JP3142790U - ガスクロマトグラフ - Google Patents

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Abstract

【課題】インサート交換を容易に行える試料気化室を提供し、メンテナンス作業の能率向上を図ったガスクロマトグラフを提供する。
【解決手段】ガスクロマトグラフの試料気化室部分で、ベース部に一端を固定された棒状部材21をベース部に設けられた係止部23aに引っ掛けて、棒状部材21によりポート部をベース部に押圧することにより両者を連結する。これにより、専用工具を用いることなく迅速にポート部とベース部を連結し、また連結を解くことが可能となり、インサート交換等のメンテナンス作業の能率が向上する。
【選択図】図3

Description

本考案はガスクロマトグラフに関するもので、特にガスクロマトグラフ用の試料気化室に特徴を有する。
通常のガスクロマトグラフは、注入された液体試料を気体にしてカラムへ送り込むために気化させる試料気化室を備えている。試料気化室の構造は、特許文献1などに記載されている。
図5に従来の一般的なガスクロマトグラフの概略図を示す。
同図には試料気化室の断面図が示されており、試料気化室は注入部2と気化部1から成り、分析時にはこの両者は気密に連結される。気化部1は、ヒータ8で所定温度に加熱され、断熱ハウジング3で保温されている。気化室本体5の内部には、インサート13が保持され、上部付近には、ねじ山が設けられている。
注入部2は、頂部に試料注入口16を備えており、試料注入口の内側には、セプタム6がセプタムナット7により固定されている。シールナット9で注入部2のフランジ2aを押さえて、気化部1のねじ山に対して締めることで注入部と気化部は気密に連結される。シールリング4が注入部2と気化部1の間に挟まれて、パッキンとして気密を保っている。
分析時には注入部と気化部が連結された状態で使用される。ボンベ等のキャリアガス源31からキャリアガス導入管29を経てキャリアガスが導入され、気化部1内に保持されているインサート13内を通過し、気化部1の底部のカラム接続部34に接続されたカラム32へ流れる。分析される試料は、試料注入口16からシリンジ(図示せず)によりセプタム6を通してインサート13内に注入され、そこで気化し、キャリアガスの流れに運ばれてカラム32を通過する間に各成分に分離され、末端に接続された検出器33で検出されることでガスクロマトグラフ分析が行われる。
インサート13は、試料に直接接触するものであるから、試料の気化残渣等の付着により汚れやすい。インサート13が汚れたときは、シールナット9を緩めて、図5のように気化部1と注入部2を上下に分割した状態にして、汚れたインサートを抜き取り、新たなインサートと交換する。シールナット9は、スパナを使うために外形は六角形になっている。
特開平11−101788号公報
インサート交換に際して気化部1と注入部2を取り外すためには、シールナット9を緩めなければならず、工具として専用のスパナを用いなければならない。専用のスパナが手元にない場合は一般工具を用いても作業可能ではあるが、作業能率が著しく悪化する。また、専用のスパナを用いる場合でも、ポート部周辺にはキャリアガス導入管等の配管が接続されているので、作業者の動作の妨げになり、また、スパナの一度にまわせる角度が限られて、何度もスパナを当てなおして回転させる必要がある。このように、従来は、ポート部とベース部との連結を解くのに手間取ることが多く、インサート交換作業の能率が悪かった。
また、シールナットにより螺合されていたため、気化部の熱がシールナットや注入口付近へも伝わりやすく、セプタムの温度が高くなりやすかった。
また、試料気化室は分析時には高温に加熱されているので、スパナを回す作業を行う際に触れてしまい火傷を負う危険性も高かった。
本考案はこのような事情に鑑みてなされたものであり、インサート交換を安全に、また、容易に行えるガスクロマトグラフを提供し、以て、ガスクロマトグラフにおけるメンテナンス作業の能率向上を図ることを目的とする。
本考案は、上記課題を解決するために、試料注入口を有するポート部とインサートを内蔵するベース部とを備えた試料気化部を備えたガスクロマトグラフにおいて、
2以上の棒状部材と、前記ベース部に設けられた係止部と、を備え、
前記棒状部材の一端は前記ベース部に固定され、
前記棒状部材の他端が前記係止部に係止された時は、前記棒状部材が前記ポート部を前記ベース部に対して押しつけることによって連結し、前記棒状部材他端が前記係止部から外された時は、前記ポート部と前記ベース部の連結を解くことを特徴としている。
また本考案の第2の考案は、さらに、前記棒状部材が、弾性を有する樹脂で被覆されたことを特徴とする。
また本考案の第3の考案は、さらに、前記棒状部材が1本の細長い部材から構成されることを特徴とする。
本考案は上記のように構成されているので、専用工具を用いなくても、迅速にポート部とベース部を連結し、または連結を解くことが可能となる。また、作業が簡単であるので、高温部分に触れる危険性が減る。また、キャリアガス等の配管類が邪魔にならずに作業を行なうことができる。このように、インサート交換等のメンテナンス作業の能率が向上する。
また、シールナットを用いないので、ヒーターの熱がセプタムを備えるポート側に伝わりにくいので、セプタム部分の過熱を防ぐことができ、ゴーストピークが出にくくなるという効果も得られる。
また本考案の第2の考案によれば、棒状部材が、弾性を有する樹脂で被覆されているので、フランジ部分へかかる力が満遍なく伝わり、安定して連結させることができる。また、作業者が指で触れる部分に相当する棒状部材の係止部側の端へ熱が伝わりにくく、作業者が安全に作業を行なうことができる。
また本考案の第3の考案によれば、前記2以上の棒状部材が1本の細長い部材から構成されているので、棒状部材のバネ性をうまく利用することができ、固定部に必要以上の負荷がかからない。2本の部材が連動するので、係止部への着脱時の係止部側のつまむ作業が行ないやすい。
図1に本考案の一実施例である試料気化室の上から見た図(a)及び正面から見た図(b)を示す。なお、図(b)は、一部、断面図となっている。また、図1では省略されているが、カラム接続部以下の構造は従来と同じである。
ベース部10には、気化室本体15の上面にロック板23が備えられる。インサートは気化室本体15の内部に挿入されている。ロック板23は、一部が垂直方向に曲げられ、垂直部分の一部が係止部23aとなっている。2本の棒状部材21は、いずれも、一端が固定板24でロック板23に固定され、他端が係止部23aに引っ掛けられている。実施例の2本の棒状部材は、1本の細長い丸鋼材が折り曲げられて2本の棒状部材を構成している。1本の部材の中心付近の一部が固定板24によりロック板23に回動可能に固定されて、固定部分の両端で折り曲げられ、2本の棒状部材21となっており、両端付近が係止部23aに係止され、固定されている。固定板24は直線状の溝を備えた板状の部材で、溝の部分に棒状部材が通り、2本の棒状部材(1部材の両端)が、溝の部分を回転軸として、ロック板23に対して上方向に回転するような方向に動かせるようになっている。このような構成により、2本の棒状部材は、互いに連動して動かせる。係止部23aは、2箇所の切り欠きが内側に向くような形状をしており、それぞれに棒状部材を1本づつ引っ掛けるようになっている。実施例では棒状部材の係止部側の端が円形に曲げられて、つまみとなっているが、つまみとして別の部材を設けてもよい。
なお、この実施例では、固定板で回転軸とするためや、加工がしやすいため、棒状部材として丸鋼材を用いているが、細長い部材でフランジを押圧する構成であれば良く、角鋼材や、一部に板状の部分を設けたり、板状の部材をまげて細長くするなどの、加工をしたものなどを用いてもよい。材質は、ばね性と耐熱性を有するものであればよく、例えば、ステンレスを用いることが好ましい。
ポート部20は、セプタムナット27の下方に、より径の大きいフランジ22aを備える。ベース部10にある、一端が固定された棒状部材21で、フランジ22aの外周付近を押さえるようにして、他端を係止部23aに引っ掛けて固定することで、棒状部材のバネ性により、フランジ22aがロック板23に対して押さえつけられ、ポート部20とベース部10とが気密に連結される。
ポート部20は、セプタムナット27とキャリアガス導入管29が2本の棒状部材21の間にくるように配置されており、フランジ22aの両端が、バランスよく押さえつけられている。また、図1のようにキャリアガス導入管と棒状部材の向きが平行になるように固定すると、互いに邪魔にならず、より作業が行ないやすい。
なお、図1の例ではフランジ22aは円形であるが、六角形や、四角形等でもよい。また、本実施例においては、一端が回動可能に固定された棒状部材は、2本であるが、2本以上であれば、例えば3本以上で、3箇所以上を押し付けるような構成にも変更可能である。
図2は各部分を取り外したところを示す断面図である。ベース部は、気化室本体15、断熱ハウジングなどからなる。気化室本体15に、棒状部材21が固定されたロック板23が一体となるように構成されている。断熱ハウジング12の内部には、ヒータ11が備えられている。気化室本体15がヒータ11の内部を通るように挿入されて、ロック板23と断熱ハウジング12がネジ止めされ、下部からカラム接続部34が気化室本体15に螺合されるようになっている。ポート部20は、試料注入口26、セプタムナット27などからなる。
図3は、本実施例の動作を説明するための概略図であって、(a)はポート部とベース部が固定されている状態、(b)は、ポート部とベース部との連結を解いてポート部を持ち上げた状態を示す。
通常、分析を行う際には、ポート部とベース部は連結されており、図3(a)のようになっている。棒状部材21の一端が係止部23aに引っかかり、固定されている。このとき、棒状部材21のバネ性により、フランジ22aがロック板23に対して押圧され、ポート部はロック板23に対して気密に連結されている。このとき、係止部23aの形状は、図4に示すように、内側に小さな下向きの突起を設けて、はずれにくいように構成することが好ましい。
メンテナンスを行う際には、ポート部とベース部の連結は解かれており、図3(b)のようになっている。棒状部材21の一端が係止部23aから外れて、ポート部が取り外されている。棒状部材21の係止部側を互いにつまむように、ロック板側に圧力をかけ、さらに内側向きに力をかけ2本の間隔を狭くすると、係止部23aの切り欠きからはずすことができる。図3(b)に示すように、棒状部材21はその弾力で跳ね上がり、ポート部2とベース部1との連結は解かれるので、ポート部を取り外してインサート3を露出させて、ピンセットなどでインサート3を取り出して交換すればよい。このように、工具を使わずにポート部を取り外し、インサートの交換の作業ができ、作業能率が向上する。
また、図3に示すように、棒状部材のポート部に触れる力点部分に、高温に耐えうる樹脂で被覆21aを施してもよい。樹脂としては例えば、摩擦の大きいゴムシートやチューブ、スポンジシートやチューブなどが好ましい。熱を伝えにくい材質で被覆を行うことで、高温のベース部10から棒状部材への熱伝導を妨げ、つまむ領域の温度上昇を抑えることも可能である。また、逆につまむ部分に被覆を施してもよい。また、弾性の高い材質で被覆を設けた場合には、ポート部へ力を伝える力点を拡散することができ、ポート部が満遍なく押さえつけられるという作用効果も得られる。また、フランジ22aに段差22bを設けて、棒状部材21をガイドするように構成してもよい。
本考案の一実施例を説明する図である。 本考案の一実施例を説明する図である。 本考案の一実施例の動作を説明する図である。 本考案の係止部の一例を説明する図である。 従来の構成を示す図である。
符号の説明
1 気化部
2 注入部
2a フランジ
3 断熱ハウジング
4 シールリング
5 気化室
6 セプタム
7 セプタムナット
8 ヒータ
9 シールナット
10 ベース部
11 ヒータ
12 断熱ハウジング
15 気化室本体
16 試料注入口
20 ポート部
21 棒状部材
21a 回転軸
22a フランジ
22b 段差
23 ロック板
23a 係止部
24 固定板
25 セプタム
26 試料注入口
27 セプタムナット
29 キャリアガス導入管
31 キャリアガス源
32 カラム
33 検出器
34 カラム接続部

Claims (3)

  1. 試料注入口を有するポート部とインサートを内蔵するベース部とを備えた試料気化部を備えたガスクロマトグラフにおいて、
    2以上の棒状部材と、
    前記ベース部に設けられた係止部と、を備え、
    前記棒状部材の一端は前記ベース部に固定され、
    前記棒状部材の他端が前記係止部に係止された時は、前記棒状部材が前記ポート部を前記ベース部に対して押し付けることによって連結し、
    前記棒状部材他端が前記係止部から外された時は、前記ポート部と前記ベース部の連結を解くことを特徴としたガスクロマトグラフ。
  2. 前記棒状部材が、樹脂で被覆されたことを特徴とする、請求項1に記載のガスクロマトグラフ。
  3. 前記棒状部材が1本の部材から構成されることを特徴とする、請求項1に記載のガスクロマトグラフ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019066500A (ja) * 2019-02-06 2019-04-25 株式会社島津製作所 試料気化ユニット及びそれを備えたガスクロマトグラフ
US10753912B2 (en) 2018-07-11 2020-08-25 Shimadzu Corporation Gas chromatograph

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