JP2023031727A - マルチコアファイバ - Google Patents

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泰志 坂本
Yasushi Sakamoto
悠途 寒河江
Yuto Sakae
隆 松井
Takashi Matsui
和秀 中島
Kazuhide Nakajima
剛 藤澤
Takeshi Fujisawa
晋聖 斉藤
Kunimasa Saito
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Abstract

【課題】本開示は、異なるコア間で、同一LPモード間及び異なるLPモード間のランダムな結合を誘起させることの可能なマルチコアファイバにおいて、曲げ径の減少に伴う損失の増加が生じない曲げ半径においてモード間のランダムな結合を誘起させることを目的とする。【解決手段】本開示は、光ファイバの断面において、クラッド領域の屈折率より大きい屈折率を有する複数のコア領域を有し、前記コア領域は、それぞれ、内側の屈折率が外側の屈折率より低い、リング型の屈折率分布を有し、前記コア領域は、それぞれ、使用波長で複数の伝搬モードを導波し、各コア領域を伝搬するモードが、コア間の同一及び異なるモード間で結合することを特徴とするマルチコアファイバ、である。【選択図】図1

Description

本発明は、各コアで複数のモードの光を伝搬するマルチコアファイバに関する。
光ファイバ通信システムでは、光ファイバ中で発生する非線形効果やファイバヒューズにより伝送容量が制限される。これらの制限を緩和するために1本の光ファイバ中に複数のコアを有するマルチコアファイバ(以下、MCF(Multi-Core Fiber)と表記する場合がある。)を用いた並列伝送や、コア内に複数の伝搬モードが存在するマルチモードファイバを用いたモード多重伝送といった空間多重技術が検討されている。
マルチコアファイバを用いた伝送においては、コア間のクロストークが生じると信号品質が劣化するため、クロストークを抑圧するためにコア間を一定以上離さなければならない。一般には、光通信システムで十分な伝送品質を担保するためには、パワーペナルティを1dB以下にすることが望ましく、そのためには非特許文献1または4に記載の通りクロストークは-26dB以下としなければならない。
一方で、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術を用いると受信端においてクロストークを補償することが可能であり、コア間距離を小さくし、クロストークが-26dB以上であっても信号処理によりパワーペナルティを1dB未満とすることができ、空間利用効率を向上させることができる。しかしながら、MIMO技術を適用する場合、伝送路中で発生する複数の信号光間の群遅延差(以下、DMD:Differential Group Delayと表記する場合がある。)に起因する群遅延広がり(以下、GDSと表記する場合がある。)が大きいと、伝送路のインパルス応答幅が大きくなり、信号処理の増大を招く。
各コアの構造が単一のモードを伝搬する構造であるシングルモードMCFにおいては、非特許文献5に記載の通り、モード間でランダムな結合を誘起させるようコア構造及びコア間隔が調整された結合型シングルモードMCFが検討されている。
一般に、同種コアシングルモードMCFであっても、製造誤差により各コアの構造がわずかに異なり、各コアを伝搬するモードの群速度が異なることから、DMDは同種コア構造で設計しても0にはならないが、モード間でランダムな結合を誘起することで、GDSが距離の平方根に比例して大きくなるようになり、主に長距離伝送(100km以上)の伝送においては、GDSを大幅に低減することが可能である。
一方で、各コアで複数のモードが伝搬するよう設計された数モードMCFは、限られた光ファイバ断面において多数の空間チャネルを実現することができ、高密度空間多重用ファイバとして期待されており、本ファイバ構造においてもモード間のランダムな結合を誘起する試みがなされている(例えば非特許文献6)。ただし、文献においては、各コアでLP01モードとLP11モードが伝搬するようコア構造が設計され、隣接コア間の同LPモード間でランダムな結合が観測されているが、異なるLPモード間での結合は生じていない。
ここで、非特許文献2に記載の通り、同一コアを伝搬する異なるLPモード間のDMDは光ファイバの屈折率分布を制御することで低減することが可能であるが、精密な屈折率分布の制御が必要であり、製造誤差によりDMDを0とすることは困難である。特に、通信波長帯全域にわたってDMD=0とすることは極めて困難である。
また、同一コア内の異なるLPモード間では一般的にランダムな結合を誘起する技術はこれまで報告されておらず、数モードMCFにおけるGDSは、距離に比例して大きくなり、長距離伝送においてはGDSの増加に伴う信号処理負荷の増大が課題であった。
H. Takara et al., "1.01-Pb/s (12 SDM/222 WDM/456 Gb/s) Crosstalk-managed Transmission with 91.4-b/s/Hz Aggregate Spectral Efficiency," in ECOC2012, paper Th.3.C.1 (2012) T. Sakamoto et al., "Differential Mode Delay Managed Transmission Line for WDM-MIMO System Using Multi-Step Index Fiber," J. Lightwave Technol. vol. 30, pp. 2783-2787 (2012). Y. Sasaki et al., "Large-effective-area uncoupled few-mode multi-core fiber," ECOC2012, paper Tu.1.F.3 (2012). T. Ohara et al., "Over-1000-Channel Ultradense WDM TransmissionWith Supercontinuum Multicarrier Source," IEEE J. Lightw. Technol., vol. 24, pp.2311-2317 (2006) T. Sakamoto, T. Mori, M. Wada, T. Yamamoto, F. Yamamoto, and K. Nakajima, "Fiber Twisting- and Bending-Induced Adiabatic/Nonadiabatic Super-Mode Transition in Coupled Multicore Fiber," J. Lightwave Technol. 34, 1228-1237 (2016). T. Sakamoto, T. Mori, M. Wada, T. Yamamoto, F. Yamamoto and K. Nakajima, "Coupled Few-Mode Multicore Fiber With Low Differential Mode Delay Characteristics," J. Lightwave Technol. 35, 1222-1227 (2017). T. Sato, K. Yoshida, T. Fujisawa, T. Sakamoto, T. Matsui, K. Tsujikawa, K. Nakajima, K. Saitoh, "Suppression of group-delay spread in coupled two-lp-mode four-core fiber," IEEE Photonics Conference (IPC), Reston, VA, 2018, paper MA4.2 T. Fujisawa et al., "Group delay spread analysis of coupled-multicore fibers: A comparison between weak and tight bending conditions," Opt. Commun., vol. 393, no. 9, pp. 232-237, 2017.
そこで、コアの構造並びにコア間隔を所望の値にすることで、各コアを伝搬するモードが、隣接コアの同一及び異なるモード間で結合するよう設計された数モードマルチコアファイバが検討されている(詳しくは非特許文献7を参照)。しかしながら、結合のために曲げ半径が所望の値以下とならなければ結合しないため、曲げ半径の減少に伴う損失の増加が課題である。
本開示は、異なるコア間で、同一LPモード間及び異なるLPモード間のランダムな結合を誘起させることの可能なマルチコアファイバにおいて、曲げ半径の減少に伴う損失の増加が生じない曲げ半径においてモード間のランダムな結合を誘起させることを目的とする。
本開示は、複数のモードが伝搬可能なコアが、光ファイバ断面上に2個以上配置された数モードマルチコアファイバであって、コアの屈折率分布をリング型とし、コア数及びコア間隔を適切に設計することで、ステップ型マルチコアファイバと比較して大きな曲げ半径で、異なるコア間における、同一LPモード間及び異なるLPモード間のランダムな結合を誘起させる。
具体的には、本開示のマルチコアファイバは、
光ファイバの断面において、クラッド領域の屈折率より大きい屈折率を有する複数のコア領域を有し、
前記コア領域は、それぞれ、内側の屈折率が外側の屈折率より低い、リング型の屈折率分布を有し、
前記コア領域は、それぞれ、使用波長で複数の伝搬モードを導波し、
各コア領域を伝搬するモードが、コア間の同一及び異なるモード間で結合することを特徴とする。
本開示によれば、コアの屈折率分布をリング型とすることで、異なるコア間において、同一LPモード間及び異なるLPモード間のランダムな結合を誘起させることの可能なマルチコアファイバにおいて、曲げ半径の減少に伴う損失の増加が生じない曲げ半径においてモード間のランダムな結合を誘起させることができる。
実施形態に係るマルチコアファイバの断面構成例である。 実施形態に係るマルチコアファイバの特性の一例である。 実施形態に係るマルチコアファイバの群遅延広がり(GDS)の一例である。 実施形態に係るマルチコアファイバを曲げたときの実効屈折率の一例である。 実施形態に係るマルチコアファイバのGDSの曲げ半径依存性の一例である。 曲げ半径が80mmである場合の実施形態に係るマルチコアファイバの群遅延広がり(GDS)の一例である。 曲げ半径が80mmである場合の実施形態に係るマルチコアファイバの群遅延広がり(GDS)の一例である。 コア数に対する結合を得るためのコア間隔の一例である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本開示は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。これらの実施の例は例示に過ぎず、本開示は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態例1)
以下、図面を参照して本開示の実施の形態を説明する。
図1に、本開示の一例としてコア数が4であるマルチコアファイバの断面図を示す。本実施形態のマルチコアファイバは、正方格子状にコア間隔Λで配置されている4つのコア10を備える。各コア10は、使用波長で複数の伝搬モードを導波する。各コア10の伝搬モードは任意であるが、本実施形態では各コア10がLP01モード及びLP11モードを導波する例を示す。
各コア10は、コア半径がaであり、屈折率がn1であるコア領域11を備える。コア領域11と、n2のクラッド領域20においては、n1>n2が成り立ち、比屈折率差がΔである。各コア10は、コア領域11の内側に、半径がdであり、比屈折率差がΔ以下の低屈折率領域12を有し、リング型の屈折率分布を有している。本開示のこのコア10の構造をリングコア型と称する。
ここで、n1>n2の条件は、コア領域11、低屈折率領域12及びクラッド領域20を含む各領域の材料を、純石英ガラス、またはゲルマニウム(Ge)やアルミニウム(Al)、リン(P)などの屈折率を増加させる不純物や、フッ素(F)、ボロン(B)などの屈折率を低減させる不純物を添加した石英ガラスを用いることで実現できる。
なお、図においてはコア10の中心部の低屈折率領域12がクラッド領域20の屈折率n2と同じように記載しているが、低屈折率領域12の屈折率はコア領域11の屈折率n1より低ければよく、クラッド領域20の屈折率n2と同じである必要はない。
図2を参照しながら、従来技術であるステップ型(d=0)との特性比較を行う。図2では、非特許文献6の構造であるa=7.5μm、Δ=0.3%を基準とし、リングコア型を採用したことによる光の閉じ込め効果の変化を考慮してΔ=0.5%とした場合も併記し、d/aに対する各モードの実効屈折率の変化を示す。なお、d/a=0の場合がステップ型の屈折率分布であるときの結果を示している。
d/aを増加させると、LP01及びLP11の両モードの実効屈折率neffは減少し、d/a=0.72の時にステップ型の基準構造(a=7.5μm、Δ=0.3%)とLP11モード(a=7.5μm、Δ=0.5%)の実効屈折率が一致する。つまり、曲げ損失などの光学特性がおおよそ同じとなることを表しており、その構造におけるLP01モードとLP11モードの実効屈折率差Δnは、ステップ型のΔn=17.8×10-4と比較して、大幅に小さい7.2×10-4が得られている。モード間の結合を得るためには低い実効屈折率差を実現する必要があり、リングコア型がステップ型に対してモード間結合を増加させるために有効であるといえる。
次に、計算により、リングコア型のマルチコアファイバがモード間結合を増加させることを確認する。
図3はコア数が4であり、正方格子状にコアが配置されたマルチコアファイバであって、光ファイバの全長における曲げ半径が80mmである場合の、10km伝搬後の群遅延広がり(GDS)を計算したものである。なお、計算にはプリンシパルモード解析を用いている(例えば、非特許文献8参照。)。また、曲げ半径Rは非特許文献5で検討されている80mmとしている。
比較のため、ステップ型での計算結果を併記しており、コア間隔Λに対するGDSの変化を計算している。結果より、リングコア型のマルチコアファイバは従来のステップ型マルチコアファイバより大幅に低いGDS特性を得ることができている。
ここで、コア間隔が24μmを超えたあたりからコア間隔に対して特異的にGDSが上昇し、25μmでステップ型に近いGDSとなっている。このため、24μmを超えるコア間隔ではコア間隔が広がることによりコア間のモード間の結合が低下した。また、コア間隔24μmにおいて得られているGDSと同等となるコア間隔の下限は20μmである。よって、コア数が4である場合は、コア間隔を20μm以上24μm以下とすることで、モード間が結合する数モードマルチコアファイバを実現することができる。
コア間隔を低減したときに結合が減少する理由は以下の通りである。
図4に、光ファイバが曲がっていない状態又は、曲がっている状態における各モードの実効屈折率構造を示す。ここでは簡単のため、コア11及び11の構造はステップ型として説明するが、リングコア型においても同様である。図では、各コア11及び11にLP01モード及びLP11モードが伝搬する例で示している。光ファイバが曲がっていない状態においては、隣接コア間の同LPモードの実効屈折率が等しく、LPモード間の実効屈折率をΔneff0とする。
光ファイバが曲がった状態の各モードの実効屈折率は、曲り方向に対して外側のコア11の屈折率が上昇し、内側のコア11の屈折率が減少した、図で示すような傾斜を有する屈折率分布と等価とみなすことができる(図では左側に曲がっている状態を示している)。この時、右側のコア11の実効屈折率は、図4に示す2コア構造の場合、曲げ半径をRとすると、
(数1)
eff(1+Λ/(2R)) (1)
左側のコア11の実効屈折率は
(数2)
eff(1-Λ/(2R)) (2)
となる。
ここで、neffはLP01又はLP11モードの実効屈折率を示す。
異なるLPモード間で結合を生じさせるには、隣接する異なるLPモード間の実効屈折率Δneffが重要なパラメータである。隣接する異なるLPモードの実効屈折率をneff_K及びneff_K+1と表すと、一方のコアの実効屈折率を基準とした場合、
(数3)
Δneff=|neff_K eff_K+1(1+Λ/R)| (3)
のように、コア間隔Λと曲げ半径Rによって決定される。
コア間隔Λを低減していくと、式(3)より実効屈折率差Δneffが増加していくため、本開示のモード間が結合する状態を得るためには、コア間隔Λの下限も存在することになる。
図5に、コア数が4であり、コア間隔が24μm、伝送距離が10kmであるときのGDSの曲げ半径依存性を示している。ステップ型において図中で最も曲げ半径が小さい50mm、リングコア型においては最も大きい100mmとしたときのGDSの距離依存性の計算結果を同図に示す。結合が生じていないあるいはランダム結合に至っていない場合は、GDSが距離に比例して大きくなることが知られている(非特許文献6を参照)。ステップ型においては、図中で最も小さい曲げ半径である50mmとしてもGDSは100kmまで比例して増加しており、ランダム結合が得られていないことがわかる。一方で、リングコア型のマルチコアファイバにおいては曲げ半径が100mmであっても伝送距離が0.1km以上でGDSの距離に対する傾きが低下していることがわかる。これは、ランダム結合によりGDSが距離の平方根に比例して大きくなる現象をとらえているもので、以降、示すコア構造及びコア間隔においてはGDSが距離の平方根に比例する領域であることを確認している。
図6はコア数が6であり、円環状にコアが配置されたマルチコアファイバであって、光ファイバの全長における曲げ半径が80mmである場合の、10km伝搬後のGDSを計算したものである。コア数が4であるときの結果と同じく、リングコア型のマルチコアファイバは従来のステップ型マルチコアファイバより大幅に低いGDS特性を得ることができている。
ここで、コア間隔が25μmを超えたあたりからコア間隔に対して特異的にGDSが上昇し、26μmでステップ型に近いGDSとなっていることから、25μmを超えるコア間隔ではコア間隔が広がることによりコア間のモード間の結合が低下してしまったものと思われる。また、コア間隔25μmにおいて得られているGDSと同等となるコア間隔の下限は19μmである。よって、コア数が6である場合は、コア間隔を19μm以上25μm以下とすることで、モード間が結合する数モードマルチコアファイバを実現することができる。
図7はコア数が8であり、円環状にコアが配置されたマルチコアファイバであって、光ファイバの全長における曲げ半径が80mmである場合の、10km伝搬後のGDSを計算したものである。コア数が4であるときの結果と同じく、リングコア型のマルチコアファイバは従来のステップ型マルチコアファイバより大幅に低いGDS特性を得ることができている。
ここで、コア間隔が28μm以上でコア間隔に対して特異的にGDSが上昇し、コア間隔が30μmでステップ型に近いGDSとなっていることから、27.5μmを超えるコア間隔ではコア間隔が広がることによりコア間のモード間の結合が低下してしまったものと思われる。また、コア間隔27.5μmにおいて得られているGDSと同等となるコア間隔の下限は17μmである。よって、コア数が8である場合は、コア間隔を17μm以上27.5μm以下とすることで、モード間が結合する数モードマルチコアファイバを実現することができる。
図8に、以上の結果をまとめた、コア数に対する結合を得るためのコア間隔の上限と下限を示した。計算においてはコア数が4、6、8の場合のみを示したが、本データを用いることでそれ以外のコア数においてもコア間隔の上限と下限を得ることができる。なお、コア数をxとすると、コア間隔の上限Λ及び下限Λ
(数4)
Λ=0.1875x-1.375x+26.5 (4)
Λ=-0.125x+0.75x+19 (5)
となる。ただし、xは整数である。
以上説明したように、本開示のマルチコアファイバは、リングコア型の屈折率分布を採用することで、曲げ半径が80mm以上の100mmといった曲げ半径の減少が生じない一般的な曲げ半径であっても、異なるコア10間の同一及び異なるモード間で結合を生じさせることができる。このため、本開示は、異なるコア間で、同一LPモード間及び異なるLPモード間のランダムな結合を誘起させることの可能なマルチコアファイバにおいて、曲げ半径の減少に伴う損失の増加を減少させることができる。
さらに、本開示のマルチコアファイバは、より小さな面積で多くのコアを配置することができることから、コアの多重度が向上し、伝送容量を拡大する効果を奏する。さらに、本開示のマルチコアファイバは、信号伝搬後の群遅延広がりが小さいため、受信端でモード間クロストークを補償するMIMO処理における計算負荷が小さくなるという効果を奏する。
本開示は、光伝送システムにおける伝送媒体として利用できる。
10:コア
11:コア領域
12:低屈折率領域
20:クラッド領域

Claims (6)

  1. 光ファイバの断面において、クラッド領域の屈折率より大きい屈折率を有する複数のコア領域を有し、
    前記コア領域は、それぞれ、内側の屈折率が外側の屈折率より低い、リング型の屈折率分布を有し、
    前記コア領域は、それぞれ、使用波長で複数の伝搬モードを導波し、
    各コア領域を伝搬するモードが、コア間の同一及び異なるモード間で結合することを特徴とするマルチコアファイバ。
  2. 前記コア領域を伝搬するモードが、LP01及びLP11モードであることを特徴とする、
    請求項1に記載のマルチコアファイバ。
  3. 光ファイバの断面において、4つの前記コア領域が正方格子状に配置され、
    前記コア領域の間隔が20μm以上24μm以下であることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載のマルチコアファイバ。
  4. 光ファイバの断面において、4つの前記コア領域が円環状に配置され、
    前記コア領域の間隔が19μm以上25μm以下であることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載のマルチコアファイバ。
  5. 光ファイバの断面において、8つの前記コア領域が円環状に配置され、
    前記コア領域の間隔が17μm以上27.5μm以下であることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載のマルチコアファイバ。
  6. コア数をxとすると、コア間隔の上限Λ及び下限Λが次式で定められている、
    請求項1から5のいずれかに記載のマルチコアファイバ。
    Λ=0.1875x-1.375x+26.5
    Λ=-0.125x+0.75x+19
    ただし、xは整数である。
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