JP2017191185A - モード合分波器、光伝送システム及び中継伝送システム - Google Patents

モード合分波器、光伝送システム及び中継伝送システム Download PDF

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Abstract

【課題】伝送路やモード合分波器で発生するモードスクランブルによりモード多重伝送における伝搬モードの損失差や伝搬モードの遅延差による影響を緩和し、伝送容量および伝送距離を拡大することが可能な伝送システムを提供する。
【解決手段】光伝送システムは、信号光を送信するN個(Nは2以上の整数)の光送信機31と、N個のモードが伝搬するリングコアを有する光ファイバ55を伝送路とし、N個のポートを有し、リングコア光ファイバのコア上に接するようコアが配置されているモード合波器101Aと、モード合波器が合波した信号光をM個(MはN以上の整数)の信号光に分波するようリングコア光ファイバのコア上に接するようコアが配置されているモード分波器101Bと、モード分波器で分波した各信号光を受信するM個の光受信機32と、を備える。
【選択図】図1

Description

本開示は、複数の伝搬モードが伝搬する数モード光ファイバを伝送路としたモード多重光伝送システムにおけるモード合分波器及びその光伝送システムに関する。
伝送容量を拡大する技術として複数の伝搬モードを用いる数モード光ファイバが提案されている。特に複数の伝搬モードを用いたモード多重伝送は、伝送容量をモード数倍に向上させられることから、新たな大容量伝送方式として注目されている。
この数モード光ファイバ用いた伝送においては、伝送路中でモード間クロストークが発生することから、その補償手段として、受信端においてMIMO(Multiple−Input Multiple−Output)等化器が用いられる。しかしながら、モード間の損失差(Mode dependent Loss:以下、MDL)が存在する場合、MIMO等化器を利用したとしても伝送システムのパフォーマンス低下が課題となる。(例えば、非特許文献1を参照。)また、受信端においてモード間の群遅延差(Differential Mode Delay:以下、DMD)が大きいと、MIMOに関わるデジタル処理(DSP)の負荷が大きくなり、長距離伝送を実現する為にはDSP負荷の低減が課題となる。(例えば、非特許文献2を参照。)そこで、MDLやDMDの影響を緩和するために、モード間の結合を生じさせるモードスクランブラの利用が提案されている(例えば、非特許文献3を参照。)。また、モード間の結合を光ファイバ伝送路中で積極的に起こすために、リングコア光ファイバが提案されている(例えば、非特許文献4、5を参照。)。
なお、本明細書で記載される「シングルモード光ファイバ」及び「マルチモード(数モード)光ファイバ」とは、それぞれ、伝送する光信号の波長においてシングルモードで伝搬する光ファイバ及びマルチモードで伝搬する光ファイバを意味する。
P. J. Winzer, et al., "Mode−dependent loss, gain, and noise in MIMO−SDM systems", in Proc. ECOC 2014, paper Mo.3.3.2, 2014. S.O. Arik, D. Askarov, J.M. Kahn, Effect of mode coupling on signal processing complexity in mode−division multiplexing, J. Lightwave Technol. 31 (3) (2013) 423−431. Lobato, A.; Ferreira, F.; Rabe, J.; Kuschnerov, M.; Spinnler, B.; Lankl, B.,"Mode scramblers and reduced−search maximum−likelihood detection for mode−dependent−loss−impaired transmission", in Optical Communication (ECOC 2013), 39th European Conference and Exhibition, pp.1−3, 22−26 Sept. 2013 N. Fontaine, R. Ryf, M. Hirano, and T. Sasaki,"Experimental investigation of crosstalk accumulation in a ring−core fiber", in Proc. IEEE Photon. Soc. Summer Top. Meeting Series, 2013, pp. 111−112. F. Feng, G. S. Gordon, X. Q. Jin, D. C. O’Brien, F. P. Payne, Y. Jung, Q. Kang, J. K. Sahu, S. U. Alam, D. J. Richardson, and T. D. Wilkinson,"Experimental Characterization of a Graded−Index Ring−Core Fiber Supporting 7 LP Mode Groups", in Optical Fiber Communication Conference, OSA Technical Digest (online) (Optical Society of America, 2015), paper Tu2D.3. T. Birks, I. Gris−Sanchez, S. Yerolatsitis, S. Leon−Saval, and R. Thomson,"The photonic lantern", Adv. Opt. Photon. 7, 107−167 (2015). 斎藤恒聡、渡辺健吾、今村勝徳、椎野雅人、マルチコアファイバ用ファイババンドルタイプファンアウト、電子情報通信学会総合大会、B−10−26、2012 渡辺健吾、斎藤恒聡、MCF用ファイババンドル型ファンアウトの損失改善、電子情報通信学会総合大会、B−10−6、2015
しかしながら、非特許文献4や非特許文献5においてはリングコア光ファイバのためのモード合分波器として、空間型である位相プレートや空間位相変調器を用いており、伝搬モード数の増加と共に損失や遅延のチャネル間差を低減することが課題であった。そこで、本発明は、上記課題を解決するために、リングコア光ファイバを使用する伝送路で伝搬モード数が増加しても損失や遅延のチャネル間差を抑制できるモード合分波器及びこれを備える光伝送システム並びに中継伝送システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るモード合分波器は、複数のモードが伝搬するリングコア光ファイバの断面に対し、複数の光ファイバのコアあるいはプレーナ光波回路の複数のコアが当該リングコア光ファイバのリングコアに接するように配置される低損失なモード合分波器を用いることとした。
具体的には、本発明に係るモード合分波器は、シングルモード光ファイバと接続する複数の第1ポート、及びリングコア光ファイバと接続する1個の第2ポートを備えるモード合分波器であって、
前記第1ポートと前記第2ポートとを接続する前記第1ポートと同数のコアを有し、
前記コアは、
コア間隔が前記第1ポートから前記第2ポートへ短くなるテーパー状に配置され、且つ
前記第2ポートの面において前記リングコア光ファイバのリングコアに接するように配置されていることを特徴とする。
本モード合分波器の前記コアは、第1ポートに結合された基本モードを任意のモード(基本モード及び高次モード)へ変換して第2ポートに接続するリングコア光ファイバへ結合し、リングコア光ファイバから第2ポートに結合された任意のモードを(基本モード及び高次モード)を基本モードへ変換してそれぞれの第1ポートへ出力する。このため、本モード合分波器はモードスクランブラ機能も有している。つまり、リングコア光ファイバの伝送路と本モード合分波器がモードスクランブラ機能を有すことで、モード多重伝送における伝搬モードの損失差と伝搬モード遅延差による影響を緩和でき、伝送容量および伝送距離を拡大することが可能となる。
従って、本発明は、リングコア光ファイバを使用する伝送路で伝搬モード数が増加しても損失や遅延のチャネル間差を抑制できるモード合分波器を提供することができる。
本発明に係るモード合分波器の前記コアは、前記第2ポートの面において円環状に配置されていることを特徴とする。リングコア光ファイバは円環状での電界分布を持ち、中心に電界拡がりが少ない。このため、本モード合分波器のコアをリングコア光ファイバの中心に配置する必要がなく、リングコア上に円環状に配置すればよい。
本発明に係るモード合分波器の前記コアは、前記第2ポートの面において、それぞれのコア中心で形成される正N角形の重心とリングコア光ファイバの中心とが一致するように配置されていることを特徴とする。各コアの電界分布を均一にするためには、各コアの中心を頂点とする正N角形の重心がリングコア光ファイバの中心と一致するようにコアを配置する。
本発明に係るモード合分波器の前記コアは、
直径が前記リングコア光ファイバのコア幅以上であり、
前記第2ポートの面において、コア中心が前記リングコア光ファイバのコア幅の中心に配置されていることが好ましい。さらに低損失とすることができる。
前記コアは、前記第1ポートと前記第2ポートとを接続する細径光ファイバのコアとすることができる。
前記コアは、3次元に形成されたプレーナ光波回路(PLC:Planar Lightwave Circuit)の光導波路とすることができる。
本発明に係る光伝送システムは、
N本のシングルモード光ファイバで信号光を送信するN個(Nは2以上の整数)の光送信機と、
リングコアでN個のモードを伝搬する1本のリングコア光ファイバと、
前記モード合分波器であり、前記第1ポートで前記シングルモード光ファイバと接続し、前記第2ポートで前記リングコア光ファイバと接続し、N個の前記第1ポートに結合された信号光をN個のモードとして前記リングコア光ファイバに結合するモード合波器と、
前記モード合分波器であり、前記第2ポートで前記リングコア光ファイバと接続し、前記リングコア光ファイバでN個のモードで伝搬された信号光をM個(MはN以上の整数)の前記第1ポートに分波するモード分波器と、
前記モード分波器で分波された各信号光を受信するM個の光受信機と、
を備える。
本発明に係る光伝送システムは、
1つの中継単位が、
リングコアでN個のモードを伝搬する1本のリングコア光ファイバと、
前記モード合分波器であり、前記第1ポートでシングルモード光ファイバと接続し、前記第2ポートで前記リングコア光ファイバと接続し、N個の前記第1ポートに結合された信号光をN個のモードとして前記リングコア光ファイバに結合するモード合波器と、
前記モード合分波器であり、前記第2ポートで前記リングコア光ファイバと接続し、前記リングコア光ファイバでN個のモードで伝搬された信号光をN個の前記第1ポートに分波するモード分波器と、
前記モード分波器が分波したN個の信号光を増幅してシングルモード光ファイバに出力するN個の光増幅器と、
を備えており
前記中継単位が2つ以上連結されている。
本発明に係る光伝送システムは、
1つの中継単位が、
リングコアでN個のモードを伝搬する1本のリングコア光ファイバと、
前記リングコア光ファイバに配置され、前記リングコア光ファイバを伝搬する信号光を増幅する光増幅器と、
前記モード合分波器であり、前記第1ポートでシングルモード光ファイバと接続し、前記第2ポートで前記リングコア光ファイバと接続し、N個の前記第1ポートに結合された信号光をN個のモードとして前記リングコア光ファイバに結合するモード合波器と、
前記モード合分波器であり、前記第2ポートで前記リングコア光ファイバと接続し、前記リングコア光ファイバでN個のモードで伝搬された信号光をN個の前記第1ポートに分波するモード分波器と、
を備えており
前記中継単位が2つ以上連結されている。
上記目的を達成するために、本発明に係る光伝送システム及び中継伝送システムでは、伝送路を複数のモードが伝搬するリングコア光ファイバとし、前記モード合分波器でリングコア光ファイバと増幅器、送信器、又は受信器とを接続するため、伝送路において伝搬モードの損失差がある場合においても各チャネルが同様の損失を受け、伝搬モードの遅延差がある場合においても各チャネルが同様の遅延を受ける。よって、各チャネルの損失や遅延は均等になり、DSPの負荷を低減することができる。
従って、本発明は、リングコア光ファイバを使用する伝送路で伝搬モード数が増加しても損失や遅延のチャネル間差を抑制できる光伝送システム並びに中継伝送システムを提供することができる。
本発明は、リングコア光ファイバを伝送路とした場合に、各ポートが様々なモードを同時に送受信できる複数のコアを有するモード合分波器を用いることで、伝送路とモード合分波器においてモードスクランブル機能を発揮し、マルチモード光ファイバ伝送における伝搬モードの損失差や遅延差の影響を緩和し、伝送容量および伝送距離を拡大することが可能な伝送システムを提供することができる。
つまり、本発明は、リングコア光ファイバを使用する伝送路で伝搬モード数が増加しても損失や遅延のチャネル間差を抑制できるモード合分波器及びこれを備える光伝送システム並びに中継伝送システムを提供することができる。
本発明に係る光伝送システムの一例を説明する図である。 本発明に係る中継伝送システムの一例を説明する図である。 本発明に係る中継伝送システムの一例を説明する図である。 リングコア光ファイバの屈折率分布を説明する図である。 Δが0.25[%]、リングコア幅a2−a1が1.8[μm]のリングコア型光ファイバの中心層半径aを変化させた場合の実効屈折率差Δneffと伝搬モード数を説明する図である。 本発明に係るモード合分波器の第2ポートにおけるリングコア光ファイバと伝搬モード数に対するコア配置を説明する図である。 3モード単一コア合分波器と3モードリングコア光ファイバの電界分布と結合効率の計算結果を説明する図である。 本発明に係るモード合分波器(3コア)と3モードリングコア光ファイバの電界分布と結合効率の計算結果を説明する図である。 本発明に係るモード合分波器(5コア)と5モードリングコア光ファイバの電界分布と結合効率の計算結果を説明する図である。 本発明に係るモード合分波器(3コア)の第2ポートにおけるリングコア光ファイバとコアの配置関係を説明する図である。 本発明に係るモード合分波器(3コア)において、コア配置の重心からの距離と損失との関係の計算結果を示す図である。 本発明に係るモード合分波器(3コア)において、コア半径と損失との関係の計算結果を示す図である。 本発明に係るモード合分波器(3コア)の第2ポートにおけるリングコア光ファイバとコアの配置関係を説明する図である。 本発明に係るモード合分波器が細径ファイバが束ねられたバンドル構造である場合を説明する図である。 本発明に係るモード合分波器が細径ファイバが束ねられたバンドル構造である場合を説明する図である。 本発明に係るモード合分波器が細径ファイバが束ねられたバンドル構造である場合を説明する図である。 本発明に係るモード合分波器が細径ファイバが束ねられたバンドル構造である場合を説明する図である。 本発明に係るモード合分波器が細径ファイバが束ねられたバンドル構造である場合においてリングコア光ファイバとの接続状態を説明する図である。 本発明に係るモード合分波器が3次元の導波路構造である場合を説明する図である。 本発明に係るモード合分波器が3次元の導波路構造である場合においてリングコア光ファイバとの接続状態を説明する図である。 本発明に係るモード合分波器を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。これらの実施の例は例示に過ぎず、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。
(実施形態1)
図21は、本実施形態のモード合分波器101を説明する図である。モード合分波器101は、シングルモード光ファイバ50と接続する複数の第1ポート11、及びリングコア光ファイバ55と接続する1個の第2ポート12を備えるモード合分波器であって、
第1ポート11と第2ポート12とを接続する第1ポートと同数のコア13を有し、
コア13は、
コア間隔が第1ポート11から第2ポート12へ短くなるテーパー状に配置され、且つ
第2ポート12の面においてリングコア光ファイバ55のリングコアに接するように配置されていることを特徴とする。
コア13は、第2ポート12の面において円環状に配置されていることを特徴とする。また、コア13は、第2ポート12の面において、それぞれのコア中心で形成される正N角形の重心とリングコア光ファイバ55の中心とが一致するように配置されていることを特徴とする。
図6は、モード合分波器101の第2ポート12におけるコアの配置例を説明する図である。リングコア光ファイバ55は円環状での電界分布を持ち、中心に電界拡がりが少ない。このため、コア13をリングコア光ファイバ55の中心に配置する必要がなく、リングコア13上に円環状に配置すればよい。また、各コア13の電界分布を均一にするためには、各コア13の中心を頂点とする正N角形の重心がリングコア光ファイバ55の中心(リングコア53の中心)と一致するようにコア13を配置する。
図6(A)は、リングコア光ファイバ55の伝搬モードが3(LP01,LP11a,LP11bモード)の場合のコア13の配置を説明する図である。この場合、モード合分波器101は少なくとも3つのコア13が必要である。図6(B)は、リングコア光ファイバの伝搬モードが5(LP01,LP11a,LP11b、LP21a、LP21bモード)の場合のコア13の配置を説明する図である。この場合、モード合分波器101は少なくとも5つのコア13が必要である。また、図6(C)は、リングコア光ファイバの伝搬モードが7(LP01,LP11a,LP11b、LP21a、LP21b、LP31a、LP31bモード)の場合のコア13の配置を説明する図である。この場合、モード合分波器101は少なくとも7つのコア13が必要である。そして、それぞれのコア13はリングコア光ファイバ55のリングコア53に接するように配置される。
モード合分波器101は、複数のコア13をテーパー状に配置しており、第1ポート11と第2ポート12との間で構造がゆるやかに変化するため断熱変換が起こる(例えば非特許文献6)。このため、モード合分波器101は、第1ポート11に結合された基本モードから第2ポート12においてそれぞれのコア13にN個のモードを形成する。
図7は、3モード単一コア合分波器内のコアの電界分布(A)、3モードリングコア光ファイバの電界分布(B)、3モード単一コア合分波器と3モードリングコア光ファイバとの結合効率の計算結果(C)を説明する図である。図7は比較例である。図7(B)のように、リングコア光ファイバの電界分布はいずれのモードも円環状となる。
単一コア合分波器のコア部の屈折率分布はステップインデックス形状である。本例では、コア半径が7[μm]、比屈折率差Δが0.4[%]とした。リングコア光ファイバの屈折率分布は、図4の通りであり、伝搬モード間の実効屈折率差Δneffが0.0005以下となるよう、中心層半径aが7[μm]、外周半径aが11[μm]、コア部屈折率差Δが1.15[%]とした。上記構造の場合、伝搬モード数は5モードが見込め、外側に適切なトレンチ構造を設けることで実効屈折率差Δneffに影響なく伝搬モード数を制御することが可能である。
各モードの電界の重なり積分によりモード結合効率ηを算出した。このとき、波長は1550nmとした。
ここで、Eは入力するモード(単一コア)の電界、Eは出力するモード(リングコア)の電界である。
単一コアとリングコアを接続する場合、LP01モード同士で0.1程度、LP11モード同士で0.3程度の結合効率である。損失は、単一コアの各モードの損失はリングコアの全てのモード(LP01、LP11a,LP11bモード)への結合効率の和から算出できる。
例えば、単一コアのLP01モードからリングコアへの結合効率は0.12+1.2e−12+5.1e−13≒0.12であるので、10×log10(0.12)=−9.2dBとなり、損失はおよそ9dBである。
同様に、単一コアのLP11a,LP11bモードについては、リングコアへの全てのモードへの結合効率の和はおよそ0.30なので、10×log10(0.30)=−5.2dBと求まる。
よって3モード単一コア合分波器と3モードリングコア光ファイバとの接続損失は、おおよそ5〜10dBとなることが分かる。
図8は、モード合分波器101(3コア)のコアの電界分布(A)、3モードリングコア光ファイバの電界分布(B)、モード合分波器101と3モードリングコア光ファイバとの結合効率の計算結果(C)を説明する図である。図8(B)のように、リングコア光ファイバの電界分布はいずれのモードも円環状となる。
本例では、モード合分波器101のコアは、コア半径が3.0[μm]、比屈折率差Δが0.35[%]、第2ポートの面において中心からの距離が8.5[μm]とした。リングコア光ファイバの屈折率分布は図4のとおりである。
図7の説明のように計算すると、モード合分波器101の3コアとリングコアを接続する場合、LP01モード同士で0.66程度、LP11モード同士で0.57程度の結合効率である。図7の説明と同様に、3コアの各モードについて、リングコアの全てのモード(LP01,LP11a,LP11bモード)への結合効率の和から損失を算出すると2〜3dB程度の損失となり、単一コアとの接続と比較して3〜6dB程度改善する。
図9は、モード合分波器101(5コア)のコアの電界分布(A)、5モードリングコア光ファイバの電界分布(B)、モード合分波器101と5モードリングコア光ファイバとの結合効率の計算結果(C)を説明する図である。図9(B)のように、リングコア光ファイバの電界分布はいずれのモードも円環状となる。
本例では、モード合分波器101のコアは、コア半径が4.0[μm]、比屈折率差Δが0.35[%]、第2ポートの面において中心からの距離が8.5[μm]とした。リングコア光ファイバの屈折率分布は図4のとおりである。
図7の説明のように計算すると、モード合分波器101の5コアとリングコアを接続する場合、LP01モード同士で0.80程度、LP11モード同士で0.78程度、LP21モード同士で0.64程度の結合効率である。図7の説明と同様に、5コアの各モードについて、リングコアの全てのモード(LP01,LP11a,LP11b,LP21a,LP21bモード)への結合効率の和から損失を算出すると1〜2dB程度の損失となる。図8と図9を比較すれば、モード数が増えるほど損失改善が見込める。これは、第2ポートの面においてリングコア上にモード合分波器101のコアが配置され、コア数が増えることで、電界の重なる面積が増えるからである。
次に、モード合分波器101の第2ポートの面におけるコアの配置について述べる。図10は、モード合分波器101(3コア)の第2ポートにおけるリングコア光ファイバのリングコアとモード合分波器101の各コアの配置関係を説明する図である。3つのコア中心を結んだ三角形の重心からの距離dと各コア半径aが重要なパラメータとなる。
図13のように距離dを変化させたときにモード合分波器101で発生する損失(モード合分波器101とリングコア光ファイバ55との接続損失)の計算結果を図11に示す。コア半径aは3.0[μm]としている。例えば損失を3dB以下にしたい場合、重心からの距離dは6.5〜10[μm]の範囲にする必要がある。
図12は、重心からの距離dが8.5[μm]のモード合分波器101について、コア半径aを変化させた場合の損失(モード合分波器101とリングコア光ファイバ55との接続損失)の計算結果を示す。例えば損失を3dB以下にしたい場合、コア半径aは2.0〜7.5[μm]の範囲にする必要がある。
図11と図12の計算結果より、モード合分波器101(3コア)のコア直径はリングコア幅以上であり、コア中心がリングコアの内径から外周半径までにあれば3dB以下の損失を実現できる。3コアのモード合分波器だけでなく、Nコアのモード合分波器においても、コア直径をリングコア幅以上とし、コア中心をリングコアの内径から外周半径までに配置することで、低損失な合分波器を実現できる。
なお、モード合分波器のコア直径がリングコア光ファイバのコア幅以上であり、第2ポートの面において、コア中心がリングコア光ファイバのコア幅の中心に配置されることが望ましい。
以上説明したように、本実施形態のモード合分波器は、
(1)第1ポートから第2ポートへコア間隔が狭まるようにコアを配置することで第1ポートから第2ポートへは単一モードから複数のモードを形成し、第2ポートから第1ポートへは複数モードから単一モードを形成し、
(2)第2ポートで複数のコアを円環状に配置して伝送路のリングコア光ファイバのリングコアに接触させることでコアとリングコアとの接続損失を低減する
ことができる。
(実施形態2)
図14は、図21で説明したモード合分波器101のコア13を説明する図である。本実施形態のモード合分波器101のコア13は、第1ポート11と第2ポート12とを接続する細径光ファイバ21のコアである。つまり、本実施形態のモード合分波器101は、細径光ファイバ21が被覆23により束ねられるバンドル型の構造である。ガラス棒22を細径光ファイバ21間の適切な箇所に入れてコア13の位置を固定してもよい(たとえば非特許文献7)。図15から図17は、モード合分波器101の細径光ファイバ21の配置例を説明する図である。図15と図16は3コアの例、図17は5コアの例である。
図18は、細径光ファイバで構成されるモード合分波器の具体例である。図18のモード合分波器101は、第1ポート11にシングルモード光ファイバ50、第2ポート12にリングコア光ファイバ55を接続している。モード合分波器101内で束ねられた細径光ファイバ21はテーパ状になり、モード合分波器内において複数のモードが形成される。
モード合分波器101は、合波器として用いた場合は、複数のシングルモード光ファイバ50の信号をリングコア光ファイバ55へ、分波器として用いた場合はリングコア光ファイバ55の信号を複数のシングルモード光ファイバ50へ送ることが可能である。
例えば、モード合分波器101が6コアの場合、細径光ファイバ21のクラッド径は45μm程度であり、トレンチ構造にすることで、過剰損失を低減することが可能である(たとえば非特許文献8)。非特許文献8は7コアだが、モード合分波器101は、中心部の細径光ファイバは不要である。
(実施形態3)
図19は、図21で説明したモード合分波器101のコア13を説明する図である。本実施形態のモード合分波器101のコア13は、3次元に形成されたプレーナ光波回路(PLC:Planar Lightwave Circuit)の光導波路である。本実施形態のコア13は断面において四角形でも良く、正方形でも長方形でも良い。PLCの積層構造により、比較的コア位置を定めやすいことが特徴である。
図20は、コア13がPLCで構成されるモード合分波器の具体例である。PLCのコア13は、シングルモードであり第1ポート11から第2ポート12へ向けてコア間隔が狭まるテーパ状になっており、第1ポート11から第2ポート12へ伝搬する光に複数のモードが形成される。図20のモード合分波器101は、第1ポート11にシングルモード光ファイバ50、第2ポート12にリングコア光ファイバ55を接続している。
モード合分波器101は、合波器として用いた場合は、複数のシングルモード光ファイバ50の信号をリングコア光ファイバ55へ、分波器として用いた場合はリングコア光ファイバ55の信号を複数のシングルモード光ファイバ50へ送ることが可能である。
(実施形態4)
図1は、本実施形態の光伝送システム301を説明する図である。光伝送システム301は、
N本のシングルモード光ファイバ50で信号光を送信するN個(Nは2以上の整数)の光送信機31と、
リングコアでN個のモードを伝搬する1本のリングコア光ファイバ55と、
図21で説明したモード合分波器101であり、第1ポート11でシングルモード光ファイバ50と接続し、第2ポート12でリングコア光ファイバ50と接続し、N個の第1ポート11に結合された信号光をN個のモードとしてリングコア光ファイバ50に結合するモード合波器101Aと、
図21で説明したモード合分波器101であり、第2ポート12でリングコア光ファイバ55と接続し、リングコア光ファイバ55でN個のモードで伝搬された信号光をM個(MはN以上の整数)の第1ポート11に分波するモード分波器101Bと、
モード分波器101Bで分波された各信号光を受信するM個の光受信機32と、
デジタル信号処理器(DSP:Digital Signal Processor)34と、MIMO信号処理器(MIMO−DSP:Multiple−Input and Multiple−Output−Digital Signal Processor)35と、
を備える。
なお、図1では、N=3を説明している。
光送信機31は、それぞれコヒーレント送信回路(Tx:Transmitter)を備え、信号光をシングルモード光ファイバ50を介してモード合波器101Aに送信する。モード合波器101Aは、リングコア光ファイバ55とモード分波器101Bを介して信号光を光受信機32に送出する。
光受信機32は、それぞれコヒーレント受信回路(Rx:Receiver)を備え、局部発振回路(LO:Local Oscillator)33からの局発光を用いて信号光を受信する。光受信機32は、受信した信号光の周波数を一定の周波数に変換し、DSP34に当該信号光を送出する。
DSP34は、信号光を演算処理し、演算処理した信号光をMIMO信号処理器35に送出する。MIMO信号処理器35は、乗算回路と、加算回路と、を備え、乗算回路及び加算回路によりDSP34で演算処理した信号光をそれぞれ乗算処理及び加算処理する。
以下に本実施形態の光伝送システム301の具体例を用いて以下に説明する。
[リングコア光ファイバ]
まず、リングコア光ファイバ55について説明する。図4は、リングコア光ファイバ55の屈折率分布を説明する図である。横軸はリングコア光ファイバの半径、縦軸は屈折率である。
例えば、非特許文献4におけるリングコア型ファイバは中心層半径aが3.6μm、リングコア部の外周半径aが5.4μm、リングコアの比屈折率差Δが0.25%であり、伝搬モード数は波長1550nmにおいて3(LP01,LP11a、bモード)である。伝搬モード数を制限するためには、中心層半径aやリングコア部の外周半径a、比屈折率差Δを調整する必要がある。本明細書では、簡単のため伝搬モード数は弱導波近似によるLPモードにて換算する。
図5は、リングコア型ファイバの中心層半径a、実効屈折率差Δneff、及び伝搬モード数の関係を説明する図である。この時、リングコア幅a−aが1.8μm、比屈折率差Δが0.25%、波長は1550nmである。中心層半径aを変えた場合、有限要素法に基づいて実効屈折率差Δneffおよび群遅延差DMDを計算した。このとき、実効屈折率差Δneffは基本モードの実効屈折率から高次モードの実効屈折率を引いた値であり、実波長1550nmにおいて算出している。
図5より、例えば、
2.0[μm]<中心層半径a<4.0[μm]:伝搬モード数3、
4.0[μm]<中心層半径a1<7.4[μm]:伝搬モード数が5、
7.4[μm]<中心層半径a1:伝搬モード数が7以上
の光ファイバが実現可能である。
また、図5より、Δneffを小さくするためには、中心層半径a1を大きくする必要があるが、LP11モードに注目した場合、中心層半径a1が5.0[μm]のとき、0.0005のΔneffを実現可能であることが分かる。
非特許文献4では、結合型数モード光ファイバの検討がなされており、設計指針として、伝搬モード間の実効屈折率差Δneffが0.0005以下であることとしている。よって、本実施形態のリングコア光ファイバ55については、実効屈折率差Δneffが0.0005以下であるリングコア光ファイバを用いることとする。
[モード合波器、モード分波器]
モード合波器101Aとモード分波器101Bは、実施形態1〜3で説明したモード合分波器101である。このため、モード合波器101Aは、第1ポート11から第2ポート12へ単一モードから複数のモードを形成でき、リングコア光ファイバ55との接続損失を低減することができる。モード分波器101Bは、第2ポート12から第1ポート11へ複数モードから単一モードを形成でき、リングコア光ファイバ55との接続損失を低減することができる。
[光伝送システムの動作]
本実施形態では図1のように3つのモードの信号光を用いて3つのチャネルの信号を伝送させる例を示している。モード合波器101Aにおいて3つのチャネルの信号(x,x,x)は3つのモード(基本モードLP01と高次モードLP11a、LP11b)に分配され、3モード光ファイバとして機能するリングコア光ファイバ55に入射される。
リングコア光ファイバ55中のモード結合やモード損失差によって、各チャネルの信号が含むモードの比率は伝送前後で変化し得る。伝送後の信号光はモード分波器101Bによって分離され、光受信機32が備えるデジタルコヒーレント受信器として機能するコヒーレント受信回路で受信される。受信された信号はDPS34で3つの受信信号(y,y,y)の振幅・位相情報が求められる。さらに、MIMO信号処理器35は、この(y,y,y)をMIMO処理することによって復元信号(xc1,xc2,xc3)を得る。
ここで、MIMO信号処理器35は、乗算回路及び加算回路により、DSP34で演算処理した受信信号(y,y,y)を以下の数式の乗算処理及び加算処理を行い、復元信号(xc1,xc2,xc3)を得る。
(演算A) xc1=y1・w11+y2・w12+y3・w13
(演算B) xc2=y1・w21+y2・w22+y3・w23
(演算C) xc3=y1・w31+y2・w32+y3・w33
MIMO信号処理部器35は、有限インパルス応答(FIR:Finite Impulse Response)フィルタで構成される。FIRフィルタは遅延器、乗算器、加算器からなる複数のタップにより構成されており、リングコア光ファイバのモード遅延差、DMD(Differential Mode Delay)によるインパルス応答の広がりやモード結合によるクロストークを補償し信号を復元する。ここで乗算器の係数(タップ係数;w11,w12,w13,w21,w22,w23,w31,w32,w33)は、信号パターンが既知であるトレーニング信号列を用いてxc1=x,xc2=x,xc3=xとなるように設定しておく。
従来のモード合波器ではCh1がLP01、Ch2がLP11a、Ch3がLP11bモードとして伝送ファイバに入力される。しかし、光伝送システム301は、モード合分波器101をモード合波器101Aとして用いており、Ch1、Ch2、Ch3それぞれがLP01、LP11a、LP11bモード全てを含み伝送されることが特徴である。結果として、モード合波器101Aにおいて各チャネルが全てのモードを含み、伝送路において長手方向でモード間の結合が発生することにより、モードスクランブルが起こり、モードに依存する損失、遅延の影響を緩和することができる。
また、図1では、モード合波器101A及びモード分波器101Bの双方にモード合分波器101を使用しているが、モード合波器101A又はモード分波器101Bにモード合分波器101を使用しても同様の効果を得られる。
(実施形態5)
図2は、モード多重伝送中継システム302を説明する図である。モード多重伝送中継システム302は、
1つの中継単位αが、
リングコアでN個のモードを伝搬する1本のリングコア光ファイバ55と、
図21で説明したモード合分波器101であり、第1ポート11でシングルモード光ファイバ50と接続し、第2ポート12でリングコア光ファイバ55と接続し、N個の第1ポート11に結合された信号光をN個のモードとしてリングコア光ファイバ55に結合するモード合波器101Aと、
図21で説明したモード合分波器101であり、第2ポート12でリングコア光ファイバ55と接続し、リングコア光ファイバ55でN個のモードで伝搬された信号光をN個の第1ポート11に分波するモード分波器101Bと、
モード分波器101Bが分波したN個の信号光を増幅してシングルモード光ファイバ50に出力するN個の光増幅器41と、
を備えており
中継単位αが2つ以上連結されている。
モード多重伝送中継システム302は、N個(Nは2以上)の信号(x,x,x,,,,x)を伝送するために、Nポートのモード合波器101A、Nモード以上伝搬するリングコア光ファイバ55、Nポートのモード分波器101B、N個の光増幅器41を1つの中継単位αとし、ある中継単位のモード分波器101Bとその次の中継単位のモード合波器101Aの間に光増幅器41を設置することを特徴とする。
モード分波器101Aの後段ではシングルモードであるので、光増幅器41としてシングルモード対応の光増幅器を用いることが可能である。また、中継単位間のモード分波器101Bからモード合波器101Aのポートをランダムに接続することで、モードスクランブル効果も得られる。
最後の中継単位のモード分波器101Bの第1ポート11には、N個の光受信機32が接続される。光受信機32により光信号(y,y,y,,,,y)を受信し、DSP34により信号処理を行い、N個の復元信号を得る。
(実施形態6)
図3は、モード多重伝送中継システム303を説明する図である。モード多重伝送中継システム303は、
1つの中継単位βが、
リングコアでN個のモードを伝搬する1本のリングコア光ファイバ55と、
リングコア光ファイバ55に配置され、リングコア光ファイバ55を伝搬する信号光を増幅する光増幅器42と、
図21で説明したモード合分波器101であり、第1ポート11でシングルモード光ファイバ50と接続し、第2ポート12でリングコア光ファイバ55と接続し、N個の第1ポート11に結合された信号光をN個のモードとしてリングコア光ファイバ55に結合するモード合波器101Aと、
図21で説明したモード合分波器101であり、第2ポート12でリングコア光ファイバ55と接続し、リングコア光ファイバ55でN個のモードで伝搬された信号光をN個の第1ポート11に分波するモード分波器101Bと、
を備えており
中継単位βが2つ以上連結されている。
モード多重伝送中継システム303は、N個(Nは2以上)の信号(x1,x2,x3,,,,xN)を伝送するために、Nポートのモード合波器101A、Nモード以上伝搬するリングコア光ファイバ55、1つの光増幅器42、Nポートのモード分波器101Bを1つの中継単位βとし、リングコア光ファイバ55とモード分波器101Bの間に光増幅器42を設置することを特徴とする。
リングコア光ファイバ55の後段はマルチモードであるので、光増幅器41としてマルチモード対応の光増幅器を用いる。図2のモード多重伝送中継システム302と比較して、モード多重伝送中継システム303は光増幅器をモード数分設置する必要がなく、1つで済む。また、中継単位間のモード分波器101Bからモード合波器101Aのポートをランダムに接続することで、モードスクランブル効果も得られる。
(他の実施形態)
図2で説明した中継単位αと図3で説明した中継単位βを組合せてモード多重伝送中継システムを構成してもよい。
(発明の効果)
以上説明したように、本実施形態に係る伝送システムは、伝送路をリングコア光ファイバ、複数のコアを円環状に配置したモード合分波器を用いることで、モードに載せた信号の低損失な入出力および各チャネルが全モードに割り当てられるモードスクランブル機能を有し、モードに依存した損失や遅延差を緩和し、長距離・大容量伝送を実現することができる。
本発明は、ファイバ中の高次モードの利用により光ファイバ伝送の大容量化及び長距離化を実現することができる。
11:第1ポート
12:第2ポート
13:コア
21:細径光ファイバ
22:ガラス棒
23:被覆
31:光送信機
32:光受信機
33:局部発振回路(LO:Local Oscillator)
34:デジタル信号処理器(DSP:Digital Signal Processor)
35:MIMO信号処理器(MIMO−DSP:Multiple−Input and Multiple−Output−Digital Signal Processor)
41、42:光増幅器
50:シングルモード光ファイバ
53:リングコア
55:リングコア光ファイバ
101:モード合分波器
101A:モード合波器
101B:モード分波器
301:光伝送システム

Claims (9)

  1. シングルモード光ファイバと接続する複数の第1ポート、及びリングコア光ファイバと接続する1個の第2ポートを備えるモード合分波器であって、
    前記第1ポートと前記第2ポートとを接続する前記第1ポートと同数のコアを有し、
    前記コアは、
    コア間隔が前記第1ポートから前記第2ポートへ短くなるテーパー状に配置され、且つ
    前記第2ポートの面において前記リングコア光ファイバのリングコアに接するように配置されていることを特徴とするモード合分波器。
  2. 前記コアは、前記第2ポートの面において円環状に配置されていることを特徴とする請求項1記載のモード合分波器。
  3. 前記コアは、前記第2ポートの面において、それぞれのコア中心で形成される正N角形の重心とリングコア光ファイバの中心とが一致するように配置されていることを特徴とする請求項2記載のモード合分波器。
  4. 前記コアは、
    直径が前記リングコア光ファイバのコア幅以上であり、
    前記第2ポートの面において、コア中心が前記リングコア光ファイバのコア幅の中心に配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のモード合分波器。
  5. 前記コアは、前記第1ポートと前記第2ポートとを接続する細径光ファイバのコアであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のモード合分波器。
  6. 前記コアは、3次元に形成されたプレーナ光波回路(PLC:Planar Lightwave Circuit)の光導波路であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のモード合分波器。
  7. N本のシングルモード光ファイバで信号光を送信するN個(Nは2以上の整数)の光送信機と、
    リングコアでN個のモードを伝搬する1本のリングコア光ファイバと、
    請求項1から6のいずれかに記載のモード合分波器であり、前記第1ポートで前記シングルモード光ファイバと接続し、前記第2ポートで前記リングコア光ファイバと接続し、N個の前記第1ポートに結合された信号光をN個のモードとして前記リングコア光ファイバに結合するモード合波器と、
    請求項1から6のいずれかに記載のモード合分波器であり、前記第2ポートで前記リングコア光ファイバと接続し、前記リングコア光ファイバでN個のモードで伝搬された信号光をM個(MはN以上の整数)の前記第1ポートに分波するモード分波器と、
    前記モード分波器で分波された各信号光を受信するM個の光受信機と、
    を備える光伝送システム。
  8. 1つの中継単位が、
    リングコアでN個のモードを伝搬する1本のリングコア光ファイバと、
    請求項1から6のいずれかに記載のモード合分波器であり、前記第1ポートでシングルモード光ファイバと接続し、前記第2ポートで前記リングコア光ファイバと接続し、N個の前記第1ポートに結合された信号光をN個のモードとして前記リングコア光ファイバに結合するモード合波器と、
    請求項1から6のいずれかに記載のモード合分波器であり、前記第2ポートで前記リングコア光ファイバと接続し、前記リングコア光ファイバでN個のモードで伝搬された信号光をN個の前記第1ポートに分波するモード分波器と、
    前記モード分波器が分波したN個の信号光を増幅してシングルモード光ファイバに出力するN個の光増幅器と、
    を備えており
    前記中継単位が2つ以上連結されている中継伝送システム。
  9. 1つの中継単位が、
    リングコアでN個のモードを伝搬する1本のリングコア光ファイバと、
    前記リングコア光ファイバに配置され、前記リングコア光ファイバを伝搬する信号光を増幅する光増幅器と、
    請求項1から6のいずれかに記載のモード合分波器であり、前記第1ポートでシングルモード光ファイバと接続し、前記第2ポートで前記リングコア光ファイバと接続し、N個の前記第1ポートに結合された信号光をN個のモードとして前記リングコア光ファイバに結合するモード合波器と、
    請求項1から6のいずれかに記載のモード合分波器であり、前記第2ポートで前記リングコア光ファイバと接続し、前記リングコア光ファイバでN個のモードで伝搬された信号光をN個の前記第1ポートに分波するモード分波器と、
    を備えており
    前記中継単位が2つ以上連結されている中継伝送システム。

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