JP6872974B2 - 工具検査装置、加工機械、加工機械の工具検査方法 - Google Patents
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Description
本発明の第一の態様では、加工機械に設けられて所定方向に移動可能な加工ヘッドに取り付けられた状態の工具を検査する工具検査装置であって、前記加工ヘッドの移動により焦点距離に合う位置に移動した前記工具を撮像する撮像部と、前記焦点距離に合う位置に移動した前記工具が、前記撮像部で撮像する撮像画における前記工具の検査に適した位置となるように前記撮像部を回転させる撮像部回転機構と、を備える。
また、加工ヘッドの移動によって、撮像部で撮像する撮像画において、工具が移動する。そこで、撮像部回転機構によって、工具の移動に追従させて撮像部を回転させることで、撮像画中における工具の位置を、工具の検査に適した位置に調整することができる。
このようにして、様々な外径を有した工具にピントを合わせて撮像部における撮像を行い、工具の検査を行うことが可能となる。
また、加工ヘッドの移動によって、撮像部で撮像する撮像画において、工具が移動する。そこで、撮像部回転機構によって、工具の移動に追従させて撮像部を回転させることで、撮像画中における工具の位置を、工具の検査に適した位置に調整することができる。
このようにして、様々な外径を有した工具にピントを合わせて撮像部における撮像を行い、工具の検査を行うことが可能となる。
また、加工ヘッドの移動によって、撮像部で撮像する撮像画において、工具が移動する。そこで、撮像部回転機構によって、工具の移動に追従させて撮像部を回転させることで、撮像画中における工具の位置を、工具の検査に適した位置に調整することができる。
このようにして、様々な外径を有した工具にピントを合わせて撮像部における撮像を行い、工具の検査を行うことが可能となる。
図1は、本発明の実施形態に係る工具検査装置、加工機械の概略構成を示す正面図である。図2は、上記加工機械の加工ヘッド及び工具検査装置を示す平面図である。図3は、本発明の実施形態に係る加工機械の工具検査方法の流れを示すフローチャートである。図4は、上記加工機械において、加工ヘッドをスライド移動させた状態を示す平面図である。図5は、上記加工ヘッドをスライド移動させた状態での撮像画における工具の位置の例を示す図である。図6は、上記加工機械において、工具検査装置の撮像部を回転させ、工具を保持した加工ヘッドに向けた状態を示す平面図である。図7は、上記撮像部を回転させた状態での撮像画における工具の位置の例を示す図である。
図1に示すように、加工機械10は、支持部11と、加工ヘッド12と、ヘッド回転機構13と、ヘッド移動機構14と、工具検査装置20と、制御部15(図2参照)と、を備える。
加工ヘッド12は、支持部11に支持される加工対象物Wに対向して配置される。加工ヘッド12は、工具100の先端部100bを加工対象物W側に対向させた状態で、基端部100aを保持する。加工ヘッド12は、工具100の基端部100aを着脱可能に保持する。これにより、加工ヘッド12は、加工内容や加工対象物Wの材質等に応じて、複数種の工具100が、適宜選択的に装着できるようになっている。
また、ヘッド移動機構14は、工具100を保持する加工ヘッド12を、支持面11aに直交する方向に対して傾動させるようにしてもよい。
判定部24は、予め、加工ヘッド12に装着される複数種類の工具100について、工具100の設計データ(CADデータ等)に基づく、特定方向から見たときの工具100の外形形状データを有している。判定部24は、撮像画Pにおける工具100の刃部の形状と、外形形状データとを、適宜の画像処理方法で比較し、刃部の形状(寸法)が、外形形状データに対し、予め定めた範囲内にあるか否かを判定する。
加工機械10においては、制御部15に予め設定されたコンピュータプログラムに基づいて、以下に示すような工具100の検査処理を自動的に実行する。
これには、図4に示すように、加工ヘッド12を支持するヘッド支持部18を、サブフレーム17に対し、X方向に沿ってスライドさせる。撮像部21は、工具100からY方向にオフセットした位置に設けられているので、ヘッド支持部18がX方向にスライドすることで、加工ヘッド12は、撮像部21における撮像方向Dpに交差する方向に移動することになる。これにより、撮像部21と加工ヘッド12に取り付けられた工具100との距離が変化する。
ここで、制御部15は、加工ヘッド12に取り付けられている工具100の種類に応じた工具100の外径の寸法データを記憶している。制御部15は、工具100の外径の寸法データに基づき、工具100の外周面100sと撮像部21との間隔が、撮像部21の焦点距離(ピントが合う距離)となるように、ヘッド支持部18をスライドさせる。
撮像部回転機構22における撮像部21の回転を行うには、制御部15は、工程S1にいてX方向にスライドさせたヘッド支持部18の移動量等に基づいて、撮像画Pにおける工具100の左右方向へのオフセット方向及びオフセット寸法を推定する。図6に示すように、制御部15は、推定したオフセット方向及びオフセット寸法に応じて、撮像部回転機構22により、撮像部21を回転させる。
撮像部21の回転後、制御部15は、撮像部21により撮像される撮像画Pを画像処理することで、撮像画Pにおける工具100の位置が、左右方向の中心位置Cpに合致しているかどうかを確認する。工具100の位置が左右方向の中心位置Cpに合致していない場合、制御部15は、撮像部回転機構22により、撮像部21を再度回転させて、撮像部21の向きを微調整する。
このようにして、図7に示すように、工具100が、撮像部21で撮像する撮像画Pの左右方向の中心位置Cpに位置することになる。
なお、この工程S2において、撮像部21を、加工ヘッド12に取り付けられた工具100の移動に追従させて回転させる動作は、工程S1と並行して行うこともできる。すなわち、工程S1において、加工ヘッド12がX方向に移動する動作と並行して、加工ヘッド12を回転させるようにしてもよい。
撮像部21で撮像画Pを撮像するときには、制御部15は、照明部23により、工具100に向けて光を照射する。このとき、工具100は、撮像部21で撮像する撮像画Pの左右方向の中心位置Cpに位置しているので、照明部23による光は、撮像部21から見て正面から照射される。
これには、制御部15の判定部24は、撮像画Pに撮像された工具100の形状が、予め記憶された工具100の設計データに基づく外形形状に合致しているか否かを、適宜の画像処理手法を用いて判定する。
判定部24は、その判定結果を、モニタ等の出力手段において出力することができる。これにより、加工機械10のオペレータは、工具100の検査判定結果が「否」であった場合、工具100を加工ヘッド12から取り外し、新たな工具100に交換する。
また、撮像部回転機構22によって、工具100の移動に追従させて撮像部21を回転させることで、撮像画P中における工具100の位置を、工具100の検査に適した位置に調整することができる。
このようにして、様々な外径を有した工具100にピントを合わせて、撮像部21における撮像を行い、工具100の検査を行うことが可能となる。その結果、工具100を加工機械10に取り付けたままで工具100の検査を行って、工具100を用いる加工機械10の稼働率を高めることができる。また、撮像部21を移動させる機構や、撮像部21に焦点距離調整機構を備える必要がないことから、撮像部21を設けるのに必要なスペースが最小限ですみ、構造の複雑化や装置コストの上昇を抑えることができる。
加えて、制御部15は、撮像画Pにおいて工具100が照明部23における光の照射方向正面に位置するよう、撮像部回転機構22で撮像部21を回転させる。このような構成によれば、工具100を、撮像部21においてピントが合う位置に配置し、かつ、照明部23の光を正面から照射した状態で、撮像することができる。これにより、工具100の検査を、条件の整った状態で行うことができ、検査を確実に行うことができる。
例えば、上記実施形態では、工具検査装置20において工具100を検査するための一連の工程を、制御部15の制御に基づいて自動的に行うようにしたが、これに限らない。上記したような一連の工程は、加工機械10のオペレータが、ヘッド移動機構14、ヘッド回転機構13、工具検査装置20を手動で操作することによって、実現することも可能である。
11 支持部
11a 支持面
12 加工ヘッド
13 ヘッド回転機構
14 ヘッド移動機構
15 制御部
16 フレーム
17 サブフレーム
18 ヘッド支持部
20 工具検査装置
21 撮像部
21a 撮像素子
21b レンズ
22 撮像部回転機構
22a 直進機構
23 照明部
24 判定部
25 穴径検査装置
100 工具
100a 基端部
100b 先端部
100s 外周面
Cp 中心位置
Dp 撮像方向
P 撮像画
W 加工対象物
Claims (10)
- 加工機械に設けられて所定方向に移動可能な加工ヘッドに取り付けられた状態の工具を検査する工具検査装置であって、
前記加工ヘッドの移動により焦点距離に合う位置に移動した前記工具を撮像する撮像部と、
前記焦点距離に合う位置に移動した前記工具が、前記撮像部で撮像する撮像画における前記工具の検査に適した位置となるように前記撮像部を回転させる撮像部回転機構と、
を備える工具検査装置。 - 加工対象物を支持する支持部と、
前記支持部に対向して設けられ、前記加工対象物に対して所定の加工を施す工具を保持する加工ヘッドと、
前記加工ヘッドを所定方向に移動させるヘッド移動機構と、
前記加工ヘッドの移動により焦点距離に合う位置に移動した前記工具を撮像する撮像部と、
前記焦点距離に合う位置に移動した前記工具が、前記撮像部で撮像する撮像画における前記工具の検査に適した位置となるように前記撮像部を回転させる撮像部回転機構と、
を備える加工機械。 - 前記ヘッド移動機構の動作を制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記加工ヘッドに保持された前記工具の外周面が、前記撮像部から前記撮像部の焦点距離に合致する位置に配置されるよう、前記加工ヘッドを移動させることを特徴とする請求項2に記載の加工機械。 - 前記制御部は、前記撮像部で撮像した撮像画において前記工具が予め定めた所定位置に位置するよう、前記撮像部回転機構で前記撮像部を回転させる、
ことを特徴とする請求項3に記載の加工機械。 - 前記工具に光を照射する照明部をさらに備え、
前記制御部は、前記撮像画において前記工具が前記照明部における光の照射方向正面に位置するよう、前記撮像部回転機構で前記撮像部を回転させる、
請求項4に記載の加工機械。 - 前記加工ヘッドを、前記工具の中心軸回りに回転させるヘッド回転機構をさらに備え、
前記制御部は、前記工具の前記中心軸回りの向きが、予め定めた向きとなるよう、前記ヘッド回転機構の動作を制御する、請求項3から5のいずれか一項に記載の加工機械。 - 前記工具の形状が、予め記憶された特定方向から見たときの前記工具の外形形状に合致しているか否かを判定する判定部をさらに備え、
前記制御部は、前記工具の前記中心軸回りの向きを、特定方向から見たときの前記外形形状に対応した向きとなるよう、前記ヘッド回転機構の動作を制御する、請求項6に記載の加工機械。 - 前記撮像部回転機構は、前記工具に追従させて前記撮像部を直線的に移動させる直進機構を有する請求項2から7のいずれか一項に記載の加工機械。
- 請求項2に記載の加工機械における工具の検査方法であって、
前記工具を保持する前記加工ヘッドを、前記撮像部における撮像方向に交差する方向に移動させ、前記工具の外周面と前記撮像部との間隔を前記撮像部の焦点距離に合わせる工程と、
前記撮像部を、前記加工ヘッドに取り付けられた前記工具の移動に追従させて回転させる工程と、
前記撮像部で前記工具を撮像する工程と、
前記撮像部で撮像した撮像画に基づき、前記工具の検査を行う工程と、
を備える加工機械の工具の検査方法。 - 前記撮像部を、前記加工ヘッドに取り付けられた前記工具の移動に追従させて直線的に移動させる工程をさらに備える請求項9に記載の加工機械の工具の検査方法。
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