JP2018197511A - ロッカーアーム及びこれを備えた可変動弁機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】可変動弁機構において、インナーアームとアウターアームとの係合・非係合を切り換える切換機構の動作不良を、簡素な構造で防止する。【解決手段】ロッカーアーム20は、一対のサイドアーム部22aを有するアウターアーム22と、一対のサイドアーム部22aの間に配されたインナーアーム21と、インナーアーム21とアウターアーム22とを相対回転可能に連結する回転軸23と、インナーアーム21とアウターアーム22とを回転方向で係合させた状態と係合を解除した状態とを切り換える切換機構とを備える。切換機構は、インナーアーム21の内部に設けられた一対の係止部材24a,24bと、一対の係止部材24a,24bを互いに離反させてインナーアーム21から突出させ、アウターアーム22のサイドアーム部22aと係合させる突出手段(油圧供給手段P)と、一対の係止部材24a,24bを互いに接近させて、アウターアーム22のサイドアーム部22aと係合しない位置まで後退させる退避手段(バネ24c)とを備える。【選択図】図7
Description
本発明は、ロッカーアーム及びこれを備えた可変動弁機構に関する。
自動車のエンジン等の内燃機関の動弁機構では、回転駆動されるカムシャフトでロッカーアームを押し込んで揺動させ、このロッカーアームでバルブステムの端部を押し込むことによりバルブの開閉が行われる。
通常、上記のような動弁機構では、バルブの開き量(すなわち、バルブのストローク)は一定とされる。このため、高回転時に合わせてバルブ開き量を設定すると、低回転時に吸気量が過多となって燃費増大やノッキング等を招き、低回転時に合わせてバルブ開き量を設定すると、高回転時に吸気量が過少となって所望の出力が得られなくなる、というジレンマが生じる。
そこで、バルブの開き量をエンジンの回転数に応じて調整する、いわゆる可変動弁機構が知られている。可変動弁機構には、例えば下記の特許文献1に示されているようなロッカーアームが用いられる。このロッカーアームは、互いに回転可能に連結されたインナーアーム及びアウターアームを有する。このロッカーアームには、インナーアームとアウターアームとを回転方向で係合させた状態と係合解除した状態とを切り替える切換機構が設けられる。具体的には、切換機構として、アウターアームに、インナーアーム側に突出可能なピンが設けられる。このピンをアウターアームから突出・後退させることで、ピンとアウターアームとの係合・非係合状態を切り換え、これにより、インナーアーム及びアウターアームを一体的に揺動させる状態と、これらを別個に揺動可能な状態とを切り換えることができる。
上記のロッカーアームは、アウターアームとインナーアームとを一本のピンを介して係合させている。この場合、1本のピンに荷重が集中するため、ピンを大きくして耐荷重を高める必要がある。また、万が一、異物の噛み込み等の原因によりピンが動作しない場合は、アウターアームとインナーアームとの係合・非係合状態を切り換えることができず、可変動弁機構が機能しなくなる。
例えば、アウターアームに2本のピンを設ければ、荷重が2本のピンに分散されるため、ピンの小型化してロッカーアームの軽量化を図ることができる。また、一方のピンが動作しない場合でも、他方のピンによりインナーアームとアウターアームとを係合させることができる。しかし、この場合、2本のピンを動作させる機構(例えば油圧経路)を設ける必要があるため、ロッカーアームの構造が複雑になる。
本発明は、可変動弁機構において、ロッカーアームの軽量化を図ると共に、インナーアームとアウターアームとの係合・非係合を切り換える切換機構の動作不良を、簡素な構造で防止することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、一対のサイドアーム部を有するアウターアームと、前記一対のサイドアーム部の間に配されたインナーアームと、前記インナーアームと前記アウターアームとを相対回転可能に連結する回転軸と、前記インナーアームと前記アウターアームとを回転方向で係合させた状態と係合を解除した状態とを切り換える切換機構とを備えたロッカーアームであって、前記切換機構が、前記インナーアームの内部に設けられた一対の係止部材と、前記一対の係止部材を互いに離反させて前記インナーアームから突出させ、前記アウターアームと係合させる突出手段と、前記一対の係止部材を互いに接近させて、前記アウターアームと係合しない位置まで後退させる退避手段とを備えたロッカーアームを提供する。
このように、本発明では、一対の係止部材を設けることで、荷重が分散するため係止部材の小型化が図られ、もってロッカーアームの軽量化を図ることができる。また、何らかの原因により一方の係止部材が動作しない場合でも、他方の係止部材が動作することで、インナーアームとアウターアームとの係合状態と非係合状態を切り替えることができる。このとき、一対の係止部材が、アウターアームではなくインナーアームに設けられているため、一対の係止部材を互いに離反させることにより、一対の係止部材をインナーアームから突出させてアウターアームと係合させることができる。同様に、一対の係止部材を互いに接近させることにより、一対の係止部材をインナーアームの内部側に後退させてアウターアームとの係合を解除することができる。このように、上記のロッカーアームでは、一対の係止部材を接近・離反させる動作機構(突出手段及び退避手段)を設ければ足り、各係止部材にそれぞれ動作機構を設ける必要が無いため、切換機構の構造、ひいてはロッカーアームの構造を簡素化できる。
突出手段は、例えば、一対の係止部材の間に油圧を供給することにより、一対の係止部材を互いに離反させる油圧供給手段で構成することができる。特に、油圧供給手段を、ラッシュアジャスタの油圧を利用したものとすれば、別途の油圧供給源を設ける必要が無くなるため好ましい。
上記のロッカーアームは、可変動弁機構に組み込まれる。具体的には、上記のロッカーアームと、ロッカーアームを押し込んで揺動させるカムシャフトと、ロッカーアームで押し込まれるバルブとを備えた可変動弁機構が構成される。カムシャフトは、ロッカーアームのインナーアームに当接可能なインナカムと、ロッカーアームのアウターアームに当接可能なアウタカムとを備える。切換手段によりインナーアームとアウターアームとを回転方向で係合させた状態で、カムシャフトを回転させることにより、インナカムでインナーアーム及びアウターアームを一体的に押し込む。一方、切換手段によりインナーアームとアウターアームとの係合を解除した状態で、カムシャフトを回転させることにより、インナカムでインナーアームを押し込むと共に、アウタカムでアウターアームを押し込む。
上記のように、本発明によれば、ロッカーアームの軽量化が図られると共に、インナーアームとアウターアームとの係合・非係合を切り換える切換機構の動作不良を、簡素な構造で防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、可変動弁機構1は、カムシャフト10と、ロッカーアーム20と、ラッシュアジャスタ30と、バルブ40とを備える。
カムシャフト10は、インナカムとしてのハイカム11と、その回転軸方向両側に設けられた一対のアウタカムとしてのローカム12とを一体に有する。ロッカーアーム20は、カムシャフト10のハイカム11若しくはローカム12で押し下げられることにより、カムシャフト10の回転中心と平行な回転軸を中心に揺動可能とされる。ラッシュアジャスタ30は、図示しない配管を介して油圧が供給され、この油圧により、ロッカーアーム20の一方の端部を上向きに付勢している。これにより、ロッカーアーム20の他方の端部を下向きに付勢し、バルブ40の上端に常に当接させている(すなわち、ロッカーアーム20とバルブ40との隙間を0にしている)。
以下、ロッカーアーム20の構成を詳しく説明する。ロッカーアーム20は、図2及び図3に示すように、インナーアーム21及びアウターアーム22を有する。インナーアーム21とアウターアーム22は、ロッカーアーム20の揺動回転中心と平行(すなわち、カムシャフト10の回転中心と平行)な回転軸23により、互いに回転可能に連結される。以下、ロッカーアーム20の説明においては、回転軸23の軸心方向{図3(A)の上下方向}を「幅方向」と言う。また、ロッカーアーム20の長手方向において、バルブ40側(図3の左側)を「先端側」、ラッシュアジャスタ30側(図3の右側)を「基端側」と言う。
インナーアーム21は、図4に示すように、アーム本体21aと、ローラ21bとを有する。アーム本体21aの基端には、回転軸23を介してアウターアーム22に取り付けられるピン穴21a1が設けられる(図7参照)。ローラ21bは、アーム本体21aの先端に、幅方向の回転軸21dを介して自由回転可能に取り付けられる。
アウターアーム22は、図3及び図5に示すように、インナーアーム21の幅方向両側に設けられた一対のサイドアーム部22aを備える。サイドアーム部22aは、サイドアーム本体22a1と、ローラ22a2とを有する。アウターアーム22は、一対のサイドアーム本体22a1の先端同士を連結する第一連結部22bと、一対のサイドアーム本体22a1の基端同士を連結する第二連結部22cとを有する。本実施形態では、一対のサイドアーム本体22a1、第一連結部22b、及び第二連結部22cが、金属(例えば焼結金属)により一体に形成される。ローラ22a2は、サイドアーム本体22a1に、幅方向の回転軸22a20を介して自由回転可能に取り付けられる。
図6に示すように、アウターアーム22の第一連結部22bの下面には、バルブ40の上端を押さえる押さえ面22b1が設けられる。アウターアーム22の第二連結部22cの下面には、ラッシュアジャスタ30の先端が当接する球面状の受け面22c1が設けられる。第二連結部22cのうち、インナーアーム21側の側面には、円筒面状の受け面22c2が設けられる。図7に示すように、一対のサイドアーム本体22a1の基端付近に、回転軸23を介してインナーアーム21のアーム本体21aが取り付けられる。インナーアーム21の基端に設けられた円筒面21a3(図4参照)と、アウターアーム22の第二連結部22cの円筒面状の受け面22c2とが摺動しながら、両者が回転軸23を中心に互いに揺動する。
アウターアーム22のサイドアーム本体22a1には、後述する係止部材24a,24bを下方から係止可能な係止面22a3が設けられる(図5及び図7参照)。係止面22a3は、例えば円筒面状とされる。係止面22a3の幅方向外側の端部には、幅方向と直交するストッパ面22a4が設けられる。
上記のロッカーアーム20には、インナーアーム21とアウターアーム22とを回転方向で係合させた状態と、両者の係合解除した状態とを切り換える切換機構が設けられる。本実施形態では、切換機構として、インナーアーム21の内部に設けられた一対の係止部材24a,24b(図6及び図7参照)と、一対の係止部材24a,24bを互いに離反させてインナーアーム21から突出させる突出手段と、一対の係止部材24a,24bを接近させる退避手段とを備える。
一対の係止部材24a,24bは、インナーアーム21のアーム本体21aを幅方向に貫通した貫通孔21a2の内部に配される。図8(A)に示すように、一対の係止部材24a,24bはバネ24cにより連結される。具体的には、まず、図8(B)に示すように、バネ24cの一端をピン24dを介して一方の係止部材24aに取り付ける。その後、バネ24cの他端に取り付けたピン24eを、他方の係止部材24bに形成された溝24b1に挿入し、溝24b1の端部に設けられた屈曲部24b2に引っ掛けることにより、一対の係止部材24a,24bがバネ24cにより連結される{図8(C)参照}。このとき、バネ24cは引張状態とされ、両係止部材24a,24bが互いに押し付け合う方向に付勢される。すなわち、バネ24cが、両係止部材24a,24bを互いに接近する方向に付勢する退避手段として機能する。
突出手段は、例えば、油圧により一対の係止部材24a,24bを互いに離反させる油圧供給手段P(図6参照)で構成される。油圧供給手段Pは、一対の係止部材24a,24bの間に油圧を供給する油圧経路(散点で示す)と、油圧経路に油圧を供給する油圧供給部(図示省略)とで構成される。図示例では、油圧経路が、インナーアーム21のアーム本体21aに設けられた油路25aと、アウターアーム22の第二連結部22cに設けられた油路25bとを有する。図6に示すように、インナーアーム21の油路25aの一端は、アーム本体21aの貫通孔21a2に開口する。インナーアーム21の油路25aの他端は、アーム本体21aの基端の円筒面21a3に開口する。尚、油路25aがアーム本体21aの幅方向中央を通るため、アーム本体21aを回転支持する回転軸23は二つに分割され、それぞれすべり軸受(図示省略)により回転可能に支持される(図5参照)。図6に示すように、アウターアーム22の油路25bの一端は、第二連結部22cの側面に設けられた円筒面状の受け面22c2に開口する。アウターアーム22の油路25bの他端は、第二連結部22cの下面に設けられた球面状の受け面22c1に開口し、ラッシュアジャスタ30の上端に開口した油路31と連通する。これにより、ラッシュアジャスタ30に供給される油圧を、油路25a,25bを介して、一対の係止部材24a,24bの間に供給することができる。
油圧供給手段Pにより一対の係止部材24a,24bの間に油圧を積極的に供給しない状態では、図7に実線で示すように、一対の係止部材24a,24bが、バネ24cの引張力により互いに当接した状態とされる。この状態で、一対の係止部材24a,24bは、アウターアーム22のサイドアーム本体22a1の幅方向内側の側面よりも幅方向内側に配され、係止面22a3と回転方向で係合しない状態とされる(退避位置)。図示例では、退避位置に配された一対の係止部材24a,24bの端部(幅方向外側の端面)が、インナーアーム21のアーム本体21aの幅方向外側の側面と略同一面上に配される。尚、一対の係止部材24a,24bの端部の位置は上記に限らず、例えば、退避位置に配した状態で、一対の係止部材24a,24bの端部を、アウターアーム22のサイドアーム部22aの幅方向内側の側面とインナーアーム21の幅方向外側の側面との間の隙間Gに配してもよい。
油圧供給手段Pにより一対の係止部材24a,24bの間の油圧を高めると、図7に点線で示すように、一対の係止部材24a,24bが、バネ24cの付勢力に抗して互いに離反し、インナーアーム21のアーム本体21aの幅方向両側の側面から突出する。これにより、一対の係止部材24a,24bが、アウターアーム22のサイドアーム本体22a1に設けられた係止面22a3と回転方向で係合可能な位置(係合位置)に配される。図示例では、一対の係止部材24a,24bが、それぞれアウターアーム22のサイドアーム本体22a1のストッパ面22a4に当接するまで突出する。係合位置に配された一対の係止部材24a,24bとアウターアーム22の係止面22a3とが回転方向で係合することにより、インナーアーム21のアウターアーム22に対する降下が規制される。
上記のロッカーアーム20には、一対の係止部材24a,24bをインナーアーム21のアーム本体21aに対して幅方向で位置決めする位置決め手段を設けることが好ましい。位置決め手段としては、例えば、アーム本体21aの貫通孔21a2の幅方向中央から内径向きに突出したピンを用いることができる(図示省略)。このピンと両係止部材24a,24bとを幅方向で係合させることにより、退避位置に配された両係止部材24a,24bの当接部(境界)を、貫通孔21a2の幅方向中央に配することができる。
以下、可変動弁機構1の動作を説明する。
まず、エンジンの低回転時には、ロッカーアーム20の一対の係止部材24a,24b間に油圧を積極的に供給せず、図7に実線で示すように、一対の係止部材24a,24bを幅方向内側に後退させた状態(退避位置)とする。具体的には、ラッシュアジャスタ30に供給される油圧を所定値未満とし、一対の係止部材24a,24bがバネ24cの引張力で互いに当接した状態で維持する。これにより、ロッカーアーム20のインナーアーム21とアウターアーム22とが回転方向で係合せず、それぞれ別個に揺動可能な状態とされる。この状態で、カムシャフト10を回転させることで、図9に示すように、カムシャフト10のハイカム11がインナーアーム21のローラ21bを押し下げると共に、ローカム12がアウターアーム22のローラ22a2を押し下げる。このとき、インナーアーム21はバルブ40の押し下げに寄与することなく空振りし、ローカム12で押し下げられたアウターアーム22の第一連結部22bの押さえ面22b1でバルブ40が押し下げられる。以上により、低回転時には、バルブ40がローカム12により小さく開かれた状態となる。
一方、エンジンの高回転時には、ラッシュアジャスタ30の油路31(図6参照)から、ロッカーアーム20の油圧経路(油路25a,25b)を介して、一対の係止部材24a,24b間に油圧が積極的に供給される。具体的には、ラッシュアジャスタ30に供給される油圧を所定値以上とし、一対の係止部材24a,24bの間の空間の油圧を高めて、両係止部材24a,24bをバネ24cの弾性力に抗して離反させる。これにより、図7に点線で示すように、一対の係止部材24a,24bが、インナーアーム21のアーム本体21aから幅方向外側に突出する(係合位置)。
こうして、一対の係止部材24a,24bを係合位置に配した状態でカムシャフト10を回転させることで、図10に示すように、カムシャフト10のハイカム11がロッカーアーム20のインナーアーム21のローラ21bを押し下げる。このとき、インナーアーム21から幅方向外側に突出した係止部材24a,24bが、アウターアーム22のサイドアーム本体22a1に設けられた係止面22a3に上方から係合することで(図7の点線参照)、インナーアーム21と共にアウターアーム22が押し下げられる。すなわち、カムシャフト10のハイカム11により、ロッカーアーム20のインナーアーム21及びアウターアーム22が係止部材24a,24bを介して一体的に押し下げられ、このアウターアーム22の押さえ面22b1でバルブ40が押し下げられる。このとき、カムシャフト10のローカム12は、アウターアーム22のローラ22a2には当接しない。以上により、高回転時には、バルブ40がハイカム11により大きく開かれた状態となる。
上記のロッカーアーム20では、2個の係止部材24a,24bを設けているため、インナーアーム21及びアウターアーム22を係合させたときの荷重を、2個の係止部材24a,24bに分散させることができる。これにより、各係止部材24a,24bを小型化することができるため、ロッカーアーム20の軽量化を図ることができる。また、一対の係止部材24a,24bの一方が異物の噛み込み等の原因により作動しなくなった場合でも、係止部材24a,24bの他方により可変動弁機構を稼働することができる。
また、インナーアーム21に係止部材24a,24bを設けているため、これらを離反・接近させる動作機構(突出手段及び退避手段)により、インナーアーム21とアウターアーム22との係合・非係合を切り換えることができる。これにより、一対の係止部材24a,24bのそれぞれに動作機構を設ける必要が無いため、ロッカーアーム20の構造を簡素化できる。具体的には、上記のように、一対の係止部材24a,24bの間に油圧を供給する油圧供給手段P(油路25a,25b等)により、突出手段を構成することができる。特に、ラッシュアジャスタ30の油圧を利用することで、油圧供給手段Pの構造がさらに簡素化できる。
本発明は、上記の実施形態に限られない。例えば、ロッカーアーム20のアウターアーム22の一対のサイドアーム本体22a1が連結部22b,22cにより連結されているが、これらの連結部22b,22cの一方又は双方を省略してもよい。連結部22b,22cの双方を省略した場合、一対のサイドアーム部22aがそれぞれ独立して揺動可能とされる。
また、カムシャフト10に設けられるインナカム及びアウタカムの組合せは上記に限らず、インナカムをローカム、アウタカムをハイカムとしてもよい。また、ロッカーアームの一対のサイドアーム部を独立して揺動可能とした場合、3つのアーム(インナアーム及び一対のサイドアーム部)をそれぞれ異なる大きさのカムで駆動してもよい。
1 可変動弁機構
10 カムシャフト
11 ハイカム
12 ローカム
20 ロッカーアーム
21 インナーアーム
22 アウターアーム
22a サイドアーム部
24a,24b 係止部材
24c バネ(退避手段)
30 ラッシュアジャスタ
40 バルブ
P 油圧供給手段(突出手段)
10 カムシャフト
11 ハイカム
12 ローカム
20 ロッカーアーム
21 インナーアーム
22 アウターアーム
22a サイドアーム部
24a,24b 係止部材
24c バネ(退避手段)
30 ラッシュアジャスタ
40 バルブ
P 油圧供給手段(突出手段)
Claims (4)
- 一対のサイドアーム部を有するアウターアームと、前記一対のサイドアーム部の間に配されたインナーアームと、前記インナーアームと前記アウターアームとを相対回転可能に連結する回転軸と、前記インナーアームと前記アウターアームとを回転方向で係合させた状態と係合を解除した状態とを切り換える切換機構とを備えたロッカーアームであって、
前記切換機構が、前記インナーアームの内部に設けられた一対の係止部材と、前記一対の係止部材を互いに離反させて前記インナーアームから突出させ、前記アウターアームと係合させる突出手段と、前記一対の係止部材を互いに接近させて、前記アウターアームと係合しない位置まで後退させる退避手段とを備えたロッカーアーム。 - 前記突出手段が、前記一対の係止部材の間に油圧を供給することにより、前記一対の係止部材を互いに離反させる油圧供給手段で構成された請求項1に記載のロッカーアーム。
- 前記油圧供給手段が、ラッシュアジャスタの油圧を利用したものである請求項2に記載のロッカーアーム。
- 請求項1〜3の何れか1項に記載のロッカーアームと、前記ロッカーアームを押し込んで揺動させるカムシャフトと、前記ロッカーアームで押し込まれるバルブとを備えた可変動弁機構であって、
前記カムシャフトが、前記ロッカーアームのインナーアームに当接可能なインナカムと、前記ロッカーアームのアウターアームに当接可能なアウタカムとを備え、
前記切換手段により前記インナーアームと前記アウターアームとを回転方向で係合させた状態で、前記カムシャフトを回転させることにより、前記インナカムで前記インナーアーム及び前記アウターアームを一体的に押し込み、
前記切換手段により前記インナーアームと前記アウターアームとの係合を解除した状態で、前記カムシャフトを回転させることにより、前記インナカムで前記インナーアームを押し込むと共に、前記アウタカムで前記アウターアームを押し込む可変動弁機構。
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2017
- 2017-05-23 JP JP2017101625A patent/JP2018197511A/ja active Pending
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