JP2018193055A - パラシュートまたはパラグライダー展開装置およびこれを備えた飛行体 - Google Patents

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Abstract

【課題】飛行体の落下時に当該飛行体の姿勢をパラシュートまたはパラグライダーの展開に適した姿勢に制御することができるパラシュートまたはパラグライダーの展開装置およびこれを備えた飛行体を提供する。【解決手段】パラシュートまたはパラグライダーの展開装置100は、パラシュートまたはパラグライダー56、57と、展開前のパラシュートまたはパラグライダー56、57を収納するカップ状の収納容器51と、収納容器51の内側底部に設けられた支持柱52と、内部にアクチュエータ21、22、23を備え、支持柱52に連結された3つの管部53、54、55とを備えている。管部53内にはアクチュエータ20が設けられ、管部54内にはアクチュエータ21が設けられ、管部55内にはアクチュエータ22が設けられている。管部53、54、55は、例えば傘骨のように異なる方向に向くように配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ドローン又は飛行機等の飛行体に用いられるパラシュートまたはパラグライダー展開装置およびこれを備えた飛行体に関するものである。
近年、自律制御技術および飛行制御技術の発展に伴って、例えばドローンと呼ばれる複数の回転翼を備えた飛行体の産業上における利用が加速しつつある。ドローンは、例えば複数の回転翼を同時にバランスよく回転させることによって飛行し、上昇および下降は回転翼の回転数の増減によって行い、前進および後進は回転翼の回転数の増減を介して機体を傾けることによって成し得る。このような飛行体は今後世界的に拡大することが見込まれている。
一方で、上記のような飛行体の落下事故のリスクが危険視されており、飛行体の普及の妨げとなっている。こうした落下事故のリスクを低減するために、飛行体用のパラシュートの展開装置が製品化されつつある。
例えば、特許文献1には、1つのパラシュートに複数の紐を介して複数の発射体を取り付けて、これらの発射体のそれぞれを連結された各管の開口部を閉口するように設置し、1つのガス発生器のガス圧を用いて、各発射体を異なる方向に射出することでパラシュートを展開させる装置が公開されている。
米国特許出願公開第2016/0251083号明細書
従来の飛行体においては、従来からパラシュートが設けられ、展開されたパラシュートにより飛行体の速度を減速させることで落下時の衝撃を低減することが行われているが、パラシュートの展開時に飛行体の姿勢をパラシュートの展開に適した姿勢に意図的に制御することができないという問題があった。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、飛行体の落下時に当該飛行体の姿勢をパラシュートまたはパラグライダーの展開に適した姿勢に制御することができるパラシュートまたはパラグライダーの展開装置およびこれを備えた飛行体を提供することを目的とする。
(1) 本発明は、飛行体に設けられるパラシュートまたはパラグライダーの展開装置であって、展開可能に構成されたパラシュートまたはパラグライダーと、前記パラシュートまたは前記パラグライダーに紐状部材を介して結合された発射体と、前記発射体を射出可能な射出部と、前記飛行体の異常状態を含む前記飛行体の状態を検知可能な検知部と、前記検知部が検知した前記飛行体の状態の情報に基づいて、前記射出部における前記発射体の射出タイミングを制御可能な制御部と、を備えていることを特徴とする。
上記(1)の構成によれば、飛行体の状態の情報に基づいて、射出部における発射体の射出タイミングを制御して、地上に落下してしまう前にパラシュートまたはパラグライダーを展開することができる。特に、様々な飛行体の状態を検知し制御部によって適切な方向およびタイミングで発射体の射出が制御されるので、地上に落下してしまうまでに、発射体を射出した際の反動を利用し、飛行体の姿勢をパラシュートまたはパラグライダーの展開に適した姿勢に制御しつつパラシュートまたはパラグライダーを展開することができる。ここで、本明細書中の「飛行体の状態」とは、飛行体の位置、傾斜角度、速度、加速度などの運動状態、飛行体の推進装置の振動状態、飛行体の電源供給部の電圧の状態などの飛行体に関する様々な状態のことを言う。なお、検知部は、飛行体に関する様々な状態が異常状態であるかどうかを検知できる。
(2) 上記(1)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置は、前記射出部と前記発射体とが2対以上設けられ、前記射出部のそれぞれは、独立して作動可能であるとともに、前記発射体のそれぞれを異なる方向または同一方向へ射出するものであることが好ましい。
上記(2)の構成によれば、飛行体の状態の情報に基づいて、各射出部における発射体の射出タイミングをそれぞれにおいて制御して、地上に落下してしまう前にパラシュートまたはパラグライダーを展開することができる。特に、様々な飛行体の状態の情報を検知しているので、地上に落下してしまうまでに、適切な方向およびタイミングでそれぞれの発射体を射出した際の反動を利用し、より容易に飛行体の姿勢をパラシュートまたはパラグライダーの展開に適した姿勢に制御しつつパラシュートまたはパラグライダーを展開することができる。また、各射出部が独立して作動するので、発射体の同期タイミングを取る必要は必ずしもなく、1つの動力で複数の射出部を作動させる場合の構成に比べて、各部材の大きさなどの精密さを要求されない。また、異なる方向に発射体を射出する場合には、異なる方向の反動を利用できるので、さらに容易に飛行体の姿勢をパラシュートまたはパラグライダーの展開に適した姿勢に制御しつつパラシュートまたはパラグライダーを展開することができる。
(3) 別の観点として、上記(1)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置においては、前記射出部の射出方向を所定範囲で任意方向に調整可能な射出方向調整機構を備え、前記検知部は、前記飛行体の状態の1つとして前記飛行体の姿勢状態を検知可能な傾斜角度検出部を含み、前記制御部は、前記傾斜角度検出部によって検知された前記飛行体の姿勢状態の情報に基づいて、前記射出方向調整機構を制御するものであってもよい。
上記(3)の構成によれば、射出部の射出方向を所定範囲で任意方向に調整することができるので、パラシュートまたはパラグライダーの展開を最適な状態で行うことができる。また、射出部の作動時の反動を利用して、本発明のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置を取り付けた飛行体などの姿勢を制御することも可能となる。
(4) 上記(3)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置においては、前記傾斜角度検出部が、加速度センサ、ジャイロセンサ、および静電容量式傾斜計のうちいずれか1つ以上からなるものであることが好ましい。
上記(4)の構成によれば、精度良く、飛行体の姿勢状態を検知することができる。
(5) 上記(3)または(4)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置においては、前記射出方向調整機構が、板状の回転テーブルと、電力によって前記回転テーブルを回転駆動可能な駆動部と、を備えており、前記回転テーブルは、前記射出部の射出方向の成分のうち前記回転テーブルの平面に対して水平な方向の向きを調整可能となるように、前記射出部を支持していることが好ましい。
上記(5)の構成によれば、射出部の射出方向の成分のうち回転テーブルの平面に対して水平な方向の向きを容易に調整することができる。
(6) 上記(5)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置においては、前記回転テーブルは、前記駆動部側の面に接触するように設けられたスラストベアリングによって回転可能に支持されており、前記駆動部は電動モータを有していることが好ましい。
上記(6)の構成によれば、回転テーブルの回転時の動作をスムーズにすることができる。
(7) 別の観点として、上記(3)または(4)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置においては、前記射出方向調整機構が、回転軸と、前記回転軸を回転可能に支持している支持部材と、前記支持部材に設けられ、前記回転軸を回転駆動可能な駆動部と、を備え、前記射出部が、前記回転軸の回転と同期して回動可能に、且つ、前記発射体を発射可能に、前記回転軸に固定されているものであってもよい。
上記(7)の構成によれば、回転テーブルの平面に対して交差する方向の向きを容易に調整することができる。
(8) 上記(3)乃至(7)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置においては、前記飛行体の周囲の風向きを検知する風向検知部をさらに含み、前記制御部は、前記風向検知部から得た測定データを基に風上の方向を計算した後、前記風上の方向に前記パラグライダーを射出するように前記射出方向調整機構を制御するものであることが好ましい。
上記(8)の構成によれば、パラグライダーを射出する場合において、最適な方向へ射出することができる。
(9) 別の観点として、上記(3)乃至(7)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置においては、前記飛行体の周囲の風向きを検知する風向検知部をさらに含み、前記制御部は、前記風向検知部から得た測定データを基に風下の方向を計算した後、前記風下の方向に前記パラシュートを射出するように前記射出方向調整機構を制御するものであってもよい。
上記(9)の構成によれば、パラシュートを射出する場合において、最適な方向へ射出することができる。
(10) 上記(1)乃至(9)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置においては、前記射出部は、点火器を有したアクチュエータを備えていることが好ましい。
上記(10)の構成によれば、パラシュートまたはパラグライダーを展開するのに十分な推進力を有した発射体を容易に射出できる。
(11) 上記(10)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置においては、前記発射体は前記アクチュエータの一部であり、前記点火器の作動によって射出されることが好ましい。
上記(11)の構成によれば、簡易な構成でありながら、容易に発射体を射出することができる。また、部品点数も削減でき、コスト削減および軽量化が可能となる。
(12) 上記(1)〜(11)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置は、前記射出部は、前記発射体の射出方向を規制するハウジング部を備えていることが好ましい。
上記(12)の構成によれば、簡易な構成でありながら、所定方向に発射体を射出することができる。
(13) 上記(1)〜(12)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置は、前記射出部は、前記制御部からの電気信号により起動するものであり、前記射出部および前記制御部にのみ電力供給可能な電力供給源を備えていることが好ましい。
上記(13)の構成によれば、射出部および制御部にのみ電力供給される電力供給源を独自に備えているので、たとえば飛行体を作動させるためのメイン電源の電力が無くなっても、パラシュートまたはパラグライダーを展開することができる。
(14) 上記(1)〜(13)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置は、非作動時に、前記発射体の射出を防止する安全機構を前記射出部に備えていてもよい。
上記(14)の構成によれば、通常運転時を除いたパラシュートまたはパラグライダーの展開装置が作動する必要がない場合(たとえば、パラシュートまたはパラグライダーの展開装置の飛行体への取付前、飛行体の運転飛行前など)において、発射体が射出されることがなく、パラシュートまたはパラグライダーの展開装置を安全に扱うことができる。
(15) 上記(1)〜(14)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置においては、前記検知部が、カメラ、加速度センサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、レーザーセンサ、超音波センサ、飛行体の推進装置の振動を検知可能な振動センサ、および飛行体の電源供給部の電圧を検知する電圧センサのうち少なくとも1つを備えているものであることが好ましい。
上記(15)の構成によれば、精度良く、飛行体の様々な状態を検知することができる。
(16) 上記(1)〜(15)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置においては、前記検知部が高度を検知可能なものであることが好ましい。
上記(16)の構成によれば、さらに精度良く、飛行体の異常状態を検知することができる。また、高度の情報を用いることで、より精度よく、飛行体の姿勢を制御することができる。
(17) 上記(1)〜(16)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置においては、前記パラシュートまたはパラグライダーの傘長部と紐状部材を介して連結されたパイロットシュートと、前記パイロットシュートを射出可能なパイロットシュート射出部と、前記飛行体の落下を検知可能な落下検知部と、を備え、前記落下検知部が前記飛行体の落下時に落下検知信号を前記パイロットシュート射出部に送信し、前記パイロットシュートを予め射出し、前記紐状部材を介して前記パラシュートまたはパラグライダーを展開することが好ましい。
上記(17)の構成によれば、予めパイロットシュートを射出し展開しておくことで、メインのパラシュートを迅速に展開することができる。
(18) 本発明の飛行体は、機体と、前記機体に結合される上記(1)〜(17)の何れか1つに記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置と、前記機体に結合され、前記機体を推進させる1つ以上の推進機構と、を備えているものである。
上記(18)の構成によれば、上記(1)〜(17)の飛行体用の推進機構制御装置のうち少なくとも1つの効果を奏した飛行体を提供できる。これによって、パラシュートまたはパラグライダーにより発生した揚力と当該パラシュートまたはパラグライダーに対する空気抵抗力とが相俟って飛行体の速度を減速させることができるので、飛行体の着地時に当該飛行体に対する衝撃を十分に低減することが可能となる。
(19) 別の観点として、本発明の飛行体は、機体と、前記飛行体の機体表面の一方側に設けられた上記(1)〜(17)の何れか1つに記載の前記パラシュートまたはパラグライダーの展開装置と、前記飛行体の表面の他方側に設けられ、前記パラシュートまたはパラグライダーの展開時に地上側においてエアバッグを展開可能なエアバッグ装置と、を備えたものであってもよい。
上記(19)の構成によれば、パラシュートまたはパラグライダーが展開された後の飛行体の地上側においてエアバッグが展開されることになるので、飛行体自体を保護できるだけでなく、落下地点の人または物を保護することができる。
本発明の一実施形態に係るパラシュートまたはパラグライダーの展開装置の展開前の状態を示す図である。 図1におけるパラシュートまたはパラグライダーの展開装置のアクチュエータの構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る制御系の構成を示すブロック図である。 図1のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置の変形例を示す図である。 本発明に係るパラシュートまたはパラグライダーの展開装置の変形例の動作状態を説明するための図である。 本発明に係るパラシュートまたはパラグライダーの展開装置を備えた飛行体の変形例である。 図1のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置の他の変形例を示す正面図である。 (a)が図7の展開装置の回転テーブルから上部の側面図、(b)が図7の展開装置の回転テーブルから下部の斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に係る飛行体用のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置について説明する。図1に示すように、パラシュートまたはパラグライダーの展開装置100は、パラシュートまたはパラグライダー56、57と、展開前のパラシュートまたはパラグライダー56、57を収納するカップ状の収納容器51と、収納容器51の内側底部に設けられた支持柱52と、内部にアクチュエータ21、22、23を備え、支持柱52に連結された3つの管部53、54、55とを備えている。管部53内にはアクチュエータ20が設けられ、管部54内にはアクチュエータ21が設けられ、管部55内にはアクチュエータ22が設けられている。管部53、54、55は、例えば傘骨のように異なる方向に向くように配置されている。
管部53には、一部が露出した状態で発射体53aが挿入されており、同様に、管部54には、一部が露出した状態で発射体54aが挿入され、管部55には、一部が露出した状態で発射体55aが挿入されている。パラシュートまたはパラグライダー56は、紐58により発射体53aに連結されていると共に紐59により発射体55aに連結されている。また、パラシュートまたはパラグライダー57は、紐60により発射体55aに連結されていると共に紐61により発射体54aに連結されている。
パラシュートまたはパラグライダー56、57は、たとえばパラシュート用布部材又はパラグライダー用布部材(パラフォイル)などを主材として構成されたものであって、飛行体などに取り付けられている場合、展開後に飛行体の落下速度を減速させたり、揚力を発生させたりすることが可能なものである。
アクチュエータ21は、図2に示すように、点火器2と、一軸方向に延びるピストン3と、当該ピストン3の推進方向を規制する筒状のハウジング5と、点火器2を保持するホルダ6と、安全機構12と、を備えている。なお、アクチュエータ22、23は、アクチュエータ21と同構成であるので、説明を省略する。
点火器2は、点火薬(図示略)を収容するカップ状のケース2aを有し、当該点火薬の燃焼により作動時に作動用ガスを発生させるものであり、スクイブと呼ばれることもある。また、点火器2は、インフレータ又はマイクロガスジェネレータに組み込んで使用可能なものでもある。ここで、ケース2aは、例えばステンレス、アルミニウム、銅、鉄等の金属等で形成される。また、点火器2は、通電を行うための一対の端子ピン2bと、当該一対の端子ピン2bに接続されたニクロム線等からなる抵抗体(図示略)とを備えている。なお、上記点火薬としては、点火薬の機能を果すものであればいかなるものでも用いることができるが、一般にZWPP(ジルコニウム・タングステン・過塩素酸カリウム)、ZPP(ジルコニウム・過塩素酸カリウム)、鉛トリシネート等が用いられる。
ピストン3の材質は、例えば金属、金属合金、樹脂、樹脂および無機繊維(ガラス、炭素繊維等)又は金属の複合材等である。ピストン3は、ハウジング5内に推進可能に設けられ、点火器2側に配置され当該ハウジング5の内径とほぼ同じ外径の第1部分3aと、第1部分3aよりも小径な第2部分3dと、第2部分3dの先端に設けられたピストンヘッド3eとを有している。本実施形態では、第2部分3dはピストンロッドである。ピストンヘッド3eの外径は、用途によって、ハウジング5の外径と同じにしてもよいし、異なっていてもよい。
ハウジング5の材質は、例えば金属、金属合金、樹脂、樹脂および無機繊維(ガラス、炭素繊維等)又は金属の複合材等である。ハウジング5は、ピストンヘッド3e側に、ピストン3の推進時に当該ピストン3の第1部分3aを係止する係止部5aを有している。この係止部5aには、ピストン3の第2部分3dが挿通される孔部5bが設けられている。ピストン3の第2部分3dの一部およびピストンヘッド3eはハウジング5外に配置されている。
ピストン3の第1部分3aには、点火器2側において凹部3bが形成されている。点火器2のケース2aに対して凹部3bが圧入されることにより、ピストン3がケース2aに保持され固定されている。これによって、ケース2aと凹部3bとに囲まれた空間に燃焼室4が形成される。
また、図2に示したように、凹部3bの、ピストン3の軸方向に沿う内壁部の開口側端部に面取り3cが設けられている。この面取り3cは、例えばカット面又はR面であってもよい。
点火器2は、ケース2aがハウジング5内に配置された状態でホルダ6により保持されている。ハウジング5の一端部(係止部5a側と反対側の端部)は点火器2により閉じられている。ホルダ6はハウジング5の上記一端部に固定されている。詳細には、ハウジング5は、上記一端部において軸方向外側に延出されたフランジ部5cを有している。ホルダ6は、フランジ部5cに嵌合される嵌合溝6bと、フランジ部5cをかしめ固定するためのかしめ鍔6aとを有している。このような構成において、ホルダ6の嵌合溝6bがハウジング5のフランジ部5cに嵌合された状態で当該フランジ部5cがかしめ鍔6aによりかしめ固定されることによって、ハウジング5がホルダ6に固定されている。なお、ハウジング5とホルダ6とを溶接により接合してもよい。ホルダ6は例えば金属、金属合金、樹脂、樹脂および無機繊維(ガラス、炭素繊維等)、金属の複合材、又は熱可塑性樹脂で構成されている。この熱可塑性樹脂としては、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PA6(ナイロン6)、PA66(ナイロン66)、PPS(ポリフェニレンスルフィド)、PPO(ポリフェニレンオキシド)等の合成樹脂にガラス繊維等を混合したもの等が好ましい。また、ホルダ6は熱硬化性樹脂で常温硬化型若しくは熱硬化型のもので構成されていてもよく、必要に応じて、さらに硬化剤、硬化促進剤等を配合してもよい。熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル、ポリウレタン、ポリイミド、ケイ素樹脂等が挙げられる。
ピストン3の第1部分3aの外周部には環状溝7が設けられている。この環状溝7には、環状の第1シール部材8が設けられている。第1シール部材8としては、例えばOリングを採用することができる。このような構成により、ピストン3の第1部分3aの外壁部とハウジング5の内壁部との間が、ピストン3の停止時および推進時において第1シール部材8により塞がれるようになっている。ここで、一変形例として、環状溝7および第1シール部材8は設けられていなくてもよい。
一方、係止部5aにおける孔部5bの周壁部には環状溝9が設けられている。この環状溝9には、環状の第2シール部材10が設けられている。第2シール部材10としては、例えばOリングを採用することができる。このような構成により、孔部5bの周壁部とピストン3の第2部分3dの外壁部との間が、ピストン3の停止時および推進時において第2シール部材10により塞がれるようになっている。ここで、一変形例として、環状溝9および第2シール部材10は設けられていなくてもよい。
係止部5aの、ピストン3の第1部分3aが推進時に当接する面上に衝撃緩衝部材11が設けられている。衝撃緩衝部材11は、例えばゴム、ゲル又は発泡スチロール等により形成されている。第1部分3aが衝撃緩衝部材11に衝突する際に、当該衝撃緩衝部材11が弾性変形又は塑性変形することによって、第1部分3aおよび係止部5aに対する衝撃力が低減されるようになっている。なお、本実施形態では、衝撃緩衝部材11は環状に形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば点状等の他の形状としてもよい。ここで、衝撃緩衝部材11は、ピストン3の第1部分3aの第2部分3d側に固設されていてもよいし、固定されずに、第1部分3aと係止部5aとハウジング5の内壁部とで囲まれた空間内に設けられていてもよい。
ここで、アクチュエータ21の作動を具体的に説明する。所定量の電流が点火器2の端子ピン2bに供給されると、上記抵抗体においてジュール熱が発生し、点火薬が燃焼を開始する。燃焼により生じた高温の火炎は、点火薬を収容するケース2aを破裂させる。これによって、点火薬の燃焼により生じた熱粒子が燃焼室4に流れ込み、ピストン3を図2の矢印の方向に推進させる。なお、抵抗体に電流が流れてから点火器2が作動するまでの時間は、当該抵抗体にニクロム線を利用した場合には一般に2ミリ秒以下である。
安全機構12は、把持部12aと、把持部12aから延設され、ハウジング5およびピストン3を貫通自在な一対のピン12bと、を備えている。把持部12aは、安全機構12をハウジング5およびピストン3から抜き取ることができるように、人の指で挟み持つことができるようになっている。なお、ハウジング5およびピストン3には、一対のピン12bが貫通可能な孔5d、3fがそれぞれ設けられている。ここで、一変形例として、一対のピン12bの先端部に、さらにキャップを設けて、安全機構12が外れにくいようにしてもよい。
パラシュートまたはパラグライダーの展開装置100は、図3に示すように、アクチュエータ21、22、23の発射タイミングを制御する制御部(CPU、ROM、RAM等を有するコンピュータ)20と、落下検知部31と、電力供給源32と、傾斜角度検出部33とを備えている。
図3において、落下検知部31は、例えば加速度センサおよびジャイロセンサの少なくとも1つである。落下検知部31により所定以上の速度または加速度(例えば予め設定された落下していることが想定される速度または加速度)が検出された場合、又は遠隔操作装置(図示略)からの操作信号を一定時間受信しない場合等、予め設定した状態に陥っている場合に、落下検知部31は、飛行体が落下していることを示す落下検知信号をパラシュートまたはパラグライダーの展開装置100および制御部30に与える。なお、落下検知部31は、高度を検知することも可能である。
電力供給源32は、飛行体の電力供給部(図示略)とは別に設けられ、パラシュートまたはパラグライダーの展開装置100、制御部30、落下検知部31、および傾斜角度検出部33に電力を供給する。電力供給源32として、例えばリチウムイオン電池を用いることができる。
傾斜角度検出部33は飛行体の正常運転時の状態(たとえば、ある箇所において浮揚しているだけの状態)を予め正常姿勢データとして有しておき、この正常姿勢データからの飛行体の傾斜角度をX軸・Y軸・Z軸の3軸それぞれに対して検出する。また、傾斜角度検出部33は、XY平面・YZ平面・ZX平面のそれぞれに対する傾斜角度を検出するものであってもよい。なお、傾斜角度検出部33は、カメラ、画像センサ、加速度センサ、およびジャイロセンサのうち少なくとも1つである。制御部30は、所定の傾斜角度を超えている場合であって落下している場合などの異常時に、傾斜角度検出部33により検出された情報を基に、アクチュエータ21、22、23の射出タイミングを決定し、飛行体の姿勢を正常運転時の状態にする制御を行う。ここで、一変形例として、飛行体が異常であると制御部30が判定した場合には、コントローラ等を介して該異常を操縦者に報知して、操縦者自身がコントローラ等を介して、パラシュートまたはパラグライダーの射出方向を決定し射出させ、展開装置を作動させてもよい。なお、落下検知部31および傾斜角度検出部33が加速度センサまたはジャイロセンサの場合、落下検知部31と傾斜角度検出部33との役割を1つの加速度センサまたはジャイロセンサで機能させることが可能である。
以上のような構成を有するパラシュートまたはパラグライダーの展開装置100を備えた飛行体において、安全機構12が解除されている場合、制御部30の決定により、アクチュエータ21、22、23を適切な射出タイミングで作動させ、発射体53a、54a、55aを発射し、飛行体を正常運転時の状態の姿勢にしつつ、パラシュートまたはパラグライダー56、57を展開する。具体的には、アクチュエータ21のピストンの推進により発射体53aが射出され、アクチュエータ21のピストンの推進により発射体53aが射出され、アクチュエータ22のピストンの推進により発射体54aが射出され、アクチュエータ23のピストンの推進により発射体55aが射出されることで、紐58、59、60、61が射出方向に引っ張られ、パラシュートまたはパラグライダー56、57が展開される。なお、アクチュエータ21における安全機構12が解除されていない場合には、所定量の電流が点火器2の端子ピン2bに供給されて、点火器2が作動したとしても、ピストン3は移動することができないようになっており、発射体は射出されない。この点は、アクチュエータ22、23も同様であり、各安全機構が解除されない限り、パラシュートまたはパラグライダー56、57は展開されない。
本実施形態のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置100によれば、異常時に、落下検知部31が検知した傾斜角度(たとえば通常姿勢と明らかに異なる傾斜角度など)に基づいて、発射体53a、54a、55aの射出タイミングを制御して、地上に落下してしまう前にパラシュートまたはパラグライダー56、57を展開することができる。また、傾斜角度検出部33で傾斜角度を検知し制御部30によって適切な方向およびタイミングで発射体55a、54a、55aの射出が制御されるので、地上に落下してしまうまでに、発射体53a、54a、55aを射出した際の反動を利用し、飛行体の姿勢をパラシュートまたはパラグライダー56、57の展開に適した姿勢に制御しつつパラシュートまたはパラグライダー56、57を展開することができる。特に、異なる方向に発射体53a、54a、55aを射出することで、異なる方向の反動を利用できるので、さらに容易に飛行体の姿勢をパラシュートまたはパラグライダー56、57の展開に適した姿勢に制御しつつパラシュートまたはパラグライダー56、57を展開することができる。
また、点火器を有したアクチュエータ21、22、23を用いているので、パラシュートまたはパラグライダー56、57を展開するのに十分な推進力を有した発射体53a、54a、55aを容易に射出できる。
また、アクチュエータ21、22、23のそれぞれは、発射体53a、54a、55aの射出方向を規制するハウジング5を備えているので、簡易な構成でありながら、射出したい方向に発射体簡易な構成でありながら、所定方向に発射体53a、54a、55aを射出することができる。
また、展開装置(アクチュエータ)および制御部にのみ電力供給される電力供給源32を独自に備えているので、たとえば飛行体を作動させるためのメイン電源の電力が無くなっても、アクチュエータ21、22、23を作動させることができ、パラシュートまたはパラグライダー56、57を展開することができる。
また、安全機構12を備えているので、通常運転時を除いたパラシュートまたはパラグライダーの展開装置100が作動する必要がない場合(たとえば、パラシュートまたはパラグライダー展開装置100の飛行体への取付前、飛行体の運転飛行前など)において、発射体53a、54a、55aが射出されることがなく、パラシュートまたはパラグライダー展開装置100を安全に扱うことができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。たとえば、上記実施形態に示したアクチュエータに限られず、発射体を発射できるものであれば、どのようなアクチュエータであってもよい。
また、上記実施形態では、ピストン3の推進力の発生源として、点火器2単体を採用することとしたが、これに限定されるものではなく、当該点火器2を備えたディスク型のガス発生器、シリンダー型のガス発生器、およびマイクロガスジェネレータ等の全てのガス発生器をピストン3の推進力の発生源として用いることができる。
また、上記実施形態では、アクチュエータと発射体とのセットを3つ使用したが、これに限られず、アクチュエータと発射体とのセットを1つ以上設けていればよい。なお、アクチュエータと発射体とのセットが1つしか設けられていなくても、アクチュエータと発射体とを設ける位置および発射体射出方向を調整し、上記実施形態の制御部30による発射体の射出タイミングを適切なものに設定しておくことで、発射体の射出の反動により飛行体の姿勢を正常なものにすることが可能である。
また、アクチュエータ21、22、23の出力をそれぞれ異なるものにしておいて、傾斜角度検出部33により検出された傾斜角度に基づいて制御部30が適切な発射体の射出タイミングを算出し、アクチュエータ21、22、23をそれぞれのタイミング(同時も含む)で作動させてもよい。
また、上記実施形態におけるパラシュートまたはパラグライダーの展開装置100の構成は、例えば、一方端部が開口されたハウジング内にアクチュエータおよびパラシュートまたはパラグライダーを設け、当該アクチュエータのピストンの推進力によってパラシュートまたはパラグライダーを直接押し出して展開させる構成を採用してもよい。具体例は、以下のとおりである。図4に示すように、パラシュートまたはパラグライダーの展開装置90は、上述のアクチュエータ1と同様のアクチュエータ63と、発射体でもあるパラシュートまたはパラグライダー86とを備えている。アクチュエータ63は、点火薬(図示略)を収容するカップ状のケース85を有する点火器84と、凹部82および当該凹部82と一体的に形成されたピストンヘッド83を有するピストン81と、ピストン81を収容し当該ピストン81の推進方向を規制する有底筒状のハウジング80とを備えている。パラシュートまたはパラグライダー86は、ピストンヘッド83上に配置された状態でハウジング80内に収納されているものであり、いわゆるパラシュートである。このような構成において、ピストン81の推進によりパラシュートまたはパラグライダー86を直接押し出して展開させることができる。なお、ハウジング80の開口端部は初期状態で蓋87により閉じられており、パラシュートまたはパラグライダー86の押し出しにより上記開口端部から外れるようになっている。
また、飛行体(図示せず)にパラシュートまたはパラグライダーの展開装置100を搭載した場合において、飛行体の電源をONにする前に安全機構12の解除ができていない場合、警告音などを用いて解除ができていないことを報知する報知手段が設けられていてもよい。
また、上記実施形態における各発射体は、各アクチュエータの各ピストンと一体となっているものであってもよい。この場合、上記実施形態の各ピストンのように各ハウジングに途中で係止されることなく(たとえば、上記図2に示したアクチュエータにおける係止部5aが設けられていないアクチュエータを用いる。)、完全に射出されるように構成しておく必要がある。これにより、簡易な構成でありながら、容易に発射体を射出することができる。また、部品点数も削減でき、コスト削減および軽量化が可能となる。
また、図5(a)〜(c)の展開動作図に示したように、飛行体200に上記実施形態のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置100と同様の展開装置101を設けるとともに、パラシュートまたはパラグライダー56と同様のパラシュートまたはパラグライダー256を展開する前に、紐258を介してパラシュートまたはパラグライダー256の傘長部と接続されているパイロットシュート270を予め射出するようにしてもよい(図5(a)参照)。なお、パイロットシュート270は、制御部(図示せず)からパイロットシュート射出信号を受信したパイロットシュート射出部(図示せず。基本構成は上記展開装置90と同じ。)から射出することができる。これによりスムーズ且つ迅速にパラシュートまたはパラグライダー256を射出することができ(図5(b)参照)、パラシュートまたはパラグライダー156を展開できる(図5(c)参照)。なお、飛行体200は、機体201と、当該機体201に結合される飛行体用のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置101と、機体201に結合され、当該機体201を推進させる1つ以上の推進機構(例えばプロペラ等)202と、機体201の下部に設けられた複数の脚部203とを備えている。
また、図6(a)、(b)に示したように、上記実施形態のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置100と同様の展開装置とともにエアバッグ装置を設けた飛行体としてもよい。ここで、図6(a)に示した飛行体300は、機体301と、当該機体301に結合される飛行体用のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置102と、機体301に結合され、当該機体301を推進させる1つ以上の推進機構(例えばプロペラ等)302と、通常姿勢時の機体301の下部に設けられた複数の脚部303と、通常姿勢時の機体301の側面に設けられたパラシュートまたはパラグライダーの収納容器351と、収納容器351と対向する側面に設けられたエアバッグ装置310と、通常姿勢時の機体301の下部に設けられているデバイス320と、を備えている。また、エアバッグ装置310は、袋状部材311と、袋状部材311内にガスを注入することができるガス発生装置(図示せず)とを備えている。また、デバイス320は、カメラ、センサなどの精密機械である。なお、図6(a)では、袋状部材311がすでに展開しているものを示しているが、展開前においては、袋状部材311は収納容器351と同様の大きさ程度に折り畳まれている。また、ここでのガス発生装置は、袋状部材311内にガスを注入し膨らませることができるものなら、どのようなものでもよく、従来公知の技術を用いることができる。図6(a)に示したエアバッグ装置310により、落下時においてデバイス320を保護できるだけでなく、他の衝突物および人を保護することができる。
また、図6(b)に示した飛行体400は、機体401と、当該機体401に結合される飛行体用のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置103と、機体401に結合され、当該機体401を推進させる1つ以上の推進機構(例えばプロペラ等)402と、機体401の下部に設けられた複数の脚部403と、通常姿勢時の機体401の下部側の表面に設けられたパラシュートまたはパラグライダーの収納容器451と、収納容器451と対向する機体401上面に設けられたエアバッグ装置410と、通常姿勢時の機体401の下部に設けられているデバイス420と、を備えている。また、エアバッグ装置410は、袋状部材411と、袋状部材411内にガスを注入することができるガス発生装置(図示せず)とを備えている。また、デバイス420は、カメラ、センサなどの精密機械である。なお、図6(b)では、袋状部材411がすでに展開しているものを示しているが、展開前においては、袋状部材411は収納容器451と同様の大きさ程度に折り畳まれている。また、ここでのガス発生装置は、袋状部材411内にガスを注入し膨らませることができるものなら、どのようなものでもよく、従来公知の技術を用いることができる。図6(b)に示したエアバッグ装置410により、落下時においてデバイス420を保護できるだけでなく、他の衝突物および人を保護することができる。
なお、図6(a)、(b)においては、エアバッグ装置により物および人を保護するものを示したが、エアバッグ装置の取り付け位置は、図6(a)、(b)に示したものに限られず、物および人を保護することができるようにエアバッグを展開できるのであれば、機体表面のどこに設けてもよい。
また、上記実施形態のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置においては、さらに、気圧センサ、レーザーセンサ、超音波センサ、振動センサ、および電圧センサのうちいずれか1つ以上を備えていてもよい。
なお、上記気圧センサは高度を検知することが可能であり、この気圧センサが危険な高度であることを検知した場合、上記気圧センサから発せられた異常信号を受信した制御部は、本発明のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置を作動させることができる。
また、上記レーザーセンサおよび上記超音波センサは、高度、位置、または障害物を検知することが可能であり、これらレーザーセンサおよび超音波センサのいずれかが危険な高度、位置、または障害物を検知した場合、これらレーザーセンサおよび超音波センサのいずれかから発せられた異常信号を受信した制御部は、本発明のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置を作動させることができる。
また、上記振動センサは飛行体の推進装置の振動を検知可能であり、この振動センサが飛行体の推進装置の異常振動を検知した場合、上記振動センサから発せれた異常信号を受信した制御部は、本発明のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置を作動させることができる。
また、上記電圧センサは飛行体の電源供給部の電圧を検知可能であり、この電圧センサが飛行体の電源供給部の異常電圧(電圧の低下など)を検知した場合、上記電圧センサから異常信号を受信した制御部は、本発明のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置を作動させることができる。
また、図7および図8に示したパラシュートまたはパラグライダーの展開装置500を飛行体に適用してもよい。このパラシュートまたはパラグライダーの展開装置500は、射出部590と、射出部590の射出方向を調整可能な射出方向調整機構502と、飛行体の周囲の風向きを検知可能な風向検知部(図示せず)と、を備えている。
射出部590は、上記実施形態におけるパラシュートまたはパラグライダーの展開装置90と同構成のものであり、ハウジング580と蓋587とを有している。
射出方向調整機構502は、基台510と、回転テーブル520と、支持部材521、522と、回転軸523と、電動モータ524と、制御部(図示せず)と、を備えている。
基台510は、図7に示したように、内部に、電動モータ511(駆動部)と、回転軸512と、スラストベアリング513と、を備え、飛行体の機体501に取り付けられている。電動モータ511は、回転テーブル520を回転駆動させる駆動源となるものである。また、回転軸512は、電動モータ511の駆動力を回転テーブル520に伝動するためのものである。また、スラストベアリング513は、回転テーブル520の電動モータ511側の面に接触して転動可能な転動体514と、転動体514の転動方向を規制し案内するリング状の案内部515と、を有し、回転テーブル520を周方向(図8(b)の矢印方向)に回転可能に支持している。また、スラストベアリング513には、転動体514同士が接触しないように、各転動体514の位置関係を保持する保持器(図示せず)が用いられている。なお、スラストベアリング513の具体例としては、転動体514に球を用いたボールベアリング、転動体514に円柱状のローラーを用いたローラーベアリングなどが挙げられる。
支持部材521、522は、図7に示したように、対向する位置関係となるように、且つ、回転軸523の両端を回転可能に支持できるように、回転テーブル520の電動モータ511と反対側の面に固定されている。回転軸523の一端は電動モータ524に接続されており、制御部(図示せず)からの命令信号により電動モータ524を適宜駆動させることによって、回転軸523は回動することが可能である。また、射出部590の後端部が、発射体を発射可能に回転軸523に固定されており、回転軸523の回転と同期して、図8(a)に示した矢印方向に回動可能となっている。すなわち、射出部590の射出方向のうち、回転テーブル520の水平面に対する角度を調整できるようになっている。
上記風向検知部は、風速計、超音波風向風速センサなど、風向きを検知できるものであって、基台510の側面などに取り付けることが可能なものである。なお、射出方向調整機構502における制御部は、上記風向検知部から得たデータを基に風上または風下の方向を計算し、パラグライダーまたはパラシュートを最適な射出方向に射出できるように射出部590の向きを制御する。
これらの構成により、射出方向調整機構502は、射出部590における発射体の発射方向を、任意の方向に調整することができる。したがって、パラシュートまたはパラグライダーの展開装置500が飛行体に取り付けられている場合、飛行体の姿勢に合わせて、パラシュートまたはパラグライダーを射出することができる。特に、パラシュートまたはパラグライダーの展開装置500がパラグライダーを射出する場合には、風向検知部から得た測定データを基に風上の方向を計算した後、風上の方向に射出するように射出方向調整機構502を制御することができる。また、パラシュートまたはパラグライダーの展開装置500がパラシュートを射出する場合には、風向検知部から得た測定データを基に風下の方向を計算した後、風下の方向に射出するように射出方向調整機構502を制御することもできる。これらにより、パラシュートまたはパラグライダーの展開装置500によれば、パラシュートまたはパラグライダーの展開を最適な状態で行うことができるとともに、射出部590の作動時の反動を利用して、パラシュートまたはパラグライダーの展開装置500を取り付けた飛行体などの姿勢を制御することも可能となる。
また、上記実施形態などの他の例として、上述した落下検知部、気圧センサ、レーザーセンサ、または超音波センサ等の高度を検知可能な装置類から得られた高度情報と、上述した傾斜角度検出部から得られた傾斜角度の情報と、状況に応じて他の情報(たとえば、風がある場合には、風の方向および風速の情報など)と、を用いて、所定の閾値を超える情報(飛行体が異常な姿勢となっていることを示すデータ)になっていると制御部によって判定された場合、(a)制御部がパラシュートまたはパラグライダーの適切な射出方向(たとえば、飛行体の姿勢をパラシュートまたはパラグライダーの展開に適したものに是正する方向)を算出し、パラシュートまたはパラグライダーの展開装置を作動させるようにしてもよいし、(b)操縦者自身がコントローラ等を介して、パラシュートまたはパラグライダーの射出方向の信号を制御部に送信し、該信号を受信した制御部によって、パラシュートまたはパラグライダーの展開装置を作動させるようにしてもよい。なお、これらの場合において、制御部からコントローラ等を介して、飛行体が異常な姿勢になっていることを、音声、表示灯、または表示画面等を用いて操縦者に予め報知してもよい。
2、84 点火器
2a、85 ケース
2b 端子ピン
3、81 ピストン
3a 第1部分
3b、82 凹部
3c 面取り
3d 第2部分
3e、83 ピストンヘッド
3f 孔
4 燃焼室
5、80、580 ハウジング
5a 係止部
5b 孔部
5c フランジ部
5d 孔
6a 鍔
6b 嵌合溝
7、9 環状溝
8 第1シール部材
10 第2シール部材
11 衝撃緩衝部材
12 安全機構
12a 把持部
12b ピン
21、22、23、63 アクチュエータ
30 制御部
31 落下検知部
32 電力供給源
33 傾斜角度検出部
51、351、451 収納容器
52 支持柱
53、54、55 管部
53a、54a、55a 発射体
56、57、86、156、256 パラシュートまたはパラグライダー
58、59、60、61、258 紐(紐状部材)
87、587 蓋
90、100、101、102、103、500 展開装置
200、300、400 飛行体
201、301、401、501 機体
202、302、402 推進機構
203、303、403 脚部
270 パイロットシュート
310、410 エアバッグ装置
311、411 袋状部材
320、420 デバイス
590 射出部

Claims (19)

  1. 飛行体に設けられるパラシュートまたはパラグライダーの展開装置であって、
    展開可能に構成されたパラシュートまたはパラグライダーと、
    前記パラシュートまたは前記パラグライダーに紐状部材を介して結合されている、または、前記パラシュートまたは前記パラグライダーを含む、発射体と、
    前記発射体を射出可能な射出部と、
    前記飛行体の異常状態を含む前記飛行体の状態を検知可能な検知部と、
    前記検知部が検知した前記飛行体の状態の情報に基づいて、前記射出部における前記発射体の射出タイミングを制御可能な制御部と、
    を備えていることを特徴とするパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。
  2. 前記射出部と前記発射体とが2対以上設けられ、
    前記射出部のそれぞれは、独立して作動可能であるとともに、前記発射体のそれぞれを異なる方向または同一方向へ射出するものであることを特徴とする請求項1に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。
  3. 前記射出部の射出方向を所定範囲で任意方向に調整可能な射出方向調整機構を備え、
    前記検知部は、前記飛行体の状態の1つとして前記飛行体の姿勢状態を検知可能な傾斜角度検出部を含み、
    前記制御部は、前記傾斜角度検出部によって検知された前記飛行体の姿勢状態の情報に基づいて、前記射出方向調整機構を制御することを特徴とする請求項1に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。
  4. 前記傾斜角度検出部が、加速度センサ、ジャイロセンサ、および静電容量式傾斜計のうちいずれか1つ以上からなるものであることを特徴とする請求項3に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。
  5. 前記射出方向調整機構が、板状の回転テーブルと、電力によって前記回転テーブルを回転駆動可能な駆動部と、を備えており、
    前記回転テーブルは、前記射出部の射出方向の成分のうち前記回転テーブルの平面に対して水平な方向の向きを調整可能となるように、前記射出部を支持していることを特徴とする請求項3または4に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。
  6. 前記回転テーブルは、前記駆動部側の面に接触するように設けられたスラストベアリングによって回転可能に支持されており、
    前記駆動部は電動モータを有していることを特徴とする請求項5に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。
  7. 前記射出方向調整機構が、
    回転軸と、
    前記回転軸を回転可能に支持している支持部材と、
    前記支持部材に設けられ、前記回転軸を回転駆動可能な駆動部と、
    を備え、
    前記射出部が、前記回転軸の回転と同期して回動可能に、且つ、前記発射体を発射可能に、前記回転軸に固定されていることを特徴とする請求項3に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。
  8. 前記飛行体の周囲の風向きを検知する風向検知部をさらに含み、
    前記制御部は、前記風向検知部から得た測定データを基に風上の方向を計算した後、前記風上の方向に前記パラグライダーを射出するように前記射出方向調整機構を制御することを特徴とする請求項3乃至7の何れか1項に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。
  9. 前記飛行体の周囲の風向きを検知する風向検知部をさらに含み、
    前記制御部は、前記風向検知部から得た測定データを基に風下の方向を計算した後、前記風下の方向に前記パラシュートを射出するように前記射出方向調整機構を制御することを特徴とする請求項3乃至7の何れか1項に記載のパラシュートの展開装置。
  10. 前記射出部は、点火器を有したアクチュエータを備えていることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。
  11. 前記発射体は前記アクチュエータの一部であり、前記点火器の作動によって射出されることを特徴とする請求項10に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。
  12. 前記射出部は、前記発射体の射出方向を規制するハウジング部を備えていることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。
  13. 前記射出部は、前記制御部からの電気信号により起動するものであり、
    前記射出部および前記制御部にのみ電力供給可能な電力供給源を備えていることを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。
  14. 非作動時に、前記発射体の射出を防止する安全機構を前記射出部に備えていることを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。
  15. 前記検知部は、カメラ、加速度センサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、レーザーセンサ、超音波センサ、飛行体の推進装置の振動を検知可能な振動センサ、および飛行体の電源供給部の電圧を検知する電圧センサから選択される必要な機能を有したものを少なくとも1つ備えていることを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。
  16. 前記検知部は、高度を検知可能なものであることを特徴とする請求項1乃至15の何れか1項に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。
  17. 前記パラシュートまたは前記パラグライダーの傘長部と紐状部材を介して連結されたパイロットシュートと、
    前記パイロットシュートを射出可能なパイロットシュート射出部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記検知部が検知した前記飛行体の状態の情報に基づいて、前記パイロットシュートの射出を制御するためのパイロットシュート射出信号を前記パイロットシュート射出部に送信するものであり、
    前記パイロットシュート射出部は、前記パイロットシュート射出信号を受信した場合、前記パラシュートまたは前記パラグライダーの展開前に、前記パイロットシュートを予め射出し、展開するものであることを特徴とする請求項1乃至16の何れか1項に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。
  18. 機体と、
    前記機体に結合される請求項1乃至17の何れか1項に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置と、
    前記機体に結合され、前記機体を推進させる1つ以上の推進機構と、を備えたことを特徴とする飛行体。
  19. 機体と、
    前記飛行体の機体表面の一方側に設けられた請求項1乃至17の何れか1項に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置と、
    前記飛行体の表面の他方側に設けられ、前記パラシュートまたは前記パラグライダーの展開時に地上側においてエアバッグを展開可能なエアバッグ装置と、
    を備えていることを特徴とする飛行体。

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