JP2018178715A - 吸気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸気装置本体を構成する複数ピース間の接合部が剥離するのを抑制することが可能な吸気装置を提供する。【解決手段】この吸気装置100は、吸気装置本体からエンジン110の吸気ポート110c側に突出する突出部56を含むミッドピース50と、ミッドピース50の一方側に接合されたロアピース60と、ミッドピース50の他方側に接合されたアッパピース40と、を備える。ミッドピース50の突出部56の吸気ポート110cとは反対側の根元部56b近傍におけるミッドピース50とロアピース60との接合位置P2は、ミッドピース50の突出部56の根元部56a近傍におけるミッドピース50とアッパピース40との接合位置P1に対して、吸気流通方向にずれた位置に配置されている。【選択図】図6

Description

本発明は、吸気装置に関し、特に、互いに接合された複数のピースを備えた吸気装置に関する。
従来、互いに接合された複数のピースを備えた吸気装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、第1の分割ケース部品および第2の分割ケース部品(中間ピース)と、第3の分割ケース部品(第1ピース)と、第4の分割ケース部品(第2ピース)とを備える吸気マニホールド(吸気装置)が開示されている。この吸気マニホールドでは、第2の分割ケース部品におけるエンジン(内燃機関)側でかつ下側に、第3の分割ケース部品が溶着されている。また、第2の分割ケース部品におけるエンジンとは反対側でかつ上側に、第4の分割ケース部品が溶着されている。また、第1の分割ケース部品と第2の分割ケース部品のエンジン側の部分とにより、エンジンに向かって延び、エンジンに接続される突出部が形成されている。
上記特許文献1の吸気マニホールドでは、第2の分割ケース部品と第3の分割ケース部品との上端部における接合位置(第1接合位置)は、突出部の根元における下側に形成されている。また、第2の分割ケース部品と第4の分割ケース部品との上端部における接合位置(第2接合位置)は、突出部の根元における上側に位置している。また、第1接合位置と第2接合位置とは、共に、吸気流通方向に直交する方向に延びる直線上に位置している。
ここで、吸気マニホールドがエンジンに固定された状態で、吸気マニホールドにエンジンとは反対側から外力が加えられた際には、外力と外力に抗するエンジンからの反力とが吸気マニホールドに加えられる。この際、吸気マニホールドに、エンジンに接続される突出部の下側の根元部を回転中心とする偶力モーメントが発生する場合がある。この場合、第2の分割ケース部品と第4の分割ケース部品との上端部における接合位置(第2接合位置)では、偶力モーメントに基づいて、第4の分割ケース部品に第2の分割ケース部品から離れる方向への力が加えられる。
特開2006−90210号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された吸気マニホールドでは、第1接合位置と第2接合位置とが共に吸気流通方向に直交する方向に延びる直線上に位置しているため、第1接合位置と第2接合位置とが近接する。ここで、偶力モーメントに基づく力は回転中心に近づくにつれて大きくなるため、第1接合位置に近接する第2接合位置では、第4の分割ケース部品に第2の分割ケース部品から離れる方向の力が大きくなる。この結果、第4の分割ケース部品および第2の分割ケース部品間の接合部が剥離しやすいという問題点がある。なお、吸気マニホールドの上側に設けられる第4の分割ケース部品の近傍には、エンジンに燃料を供給するための燃料供給部品が配置されやすい。この場合、第4の分割ケース部品が第2の分割ケース部品から剥がれた際に、第4の分割ケース部品が燃料供給部品に干渉する虞がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、吸気装置本体を構成する複数ピース間の接合部が剥離するのを抑制することが可能な吸気装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における吸気装置は、吸気装置本体から内燃機関の吸気ポート側に突出する突出部と、内燃機関の吸気ポートに接続するための吸気ポート接続部とを含む中間ピースと、中間ピースの一方側に接合され、中間ピースとともに吸気通路の上流側を形成する第1ピースと、中間ピースの他方側に接合され、中間ピースとともに吸気通路の下流側を形成する第2ピースと、を備え、中間ピースの突出部の吸気ポートとは反対側の根元部近傍における中間ピースと第1ピースとの第1接合位置は、中間ピースの突出部の根元部近傍における中間ピースと第2ピースとの第2接合位置に対して、吸気流通方向にずれた位置に配置されている。
この発明の一の局面による吸気装置では、上記のように、中間ピースの突出部の吸気ポートとは反対側の根元部近傍における中間ピースと第1ピースとの第1接合位置を、中間ピースの突出部の根元部近傍における中間ピースと第2ピースとの第2接合位置に対して、吸気流通方向にずれた位置に配置する。これにより、偶力モーメントが発生する回転中心となる根元部近傍の第1接合位置を第2接合位置に対して吸気流通方向にずらすことによって、第1接合位置と第2接合位置とが吸気流通方向において同じ位置にある場合と比べて、第2接合位置を第1接合位置および根元部から遠ざけることができる。この結果、吸気装置本体に内燃機関とは反対側から外力が加えられた際に、第2接合位置における偶力モーメントに基づく力を小さくすることができるので、第2ピースに加えられる、中間ピースから離れる方向の力を小さくすることができる。したがって、吸気装置本体を構成する複数ピース(中間ピースおよび第2ピース)間の接合部が剥離するのを抑制することができる。したがって、吸気装置本体の第2ピースの近傍に燃料供給部品が配置される場合であっても、吸気装置本体に内燃機関とは反対側から外力が加えられた際に、第2ピースが燃料供給部品に干渉するのを抑制することができる。
さらに、上記一の局面による吸気装置では、中間ピースの突出部の根元部近傍に、中間ピースと第1ピースとの第1接合位置を配置する。これにより、偶力モーメントの回転中心となる根元部近傍に中間ピースと第1ピースとの第1接合位置が配置されるので、吸気装置本体に内燃機関とは反対側から外力が加えられた際に、中間ピースと第1ピースとに加えられる偶力モーメントに基づく力を略ゼロまたは非常に小さくすることができる。この結果、吸気装置本体を構成する複数ピース(中間ピースおよび第1ピース)間の接合部が剥離するのを抑制することができる。したがって、中間ピース、第1ピースおよび第2ピースとが互いに接合された吸気装置において、吸気装置本体に内燃機関とは反対側から外力が加えられた際に、吸気装置本体を構成する複数ピース間の接合部が剥離するのを抑制することができる。
上記一の局面による吸気装置において、好ましくは、第1接合位置は、吸気流通方向において、第2接合位置よりも吸気ポート接続部から離れた位置に配置されている。
このように構成すれば、吸気装置本体の内側部分に第1接合位置を容易に配置することができるので、第1接合位置を第2接合位置よりも吸気ポート接続部に近い位置(吸気装置本体の外側部分)に配置する場合と比べて、第1接合位置を配置するために第1ピースおよび中間ピースの少なくともいずれか一方に生じる不必要な部分(駄肉部分)を小さくすることができる。これにより、吸気装置を軽量化することができる。
この場合、好ましくは、突出部は、吸気ポートに向かって下方に傾斜して延びており、第1接合位置は、突出部の根元部の下側に設けられ、第2接合位置は、突出部の根元部の上側に設けられ、吸気ポート接続部の端面から第1接合位置までの最短距離は、吸気ポート接続部の端面から第2接合位置までの最短距離よりも大きい。
このように構成すれば、第1接合位置を突出部の根元部の下側に設け、第2接合位置を突出部の根元部の上側に設けた場合に、第1接合位置を第2接合位置よりも吸気ポート接続部から離れた位置に容易に配置することができる。
上記第1接合位置が第2接合位置よりも吸気ポート接続部から離れた位置に配置された構成において、好ましくは、車両搭載状態において、吸気装置本体は、内燃機関の前方に配置され、中間ピースとともに吸気通路の共鳴管部を構成する第2ピースが吸気装置本体の前端部側に配置されており、第1接合位置は、第2接合位置よりも内燃機関から離れた位置に配置されている。
このように構成すれば、車両搭載状態において車両の前方が障害物に衝突して、吸気装置本体に内燃機関とは反対側の前方から第2ピースを内燃機関側(後方側)に押すような外力が加えられた際に、中間ピースおよび第2ピース間の接合部が剥離するのを抑制することができる。
上記一の局面による吸気装置において、好ましくは、第2接合位置における接合面は、吸気ポート接続部の端面と平行な方向に沿って延びるように設けられており、第1接合位置と第2接合位置とを結ぶ直線が第2接合位置の接合面の延びる方向に対して傾斜した方向になるように、第1接合位置および第2接合位置が設定されている。
このように構成すれば、第1接合位置と第2接合位置とを結ぶ直線が第2接合位置の接合面の延びる方向に対して傾斜することによって、吸気装置本体に内燃機関とは反対側から外力が加えられた際に、第2接合位置における偶力モーメントに基づく力の一部を、接合面に平行な方向に逃がすことができる。これにより、第2ピースに加えられる、中間ピースから離れる方向の力をより小さくすることができるので、中間ピースおよび第2ピース間の接合部が剥離するのをより抑制することができる。
上記一の局面による吸気装置において、好ましくは、車両搭載状態において、第2接合位置は、燃料供給部品近傍に配置されている。
このような、車両搭載状態において、第2接合位置が燃料供給部品近傍に配置される構成において、第1接合位置を第2接合位置に対して吸気流通方向にずれた位置に配置することによって、中間ピースおよび第2ピース間の接合部が剥離するのを抑制することができる。これにより、吸気装置本体に内燃機関とは反対側から外力が加えられた際に、第2ピースが燃料供給部品に干渉するのを抑制することができる。
なお、本出願では、上記一の局面による吸気装置において、以下の構成も考えられる。
(付記項1)
すなわち、上記一の局面による吸気装置において、第1ピース、中間ピースおよび第2ピースは、互いに溶着可能な樹脂により形成されている。
(付記項2)
また、上記一の局面による吸気装置において、第1ピースは、中間ピースとともに内燃機関側の吸気通路を構成しており、第2ピースは、中間ピースとともに内燃機関とは反対側の吸気通路を構成している。
本発明の一実施形態による吸気装置が搭載された車両を概略的に示した図である。 本発明の一実施形態による吸気装置およびエンジンの配置を概略的に示した模式図である。 本発明の一実施形態による吸気装置の斜視図である。 本発明の一実施形態による吸気装置の分解斜視図である。 本発明の一実施形態による吸気装置の断面図である。 本発明の一実施形態による吸気装置における突出部近傍の拡大断面図である。 従来例による吸気装置における突出部近傍の拡大断面図である。 本発明の一実施形態の変形例による吸気装置の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2を参照して、本発明の一実施形態による吸気装置100が搭載される車両120の構成について説明する。
本発明の一実施形態による吸気装置100は、図1に示すように、エンジン110(内燃機関の一例)に固定された状態で、車両120のエンジンルーム120a内に搭載されている。なお、図1〜図8において、車両120の前後方向(X軸方向)のうち、エンジンルーム120a側を前方(X1方向)とし、車両120のエンジンルーム120aとは反対側を後方(X2方向)とする。また、鉛直方向(Z軸方向)のうち、上方をZ1方向とし、下方をZ2方向とする。また、X軸方向およびZ軸方向に直交する方向をY軸方向とする。
吸気装置100は、エンジンルーム120a内(車両搭載状態)において、エンジン110よりも前方に配置されている。
エンジン110は、図2に示すように、4個の気筒110aを有する直列4気筒エンジンである。なお、4個の気筒110aは、Y軸方向に並んで配置されている。エンジン110は、シリンダヘッド111と、シリンダヘッド111の下方のシリンダブロック112と、シリンダブロック112の下方のクランクケース113と、シリンダヘッド111の上方のヘッドカバー114とを備えている。また、エンジン110には、インジェクタなどを含み、各気筒110aに燃料を供給するための燃料供給部品110bが取り付けられている。この燃料供給部品110bの一部は、吸気装置100の上方に位置している。
吸気装置100は、エンジン110に空気を供給する吸気系の一部を構成している。吸気装置100は、サージタンク10と、サージタンク10の下流側に形成される複数(4個)の共鳴管部20とから構成された吸気通路Iが設けられた吸気装置本体30を備える。4個の共鳴管部20は、気筒110aの並ぶY軸方向に並ぶように設けられている。
吸気装置100では、エアクリーナ130およびスロットルボディ140のスロットルバルブ140aを介して、サージタンク導入口10a(図2参照)に到達する吸気(吸入空気)がサージタンク10に流入される。そして、吸気は、サージタンク10から4個の共鳴管部20を経て、エンジン110の4個の吸気ポート110c(図5参照)の各々に導入される。その後、吸気が4個の気筒110a(図2参照)の各々に導入されるように吸気装置100は構成されている。
(吸気装置本体の詳細構造)
次に、図3〜図6を参照して、吸気装置100の詳細構造について説明する。
吸気装置本体30は、互いに溶着可能な樹脂(たとえば、ポリアミド樹脂)からなる3個のピースが接合されることによって形成されている。具体的には、図3および図4に示すように、吸気装置本体30の前端部30a側に配置されたアッパピース40(第2ピースの一例)と、ミドルピース50(中間ピースの一例)とが、吸気装置本体30の前側(X1方向側)において、振動溶着により互いに接合されて一体化されている。また、ミドルピース50と、吸気装置本体30の後端部側に配置されたロアピース60(第1ピースの一例)とが、吸気装置本体30の後側(X2方向側)において、振動溶着により互いに接合されて一体化されている。これにより、吸気装置本体30に、サージタンク10および4個の共鳴管部20から構成される吸気通路Iが設けられる。また、アッパピース40、ミドルピース50およびロアピース60は、各々射出成型により成形されている。
4個の共鳴管部20は、いわゆるヘルムホルツ共鳴を利用可能なように、所定の管長に設定されている。
また、図5に示すように、吸気通路Iの共鳴管部20の下流側(エンジン110側)は、エンジン110に対して離れる前方に凸となる弓形状を有して湾曲している。また、吸気通路Iの共鳴管部20の上流側(サージタンク10側)は、エンジン110に対して近づく後方に凸となる弓形状を有して湾曲している。
また、吸気通路Iの共鳴管部20は、Y軸方向からの側面視において、渦巻き形状に形成されている。具体的には、共鳴管部20は、Y軸方向からの側面視において、吸気装置本体30の内側の渦巻き形状の中心から共鳴管部20の中心を通る線(中心線CL)までの長さが、下流側から上流側に向かって徐々に小さくなるように形成されている。つまり、共鳴管部20は、前方に凸となる弓形状である共鳴管部20の下流側が、後方に凸となる弓形状である共鳴管部20の上流側よりも径の大きな渦巻き形状に形成されている。この結果、共鳴管部20が直線状であるような場合と比べて、共鳴管部20の十分な管長を容易に確保することが可能である。また、共鳴管部20が渦巻き形状であることにより、ロアピース60とミドルピース50とにより形成される吸気通路Iの上流側が、吸気通路Iの下流側よりも吸気装置本体30の内側部分に位置することになる。
アッパピース40は、上面視において、燃料供給部品110bの一部とオーバーラップする位置に配置されている。これにより、上面視において、吸気装置全体が燃料供給部品とオーバーラップしない位置に配置する場合と比べて、燃料供給部品110bを避けて吸気装置100を配置する必要がないので、エンジン110および吸気装置100をエンジンルーム120aの限られた空間内に容易に配置することが可能である。
アッパピース40は、下流側の共鳴管部20のうち、前側(X1方向側)を構成する。アッパピース40は、図3〜図5に示すように、下流側の共鳴管部20を構成する4個の吸気通路構成部41と、4個の吸気通路構成部41の外周を取り囲むフランジ部42とを含んでいる。4個の吸気通路構成部41は、前方に凹になるように窪んでいるとともに、互いに壁部41aにより区画されている。
アッパピース40は、後側(X2方向側)に形成された接合面42aの全体において、ミドルピース50の後述する接合面52aと接合(溶着)している。また、接合面42aのうち、フランジ部42の上端部における接合面42bは、吸気流通方向と直交する方向に延びるA1線(図6参照)に沿って延びるように形成されている。
ミドルピース50は、下流側の共鳴管部20のうち、後側を構成する。ミドルピース50は、下流側の共鳴管部20を構成する4個の下流側吸気通路構成部51と、4個の下流側吸気通路構成部51の各々を周状に取り囲むフランジ部52とを含んでいる。4個の下流側吸気通路構成部51は、後方に凹になるように窪んでいるとともに、互いに壁部51aにより区画されている。
ミドルピース50は、前側に形成された接合面52aの全体において、アッパピース40の接合面42aと接合(溶着)している。また、接合面52aのうち、フランジ部52の上端部における接合面52bは、アッパピース40の接合面42aと同様に、A1方向に延びるように形成されている。
また、ミドルピース50は、上流側の共鳴管部20およびサージタンク10のうち、前側を構成する。ミドルピース50は、上流側の共鳴管部20を構成する4個の上流側吸気通路構成部53と、サージタンク10を構成するサージタンク構成部54と、4個の上流側吸気通路構成部53およびサージタンク構成部54を周状に取り囲むフランジ部55とを含んでいる。上流側吸気通路構成部53とサージタンク構成部54とは、各共鳴管部20とサージタンク10とが連通するように形成されている。4個の上流側吸気通路構成部53は、前方に凹になるように窪んでいるとともに、互いに壁部53aにより区画されている。また、サージタンク構成部54は、前方に凹になるように窪んでいる。
ミドルピース50は、後側に形成された接合面55aの全体において、ロアピース60の後述する接合面63aと接合(溶着)するように形成されている。
ロアピース60は、上流側の共鳴管部20およびサージタンク10のうち、後側を構成する。ロアピース60は、上流側の共鳴管部20を構成する4個の吸気通路構成部61と、サージタンク10を構成するサージタンク構成部62と、4個の吸気通路構成部61およびサージタンク構成部62を周状に取り囲むフランジ部63とを含んでいる。吸気通路構成部61とサージタンク構成部62とは、各共鳴管部20とサージタンク10とが連通するように形成されている。4個の吸気通路構成部61およびサージタンク構成部62は、後方に凹になるように窪んでいる。また、4個の吸気通路構成部61は、互いに壁部61aにより区画されている。
ロアピース60は、前側に形成された接合面63aの全体において、ミドルピース50の接合面55aと接合(溶着)している。
また、ミドルピース50は、最下流の共鳴管部20を構成する。ミドルピース50は、上側において接合面52bからエンジン110側に延びるとともに、下側において接合面55bの近傍からエンジン110側に延びるように形成された突出部56を有している。この結果、アッパピース40の上端部の接合面42bと、ミドルピース50の上端部の接合面52bとは、突出部56の上側に形成された根元部56aの上側近傍において、互いに接合して接合部を形成している。つまり、突出部56の上側の根元部56aの上側近傍に、アッパピース40とミドルピース50との上端部における接合位置P1(第2接合位置の一例)が形成されている。この接合位置P1は、4個の共鳴管部20の上方にそれぞれ形成されている。
また、ミドルピース50の上端部の接合面55bと、ロアピース60の上端部の接合面63bとは、突出部56の下側の根元部56bの下側近傍において、互いに接合して接合部を形成している。つまり、突出部56の下側の根元部56bの下側近傍に、ミドルピース50とロアピース60との上端部における接合位置P2(第1接合位置の一例)が形成されている。なお、根元部56bと接合位置P2との距離Dは、たとえば後述するtminの約1/5以下であり、十分に小さい。
突出部56は、単独で4個の共鳴管部20を構成している。また、図5に示すように、突出部56は、吸気ポート110cに向かって、後方かつ下方に傾斜して延びている。突出部56は、吸気ポート110cに向かって直線状に延びている。
突出部56は、エンジン110の吸気ポート110cに接続するためのフランジ部56c(吸気ポート接続部の一例)を有する。フランジ部56cは、図3および図4に示すように、突出部56におけるエンジン110側の端部(X2方向側の端部)およびその周辺において、4個の共鳴管部20を取り囲むように周状に形成されている。フランジ部56cには、図示しない締結部材が挿入される複数の挿入孔56dが形成されている。この結果、締結部材により、吸気装置100はエンジン110に固定されている。この際、フランジ部56cのエンジン110側の端面(接合面56e)とエンジン110の外表面とが当接する。なお、A1線に沿って延びる接合面42bおよび52bは、接合面56eと略平行な方向に沿って延びている。
ここで、本実施形態では、図6に示すように、ミドルピース50の突出部56の吸気ポート110cとは反対側で、かつ、下側の根元部56b近傍におけるミドルピース50とロアピース60との接合位置P2は、ミドルピース50の突出部56の根元部56a近傍におけるアッパピース40とミドルピース50との接合位置P1に対して、吸気流通方向にずれた位置に配置されている。具体的には、接合位置P2およびその近傍の下側の根元部56bは、吸気流通方向において、接合位置P1よりもフランジ部56cおよび吸気ポート110cから離れた位置である前方(X1方向)に配置されている。
また、本実施形態では、下側の根元部56bにおいて、吸気流通方向と直交する方向における吸気装置本体30の厚みtが最小(tmin)になるように、吸気装置本体30が形成されている。これにより、下側の根元部56bは、偶力モーメントが発生する回転中心Oとなる。
また、フランジ部56cのエンジン110側の接合面56eから接合位置P2までの最短距離L2は、フランジ部56cの接合面56eから接合位置P1までの最短距離L1よりも大きい。同様に、フランジ部56cの接合面56eから根元部56bまでの最短距離は、フランジ部56cの接合面56eから根元部56aまでの最短距離よりも大きい。なお、接合位置P2が位置する突出部56の根元部56bの下側は、フランジ部56cの接合面56eと直交する方向において突出部56の長さが最小となる位置に設けられている。
また、回転中心Oとしての下側の根元部56bと接合位置P1とを通るA2線は、接合面42bおよび52bの延びるA1線と交わるように構成されている。この結果、下側の根元部56bの近傍に位置する接合位置P2と接合位置P1とを通るA2α線も、接合面42bおよび52bの延びるA1線と交わるように構成されている。なお、A1線とA2線との成す角θは、根元部56aと接合位置P1とを十分に離間させるために、約20度以上であるのが好ましい。なお、A1線とA2線との成す角θが過度に大きいと吸気装置本体30が大型化するため、約60度以下が好ましい。なお、A1線とA2線との成す角θは鋭角であればよく、約0度を超えて約20度未満であってもよいし、約60度を超えていてもよい。
また、図3および図4に示すように、ミドルピース50のY軸方向の一方側には、スロットルボディ140のフランジ部140b(図2参照)が接続されるフランジ部58が一体的に形成されている。フランジ部58は、サージタンク導入口10aを取り囲むように形成されている。フランジ部58は、図3に示すように、Y軸方向の側面視において、接合位置P2の下方で、かつ、接合位置P2近傍に形成されている。ここで、ミドルピース50にフランジ部58を一体的に形成することによって、フランジ部58周辺の機械的強度(剛性)を向上させることができるので、スロットルボディ140の重量に起因して吸気装置100に歪みや破損などの不都合が生じるのを抑制することが可能である。
(衝突時における力学的説明)
次に、図1および図5〜図7を参照して、吸気装置本体30に外力が加えられた場合について説明する。
車両120の前方(X1方向)が壁部などの衝突物に衝突した際に、図5に示すように、エンジンルーム120a(図1参照)内に衝突時侵入物150が侵入する。この際、エンジン110よりも前方に配置された吸気装置本体30に、吸気装置本体30の前側に後方(X2方向)に向かう外力F1が加えられる。なお、吸気装置本体30のうち、前端部30aに位置するアッパピース40に外力F1が加えられる。
ここで、吸気装置本体30は、フランジ部56cにおいてエンジン110に固定されているので、吸気装置本体30に外力F1が加えられた際に、吸気装置本体30には、外力F1に抗するように、エンジン110から前方に向かう反力F2が加えられる。この際、反力F2は、外力F1とは反対向きで、かつ、同じ大きさである。つまり、外力F1と反力F2とは偶力となる。
この結果、吸気装置本体30の厚みtが最小(tmin)になる下側の根元部56bを回転中心Oとして、外力F1と反力F2とに起因する偶力モーメントMが発生する。これにより、図6に示すように、吸気装置本体30の所定の位置には、偶力モーメントMに基づく力Gが発生する。なお、回転中心Oから所定の位置までの距離Lとした場合に、吸気装置本体30の所定の位置に働く力Gは、G=M/Lとなる。
ここで、本実施形態では、上記のように、接合位置P2およびその近傍の根元部56bは、吸気流通方向において、接合位置P1よりもフランジ部56cから離れた位置に配置されている。なお、接合位置P1に働く力G1は、回転中心O(根元部56b)から接合位置P1までの距離をL1とした場合に、G1=M/L1となる。
従来例として示す図7の吸気装置100aとして、接合位置P2aを、吸気流通方向において、接合位置P1と略同じ位置(A1線上)に位置する場合を想定する。この際、回転中心Oaから接合位置P1までの距離L1aは、本実施形態の距離L1よりも小さくなる。また、従来例において接合位置P1に働く力G1aは、G1a=M/L1aとなる。ここで、距離L1は距離L1aよりも大きいことにより、力G1は力G1aよりも小さくなる。つまり、本実施形態において接合位置P1に働く力G1は、従来例において接合位置P1に働く力(アッパピースがミドルピースから剥がれる力)G1aよりも小さくなる。
さらに、本実施形態では、図6に示すように、回転中心Oとしての下側の根元部56bと接合位置P1とを通るA2線は、接合面42bおよび52bの延びるA1線と交わるように構成されている。これにより、接合位置P1に働く力G1は、接合面42bおよび52bに対して直交するA3方向に働く力(アッパピース40がミドルピース50から剥がれる力)G2と、接合面42bおよび52bの延びるA1方向に働く力G3とに分解される。具体的には、アッパピース40がミドルピース50から剥がれる力G2は、G2=G1sinθを満たし、接合面42bおよび52bの延びるA1方向に働く力G3は、G3=G1cosθを満たす。これらの結果、アッパピース40がミドルピース50から剥がれる力G2は、従来例のアッパピースがミドルピースから剥がれる力G1a(図7参照)と比べて、さらに小さくなる。具体的には、G2/G1aがG2/G1a=L1cosθ/L1aを満たすように、力G2はさらに小さくなる。
したがって、従来例においてアッパピースがミドルピースから剥がれる程度の力が本実施形態の吸気装置100に加えられた場合であっても、アッパピース40がミドルピース50から剥がれる力G2は十分に小さくなる。この結果、本実施形態の吸気装置100では、アッパピース40がミドルピース50から剥がれて、アッパピース40およびミドルピース50間の接合部が剥離するのが効果的に抑制される。したがって、アッパピース40の上方に配置された燃料供給部品110bにアッパピース40が干渉するのが抑制される。
また、根元部56b(回転中心O)の近傍に配置された接合位置P2では、ロアピース60がミドルピース50から剥がれる力はほとんど働かない。これにより、ロアピース60がミドルピース50から剥がれるのも効果的に抑制される。この結果、ミドルピース50、ロアピース60およびアッパピース40とが互いに接合された吸気装置100において、吸気装置本体30にエンジン110とは反対側から外力F1が加えられた際に、剥がれによる破損が生じにくい吸気装置100を提供することが可能である。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、ミドルピース50の突出部56の吸気ポート110cとは反対側の根元部56b近傍におけるミドルピース50とロアピース60との接合位置P2を、ミドルピース50の突出部56の根元部56a近傍におけるミドルピース50とアッパピース40との接合位置P1に対して、吸気流通方向にずれた位置に配置する。これにより、偶力モーメントが発生する回転中心Oとなる根元部56b近傍の接合位置P2を接合位置P1に対して吸気流通方向にずらすことによって、接合位置P2と接合位置P1とが吸気流通方向において同じ位置にある場合と比べて、接合位置P1を接合位置P2および根元部56bから遠ざけることができる。この結果、吸気装置本体30にエンジン110とは反対側から外力F1が加えられた際に、接合位置P1における偶力モーメントMに基づく力G1を小さくすることができるので、アッパピース40に加えられる、ミドルピース50から離れる方向の力G2(G1)を小さくすることができる。したがって、アッパピース40がミドルピース50から剥がれる(アッパピース40およびミドルピース50間の接合部が剥離する)のを抑制することができるので、吸気装置本体30にエンジン110とは反対側から外力F1が加えられた際に、アッパピース40が燃料供給部品110bに干渉するのを抑制することができる。
また、ミドルピース50の突出部56の根元部56b近傍に、ミドルピース50とロアピース60との接合位置P2を配置する。これにより、偶力モーメントの回転中心Oとなる根元部56b近傍にミドルピース50とロアピース60との接合位置P2が配置されるので、吸気装置本体30にエンジン110とは反対側から外力F1が加えられた際に、ミドルピース50とロアピース60とに加えられる偶力モーメントMに基づく力を略ゼロまたは非常に小さくすることができる。この結果、ミドルピース50とロアピース60とが剥がれる(ミドルピース50およびロアピース60間の接合部が剥離する)のを確実に抑制することができる。したがって、ミドルピース50、ロアピース60およびアッパピース40とが互いに接合された吸気装置100において、吸気装置本体30にエンジン110とは反対側から外力F1が加えられた際に、吸気装置本体30を構成する複数ピース間の接合部が剥離するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、突出部56の根元部56b近傍における接合位置P2を、吸気流通方向において、接合位置P1よりもフランジ部56cから離れた位置に配置することによって、吸気装置本体30の内側部分に接合位置P2を配置することができる。これにより、接合位置P2を接合位置P1よりもフランジ部56cに近い位置(吸気装置本体30の外側部分)に配置する場合と比べて、接合位置P2を配置するためにロアピース60およびミドルピース50の少なくともいずれか一方に生じる不必要な部分(駄肉部分)を小さくすることができる。この結果、吸気装置100を軽量化することができる。
また、本実施形態では、突出部56を、吸気ポート110cに向かって下方に傾斜して延ばす。また、接合位置P2を、突出部56の根元部56bの下側に設け、接合位置P1を、突出部56の根元部56aの上側に設ける。そして、フランジ部56cの接合面56eから接合位置P2までの最短距離L2を、フランジ部56cの接合面56eから接合位置P1までの最短距離L1よりも大きくする。これにより、接合位置P2を接合位置P1よりもフランジ部56cから離れた位置に容易に配置することができる。
また、本実施形態では、車両搭載状態において、吸気装置本体30を、エンジン110の前方に配置する。また、ミドルピース50とともに吸気通路Iの共鳴管部20を構成するアッパピース40を吸気装置本体30の前端部30a側に配置する。そして、接合位置P2を、接合位置P1よりもエンジン110から離れた位置に配置する。これにより、車両搭載状態において車両120の前方が障害物に衝突して、吸気装置本体30に、エンジン110とは反対側の前方(X1方向)からアッパピース40をエンジン110側(後方、X2方向)に押すような外力F1が加えられた際に、アッパピース40がミドルピース50から剥がれるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、回転中心Oの近傍に配置された接合位置P2と接合位置P1とを結ぶ直線A2αを、接合位置P1の接合面42b(52b)の延びる方向(A1線の延びる方向)に対して傾斜させる。これにより、吸気装置本体30にエンジン110とは反対側から外力F1が加えられた際に、接合位置P1における偶力モーメントMに基づく力G1の一部を、接合面42b(52b)に平行な方向に逃がすことができる。この結果、アッパピース40に加えられる、ミドルピース50から離れる方向の力G2をより小さくすることができるので、アッパピース40がミドルピース50から剥がれるのをより抑制することができる。
また、本実施形態では、接合位置P1が燃料供給部品110b近傍に配置される構成において、接合位置P2を接合位置P1に対して吸気流通方向にずれた位置に配置する。これにより、アッパピース40がミドルピース50から剥がれるのを抑制することができるので、吸気装置本体30にエンジン110とは反対側から外力F1が加えられた際に、アッパピース40が燃料供給部品110bに干渉するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、ロアピース60、ミドルピース50およびアッパピース40を、互いに溶着可能な樹脂により形成する。これにより、ロアピース60、ミドルピース50およびアッパピース40とが互いに溶着された吸気装置100において、吸気装置本体30にエンジン110とは反対側から外力F1が加えられた際に、剥がれによる破損が生じにくく、かつ、軽量化された吸気装置100を提供することができる。
また、本実施形態では、ロアピース60は、ミドルピース50とともにエンジン110側の吸気通路Iを構成しており、アッパピース40は、ミドルピース50とともにエンジン110とは反対側の吸気通路Iを構成している。これにより、3個のピースから吸気通路I全体を構成することができるので、1個または2個のピースのみから吸気通路全体を設ける場合と異なり、3個のピースの各々の製造が複雑化するのを抑制することができる。
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、接合位置P2およびその近傍の下側の根元部56bを、吸気流通方向において、接合位置P1よりもフランジ部56cから離れた位置に配置した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図8の本実施形態の変形例の吸気装置200のように、接合位置P3(第1接合位置の一例)およびその近傍のミドルピース250(中間ピースの一例)の突出部256の下側の根元部256bを、吸気流通方向において、接合位置P1よりもフランジ部56cに近い位置に配置してもよい。この場合であっても、接合位置P3は、接合位置P1に対して、吸気流通方向にずれた位置に配置されているので、吸気装置本体230に外力が加えられた際に、接合位置P1における偶力モーメントMに基づく力を小さくすることができる。これにより、アッパピース40に加えられる、ミドルピース250から離れる方向の力を小さくすることが可能である。この結果、アッパピース40がミドルピース250から剥がれる(アッパピース40およびミドルピース250間の接合部が剥離する)のを抑制することが可能である。なお、この場合、ミドルピース250およびロアピース260(第1ピースの一例)の接合位置P3周辺(たとえば、重量の大きなスロットルボディと接続されるフランジ部)の機械的強度を向上させることが可能である。
また、上記実施形態では、突出部56の下側の根元部56bの下側近傍に、ミドルピース50(中間ピース)とロアピース60(第1ピース)とが接合される接合位置P2(第1接合位置)を配置した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、突出部の下側の根元部の位置に、中間ピースと第1ピースとが接合される第1接合位置を配置してもよい。これにより、第1接合位置に働く偶力モーメントに基づく力をゼロにすることができるので、確実に、中間ピースおよび第1ピース間の接合部が剥離するのを抑制することが可能である。
また、上記実施形態では、ロアピース60(第1ピース)、ミドルピース50(中間ピース)およびアッパピース40(第2ピース)を、互いに溶着可能な樹脂により形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1ピース、中間ピースおよび第2ピースを、金属材料などの樹脂以外の材料から構成してもよい。この場合、本発明の構成を有する吸気装置では、締結部材により互いに締結された中間ピースと第2ピースとの締結部が剥離するのを抑制することが可能である。また、第1ピース、中間ピースおよび第2ピースのいずれか1個または2個を樹脂から構成し、第1ピース、中間ピースおよび第2ピースの残りを金属材料から構成してもよい。
また、上記実施形態では、吸気通路Iの共鳴管部20を渦巻き形状に形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、吸気通路の共鳴管部の形状は渦巻き形状に限られない。たとえば、吸気通路の共鳴管部の形状をS字状にしてもよい。
また、上記実施形態の吸気装置100に加えて、たとえば、吸気装置本体30にEGR通路を構成するピースおよびブローバイガス通路を構成するピースなどを取り付けてもよい。つまり、吸気装置を構成するピースは3個(第1ピース、第2ピースおよび中間ピース)に限られず、4個以上であってもよい。
また、上記実施形態の吸気装置100に加えて、たとえば、共鳴管部に共鳴管部の長さを可変にするバルブなどを設けることによって、吸気装置を吸気長を可変可能に構成してもよい。
また、上記実施形態では、アッパピース40(第2ピース)の接合面42bおよびミドルピース50(中間ピース)の接合面52bが、吸気流通方向と直交する方向に延びるA1線に沿って延びる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、吸気流通方向だけでなく、吸気流通方向と直交する方向とも交差する方向に延びる直線に沿って、第2ピースの接合面および中間ピースの接合面を延ばしてもよい。なお、上記直線は、根元部と第2接合位置とを通る直線(図6のA2線)と交差する方向に延びるのが好ましい。
また、上記実施形態では、アッパピース40(第2ピース)を、上面視において、燃料供給部品110bの一部とオーバーラップする位置に配置した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第2ピースを、上面視において、燃料供給部品とオーバーラップしない位置に配置してもよい。これにより、吸気装置本体に内燃機関とは反対側から外力が加えられた際に、第2ピースが燃料供給部品に干渉するのをより効果的に抑制することが可能である。
また、上記実施形態では、直列4気筒のエンジン110に搭載される吸気装置100に本発明を適用したが、本発明はこれに限られない。すなわち、本発明の吸気装置を直列4気筒型以外の多気筒型エンジンやV型多気筒型エンジンなどに適用してもよい。また、自動車用以外のたとえば設備機器などに搭載された内燃機関(エンジン)の吸気装置に対して本発明を適用してもよい。また、内燃機関としては、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンおよびガスエンジンなどのいずれにも適用可能である。
20 共鳴管部
30、230 吸気装置本体
40 アッパピース(第2ピース)
50、250 ミドルピース(中間ピース)
56、256 突出部
56a (上側の)根元部
56b、256b (下側の)根元部
56c フランジ部(吸気ポート接続部)
56e 接合面(端面)
60、260 ロアピース(第1ピース)
100、200 吸気装置
110 エンジン(内燃機関)
110c 吸気ポート
I 吸気通路
P1 接合位置(第2接合位置)
P2、P3 接合位置(第1接合位置)

Claims (6)

  1. 吸気装置本体から内燃機関の吸気ポート側に突出する突出部と、前記内燃機関の前記吸気ポートに接続するための吸気ポート接続部とを含む中間ピースと、
    前記中間ピースの一方側に接合され、前記中間ピースとともに吸気通路の上流側を形成する第1ピースと、
    前記中間ピースの他方側に接合され、前記中間ピースとともに前記吸気通路の下流側を形成する第2ピースと、を備え、
    前記中間ピースの前記突出部の前記吸気ポートとは反対側の根元部近傍における前記中間ピースと前記第1ピースとの第1接合位置は、前記中間ピースの前記突出部の前記根元部近傍における前記中間ピースと前記第2ピースとの第2接合位置に対して、吸気流通方向にずれた位置に配置されている、吸気装置。
  2. 前記第1接合位置は、前記吸気流通方向において、前記第2接合位置よりも前記吸気ポート接続部から離れた位置に配置されている、請求項1に記載の吸気装置。
  3. 前記突出部は、前記吸気ポートに向かって下方に傾斜して延びており、
    前記第1接合位置は、前記突出部の前記根元部の下側に設けられ、
    前記第2接合位置は、前記突出部の前記根元部の上側に設けられ、
    前記吸気ポート接続部の端面から前記第1接合位置までの最短距離は、前記吸気ポート接続部の端面から前記第2接合位置までの最短距離よりも大きい、請求項2に記載の吸気装置。
  4. 車両搭載状態において、前記吸気装置本体は、前記内燃機関の前方に配置され、
    前記中間ピースとともに前記吸気通路の共鳴管部を構成する前記第2ピースが前記吸気装置本体の前端部側に配置されており、
    前記第1接合位置は、前記第2接合位置よりも前記内燃機関から離れた位置に配置されている、請求項2または3に記載の吸気装置。
  5. 前記第1接合位置と前記第2接合位置とを結ぶ直線が前記第2接合位置の接合面の延びる方向に対して傾斜した方向になるように、前記第1接合位置および前記第2接合位置が設定されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸気装置。
  6. 車両搭載状態において、前記第2接合位置は、燃料供給部品近傍に配置されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸気装置。
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