JP6453166B2 - マルチコア光ファイバ、光ファイバの製造方法、光ファイバケーブルの製造方法 - Google Patents

マルチコア光ファイバ、光ファイバの製造方法、光ファイバケーブルの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、マルチコア光ファイバ、光ファイバの製造方法、光ファイバケーブルの製造方法に関する。
光ファイバ通信システムでは、光ファイバ中で発生する非線形効果やファイバヒューズにより伝送容量が制限される。これらの制限を緩和するために1本の光ファイバ中に複数のコアを有するマルチコア光ファイバを用いた並列伝送や、コア内に複数の伝搬モードが存在するマルチモードファイバを用いたモード多重伝送といった空間多重技術が検討されている(例えば非特許文献、1〜3参照)。
H. Takara et al., "1.01−Pb/s (12 SDM/222 WDM/456 Gb/s) Crosstalk−managed Transmission with 91.4−b/s/Hz Aggregate Spectral Efficiency," in ECOC2012, paper Th.3.C.1 (2012) T. Sakamoto et al., "Differential Mode Delay Managed Transmission Line for WDM−MIMO System Using Multi−Step Index Fiber," J. Lightwave Technol. vol. 30, pp. 2783−2787 (2012). Y. Sasaki et al., "Large−effective−area uncoupled few−mode multi−core fiber," ECOC2012, paper Tu.1.F.3 (2012). T. Ohara et al., "Over−1000−Channel Ultradense WDM Transmission With Supercontinuum Multicarrier Source," IEEE J. Lightw. Technol., vol. 24, pp. 2311−2317 (2006) T. Sakamoto, T. Mori, M. Wada, T. Yamamoto and F. Yamamoto, "Coupled Multicore Fiber Design With Low Intercore Differential Mode Delay for High−Density Space Division Multiplexing," J. Lightw. Technol., vol. 33, no. 6, pp. 1175−1181 (2015) T. Hayashi, T. Taru, O. Shimakawa, T. Sasaki and E. Sasaoka, "Design and fabrication of ultra−low crosstalk and low−loss multi−core fiber," Opt. Express, vol. 19, pp. 16576−16592 (2011). W. K. Burns and A. F. Milton, "An analytic solution for mode coupling in optical waveguide branches," J. Quantum Electronics. Vol. 16, no. 4, p. 446 (1980). T. Sakamoto, T. Mori, M. Wada, T. Yamamoto, T. Matsui, K. Nakajima and F. Yamamoto, "Experimental and numerical evaluation of inter−core differential mode delay characteristic of weakly−coupled multi−core fiber," Opt. Express 22, 31966−31976 (2014). L. Cherbi and B. Abderrahmane, "Spun Fibres for Compensation of PMD: Theory and Characterization," INTECH Open Access Publisher, 2012. 佐藤他、「単心分岐型テープ心線を用いたSZケーブルの低PM特性」信学技報、OFT2006−45(2006)
マルチコア光ファイバを用いた伝送においては、コア間のクロストークが生じると信号品質が劣化するため、クロストークを抑圧するためにコア間を一定以上離さなければならない。一般には、光通信システムで十分な伝送品質を担保するためには、パワーペナルティを1dB以下にすることが望ましく、そのため、関連技術において、クロストークは−26dB以下としなければならない(例えば非特許文献1または4、参照。)。
一方で、MIMO技術を用いると受信端においてクロストークを補償することが可能であり、コア間距離を小さくし、クロストークが−26dB以上であっても信号処理によりパワーペナルティを1dB未満とすることができ、空間利用効率を向上させることができる。
しかしながら、MIMO技術を適用する場合、伝送路中で発生する複数の信号光間の群遅延差(DMD)が大きいと、伝送路のインパルス応答幅が大きくなり、信号処理の増大を招く。一般に、関連技術では、同一コアを伝搬する複数のモード間のDMDは光ファイバの屈折率分布を制御することで低減することが可能である(例えば非特許文献2、参照。)。
一方で、コア間のクロストーク量とDMDの関係については、関連技術では、コア間距離の減少によりDMDが増加することがわかっている。つまり、コア間クロストークを許容したとしても、DMDを増加させないようにするためにはコア間距離の下限が存在し、空間利用効率の向上には限界があることがわかっている(例えば非特許文献5、参照。)。
前記課題を解決するために、本発明は、2個以上のコアが配置された光ファイバであって、コア間距離をファイバの捻じれ周期に応じて適切に設計し、モード間の結合を積極的に引き起こすことで、ファイバのインパルス応答幅を低減することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、複数のコアが捻れた構造のマルチコア光ファイバにおいて、ファイバの単位長さ当りの捻じれの回転角度(捻じれの角度)をγ[rad/m]として、コア中心間の距離D[μm]を予め定めた算出を満たすように設定する。
具体的には、本発明に係るマルチコア光ファイバは、
コアの屈折率より小さい屈折率を有するクラッド内に、最小コア間隔Dで配置された複数のコアを有するマルチコア光ファイバであって、
前記コアが単一の伝搬モードを有する構造であり、
伝搬するn次及びn±1次の結合モード間の群遅延差が30ps/km以上500ps/km以下となるD0(μm)を有し、
当該マルチコア光ファイバの捻じれ角度γ(rad/m)に対して、前記最小コア間隔Dは、式(C1)を満たす。
(数C1)
D(μm)=−3log(γ/π)+D0−0.3 (C1)
具体的には、本発明に係るマルチコア光ファイバは、
コアの屈折率より小さい屈折率を有するクラッド内に、最小コア間隔Dで配置された複数のコアを有するマルチコア光ファイバであって、
前記コアが複数の伝搬モードを有する構造であり、
同一のLPモードからなる結合モードのn次及びn±1次の結合モード間の群遅延差が30ps/km以上500ps/km以下となるD0(μm)を有し、
当該マルチコア光ファイバの捻じれ角度γ(rad/m)に対して、前記最小コア間隔Dは、式(C2)を満たす。
(数C2)
D(μm)=−3log(γ/π)+D0−0.3 (C2)
本発明に係るマルチコア光ファイバでは、
前記コアは、
コア単独で計算されるLP間の群遅延差が600ps/km以下となるグレーデッド型の屈折率分布を有してもよい。
本発明に係るマルチコア光ファイバでは、
前記コアは、
2LPモードを導波し、
コア数が6又は7であり、隣接コア間距離が20以上26μm以下であってもよい。
具体的には、本発明に係る光ファイバの製造方法は、
マルチコア光ファイバ用プリフォームを加熱溶融して線引きする際に、予め定められた捻じれ角度γ(rad/m)に応じた捻じり回転を当該マルチコア光ファイバ用プリフォームに付与しながら線引きし、上述に記載のマルチコア光ファイバを製造する。
具体的には、本発明に係る光ファイバの製造方法は、
マルチコア光ファイバ用プリフォームを加熱溶融して線引きする際に、予め定められた捻じれ角度γ(rad/m)に応じた捻じり回転を当該マルチコア光ファイバ用プリフォーム及び線引後のマルチコア光ファイバに対し同時に付与しながら線引きし、上述に記載のマルチコア光ファイバを製造する。
具体的には、本発明に係る光ファイバケーブルの製造方法は、
予め定められた捻じれ角度γ(rad/m)に応じた捻じり回転を複数の光ファイバ心線に対しそれぞれ付与し、捻じり回転を付与した複数の光ファイバ心線をケーブル化する。
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、2個以上のコアが配置された光ファイバであって、コア間距離をファイバの捻じれ周期に応じて適切に設計し、モード間の結合を積極的に引き起こすことで、ファイバのインパルス応答幅を低減することができる。
本発明の光ファイバの断面構造の概略図の一例を示す。 捻じれ及び曲りが付与されたファイバの概略図の一例を示す。 捻じれ及び曲りが付与された2コアファイバにおける伝搬定数の変化の一例を示す。 捻じれ角度と結合係数の一例を示す。 θが0°から180°に変化した時の偶・奇モードの電界振幅のコア間距離依存性の一例を示す。 異なるコア構造における偶モードのパワー変化の一例を示す。 異なるコア構造におけるコア間距離とDMDの関係の一例を示す。 a=4.5μm、Δ=0.35%における捻じれ角度と偶モードと奇モードが結合するコア間距離の上限下限の一例を示す。 試作した2コアファイバのインパルス応答幅の距離依存性の測定結果の一例を示す。 同一コア内のLPモード間のDMDを低減する屈折率分布の一例を示す。 同一コア内のLPモード間のDMDを低減する屈折率分布の一例を示す。 a=9μm、Δ=0.4%のグレーデッド型ファイバにおけるDMDのα依存性の一例を示す。 電界分布の計算結果の一例を示す。 Δ=0.35%のステップ型ファイバにおけるモードフィールド半径のコア半径依存性の一例を示す。 Δ=0.4%、α=3.12のグレーデッド型ファイバにおけるDMDとコア半径の一例を示す。 コア半径8μm、屈折率差0.5%、α=3.15のグレーデッド型コア構造が7つ配置されたファイバにおける、各同一LPモードを基にした結合モード間の結合係数の計算の一例を示す。 コア半径8μm、屈折率差0.5%、α=3.15のコアが7つ六方細密構造で配置されたマルチコアの一例を示す。 図6におけるコア構造の組み合わせの一例を示す。 本実施形態に係るマルチコア光ファイバの作製工程の一例を示す。 本実施形態に係るマルチコア光ファイバの作製工程の一例を示す。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。これらの実施の例は例示に過ぎず、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
以下、図面を参照して発明の実施の形態を説明する。図1はクラッド13と、コア12が2コアであるマルチコア光ファイバ11の断面図である。屈折率がn1であるコア領域と、n2のクラッド領域が存在しn1>n2である。
図1の構造においてn1>n2の条件は、各領域の材料を純石英ガラス、またはゲルマニウム(Ge)やアルミニウム(Al)、リン(P)などの屈折率を増加させる不純物や、フッ素(F)、ボロン(B)などの屈折率を低減させる不純物を添加した石英ガラスを用いることで実現できる。また、コア間距離をDとする。
マルチコア光ファイバ11においては、各コア12に異なる信号光を伝搬させ、並列伝送が可能であるが、コア12間距離が近いと、異なるコア12を伝搬する信号光がクロストークし、信号劣化の要因となってしまう。関連技術では、コア12間で信号劣化の要因となるクロストークを抑えるために例えばコア12間距離を37μm程度としている(例えば、非特許文献1、参照。)。
一方で、コア12間におけるクロストークは、受信機にMIMO等化器を設置することで補償することができる(例えば非特許文献2、参照。)。つまり、コア12間距離をより小さくすることが可能となる。しかしながら、関連技術では、コア間距離を小さくすることで、結合モード間のDMDが大きくなり、MIMO等化器での信号処理負荷が増大する(例えば、非特許文献5、参照。)。
図2に、光ファイバが捻じれながら曲がった状態を示す。図では2コアファイバの例を示しており、曲げ半径はRであり、光ファイバの伝搬方向をz、光ファイバの回転角度をθとしている。結合モードの伝搬定数は、以下における式(1)により求められる。
Figure 0006453166
ここで、βa、βbは、ファイバが曲がっている状態において、それぞれのコア12が単独で存在しているときの伝搬定数であり、δβは以下における式(2)で求められる。
Figure 0006453166
ここで、κはβaとβbを有するモード間のモード結合係数である。モード結合係数は、関連技術に係る非結合マルチコア光ファイバの設計において計算されているものと同じであり、電界分布と屈折率分布により容易に計算可能である(例えば、非特許文献6、参照。)。さて、βa及びβbは、以下における式(3)から求めることができる。
Figure 0006453166
ここで、本マルチコア光ファイバ11においては、各コア12が同じ屈折率分布を有していると仮定し、曲げが無い場合は同じ伝搬定数β0を有しているものとする。以上の式を用いて、ファイバ中を伝搬する結合モード(偶モードと奇モード)の伝搬定数を計算した結果を図3に示す。
偶モードと奇モードの伝搬定数は、何れの角度においても交差することが無いが、同種コア12においてはθ=90°において、伝搬定数差Δβが小さくなり、モード間の結合が生じやすくなる。
モード間の結合については、関連技術に係る導波路内のモード間結合と同様に扱うことができ、以下における式(4)より求めることができる(例えば、非特許文献7、参照。)。ここで、AeまたはAoは偶モードまたは奇モードの電界振幅であり、γは捻じれの角度(単位長さ当りの捻じれの回転角度。単位はrad/m)である。
Figure 0006453166
ここで、以下における式(5)が示すηは、本マルチコア光ファイバ11の微小伝搬距離Δzに対する捻じれの回転角度を微小回転角度Δθとしたとき、ηΔθが微小回転角度Δθ間におけるモードの電界分布の重なり積分で表されるものである。
Figure 0006453166
式(5)を微小伝搬距離Δzに基づいて数値的に計算を行うことで、ファイバの捻じれ角度に対してモード間の結合を積極的に発生させるコア12間距離を求めることができる。具体的には、Δθ=γ×Δzの関係を用い、式(5)の計算結果をΔθで割ることでηを求め、式(4)に代入する。ここで、式(5)のxとyは、ファイバ断面における直交座標を表している。
図4に、回転角度に対する電力結合係数|ηΔθ|を計算したものを示す。コア12間距離Dは15,20,25,40μmであるが、θ=90°の時に、電力結合係数が最大値を取ることがわかる。次に、入射時に偶モードのみを励振し、ファイバが180°回転した時の各モードの電界振幅を計算したものを図5に示す。
なお、曲げ半径は80mmとしている。コア12間距離が大きい場合は、入射した偶モードがθ=90°において奇モードに変換される。同様のモード変換はθ=270°においても生じ、変換された奇モードは、θ=270°において偶モードに再変換されることを計算において確認している。
この場合、関連技術では、θ=0〜360°の回転において変化する各モードの群遅延の平均が、理想的な同種コア構造においては全ての伝搬パスで同じとなる(例えば、非特許文献8、参照。)。しかしながら、製造誤差によって生じるコア変動によって、受信端では数百ps/kmの遅延差が生じることがわかっている。
なお、本願では、θ=0°から360°まで回転した場合に、θ=90°及び270°においてモード間の変換が生じるものの、360度において元の偶モードに完全に戻る場合は、モード結合が生じていないものとして表現し、他のモードにパワーが一部又は完全に移行する場合はモード結合が生じているものとする。
一方で、コア12間距離が小さい場合は、偶モードで入射した光は、何れの角度においても奇モードに変換されない。つまり、入射した偶モードは360°回転した後においても偶モードのままであり、モード結合が生じていないこととなる。但し、関連技術では、結合モード間のDMDでインパルス応答幅が広がってしまう(例えば、非特許文献5、参照。)。
まとめると、図5において、Aeが0または1のどちらかとなっている領域では、360°回転した時にモード結合が発生せず、0または1となっていない領域では、モード結合が生じることになる。
つまり、およそD=20〜25μmの設計とすることで、ファイバが0°から360°に回転した時に、偶モードと奇モードでクロストークが発生し、前記の製造誤差による群遅延差及び結合モード間のDMDによるインパルス応答広がりを抑圧する効果が得られる。
図6に、同じく入射側で偶モードを励振し、θ=180°における偶モードの振幅を異なるコア構造で計算したものを示す。コア構造については、図18に示す通りであり、γ=0.8π、R=140mmとしている。
何れのコア構造においても、偶モードの電界振幅が1より小さく0より大きい有意な結合を生じるコア12間距離D0が異なっているが、それぞれのコア構造において、結合モード間のDMDを計算すると、30〜500ps/kmの範囲となることがわかった。コア12間距離とDMDの関係は図7に示す通りである。
図8に、γに対して、上記の有意なモード間の結合が生じるコア12間距離Dの上限・下限を計算したものを示す。なお、コア構造はコア半径4.5μm、比屈折率差=0.35%である。γ(rad/m)に対して、以下における式(6)の近似曲線が図中の実線である。
Figure 0006453166
γに対するDの変化とよく一致しており、この式を用いることで、モード間の結合を生じさせるコア12間距離を設計することができる。なお、D0の単位はμmであり、結合モード間のDMDが30〜500ps/kmとなるD0の算出は、以下に示す通りである(例えば非特許文献5、参照)。
D0は、各コアの屈折率分布に依存して変化し、具体的な算出方法は、複数のコアを含んだ光ファイバの断面構造について数値計算(例えば有限要素法を用いた電磁界解析)を行い、計算される偶モードと奇モードの群速度の差であるDMDを求め、DMDが30〜500ps/kmとなるコア間距離をD0決定することができる。
また、例えば隣接した2つのコア構造の伝搬定数βi及び、モード結合理論から求まるモード結合係数κから、以下に示す式(7)の行列を構築し、この行列を対角化することによって得られる以下に示す式(8)の対角行列に基づく式(9)がDMDとなる。
Figure 0006453166
同様にDMDが30〜500ps/kmとなるコア間距離をD0決定することができる。なお、ωは角周波数である(例えば、非特許文献5、参照。)。
Figure 0006453166
Figure 0006453166
なお、コア数が2より大きい場合においては、例えばコア数がxであれば、x個の結合モードが生じることになるが、有意な結合は、図4のθ=90°の例で示したような位置関係となる2つのコア12間で生じるため、特定の2コアにおいてこれまで述べた計算を適用すればよく、容易にx個のコア12を有するマルチコア光ファイバ11の応用することができる。
図9に、コア半径4.5μm、比屈折率差0.35%のコア12を2つ有する2コアファイバであり、コア12間距離Dが20,25,40μmである場合のインパルス応答広がりを測定した結果を示す。ここでは、インパルス応答の10dBダウン幅を示している。
D=40μmでは、インパルス応答広がりが距離に比例して増加し、D=20,25μmにおいて、距離の平方根に比例して増加していることがわかる。モード結合が生じていない場合は、DMDと伝送距離に比例してインパルス応答幅が広がることはよく知られており、D=40μmでモード結合が生じないことは計算と一致している。
また、インパルス応答広がりが距離の平方根に比例するという特性は、偏波モード分散と同等であり、ファイバ内でモード間が結合していることとなる。計算においてもD=20〜25μmにおいてはモード結合が生じる結果となっているので、計算の妥当性が確認できた。
また、ファイバ中でモード結合を積極的に引き起こすことで、インパルス応答幅が長距離伝送(数十km以上)において特に低減することができ、受信端でのMIMO処理の負荷が低減できることがわかる。
(実施形態2)
コア12毎に伝搬するモードが2以上である場合、コア12間の同一LPモード間のDMDが小さいことに加え、同一コア12を伝搬する基本モードと高次モードのDMDについても小さくなければならず、図10及び11に記載のようなグレーデッドインデックス(GI)型もしくは階段型屈折率分布とすることが必要である。
たとえば、コア半径a=9μm、比屈折率差Δ=0.4%の場合のGIのα値に対する波長1550nmにおけるLP01−LP11モード間の群遅延差DMDの変化を計算したものを図12に示す。なお、α値と屈折率分布の関係については、n(r)を中心から半径方向の位置rにおける屈折率、nはコア中心の屈折率としたとき、コア径aより小さい領域の屈折率分布が式(10)を満たすことである。
Figure 0006453166
また、計算には有限要素法を用いている。本構造ではLP01モードとLP11モードが伝搬し、αを変化させることでLP01とLP11モード間のDMDを正負に制御でき、αを適切に制御することで、DMDを小さくすることができる。コア12の構造が複数の伝搬モードを導波するマルチコア光ファイバ11の場合、モードはそれぞれ、コア12単独で計算されるLPモードを基にした結合モードが生じる。
例えば、2つのLPモードが導波するコア12が7つ配置されたマルチコア光ファイバ11の場合、LP01モードを基底とする結合モードが7つ、LP11aモードを基底とする結合モードが7つ、LP11bモードを基底とする結合モードが7つ生じる。なお、それぞれのモードの電界分布は図13に記載の通りであり、各LPモードを基にした結合モードの電界分布についても同図に示している。
複数のモードが伝搬するコア構造を用いた場合においても、実施形態1と同様に各同LPモードを基底としたモード間の結合においては、結合モード間のDMDが30〜500ps/kmの範囲となるようにコア12間距離を調整すればよい。異なるLPモードを基底とするモード間は、伝搬定数差が大きいことから結合しないが、図12に示すように、各コア12をグレーデッド型の屈折率分布とすることで、LPモード間のDMDを低減することができる。
図14に、比屈折率差Δ=0.35%としたときの、ステップインデックスファイバのコア半径に対する基本モードのモードフィールド直径(MFD)の変化を計算した結果を示す。現在、ITU−Tのファイバ勧告G.652では、MFDのトレランスが±0.4μmと規定されており、一般的な単一モード光ファイバの半径a=4.5μmを基準とすると、少なくともコア半径が±0.6μm以下の範囲で変化することがわかる。
図15に、比屈折率差Δ=0.4%、α=3.12のGIコア構造において、コア半径が変化した時のDMD変化を計算したものを示す。先ほどのaの変動幅±0.6μmを想定すると、絶対値で最大600ps/kmのDMDが生じ得ることがわかる。
コア半径8μm、屈折率差0.5%、α=3.15のコア12が7つ六方細密構造で配置されたマルチコアで、コア12間距離に対するηΔθを計算したものを図16に示す。コア配置については、図17に示す通りである。また、本実施形態に係るマルチコア光ファイバ11は、コア12が6つ配置されたマルチコアであってもよい。
数モードマルチコアの設計においては、各LPモードからなる結合モードのそれぞれが、同いつLPモードからなる結合モードとの間でクロストークが生じるコア12間距離を設定する必要があり、本設計においては、コア12間距離20〜26μmとすることで、インパルス応答幅を抑圧する設計が可能である。
(実施形態3)
図5に示した通り、捻じれの周期が早くなることで、式(6)からもわかるとおり、コア12間距離を低減することができ、より空間多重密度を向上させることができる。一般的に、関連技術に係るシングルモードファイバにおいても、偏波モード分散の低減を目的として、図19に示すように、ファイバの作製時にファイバを捻じることが行われている。
図19が示すプリフォーム14は、本実施形態に係るマルチコア光ファイバ11を作製する際に使用する母材である。プリフォーム14は、上述した捻じれ角度γ(rad/m)の周期で回転している。回転しているプリフォーム14は、加熱器15で加熱溶融して線引きされる。本実施形態に係るマルチコア光ファイバ11は、捻じれを有した状態で作製され、光ファイバ巻取器17で巻き取られる。
よって、本発明のコア12間距離が関連技術に係る非結合型マルチコア光ファイバと比較して小さい結合型マルチコア光ファイバの製造において、ファイバを捻じりながら製造を行うことで、よりコア12間距離が小さなファイバを実現することができる。ファイバ製造時にファイバを捻じる方法については、関連技術に係る方法を用いることができる(例えば、非特許文献9、参照。)。
なお、図20に示すように、プリフォーム14を加熱溶融して線引きする際に、上述した捻じれ角度γ(rad/m)の周期による回転をプリフォーム14及び線引後のマルチコア光ファイバ11に対し同時に付与しながら線引きしてもよい。また、プリフォーム14を回転させずに線引きした線引き後のマルチコア光ファイバ11に対し、捻じれ角度γ(rad/m)の周期による回転を付与してもよい。線引きした本実施形態に係るマルチコア光ファイバ11は、捻じれを有した状態で作製され、光ファイバ巻取器17で巻き取る。なお、回転については一定方向に限らず、捻じれ角度が0〜360°となるように順回転・逆回転を繰り返す方式であってもよい。
(実施形態4)
実施形態3に記載の通り、ファイバの製造時に捻じれを与える手法の他に、光ファイバを収容するケーブルが、ファイバを捻じる構造を備えることで同様の効果を得ることができる。例えば、関連技術に係るテープ心線をSZケーブルに収容することで発生する捻じれは、同様に本発明のファイバに適用することで捻じれを生じさせることができる(例えば、非特許文献10、参照。)。
本発明の光ファイバによって、より小さな面積で多くのコア12を配置することができることから、コア12の多重度が向上し、伝送容量を拡大する効果を奏する。伝搬するモードの群遅延差が小さいことから、受信端でモード間クロストークを補償するMIMO処理における計算負荷が小さくなるという効果を奏する。
コア12間距離を、関連技術に係るマルチコア光ファイバより小さくできるため、同じクラッド径のファイバで比較すると、コア12からクラッド13端までのクラッド厚を大きくすることができ、損失を低減できる効果を奏する。
本発明は、光伝送システムにおける伝送媒体に適用することができる。
11:マルチコア光ファイバ
12:コア
13:クラッド
14:プリフォーム
15:加熱器
16:コーティング器
17:光ファイバ巻取器

Claims (8)

  1. コアの屈折率より小さい屈折率を有するクラッド内に、複数のコアが隣接するコアのコア間隔Dで配置されたマルチコア光ファイバであって、
    前記コアが単一の伝搬モードを有する構造であり、
    角度γ(rad/m)の捻じれを有し、
    前記複数のコアに跨って電界分布を有し伝搬する結合モード間の群遅延差が当該マルチコア光ファイバの捻じれのない状態で30ps/km以上500ps/km以下となるコア間隔をD0(μm)としたとき
    0.1≦γ≦4.0の任意の前記γに対して、前記D0の上限で定められる前記Dの上限、或いは前記D0の下限で定められる前記Dの下限は、式(C1)を満たす
    ことを特徴とするマルチコア光ファイバ。
    (数C1)
    D(μm)=−3log(γ/π)+D0−0.3 (C1)
  2. コアの屈折率より小さい屈折率を有するクラッド内に、複数のコアが隣接するコアのコア間隔Dで配置されたマルチコア光ファイバであって、
    前記コアが複数の伝搬モードを有する構造であり、
    角度γ(rad/m)の捻じれを有し、
    前記複数のコアに跨って電界分布を有し伝搬する結合モード間の群遅延差が当該マルチコア光ファイバの捻じれのない状態で30ps/km以上500ps/km以下となるコア間隔をD0(μm)としたとき
    0.1≦γ≦4.0の任意の前記γに対して、前記D0の上限で定められる前記Dの上限、或いは前記D0の下限で定められる前記Dの下限は、式(C2)を満たす
    ことを特徴とするマルチコア光ファイバ。
    (数C2)
    D(μm)=−3log(γ/π)+D0−0.3 (C2)
  3. コアの屈折率より小さい屈折率を有するクラッド内に、複数のコアが隣接するコアのコア間隔Dで配置されたマルチコア光ファイバであって、
    前記コアが単一の伝搬モードを有する構造であり、
    角度γ(rad/m)の捻じれを有し、
    前記複数のコアに跨って電界分布を有し伝搬する結合モード間の群遅延差が当該マルチコア光ファイバの捻じれのない状態で30ps/km以上500ps/km以下となるコア間隔をD0(μm)としたとき
    16≦D≦32の任意の前記Dに対して、前記D0の下限で定められる前記γの上限、或いは前記D0の上限で定められる前記γの下限は、式(C3)を満たす
    ことを特徴とするマルチコア光ファイバ。
    (数C3)
    D(μm)=−3log(γ/π)+D0−0.3 (C3)
  4. コアの屈折率より小さい屈折率を有するクラッド内に、複数のコアが隣接するコアのコア間隔Dで配置されたマルチコア光ファイバであって、
    前記コアが複数の伝搬モードを有する構造であり、
    角度γ(rad/m)の捻じれを有し、
    前記複数のコアに跨って電界分布を有し伝搬する結合モード間の群遅延差が当該マルチコア光ファイバの捻じれのない状態で30ps/km以上500ps/km以下となるコア間隔をD0(μm)としたとき
    20≦D≦26の任意の前記Dに対して、前記D0の下限で定められる前記γの上限、或いは前記D0の上限で定められる前記γの下限は、式(C4)を満たす
    ことを特徴とするマルチコア光ファイバ。
    (数C4)
    D(μm)=−3log(γ/π)+D0−0.3 (C4)
  5. 前記コアは、
    2以上のLPモードを導波し、
    コア単独で計算されるLP間の群遅延差が600ps/km以下となるグレーデッド型の屈折率分布を有する
    ことを特徴とする請求項2又は4に記載のマルチコア光ファイバ。
  6. 前記γが1.0≦γ≦4.0を満たす、
    請求項1又はから5のいずれかに記載のマルチコア光ファイバ。
  7. マルチコア光ファイバ用プリフォームを加熱溶融して線引きする際に、予め定められた捻じれ角度γ(rad/m)に応じた捻じり回転を当該マルチコア光ファイバ用プリフォームに付与しながら線引きし、請求項1からのいずれかに記載のマルチコア光ファイバを製造する
    ことを特徴とする光ファイバの製造方法。
  8. マルチコア光ファイバ用プリフォームを加熱溶融して線引きする際に、予め定められた捻じれ角度γ(rad/m)に応じた捻じり回転を当該マルチコア光ファイバ用プリフォーム及び線引後のマルチコア光ファイバに対し同時に付与しながら線引きし、請求項1からのいずれかに記載のマルチコア光ファイバを製造する
    ことを特徴とする光ファイバの製造方法。
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