JP4931757B2 - 可変動弁機構 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の運転状況に応じてバルブの駆動状態を変更する可変動弁機構に関する。
可変動弁機構の中には、図6に示す従来例の可変動弁機構80のように、カムシャフト81xに設けられたベース円82とカムノーズ83とからなるリフト用カム81と、上面が該リフト用カム81に当接する入力部材86(インナアーム)と下面がバルブ7に当接する出力部材87(アウタアーム)とからなるロッカアーム85と、入力部材86と出力部材87とを相互に相対揺動不能に連結した連結状態とその連結を解除した非連結状態との間で切換を行う切換機構91とを含み構成され、該切換によりバルブ7の駆動状態を変更するものがある(特許文献1)。
その切換機構91は、図7に示すように、入力部材86に設けられた入力側ピン穴96と、該入力側ピン穴96に連通する、出力部材87に設けられた出力側ピン穴97とのうちの各一方のピン穴に取り付けられた連結ピン92を、該一方のピン穴と他方のピン穴との相互間を跨ぐ位置と跨がない位置との間で変位させることによって、前述の通り、連結状態と非連結状態との間で切換を行う。
米国特許出願公開第2005/132990号公報
上記従来例において、図6,図7に示すように、ロッカアーム85を、ラッシュアジャスタ88のプランジャ89に揺動可能に支持した場合には、次の示す問題が発生する。すなわち、連結状態の時には、リフト用カム81による上方から下方への付勢が、該出力部材87のバルブ7との当接部を支点にプランジャ89に伝わるため、特に問題はないが、非連結状態の時には、入力部材86と出力部材87との連結が解除されることによって、該リフト用カム81による上方から下方への付勢が該プランジャ89に伝わらなくなり、それによって、該プランジャ89が上方に過剰に繰り出されてしまう。そして、そのように、プランジャ89が上方に過剰に繰り出されてしまった際には、図7(c)に示すように、リフト用カム81に当接する入力部材86に対して、該リフト用カム81に当接しない出力部材87が上方に相対変位してしまい、それによって、両ピン穴96,97のうちの各一方のピン穴に取り付けられた連結ピン92が、他方のピン穴にそれぞれ入らなくなってしまい、非連結状態から連結状態への切換が不能になってしまうおそれがある。
また、その他、次のような問題も発生する。すなわち、出力部材87は、連結状態の時には、バルブ7からの反力によって下方から上方へ付勢されるとともに、上方から下方へも、入力部材86を介してリフト用カム81によって付勢されるため、上下にばたつくことはないが、ここでも、非連結状態の時には、入力部材86と出力部材87との連結が解除されることによって、リフト用カム81からの上方から下方への付勢が出力部材87に伝わらなくなり、それによって、該出力部材87が、バルブ7に当接する位置から上方へ変位可能となり、上下にばたついてしまい、該ばたつきにより異音が発生してしまうおそれがある。
そこで、プランジャの過剰な繰り出しを防止して、一方のピン穴に取り付けられた連結ピンが他方のピン穴に入らなくなるのを防止することを第一の目的とし、出力部材のばたつきを防止することを第二の目的とする。
上記第一の目的を達成するため、本発明の可変動弁機構は、(i)カムシャフトに設けられたベース円とカムノーズとを含むリフト用カムと、該リフト用カムに当接する入力部材とバルブに当接する出力部材とを含むロッカアームと、前記入力部材に設けられた入力側ピン穴及び該入力側ピン穴に連通する前記出力部材に設けられた出力側ピン穴のうちの一方のピン穴に取り付けられた連結ピンを、該一方のピン穴と他方のピン穴との相互間を跨ぐ位置と跨がない位置との間で変位させることによって、前記入力部材と前記出力部材とを相互に相対変位不能に連結した連結状態とその連結を解除した非連結状態との間で切換を行う切換機構とを含み構成され、該切換により前記バルブの駆動状態を変更する可変動弁機構において、前記ロッカアームは、ラッシュアジャスタのプランジャに支持され、前記カムシャフトに、前記出力部材に当接して前記プランジャの過剰な繰り出しを防止する、ベース円のみからなる補助カムが設けられ、前記連結状態の時における前記リフト用カムのカムノーズが前記入力部材に当接しないカムノーズ非当接時には、前記出力部材のみが前記補助カムに当接し、前記入力部材と前記リフト用カムのベース円との間にはクリアランスが形成され、前記非連結状態の時における前記カムノーズ非当接時には、前記入力部材が前記リフト用カムのベース円に、前記出力部材が前記補助カムにそれぞれ当接し、前記クリアランスに対応した大きさ分だけ、前記入力側ピン穴が前記出力側ピン穴に対してずれることを特徴とする。
のようにすれば、一方のピン穴に取り付けられた連結ピンが他方のピン穴に入らなくなるのを、より確実に防止することができるからである。
また、上記第二の目的を達成するため、本発明の可変動弁機構は、(ii)カムシャフトに設けられたベース円とカムノーズとを含むリフト用カムと、該リフト用カムに当接する入力部材とバルブに当接する出力部材とを含むロッカアームと、前記入力部材と前記出力部材とを相互に相対変位不能に連結した連結状態とその連結を解除した非連結状態との間で切換を行う切換機構とを含み構成され、該切換により前記バルブの駆動状態を変更する可変動弁機構において、前記カムシャフトに、前記出力部材に当接して該出力部材のばたつきを防止する、ベース円のみからなる補助カムが設けられたことを特徴とする。
本発明の可変動弁機構は、上記(i)の条件を満たしていればよいが、上記(i)(ii)の双方の条件を同時に満たすことによって、上記第一及び第二の目的を同時に達成するものであることが好ましく、よって、前記補助カムは、前記出力部材に当接して前記プランジャの過剰な繰り出しを防止するとともに、該出力部材のばたつきを防止するものであることが好ましい。
また、上記(i)(ii)において、前記出力部材は、特に限定されないが、前記補助カムとの当接部に、該出力部材の本体部分に対して取り外し可能なパッドを備えていることが好ましい。該当接部が摩耗した際にも、該パッドを取り替えることによって、簡単に対処することができるからである。また、更に、前記出力部材の前記入力部材に対する位置調整は、前記補助カムの大きさを調整することにより行ってもよいが、前記パッドの大きさを調整することにより行うことが好ましい。該パッドの大きさを調整する方が、補助カムの大きさを調整するよりも簡単だからである。
上記(i)(ii)において、前記ロッカアームは、特に限定されないが、次の(ア)(イ)のものが例として挙げられる。
(ア)後端部(基端部)が揺動可能に支持され、長さ方向中間部の上面がリフト用カム及び補助カムに当接し、先端部の下面がバルブに当接するもの
(イ)長さ方向中間部が揺動可能に支持され、後端部の下面がリフト用カム及び補助カムに当接し、先端部の下面がバルブに当接するもの
また、上記(i)(ii)において、一の前記ロッカアームが当接する前記バルブの数は、特に限定されないが、次の(ウ)(エ)の場合が例として挙げられる。
(ウ)一のロッカアームは、一対のバルブに当接し該一対のバルブを駆動する場合
(エ)一のロッカアームは、一のバルブにのみ当接し該一のバルブを駆動する場合
また、上記(i)(ii)において、前記入力部材及び前記出力部材、並びに前記リフト用カム及び前記補助カムの数及び配置は、特に限定されないが、次の(オ)(カ)の場合が例として挙げられる。
(オ)一の入力部材の両側に一対の出力部材が配され、一のリフト用カムの両側に一対の補助カムが配された場合
(カ)一の入力部材の片側にのみ一の出力部材が配され、一のリフト用カムの片側にのみ一の補助カムが配された場合
また、上記(i)(ii)でいうバルブの駆動状態の変更は、特に限定されないが、次の(キ)(ク)に示す場合が例として挙げられる。
(キ)連結状態の時には、回転カムの回転に従いバルブを駆動する駆動実行状態とし、非連結状態の時には、入力部材と出力部材との相対変位を完全に許容することによって、バルブの駆動を完全に停止する駆動停止状態とする場合
(ク)連結状態の時には、回転カムの回転に従いバルブを比較的大きいリフト量で開閉する高リフト駆動状態とし、非連結状態の時には、入力部材と出力部材との相対変位を一部制限することによって、回転カムの回転に従いバルブを比較的小さいリフト量で開閉する低リフト駆動状態とする場合。
本発明の(i)の構成によれば、補助カムを設けることによって、プランジャの過剰な繰り出しを防止して、一方のピン穴に取り付けられた連結ピンが他方のピン穴に入らなくなるのを防止することができる。また、本発明の(ii)の構成によれば、補助カムを設けることによって、出力部材のばたつきを防止することができる。
本発明の可変動弁機構9は、カムシャフト10xに設けられたベース円11とカムノーズ12とを含むリフト用カム10と、該リフト用カム10に当接する入力部材21とバルブ7に当接する出力部材26とを含むロッカアーム20と、入力部材21と出力部材26とを相互に相対変位不能に連結した連結状態とその連結を解除した非連結状態との間で切換を行う切換機構40とを含み構成され、該切換によりバルブ7の駆動状態を変更する。
詳しくは、切換機構40は、入力部材21に設けられた入力側ピン穴42と、該入力側ピン穴42に連通する、出力部材26に設けられた出力側ピン穴43とのうちの一方のピン穴に取り付けられた連結ピンを、該一方のピン穴と他方のピン穴との相互間を跨ぐ位置と跨がない位置との間で変位させることによって、前述の通り、連結状態と非連結状態との間で切換を行う。また、ロッカアーム20は、ラッシュアジャスタ30のプランジャ31に支持されており、カムシャフト10xには、出力部材26に当接してプランジャ31の過剰な繰り出しを防止するとともに、出力部材26のばたつきを防止する、ベース円のみからなる補助カム15が設けられている。
また、入力部材21及び出力部材26のリフト用カム10及び補助カム15に対する当接について説明すると、連結状態の時におけるリフト用カム10のカムノーズ12が入力部材21に当接しないカムノーズ非当接時には、出力部材26のみが補助カム15に当接し、入力部材21とリフト用カム10のベース円11との間にはクリアランスCが形成される。その一方、非連結状態の時におけるカムノーズ非当接時には、入力部材21がリフト用カム10のベース円11に、出力部材26が補助カム15にそれぞれ当接し、前述のクリアランスCに対応した大きさ分だけ、入力側ピン穴42が出力側ピン穴43に対してずれる。
本実施例の図1〜図4に示す可変動弁機構9は、内燃機関の運転状況に応じてバルブの開閉量を段階的に変更する機構である。この可変動弁機構9は、本実施例では、複数あるシリンダ(図示略)のうちの半数のシリンダ5に対してのみ設けられており、各可変動弁機構9は、各シリンダ5に対して2本ずつ設けられた吸気用のバルブ7を駆動する。この可変動弁機構9は、内燃機関の回転に従い回転するリフト用カム10と、該リフト用カム10とバルブ7との間に介装され、バルブ7を開く方向へ付勢するロッカアーム20と、バルブ7を閉じる方向へ付勢するバルブスプリング50と、ロッカアーム20の状態を切り換える切換機構40とを含み構成され、該切換により、バルブ7をリフト用カム10の回転に従い駆動する駆動実行状態と、その駆動を完全に停止する駆動停止状態との間で、バルブ7の駆動状態を変更する。
リフト用カム10は、内燃機関が回転するのに従い回転駆動されるカムシャフト10xに設けられており、基本部分となる断面形状が真円のベース円11と、該ベース円11から突出したカムノーズ12とを含み構成されている。また、そのカムシャフト10xのリフト用カム10の両側に位置する部分には、断面形状が真円のベース円のみからなる補助カム15が設けられている。そして、これらリフト用カム10と一対の補助カム15との外周面には、ロッカアーム20に当接するカム面がそれぞれ形成されている。
ロッカアーム20は、2つのバルブ7を同時に駆動する2弁一体型のアームであって、上面がリフト用カム10に当接する入力部材21と、上面が補助カム15に当接し、下面がバルブ7に当接する一対の出力部材26とからなり、ラッシュアジャスタ30のプランジャ31にロッカシャフト20xを介して揺動可能に支持されている。
詳しくは、入力部材21は、一対の出力部材26の相互間に設けられたインナアームであって、基端部に、ロッカシャフト20xに揺動可能に支持されるための貫通穴状の支点穴22を備え、先端部に、リフト用カム10に回転可能に当接する入力ローラ23を備えている。また、この入力部材21とシリンダヘッド6との間には、該入力部材21をリフト用カム10に付勢するロストモーションスプリング25が取り付けられている。
また、一対の出力部材26は、入力部材21の両側に設けられた、該入力部材21よりも先端側に長いアウタアームであって、各出力部材26は、基端部に、ロッカシャフト20xに揺動可能に支持されるための貫通穴状の支点穴27を備え、先端部に、バルブ7のステムエンド7eに当接する曲面状の出力面28を備え、長さ方向中間部の上部に、補助カム15に当接するパッド29を備えている。そのパッド29は、該パッド29の下面から下方へ突出した係合突起29xが、出力部材26の本体部分の上面に凹設された係合凹部29yに係合することによって、該出力部材26の本体部分に対して取り外し可能に取り付けられている。そして、このパッド29が、高さランクの異なるものに交換調整されることによって、出力部材26が入力部材21に対して上下に位置調整される仕組みとなっている。
また、ラッシュアジャスタ30は、プランジャ31の上部に貫通穴状の支持穴32を備えた上部リング型の油圧式のラッシュアジャスタであって、シリンダヘッド6に間隔をおいて一対設置されている。その一対のラッシュアジャスタ30のプランジャ31の相互間に入力部材21と一対の出力部材26とが配され、該一対のプランジャ31の支持穴32と該一対の出力部材26の支点穴27と該入力部材21の支点穴22とに、一本のロッカシャフト20xが挿入されることによって、該一対のプランジャ31に、該ロッカシャフト20xが支持されるとともに、該ロッカシャフト20xに、入力部材21と一対の出力部材26とが揺動可能に軸支されている。なお、このラッシュアジャスタ30のプランジャ31は、一般的なラッシュアジャスタのプランジャ同様、上方から下方への押圧力が加わった際には、下方にゆっくりと沈み込み、該押圧力が加わらなくなった際には、上方に速やかに繰り出される仕組みとなっている。
切換機構40は、入力部材21と出力部材26とを相互に相対揺動不能に連結した連結状態とその連結を解除した非連結状態との間で切換を行う機構であって、入力部材21と出力部材26との相互間を跨ぐ位置と跨がない位置との間で変位可能に設けられた連結ピン41と、該連結ピン41を駆動するピン駆動機構44とを含み構成されている。
詳しくは、連結ピン41は、入力部材21に設けられた貫通孔状の入力側ピン穴42に、該ピン穴と、該ピン穴に連通する、一方の出力部材26に設けられた一方の出力側ピン穴43aとの相互間を跨ぐ位置と跨がない位置との間で変位可能に取り付けられた第一連結ピン41aと、他方の出力部材26に設けられた、入力側ピン穴42に連通する他方の出力側ピン穴43bに、該ピン穴と入力側ピン穴42との相互間を跨ぐ位置と跨がない位置との間で変位可能に取り付けられた第二連結ピン41bとからなる。更に詳しくは、入力側ピン穴42は、入力ローラ23の軸線上に設けられており、入力ローラ23の軸心に貫設された軸穴を構成要素として含んでいる。また、一方及び他方の出力側ピン穴43a,43bは、それぞれ一方の及び他方の出力部材26a,26bの長さ方向中間部に、開口を入力部材21側に向けて有底穴状に設けられている。また、第一連結ピン41aは、入力ローラ23の軸穴に、そのピンの長さ方向に相対変位可能に挿入されることによって、入力ローラ23を軸支しており、該第一連結ピン41aと入力ローラ23との間にはベアリング24が介装されている。
また、ピン駆動機構44は、一方の出力部材26aに設けられた、連結ピン41を油圧で他方の出力部材26b側へ付勢する油圧室45と、他方の出力部材26bに取り付けられた、連結ピン41を復元力で一方の出力部材26a側に付勢するスプリング48とを備え、該切換機構40は、油圧室45の油圧で連結ピン41を他方の出力部材26b側へ駆動することによって、非連結状態とし、該油圧を緩めスプリング48の復元力で連結ピン41を一方の出力部材26a側へ駆動することによって、連結状態とする。詳しくは、油圧室45は、一方の出力側ピン穴43aの底側が、該穴の底面と第一連結ピン41aとの間に介装された油圧ピン46によって閉塞されることによって形成されており、該油圧室45には、シリンダヘッド6、一方のラッシュアジャスタ30、ロッカシャフト20x及び一方の出力部材26aの内部を経由して設けられた、該油圧室45に油圧を供給する油路47が連結している。また、スプリング48は、連結ピン41を押圧するコイルバネであって、他方の出力側ピン穴43bの底面と第二連結ピン41bの端面との間に介装されている。
以上に示した可変動弁機構9の様子を、(1)内燃機関の低速回転時(非連結状態の時) と(2)内燃機関の高速回転時(連結状態の時) とに分けて以下に説明する。
(1)内燃機関の低速回転時(非連結状態の時)
このとき、図2(a)及び図3(a)に示すように、油圧室45内の油圧が増加することによって、該油圧で油圧ピン46を介して連結ピン41が他方の出力部材26b側にスプリング48の復元力に抗して駆動される。このとき、第一連結ピン41aは入力側ピン穴42内に収納され、第二連結ピン41bは、他方の出力側ピン穴43b内に収納される。そのため、第一連結ピン41a及び第二連結ピン41bとも、入力側ピン穴42と各出力側ピン穴43a,43bとの相互間を跨ぐことはなく、よって、非連結状態となり、入力部材21と出力部材26とが相対揺動可能となる。そのため、このとき、入力部材21は、図3(b)及び(c)に示すように、リフト用カム10の回転に従い、出力部材26から独立して揺動する。そのため、この非連結状態の時には、バルブ7は駆動停止状態となり、よって、該可変動弁機構9が設置されている半数のシリンダ5には、吸気が行われることはなく、残り半数のシリンダのみからの出力によって内燃機関が稼動する。
なお、この非連結状態の時においては、図3(a)及び(b)に示す、カムノーズ12が入力部材21の入力ローラ23に当接しないカムノーズ非当接時には、入力部材21の入力ローラ23がリフト用カム10のベース円11に当接し、出力部材26のパッド29が補助カム15に当接する。そして、このとき、微小段差G=0.01〜0.5mmだけ、入力側ピン穴42が出力側ピン穴43よりも上方にずれる。また、図3(c)に示す、カムノーズ12が入力部材21の入力ローラ23に当接するカムノーズ当接時にも、出力部材26のパッド29は補助カム15に当接する。
(2)内燃機関の高速回転時(連結状態の時)
このとき、図2(b)及び図4(a)に示すように、油圧室45内の油圧が減少することによって、連結ピン41がスプリング48の復元力によって一方の出力部材26a側に押し返される。このとき、第一連結ピン41aは、一方の出力側ピン穴43aと入力側ピン穴42との相互間を跨ぐ位置に配され、第二連結ピン41bは、入力側ピン穴42と他方の出力側ピン穴43bとの相互間を跨ぐ位置に配され、これらによって、連結状態となる。そのため、このとき、入力部材21と一対の出力部材26とは、図4(b)及び(c)に示すように、リフト用カム10の回転に従い一体的に揺動して、各出力部材26の先端部の出力面28でバルブ7を下方へ押圧し駆動する。そのため、この連結状態の時には、該可変動弁機構9が設置されているシリンダ5にも吸気が行われるようになり、全てのシリンダからの出力によって内燃機関が稼動する。
なお、この連結状態の時においては、図4(a)及び(b)に示す、カムノーズ非当接時には、出力部材26のパッド29のみが補助カム15に当接し、入力部材21の入力ローラ23とリフト用カム10のベース円11との間には、前述の微小段差Gと略等しい大きさのクリアランスC=0.01〜0.5mmが形成される。その一方、図4(c)に示す、カムノーズ当接時には、入力部材21の入力ローラ23のみがリフト用カム10のカムノーズ12に当接し、出力部材26のパッド29は補助カム15に当接しない。
本実施例によれば、出力部材26に補助カム15が当接することによって、非連結状態の時にプランジャ31が過剰に繰り出されるのが防止され、それによって、該非連結状態から連結状態に切り換える際に、第一連結ピン41aが一方の出力側ピン穴43aに入らなくなるといった事態や、第二連結ピン41bが入力側ピン穴42に入らなくなるといった事態の発生が防止されている。また、それに加え、同じく出力部材26に補助カム15が当接することによって、非連結状態の時に出力部材26が上下にばたつくのが防止され、異音の発生が防止されている。
また、本実施例では、連結状態の時におけるカムノーズ当接時には、図4(a)に示すように、入力部材21と補助カム15との間にクリアランスCが形成され、非連結状態の時におけるカムノーズ非当接時には、図3(a)に示すように、入力側ピン穴42が出力側ピン穴43よりも微小段差Gだけ上方にずれるため、本実施例とは反対に、連結状態の時におけるカムノーズ非当接時には、図5(b)に示すように、出力部材26と補助カム15との間にクリアランスCが形成され、非連結状態の時におけるカムノーズ非当接時には、図5(a)に示すように、該クリアランスCに対応した大きさ分だけプランジャ31が上方に過剰に繰り出されることによって、出力側ピン穴43が入力側ピン穴42よりも微小段差Gだけ上方にずれる比較例に比べて、より確実に、各連結ピン41a,41bが各ピン穴43a,42にそれぞれ入る仕組みとなっている。なぜなら、非連結状態の時においては、入力部材21は、カムノーズ当接時には、カムノーズ非当接時の位置よりも下方に変位するため、該カムノーズ非当接時に、比較例のように、出力側ピン穴43が入力側ピン穴42よりも上方にずれると、カムノーズ当接時にも、入力側ピン穴42が出力側ピン穴43に合わさることはありえないが、本実施例のように、入力側ピン穴42が出力側ピン穴43よりも上方にずれる場合には、カムノーズ当接時に移行した際に、入力側ピン穴42が出力側ピン穴43に合わさるからである。
また、本実施例では、ロッカアーム20は、一対の上部リング型のラッシュアジャスタ30にロッカシャフト20xを介して支持されているため、ロッカアームを上に載せるだけの上部半球型のラッシュアジャスタを使用した場合に比べて、ロッカアーム20が、その幅方向に傾き難く、また、ばらけ難くなっている。
また、本実施例では、切換機構40は、出力部材26の内部に油圧室45を備えているため、ロッカアーム20の外部に、油圧室を設ける必要性がなく、よって、該切換機構40の構造が簡単になっている。また、第一連結ピン41aで入力ローラ23を軸支しているため、入力ローラ23を専門に軸支するローラシャフトを別途設ける必要性がなく、入力部材21の構造も簡単になっている。また、更に、切換機構40の油路47は、ラッシュアジャスタ30を経由しているため、該切換機構40のための油路47とラッシュアジャスタ30のための油路との間での油路の共有化が可能な範囲内で極力図られ、このことからも、可変動弁機構9の構造が簡単になっている。
なお、本発明は前記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で変更して具体化することもできる。
実施例の、(a)は可変動弁機構を示す斜視図、(b)は出力部材を示す分解斜視図である。 同実施例において、(a)は入力部材と出力部材とが非連結状態の時の様子を示す平面断面図、(b)は連結状態の時の様子を示す平面断面図である。 同実施例において、入力部材と出力部材とが非連結状態の時のロッカアームの様子を示す、(a)は正面断面図、(b)及び(c)は正面図である。 同実施例において、入力部材と出力部材とが連結状態の時のロッカアームの様子を示す、(a)は正面断面図、(b)及び(c)は正面図である。 比較例において、(a)は入力部材と出力部材とが非連結状態の時のロッカアームの様子を示す正面断面図、(b)は入力部材と出力部材とが連結状態の時のロッカアームの様子を示す正面断面図である。 従来例の可変動弁機構を示す斜視図である。 同従来例の可変動弁機構を示す正面断面図である。
符号の説明
7 バルブ
9 可変動弁機構
10 リフト用カム
10x カムシャフト
11 リフト用カムのベース円
12 リフト用カムのカムノーズ
15 補助カム
20 ロッカアーム
21 入力部材
26 出力部材
30 ラッシュアジャスタ
31 プランジャ
40 切換機構
41 連結ピン
42 入力側ピン穴
43 出力側ピン穴
C クリアランス

Claims (2)

  1. カムシャフトに設けられたベース円とカムノーズとを含むリフト用カムと、該リフト用カムに当接する入力部材とバルブに当接する出力部材とを含むロッカアームと、前記入力部材に設けられた入力側ピン穴及び該入力側ピン穴に連通する前記出力部材に設けられた出力側ピン穴のうちの一方のピン穴に取り付けられた連結ピンを、該一方のピン穴と他方のピン穴との相互間を跨ぐ位置と跨がない位置との間で変位させることによって、前記入力部材と前記出力部材とを相互に相対変位不能に連結した連結状態とその連結を解除した非連結状態との間で切換を行う切換機構とを含み構成され、該切換により前記バルブの駆動状態を変更する可変動弁機構において、
    前記ロッカアームは、ラッシュアジャスタのプランジャに支持され、
    前記カムシャフトに、前記出力部材に当接して前記プランジャの過剰な繰り出しを防止する、ベース円のみからなる補助カムが設けられ、
    前記連結状態の時における前記リフト用カムのカムノーズが前記入力部材に当接しないカムノーズ非当接時には、前記出力部材のみが前記補助カムに当接し、前記入力部材と前記リフト用カムのベース円との間にはクリアランスが形成され、
    前記非連結状態の時における前記カムノーズ非当接時には、前記入力部材が前記リフト用カムのベース円に、前記出力部材が前記補助カムにそれぞれ当接し、前記クリアランスに対応した大きさ分だけ、前記入力側ピン穴が前記出力側ピン穴に対してずれることを特徴とする可変動弁機構。
  2. 前記補助カムは、前記出力部材に当接して該出力部材のばたつきを防止する請求項1記載の可変動弁機構。
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