JP2018197693A - カラム取付方法及び加熱装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このように、フェルールを介してカラムの両端部を固定することで、カラムを試料導入部及び検出器に対して簡易に固定できる。
その後、ユーザは、テープ104をカラム100から取り外す。
しかしながら、このような方法では、カラム100を試料導入部及び検出器に取り付ける際に、ユーザの作業が煩雑になるという不具合があった。
そのため、カラムの取付作業の際に、カラムに対するフェルールの位置がずれないようにフェルールを保持する作業を省くことができる。
その結果、カラムを取付位置に容易に取り付けることができる。
(2)また、前記加熱ステップでは、前記フェルールを収縮させて前記カラムに密着させた状態で、前記フェルールを加熱してもよい。
また、ナットを介してフェルールが加熱されるため、フェルールを位置決めした状態を保ちながら、フェルールを加熱して固定できる。
そのため、フェルールを適切な位置で固定できる。
そのため、加熱装置によってナットを効率よく加熱できる。
そのため、簡易な動作でフェルールをカラムに対して固定できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るカラム取付方法で取付位置に取り付けられたカラム3を備えるガスクロマトグラフ質量分析装置1の構成例を示す概略図である。
ガスクロマトグラフ質量分析装置1は、ガスクロマトグラフ部2と、質量分析部11とを備えている。
ガスクロマトグラフ部2は、カラム3と、カラムオーブン4と、試料導入部5などを備えている。
カラムオーブン4は、カラム3を加熱するためのものであり、分析時にはヒータ及びファンを適宜駆動させる。
ガス供給流路6は、試料導入部5の試料気化室内にキャリアガスを供給するための流路である。
図2A〜図2Dは、本発明の第1実施形態に係るカラム3の取付方法を説明するための図である。具体的には、図2Aは、カラム3の先端部をナット21及びフェルール22に挿通させた状態を示している。図2Bは、カラム3の先端部に長さ調整治具23を設けた状態を示している。図2Cは、カラム3の先端部を切断した状態を示している。図2Dは、カラム3の先端部から長さ調整治具23を取り外した状態を示している。
フェルール22は、例えば、ポリイミド樹脂などの熱硬化性樹脂からなる。フェルール22は、一方側(下方側)の端部がテーパー状に形成された円柱状に形成されている。フェルール22は、周面221と、周面221の軸方向一方側端縁(下端縁)に連続するテーパー面222と、周面221の軸方向他方側端縁(上端縁)に連続する平坦面223とを備えている。テーパー面222は、軸方向一方側(下方側)に向かうにつれて先細るように形成されている。平坦面223は、軸方向と直交する平面に沿っている。フェルール22の中心部には、軸方向に延びる孔が形成されており、この孔にカラム3が挿通されている。フェルール22にカラムが挿通された状態において、テーパー面222は、ナット21側を向いている(ナット21と対向している)。
次いで、ユーザは、図2Bに示すように、カラム3の先端部を長さ調整治具23に挿通させる。長さ調整治具23は、一定の長さを有する筒状に形成されている。長さ調整治具23は、筒状部231と、把持部232と、係合部233とを備えている。筒状部231は、長尺な円筒状に形成されている。把持部232は、棒状に形成されており、筒状部231の周面から径方向外方に延びている。係合部233は、筒状部231の軸方向一方側端部(下端部)から軸方向に沿って延びている。係合部233は、ナット21に対応するボルト状に形成されている。係合部233は、大径部233aと、小径部233bとを備えている。
図2B及び図3に示すように、大径部233aは、中空状の角柱状に形成されている。小径部233bは、大径部233aから連続して、軸方向に沿って延びている。小径部233bは、中空状の円柱状に形成されている。小径部233bの外径は、大径部233aの外径よりも小さい。小径部233bの外周面には、図示しないねじ溝が形成されている。
すると、ナット21の内部において、フェルール22が、ナット21の内面と長さ調整治具103の小径部233bとによって押圧されてカラム3に密着する。
このようにして、カラム3が挿通されたフェルール22が長さ調整治具23に対して位置決めされる(位置決めステップ)。
ユーザは、加熱装置30の加熱部302をナット21に密着させ、この状態を維持しながら、加熱部302のヒータを動作させる。
図示しないが、この例のカラム3の取付方法では、長さの異なる複数種類の長さ調整治具23が準備されており、取付位置に応じた適切な長さの長さ調整治具23が選択され、その長さ調整治具23を用いてカラム3の先端部の長さが調整される。例えば、質量分析部11側に取り付けられるカラム3の先端部の長さは、試料導入部5側に取り付けられるカラム3の先端部の長さよりも長くなるように調整される。
このとき、カラム3に対してフェルール22は固定されているため、ユーザは、フェルール22の位置がずれないようにフェルール22を保持する作業を行うことなく、カラム3を取付位置に容易に取り付けることができる。
(1)本実施形態におけるカラム3の取付方法は、フェルール22にカラム3を挿通させるステップ(挿通ステップ)と、カラム3が挿通されたフェルール22を加熱することにより、フェルール22をカラム3に固定するステップ(加熱ステップ)と、フェルール22が固定されたカラム3を取付位置(試料導入部5及び質量分析部11)に取り付けるステップ(取付ステップ)とを含んでいる。
そのため、カラム3の取付作業の際に、カラム3に対するフェルール22の位置がずれないようにフェルール22を保持する作業を省くことができる。
その結果、カラム3を取付位置に容易に取り付けることができる。
また、ナット21を介してフェルール22が加熱されるため、フェルール22を位置決めした状態を保ちながら、フェルール22を加熱して固定できる。
そのため、フェルール22を適切な位置で固定できる。
その結果、加熱装置30(加熱部302)によってナット21を効率よく加熱できる。
以下では、図4を用いて本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、上記と同様の符号を用いることにより説明を省略する。
図4は、本発明の第2実施形態に係るカラム取付方法を説明するための図である。
具体的には、第2実施形態では、上記した挿通ステップの後、カラム3の先端部が加熱装置60に挿通される。
本体601には、カラム3を挿通させるための挿入孔601aが形成されている。
長さ調整部602は、第1実施形態の長さ調整治具23とほぼ同様の構成であって、その一部が本体601の挿入孔601a内に配置されている。
加熱部603は、本体601内において、挿入孔601aの周囲に配置されている。加熱部603は、図示しないヒータを有している。
その後は、加熱装置60が取り外され、上記した第1実施形態と同様にして、ナット21が取付位置に取り付けられる。
そのため、簡易な動作でフェルール22をカラム3に対して固定できる。
また、加熱装置60は、長さ調整部602を備えている。
そのため、加熱装置60を用いて、カラム3の長さを調整することができる。
上記した実施形態では、カラム3は、ガスクロマトグラフ質量分析装置1に用いられるとして説明した。しかし、カラム3は、ガスクロマトグラフに用いられてもよい。すなわち、カラム3は、その一端部が、水素炎イオン化検出器(FID)や、炎光光度検出器(FPD)などにより構成される検出器に取り付けられてもよい。
5 試料導入部
11 質量分析部
21 ナット
22 フェルール
23 長さ調整治具
30 加熱装置
51 連結部
60 加熱装置
100 カラム
101 ナット
102 フェルール
103 長さ調整治具
111 連結部
302 加熱部
601 本体
601a 挿入孔
603 加熱部
Claims (6)
- フェルールにカラムを挿通させる挿通ステップと、
前記カラムが挿通された前記フェルールを加熱することにより、前記フェルールを前記カラムに固定する加熱ステップと、
前記フェルールが固定された前記カラムを取付位置に取り付ける取付ステップとを含むことを特徴とするカラム取付方法。 - 前記加熱ステップでは、前記フェルールを収縮させて前記カラムに密着させた状態で、前記フェルールを加熱することを特徴とする請求項1に記載のカラム取付方法。
- 前記カラムが挿通された前記フェルールを長さ調整治具に位置決めする位置決めステップと、
前記長さ調整治具に位置決めされた前記フェルールに対する前記カラムの先端位置を調整する調整ステップとをさらに含み、
前記加熱ステップでは、前記カラムの先端位置が調整される前、又は、前記カラムの先端位置が調整された後に、前記フェルールを加熱することを特徴とする請求項1又は2に記載のカラム取付方法。 - 前記位置決めステップでは、前記長さ調整治具に対してナットを締め付けることにより、前記長さ調整治具と前記ナットとの間に前記フェルールを挟持して位置決めし、
前記加熱ステップでは、前記ナットを介して前記フェルールを加熱することを特徴とする請求項3に記載のカラム取付方法。 - 請求項4に記載のカラム取付方法に用いられる加熱装置であって、
前記ナットに対応する形状の加熱部を備えることを特徴とする加熱装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のカラム取付方法に用いられる加熱装置であって、
前記カラムを挿入させるための挿入孔が形成された本体と、
前記本体内に設けられ、前記挿入孔に挿入される前記カラムを前記フェルールに挿通させた状態で、前記フェルールを加熱する加熱部とを備えることを特徴とする加熱装置。
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