JP6540522B2 - ガスクロマトグラフ - Google Patents
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Description
この状態で、ヒータ301によってヒータブロック200を介して試料導入部100(試料気化室103)が加熱される。
そのため、試料導入部に対してヒータブロックを確実に位置決めできる。
また、ヒータブロックからの熱が外部に伝達して損失するような部材を設けることなく、ヒータブロックを位置決めできる。
そのため、ヒータブロックからの熱を損失することなく試料導入部に伝達でき、試料導入部を効率的に加熱できる。
このような構成によれば、試料導入部に対して位置決めされるヒータブロックの位置を確実に一定位置に保つことができる。
このような構成によれば、ヒータブロックによる試料導入部の加熱位置を変更できる。
図1は、本発明の一実施形態に係るガスクロマトグラフの構成例を示した概略図である。このガスクロマトグラフは、キャリアガスとともに試料ガスをカラム1内に供給することにより分析を行うためのものであり、上記カラム1以外に、カラムオーブン2、試料導入部3、検出器4、及び、これらを収容する中空状の本体10などを備えている。
カラム1は、例えば、キャピラリカラムからなる。カラム1は、ヒータ及びファンなど(いずれも図示せず)とともにカラムオーブン2内に収容されている。
カラムオーブン2は、カラム1を加熱するためのものであり、分析時にはヒータ及びファンを適宜駆動させる。
ガス供給流路5は、試料導入部3の試料気化室31内にキャリアガスを供給するための流路である。
図2は、図1のガスクロマトグラフの試料導入部3及びヒータブロック7を示した側断面図であって、ヒータブロック7が第1取付位置に位置する状態を示している。
本体32は、長尺な中空円柱状に形成されている。本体32の軸線方向において、本体32の一端部(上端部)には、第1凹部35及び第2凹部36が形成されており、他端部(下端部)には、後述するナット42を取り付けるためのねじ山(図示せず)が形成されている。本体32の内部空間は、上記した試料気化室31として形成されている。
第1凹部35は、本体32の上端部の周面に形成されている。第1凹部35は、本体32の周面から径方向内方に向かって窪む円環状の溝である。
取付部33は、本体32の上端部の端面に取り付けられている。取付部33は、円環状に形成されている。
(1)本体に固定される部材
上記した本体10内(図1参照)には、天板11と、挿入部12とが配置されている。
天板11は、水平方向に拡がる板状の部材であって、本体10に取り付けられている。天板11には、上下方向に貫通する取付穴11Aが形成されている。天板11には、上記したスプリット流路6が形成されている。
また、試料導入部3及びヒータブロック7を固定する際には、接触部41及びナット42が用いられる。
接触部41は、後述するように、試料導入部3の本体32の上端部に取り付けられる。接触部41は、例えば、水平面内でE字状に湾曲するEリングである。接触部41の上下方向の厚みは、第1凹部35及び第2凹部36のそれぞれの上下方向の幅と同一である。また、接触部41の水平方向の幅は、第1凹部35及び第2凹部36のそれぞれの水平方向の深さよりも大きい。また、接触部41の内径は、試料導入部3の本体32の外径よりも小さい。
なお、接触部41及びナット42が、試料導入部3に対してヒータブロック7を位置決めする位置決め機構を構成している。
そして、試料導入部3及びヒータブロック7は、以下のようにして固定される。
このガスクロマトグラフでは、以下のように接触部41の位置を変更することにより、試料導入部3の本体32が加熱される位置(箇所)を調整できる。
図3は、図1のガスクロマトグラフの試料導入部3及びヒータブロック50を示した側断面図であって、ヒータブロック50が第2取付位置に位置する状態を示している。
この状態において、接触部41の内縁部は、第2凹部36内に入り込んでおり、接触部41の外縁部は、試料導入部3の本体32の外周面よりも径方向外方側に突出している。
そして、上記の試料導入部3に対するヒータブロック7の固定と同様にして、試料導入部3に対してヒータブロック50が固定される。
このとき、試料導入部3の本体32におけるセプタム34周辺の部分は、ヒータブロック50の本体51には覆われていない。
また、上記と同様にして、試料導入部3の本体32が天板11に対して固定される。
(1)本実施形態では、図2に示すように、ヒータブロック7は、試料導入部3の本体32に取り付けられた接触部41に直接的に接触することによって、試料導入部3の本体32に対して固定されて位置決めされる。
また、ヒータブロック7からの熱が外部に伝達して損失するような部材を設けることなく、ヒータブロック7を位置決めできる。
そのため、ヒータブロック7からの熱を損失することなく試料導入部3に伝達でき、試料導入部3を効率的に加熱できる。
以上の説明では、接触部41は、Eリングであるとして説明したが、接触部41は、試料導入部3の本体32に設けられ、ヒータブロックに直接的に接触する部材であればよい。例えば、接触部41は、Cリングなどの他のリング部材によって構成されてもよい。また、例えば、接触部41は、試料導入部3の本体32に取り付けられるねじなどのように、試料導入部3の本体32の外周面から突出するように取り付けられる他の部材であってもよい。
7 ヒータブロック
31 試料気化室
35 第1凹部
36 第2凹部
41 接触部
42 ナット
50 ヒータブロック
Claims (5)
- 試料を気化させる試料気化室が内部に形成された試料導入部と、
前記試料導入部を外側から加熱するヒータブロックと、
前記試料導入部に設けられた接触部に前記ヒータブロックを接触させることにより、前記試料導入部に対して前記ヒータブロックを位置決めする位置決め機構と、を備え、
前記試料導入部は、軸線方向に沿って前記ヒータブロックと接触しており、
前記位置決め機構は、前記軸線方向における前記ヒータブロックの両端部を挟み込んだ状態で、前記試料導入部に対して前記ヒータブロックを位置決めすることを特徴とするガスクロマトグラフ。 - 試料を気化させる試料気化室が内部に形成された試料導入部と、
前記試料導入部を外側から加熱するヒータブロックと、
前記試料導入部に設けられた接触部に前記ヒータブロックを接触させることにより、前記試料導入部に対して前記ヒータブロックを位置決めする位置決め機構とを備え、
前記ヒータブロックは、筒状の部材であり、
前記試料導入部は、軸線方向に沿って前記ヒータブロック内に挿入されており、
前記位置決め機構は、前記軸線方向における前記ヒータブロックの両端部を挟み込んだ状態で、前記試料導入部に対して前記ヒータブロックを位置決めすることを特徴とするガスクロマトグラフ。 - 前記位置決め機構は、前記試料導入部に対する前記ヒータブロックの位置決めの相対位置を変更可能であることを特徴とする請求項2に記載のガスクロマトグラフ。
- 試料を気化させる試料気化室が内部に形成された試料導入部と、
前記試料導入部を外側から加熱するヒータブロックと、
前記試料導入部に設けられた接触部に前記ヒータブロックを接触させることにより、前記試料導入部に対して前記ヒータブロックを位置決めする位置決め機構とを備え、
前記位置決め機構は、前記試料導入部に対する前記ヒータブロックの位置決めの相対位置を変更可能であることを特徴とするガスクロマトグラフ。 - 前記接触部が複数の取付位置に着脱可能であり、
前記位置決め機構は、複数の前記取付位置のいずれかに取り付けられた前記接触部に前記ヒータブロックを接触させることにより、前記試料導入部に対する前記ヒータブロックの位置決めの相対位置を変更可能であることを特徴とする請求項3又は4に記載のガスクロマトグラフ。
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