JP2018194416A - 工具検査装置、加工機械、加工機械の工具検査方法 - Google Patents

工具検査装置、加工機械、加工機械の工具検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】構造の複雑化や装置コストの上昇を抑えつつ、工具を加工機械に取り付けたままの状態で工具を検査して加工機械の稼働率を高める。【解決手段】加工機械10の加工ヘッド12に取り付けられた状態の工具100を検査する工具検査装置20であって、工具100の検査部位を撮像する撮像部21と、加工ヘッド12を撮像部21における撮像方向に交差する方向に沿って移動させたときに、加工ヘッド12に取り付けられた工具100に追従させて撮像部21を回転させる撮像部回転機構22と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、工具検査装置、加工機械、加工機械の工具検査方法に関する。
加工機械で用いる、例えばエンドミル等の工具は、使用しているうちに、その刃面に欠けや摩耗等が生じる場合がある。工具の刃面に欠けや摩耗があると、加工対象物の加工面に傷がついたり、加工精度の低下が生じる。したがって、このような工具は、刃面を適宜タイミングで点検し、欠けや摩耗等が生じていた場合には、工具を交換したり、刃面を研磨したりする必要がある。
例えば、特許文献1には、加工機械から取り外した工具を、専用の検査装置で検査する工程が開示されている。この検査装置は、工具をスピンドルに取り付け、スピンドルとともに工具を回転させながら、カメラで工具の刃面を撮像することで、刃面の検査を行う。
特許第3592990号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたような構成においては、工具の刃面の検査を専用の検査装置で行うため、検査に際しては、工具を加工機械から取り外す必要がある。このため、工具の検査を行っている間、加工機械で工具を用いた加工を行うことができない。また、検査後には、工具を加工機械に装着する必要がある。このように、工具の加工機械への脱着に手間がかかり、その結果、加工機械の稼働率が低下してしまう。
これに対し、工具を加工機械に取り付けたままの状態で、工具の刃面を撮像することで、刃面の検査を行うことも考えられる。しかし、加工機械で用いられる工具の外径は様々に異なる。したがって、加工機械に工具を取り付けたまま、工具の刃面を撮像しようとすると、撮像装置から刃面までの距離が、工具の外径に応じて変わることになる。このため、工具の刃面を撮像する撮像装置においては、外径が様々に変わり得る複数種の工具の刃面に対し、それぞれピントを合わせる必要がある。
また、撮像装置において、外径が様々に変わり得る工具の刃面にピントを合わせる他の手法として、撮像装置に、ピントを調整するための焦点距離調整機構を備える構成がある。この構成によれば、撮像装置を移動させることなく、様々な外径を有した工具の刃面にピントを合わせることができる。しかし、撮像装置にこのような焦点距離調整機構を備えると構造の複雑化、装置コストの上昇を招く。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、構造の複雑化や装置コストの上昇を抑えつつ、工具を加工機械に取り付けたままの状態で工具を検査して加工機械の稼働率を高めることができる工具検査装置、加工機械、加工機械の工具検査方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明の第一の態様では、加工機械の加工ヘッドに取り付けられた状態の工具を検査する工具検査装置であって、前記工具を撮像する撮像部と、前記加工ヘッドを前記撮像部における撮像方向に交差する方向に沿って移動させたときに、前記加工ヘッドに取り付けられた前記工具に追従させて前記撮像部を回転させる撮像部回転機構と、を備える。
このような構成によれば、加工ヘッドを撮像部における撮像方向に交差する方向に移動させると、撮像部と加工ヘッドに取り付けられた工具との距離が変化する。これにより、加工ヘッドに取り付けられた工具を、撮像部の焦点距離に合わせた位置に移動させることができる。したがって、撮像部を移動させる機構や、撮像部に焦点距離調整機構を備えることなく、撮像部において、様々な外径を有した工具にピントを合わせることができる。
また、加工ヘッドの移動によって、撮像部で撮像する撮像画において、工具が移動する。そこで、撮像部回転機構によって、工具の移動に追従させて撮像部を回転させることで、撮像画中における工具の位置を、工具の検査に適した位置に調整することができる。
このようにして、様々な外径を有した工具にピントを合わせて撮像部における撮像を行い、工具の検査を行うことが可能となる。
本発明の第二の態様では、加工機械は、加工対象物を支持する支持部と、前記支持部に対向して設けられ、前記加工対象物に対して所定の加工を施す工具を保持する加工ヘッドと、前記加工ヘッドを前記支持部の表面に沿った方向に移動させるヘッド移動機構と、前記工具を撮像する撮像部と、前記加工ヘッドを前記撮像部における撮像方向に交差する方向に沿って移動させたときに、前記加工ヘッドに取り付けられた前記工具に追従させて前記撮像部を回転させる撮像部回転機構と、を備える。
このような構成の加工機械によれば、加工ヘッドを撮像部における撮像方向に交差する方向に移動させると、撮像部と加工ヘッドに取り付けられた工具との距離が変化する。これにより、加工ヘッドに取り付けられた工具を、撮像部の焦点距離に合わせた位置に移動させることができる。したがって、撮像部を移動させる機構や、撮像部に焦点距離調整機構を備えることなく、撮像部において、様々な外径を有した工具にピントを合わせることができる。
また、加工ヘッドの移動によって、撮像部で撮像する撮像画において、工具が移動する。そこで、撮像部回転機構によって、工具の移動に追従させて撮像部を回転させることで、撮像画中における工具の位置を、工具の検査に適した位置に調整することができる。
このようにして、様々な外径を有した工具にピントを合わせて撮像部における撮像を行い、工具の検査を行うことが可能となる。
本発明の第三の態様では、上記第二の態様において、前記ヘッド移動機構の動作を制御する制御部を備える。前記制御部は、前記加工ヘッドに保持された前記工具の外周面が、前記撮像部から前記撮像部の焦点距離に合致する位置に配置されるよう、前記加工ヘッドを移動させてもよい。
このような構成によれば、制御部によって加工ヘッドを移動させることで、加工ヘッドに保持された工具の外周面が、撮像部の焦点距離の合致する位置に合わせて配置される。これにより、撮像部において、工具の外周面に自動的にピントを合わせることが可能となる。
本発明の第四の態様では、上記第三の態様において、前記制御部は、前記撮像部で撮像した撮像画において前記工具が予め定めた所定位置に位置するよう、前記撮像部回転機構で前記撮像部を回転させてもよい。
このように構成することで、撮像画中における工具の位置を、工具の検査に適した位置に、自動的に調整することができる。
本発明の第五の態様によれば、上記第四の態様において、前記工具に光を照射する照明部をさらに備え、前記制御部は、前記撮像画において前記工具が前記照明部における光の照射方向正面に位置するよう、前記撮像部回転機構で前記撮像部を回転させてもよい。
このような構成によれば、工具を、撮像部においてピントが合う位置に配置し、かつ、照明部の光を正面から照射した状態で、撮像することができる。これにより、工具の検査を、条件の整った状態で行うことができ、検査を確実に行うことができる。
本発明の第六の態様によれば、上記第三から第五の態様において、前記加工ヘッドを前記工具の中心軸回りに回転させるヘッド回転機構を備え、前記制御部は、前記工具の前記中心軸回りの向きが、予め定めた向きとなるよう、前記ヘッド回転機構の動作を制御してもよい。
このように構成することで、工具を中心軸回りに回転させて、検査すべき部位を撮像部に向けて、検査を行うことができる。
本発明の第七の態様によれば、上記第六の態様において、前記工具の形状が、予め記憶された特定方向から見たときの前記工具の外形形状に合致しているか否かを判定する判定部をさらに備え、前記制御部は、前記工具の前記中心軸回りの向きを、特定方向から見たときの前記外形形状に対応した向きとなるよう、前記ヘッド回転機構の動作を制御してもよい。
このような構成によれば、工具の向きを、予め記憶された、特定方向から見たときの工具の外形形状に合わせた状態で、工具の検査を行うことができる。
本発明の第八態様によれば、第二から第七の態様において、前記撮像部回転機構は、前記工具に追従させて前記撮像部を直線的に移動させる直進機構を有していてもよい。
このような構成によれば、撮像部が直線的に移動可能であることで、撮像部において、工具の外周面にさらに容易にピントを合わせることが可能となる。
本発明の第九態様によれば、第二態様の加工機械における工具の検査方法であって、前記工具を保持する前記加工ヘッドを、前記撮像部における撮像方向に交差する方向に移動させ、前記工具の外周面と前記撮像部との間隔を前記撮像部の焦点距離に合わせる工程と、前記撮像部を、前記加工ヘッドに取り付けられた前記工具の移動に追従させて回転させる工程と、前記撮像部で前記工具を撮像する工程と、前記撮像部で撮像した撮像画に基づき、前記工具の検査を行う工程と、を備える。
このような構成によれば、加工ヘッドに取り付けられた工具を、撮像部の焦点距離に合わせた位置に移動させることができる。したがって、撮像部を移動させる機構や、撮像部に焦点距離調整機構を備えることなく、撮像部において、様々な外径を有した工具にピントを合わせることができる。
また、加工ヘッドの移動によって、撮像部で撮像する撮像画において、工具が移動する。そこで、撮像部回転機構によって、工具の移動に追従させて撮像部を回転させることで、撮像画中における工具の位置を、工具の検査に適した位置に調整することができる。
このようにして、様々な外径を有した工具にピントを合わせて撮像部における撮像を行い、工具の検査を行うことが可能となる。
本発明の第十の態様によれば、第九の態様において、前記撮像部を、前記加工ヘッドに取り付けられた前記工具の移動に追従させて直線的に移動させる工程をさらに備えてもよい。
このような構成によれば、撮像部が直線的に移動可能であることで、撮像部において、工具の外周面に、さらに容易にピントを合わせることが可能となる。
本発明に係る工具検査装置、加工機械、加工機械の工具検査方法によれば、構造の複雑化や装置コストの上昇を抑えつつ、工具を加工機械に取り付けたままの状態で工具を検査して加工機械の稼働率を高めることができる。
本発明の実施形態に係る工具検査装置、加工機械の概略構成を示す正面図である。 上記加工機械の加工ヘッド及び工具検査装置を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る加工機械の工具検査方法の流れを示すフローチャートである。 上記加工機械において、加工ヘッドをスライド移動させた状態を示す平面図である。 上記加工ヘッドをスライド移動させた状態での撮像画における工具の位置の例を示す図である。 上記加工機械において、工具検査装置の撮像部を回転させ、工具を保持した加工ヘッドに向けた状態を示す平面図である。 上記撮像部を回転させた状態での撮像画における工具の位置の例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る工具検査装置、加工機械、加工機械の工具検査方法を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る工具検査装置、加工機械の概略構成を示す正面図である。図2は、上記加工機械の加工ヘッド及び工具検査装置を示す平面図である。図3は、本発明の実施形態に係る加工機械の工具検査方法の流れを示すフローチャートである。図4は、上記加工機械において、加工ヘッドをスライド移動させた状態を示す平面図である。図5は、上記加工ヘッドをスライド移動させた状態での撮像画における工具の位置の例を示す図である。図6は、上記加工機械において、工具検査装置の撮像部を回転させ、工具を保持した加工ヘッドに向けた状態を示す平面図である。図7は、上記撮像部を回転させた状態での撮像画における工具の位置の例を示す図である。
図1に示すように、加工機械10は、支持部11と、加工ヘッド12と、ヘッド回転機構13と、ヘッド移動機構14と、工具検査装置20と、制御部15(図2参照)と、を備える。
支持部11は、加工対象物Wを支持する。この実施形態では、支持部11は、その上面の支持面11aで加工対象物Wを支持するものとするが、支持部11における加工対象物Wの支持方法や支持方向について限定するものではない。
加工ヘッド12は、加工対象物Wを加工するための工具100を保持する。工具100は、円柱状あるいは円盤状をなし、その外周面100sに加工対象物Wを切削する刃部を有している。このような工具100としては、例えば、エンドミル、カッター、各種のフライス等がある。
加工ヘッド12は、支持部11に支持される加工対象物Wに対向して配置される。加工ヘッド12は、工具100の先端部100bを加工対象物W側に対向させた状態で、基端部100aを保持する。加工ヘッド12は、工具100の基端部100aを着脱可能に保持する。これにより、加工ヘッド12は、加工内容や加工対象物Wの材質等に応じて、複数種の工具100が、適宜選択的に装着できるようになっている。
ヘッド回転機構13は、工具100を保持した加工ヘッド12を、工具100の中心軸Ct回りに回転させる。ヘッド回転機構13は、加工ヘッド12を回転させるモータ(図示無し)と、加工ヘッド12の回転方向(周方向)における位置を検知するエンコーダ(図示無し)を備えている。ヘッド回転機構13は、モータの動作が制御部15により制御されることで、工具100の回転のON/OFFや回転速度が制御される。
ヘッド移動機構14は、加工ヘッド12を、支持部11に対して相対的に移動させる。ヘッド移動機構14は、固定状態の支持部11に対し、加工ヘッド12を移動させる構成であってもよいし、固定状態の加工ヘッド12に対し、支持部11を移動させる構成であってもよい。このようなヘッド移動機構14の詳細な構成については、何ら限定するものではない。一例を挙げると、本実施形態では、ヘッド移動機構14は、固定状態の支持部11に対し、加工ヘッド12を、支持部11の支持面11aに沿って互いに直交する2方向(X方向、Y方向)と、支持面11aに直交して支持面11aに接離する方向(Z方向)の、計3方向に移動させるものとする。このような、ヘッド移動機構14は、基台(図示無し)上にY方向に沿って移動可能に設けられたフレーム16と、フレーム16に対し、X方向に移動可能に支持されたサブフレーム17と、サブフレーム17に対し、Z方向に移動可能に設けられて加工ヘッド12を支持するヘッド支持部18と、を備える。
また、ヘッド移動機構14は、工具100を保持する加工ヘッド12を、支持面11aに直交する方向に対して傾動させるようにしてもよい。
上記ヘッド支持部18は、サブフレーム17に対し、X方向に沿ってスライド移動可能に設けられている。これにより、ヘッド支持部18に支持された加工ヘッド12を、X方向にスライド移動することができる。ヘッド支持部18には、加工ヘッド12で保持した工具100によって加工対象物Wに形成された穴の内径を計測する穴径検査装置25を設けることもできる。穴径検査装置25は、工具100によって穴を形成した後、ヘッド支持部18をサブフレーム17に対してX方向にスライドさせて、形成した穴の鉛直上方に配置した状態で、穴径の検査を行う。
工具検査装置20は、加工ヘッド12に取り付けられた状態の工具100を検査する。図1、図2に示すように、工具検査装置20は、撮像部21と、撮像部回転機構22と、照明部23と、判定部24と、を備える。
撮像部21は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子21aと、レンズ21bとを有し、加工ヘッド12に取り付けられた工具100を撮像する。撮像部21は、支持部11上に、撮像部回転機構22を介して設けられている。図2に示すように、撮像部21は、工具100に対し、Y方向にオフセットした位置に設けられている。
撮像部回転機構22は、撮像部21を、支持部11の支持面11aに直交するZ方向の軸周りに回転可能に支持する。撮像部回転機構22の動作は、制御部15によって制御される。
照明部23は、LED等の発光素子を有し、光を撮像部21の撮像方向Dpと略同じ方向に向かって照射する。この照明部23は、撮像部回転機構22により撮像部21が回転したときに、一体に回転する。
判定部24は、例えば制御部15の一部として機能的に実現される。判定部24は、撮像部21で撮像した撮像画P(図7参照)に基づき、工具100の外周面100sの刃部に、摩耗や欠け等が生じていないかを検査する。
判定部24は、予め、加工ヘッド12に装着される複数種類の工具100について、工具100の設計データ(CADデータ等)に基づく、特定方向から見たときの工具100の外形形状データを有している。判定部24は、撮像画Pにおける工具100の刃部の形状と、外形形状データとを、適宜の画像処理方法で比較し、刃部の形状(寸法)が、外形形状データに対し、予め定めた範囲内にあるか否かを判定する。
次に、上記したような加工機械10における、工具100の検査方法について説明する。
加工機械10においては、制御部15に予め設定されたコンピュータプログラムに基づいて、以下に示すような工具100の検査処理を自動的に実行する。
図3に示すように、工具100を検査するには、まず、制御部15の制御により、工具100を支持する加工ヘッド12を、撮像部21における撮像方向Dpに交差する方向にスライド移動させ、工具100の外周面100sと撮像部21との間隔を撮像部21の焦点距離に合わせる(工程S1)。
これには、図4に示すように、加工ヘッド12を支持するヘッド支持部18を、サブフレーム17に対し、X方向に沿ってスライドさせる。撮像部21は、工具100からY方向にオフセットした位置に設けられているので、ヘッド支持部18がX方向にスライドすることで、加工ヘッド12は、撮像部21における撮像方向Dpに交差する方向に移動することになる。これにより、撮像部21と加工ヘッド12に取り付けられた工具100との距離が変化する。
ここで、制御部15は、加工ヘッド12に取り付けられている工具100の種類に応じた工具100の外径の寸法データを記憶している。制御部15は、工具100の外径の寸法データに基づき、工具100の外周面100sと撮像部21との間隔が、撮像部21の焦点距離(ピントが合う距離)となるように、ヘッド支持部18をスライドさせる。
工程S1において、加工ヘッド12をX方向に移動させた結果、図5に示すように、工具100は、撮像部21における撮像画Pの中心位置Cpから、左右方向のいずれかにオフセットしている。その結果、撮像部21で撮像する撮像画Pにおいて、工具100の位置が、左右方向の中心位置Cpからずれている。
そこで、制御部15は、撮像部回転機構22により、撮像部21を、加工ヘッド12に取り付けられた工具100の移動に追従させて回転させる(工程S2)。
撮像部回転機構22における撮像部21の回転を行うには、制御部15は、工程S1にいてX方向にスライドさせたヘッド支持部18の移動量等に基づいて、撮像画Pにおける工具100の左右方向へのオフセット方向及びオフセット寸法を推定する。図6に示すように、制御部15は、推定したオフセット方向及びオフセット寸法に応じて、撮像部回転機構22により、撮像部21を回転させる。
撮像部21の回転後、制御部15は、撮像部21により撮像される撮像画Pを画像処理することで、撮像画Pにおける工具100の位置が、左右方向の中心位置Cpに合致しているかどうかを確認する。工具100の位置が左右方向の中心位置Cpに合致していない場合、制御部15は、撮像部回転機構22により、撮像部21を再度回転させて、撮像部21の向きを微調整する。
このようにして、図7に示すように、工具100が、撮像部21で撮像する撮像画Pの左右方向の中心位置Cpに位置することになる。
なお、この工程S2において、撮像部21を、加工ヘッド12に取り付けられた工具100の移動に追従させて回転させる動作は、工程S1と並行して行うこともできる。すなわち、工程S1において、加工ヘッド12がX方向に移動する動作と並行して、加工ヘッド12を回転させるようにしてもよい。
次に、制御部15は、ヘッド回転機構13により、工具100の中心軸Ct回りの向きが、予め定めた向きとなるよう、ヘッド回転機構13により、加工ヘッド12を回転させる(工程S3)。これにより、工具100を中心軸Ct回りに回転させて、判定部24に記憶された、特定方向から見たときの工具100の外形形状に合わせて、工具100を特定方向に向けるようにする。
次に、制御部15は、撮像部21で工具100を撮像する(工程S4)。
撮像部21で撮像画Pを撮像するときには、制御部15は、照明部23により、工具100に向けて光を照射する。このとき、工具100は、撮像部21で撮像する撮像画Pの左右方向の中心位置Cpに位置しているので、照明部23による光は、撮像部21から見て正面から照射される。
この後、制御部15は、特定方向に向けた工具100が撮像画Pの中心位置Cpに位置した状態で撮像部21により撮像した撮像画Pに基づき、工具100の検査を行う(工程S5)。
これには、制御部15の判定部24は、撮像画Pに撮像された工具100の形状が、予め記憶された工具100の設計データに基づく外形形状に合致しているか否かを、適宜の画像処理手法を用いて判定する。
判定部24は、その判定結果を、モニタ等の出力手段において出力することができる。これにより、加工機械10のオペレータは、工具100の検査判定結果が「否」であった場合、工具100を加工ヘッド12から取り外し、新たな工具100に交換する。
上述したような工具検査装置20、加工機械10、及び加工機械10の工具検査方法によれば、加工ヘッド12を撮像部21における撮像方向Dpに交差する方向に移動させる。これにより、加工ヘッド12に取り付けられた工具100を、撮像部21の焦点距離に合わせた位置に移動させることができる。したがって、撮像部21を移動させる機構や、撮像部21に焦点距離調整機構を備えることなく、撮像部21において、様々な外径を有した工具100にピントを合わせることができる。
また、撮像部回転機構22によって、工具100の移動に追従させて撮像部21を回転させることで、撮像画P中における工具100の位置を、工具100の検査に適した位置に調整することができる。
このようにして、様々な外径を有した工具100にピントを合わせて、撮像部21における撮像を行い、工具100の検査を行うことが可能となる。その結果、工具100を加工機械10に取り付けたままで工具100の検査を行って、工具100を用いる加工機械10の稼働率を高めることができる。また、撮像部21を移動させる機構や、撮像部21に焦点距離調整機構を備える必要がないことから、撮像部21を設けるのに必要なスペースが最小限ですみ、構造の複雑化や装置コストの上昇を抑えることができる。
また、制御部15によって加工ヘッド12を移動させることで、加工ヘッド12に保持された工具100の外周面100sが、撮像部21の焦点距離の合致する位置に合わせて配置される。これにより、撮像部21において、工具100の外周面100sに自動的にピントを合わせることが可能となる。
さらに、制御部15は、撮像部21で撮像した撮像画Pにおいて工具100が予め定めた所定位置(中心位置Cp)に位置するよう、撮像部回転機構22で撮像部21を回転させる。このように構成することで、撮像画P中における工具100の位置を、工具100の検査に適した位置に、自動的に調整することができる。
加えて、制御部15は、撮像画Pにおいて工具100が照明部23における光の照射方向正面に位置するよう、撮像部回転機構22で撮像部21を回転させる。このような構成によれば、工具100を、撮像部21においてピントが合う位置に配置し、かつ、照明部23の光を正面から照射した状態で、撮像することができる。これにより、工具100の検査を、条件の整った状態で行うことができ、検査を確実に行うことができる。
また、制御部15は、工具100の中心軸Ct回りの向きが、予め定めた向きとなるよう、ヘッド回転機構13の動作を制御する。このように構成することで、工具100を中心軸Ct回りに回転させて、検査すべき部位を撮像部21に向けて、検査を行うことができる。
また、制御部15は、工具100の中心軸Ct回りの向きを、予め記憶された、特定方向から見たときの工具100の外形形状に対応した向きとなるよう、ヘッド回転機構13の動作を制御する。このような構成によれば、工具100の向きを、特定方向から見たときの工具100の外形形状に合わせた状態で、工具100の検査を行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。即ち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、工具検査装置20において工具100を検査するための一連の工程を、制御部15の制御に基づいて自動的に行うようにしたが、これに限らない。上記したような一連の工程は、加工機械10のオペレータが、ヘッド移動機構14、ヘッド回転機構13、工具検査装置20を手動で操作することによって、実現することも可能である。
さらに、上記実施形態では、撮像部回転機構22が、直進機構22a(図1参照)を有していてもよい。この直進機構22aは、例えばX方向、及びY方向の少なくとも一方に撮像部21を直線的に移動させる機構である。このような直進機構22aが設けられていれば、撮像部21の工具100へのピント合わせがさらに容易になる。
10 加工機械
11 支持部
11a 支持面
12 加工ヘッド
13 ヘッド回転機構
14 ヘッド移動機構
15 制御部
16 フレーム
17 サブフレーム
18 ヘッド支持部
20 工具検査装置
21 撮像部
21a 撮像素子
21b レンズ
22 撮像部回転機構
22a 直進機構
23 照明部
24 判定部
25 穴径検査装置
100 工具
100a 基端部
100b 先端部
100s 外周面
Cp 中心位置
Dp 撮像方向
P 撮像画
W 加工対象物

Claims (10)

  1. 加工機械の加工ヘッドに取り付けられた状態の工具を検査する工具検査装置であって、
    前記工具を撮像する撮像部と、
    前記加工ヘッドを前記撮像部における撮像方向に交差する方向に沿って移動させたときに、前記加工ヘッドに取り付けられた前記工具に追従させて前記撮像部を回転させる撮像部回転機構と、
    を備える工具検査装置。
  2. 加工対象物を支持する支持部と、
    前記支持部に対向して設けられ、前記加工対象物に対して所定の加工を施す工具を保持する加工ヘッドと、
    前記加工ヘッドを前記支持部の表面に沿った方向に移動させるヘッド移動機構と、
    前記工具を撮像する撮像部と、
    前記加工ヘッドを前記撮像部における撮像方向に交差する方向に沿って移動させたときに、前記加工ヘッドに取り付けられた前記工具に追従させて前記撮像部を回転させる撮像部回転機構と、
    を備える加工機械。
  3. 前記ヘッド移動機構の動作を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記加工ヘッドに保持された前記工具の外周面が、前記撮像部から前記撮像部の焦点距離に合致する位置に配置されるよう、前記加工ヘッドを移動させることを特徴とする請求項2に記載の加工機械。
  4. 前記制御部は、前記撮像部で撮像した撮像画において前記工具が予め定めた所定位置に位置するよう、前記撮像部回転機構で前記撮像部を回転させる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の加工機械。
  5. 前記工具に光を照射する照明部をさらに備え、
    前記制御部は、前記撮像画において前記工具が前記照明部における光の照射方向正面に位置するよう、前記撮像部回転機構で前記撮像部を回転させる、
    請求項4に記載の加工機械。
  6. 前記加工ヘッドを、前記工具の中心軸回りに回転させるヘッド回転機構をさらに備え、
    前記制御部は、前記工具の前記中心軸回りの向きが、予め定めた向きとなるよう、前記ヘッド回転機構の動作を制御する、請求項3から5のいずれか一項に記載の加工機械。
  7. 前記工具の形状が、予め記憶された特定方向から見たときの前記工具の外形形状に合致しているか否かを判定する判定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記工具の前記中心軸回りの向きを、特定方向から見たときの前記外形形状に対応した向きとなるよう、前記ヘッド回転機構の動作を制御する、請求項6に記載の加工機械。
  8. 前記撮像部回転機構は、前記工具に追従させて前記撮像部を直線的に移動させる直進機構を有する請求項2から7のいずれか一項に記載の加工機械。
  9. 請求項2に記載の加工機械における工具の検査方法であって、
    前記工具を保持する前記加工ヘッドを、前記撮像部における撮像方向に交差する方向に移動させ、前記工具の外周面と前記撮像部との間隔を前記撮像部の焦点距離に合わせる工程と、
    前記撮像部を、前記加工ヘッドに取り付けられた前記工具の移動に追従させて回転させる工程と、
    前記撮像部で前記工具を撮像する工程と、
    前記撮像部で撮像した撮像画に基づき、前記工具の検査を行う工程と、
    を備える加工機械の工具の検査方法。
  10. 前記撮像部を、前記加工ヘッドに取り付けられた前記工具の移動に追従させて直線的に移動させる工程をさらに備える請求項9に記載の加工機械の工具の検査方法。
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