JP6258618B2 - マルチコア光ファイバ - Google Patents

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Description

本発明は、マルチコア光ファイバおよび光通信システムに関する。
光通信システムでは、光ファイバ中で発生する非線形効果やファイバヒューズにより伝送容量が制限される。これらの制限を緩和するために1本の光ファイバ中に複数のコアを有するマルチコアファイバを用いた並列伝送や、コア内に複数の伝搬モードが存在するマルチモードファイバを用いたモード多重伝送といった空間多重技術が検討されている(非特許文献1〜3参照。)。
H.Takara et al.,"1.01−Pb/s(12 SDM/222 WDM/456Gb/s)Crosstalk−managed Transmission with 91.4−b/s/Hz Aggregate Spectral Efficiency",in ECOC2012,paper Th.3.C.1(2012) T.Sakamoto et al.,"Differential Mode Delay Managed Transmission Line for WDM−MIMO System Using Multi−Step Index Fiber",J.Lightwave Technol.vol.30,pp.2783−2787(2012) Y.Sasaki et al.,"Large−Effective−area Uncoupled Few−Mode Multi−Core Fiber,"ECOC2012,paper Tu.1.F.3(2012) T.Ohara et al.,"Over−1000−Channel Ultradense WDM Transmission With Supercontinuum Multicarrier Source",IEEE J.Lightw.Technol.,vol.24,pp.2311−2317(2006) A.H.Gnauck et al.,"2.5 Tb/s(64x42.7 Gb/s)Transmission Over 40x100km NZDSF Using RZ−DPSK Format and All−Raman−Amplified Spans",OFC2002,paper FC2−1 F.Ferreira et al.,"Design of Few−Mode Fibers With Arbitrary and Flattened Differential Mode Delay",IEEE Photon.Technol.Lett.Vol.25,pp438−441(2013) Y.Katsuyama,M.Tokuda,N.Uchida,and M.Nakahara,"NEW METHOD FOR MEASURING V−VALUE OF A SINGLE−MODE OPTICAL FIBRE,"Electron.Lett.,vol.12,pp.669−670,Dec.1976 T.Matsui,et al.,"Applicability of Photonic Crystal Fiber With Uniform Air−Hole Structure to High−Speed and Wide−Band Transmission Over Conventional Telecommunication Bands",J.Lightwave Technol.vol.27,pp.5410−5416,2009 T.Hayashi et al.,"Ultra−Low−Crosstalk Multi−Core Fiber Feasible to Ultra−Long−Haul Transmission",OFC2011,paper PDPC2(2011) C.Xia et al.,"Hole−Assisted Few−mode Multicore Fiber for High−Density Space−Division Multiplexing",IEEE Photon.Technol.Lett.,vol.24,pp.1914−1917(2012) M.Taylor,"Coherent Detection for Fiber Optic Communications Using Digital Signal Processing", in Optical Amplifiers and Their Applications/Coherent Optical Technologies and Applications, Technical Digest(CD)(Optical Society of America,2006),paper CThB1
マルチコアファイバを用いた伝送においては、コア間のクロストークが生じると信号品質が劣化するため、クロストークを抑圧するためにコア間を一定以上離さなければならない。一般には、光通信システムで十分な伝送品質を担保するためには、パワーペナルティを1dB以下にすることが望ましく、そのためには非特許文献1または4に記載の通りクロストークは−26dB以下としなければならない。
一方で、MIMO(Multiple−Input and Multiple−Output)技術を用いると受信端においてクロストークを補償することが可能であり、コア間距離を小さくし、クロストークが−26dB以上であっても信号処理によりパワーペナルティを1dB未満とすることができ、空間利用効率を向上させることができる。しかしながら、MIMO技術を適用する場合、伝送路中で発生する複数の信号光間の群遅延差(DMD)が大きいと、信号処理の増大を招く。
一般に、非特許文献2に記載の通り、同一コアを伝搬する複数のモード間の群遅延差は光ファイバの屈折率分布を制御することで低減することが可能であり、そのような屈折率分布を有するコアを、コア間クロストークが発生しないよう配置することで空間利用効率の向上が図れる。しかしながら、コア間でクロストークが生じる構造においては、群遅延差の低減と空間利用効率の両立を図るためのコアの配列条件は不明確である。
本発明は、2個以上のコアが配置された光ファイバにおいて、群遅延差の低減と空間利用効率の両立を図ることを目的とする。
本発明では、2個以上のコアが配置された光ファイバであって、光ファイバ中を伝搬するモード間の群遅延差が±450ps/km以下、かつコア間のクロストークが−25dB以上となる様にコア間隔距離とモードフィールド半径の比が制御された光ファイバ、およびそれを伝送路に用いた光通信システムによって課題を解決する。
本発明に係る光ファイバは、
クラッド内に2以上のコアが配置された光ファイバであって、
当該光ファイバ中の複数のコア領域にまたがって伝搬する偶モード−奇モード間及び同一コア内を伝搬するLPモード間の群遅延差が±450ps/km以下となる、
前記コアの間隔Dと前記コアの信号光波長におけるモードフィールド半径Wの比であるD/Wが予め定められた閾値以上である。
本発明に係る光ファイバでは、前記予め定められた閾値が3.8以上かつ8.5以下であり、前記コアが前記信号光波長で単一モード動作する。
本発明に係る光ファイバでは、前記予め定められた閾値が4.1以上であり、前記コアが前記信号光波長で多モード動作する。
本発明に係る光ファイバでは、前記コアの屈折率分布がグレーデッド型もしくは階段型であり、前記コアの伝搬モードが2以上である。
本発明に係る光ファイバでは、前記コアから前記クラッドの端部までの距離Dcladとしたとき、Dclad/Wが5.2以上である。
本発明に係る光通信システムは、
光通信信号を送信する光送信機と、
前記光通信信号を受信する光受信機と、
前記光送信機と前記光受信機との間を接続する本発明の光ファイバと、を備える。
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、光ファイバ中を伝搬するモード間の群遅延差が±450ps/km以下であり、かつコア間のクロストークが−25dB以上となる様にコア間隔距離とモードフィールド半径の比が制御されているため、2個以上のコアが配置された光ファイバにおいて、群遅延差の低減と空間利用効率の両立を図ることができる。
さらに、本発明の光ファイバによって、より小さな面積で多くのコアを配置することができることから、コアの多重度が向上し、伝送容量を拡大する効果を奏する。また、伝搬するモードの群遅延差が小さいことから、受信端でモード間クロストークを補償するMIMO処理における計算負荷が小さくなるという効果を奏する。また、コア間距離を、従来のマルチコア光ファイバより小さくできるため、同じクラッド径のファイバで比較すると、コアからクラッド端までのクラッド厚を大きくすることができ、損失を低減できる効果を奏する。
本発明の光ファイバの断面構造を示す概略図である。 コア半径に対するモードフィールド直径の変化を示したものである。 コア半径に対する群遅延差の変化を示したものである。 本発明のコアの屈折率分布の第1例である。 本発明のコアの屈折率分布の第2例である。 群遅延差のα値依存性の計算結果である。 群遅延差およびクロストークのコア間距離依存性の計算結果である。 結合モードが偶モードである場合のモード分布の一例を示す。 結合モードが奇モードである場合のモード分布の一例を示す。 群遅延差およびクロストークのコア間距離依存性の計算結果である。 漏えい損失のクラッド厚依存性の計算結果である。 コアを三角格子状に7つ配置した場合の光ファイバ断面図である。 GIトレンチ屈折率分布を示したものである。 GIトレンチコアが1つ配置された時の群遅延差のモード依存性の計算結果である。 GIトレンチコアが7つ配置された時の群遅延差のモード依存性の計算結果である。 LP21モードの曲げ損失のトレンチ幅依存性の計算結果である。 GIトレンチコアが1つ配置された時の群遅延差のモード依存性の計算結果である。 3コアを配置した場合の光ファイバ断面図である。 GIトレンチコアが3つ配置された時の群遅延差のモード依存性の計算結果である。 本発明の光通信システムを示したものである。 本発明の等化器の構成を示したものである。 本発明の光通信システムを示したものである。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
以下、図面を参照して発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施形態に係るマルチコア光ファイバの一例を示す断面図である。図1では、一例として、コアが2コアである場合について示す。本実施形態のマルチコア光ファイバ10は、屈折率がn1であるコア領域11と、n2のクラッド領域12とが存在し、n1>n2である。
図1の構造においてn1>n2の条件は、各領域の材料を純石英ガラス、またはゲルマニウム(Ge)やアルミニウム(Al)、リン(P)などの屈折率を増加させる不純物や、フッ素(F)、ボロン(B)などの屈折率を低減させる不純物を添加した石英ガラスを用いることで実現できる。また、コア間距離をDとする。
マルチコア光ファイバ10においては、各コア11に異なる信号光を伝搬させ、並列伝送が可能であるが、コア間距離Dが近いと、異なるコア11を伝搬する信号光がクロストークし、信号劣化の要因となってしまう。非特許文献1に記載の通り、コア11間で信号劣化の要因となるクロストークを抑えるために例えばコア間距離Dを37μm程度としている。一方で、各コア11が複数の伝搬モードを有するマルチコアマルチモードファイバでは、同一コア11に複数の伝搬モードが存在することから、ファイバ一本当たりでの並列伝送可能なチャネル数が増加するが、非特許文献3に記載の通り、高次モード間のクロストークが基本モード間のクロストークより大きいため、44μm以上のより大きなコア間距離Dが必要となってしまうため、単位面積当たりのコア数が低下してしまう。
ここで、非特許文献1の図5または非特許文献4の図6に記載の通り、パワーペナルティを1dB以下とするためには、クロストークを−26dB以下としなければならない。また、非特許文献5に記載の通り、典型的なスパン長が100km以下であることから、伝送信号を劣化させないように100km伝搬後にクロストークを−26dB以下とすればよいことがわかる。
図2に、コア11とクラッド12の比屈折率差Δ=0.35%としたときの、ステップインデックスファイバのコア半径に対する基本モードのモードフィールド直径2Wの変化を計算した結果を示す。現在、ITU−Tのファイバ勧告G.652では、モードフィールド直径のトレランスが±0.4μmと規定されており、一般的な単一モード光ファイバの半径a=4.5μmを基準とすると、少なくともコア半径が±0.6μm以下の範囲で変化することがわかる。
図3にコア半径と、コア半径が4.5μmの時の群遅延時間を基準とした群遅延差の関係を計算したものを示す。先ほどのaの変動幅±0.6μmを想定すると、複数のコアを伝搬するモード間の群遅延差は、少なくとも±450ps/kmで変化し得ることがわかる。
なお、非特許文献6においては、典型的なコア半径の製造誤差は±0.25μmと記載されており、これを用いると群遅延差は±300ps/kmの範囲で変化し得ることになる。
コア毎に伝搬するモードが2以上である場合、コア間の同一LPモード間の群遅延差が小さいことに加え、同一コアを伝搬する基本モードと高次モードの群遅延差についても小さくなければならず、図4に示すグレーデッドインデックス(GI)型屈折率分布又は図5に示す階段型屈折率分布とすることが必要である。たとえば、コア半径a=9μm、比屈折率差Δ=0.4%の場合のGIのα値に対する波長1550nmにおけるLP01−LP11モード間の群遅延差の変化を計算したものを図6に示す。なお、α値と屈折率分布の関係については、n(r)を中心から半径方向の位置rにおける屈折率、nはコア中心の屈折率としたとき、コア径aより小さい領域の屈折率分布が数1を満たすことである。
Figure 0006258618
また、計算には有限要素法を用いている。本構造ではLP01モードとLP11モードが伝搬し、αを変化させることでLP01とLP11モード間の群遅延差を正負に制御でき、αを適切に制御することで、群遅延差を小さくすることができる。
図7は、単一モードコアが2つクラッド内に存在する光ファイバにおいて、D/Wに対するファイバ内のモードの波長1550nmにおける群遅延差(実線)およびクロストーク(破線)を示したものである。それぞれのコアは、a=4.5μm、比屈折率差Δ=0.35%のステップ型であり、単一コア時では1モードが伝搬する構造である。コア間距離Dが小さくなる、つまりD/Wが小さくなると、各コア11を伝搬するモードが互いに影響を及ぼし、もともとあったLPモードとは異なる図8及び図9に示すような偶モードと奇モードと呼ばれる2つの結合モードが発生する。図8及び図9では、一例として、コア間距離Dが20μmの場合を示す。
偶モードと奇モードの群速度は、コア11が近づけば近づくほど異なってくるため、同一LPモードであってもモード間の群遅延差が大きくなる。しかし、D/Wを3.8以上とすることで、群遅延差を450ps以下に制御することが可能であり、より好ましくはD/Wを4.1以上とすることで群遅延差を300ps/km以下に制御することができる。一方で、クロストークを抑圧する設計ではクロストークを−26dB以下とするために、D/Wを8.5より大きくしなければならないが、本発明においては、D/Wを8.5以下とすることができる。
つまり、D/Wを3.8以上とし、信号光波長におけるクロストークが−25dB以上となるコア間距離Dを設定することで、低群遅延差および空間利用効率を両立したマルチコア光ファイバ10を実現することができる。
図10は、2つのモードが伝搬するコアが2つクラッド内に存在する光ファイバにおいて、コア間距離Dに対するファイバ内のLP01とLP11モードの波長1550nmにおける最大群遅延差(実線)およびクロストーク(破線)を示したものである。なお、最大群遅延差は、2つのコアに導波するLP01,LP11モードの計4つのモード間で群遅延差が最大となるモード間の群遅延差である。それぞれのコアは、a=9μm、比屈折率差Δ=0.4%、α=2.85であり、単一コア時ではモード間の群遅延差が小さくなる構造である。コア間距離Dが小さくなる、つまりD/Wが小さくなると各コアを伝搬するモード間の群遅延差が大きくなるが、D/Wを4.1以上とすることで、群遅延差を450ps以下に制御することが可能であり、より好ましくはD/Wを4.3以上とすることで群遅延差を300ps/km以下に制御することができる。一方で、クロストークを抑圧する設計ではクロストークを−26dB以下とするために、D/Wを8.8より大きくしなければならないが、本発明においては、D/Wを8.8以下とすることができ、空間利用効率を向上することができる。
つまり、D/Wを4.1以上とし、信号光波長におけるクロストークが−25dB以上となるコア間距離Dを設定することで、低群遅延差および空間利用効率を両立した光ファイバを実現することができる。
図7の結果より、クロストークが−25dBとなるD/Wの値が大きいのは高次モードのクロストークが基本モードのクロストークより大きいためであり、各コアが単一モードである場合、複数の伝搬モードを有する場合で共通の設計範囲としてD/Wを8.5以下とすればよい。
マルチコア光ファイバ10の設計においては、クロストークのほかに、コアがクラッド端に近づくことによる漏えい損失の増加を抑圧しなければならない。図11に、a=9μm、比屈折率差Δ=0.4%、α=2.85であるGIファイバにおけるコア中心からクラッドの端までの距離であるクラッド厚Dcladに対する波長1550nmにおける漏えい損失を計算したものを示す。なお、横軸はモードフィールド半径の値で規格化したDclad/Wを用いている。ここで、ITU−Tの単一モード光ファイバ勧告のG.652によると、損失値上限が0.4dB/kmであることから、Dclad/W>5.2とすることで損失を0.4dB/kmに制御することができ、より好ましくはDclad/W>6.0とすることで損失を0.04dB/kmに制御することができる。
従って、前述のD/Wを所望の範囲に設定し、Dclad/Wを5.2以上となるようコアとクラッドの関係を設定することで、低群遅延差、高空間利用効率、並びに低損失なマルチコア光ファイバ10が実現できる。
なお、ステップインデックス光ファイバの導波構造は、コア半径a、比屈折率差Δ、コアの屈折率n1および波長λを用いて規定される規格化周波数
Figure 0006258618
によって記述でき、WとVの関係は以下のMarcuseの式で推定できる。
Figure 0006258618
さらに、任意の屈折率分布に対する規格化周波数Tは、屈折率分布によって決まる定数Aによって
Figure 0006258618
で与えられ、Tを用いることで任意の屈折率分布を等価的にステップインデックス光ファイバに置換することができる。
よって、上述のD/Wの構造条件は、任意の屈折率分布の光ファイバにおいても適用できる。
(実施形態2)
クラッド外径が125μmであるとし、マルチコア光ファイバ10の構造として報告されている図12に記載のような三角格子状のコア配置で設計した場合の計算結果を示す。例えば、図13に示すような、GIコアの周辺に低屈折率領域を有するGIトレンチ構造を想定し、a1=7.5μm、a2=9.0μm、a3=14.0μm、Δ1=0.65%、Δ2=−0.65%、α=2.08とすると、単一コアのみで計算した波長1550nmにおける群遅延差は図14に示す通り、6つのモードの群遅延差は±100ps/kmの範囲に収まっている。なお、各コアにはLP01とLP11モードが伝搬し、それぞれ2、4つの縮退モードが存在することから、コア毎に6つのモードが存在する。このコアを三角格子状に7コア配置し、コア間距離Dを30μmとした時の全てのモードの波長1550nmにおける群遅延差を示したものを図15に示す。この時、2W=9.7μmであり、D/W=6.2であるから、図10を参照すると各コアを伝搬するモード間で−25dB以上のクロストークが発生し、群遅延差は450ps以下となる設計範囲に入っている。また、Dclad/W=6.7であることから、漏えい損失が0.04dB/km以下となる設計となっている。
コア数が7であるマルチコア光ファイバ10の場合、6×7=42モード存在することになる。なお、モード番号の割り振りは実効屈折率の高い順である。図からわかるとおり、42個のモード全てが±100ps/kmの範囲に収まっており、単位面積当たりのチャネル数を大きくでき、かつ全てのモードの群遅延差を小さくできていることがわかる。
なお、トレンチ構造は、モード数を制限するために設けられている。
例えば、a1=9.5μm、a2=10.5μm、Δ1=0.5%、Δ2=−0.6%、α=2.0とし、トレンチの幅であるa3−a2を変化させた時のLP21モードの波長1530nmにおける曲げ損失を計算した結果を図16に示す。トレンチの幅、ここではa3を変えることで、曲げ半径140mm、波長1530nmの時のLP21モードの曲げ損失を制御することができる。ここで、非特許文献7に記載の通り、遮断波長の測定に曲げ半径140mmが用いられていることと、非特許文献8に記載の通り、損失が1dB/m以上で伝搬しないという仮定に基づくと、2つのLPモードが伝搬するよう設計するため、3つ目のLPモードであるLP21モードの曲げ損失をトレンチの幅を設計することで1dB/m以上とすることができ、GIトレンチ構造とすることで群遅延差を制御しつつ柔軟に伝搬モード数を制御できることがわかる。
なお、低屈折率層は、フッ素(F)、ボロン(B)などの屈折率を低減させる不純物を添加した石英ガラスを用いる、または石英に空孔を設けることで実現できる。
なお、トレンチは各コアを中心としてコア毎に存在する必要はなく、前コア共通の低屈折領域が存在する構造でもよい。
また、クラッド外径については、ITU−TのG.652に記載の通り、125±1μmの範囲となり得る。
この構造と、これまで報告されているファイバと空間多重密度で比較を行う。単位面積当たりのチャネル数(モード数)Sは、ファイバ内のモード数Cとクラッド半径rであるとき、
Figure 0006258618
となる。
コア数が1であり、クラッド径125μmのシングルモードファイバの単位面積当たりのモード数(チャネル数)をSrefとし、これを基準とした相対値Srelative
Figure 0006258618
で比較すると、例えば、シングルモードコアが7つ配置された非特許文献9では、クラッド直径150μmに2×7つのモード(各コアには縮退モードとして2モード存在する)があることから、Srelativeは4.86となる。
また、非特許文献10に記載のように、2モードコアが7つあるマルチコア光ファイバ10では、クラッド径が192μmであり、各コアに伝搬モードが6つあるということからSrelativeは8.9となる。一方で、本発明のマルチコア光ファイバ10では、外径が125μmでありSrelativeは21となる。つまり、本発明は、既存のコア間のクロストークを許容しないファイバと比べて、シングルモードコアの設計より4倍以上、マルチモードコアの設計のものより2倍以上空間利用効率を改善できることがわかる。
なお、図13に示す低屈折率領域は、フッ素等の屈折率を低下させる物質を石英に添加するだけでなく、空孔を石英に設けることで実現することもできる。また、コアの配置はクラッド領域を中心として格子点上に配置する以外にも、正多角形状、円環状に配置することも可能である。
(実施形態3)
各コアの伝搬モードを4とする設計を考える。例えば、a1=12μm、a2=13.5μm、a3=20μm、Δ1=0.6%、Δ2=−0.45%、α=2.0とすると、単一コアのみで計算した群遅延差は、図17に示す通り伝搬する4つのLPモード(12つの縮退モード)の群遅延差は±200ps/kmの範囲に収まっている。このコアを図18に示した通り3コア配置し、外径を125μm、コア間距離Dは50μmとした時の群遅延差の値を図19に示す通り、この時、2W=12.3μmであり、D/W=8.12であるから、図10を参照すると各コアを伝搬するモード間で−25dB以上のクロストークが発生し、群遅延差は450ps以下となる設計範囲に入っている。また、Dclad/2W=5.46であることから、漏えい損失が0.4dB/km以下となる設計となっている。
この時の空間利用効率の相対値Srelativeは18となり、先ほどと同様に非特許文献8のSrelativeの2倍以上の値が実現できる。
(実施形態4)
図20に、本実施形態に係る光通信システムの構成の一例を示す。本実施形態に係る光通信システムは、MIMO技術を用いて信号を送受信する。具体的には、本実施形態に係る光通信システムは、送信機21と、モード合波器22と、マルチコア合波器23と、マルチコア光ファイバ10と、マルチコア分波器31と、モード分波器32と、受信機33と、等化器34を備える。本実施形態では、モード合波器22及びモード分波器32がA個であり、送信機21及び受信機33がA×B個であり、マルチコア光ファイバ10にマルチコアマルチモードファイバを用いる場合について説明する。
A×B個の送信機21から発せられる信号は、モード合波器22においてB個毎にB種のモードに変換し合波される。次に、マルチコアファイバ合波器23により、それぞれの光はA個のコアに結合され、マルチコアマルチモードファイバ10においてそれぞれ異なるコアを伝搬する。
マルチコア光ファイバ10の出射端では、マルチコア分波器31においてAポートに分波され、分波されたA種の信号はモード分波器32によりC個のポートに分波され、それぞれ受信33機で受信される。その後、後段に設置された等化器34に複数の受信機33からのMつの信号を入力し、マルチコア光ファイバ10で受けた信号劣化を補償する構成となる。
この時、Aはマルチコア光ファイバ10のコア数以下の値であり、Bはマルチコア光ファイバ10のコア当たり伝搬するモード数以下である。また、CはB以上の値であり、Mは2以上、A以下の値である。
なお、等化器34には、FIRフィルタを用いることができ、FIRフィルタでは、モード分散、波長分散、偏波モード分散の補償も可能である。また、同一コアを伝搬してきた光に限らず、異なるコアを伝搬してきた信号についても等化器34に入力することで、異なるコアを伝搬する信号間のクロストークについても補償することができる。
送信機aからn番目のシンボルとして送信される信号をx(n)、受信機bからn番目のシンボルとして受信される信号をy(n)、等化器34通過後にx(n)として復元された信号をu(n)とする。つまり、x(n)=u(n)である時に、誤りなく伝送できることになる。
等化器34にFIRフィルタを用いた場合の等化器34の構成例について図21を用いて説明する。FIRフィルタは受信信号y(n)の入力に対してL個のタップで構成され、等化器34には、同一コア11を伝搬した信号に加え、他のコア11を伝搬した光についても入力され、M個の入力があるとすると全体でM×L個のタップが存在する。各々のタップには遅延素子41と受信信号の振幅と位相を制御する制御機能部42を有し、受信信号y(n)が入力されるFIRフィルタのi番目のタップの遅延素子41の遅延量をτ、タップ係数をw(i)とする。ただし、τ<τ<・・・<τとする。y(n)の入力に対してFIRフィルタ通過後の信号をz(n)とすると、受信信号u(n)はz(n)〜z(n)を合成器43において足し合わせることで得られる。
FIRフィルタは、マルチコア光ファイバ10中で発生する線形歪を補償することができ、タップの遅延量・係数を適切に設定することで、マルチコアファイバ10中で発生する他、送信機21からの混信、モード分散、波長分散、偏波モード分散による信号劣化を補償することができる。受信機33において受信信号を正しく復元するためのタップ係数は、適応等化アルゴリズムを用いて求めることができる。送信機21から送信される送信信号には、データ部に加えて既知のトレーニングシンボルが付加されている。
受信信号がFIRフィルタ通過した時に得られる信号は、送信信号と一致しなければならない。トレーニング信号を用いると、送信シンボルと復元後のシンボルとを比較することができ、復元誤差が小さくなるようにタップ係数を適応アルゴリズムを用いて制御する。トレーニングシンボルをすべて用いて係数を決定した後は、決定したタップ係数を用いて後段のデータ部をFIRフィルタによって復元する。なお、適応等化アルゴリズムには、Least mean square(LMS)アルゴリズムやRecursive least square(RLS)アルゴリズムが利用できる。
また、受信信号の電界振幅・位相情報を取得するためには、局発光源、90°ハイブリッド、バランスレシーバ、アナログデジタルコンバータ、計算器で構成される受信機33を用いることが好ましい(例えば、非特許文献11参照。)。
図21に記載のFIRフィルタは、マルチコア光ファイバ10中で発生する線形歪を補償することができ、タップの遅延量・係数を適切に設定することで、マルチコア光ファイバ10中で発生する他送信機からの混信、モード分散、波長分散、偏波モード分散による信号劣化を補償することができる。
なお、異なるコア間でのクロストークは主に隣接コアで生じており、非隣接コア間ではクロストークが生じない場合がある。その時は、クロストークが生じていないコアを伝搬する信号を同一等化器に入力する必要はない。つまり、異コア間または同一コア内でクロストークが無い場合は、等化器へ入力する必要が無く、適宜クロストークの有無で等化器への入力信号数Mを決定し、タップ数を削減することができる。
例えば、図12に示す7つのコアを有するマルチコア光ファイバ10において、中心コアを取り除いた場合は、各コア11で隣接コア11を2つにすることができる。7コアの場合は、外側コア11の隣接コア数が3であり、中心コア11の隣接個が6であったことを考えると、円環状にコア11を配置することで隣接コア数を低減し、受信端で等化器34に入力するMを低減でき、デジタル処理量を低減することができる。
また、図22に示す通り、マルチコア光ファイバ10中のモード毎の伝搬方向を一部反対とするとクロストークが低減できるため、伝搬方向が同方向であるモードの内、クロストークする信号だけを等化器に入力すればよいことから同様にデジタル処理量の低減につながる。
なお、マルチコア光ファイバ10の製造に当たっては、GeOやAlといった屈折率を増加させる不純物を部分的に添加した石英ロッドの周りに石英管を配置し、前記の束ねられたロッド群に純石英ジャケットを装荷して一括して溶融延伸することで光ファイバ母材を作製し、前記光ファイバ母材を溶融延伸することによって製造する。
また、石英ロッドにドリル等で石英を掘削することで空孔を設け、GeOやAlといった屈折率を増加させる不純物を部分的に添加した石英ロッドを前記空孔に挿入し、溶融延伸することで光ファイバ母材を作製し、前記光ファイバ母材を溶融延伸することによって製造することもできる。
本発明の光ファイバは、光通信システムにおける伝送媒体として利用できる。
10:マルチコア光ファイバ
11:コア
12:クラッド
21:送信機
22:モード合波器
23:マルチコア合波器
24:モード合分波器
25:マルチコア合分波器
26:受信機
27:等価器
31:マルチコア分波器
32:モード分波器
33:受信機
34:等価器
35:マルチコア合分波器
36:モード合分波器
37:送信機
41:遅延素子
42:制御機能部
43:合成器

Claims (5)

  1. クラッド内に2以上のコアが配置された光ファイバであって、
    前記各コアは通信波長帯において単一モードを導波する構造であり
    当該光ファイバ中の複数のコア領域にまたがって伝搬する偶モード−奇モード間群遅延差が±450ps/km以下であり
    前記コアの間隔Dと前記コアの信号光波長における各コア構造で計算される基本モードのモードフィールド半径Wの比であるD/Wは前記信号光波長におけるクロストークが−25dB以上となるように設定され、
    3.8以上かつ8.5以下である、
    光ファイバ。
  2. クラッド内に2以上のコアが配置された光ファイバであって、
    前記各コアは通信波長帯において複数のモードを導波する構造であり、
    当該光ファイバ中の複数のコア領域にまたがって伝搬する偶モード−奇モード間及び同一コア内を伝搬するLPモード間の群遅延差が±450ps/km以下であり
    前記コアの間隔Dと前記コアの信号光波長における各コア構造で計算される基本モードのモードフィールド半径Wの比であるD/Wは前記信号光波長におけるクロストークが−25dB以上となるように設定され、
    4.1以上かつ8.8以下である、
    光ファイバ。
  3. 前記コアの屈折率分布がグレーデッド型もしくは階段型であり、
    前記コアの伝搬モードが2以上である、
    請求項に記載の光ファイバ。
  4. 前記コアから前記クラッドの端部までの距離Dcladとしたとき、Dclad/Wが5.2以上である、
    請求項2もしくは3のいずれかに記載の光ファイバ。
  5. 光通信信号を送信する光送信機と、
    前記光通信信号を受信する光受信機と、
    前記光送信機と前記光受信機との間を接続する請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ファイバと、を備える光通信システム。
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