JP2008261321A - 可変動弁機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動機構を連結部から離して設けられるようにする。
【解決手段】可変動弁機構9は、同一軸線上に並べて揺動可能に支持された、回転カム10に当接する入力アーム21とバルブ7に当接する出力アーム26とを含むロッカアーム20と、入力アーム21と出力アーム26とを相互に相対揺動不能に連結し及びその連結を解除する切換機構40とを含み構成され、該切換によりバルブ7の開閉量を変更する。詳しくは、出力アーム26は、入力アーム21に隣接する隣接位置Bと該入力アーム21から軸線方向Hへ離間する離間位置Aとの間で変位可能に構成され、切換機構40は、出力アーム26を軸線方向Hへ駆動する駆動機構41と、出力アーム26が隣接位置Bに変位した際には、入力アーム21と出力アーム26とを相対揺動不能に連結し、出力アーム26が離間位置Aに変位した際には、該連結を解除する連結部42とを含み構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の運転状況に応じてバルブの開閉量を段階的に変更する可変動弁機構に関する。
この種の可変動弁機構の中には、図5に示す従来例1の可変動弁機構80のように、回転カム81に回転可能に当接する入力ローラ84を備えたインナアーム83と、その外側に配されてバルブ7に当接するアウタアーム85とからなるロッカアーム82を備え、入力ローラ84の回転軸上に設けられた連結ピン86を、該連結ピン86に隣接して設けられた油圧式等の駆動機構87によって、インナアーム83とアウタアーム85との間を跨ぐ位置と跨がない位置との間で変位させることにより、インナアーム83とアウタアーム85とを相互に相対揺動不能に連結した連結状態とその連結を解除した非連結状態との間で切換を行い、該切換によりバルブ7の開閉量を変更するものがある(特許文献1)。
また、その他、図6に示す従来例2の可変動弁機構90のように、インナアーム93とその外側に配されたアウタアーム95とからなるロッカアーム92を備え、該ロッカアーム92の揺動中心部に設けられた連結ピン96を、インナアーム93の揺動中心部に設けられた油圧式の駆動機構97によって、インナアーム93とアウタアーム95との間を跨ぐ位置と跨がない位置との間で変位させることにより連結状態と非連結状態との間で切換を行い、バルブ7の開閉量を変更するものもある(特許文献2)。
米国特許出願公開第2005/132990号公報 米国特許出願公開第2004/74459号公報
従来例1,2のいずれの場合においても、駆動機構87,97は、連結ピン86,96を直接駆動する関係上、該ピンに隣接して設置されていなければならない。そのため、これら従来例1,2のままでは、可変動弁機構を設計するにあたって自由度が少なく、例えば、機能上の都合等から、連結ピン等、両アームを連結解除可能に連結する連結部は、入力ローラの回転軸上に設けたいが、駆動機構は、構造上の都合等から揺動中心部にしか設けられない場合等には対処することができない。
そこで、両アームを連結解除可能に連結する連結部と、該連結部による連結及び連結解除を切り換えるための駆動機構とを相互に離して設けられるようにすることを目的とする。
上記第一の目的を達成するため、本発明の可変動弁機構は、同一軸線上に並べて揺動可能に支持された、回転カムに当接する入力アームとバルブに当接する出力アームとを含むロッカアームと、前記入力アームと前記出力アームとを相互に相対揺動不能に連結した連結状態とその連結を解除した非連結状態との間で切換を行う切換機構とを含み構成され、該切換により前記バルブの開閉量を変更する可変動弁機構において、前記出力アームは、前記入力アームに隣接する隣接位置と該入力アームから軸線方向へ離間する離間位置との間で変位可能に構成され、前記切換機構は、前記出力アームを前記軸線方向へ駆動する駆動機構と、前記出力アームが前記隣接位置に変位した際には、前記入力アームと前記出力アームとを前記相対揺動不能に連結し、前記出力アームが前記離間位置に変位した際には、該連結を解除する連結部とを含み構成されたことを特徴とする。
ここで、駆動機構及び連結部を設ける位置は、特に限定されないが、後端部(基端部)が揺動可能に支持され、長さ方向中間部が回転カムに当接し、先端部がバルブに当接するロッカアームの基端部の内部又は外部に駆動機構を設け、先端部又は長さ方向中間部に連結部を設ける場合や、長さ方向中間部が揺動可能に支持され、後端部が回転カムに当接し、先端部がバルブに当接するロッカアームの後端部の外部又は長さ方向中間部の内部若しくは外部に駆動機構を設け、先端部、後端部又は長さ方向中間部に連結部を設ける場合等が例として挙げられる。
また、前記ロッカアームの支持構造は、特に限定されないが、前記入力アームと前記出力アームとは、先部に貫通孔を備えたラッシュアジャスタの該貫通孔に挿入されることによって前記軸線上に支持されたロッカシャフトに、前記揺動可能に支持されていることが好ましい。このような構造にすれば、ラッシュアジャスタがあるためバルブクリアランスの調整が不要になるからである。また、更に、このように先部に貫通穴を備えたラッシュアジャスタを使用すれば、上にアームを載せるだけの一般的な上部半球型のラッシュアジャスタを使用した場合に比べて該アームが傾き難くなるのに加え、このようにロッカシャフトを使用すれば、出力アームを軸線方向へ駆動させるのにも都合がよいからである。
このとき、前記駆動機構及びその周辺部分の構成は、特に限定されないが、前記ロッカシャフトは、前記軸線方向へ変位可能に構成され、前記入力アームは、該入力アームに対する前記ロッカシャフトの前記軸線方向への相対変位を許容し、前記出力アームは、前記ロッカシャフトに対して前記軸線方向へ相対変位不能に構成され、前記駆動機構は、前記入力アームの内部に設けられた、前記ロッカシャフトを前記軸線方向へ油圧で駆動する油圧室と、前記ラッシュアジャスタ及び前記ロッカシャフトの内部を経由して設けられた、前記油圧室に前記油圧を供給する油路とを含み構成されていることが好ましい。
また、前記連結部及びその周辺部分の構成は、特に限定されないが、前記入力アームは、前記回転カムとの当接部に、該回転カムに回転可能に当接する入力ローラを備え、前記連結部は、前記入力ローラを軸支したローラシャフトの端部が、前記入力アームの側面から前記出力アーム側に突出してなる連結突起と、前記出力アームに設けられた、該出力アームが前記隣接位置に変位した際には前記連結突起が挿入され、前記離間位置に変位した際には該連結突起が抜脱される連結穴とを含み構成されていることが好ましい。
また、前記ロッカアームは、特に限定されないが、次の(1)(2)のものが例として挙げられる。
(1)一のロッカアームは、一対のバルブに当接し該一対のバルブを駆動するもの
(2)一のロッカアームは、一のバルブにのみ当接し該一のバルブを駆動するもの
前記(1)の場合において、前記出力アームは、特に限定されないが、前記一対のバルブとの当接部に、該一対のバルブの相互間を跨いで前記軸線方向に延びる出力シャフトを備え、該出力シャフトは、前記一対のバルブに対しては前記軸線方向へ相対変位不能に構成され、該出力シャフトを除く前記出力アームの本体部分に対しては該出力シャフトに対する前記軸線方向への相対変位を許容していることが好ましい。
また、前記一のロッカアームの構成は、特に限定されないが、次の(i)(ii)のものが例として挙げられる。
(i)一の入力アームの前記軸線方向両側に一対の出力アームが配されたもの
(ii)一の入力アームの前記軸線方向片側にのみ一の出力アームが配されたもの
また、以上に示した可変動弁機構でいうバルブの開閉量の変更とは、特に限定されないが、回転カムの回転に従いバルブを駆動する駆動状態と、該駆動を完全に停止する駆動停止状態との間で切換を行う場合や、回転カムの回転に従いバルブを比較的大きいリフト量で開閉する高リフト状態と、比較的小さいリフト量で開閉する低リフト状態との間で切換を行う場合等が例として挙げられる。
本発明によれば、駆動機構は、従来例1,2のように連結部を直接駆動するものではなく、出力アームを駆動することによって該連結部による両アームの連結及びその解除を行うものであるため、該駆動機構は、例え連結部には駆動力を直接伝えることはできなくても、出力アームに駆動力を伝えることができる位置であれば設置することができる。そのため、該駆動機構を、該出力アームに駆動力を伝えることができる位置の範囲内で、連結部から離して設けることができる。
本発明の可変動弁機構9は、同一軸線上に並べて揺動可能に支持された、回転カム10に当接する入力アーム21とバルブ7に当接する出力アーム26とを含むロッカアーム20と、入力アーム21と出力アーム26とを相互に相対揺動不能に連結した連結状態とその連結を解除した非連結状態との間で切換を行う切換機構40とを含み構成され、該切換によりバルブ7の開閉量を変更する。
詳しくは、入力アーム21と出力アーム26とは、先部に貫通孔状の支持穴31を備えたラッシュアジャスタ30の該支持穴31に挿入されることによって上記軸線上に軸線方向Hへ相対変位可能に支持されたロッカシャフト20xに、揺動可能に支持されている。ここで、入力アーム21は、該入力アーム21に対するロッカシャフト20xの軸線方向Hへの相対変位を許容し、出力アーム26は、ロッカシャフト20xに対して軸線方向Hへ相対変位不能に構成されている。よって、出力アーム26は、ロッカシャフト20xと伴に軸線方向Hへ変位することによって、入力アーム21に隣接する隣接位置Bと該入力アーム21から軸線方向Hへ離間する離間位置Aとの間で変位可能となっている。また、入力アーム21は、回転カム10との当接部に、該回転カム10に回転可能に当接する入力ローラ23を備えている。
切換機構40は、出力アーム26を軸線方向Hへ駆動する駆動機構41と、出力アーム26が隣接位置Bに変位した際には、入力アーム21と出力アーム26とを相対揺動不能に連結し、出力アーム26が離間位置Aに変位した際には、該連結を解除する連結部46とを含み構成されている。駆動機構41は、入力アーム21の内部に設けられた、ロッカシャフト20xを軸線方向Hへ油圧で駆動する油圧室42と、ラッシュアジャスタ30及びロッカシャフト20xの内部を経由して設けられた、油圧室42に油圧を供給する油路43とを含み構成されている。連結部46は、入力ローラ23を軸支したローラシャフト23xの端部が入力アーム21の側面から出力アーム26側に突出してなる連結突起47と、出力アーム26に設けられた、該アームが隣接位置Bに配された際には連結突起47が挿入され、離間位置Aに配された際には該連結突起47が抜脱される連結穴48とを含み構成されている。
本実施例の図1〜図3に示す可変動弁機構9は、内燃機関の運転状況に応じてバルブの開閉量を段階的に変更する機構である。この可変動弁機構9は、本実施例では、複数あるシリンダ(図示略)のうちの半数のシリンダ5に対してのみ設けられており、各可変動弁機構9は、各シリンダ5に対して2本ずつ設けられた吸気用のバルブ7を駆動する。この可変動弁機構9は、内燃機関の回転に従い回転する回転カム10と、回転カム10とバルブ7との間に揺動可能に介装され、バルブ7を開く方向へ付勢するロッカアーム20と、バルブ7を閉じる方向へ付勢するバルブスプリング50と、ロッカアーム20の状態を切り換える切換機構40とを含み構成され、該切換により、バルブ7を回転カム10の回転に従い駆動する駆動状態とその駆動を停止する駆動停止状態との間で切換を行う。なお、図1においては、便宜上、回転カム10の図示を省略している。
回転カム10は、内燃機関が稼動するのに従って回転駆動されるカムシャフト10x上に形成されており、基本部分となるベース円部11と、該ベース円部11から突出したカムノーズ12とを含み構成されている。この回転カム10は、ロッカアーム20の上方に配されており、該回転カム10の外周面には、ロッカアーム20の入力ローラ23を押圧するカム面が形成されている。
ロッカアーム20は、2つのバルブ7を同時に駆動する2弁一体型のアームであって、同一軸線上に並べて揺動可能に支持された、回転カム10に当接する入力アーム21と、バルブ7に当接する一対の出力アーム26とからなる。
詳しくは、入力アーム21は、基端部に、ロッカシャフト20xに軸支されるための貫通穴状の支点穴22を備え、先端部に、回転カム10に回転可能に当接する入力ローラ23を備えている。その入力ローラ23は、上記軸線の長さ方向である軸線方向Hに延びるローラシャフト23xに、ベアリング24を介して支持されている。この入力アーム21とシリンダヘッド6との間には、該入力アーム21を回転カム10に付勢するロストモーションスプリング25が取り付けられている。そして、このロストモーションスプリング25が取り付けられたことによって、入力アーム21のシリンダヘッド6に対する軸線方向Hへの変位が規制されている。
また、出力アーム26は、入力アーム21の両側に一つずつ配されており、基端部に、ロッカシャフト20xに軸支されるための貫通穴状の支点穴27を備え、先端部に、両出力アーム26の相互間を跨いで軸線方向Hに延びる、両出力アーム26に共通の一本の出力シャフト28を備え、その出力シャフト28の両側の端部28eが、一対のバルブ7のステムエンド7eにそれぞれ当接している。詳しくは、各ステムエンド7eには、キャップ状のパッド8がそれぞれ取り付けられており、出力シャフト28は、両バルブ7の相互間を跨ぐ形で両バッド8の上面に当接している。この出力シャフト28は、該出力シャフト28を除く出力アーム26の本体部分に対しては、該出力シャフト28に対する軸線方向Hへの相対変位を許容している。その一方、該出力シャフト28は、バルブ7に当接する両側の端部28eの径が、中程部28cよりも小さくなっており、中程部28cの両側の端面に、両側のパッド8の側面が当接することによって、該出力シャフト28のバルブ7に対する軸線方向Hへの相対変位が規制される仕組みとなっている。なお、この出力シャフト28は、長さの異なるものに交換可能となっており、バルブピッチの違う他の内燃機関に対しても容易に対応可能となっている。
以上に示したロッカアーム20は、次のようにして、回転カム10とバルブ7との間に支持されている。すなわち、ロッカアーム20を軸線方向Hに跨ぐ該ロッカアーム20の両側には、上部(先部)に貫通孔状の支持穴31を備えた上部リング型の油圧式のラッシュアジャスタ30がそれぞれ設けられている。その両ラッシュアジャスタ30の両支持穴31に、それぞれ互いに異なるロッカシャフト20xが該支持穴31の貫通方向へ相対変位可能に挿入されるとともに、一方のロッカシャフト20xが入力アーム21の支点穴22と一方の出力アーム26の支点穴27とに跨って挿入され、他方のロッカシャフト20xが、入力アーム21の支点穴22と他方の出力アーム26の支点穴27とに跨って挿入されることによって、入力アーム21と出力アーム26とが、上記の通り、同一軸線上に並べて揺動可能に支持されている。その入力アーム21は、該入力アーム21の支点穴22にロッカシャフト20xが該支点穴22の貫通方向へ相対変位可能に挿入されることによって、該ロッカシャフト20xに該入力アーム21に対する軸線方向Hへの相対変位を許容している。その一方、出力アーム26は、該出力アーム26の支点穴27にロッカシャフト20xが挿入された後、該シャフトが圧入により結合されることによって、該ロッカシャフト20xと一体化されている。よって、該出力アーム26は、ロッカシャフト20xと伴に一体的に軸線方向Hへ変位することによって、入力アーム21に隣接する隣接位置Bと該入力アーム21から軸線方向Hへ離間する離間位置Aとの間で変位可能となっている。
切換機構40は、入力アーム21と出力アーム26とを相互に相対揺動不能に連結した連結状態とその連結を解除した非連結状態との間で切換を行う機構であって、可変動弁機構9は、該切換により前述の駆動状態と駆動停止状態との間で切換を行う。この切換機構40は、出力アーム26を軸線方向Hへ駆動する駆動機構41と、出力アーム26が隣接位置Bに配された際には、該出力アーム26を入力アーム21に連結し、出力アーム26が離間位置Aに配された際には、該連結を解除する連結部46とを含み構成されている。
駆動機構41は、出力アーム26を油圧で離間位置Aへ駆動することによって非連結状態とし、該油圧を緩めスプリングの復元力で隣接位置Bへ駆動することによって連結状態とする。詳しくは、この駆動機構41は、入力アーム21の支点穴22の両側の開口が、両ロッカシャフト20xにより両側から閉塞されることによって入力アーム21の内部に設けられた、ロッカシャフト20xを離間位置A側へ油圧で付勢する油圧室42と、シリンダヘッド6、ラッシュアジャスタ30及びロッカシャフト20xの内部を経由して設けられた、油圧室42に油圧を供給する油路43と、出力アーム26とラッシュアジャスタ30との間に介装された、出力アーム26を隣接位置B側へ復元力で付勢するスプリング44とを含み構成されている
連結部46は、入力ローラ23を軸支したローラシャフト23xの端部が入力アーム21の側面から出力アーム26側に突出してなる連結突起47と、出力アーム26に貫設された、該出力アーム26が隣接位置Bに配された際には連結突起47が挿入され、離間位置Aに配された際には該連結突起47が抜脱される貫通穴状の連結穴48とを含み構成されている。
以上に示した可変動弁機構9の様子を、(1)内燃機関の低速回転時 と(2)内燃機関の高速回転時 とに分けて以下に説明する。
(1)内燃機関の低速回転時
このとき、図1(a)及び図2(a)に示すように、油圧室42内の油圧が増加することによって、該油圧で、出力アーム26がロッカシャフト20xと一体的にスプリング44の復元力に抗して離間位置Aへ駆動される。このとき、連結突起47が連結穴48から抜脱されることによって、非連結状態となり、入力アーム21と出力アーム26とが相対揺動可能となる。そのため、このとき、入力アーム21は、図3(a)及び(b)に示すように、回転カム10の回転に従い、出力アーム26から独立して揺動する。そのため、この非連結状態の時には、バルブ7は駆動停止状態となり、よって、該可変動弁機構9が設置されている半数のシリンダ5には、吸気が行われることはなく、残り半数のシリンダのみからの出力によって内燃機関が稼動する。
(2)内燃機関の高速回転時
このとき、図1(b)及び図2(b)に示すように、油圧室42内の油圧が減少することによって、出力アーム26がロッカシャフト20xと一体的にスプリング44の復元力によって隣接位置Bへ押し返される。このとき、連結突起47が連結穴48に挿入されることによって、連結状態となり、入力アーム21と出力アーム26とが相対揺動不能となる。そのため、このとき、入力アーム21と出力アーム26とは、図3(c)及び(d)に示すように、回転カム10の回転に従い一体的に揺動し、出力アーム26の出力シャフト28でバルブ7を下方へ押圧して駆動する。そのため、この連結状態の時には、該可変動弁機構9が設置されているシリンダ5にも吸気が行われるようになり、全てのシリンダからの出力によって内燃機関が稼動する。
本実施例によれば、駆動機構41は、連結部46を直接駆動するものではなく、出力アーム26を駆動することによって該連結部46による入力アーム21と出力アーム26との連結及びその解除を行うものであるため、該駆動機構41は、例え連結部46には駆動力を直接伝えることはできなくても、出力アーム26に駆動力を伝えることができる位置であれば設置することができる。そのため、上記のように、駆動機構41を連結部46からロッカアーム20の基端側に離して設けることが可能となっている。そして、このように駆動機構41をロッカアーム20の基端側に離して設けることによって、油路43及び油圧室42をロッカアーム20の先端側にまで引くことによって生じる不利益をなくしている。
また、本実施例では、ラッシュアジャスタ30があるためバルブクリアランスの調整が不要となっている。また、それに加え、該ラッシュアジャスタ30は、上部の支持穴31にロッカシャフト20xを支持する構造となっているため、上にロッカアームを載せるだけの一般的な上部半球型のラッシュアジャスタを使用した場合に比べて、ロッカアーム20がラッシュアジャスタ30からばらけ難く、また、ロッカアーム20は幅方向へ傾き難くなっている。また、更に、出力アーム26がロッカシャフト20xに、該シャフトと伴に軸線方向Hへ変位可能に支持されることによって、該出力アーム26を該軸線方向Hへ変位可能に支持する支持構造が簡単に実現されている。
また、本実施例では、駆動機構41の油路43が、油圧式のラッシュアジャスタ30の内部を経由しているため、該切換機構40のための油路43とラッシュアジャスタ30のための油路との間での油路の共有化が可能な範囲内で極力図られ、このことから、可変動弁機構9の構造が簡単になっている。
なお、本発明は前記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で変更して具体化することもでき、例えば、次の変更例1,2のように変更してもよい。
[変更例1]
非連結状態の時に入力アーム21が出力アーム26に対して相対揺動可能となるストロークを制限するストッパ等をロッカアーム20に設けることによって、図4(a)及び(b)に示すように、非連結状態の時にも、バルブ7の駆動を完全に停止するのではなく、連結状態に比べて小さいリフト量でバルブ7を駆動するようにしてもよい。
[変更例2]
ロッカアーム20の代わりに、図4(c)に示すように、長さ方向中間部が揺動可能に支持され、先端部がバルブ7に当接する出力アーム62と、該出力アーム62の揺動軸と同じ軸線上に並べて揺動可能に支持され、後端部に入力ローラ23を備えた入力アーム61とからなるロッカアーム60を設け、入力ローラ23の側方に、連結部46を設け、入力アーム61の揺動中心部に、出力アーム62を該軸線の長さ方向へ駆動する駆動機構を設けてもよい。なお、このとき、入力ローラ23は、その下方に設けられた回転カム10によって下方から押圧され駆動されることとなる。
[変更例3]
出力シャフト28の両端部28eの径自体を、中程部28cよりも小さくする代わりに、図4(d)に示すように、両端部28eにおけるパッド8と当接する側の外周面を、平面状に凹ましてもよい。なお、このときも、実施例と同様、中程部28cの両側の端面に、両側のパッド8の側面が当接することによって、出力シャフト28のバルブ7に対する軸線方向Hへの相対変位が規制されることとなる。
実施例において、(a)は入力アームと出力アームとが非連結状態の時の様子を示す斜視図、(b)は連結状態の時の様子を示す斜視図である。 同実施例において、(a)は入力アームと出力アームとが非連結状態の時の様子を示す平面断面図、(b)は連結状態の時の様子を示す平面断面図である。 同実施例において、(a)及び(b)は入力アームと出力アームとが非連結状態の時の様子を示す側面図、(c)及び(d)は連結状態の時の様子を示す側面図である。 (a)及び(b)は変更例1の可変動弁機構を示す側面図、(c)は変更例2の可変動弁機構を示す側面図、(d)は変更例3の可変動弁機構を示す斜視図である。 従来例1の可変動弁機構を示す斜視図である。 従来例2の可変動弁機構を示す斜視図である。
符号の説明
7 バルブ
9 可変動弁機構
10 回転カム
20 ロッカアーム
20x ロッカシャフト
21 入力アーム
23 入力ローラ
23x ローラシャフト
26 出力アーム
30 ラッシュアジャスタ
40 切換機構
41 駆動機構
42 油圧室
43 油路
46 連結部
47 連結突起
48 連結穴
A 離間位置
B 隣接位置
H 軸線方向

Claims (4)

  1. 同一軸線上に並べて揺動可能に支持された、回転カムに当接する入力アームとバルブに当接する出力アームとを含むロッカアームと、前記入力アームと前記出力アームとを相互に相対揺動不能に連結した連結状態とその連結を解除した非連結状態との間で切換を行う切換機構とを含み構成され、該切換により前記バルブの開閉量を変更する可変動弁機構において、
    前記出力アームは、前記入力アームに隣接する隣接位置と該入力アームから軸線方向へ離間する離間位置との間で変位可能に構成され、
    前記切換機構は、前記出力アームを前記軸線方向へ駆動する駆動機構と、前記出力アームが前記隣接位置に変位した際には、前記入力アームと前記出力アームとを前記相対揺動不能に連結し、前記出力アームが前記離間位置に変位した際には、該連結を解除する連結部とを含み構成されたことを特徴とする可変動弁機構。
  2. 前記入力アームと前記出力アームとは、先部に貫通孔を備えたラッシュアジャスタの該貫通孔に挿入されることによって前記軸線上に支持されたロッカシャフトに、前記揺動可能に支持された請求項1記載の可変動弁機構。
  3. 前記ロッカシャフトは、前記軸線方向へ変位可能に構成され、前記入力アームは、該入力アームに対する前記ロッカシャフトの前記軸線方向への相対変位を許容し、前記出力アームは、前記ロッカシャフトに対して前記軸線方向へ相対変位不能に構成され、
    前記駆動機構は、前記入力アームの内部に設けられた、前記ロッカシャフトを前記軸線方向へ油圧で駆動する油圧室と、前記ラッシュアジャスタ及び前記ロッカシャフトの内部を経由して設けられた、前記油圧室に前記油圧を供給する油路とを含み構成された請求項2記載の可変動弁機構。
  4. 前記入力アームは、前記回転カムとの当接部に、該回転カムに回転可能に当接する入力ローラを備え、
    前記連結部は、前記入力ローラを軸支したローラシャフトの端部が、前記入力アームの側面から前記出力アーム側に突出してなる連結突起と、前記出力アームに設けられた、該出力アームが前記隣接位置に変位した際には前記連結突起が挿入され、前記離間位置に変位した際には該連結突起が抜脱される連結穴とを含み構成された請求項1〜3のいずれか一項に記載の可変動弁機構。
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