JP2018189889A - 損失差補償器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で小型化が図れるとともに、伝送路の損失及び増幅器の利得で生ずる光強度のチャネル間差と波長間差を補償できる損失差補償器を提供する。【解決手段】損失差補償器301は、N個の信号チャネルの合分波を行うチャネル合分波部11、15と、コアピッチを変換するコアピッチ調整部12、14と、長周期グレーティングにより伝搬中の各チャネル信号の損失差を保証する損失補償部13から構成される。本損失差補償器は、空間光学素子を用いず簡易かつ省スペースでチャネル間の損失差補償を実現できる。【選択図】図1

Description

本開示は、モード間損失差補償器に関する技術である。
近年、サービスの多様化によりインターネットトラヒックは未だ増加し続けており、伝送速度の高速化や波長分割多重(Wavelength Division Multiplexing:WDM)技術による波長多重数の増加により飛躍的に伝送容量を伸ばしてきた。また近年、検討が盛んに行われているデジタルコヒーレント技術によって更なる伝送容量の拡大が予想されている。デジタルコヒーレント伝送システムでは多値位相変調信号を用いることにより周波数利用効率を向上させてきたが、より高い信号雑音比が必要となってくる。しかし従来のシングルモードファイバ(Single mode fiber;SMF)を用いた伝送システムでは、理論的な限界に加え非線形効果に起因する入力パワー制限のため伝送容量は100 Tbit/secを境に飽和することが予想されており、更なる大容量化は困難となってきている。
今後さらに伝送容量を増やしていくためには革新的な伝送容量拡大を実現する媒体が必要とされている。そこで、光ファイバ中の複数の伝搬モードをチャネルとして用いることで信号雑音比と空間利用効率の向上が期待できるマルチモードファイバ(Multi mode fiber;MMF)を用いたモード多重伝送や一本の光ファイバに複数コアを有するマルチコアファイバ(Multi core fiber;MCF)を用いたコア多重伝送など空間多重伝送(Spacial division multiplexing;SDM)が注目を集めている(例えば、非特許文献1及び2を参照。)。
伝送容量の拡大に加えSDMの長距離化に向けた検討も行われており、3モード伝搬可能な非結合型の12コアファイバを用いた527km伝送の報告(例えば、非特許文献3を参照。)やコア間結合型の4コアファイバを用いた5500km伝送の報告されている(例えば、非特許文献4を参照。)。
SDMの長距離化を行う上では、従来の伝送システムで重要となっていたEDFAに代表される光増幅器にて発生する利得スペクトルの波長間利得差の補償だけでなく伝送路にて発生するチャネル間損失差や光増幅器にて発生するチャネル間利得差(Differential channel gain;DCG)の低減技術も重要となってくる。これまでの報告例として、非特許文献3において長距離伝送を実現するために1スパン内のモード間の損失差が0.2dB以下になるように特定のモードに損失を加えることで調整を行っている。非特許文献3においては空間フィルタ型のモード間損失差補償器を用いてLP01モードにLP11モードに比べ3dB程度大きい損失を与えることでモード間損失差の低減に寄与している。
N.Hanzawa et al., "Demonstration of Mode−Division multiplexing Transmission Over 10 km Two−mode Fiber with Mode Coupler" OFC2011, paper OWA4 T.Sakamoto et al., "Modal Dispersion Technique for Long−haul Transmission over Few−mode Fiber with SIMO Configuration" ECOC2011, We.10.P1.82 K. Shibahara et al. "Dense SDM (12−Core × 3−Mode) Transmission Over 527 km With 33.2−ns Mode−Dispersion Employing Low−Complexity Parallel MIMO Frequency−Domain Equalization", J. Lightw. Technol., vol.34, no. 1 (2016). R. Ryf et al. "Long−Distance Transmission over Coupled−Core Multicore Fiber", Proc ECOC, Th3.C.3 (2016). R. Ryf et al. "Spot−Based Mode Couplers for Mode−Multiplexed Transmission in Few−Mode Fiber", Photonics technology letters., vol.24, no. 21 (2012). S.G. Leon−Saval et al. "Mode−selective photonic lanterns for space−division multiplexing",Optics express, vol.22, no. 1 (2014).
しかしながら、伝搬するモード数が増えると、各伝搬モードは互いに強度分布の重なりを有することから空間フィルタを用いて特定モードの損失差補償を行うことは困難になるという課題が予想される。また空間フィルタ型の損失差補償は非特許文献5に報告されているような結合型マルチコアファイバへの適用も同様の理由から困難という課題もある。
また、SDM用ファイバをファンアウトデバイスもしくはモード分波デバイスを用いて分離してチャネル依存損失(Channel Dependent Loss;CDL)や波長依存損失を補償する場合、ファインアウトデバイス部の出力は、通常のシングルモードファイバ(SMF)を用いることとなりデバイスの小型化が困難という課題もある。
また、エルビウム添加光増幅器に代表される希土類添加ファイバ型光増幅器においては波長間利得差が発生することが知られており、本光増幅器を利用した長距離伝送の実現にはモード間利得差だけでなく波長間利得差を同時に低減することが重要な課題となる。
また、これまで述べた困難性については非特許文献4に示すようなコア間結合型の伝送路においても同様に課題となることが予想される。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、簡易な構成で小型化が図れるとともに、伝送路の損失及び増幅器の利得で生ずる光強度のチャネル間差と波長間差を補償できる損失差補償器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る損失補償器は、空間光学素子を用いずにチャネル分離を行い、チャネル毎に減衰量を調整することとした。
具体的には、本発明に係る損失補償器は、伝搬チャネル数がNである光ファイバ伝送路の途中に配置され、チャネル間の損失補償を行う損失差補償器であって、
一方の前記光ファイバ伝送路からのN個の伝搬チャネルをコア間ピッチがD1であるN個のコアに分波するチャネル分波部と、
一端が前記チャネル分波部の各コアに接続しており、一端から他端へ向けてコア間ピッチをD1からD2(D2>D1)へ広げるN個のコアを有するコア間ピッチ拡大部と、
一端が前記コア間ピッチ拡大部の各コアの他端と接続し、コア間ピッチがD2であるN個のコア、及びそれぞれのコアに異なった損失スペクトルを与える損失調整部を有する損失差補償部と、
一端が前記損失差補償部の各コアの他端に接続しており、一端から他端へ向けてコア間ピッチをD2からD1へ狭めるN個のコアを有するコア間ピッチ縮小部と、
一端が前記コア間ピッチ縮小部の各コアの他端に接続するN個のコアを有し、前記N個のコアを伝搬する光を合波してN個の伝搬チャネルとして他方の前記光ファイバ伝送路に出力するチャネル合波部と、
を備えることを特徴とする。
ここで、前記損失補償部の前記損失調整部が長周期グレーティングであることが好ましい。この場合、前記長周期グレーティングの溝間隔Λが数1であることを特徴とする。
波長間の光強度を均一化する場合、光強度の強い波長を減衰するように各コアの損失差補償部の損失調整部(好ましくは長周期グレーティングの溝間隔Λ)を設定する。
チャネル間光強度を均一化する場合、光強度の強いチャネル(MMFのモードないしMCFのコア)の光が伝搬するコアの損失差補償部に対して当該光が減衰するように損失調整部(好ましくは長周期グレーティングの溝間隔Λ)を設定する。このようにコア毎に損失調整を行う場合、隣接コアへの影響を防ぐために損失差補償部のコア間ピッチを広げておく。
このように本損失補償器は、空間光学素子を用いずにチャネル分離を行い、チャネル毎に減衰量を調整することができる。従って、本発明は、簡易な構成で小型化が図れるとともに、伝送路の損失及び増幅器の利得で生ずる光強度のチャネル間差と波長間差を補償できる損失差補償器を提供することができる。
本発明に係る損失差補償器は、前記光ファイバ伝送路がマルチモードファイバであり、前記伝搬チャネルが前記マルチモードファイバを伝搬する伝搬モードである場合に、一方の前記光ファイバ伝送路と前記チャネル分波部との間に配置され、前記伝搬モードのモード間損失を補償して前記チャネル分波部に結合するモード間損失補償部をさらに備える。別途モード間損失差補償部を備えることで完全な伝搬モード毎の損失制御が可能となる。なお、モード間損失差補償部ではなく、前記チャネル分波部、前記コア間ピッチ拡大部、前記損失差補償部、前記コア間ピッチ縮小部、及び前記チャネル合波部のN個のコアのうちの少なくとも1つは直径が他と異なることとしてもよい。
なお、本発明に係る損失差補償器は、前記光ファイバ伝送路がマルチコアファイバであり、前記伝搬チャネルが前記マルチコアファイバのコアである場合に、前記チャネル分波部及び前記チャネル合波部の各コアと前記マルチコアファイバの各コアとを接続する。
本発明は、簡易な構成で小型化が図れるとともに、伝送路の損失及び増幅器の利得で生ずる光強度のチャネル間差と波長間差を補償できる損失差補償器を提供することができる。本発明によれば、空間光学素子を用いないため、構成の簡易化が期待でき、また接続は従来の融着接続もしくは突合せ接続でよいため簡易かつ省スペースな構成でチャネル間損失差および波長間損失差を補償することが可能になる。このように空間多重伝送においてチャネル間損失差の低減を実現することで伝送距離の長延化に寄与する。
本発明に係る損失差補償器を説明する図である。 3コアのフォトニックランタンを説明する図である。 3コアのフォトニックランタンの電界分布を説明する図である。 コア半径及び比屈折率差とコア間ピッチの関係を説明する図である。 本発明に係る損失差補償器を説明する図である。 本発明に係る損失差補償器を説明する図である。 コアピッチと実効屈折率差Δneffの関係を説明する図である。 結合型マルチコアファイバのコア配置を説明する図である。 本発明に係る損失差補償器を説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
図1は、本実施形態の損失差補償器301の概略図である。損失差補償器301は、伝搬チャネル数がNである光ファイバ伝送路50の途中に配置され、チャネル間の損失補償を行う損失差補償器であって、
一方の光ファイバ伝送路50−1からのN個の伝搬チャネルをコア間ピッチがD1であるN個のコアに分波するチャネル分波部11と、
一端がチャネル分波部11の各コアに接続しており、一端から他端へ向けてコア間ピッチをD1からD2(D2>D1)へ広げるN個のコアを有するコア間ピッチ拡大部12と、
一端がコア間ピッチ拡大部12の各コアの他端と接続し、コア間ピッチがD2であるN個のコア、及びそれぞれのコアに異なった損失スペクトルを与える損失調整部を有する損失差補償部13と、
一端が損失差補償部13の各コアの他端に接続しており、一端から他端へ向けてコア間ピッチをD2からD1へ狭めるN個のコアを有するコア間ピッチ縮小部14と、
一端がコア間ピッチ縮小部14の各コアの他端に接続するN個のコアを有し、前記N個のコアを伝搬する光を合波してN個の伝搬チャネルとして他方の光ファイバ伝送路50−2に出力するチャネル合波部15と、
を備える。
損失差補償器301は、モード間の利得等化器として機能する。
図1には、光ファイバ伝送路50が3チャネル(伝搬モードが3つ)である時を1例として構成図および利得等化器の断面図を示している。コア数及びコア配置は光ファイバ伝送路50のチャネル数に応じて設定する。本利得等化器は光ファイバもしくは光導波路内に作製されることで実現する。
損失差補償器301は、損失補償部13の前記損失調整部が長周期グレーティングである例である。長周期グレーティングを用いて損失を調整する際は、コアモードの実効屈折率とクラッドモードの実効屈折率に合わせたグレーティング間隔Λの設計が必要となる。変換するためのグレーティングの溝間隔Λは以下の式(1)で表せる。
ここで、λは共鳴中心波長(減衰させる波長)、nはコアを伝搬するモードの実効屈折率、nはクラッドを伝搬するとあるクラッドモードの実効屈折率を示している。
コア半径7μm、比屈折率差Δ0.4%のLP01およびLP11モードが伝搬可能なマルチモードファイバにおいては、実効屈折率はそれぞれ1.4486および1.4464となる。ここで結合するクラッドモードをそれぞれLP02(実効屈折率:1.4442)およびLP12モード(実効屈折率:1.4443)とすると共鳴中心波長1550nmにおいて必要となるΛはそれぞれ358μmおよび712μmと異なる2種類のΛが必要となる。このように、マルチモードファイバ内に長周期グレーティングを直接設置するとモード数に応じて長周期グレーティングの区間が長尺になることが予想される。また、モード数が増えるにつれてコア−クラッド内の実効屈折率差の整合だけでなく、コア内モード間の実効屈折率差の整合についても考慮する必要があり設計が複雑になることが予想される。そこで、本発明では、マルチモードファイバを伝搬する各チャネルをシングルモードファイバへ分波し、当該シングルモードファイバに長周期グレーティングを配置することとした。このためモード数が増えても長周期グレーティングの区間が長尺になること及び設計が複雑になることを防止できる。つまり、本発明の構造は、長周期グレーティングの区間を短尺にでき、かつ簡易に所望の損失を付与することが可能となる。
ここで、マルチモードからシングルモードへ分波する手法について説明を行う。チャネル分波部11が行うモード分波には非特許文献5に記載されるフォトニックランタンを使用することができる。フォトニックランタンはマルチモードファイバを伝搬するチャネル数に対応した数のシングルモードファイバを接続することでモード分波することが可能となるデバイスである。
ここで、フォトニックランタンの説明を行う。例えば、光ファイバ伝送路50が直径14μm、比屈折率差0.4%のLP01モードと2つの縮退したLP11モードが伝搬可能な3モードファイバとする。この光ファイバ伝送路50に適用可能なフォトニックランタンとして、図2に示すような3コアから成るコア直径5.0μm、比屈折率差0.5%、コア間ピッチ6.6μmの構造が考えられる。フォトニックランタンはマルチモードファイバとの接続損失を低くするため、このように狭いコア間ピッチが用いられている。
図3は、図2のフォトニックランタンのコア配置における電界分布を説明する図である。図3(A)はマルチモードファイバからLP11bモードの光がフォトニックランタンに結合されたときの電界分布である。図3(B)はマルチモードファイバからLP01モードの光がフォトニックランタンに結合されたときの電界分布である。図3(C)はマルチモードファイバからLP11aモードの光がフォトニックランタンに結合されたときの電界分布である。図3のようにコア間距離が短いマルチコアファイバではコア間を跨った電界分布が生ずる。
このように隣接コア間で電界分布が重なるため、フォトニックランタンではコア間結合が発生する。ここで、図2のコア配置の時のコア間結合について計算を行う。各モードの電界の重なり積分によりコア結合効率ηを算出した。コア結合効率ηは、コア1にLP01モードの光を入射した際に、コア間ピッチ(6.6μm)分、離れたコア2へ光がどの程度結合するかを示している。
ここでEcore1、Ecore2はそれぞれコア1およびコア2の電界分布を示す。
式(2)で計算した結果、図2の構造のフォトニックランタンでは−8dB程度のコア間結合が発生する。このため、コア1及びコア2にそれぞれ異なった損失スペクトルを与えるための長周期グレーティングを配置した場合、隣接コアのグレーティングの影響を受けることが予想される。そこでコア間ピッチを広げるためのコア間ピッチ拡大部12を設け、隣接コアのコア間結合の影響を小さくする。
図4は、隣接コアの影響が十分小さい場合(光強度の結合量を−20dBとした)のコア間ピッチ(μm)とコア直径(μm)及び比屈折率差(%)の関係について説明する図である。図4によれば、隣接コアからの光結合量−20dBを満たすコア間ピッチはコア直径及び比屈折率差によって異なる値を持つことが確認できる。つまり、損失差補償部13の導波路の屈折率およびコア径によって適切なコア間ピッチを設定することが重要となる。
図1の損失差補償器301は、チャネル分波部11からチャネル合波部15までの導波路が対称的に配置されているため、波長間損失差を損失差補償部13にて補償することができる。しかし、MMFである光ファイバ伝送路50−1を伝搬してきた伝搬モード毎に選択的に損失を与えることは困難である。伝搬モード毎に選択的に損失を与える手段について下に説明する。
[手段A]
図5は、本手段を備える損失差補償器302を説明する図である。損失差補償器302は、光ファイバ伝送路50がマルチモードファイバであり、前記伝搬チャネルが前記マルチモードファイバを伝搬する伝搬モードである場合に、一方の光ファイバ伝送路50−1とチャネル分波部11との間に配置され、前記伝搬モードのモード間損失を補償してチャネル分波部11に結合するモード間損失補償部16を、損失差補償器301にさらに備える。
モード間損失差補償部16は、光ファイバ伝送路50−1のモード分波部11との接続前のマルチモードコアに平行する導波路16aを描画して形成される。モード間損失差補償部16の導波路16aは、損失付与用であり、マルチモード伝送路を伝搬する各モードの実効屈折率が整合するように設計する。導波路16aを対称構造にするとすべての伝搬モードが結合する可能性があるため、非対称構造とすることが望ましい。モード間損失差補償部16で付与する損失は、導波路16aの径や長手方向の導波路間隔を調整することによって制御することができる。損失差補償器302は、導波路16aの構造や配置を調整することで光ファイバ伝送路50のモード数の拡張にも対応可能である。
[手段B]
図6は、本手段を備える損失差補償器303を説明する図である。損失差補償器303は、光ファイバ伝送路50がマルチモードファイバであり、前記伝搬チャネルが前記マルチモードファイバを伝搬する伝搬モードである場合に、チャネル分波部11、コア間ピッチ拡大部12、損失差補償部13、コア間ピッチ縮小部14、及びチャネル合波部15のN個のコアのうちの少なくとも1つは直径が他と異なる。
チャネル分波部11からチャネル合波部15までの導波路構造を非対称とすることで選択的にモード分離することが可能となる。このような構造を用いることで光ファイバ伝送路50−1を伝搬してきた複数の伝搬モードをそれぞれのコアに割り振り、損失差補償部13で伝搬モードに応じた損失を与えることが可能となる。なお、非対称コアを用いた選択的なモード合分波デバイスに関しては非特許文献6で述べられている。
[製造手法]
本実施形態の損失差補償器(301〜303)は、光ファイバや方形シリカ導波路中にフェムト秒レーザなどを用いて3次元的にコアを描画する手法、積層導波路(Planar light waveguide;PLC)で形成する手法、チャネル分波部11とチャネル合波部15をフォトニックランタンとし、他の部分を上記手法で形成する手法、異なる2種類のコア間ピッチのマルチコアファイバを直列に接続する手法などを用いることができる。
(実施形態2)
実施形態1では伝送路としてマルチモードファイバを用いた際の例について示したが、同様に結合型マルチコア伝送路を用いても同様に適用可能である。図9は、マルチコアファイバである光ファイバ伝送路50に接続した損失差補償器301を説明する図である。光ファイバ伝送路50がマルチコアファイバであり、前記伝搬チャネルが前記マルチコアファイバのコアである場合に、チャネル分波部11及びチャネル合波部15の各コアと前記マルチコアファイバの各コアとを接続する。
例えば、光ファイバ伝送路50が結合型3コアファイバである場合、図2の様な異なる3種類の電界分布を有することが確認できる。これらの3つの電界はそれぞれ実効屈折率差が異なるため、実施形態1で説明したマルチモードファイバが光ファイバ伝送路50である場合と同様に、損失差補償部13の長周期グレーティングにはコアモードからクラッドモードへの結合のために異なるグレーティングピッチが必要となる。
例として、光ファイバ伝送路50のコア数が3、7、12、19のときの最高次モードと最低次モード間の実効屈折率差Δneffとコアピッチの関係の計算結果を図7に示す。図8は当該計算で用いた結合型マルチコアファイバのコア配置を説明する図である。当該計算において各コアはコア半径4.5μm、コアとクラッドの比屈折率差0.35%と一定とした。図7からコア間隔D2が大きくなるにつれてΔneffは小さくなり、またコア数が多くなるにつれてΔneffは大きくなる傾向が確認できる。光ファイバ伝送路50が結合型マルチコアファイバの場合、コア数に応じた適切なコア間隔とするコアピッチ拡大部12が重要となることがわかる。
なお、光ファイバ伝送路50が結合型マルチコアファイバ伝送路の場合、頻繁な信号チャネルのクロストークを伝送に伴いながら伝搬することが予想されるため、図5で説明した手段Aのモード間損失差補償部16や図6で説明した手段Bのモード間損失差補償構造を適用することは考慮しなくてよい。
11:チャネル分波部
12:コア間ピッチ拡大部
13:損失差補償部
14:コア間ピッチ縮小部
15:チャネル合波部
16:モード間損失差補償部
16a:導波路
50、50−1、50−2:光ファイバ伝送路
301〜303:損失差補償器

Claims (6)

  1. 伝搬チャネル数がNである光ファイバ伝送路の途中に配置され、チャネル間の損失補償を行う損失差補償器であって、
    一方の前記光ファイバ伝送路からのN個の伝搬チャネルをコア間ピッチがD1であるN個のコアに分波するチャネル分波部と、
    一端が前記チャネル分波部の各コアに接続しており、一端から他端へ向けてコア間ピッチをD1からD2(D2>D1)へ広げるN個のコアを有するコア間ピッチ拡大部と、
    一端が前記コア間ピッチ拡大部の各コアの他端と接続し、コア間ピッチがD2であるN個のコア、及びそれぞれのコアに異なった損失スペクトルを与える損失調整部を有する損失差補償部と、
    一端が前記損失差補償部の各コアの他端に接続しており、一端から他端へ向けてコア間ピッチをD2からD1へ狭めるN個のコアを有するコア間ピッチ縮小部と、
    一端が前記コア間ピッチ縮小部の各コアの他端に接続するN個のコアを有し、前記N個のコアを伝搬する光を合波してN個の伝搬チャネルとして他方の前記光ファイバ伝送路に出力するチャネル合波部と、
    を備えることを特徴とする損失差補償器。
  2. 前記光ファイバ伝送路がマルチモードファイバであり、前記伝搬チャネルが前記マルチモードファイバを伝搬する伝搬モードである場合に、
    一方の前記光ファイバ伝送路と前記チャネル分波部との間に配置され、前記伝搬モードのモード間損失を補償して前記チャネル分波部に結合するモード間損失補償部
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の損失差補償器。
  3. 前記光ファイバ伝送路がマルチモードファイバであり、前記伝搬チャネルが前記マルチモードファイバを伝搬する伝搬モードである場合に、
    前記チャネル分波部、前記コア間ピッチ拡大部、前記損失差補償部、前記コア間ピッチ縮小部、及び前記チャネル合波部のN個のコアのうちの少なくとも1つは直径が他と異なることを特徴とする請求項1に記載の損失差補償器。
  4. 前記光ファイバ伝送路がマルチコアファイバであり、前記伝搬チャネルが前記マルチコアファイバのコアである場合に、前記チャネル分波部及び前記チャネル合波部の各コアと前記マルチコアファイバの各コアとを接続することを特徴とする請求項1に記載の損失差補償器。
  5. 前記損失補償部の前記損失調整部が長周期グレーティングであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の損失差補償器。
  6. 前記長周期グレーティングの溝間隔Λが数1であることを特徴とする請求項5に記載の損失差補償器。
    ここで、λは損失を与えようとする波長、nはコアを伝搬するモードの実効屈折率、nはクラッドを伝搬するクラッドモードの実効屈折率である。
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