JP6258618B2 - マルチコア光ファイバ - Google Patents
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Description
クラッド内に2以上のコアが配置された光ファイバであって、
当該光ファイバ中の複数のコア領域にまたがって伝搬する偶モード−奇モード間及び同一コア内を伝搬するLPモード間の群遅延差が±450ps/km以下となる、
前記コアの間隔Dと前記コアの信号光波長におけるモードフィールド半径Wの比であるD/Wが予め定められた閾値以上である。
光通信信号を送信する光送信機と、
前記光通信信号を受信する光受信機と、
前記光送信機と前記光受信機との間を接続する本発明の光ファイバと、を備える。
以下、図面を参照して発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施形態に係るマルチコア光ファイバの一例を示す断面図である。図1では、一例として、コアが2コアである場合について示す。本実施形態のマルチコア光ファイバ10は、屈折率がn1であるコア領域11と、n2のクラッド領域12とが存在し、n1>n2である。
なお、非特許文献6においては、典型的なコア半径の製造誤差は±0.25μmと記載されており、これを用いると群遅延差は±300ps/kmの範囲で変化し得ることになる。
なお、ステップインデックス光ファイバの導波構造は、コア半径a、比屈折率差Δ、コアの屈折率n1および波長λを用いて規定される規格化周波数
よって、上述のD/Wの構造条件は、任意の屈折率分布の光ファイバにおいても適用できる。
クラッド外径が125μmであるとし、マルチコア光ファイバ10の構造として報告されている図12に記載のような三角格子状のコア配置で設計した場合の計算結果を示す。例えば、図13に示すような、GIコアの周辺に低屈折率領域を有するGIトレンチ構造を想定し、a1=7.5μm、a2=9.0μm、a3=14.0μm、Δ1=0.65%、Δ2=−0.65%、α=2.08とすると、単一コアのみで計算した波長1550nmにおける群遅延差は図14に示す通り、6つのモードの群遅延差は±100ps/kmの範囲に収まっている。なお、各コアにはLP01とLP11モードが伝搬し、それぞれ2、4つの縮退モードが存在することから、コア毎に6つのモードが存在する。このコアを三角格子状に7コア配置し、コア間距離Dを30μmとした時の全てのモードの波長1550nmにおける群遅延差を示したものを図15に示す。この時、2W=9.7μmであり、D/W=6.2であるから、図10を参照すると各コアを伝搬するモード間で−25dB以上のクロストークが発生し、群遅延差は450ps以下となる設計範囲に入っている。また、Dclad/W=6.7であることから、漏えい損失が0.04dB/km以下となる設計となっている。
なお、トレンチ構造は、モード数を制限するために設けられている。
また、クラッド外径については、ITU−TのG.652に記載の通り、125±1μmの範囲となり得る。
各コアの伝搬モードを4とする設計を考える。例えば、a1=12μm、a2=13.5μm、a3=20μm、Δ1=0.6%、Δ2=−0.45%、α=2.0とすると、単一コアのみで計算した群遅延差は、図17に示す通り伝搬する4つのLPモード(12つの縮退モード)の群遅延差は±200ps/kmの範囲に収まっている。このコアを図18に示した通り3コア配置し、外径を125μm、コア間距離Dは50μmとした時の群遅延差の値を図19に示す通り、この時、2W=12.3μmであり、D/W=8.12であるから、図10を参照すると各コアを伝搬するモード間で−25dB以上のクロストークが発生し、群遅延差は450ps以下となる設計範囲に入っている。また、Dclad/2W=5.46であることから、漏えい損失が0.4dB/km以下となる設計となっている。
図20に、本実施形態に係る光通信システムの構成の一例を示す。本実施形態に係る光通信システムは、MIMO技術を用いて信号を送受信する。具体的には、本実施形態に係る光通信システムは、送信機21と、モード合波器22と、マルチコア合波器23と、マルチコア光ファイバ10と、マルチコア分波器31と、モード分波器32と、受信機33と、等化器34を備える。本実施形態では、モード合波器22及びモード分波器32がA個であり、送信機21及び受信機33がA×B個であり、マルチコア光ファイバ10にマルチコアマルチモードファイバを用いる場合について説明する。
11:コア
12:クラッド
21:送信機
22:モード合波器
23:マルチコア合波器
24:モード合分波器
25:マルチコア合分波器
26:受信機
27:等価器
31:マルチコア分波器
32:モード分波器
33:受信機
34:等価器
35:マルチコア合分波器
36:モード合分波器
37:送信機
41:遅延素子
42:制御機能部
43:合成器
Claims (5)
- クラッド内に2以上のコアが配置された光ファイバであって、
前記各コアは通信波長帯において単一モードを導波する構造であり、
当該光ファイバ中の複数のコア領域にまたがって伝搬する偶モード−奇モード間の群遅延差が±450ps/km以下であり、
前記コアの間隔Dと前記コアの信号光波長における各コア構造で計算される基本モードのモードフィールド半径Wの比であるD/Wは前記信号光波長におけるクロストークが−25dB以上となるように設定され、
3.8以上かつ8.5以下である、
光ファイバ。
- クラッド内に2以上のコアが配置された光ファイバであって、
前記各コアは通信波長帯において複数のモードを導波する構造であり、
当該光ファイバ中の複数のコア領域にまたがって伝搬する偶モード−奇モード間及び同一コア内を伝搬するLPモード間の群遅延差が±450ps/km以下であり、
前記コアの間隔Dと前記コアの信号光波長における各コア構造で計算される基本モードのモードフィールド半径Wの比であるD/Wは前記信号光波長におけるクロストークが−25dB以上となるように設定され、
4.1以上かつ8.8以下である、
光ファイバ。
- 前記コアの屈折率分布がグレーデッド型もしくは階段型であり、
前記コアの伝搬モードが2以上である、
請求項2に記載の光ファイバ。
- 前記コアから前記クラッドの端部までの距離Dcladとしたとき、Dclad/Wが5.2以上である、
請求項2もしくは3のいずれかに記載の光ファイバ。
- 光通信信号を送信する光送信機と、
前記光通信信号を受信する光受信機と、
前記光送信機と前記光受信機との間を接続する請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ファイバと、を備える光通信システム。
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