の傾斜面91は、筐体20の一方側(枠部材24側)に向かって、筐体20の内面との間の隙間がテーパ状に広がる形状である。これに対し第2の傾斜面92は、枠部材24に向かって隙間が逆テーパ状に狭まる形状である。第2のプリズム32に形成された第1の傾斜面93は、枠部材24に向かって筐体20の内面との間の隙間がテーパ状に広がる形状である。これに対し第2の傾斜面94は、枠部材24に向かって隙間が逆テーパ状に狭まる形状である。
これらの傾斜面91〜94に接着剤81を供給し、硬化させることにより、プリズム31,32の両側面53,64が筐体20の内面に固定される。第1の傾斜面91,93と第2の傾斜面92,94が互いに逆方向に傾斜しているため、図11に矢印Yで示す方向に加わる力に対し、接着剤81がくさびのように機能するため、プリズム31,32を高い強度で筐体20に固定することができる。
これらの傾斜面91〜94は剥離防止手段として機能する。それ以外の基本的な構成と作用は前記第1の実施形態の撮像装置10Aと共通である。なお、前記傾斜面91〜94をプリズム31の端面95(図12に示す)に形成し、これら傾斜面91〜94と筐体20とを接着剤81によって固定してもよい。
図13は、本発明の第6の実施形態の撮像装置10Fを示している。この撮像装置10Fのプリズムユニット21は、プリズム31,32の反射面51,61,62に形成されたアルミニウムからなるコーティング層54,65,66の裏面(非光学機能面)を、剥離防止手段として利用するものである。アルミニウム性のコーティング層54,65,66は、接着剤81に対する接着性が良好であり、高い接着強度を発揮することができる。
図13に示すように、第1および第2のプリズム31,32のコーティング層54,65が接着剤81によって筐体20に固定され、さらに第2のプリズム32のコーティング層66が保持部材33の取付部37に接着剤81によって固定されている。コーティング層54,65,66の裏面は非光学機能面であるから、接着剤81が付着しても光学的に問題はない。なお、プリズム31,32の平面部55,67は、保持部材33の絞り部36に接着剤(図示せず)によって固定されている。
このように、剥離防止手段として機能するコーティング層54,65,66を接着剤81によって筐体20あるいは保持部材33に固定することにより、プリズム31,32を高い強度で保持することができ、耐衝撃性に優れた撮像装置10Fが得られる。それ以外の基本的な構成と作用は第1の実施形態の撮像装置10Aと共通であるため、第1の実施形態の撮像装置10Aと共通の部位に共通の符号を付して説明は省略する。
図14は、撮像用機器の一例として、本発明の撮像装置をカメラ付携帯電話100に組み込んだ例を示している。このカメラ付携帯電話100に、前記各実施形態で説明した撮像装置を組込むことにより、カメラ付携帯電話100のさらなる小型化と薄型化および光学性能の向上が可能となる。
なお、この発明を実施するに当たり、筐体、プリズムユニット、剥離防止手段をはじめとして、発明の構成要素をこの発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更して実施できることは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態の撮像装置を備えたデジタルカメラの斜視図。 図1に示されたデジタルカメラの内部を模式的に示す断面図。 本発明の第1の実施形態を示す撮像装置の斜視図。 図3中のIV−IV線に沿う撮像装置の断面図。 図3中のV−V線に沿う撮像装置の断面図。 図3に示された撮像装置のプリズムユニットの分解斜視図。 図3に示された撮像装置の一部の断面図。 本発明の第2の実施形態の撮像装置を示す断面図。 本発明の第3の実施形態の撮像装置を示す斜視図。 本発明の第4の実施形態の撮像装置を示す斜視図。 本発明の第5の実施形態の撮像装置の断面図。 図11に示された撮像装置に用いるプリズムユニットの分解斜視図。 本発明の第6の実施形態の撮像装置の断面図。 カメラ付き携帯電話の一例を示す斜視図。
符号の説明
10A,10B,10C,10D,10E,10F…撮像装置
20…筐体
21…プリズムユニット
31…第1のプリズム
32…第2のプリズム
33…保持部材
54…コーティング層(剥離防止手段)
57…凸部(剥離防止手段)
65,66…コーティング層(剥離防止手段)
69…凸部(剥離防止手段)
81…接着剤
90…凹部(剥離防止手段)
91〜94…傾斜面(剥離防止手段)

Claims (9)

  1. 筐体と、
    該筐体に収容され、入射面と射出面と自由曲面形状の反射面を有し、難接着性樹脂からなる第1および第2のプリズムを含むプリズムユニットと、
    を有する撮像装置であって、
    前記第1および第2のプリズムが、非光学機能面に塗布された接着剤によって前記筐体内部の所定位置に固定され、
    前記非光学機能面に剥離防止手段が設けられていることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記難接着性樹脂が、ノルボルネン系樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1および第2のプリズムが、それぞれ、絞り部材を兼ねる保持部材の一方の面と他方の面に接着され、該保持部材が前記筐体に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記筐体の前記剥離防止手段と対応する位置に、前記接着剤を該筐体の内側に供給する開口部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  5. 前記剥離防止手段は、前記第1および第2のプリズムの側面の、前記開口部と対応する位置に形成された凸部であることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記剥離防止手段は、前記第1および第2のプリズムの側面の、前記開口部と対応する位置に形成された凹部であることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  7. 前記剥離防止手段は、前記第1および第2のプリズムの前記非光学機能面に形成された傾斜面であって、該傾斜面は、前記筐体の内面との間の隙間が前記筐体の一方側に向かって広がる第1の傾斜面と、前記一方側に向かって隙間が狭まる第2の傾斜面とを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  8. 前記剥離防止手段は、前記第1および第2のプリズムの前記反射面に形成されたコーティング層であって、該コーティング層と前記筐体の内面とにわたって前記接着剤が塗布されていることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  9. 難接着性樹脂からなり、入射面と射出面と自由曲面形状の反射面と剥離防止手段をそれぞれ有する第1および第2のプリズムを成形する工程と、
    前記第1および第2のプリズムの間に保持部材を配置するとともに、該保持部材の一方の面に前記第1のプリズムを接着剤によって固定し、該保持部材の他方の面に前記第2のプリズムを接着剤によって固定する工程と、
    前記保持部材を筐体内部の所定位置に固定する工程と、
    前記筐体に形成された開口部から前記第1および第2のプリズムの前記剥離防止手段に向けて接着剤を供給し、前記開口部と前記剥離防止手段とにわたって前記接着剤を塗布する工程と、
    を具備したことを特徴とする撮像装置の製造方法。

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