JPH09195869A - 合成樹脂製マニホールド及びその接合方法 - Google Patents

合成樹脂製マニホールド及びその接合方法

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JPH09195869A
JPH09195869A JP924096A JP924096A JPH09195869A JP H09195869 A JPH09195869 A JP H09195869A JP 924096 A JP924096 A JP 924096A JP 924096 A JP924096 A JP 924096A JP H09195869 A JPH09195869 A JP H09195869A
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synthetic resin
manifold
shell
upper shell
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JP924096A
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English (en)
Inventor
Hidenobu Miyajima
秀伸 宮嶋
Kazunobu Kitahara
一信 北原
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Asahi Tec Corp
Original Assignee
Asahi Tec Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05CINDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
    • F05C2225/00Synthetic polymers, e.g. plastics; Rubber
    • F05C2225/08Thermoplastics

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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アッパーシェルとロアーシェルとの接合部か
ら出る溶出物のカス処理を合理的に行い且つ、アッパー
シェルとロアーシェルとの接合部の高い接合強度が得ら
れるようにした合成樹脂製マニホールド及びその接合方
法を提供する。 【解決手段】 2つ割りにしたアッパーシェル11とロ
アーシェル15とを接合して振動溶着させ、サージ部1
1A,15Aとポート部11B,15Bとからなる合成
樹脂製マニホールド1を形成する。上記接合面11E,
15Eの内壁側の両接合縁に傾斜角が鈍角θになるよう
に面取りされた空隙Xを設けた構造とし、上記アッパー
シェル11とロアーシェル15との振動溶着時に上記両
接合面11E,15Eからの溶出物(a)を上記空隙X
に逃し納めるようにするとともに接合面積を広くして接
合強度を高くする。又、両シェルの接合面に締結部材の
貫通穴を設け、又は、両シェルの接合面の一方側に貫通
穴をあけ、他方側に締結部材を埋め込んで締結する構造
とし、貫通穴から溶出物(a)を排出し、締結部材によ
り接合強度を高くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空樹脂成形品、
例えば自動車用のインテークマニホールド等に使用され
る合成樹脂製マニホールドの製造技術に属し、アッパー
シェルとロアーシェルとの接合部の高い接合強度が得ら
れるようにした合成樹脂製マニホールド及びその接合方
法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車用のインテークマニホー
ルド等は、その多くがアルミ合金鋳物で作られている。
最近、上記アルミ合金鋳物に対し合成樹脂製マニホール
ドへの方向性の研究が高まっている。これに使用される
合成樹脂製マニホールドは、第1接合部(ガス吸入部又
はサージ部という)と、第2接合部(シリンダヘッド接
合部又はポート部という)と、両部分を接続する分岐管
とを一体化した複雑な形状を有するものである。そし
て、その製造技術には各種の製造方法が提案されてい
る。
【0003】その一つの方法に、図9に示すように、マ
ニホールド中空部の所定形状をなす内部成形体(内部成
形膜)100をブロー成形により一体化成形し、この外
周に2つ割りにしたアッパーシェル200とロアーシェ
ル300との両接合面210,310を接合し、2層構
造の合成樹脂製マニホールド400を得るものがある。
上記両接合面210,310を接合させるには、振動溶
着法を利用し、図10に示すように、固定型500内に
ロアーシェル300を納め、振動型600にアッパーシ
ェル200を納め、この振動型600の作動により両接
合面210,310を振動溶着させ、合成樹脂製マニホ
ールドを形成する。勿論、内部成形膜100を内蔵させ
ず、アッパーシェル200とロアーシェル300との両
接合面210,310を接合しただけの1層構造の合成
樹脂製マニホールド400を製造することもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記1層乃至2層構造
の合成樹脂製マニホールド400において、図10に示
すように、アッパーシェル200とロアーシェル300
との両接合面210,310の溶着部は、半溶融状態で
押し付けて接合されているから、外力Fが加わると容易
に溶着部が剥離し、気体漏れや強度低下を招き易いとい
う問題がある。この溶着部の剥離作用は、図9,10に
示すように、ポート部230,330とサージ部22
0,320の付根220A,320Aに集中応力Fxを
起こし、この部分(以下、応力集中部という)の接合面
を破壊する。
【0005】上記溶着部の剥離作用を防止する対策とし
て、図11に示すように、マニホールド400のポート
幅のピッチをPからP1に広げて両接合面210,31
0の接合面積を広くし、接合強度の増大を図る方法があ
る。しかし、この強化手段では、接合内部にボイドBを
発生させるし、又、マニホールド400の寸法をいたず
らに大きくし、接合面積が広いので振動溶着機の出力を
大きくしなければならないなどの問題が発生する。
【0006】また、上記振動溶着による両接合面21
0,310の接合時には、両接合面から溶出物(a)が
外部へカスとして排出される。この溶出物(a)のカス
が図10のように、1層構造の合成樹脂製マニホールド
400内の流路に突出すると、これが混合気中に異物と
して混入してトラブルを生じたり、混合気の流通抵抗を
高めてその性能を低下させるという問題が発生する。そ
して、2層構造の合成樹脂製マニホールド400におい
ては、図11に示すように、溶出物(a)のカスが内部
成形膜100との間に堆積して、内部成形膜を変形させ
たり破損させたりし、そのために、混合気の流路抵抗を
高めてその性能を著しく低下させるという問題が発生す
る。
【0007】そこで、図12に示すように、各ポート部
230,330を分離独立させ、上記諸問題の解決を図
ろうとする方法が提案される。しかし、この方法では、
マニホールド400のポート幅のピッチが正規寸法のP
からP2に広がり、マニホールド400の寸法をいたず
らに大きくするという問題が発生する。
【0008】本発明は、上記従来技術に見られる問題点
に鑑みてなされたもので、アッパーシェルとロアーシェ
ルとの接合部から出る溶出物のカス処理を合理的に行い
且つ、アッパーシェルとロアーシェルとの接合部の高い
接合強度が得られるようにした合成樹脂製マニホールド
及びその接合方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
なされた本発明の請求項1の合成樹脂製マニホールドの
接合方法は、2つ割りにしたアッパーシェルとロアーシ
ェルとを接合して振動溶着させ、サージ部とポート部と
からなる合成樹脂製マニホールドを形成する接合方法に
おいて、上記接合面の内壁側の両接合縁に傾斜角が鈍角
になるように面取りされた空隙を設け、上記アッパーシ
ェルとロアーシェルとの振動溶着時に上記両接合面から
の溶出物を上記空隙に逃し納めることを特徴とするもの
である。
【0010】又、請求項2の合成樹脂製マニホールド
は、2つ割りにしたアッパーシェルとロアーシェルとを
接合してなる合成樹脂製マニホールドであって、上記接
合面の内壁側の両接合縁に空隙を形成し、上記空隙は傾
斜角が鈍角になるよう面取りしたことを特徴とするもの
である。
【0011】本発明の請求項1,2によると、両シェル
の両接合縁に傾斜角が鈍角な空隙を設けた構造とし、且
つこれを利用した接合方法としたから、従来のポート寸
法を保持したままで、アッパーシェルとロアーシェルの
振動溶着が確実且つ簡便に行える。このとき、接合部か
ら出るカスが空隙内に納められて流路を邪魔しない。更
に、空隙は傾斜角が鈍角になるよう面取りされたものと
したから、溶着面積が広くとれて、この分だけ接合強度
が大きくなる。
【0012】更に、請求項3の合成樹脂製マニホールド
の接合方法は、2つ割りにしたアッパーシェルとロアー
シェルとを接合して振動溶着させ、サージ部とポート部
とからなる合成樹脂製マニホールドを形成する接合方法
において、上記両接合面に締結部材の貫通穴をあけ、上
記各貫通穴はアッパーシェルとロアーシェルとの振動・
溶着時に両接合面から出る溶出物を外部へ排出させ、上
記溶着後は上記各貫通穴に締結部材を挿入・締結したこ
とを特徴とするものである。
【0013】更に、請求項4の合成樹脂製マニホールド
は、2つ割りにしたアッパーシェルとロアーシェルとを
接合してなる合成樹脂製マニホールドであって、上記接
合面の双方に締結部材の貫通穴をあけ、接合された両シ
ェルの上記貫通穴に締結部材を通して固定させたことを
特徴とするものである。
【0014】本発明の請求項3,4によると、両シェル
の接合面に締結部材の貫通穴をあけた構造とし、且つこ
れを利用した接合方法としたから、従来のポート寸法を
保持したままで、アッパーシェルとロアーシェルとの接
合部のカス処理を両接合面にあけた貫通穴の利用で行い
つつ、振動溶着を確実且つ簡便に行える。このとき、接
合部から出るカスが両側の貫通穴から外部へ積極的に排
出される。更に、溶着後は、接合面の両貫通穴に締結部
材を挿通して両シェルを締結し固定させるので、この分
だけ接合強度が高くなる。
【0015】更に、請求項5の合成樹脂製マニホールド
の接合方法は、2つ割りにしたアッパーシェルとロアー
シェルとを接合して振動溶着させ、サージ部とポート部
とからなる合成樹脂製マニホールドを形成する接合方法
において、上記両接合面のシェルの一方側に貫通穴をあ
け、他方側に締結部材を埋込み、上記貫通穴はアッパー
シェルとロアーシェルとの振動溶着時に両接合面から出
る溶出物を外部へ排出させ、上記溶着後は上記貫通穴に
挿通する締結部材により締結したことを特徴とするもの
である。
【0016】更に、請求項6の合成樹脂製マニホールド
は、2つ割りにしたアッパーシェルとロアーシェルとを
接合してなる合成樹脂製マニホールドであって、上記接
合面のシェルの一方側に締結部材が埋め込まれ、他方側
に貫通穴があけられ、接合されたシェルの上記貫通穴に
締結部材を通して締結させたことを特徴とするものであ
る。
【0017】本発明の請求項5,6によると、両シェル
の接合面の一方側に貫通穴をあけ、他方側に締結部材を
埋込んで締結する構造とし、且つこれを利用した接合方
法としたから、従来のポート寸法を保持したままで、ア
ッパーシェルとロアーシェルとの接合部のカス処理を接
合面の片側にあけた貫通穴の利用で行いつつ、振動溶着
を確実且つ簡便に行える。このとき、接合部から出るカ
スが貫通穴から外部へ排出される。更に、溶着後は、接
合面に埋め込んだ締結部材により貫通穴を通して両シェ
ルを締結させるので、この分だけ接合強度が高くなる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係る合成樹脂製マニホー
ルド及びその接合方法の実施形態につき、図面により具
体的に説明する。図1は本発明に係る合成樹脂製マニホ
ールドの正面図であり、図2は平面図である。また、図
3は左側面図である。
【0019】先ず、本発明の合成樹脂製マニホールド1
(以下、単にマニホールドという)の構成と各成形体1
1,13,15,17の細部を説明する。マニホールド
中空部の所定形状をなす内部成形体(内部成形膜)13
は、ブロー成形により一体成形される。即ち、上型と下
型との間にマニホールド中空部の内面形状をなす空間部
を形成し、パリソンを上記上型と下型との間にはさみ込
んで空気を注入する。これにより、パリソンを空間部の
形状に沿って薄膜状に成形するものである。この方法に
より作られた内部成形膜13は、絞り弁に接続するガス
吸入端13Cと、主流通部(サージ部)13Aと、エン
ジンの各シリンダヘッドに分配する分岐部(ポート部)
13Bとこの先端のシリンダヘッド接合端13Dとから
なる。
【0020】他方、マニホールド1の外部の所定形状を
なし複数(図示はマニホールドの流通方向に沿って二分
割)に分割された外部成形体要素(アッパーシェル11
とロアーシェル15)は、先端にフランジ17を接続し
たガス吸入部11C,15Cと、主流通部(サージ部)
11A,15Aと、通路部(ポート部)11B,15B
と、先端のシリンダヘッド接合部11D,15Dとから
なる。そして、その外面をマニホールドの外面の所定形
状に成形し、内面は内部成形膜13の外表面と同じ形状
に成形し、内部成形膜13との接着部となっている。上
記二分割のアッパーシェル11とロアーシェル15は、
内部成形膜13を両側から抱合被覆して接合部Sを形成
し、図10に示す振動溶着法により、一体化する接合方
法を採用している。
【0021】続いて、上記接合方法及びこれに採用され
る接合構造を説明する。先ず、図4,5に示す第1実施
形態において、アッパーシェル11とロアーシェル15
との接合部Sは、両接合面11E,15Eを対面させ、
振動溶着法により半溶融の状態として溶着される。この
とき、図10,11に示すように、溶出物(a)のカス
がサージ部11A,15Aやポート部11B,15Bの
内壁面に突出することとなる。しかし、上記接合面11
E,15Eには、その内壁側の両接合縁11F,15F
に傾斜角を鈍角θに面取り切除した空隙Xを設けてい
る。上記空隙Xは、サージ部11A,15A及びポート
部11B,15Bの各内壁側の全長にわたって設けられ
ている。尚、必要最低限には、接合面が剥離し易く集中
応力を受ける応力集中部となるサージ部11A,15A
のポート部11B,15Bとの付根Yの周辺だけに空隙
Xを設けることも可能である。ここで、上記のように、
傾斜角を鈍角θに面取り切除した空隙Xとは、図5中に
示すように、奥行き寸法Wをを大きくするより、幅寸法
Hを大きくすることにより、空隙Xの空間を大きくとり
つつ、接合面の接合面積は大きくとれるようにしたこと
を意味するものである。尚、空隙Xの形状は三角形状に
限られるものではなく、例えば、円弧状としても良い。
【0022】本発明の第1実施形態は、上記のように構
成されており、下記のような接合方法により振動溶着さ
れる。上記アッパーシェル11とロアーシェル15との
両接合面11E,15Eを接合し、振動溶着機の固定型
と振動型とにより両接合面11E,15Eを振動溶着さ
せる。このとき、両接合面11E,15Eが半溶融状に
なり、その半溶融物の一部が溶出物(a)のカスとして
押し出される。しかし、溶出物(a)は、空隙X内に逃
がし納められ、ここから更に、サージ部11A,15
A,ポート部11B,15Bの内壁空間に大きく突出す
ることがない。
【0023】上記接合構造及び接合方法により、溶出物
(a)がサージ部11A,15Aやポート部11B,1
5Bの管内に突出しないから、1層構造のマニホールド
1では、管内の流通抵抗を直接大きくさせないし、又、
2層構造のマニホールド1では内部成形膜13を押して
変形・破断させず管内の流通抵抗を大きくさせない効果
がある。更に、空隙Xの傾斜角を鈍角θにしているか
ら、接合面積を広くすることができ、接合面の溶着強度
を向上させられ外力による剥離現象を解消できる効果が
ある。
【0024】次に、本発明の第2実施形態を図6,7で
説明する。この第2実施形態は、サージ部の11A,1
5Aの付根Yやポート部11B,15Bの出口付近Zな
ど、外力の応力集中を受け易い箇所の溶出物(a)の排
除と強度向上を図ったものである。その構造は、上記ア
ッパーシェル11とロアーシェル15における付根Yや
出口付近Zにおける両接合面11E,15Eの双方に貫
通穴11G,15Gをあけたものである。そして、上記
両接合面11E,15Eを溶着後は、締結部材30とな
るボルト30Aとナット30Bとにより、締付・固定で
きる構成になっている。その外観は図1,2に示し、各
部Y,Zが締結部材30となるボルト30Aとナット3
0Bとにより締付・固定される。
【0025】本発明の第2実施形態は上記のような構造
を有し、下記のような接合方法により振動溶着される。
先ず、上記アッパーシェル11とロアーシェル15との
両接合面11E,15Eを接合し、振動溶着機の固定型
と振動型とにより両接合面11E,15Eを振動溶着さ
せる。このとき、両接合面11E,15Eが半溶融状に
なり、その半溶融物の一部が溶出物(a)のカスとして
押し出される。この溶出物(a)の一部は、貫通穴11
G,15Gから外部へ排出される。これにより、溶出物
(a)をサージ部11A,15Aの付根Yやポート部1
1B,15Bの出口付近Zの管内空間へ突出させず、確
実な振動溶着を実行する。上記溶着後は、両貫通穴11
G,15Gにボルト30Aを通し、ナット30Bにより
締付・固定する。
【0026】上記接合構造及び接合方法により、1層及
び2層構造のマニホールド1において、上記第1実施形
態と同様に管内の流通抵抗を大きくさせない効果があ
る。更に、剥離作用が起きやすいサージ部11A,15
Aの付根Yやポート部11B,15Bの出口付近Z等の
補強が施されるから、マニホールドの接合強度アップが
図られ、外力による剥離現象を解消できる効果を発揮す
る。特に、両側の接合面に貫通穴をあけているから、溶
出物(a)の積極的な排除作用と接合面の強度向上を図
れる効果がある。
【0027】次に、図6,8に示す本発明の第3実施形
態を説明する。この第3実施形態も上記第2実施形態と
同様に、サージ部の11A,15Aの付根Yやポート部
11B,15Bの出口付近Zなど、外力の応力集中を受
け易い箇所の溶出物(a)の排除と強度向上を図ったも
のである。その構造は、上記両接合面11E,15Eの
シェルの一方側となる例えばロアーシェル15に貫通穴
15Gをあけ、他方側となる例えばアッパーシェル11
の接合面11Eの内部に締結部材31となる埋込ボルト
31Aの頭部31Bを埋込んでいる。尚、貫通穴15G
は両接合面を接合し振動溶着させる際の埋込ボルト31
Aの振動範囲よりも大きく形成される。そして、上記両
接合面11E,15Eを溶着後は、締結部材31となる
ボルト31Aを貫通穴15Gに挿通し、ナット31Cを
螺合して両シェルを締付・固定する。
【0028】本発明の第3実施形態は上記のような構造
を有し、下記のような接合方法により振動溶着される。
先ず、上記アッパーシェル11とロアーシェル15との
両接合面11E,15Eを接合し、振動溶着機の固定型
と振動型とにより両接合面11E,15Eを振動溶着さ
せる。このとき、両接合面11E,15Eが半溶融状に
なり、その半溶融物の一部が溶出物(a)のカスとして
押し出される。この溶出物(a)の一部は、下側に位置
する貫通穴15Gから外部へ排出される。これにより、
溶出物(a)をサージ部11A,15Aの付根Yやポー
ト部11B,15Bの出口付近Zの管内空間へ突出させ
ず、確実な振動溶着を実行する。上記溶着後は、下側に
位置する貫通穴15Gに貫通しているボルト31Aにナ
ット31Cを螺合して締付・固定する。
【0029】上記接合構造及び接合方法により、上記第
1,2実施形態と同様の管内流通抵抗を大きくさせない
効果が得られる。更に、剥離作用が起きやすいサージ部
11A,15Aの付根Yやポート部11B,15Bの出
口付近Z等の補強が施されるから、マニホールドの接合
面の接合強度アップが図られ、外力による剥離現象を解
消できる効果を発揮する。特に、片側の接合面に埋込ボ
ルト31Aの頭部31Bを埋込んでいるから、このボル
ト側の接合面積を広く取れ、接合強度アップが図られる
とともに締結作用を簡潔且つ確実にできる効果がある。
【0030】尚、本発明は上記各実施形態に限定されな
い。例えば、締結部材としてはボルト,ナットの他、リ
ベット等を利用しても良い。又、第3実施形態でボルト
を埋込むのに代えナットを埋込んでも良い。
【0031】
【効果】以上詳述したように、本発明の請求項1,2に
よるときは、上記のようなマニホールドの接合構造及び
接合方法としたから、従来のポート寸法を保持したまま
で、アッパーシェルとロアーシェルの振動溶着が確実且
つ簡便に行える効果がある。更に、接合部から出るカス
が空隙内に納められて管内流路を邪魔せず、空隙は傾斜
角が鈍角になるよう面取りされたものであるから、溶着
面積が広くとれてこの分だけ接合強度が高くなる効果が
ある。
【0032】又、本発明の請求項3,4によるときは、
上記のようなマニホールドの接合構造及び接合方法とし
たから、従来のポート寸法を保持したままで、アッパー
シェルとロアーシェルとの接合部のカス処理を両接合面
にあけた貫通穴から積極的に外部へ排出しつつ、振動溶
着を確実且つ簡便に行える効果がある。更に、溶着後
は、接合面の両貫通穴に締結部材を通し締結・固定する
から、この分だけ接合強度が高くなる効果がある。
【0033】又、請求項5,6によるときは、上記のよ
うなマニホールドの接合構造及び接合方法としたから、
従来のポート寸法を保持したままで、アッパーシェルと
ロアーシェルとの接合部のカス処理を接合面の片側に設
けた貫通穴から外部へ排出しつつ、振動溶着を確実且つ
簡便に行える効果がある。更に、溶着後は、接合面に埋
め込んだ締結部材により両シェルを簡潔に締結・固定で
き、この分だけ接合強度が高くなる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図で、マニホールドの
正面図である。
【図2】本発明の実施形態を示す図で、マニホールドを
AーA線から見た平面図である。
【図3】本発明の実施形態を示す図で、マニホールドを
BーB線から見た左側面図である。
【図4】本発明の実施形態を示す図で、マニホールドを
CーC線から見た断面図である。
【図5】本発明の実施形態を示す図で、マニホールドを
EーE線から見た断面図である。
【図6】本発明の実施形態を示す図で、マニホールドを
DーD線から見た断面図である。
【図7】本発明の実施形態を示す図で、マニホールドを
FーF線から見た部分断面図である。
【図8】本発明の実施形態を示す図で、マニホールドの
部分断面図である。
【図9】従来のマニホールドを示す図で、マニホールド
の展開斜視面図である。
【図10】従来のマニホールドを示す図で、マニホール
ドの溶着状態の断面図である。
【図11】従来のマニホールドを示す図で、マニホール
ドの他の溶着状態の断面図である。
【図12】従来のマニホールドを示す図で、マニホール
ドの他の溶着状態の断面図である。
【符号の説明】
1 合成樹脂製マニホー
ルド 11 アッパーシェル 11A,15A サージ部 11B,15B ポート部 11G,15G 貫通穴 11E,15E 接合面 13 内部成形膜 15 ロアーシェル 30,31 締結部材 30A,31A ボルト 30B,31C ナット (a) 溶出物 X 空隙 Y 付根 Z 出口付近 θ 鈍角

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つ割りにしたアッパーシェルとロアー
    シェルとを接合して振動溶着させ、サージ部とポート部
    とからなる合成樹脂製マニホールドを形成する接合方法
    において、上記接合面の内壁側の両接合縁に傾斜角が鈍
    角になるように面取りされた空隙を設け、上記アッパー
    シェルとロアーシェルとの振動溶着時に上記両接合面か
    らの溶出物を上記空隙に逃し納めることを特徴とする合
    成樹脂製マニホールドの接合方法。
  2. 【請求項2】 2つ割りにしたアッパーシェルとロアー
    シェルとを接合してなる合成樹脂製マニホールドであっ
    て、上記接合面の内壁側の両接合縁に空隙を形成し、上
    記空隙は傾斜角が鈍角になるよう面取りしたことを特徴
    とする合成樹脂製マニホールド。
  3. 【請求項3】 2つ割りにしたアッパーシェルとロアー
    シェルとを接合して振動溶着させ、サージ部とポート部
    とからなる合成樹脂製マニホールドを形成する接合方法
    において、上記両接合面に締結部材の貫通穴をあけ、上
    記各貫通穴はアッパーシェルとロアーシェルとの振動溶
    着時に両接合面から出る溶出物を外部へ排出させ、上記
    溶着後は上記各貫通穴に締結部材を挿入・締結したこと
    を特徴とする合成樹脂製マニホールドの接合方法。
  4. 【請求項4】 2つ割りにしたアッパーシェルとロアー
    シェルとを接合してなる合成樹脂製マニホールドであっ
    て、上記接合面の双方に締結部材の貫通穴をあけ、接合
    された両シェルの上記貫通穴に締結部材を通して固定さ
    せたことを特徴とする合成樹脂製マニホールド。
  5. 【請求項5】 2つ割りにしたアッパーシェルとロアー
    シェルとを接合して振動溶着させ、サージ部とポート部
    とからなる合成樹脂製マニホールドを形成する接合方法
    において、上記両接合面のシェルの一方側に貫通穴をあ
    け、他方側に締結部材を埋込み、上記貫通穴はアッパー
    シェルとロアーシェルとの振動溶着時に両接合面から出
    る溶出物を外部へ排出させ、上記溶着後は上記貫通穴に
    挿通する締結部材により締結したことを特徴とする合成
    樹脂製マニホールドの接合方法。
  6. 【請求項6】 2つ割りにしたアッパーシェルとロアー
    シェルとを接合してなる合成樹脂製マニホールドであっ
    て、上記接合面のシェルの一方側に締結部材が埋め込ま
    れ、他方側に貫通穴があけられ、接合されたシェルの上
    記貫通穴に締結部材を通して締結させたことを特徴とす
    る合成樹脂製マニホールド。
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