JP2018193218A - 給紙装置、給紙装置の制御方法及び画像形成システム - Google Patents

給紙装置、給紙装置の制御方法及び画像形成システム Download PDF

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Abstract

【課題】長尺紙と定型紙を切替えて使用する頻度が多い場合であっても利便性を向上させることができる給紙装置の制御方法を提供する。
【解決手段】用紙収納庫506開前の前処理において、シートサイズの設定が長尺サイズになっているか否か判定し(ステップS102)、判定の結果、長尺サイズが選択されている場合(ステップS102で「YES」)、リフト板507aと507bの高さが不一致であるか否か判定し(ステップS103)、リフト板507aと507bの高さが一致していない場合(ステップS103で「YES」)、リフト板507aと507bの高さを一致させる高さ一致処理を実施する(ステップS104)。
【選択図】 図4

Description

本発明は、用紙を供給する給紙装置、給紙装置の制御方法及び給紙装置を備えた画像形成システムに係り、長尺紙を使用する際の利便性を向上させることができる給紙装置、給紙装置の制御方法及び画像形成システムに関する。
近年、メディアの多様化に伴い、用紙給送方向の長さが所定長さ(例えばA3用紙の長さ)よりも長い長尺紙を大量に連続通紙できる画像形成装置の需要が高まっている。このような画像形成装置に適用される給紙装置として、長尺紙でない定型紙(非長尺紙)を使用する際は用紙収納庫を手前に引き出すことができ、長尺紙を使用する際は、用紙収納庫内の底板に長尺用の延長板を固定する構成の装置が提案されている(特許文献1)。このように底板に長尺紙用の延長板を固定する構成の給紙装置では、底板に延長板が固定されている間は、用紙収納庫の引き出し動作をロックすることによってユーザの誤操作に起因する装置の破損を防止する取扱いがなされている。
特開2016−653号公報
しかしながら、上記従来技術では、装置の破損を防止することはできるものの、非長尺紙を用いて画像を形成した後、長尺紙を用いて画像を形成する場合には、底板に延長板を固定して底板を延長する必要がある。また、長尺紙を用いて画像を形成した後、非長尺紙を用いて画像を形成する場合には、一度固定した延長板を取り外す必要がある。このため、非長尺紙と長尺紙とを切替えて使用する頻度が多い場合の利便性が低下するという問題がある。
本発明の目的は、長尺紙と非長尺紙を切替えて使用する頻度が多い場合であっても利便性を向上させることができる給紙装置、給紙装置の制御方法及び画像形成システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の給紙装置は、画像形成で使用される用紙を収納し、開閉可能な収納庫と、前記収納庫内の用紙を給送する給送手段と、前記収納庫に収納すべき、設定された用紙のサイズを取得する取得手段と、前記収納庫内に用紙の給送方向に並置するよう設けられ、それぞれ昇降可能な第1のリフト板及び第2のリフト板と、前記第1のリフト板及び第2のリフト板を昇降させる昇降手段と、前記取得手段により前記給送方向の長さが所定長さよりも長い長尺紙のサイズが設定されたことを取得した場合、前記第1のリフト板と前記第2のリフト板との高さを合わせるよう前記昇降手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、収納庫を開く前に、第1及び第2のリフト板の高さを合わせて長尺紙を積載するための準備が整う。これによって、2枚のリフト板の高さを合わせるためにユーザが行う収納庫の開閉動作が不要になるので、長尺紙を適用する場合の利便性が向上し、もって、非長尺紙と長尺紙とを切り換えて適用する場合の利便性を向上させることができる。
実施の形態で適用される画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 図1の画像形成装置における給紙装置の拡大断面図である。 図1の画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。 収納庫開前の前処理、リフト板高さ一致処理及び収納庫開時処理の手順を示すフローチャートである。 表示操作部の用紙サイズ入力画面を示す図である。 収納庫開時の基本処理の手順を示すフローチャートである。 第1のリフト板と補給位置センサとの関係を示す図である。 収納庫開前の前処理の変形例及びその後の収納庫開時処理の手順を示すフローチャートである。
以下、実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、実施の形態に適用される画像形成装置の概略構成を示す断面図である。図1において、画像形成装置100は、画像形成装置本体(以下、「プリンタ」という。)100Aと、プリンタ100Aの上部に設けられた画像読取装置(以下、「イメージリーダ」という。)100Bとから主として構成されている。
イメージリーダ100Bは、例えば、図示省略したプラテンガラス上に載置された原稿画像を読み取り、読み取った画像データをビデオ信号としてプリンタ100Aの後述するスキャナユニットに送信する。
プリンタ100Aは、カラー画像を形成するプロセスユニット120と、記録材としてのシートSを転写部まで搬送するシート搬送部と、シートSを収容するシート収容部とを備えている。
プロセスユニット120は、水平方向に沿って並設された複数の画像形成ステーションY〜Kを備えている。画像形成ステーションY〜Kは、それぞれイエロー(y)、マゼンタ(m)、シアン(c)、ブラック(k)の画像を形成する。各画像形成ステーションY〜Kは、それぞれ同じ構成である。画像形成ステーションY〜Kは、回転自在に軸支された感光ドラムを備えている。感光ドラムは、像担持体として機能する。感光ドラムの外周面にそれぞれ対向するように一次帯電装置、スキャナユニット122、折り返しミラー、現像装置及びクリーニング装置が配置されている。現像装置は、それぞれ対応するトナー補給部に接続されている。
画像形成ステーションY〜Kの各感光ドラムと摺接するように回転する無端状の中間転写ベルト130が配置されている。中間転写ベルト130は、感光ドラムと同様、像担持体として機能する。中間転写ベルト130は、駆動ローラ、テンションローラ及び二次転写対向ローラによって回転可能に張架されている。二次転写対向ローラと対向するように二次転写ローラが配置されている。二次転写ローラと二次転写対向ローラとの当接部が二次転写部Teとなる。
中間転写ベルト130を介して4つの感光ドラムとそれぞれ対向するように4つの一次転写ローラが配置されている。各一次転写ローラと感光ドラムとの当接部が、それぞれ一次転写部Ty〜Tkとなる。同一のシートSに転写されるべき4色のトナー像は、それぞれ4つの感光ドラム上に順に形成される。
中間転写ベルト130の下方に、シートSを二次転写部Teまで搬送するシート搬送部と、シートSを収容するシート収容部が配置されている。シート収容部は、上カセット150a及び下カセット150bを備えている。上カセット150a及び下カセット150bは、それぞれ複数枚のシートを積載することができる。上カセット150a及び下カセット150bには、例えば、同一サイズ或いは異なるサイズの定型紙が収容される。上カセット150a及び下カセット150bの他に給紙装置(給紙デッキ)250及び手差しトレイ210が設けられている。
給紙デッキ250は、例えば、A3、A4などの定型紙の他に定型サイズよりも給送方向の長さが長い長尺紙を多数枚積載することができる。ユーザは、定型紙以外のシートに画像を形成する場合、もしくは上カセット150a及び下カセット150bに既に収容されたシートとは異なるサイズのシートに画像を形成する場合、もしくは大量のシートに画像を形成する場合、給紙デッキ250を使用する。給紙デッキ250の詳細については、後述する。なお、手差しトレイ210は、一時的に使用する数十枚程度の比較的少ない枚数の用紙に画像を形成する際に好適に使用される。
シート搬送部としての搬送パスは、供給パス131と排出パス231とから主として構成されている。供給パス131は、上カセット150a、下カセット150b又は給紙デッキ250もしくは手差しトレイ210からのシートSを二次転写部Teまで搬送する。排出パス231は、画像形成後のシートSを装置外まで搬送する。
供給パス131には、上カセット150a及び下カセット150bにそれぞれ対応するピックアップローラ151a及び151bと、搬送ローラ対153、154、155並びにレジストレーションローラ(レジストローラ)161が設けられている。レジストローラ161の上流側には、レジストレーションセンサ(レジセンサ)160が配置されている。レジセンサ160は、レジストローラ161に当接して一旦停止したシートSの再送を開始して中間転写ベルト130上の画像をシートSに転写するタイミングを決定する。レジセンサ160は、搬送されるシートSのサイズ検知部としても機能する。すなわち、レジセンサ160は、1枚のシートSの先端部及び後端部を検知した際に信号を出力する。後述する制御部としてのCPU301は、レジセンサ160の出力信号を用いてシートSの搬送方向におけるシートサイズを検出する。
プリンタ100Aと給紙デッキ250とは、デッキ供給パス132によって接続されている。デッキ供給パス132は、搬送ローラ対154の上流側でプリンタ100Aの供給パス131と接続しており、給紙デッキ250に収容されたシートSを供給パス131に搬入する。
一方、排出パス231には、定着装置170が設けられている。定着装置170の下流側の排出パス231に反転パス230が接続されている。また、反転パス230には、両面搬送パス235が接続されている。排出パス231と反転パス230との接続部には、反転フラッパ172が配置されている。反転フラッパ172は、定着装置170から排出されたシートSの搬送先を振り分ける。
排出パス231は、反転パス230との接続部の下流側で上排紙パス181と下排紙パス180に分岐しており、分岐部には、反転フラッパ190が配置されている。反転フラッパ190は、シートSの搬送先を上排紙パス181と下排紙パス180に振り分ける。上排紙パス181は、シートSを上排紙トレイ196に排紙する。また、下排紙パス180は、シートSを下排紙トレイ200に排紙する。排出パス231、反転パス230、両面搬送パス235、上排紙パス181及び下排紙パス180には、それぞれ搬送ローラ対又は排紙ローラ対が設けられている。各ローラは、外周面がゴム等の高い摩擦係数の部材で巻かれたゴムローラとして構成されている。
次に、給紙デッキ250の構成について説明する。
図2は、図1の画像形成装置における給紙装置(給紙デッキ)の拡大断面図である。図2において、給紙デッキ250は、ケーシング250Aと、多数枚のシートSを収容する箱状の用紙収納庫506と、用紙収納庫内に昇降可能に取り付けられた2つのリフト板507a、507bと、シートSを給送するデッキ供給パス132を備えている。用紙収納庫506は、ケーシング250Aに対して引き出し及び押し入れ可能に構成されている。
用紙収納庫は、開閉可能であり、用紙収納庫内には、用紙の給送方向にリフト板507aとリフト板507bが並置されている。リフト板507aは、用紙収納庫506の、例えば左側半分をカバーし、リフト機構530によって昇降可能に構成されている。リフト機構530は、リフト板507aを昇降させる昇降機である。リフト機構530は、リフト板507aを吊り下げて支持するワイヤ530aと、ワイヤ530aが懸け回される複数のプーリ530bと、ワイヤ530aの一端が固定されたワイヤプーリ530cとを備えている。ワイヤプーリ530cはリフタモータM500によって回転駆動し、リフト板507aを上下動させる。
リフト板507bは、用紙収納庫506の、例えば右側半分をカバーする。リフト板507bは、リフト板507aの昇降動作に伴って所定範囲内で昇降する。すなわち、リフト板507bの昇降範囲は、メカストッパー609によって制限されており、リフト板507bは、メカストッパー609の上方部分において昇降可能に構成されている。リフト板507bの昇降範囲は、リフト板507aの昇降範囲よりも狭い。リフト板507bは、リフト板507aの長さを延長する延長リフト板として機能する。
リフト板507bの下降限界位置(下死点)は、所定長さより長い長尺紙を最大限積載可能なリフト板位置であり、例えば、1000枚の長尺紙を積載可能な位置である。リフト板507bの下死点は、リフト板507bのホームポジション(HP)であり、このHPには、延長リフタHPセンサ607が設けられている。
延長リフタHPセンサ607は、リフト板507bがHP位置にあるか否かを判断する。延長リフタHPセンサ607は、リフト板507bがHPにある場合にONとなり、リフト板507bがHPにない場合にOFFとなる。
なお、リフト板507bをHPよりも下降可能に構成すると、ユーザが1000枚以上の長尺紙を載置する虞があるので、あえてメカストッパー609によって、リフト板507bの下降限界を設けている。リフト板507bのHPは、リフト板507a、507bの強度、用紙収納庫506の強度、リフト機構530の能力等を考慮して規定されている。しかしながら、リフト板507bのHPは、特に、限定されるものではなく、必要に応じて可変な構成とすることもできる。
非長尺紙は、リフト板507aに載置される。リフト板507aは、単独で、例えば3000枚程度のシートを積載することができる。非長尺紙は、リフト板507aとリフト板507bに跨って載置される。2分割された2つのリフト板507a及びリフト板507bによって、大量の非長尺紙及び長尺紙を積載可能な構成が実現されている。
リフト板507a及び507bに直交し、且つ、リフト板507a及び507bの用紙載置面に沿って移動可能に用紙仕切板500が設けられている。用紙仕切板500は、給送方向におけるシートSの後端を規制するものであり、図2中、左右方向に移動可能である。用紙仕切板500は、用紙サイズに従ってユーザによって手動で動かしてセットされる。長尺紙を使用する場合、ユーザは、用紙仕切板500を図2中、右側のリフト板507bの用紙載置面上へ移動させて長尺紙の後端部に位置を合わせる。
用紙収納庫506の底部の略中央部に用紙仕切板延長センサ606が設けられている。用紙仕切板延長センサ606は、用紙仕切板500を検知するとONになる。用紙仕切板500のリフト板507b方向への移動によって用紙仕切板延長センサ606がONとなる。これによって、ユーザが使用する予定のシートSの後端がリフト板507bにかかること、換言すれば、長尺紙が使用される予定であることが分かる。
リフト板507a及び507bの上方がシート収容部となり、シート収容部の最上部には、シート有無センサ601、リフト給紙位置センサ602が配置されている。シート有無センサ601は、リフト板507a上にシートSがあるか否かを検出し、シートSを検知するとONとなり、シートSの不検出でOFFとなる。
リフト給紙位置センサ602は、リフト板507a上のシートSの最上位面を検出する。これによって、リフト板507aに積載された用紙Sの最上面が、給紙ピックアップローラ501によって給送可能な位置にあるか否かが判断される。画像形成動作中、CPU301は、リフト給紙位置センサ602を監視しており、リフト給紙位置センサ602がOFFになった場合、ONになるまでリフタモータM500を駆動して紙面高さ位置を一定に保つように制御する。
用紙収納庫506の上部に設けられたデッキ供給パス132は、給紙ピックアップローラ501、給紙ローラ502及び給紙ローラ502に対向するリタードローラ503を備えている。また、デッキ供給パス132は、搬送ローラ対504及び給紙センサ603を備えている。デッキ供給パス132は、リフト板507a、507bに積載されたシートSを1枚ずつプリンタ100Aの供給パス131に給送する。このとき、給紙ピックアップローラ501は、リフト板507aに積載されたシートSを送り出す。リタードローラ503は、給紙されるシートSを1枚ずつ分離する。
上述したリフト板507bの下降を制限するメカストッパー609と対向する面の同じ高さにリフト高さ位置センサ605が設けられている。リフト高さ位置センサ605は、リフト板507aを監視し、リフト板507aの検出でONとなり、リフト板507aの不検出でOFFとなる。即ち、リフト高さ位置センサ605がオフからオンになった時点で、リフト板507aは所定位置としての長尺紙下限位置に位置している。
リフト高さ位置センサ605は、リフト板507a側の側面に配置されており、延長リフタHPセンサ607は、リフト板507b側の側面に配置されている。用紙収納庫506にシートSが入っていない状態で、リフト高さ位置センサ605と延長リフタHPセンサ607が共にONの場合は、リフト板507aがリフト板507bと同じ高さにあって、同一の用紙載置面を形成する。リフト板507aとリフト板507bが同じ高さになることにより、長尺紙を積載する準備が整えられる。一方、リフト高さ位置センサ605がOFFであり、延長リフタHPセンサ607がONの場合は、リフト板507aがリフト板507bよりも下方に位置している場合である。この場合は、リフト板507aとリフト板507bに段差があり、長尺紙を積載することができない状態である。
用紙収納庫506の底部には、底位置センサ604が設けられている。底位置センサ604は、リフト板507aが用紙収納庫506の底部にあればONとなり、リフト板507aが用紙収納庫506の底部になければOFFとなる。
また、用紙収納庫506には、収納庫開ボタン510が設けられており、ユーザが収納庫開ボタン510を押下することによって、給紙デッキ250のケーシング250Aと用紙収納庫506の固定が解除される。すなわち、用紙収納庫506が閉じている状態を解除する解除手段としての収納庫開閉ソレノイド610(図3)によって収納庫ラッチ部材が解除されて用紙収納庫506を手前に引き出すことが可能な状態になる。用紙収納庫506には収納庫開閉センサ608が設けられており、収納庫開閉センサ608は、用紙収納庫506が手前に引き出されている状態であるか否かを検知する。用紙収納庫506が手前に引き出されている場合、収納庫開閉センサ608はONになり、用紙収納庫506がケーシング250A内に収容されている場合、収納庫開閉センサ608はOFFになる。
次に、図1の画像形成装置の制御構成について説明する。
図3は、図1の画像形成装置100の制御構成を示すブロック図である。図3において、画像形成装置100は、CPU回路部300を備えている。CPU回路部300は、CPU301、ROM302及びRAM303を内蔵している。CPU301は、アドレスバス又はデータバスによってROM302及びRAM303と接続されている。
CPU回路部300は、表示操作部310及びプリンタ制御部304と接続されており、プリンタ制御部304は、画像信号制御部308及び該画像信号制御部308を介して外部I/F309と接続されている。また、プリンタ制御部304は、用紙搬送部305、画像形成部306及び収納庫制御部311とそれぞれ接続されている。なお、画像信号制御部308は、CPU回路部300と直接にも接続されている。
収納庫制御部311は、リフタモータM500、収納庫開ボタン510、用紙仕切板延長センサ606、シート有無センサ601、収納庫開閉センサ608及び延長リフタHPセンサ607とそれぞれ接続されている。また、収納庫制御部311は、リフト高さ位置センサ605、底位置センサ604及び収納庫開閉ソレノイド610とそれぞれ接続されている。
CPU301は、画像形成装置100全体を制御する。ROM302は、制御プログラムを格納する。RAM303には、制御に用いるデータが書き込まれる。プリンタ制御部304は、CPU301からの指示に基づいて画像形成部306に対して画像を形成するための指示を出す。画像形成部306は、入力されたビデオ信号に基づいて画像を形成する。また、プリンタ制御部304は、CPU301からの指示に基づいて用紙搬送部305を制御して用紙の給紙、搬送等を行わせる。画像信号制御部308は、プリント動作時に、外部I/F309を介して入力されたデジタル画像信号に各種処理を施し、処理後のデジタル画像信号をビデオ信号に変換してRAM303に格納する。表示操作部310は、画像形成を行う際のカラーモードの選択、用紙情報の入力、コピースタート等のユーザからの指示を受け付け、また、画像形成装置の状態、警告メッセージ等を表示する。
収納庫制御部311は、収納庫開ボタン510、用紙仕切板延長センサ606、シート有無センサ601、収納庫開閉センサ608、延長リフタHPセンサ607、リフト高さ位置センサ605、底位置センサ604からの情報を受け付ける。また、収納庫制御部311は、CPU301からの指示に基づいてリフタモータM500及び収納庫開閉ソレノイド610を制御する。
次に、このような構成の給紙装置250を備えた画像形成装置100の動作について説明する。
画像形成装置100のプリンタ100Aに対し、給紙デッキ250から用紙を供給するプリントジョブが開始されると、リフタモータM500がワイヤプーリ530cを回転させてワイヤ530aを巻き付けることにより、リフト板507aが上昇する。また、給紙ピックアップローラ501及び給紙ローラ502の駆動源となる図示省略した給紙モータが駆動する。これによって、給紙ピックアップローラ501と給紙ローラ502、搬送ローラ対504が回転駆動し、リフト板507aに載置されたシートSが1枚ずつデッキ供給パス132を経て供給パス131に搬入される。
このとき、給紙ピックアップローラ501で2枚以上のシートSが送り出され、給紙ローラ502とリタードローラ503との分離ニップ部に挟まれると、2枚目以降のシートSの進入がリタードローラ503によって阻止される。そして、1枚目の最上位のシートSのみが搬送ローラ対504側へ搬送される。シートSの給紙動作が正常に行われたか否かは給紙センサ603を用いて監視される。
供給パス131に搬入されたシートSは、搬送ローラ対154、155等によって二次転写部Teまで搬送される。二次転写部Teまで搬送されたシートSの位置は、レジセンサ160で監視される。また、シートSのサイズは、レジセンサ160がシートSの先端及び後端を検知した信号に基づいて、又は表示操作部310を介してユーザによって入力された用紙サイズに基づいて取得される。
シートSが二次転写部Teに到着するタイミングに合わせてプロセスユニット120によって画像形成動作が開始される。すなわち、プロセスユニット120の各画像形成ステーションY〜Kにおいて、感光ドラム表面が一様に帯電された後、スキャナユニット122から照射されるレーザ光によって感光ドラム上に静電潜像が形成される。感光ドラム上に形成された静電潜像は、現像装置内のトナーによって現像される。形成されたトナー像は、一次転写部Ty〜Tkに一次転写電圧が印加されることによって、順次中間転写ベルト130へ転写され、カラー画像を形成する。中間転写ベルト130に形成されたトナー像は、中間転写ベルト130の回転によって二次転写部Teまで移動する。
一方、レジセンサ160によって先端部が検知された後、レジストローラ161に当接して停止したシートSは、レジストローラ161に先端を突き当てた状態で所定量搬送されることによってレジループを形成して斜行が補正される。斜行が補正されたシートSは、レジセンサ160に先端部が到達した時刻とレジループ形成に要した時間を考慮して、シートSの先端と、中間転写ベルト130上のトナー像の先端とが二次転写部Teで一致するように搬送が再開される。
二次転写部Teに到達したシートSと中間転写ベルト130上のトナー像に対し、二次転写ローラから転写電圧が印加される。これによって、トナー像がシートSに転写される。トナー像が転写されたシートSは、下流側の定着装置170へ搬入される。定着装置170に搬入されたシートSは、加熱ローラ及び加圧ローラによって加熱及び加圧されることによってトナー像がシートSに定着される。トナー像が定着されたシートSは、プリンタ100Aの出口に向けて搬送される。
なお、トナー像が転写されたシートSの先端が定着装置170の上流側に配置された用紙搬送センサ171に到達した際、予め設定又は受付けた指示に従って用紙の搬送先が反転パス230側又は排出パス231側のいずれかに切り替えられる。両面プリントジョブの場合、シートSは、反転パス230に搬入され、片面プリントジョブもしくは両面プリントジョブの裏面印刷時に、シートSは排出パス231を経て排紙される。
以下、片面プリントジョブもしくは両面プリントジョブの裏面印刷時に、トナー像定着後のシートSが排出パス231側へ搬入された場合について説明する。
排出パス231側へ搬入されたシートSは、搬送ローラ対232によって搬送され、予め設定された指示に従い、反転フラッパ190を切り替えることによって下排紙パス180又は上排紙パス181へ搬入される。排紙指定先が下排紙トレイ200である場合、シートSは下排紙パス180へ搬入され、排紙指定先が上排紙トレイ196である場合、シートSは上排紙パス181へ搬入される。
次に、図2の給紙装置で実行される収納庫が開かれる前の前処理について説明する。
図4(A)は、収納庫開前の前処理の手順を示すフローチャートである。この収納庫開前の前処理は、収納庫が開かれる前の収納庫閉状態で実行されるものであり、CPU回路部300のCPU301がROM302に格納された収納庫開前の前処理プログラムに従って実行する。
図4(A)において、給紙デッキ250に電源が投入されると、CPU301は、まず、シート有無センサ601がOFFであるか否か判定する(ステップS101)。ステップS101の判定の結果、シート有無センサ601がOFFの場合(ステップS101で「YES」)、CPU301は、シートサイズの設定が長尺サイズになっているか否か判定する(ステップS102)。
図5は、表示操作部の用紙サイズ入力画面を示す図である。
図5において、表示操作部310に、給紙デッキ250の用紙収納庫506に収納する用紙サイズの設定画面が表示されている。表示操作部310の用紙サイズ設定画面には、自動選択ボタン320、長尺サイズボタン321、用紙給送方向に沿った用紙サイズXの入力BOX322、用紙給送方向に直交する用紙サイズYの入力BOX323、及びOKボタン324が表示されている。
ユーザが、自動選択ボタン320を押下した選択状態で、OKボタン324を押下すると、給紙デッキ250内の用紙仕切板500と図示省略したサイド規制板の位置に基づいてCPU301が非長尺である定型サイズを自動で認識する。例えば、用紙仕切板500が、用紙収納庫506の給紙側の側面から210mm近傍に位置し、また図示省略したサイド規制板の幅が297mm近傍のであれば、用紙サイズをA4サイズと認識する。
一方、ユーザが、長尺サイズボタン321を押下した場合、CPU301は、用紙サイズXの入力BOX322と用紙サイズYの入力BOX323に入力された値を用紙サイズとして認識する。X方向サイズの入力BOX322と、Y方向サイズの入力BOX323への入力は、図示省略した点キーを用いて行われる。図5には、長尺紙のX方向の長さを457.3mmと表示されているが、長尺紙のサイズは、この値に限定されるものではない。
図4(A)に戻り、ステップS102の判定の結果、長尺サイズが設定されている場合(ステップS102で「YES」)、CPU301は、リフト板507aと507bの高さが不一致であるか否か判定する(ステップS103)。リフト高さ位置センサ605と延長リフタHPセンサ607が共にONの場合、リフト板507aと507bの高さは一致している。ステップS103の判定の結果、リフト板507aと507bの高さが一致していない場合(ステップS103で「YES」)、CPU301は、リフト板高さ一致処理を実施する(ステップS104)。リフト板高さ一致処理については、図4(B)を用いて後述する。
リフト板高さ一致処理を実行した後、CPU301は、RAM303に格納されているリフト板高さ一致処理フラグの値(FLG)を1にする(ステップS106)。リフト板高さ一致処理フラグ値を1にした後、CPU301は、収納庫開ボタン510が押下されたか否かを判定する(ステップS107)。収納庫開ボタン510が押下された場合(ステップS107で「YES」)、CPU301は、本処理を終了する。
一方、ステップS107の判定の結果、収納庫開ボタン510が押下されない場合(ステップS107で「NO」)、CPU301は、処理をステップS101に戻し、収納庫開ボタン510が押下されるまでステップS101〜S106の処理を繰り返す。
また、ステップS103の判定の結果、リフト板507aと507bの高さが一致している場合(ステップS103で「NO」)、CPU301は、処理をステップS105に進める。すなわち、CPU301は、RAM303に格納されているリフト板高さ一致処理フラグ値を0にし(ステップS105)、その後、処理をステップS107に進めて収納庫開ボタン510が押下されたか否かを判定する(ステップS107)。
また、シート有無センサ601がONの場合(ステップS101で「NO」)及びスシートサイズの設定が長尺紙でない場合(ステップS102で「NO」)、CPU301は、共に処理をステップS107に進める。この場合は、いずれもリフト板高さ一致処理を実行する必要が無いからである。
図4(A)の処理によれば、用紙サイズとして長尺紙が設定されている場合、収納庫開ボタン510が押下される前に、リフト板507aと507bの高さを一致させて(ステップS104)リフト板一致処理フラグを1にする(ステップS106)。従って、収納庫開ボタン510が押下された場合、収納庫が開いた時点で長尺紙を載置させるための準備が整っている。これによって、長尺紙を収納する際の利便性が向上し、もって、非長尺紙と長尺紙とを切り換えて適用する給紙装置の利便性を向上させることができる。
次いで、図4(A)のステップS104で実行されるリフト板高さ一致処理について説明する。
図4(B)は、図4(A)のステップS104で実行されるリフト板高さ一致処理の手順を示すフローチャートである。このリフト板高さ一致処理は、CPU回路部300のCPU301がROM302に格納されたリフト板高さ一致処理プログラムに従って実行する。
リフト板高さ一致処理が開始されると、CPU301は、先ず、リフタモータM500を制御してリフト板507aを上昇させる(ステップS111)。リフト板507aとリフト板507bの構成上、高さが一致していない場合は(図4AのステップS103で「YES」)、リフト板507aがリフト板507bよりも下方にある場合である。従って、この場合、長尺紙を積載するために(図4AのステップS102で「YES」)、リフト板507aとリフト板507bの高さを一致させるため、リフタモータM500を制御してリフト板507aを上昇させる。
リフト板507aを上昇方向に駆動させた後(ステップS111)、CPU301は、リフト高さ位置センサ605がONになったか否か判定し、ONになるまでリフト板507aの上昇を継続させる(ステップS112)。ステップS112の判定の結果、リフト高さ位置センサがONになった場合、CPU301は、リフタモータM500を停止させる(ステップS113)。この場合、リフト板507aの高さ(昇降方向の位置)は、HPにあるリフト板507bの高さと一致する。
図4(B)の処理によれば、リフト板507aと507bの高さが一致していない場合(ステップS103で「YES」)、長尺紙が選択さていることを条件に、収納庫開ボタン510が押下される前にその高さを一致させてフラグを立てる。これによって、収納庫開ボタン510が押下された際、既に、長尺紙を積載する準備が整っているので、長尺紙使用時の利便性が向上し、さらには、非長尺紙と長尺紙とを切り換えて適用する際の給紙装置の利便性が向上する。
次に、図4の(A)の収納庫開前の前処理が実行された後、収納庫開ボタン510が押下された場合に実施される収納庫開時処理について図4(C)を用いて説明する。
図4(C)は、収納庫開ボタン510が押下された場合の収納庫開時処理の手順を示すフローチャートである。この収納庫開時処理は、CPU301がROM302に格納された収納庫開時処理プログラムに従って実行する。
図4(C)において、収納庫開ボタン510が押下されると、CPU301は、先ず、RAM303に格納されているリフト板高さ一致処理フラグ値が0であるか否かを判定する(ステップS121)。図4(A)のステップS104のリフト板高さ一致処理が実施されていない限り、リフト板高さ一致処理フラグ値は0である。ステップS121の判定の結果、リフト板高さ一致処理フラグ値が0の場合(ステップS121で「YES」)、CPU301は、収納庫開時の基本処理を実行し(ステップS122)、本処理を終了する。収納庫開時の基本処理については、後述する。
一方、ステップS121の判定の結果、リフト板高さ一致処理フラグ値が0でなく1場合、CPU301は、直ちに本収納庫開時処理を終了する。この場合、リフト板高さ一致処理フラグ値が1であり、既に、リフト板507aと507bの高さが一致しているので、リフト板の高さを調整する必要がないからである。
図4(C)の処理によれば、リフト板高さ一致処理FLGが立っていなければ(フラグ値=0)であれば(ステップS121で「YES」)、収納庫開時の基本処理が行われる(ステップS122)。これによって、長尺紙を使用する設定がなされておらず、非長尺紙が適用される場合のシート収納体制が整うので給紙デッキ250の利便性が向上する。
図4(A)、(B)、(C)の処理によれば、予め表示操作部310に長尺紙が適用されることが設定されていれば、2枚のリフト板507a及び507bの高さを一致させるために、ユーザによる収納庫開閉操作を不要にすることができる。これによって、長尺紙を収納する際の利便性がより向上する。なお、収納庫開前の前処理がなされなければ、収納庫を開いた際、2つのリフト板の高さは不一致の状態になる。この状態でユーザが長尺紙を収納したい場合は、リフト板の高さを一致させるために、一旦収納庫を閉じる必要がある。本実施の形態は、ユーザによる2つのリフト板の高さを一致させるための収納庫閉操作を不要にすることができる。
次に、図4(C)のステップS122で実行される収納庫開時の基本処理について説明する。
図6は、収納庫開時の基本処理の手順を示すフローチャートである。収納庫開時の基本処理は、収納庫が開かれた際に実行されるものであり、CPU回路部300のCPU301がROM302に格納された収納庫開時の基本処理プログラムに従って実行する。
図6において、収納庫開ボタン510が押されて収納庫開時の基本処理が開始されると、CPU301は、先ず、底位置センサ604がOFFになっているか否か判定する(ステップS402)。ステップS402の判定の結果、底位置センサ604がOFFになっている場合(ステップS402で「YES」)、CPU301は、リフタモータM500を制御してリフト板507aの下降方向への駆動を開始させる(ステップS403)。リフト板507aの下降を開始させた後(ステップS403)、CPU301は、リフト高さ位置センサ605がONになったか否か判定する(ステップS404)。
図7は、リフト板507aと補給位置センサとの関係を示す図である。図7において、リフト高さ位置センサ605がOFFの場合は、リフト板507aがリフト高さ位置センサ605よりも上方位置(A)又は下方位置(C)のいずれかにがあることが想定される。
本実施の形態において、長尺紙が収納されていない状態で長尺紙を収納するときのリフト板507a及び507bの位置は、リフト高さ位置センサ605がONからOFFに切り替わる位置((C)位置)である。従って、(A)及び(C)のように、リフト高さ位置センサ605がOFFである場合は、リフト板507aの下降中にリフト高さ位置センサ605がONに変化するか否かが監視される。
図6に戻り、ステップS404の判定の結果、リフト高さ位置センサ605がONにならない場合((A)でなく、(C)の状態)、CPU301は、処理をステップS405に進め、底位置センサ604がONになったか否か判定する(ステップS405)。ステップS405の判定の結果、底位置センサ604がONに変化した場合(ステップS405で「YES」)、CPU301は、処理をステップ408に進める。底位置センサ604がONに変化した場合とは、リフト板507が底位置まで下降した場合である。従って、この場合、CPU301は、リフタモータM500の駆動を停止させる(ステップS408)。その後、CPU301は、収納庫制御部311を介して収納庫開閉ソレノイド610をONにして用紙収納庫506の開操作を可能にし(ステップS409)、その後、本処理を終了する。
一方、ステップS405の判定の結果、底位置センサ604がONにならなかった場合(ステップS405で「NO」)、CPU301は、処理をステップS404に戻し、ステップS404、及びS405の処理を繰り返す。リフト板507aをシート補給位置又は用紙収納庫506の底部まで降下させるためである。
また、ステップS404の判定の結果、リフト高さ位置センサ605がONに変化、例えば、図7の(A)の状態から(B)の状態に変化したとき、CPU301は、処理をステップS406に進める。すなわち、CPU301は、リフト高さ位置センサ605がONから再度OFFに変化したか否か判定する(ステップS406)。リフト高さ位置センサ605が再度OFFに変化した場合は、ステップS404とS406の過程でリフト高さ位置センサ605がOFFからONに変化し、再度OFF(図7(C)の状態)に変化と考えられる。従って、この場合は、リフト板507aがシート補給位置である図7の(C)位置に到達したことになる。
ステップS406の判定の結果、リフト高さ位置センサ605が再度OFFになった場合(ステップS406で「YES」)、CPU301は、処理をステップS408に進めてリフタモータM500の駆動を停止させる(ステップS408)。一方、ステップS406の判定の結果、リフト高さ位置センサ605がOFFにならなかった場合(ステップS406で「NO」)、CPU301は、処理をステップS407に進める。すなわち、CPU301は、ステップS405と同様に、底位置センサ604がONに変化したか否かを判定する(ステップS407)。そして、CPU301は、底位置センサ604がONになるまでリフト板507aの下降を続け、リフト板507aが底位置まで到達した時点でリフタモータM500を停止させる(ステップS408)。
また、ステップS402の判定の結果、底位置センサ604がONになっている場合(ステップS402で「NO」)、CPU301は、リフト板507aをそれ以上下降することができないので、処理をステップS409に進める。すなわち、CPU301は、収納庫開閉ソレノイド610をONにして用紙収納庫506を開放可能状態にする。
図4の処理によれば、収納庫開ボタン510が押下された場合、リフト板507aが補給位置よりも下方にあれば、底位置まで下降させて停止させる(ステップS405、S408)。また、リフト板507が補給位置よりも上方にあれば、補給位置まで下降させて停止させる(ステップS406、S408)。これによって、ユーザが収納庫開ボタン510を押下した際、リフト板507aがシート補給位置又は底位置に移動した状態で用紙収納庫506が開放状態になるので、用紙補給時の利便性が向上する。
次に、図4(A)の収納庫開前の前処理の変形例について説明する。
図4(A)の処理では、シートSのサイズ入力をした時点で、必要に応じて2つのリフト板の高さを一致させる動作が実施される。そのため、ユーザが収納庫開ボタン510を押下する前に2つのリフト板の高さが一致し、収納庫開ボタン510を押下した際、直ちに長尺紙をセットできる状態が整っている。しかしながら、シートサイズの入力を誤操作した場合であっても、リフト板の高さ一致処理が実行されてしまうので、不要な電力消費が発生する可能性がある。
そこで、ユーザが収納庫開ボタン510を押下した後、直ちに長尺紙をセットすることはできないが、シートサイズの入力を誤操作した場合であっても、不要な電力消費の発生を回避することができる変形例が求められる。
図8(A)は、収納庫開前の前処理の変形例の手順を示すフローチャートである。この収納庫開前の前処理は、図4(A)の収納庫開前の前処理の変形例であって、CPU回路部300のCPU301がROM302に格納されたプログラムに従って実行する。
図8(A)において、用紙収納庫506が開かれる前の前処理が開始されると、CPU301は、まず、シート有無センサ601がOFFであるか否か判定する(ステップS131)。ステップS131の判定の結果、シート有無センサ601がOFFである場合(ステップS131で「YES」)、CPU301は、シートのサイズ設定が長尺サイズであるか否か判定する(ステップS132)。シートのサイズ設定が長尺サイズであるか否かは、図5の自動選択ボタン320と長尺サイズボタン321のいずれが選択されているかで判断される。
ステップS132の判定の結果、長尺サイズが選択されている場合(ステップS132で「YES」)、CPU301は、リフト板507aとリフト板507bの高さが不一致であるか否か判定する(ステップS133)。リフト板507aとリフト板507bの高さが一致しているか否かの判定方法は、図4(A)のステップS103と同様である。ステップS133の判定の結果、リフト板507aと507bの高さが不一致である場合(ステップS133で「YES」)、CPU301は、リフト板高さ一致処理を実行することなく、リフト板高さ一致処理フラグ値を1にする(ステップS136)。
次いで、CPU301は、収納庫開ボタン510が押下されたか否かを判定する(ステップS137)。そして、CPU301は、収納庫開ボタン510が押下されるまでステップS131〜S136の処理を繰り返し、収納庫開ボタン510が押下された場合(ステップS137で「YES」)、本処理を終了する。
一方、ステップS133の判定の結果、リフト板507aと507bの高さが不一致でなく、一致している場合(ステップS133で「NO」)、CPU301は、RAM303に格納されているリフト板高さ一致処理フラグ値を0にする(ステップS135)。そして、その後、CPU301は、処理をステップS137に進める。
また、ステップS131の判定の結果、シート有無センサ601がON場合(ステップS131で「NO」)、CPU301は、処理をステップS137に進める。また、ステップS132の判定の結果、長尺サイズが選択されておらず、自動選択ボタンが選択されている場合(ステップS132で「NO」)、CPU301は、処理をステップS137に進める。いずれも、リフト板507aと507bの高さを一致させることによって長尺紙を載置するための体制を整える必要がないからである。
図8(A)の処理によれば、シートサイズとして長尺紙が設定されている場合であって(ステップS132で「YES」)、2つのリフト板の高さが一致していない場合(ステップS133で「YES」)、リフタ板高さ一致処理フラグ値を1にする。これによって、その後、ユーザによって用紙収納庫506が開かれた際に、リフタ板高さ一致処理が必要であることを記憶することができる。
次に、図8(A)の収納庫開前の前処理が実行された後、ユーザによって収納庫開ボタン510が押下された場合に実行される収納庫開時処理について図8(B)を用いて説明する。
図8(B)は、収納庫開ボタン510が押下された場合の収納庫開時処理の手順を示すフローチャートである。この収納庫開時処理は、CPU301がROM302に格納された収納庫開時処理プログラムに従って実行する。
図8(B)において、収納庫開ボタン510が押下されると、CPU301は、先ず、RAM303に格納されているリフト板高さ一致処理フラグ値が0であるか否かを判定する(ステップS141)。リフト板高さ一致処理(図4(B))が実施されていない限り、リフト板高さ一致処理フラグ値は0である。従って、ステップS141の判定の結果、リフト板高さ一致処理フラグ値が0である場合(ステップS141で「YES」)、CPU301は、図6の収納庫開時基本処理を実施する(ステップS142)。非長尺紙を載置できる体制を整えるためである。
一方、ステップS141の判定の結果、リフト板高さ一致処理フラグ値が0でない場合、すなわち1である場合(ステップS141で「NO」)、CPU301は、リフト板高さ一致処理(図4(B))を実施する(ステップS143)。そして、ステップS142及びステップS143のいずれの場合も、その後、CPU301は、本処理を終了する。
図8(A)及び(B)の処理によれば、図4(A)の処理と同様、表示操作部310に事前に長尺紙の設定がなされていれば、2枚のリフト板507a及び507bの位置を一致させるために、ユーザに収納庫を閉じてもらう操作を不要にすることができる。
また、本実施の形態によれば、長尺紙を適用する設定がなされていても収納庫開ボタン510が押下された後、リフト板高さ一致処理が実行される。従って、図4(A)、(C)の処理と比べて長尺紙を収容するための準備が整うまでに若干の時間を要する。しかしながら、用紙収納庫506を開いた後に行われるリフト板高さ一致処理の実行中に、例えば、その実行を停止する手段を設けることにより、以下の効果が得られる。すなわち、表示操作部310へのシートサイズ設定時に誤ったサイズ設定を行った場合に発生するリフタモータM500の駆動、すなわち不要な電力消費を回避することができる。
なお、図4(A)又は図8(A)の処理が行われないで用紙収納庫506を開けた場合、リフト板507aは補給位置に移動するので(収納庫開時の基本処理)、2つのリフト板の高さが不一致になる。この状態でユーザが長尺紙を適用したい場合は、用紙サイズを長尺紙に設定した後、リフト板の高さ位置を一致させるために、一旦収納庫を閉じる操作が必要になる。しかしながら、図4(A)又は図8(A)の処理は、このようなユーザによる2つのリフト板の高さを一致させるための煩雑な処理を省略して給紙デッキ250の利便性を向上させるものである。
本実施の形態において、給紙デッキ250は、プリンタ100Aに供給される用紙のサイズを設定する表示操作部310を有し、当該表示操作部310の設定内容に基づいて、プリンタ100Aで使用される用紙が長尺紙であるか否かが判定される。
本実施の形態において、リフト機構530は、長尺紙下限位置よりも上方では、リフト板507aの昇降動作に伴ってリフト板507bが昇降するようにした。また、リフト板507bの昇降範囲を規制するメカストッパー609を設けた。これによって、リフト機構530に要求されるリフト能力を比較的低減することができる。
本実施の形態において、シートSを載置するリフト板を2分割し、非長尺紙をリフト板507aに載置し、長尺紙をリフト板507aと507bに跨って載置するようにしたので、リフト板507a及び507bに要求される強度を比較的小さくすることができる。
本実施の形態において、給紙装置250と、該給紙装置250から給紙された用紙に画像を形成する画像形成装置100とで画像形成システムが構成される。
100 画像形成装置
250 給紙装置
506 用紙収納庫
530 リフト機構
507a リフト板
507b リフト板
510 収納庫開ボタン
601 シート有無センサ
603 給紙センサ
604 底位置センサ
605 リフト高さ位置センサ
606 用紙仕切板延長センサ
607 延長リフタHPセンサ
M500 リフタモータ

Claims (12)

  1. 画像形成で使用される用紙を収納し、開閉可能な収納庫と、
    前記収納庫内の用紙を給送する給送手段と、
    前記収納庫に収納すべき、設定された用紙のサイズを取得する取得手段と、
    前記収納庫内に用紙の給送方向に並置するよう設けられ、それぞれ昇降可能な第1のリフト板及び第2のリフト板と、
    前記第1のリフト板及び第2のリフト板を昇降させる昇降手段と、
    前記取得手段により前記給送方向の長さが所定長さよりも長い長尺紙のサイズが設定されたことを取得した場合、前記第1のリフト板と前記第2のリフト板との高さを合わせるよう前記昇降手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする給紙装置。
  2. 前記制御手段は、前記収納庫が閉じている状態で、前記第1のリフト板と前記第2のリフト板との高さを合わせるよう前記昇降手段を制御することを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  3. 前記第1のリフト板及び前記第2のリフト板の高さを検出する高さ検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記高さ検出手段によって前記第1のリフト板と前記第2のリフト板との高さが異なることが検知された場合に前記第1のリフト板と前記第2のリフト板との高さを合わせるよう前記昇降手段を制御することを特徴とする請求項1又は2記載の給紙装置。
  4. 前記昇降手段により前記第1のリフト板が所定位置よりも下方で昇降するときは、前記第2のリフト板は前記所定位置に留まり、前記第1のリフト板が前記所定位置より上方で昇降するときは、前記第2のリフト板は、前記第1のリフト板の昇降に伴って昇降することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の給紙装置。
  5. 前記第2のリフト板を前記所定位置に留まらせるための規制手段を有することを特徴とする請求項4記載の給紙装置。
  6. 前記長尺紙は、前記第1のリフト板及び前記第2のリフト板に跨って載置されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の給紙装置。
  7. 前記制御手段は、前記取得手段により前記所定長さ以下のサイズが設定されたことが取得された場合であって前記収納庫が開かれた場合、前記第1のリフト板を前記所定位置よりも下方の位置まで下降させるよう前記昇降手段を制御し、前記取得手段により前記長尺紙のサイズが設定されたことが取得された場合であって前記収納庫が開かれた場合、前記第1のリフト板を前記所定位置まで下降させるよう前記昇降手段を制御することを特徴とする請求項4または5に記載の給紙装置。
  8. 非長尺紙は、前記第1のリフト板に載置され、前記第2のリフト板には載置されないことを特徴とする請求項7記載の給紙装置。
  9. 前記収納庫を開くための指示を受け付ける受付手段を有し、
    前記制御手段は、前記受付手段により前記指示を受け付けると、前記収納庫が開く前に、前記第1のリフト板と前記第2のリフト板との高さを合わせるよう前記昇降手段を制御することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の給紙装置。
  10. 前記受付手段により前記指示が受け付けられ、前記第1のリフト板と前記第2のリフト板との高さが合った後に、前記収納庫が閉じている状態を解除する解除手段を有することを特徴とする請求項9記載の給紙装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の給紙装置と、
    前記給紙装置により給紙された用紙に画像形成を行う画像形成装置と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
  12. 画像形成で使用される用紙を収納し、開閉可能な収納庫と、
    前記収納庫内の用紙を給送する給送手段と、
    前記収納庫内に昇降可能に設けられた第1のリフト板及び第2のリフト板と、
    前記リフト板を昇降させる昇降手段と、を備えた給紙装置の制御方法であって、
    前記収納庫に収納すべき、設定された用紙のサイズを取得する取得工程と、
    前記取得工程で給送方向の長さが所定長さよりも長い長尺紙のサイズが設定されたことを取得した場合、前記第1のリフト板と前記第2のリフト板との高さを合わせるよう前記昇降手段を制御する高さ調整工程と、
    を有することを特徴とする給紙装置の制御方法。
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